説明

データ通信システム

【課題】公衆無線通信網の圏外に存在する携帯端末に、新たなデータを読み込ませることが可能であり、また携帯端末に読み込み可能なデータが制限されることのないデータ通信システムを提供する。
【解決手段】データ通信システム1は、公衆無線通信網を介する通信が可能な携帯端末5A,5Bと、公衆無線通信網の圏外の場所に設置され、携帯端末5A,5Bと近距離無線通信を行う通信部を備えたデータ記憶装置3とを有している。データ記憶装置3は、前記通信部を通じて近距離無線通信の通信範囲内に存在する携帯端末5Aからデータを受信して記憶する。携帯端末5Bは、前記通信部との近距離無線通信を通じて、データ記憶装置3に記憶されたデータを受信して記憶する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、公衆無線通信網の圏外に存在する携帯端末に、新たなデータを読み込ませることが可能であり、また携帯端末に読み込み可能なデータが制限されることのないデータ通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯型メディアプレイヤーや携帯型ゲーム機などの携帯端末が普及しており、この種の携帯端末におけるデータの読み込み方法として以下の3通りの方法があげられる。
【0003】
まず第1の方法は、自宅等に配置される端末に保存されているデータを、無線LANや記録媒体を介して携帯端末に転送する方法である。この方法では、ユーザが携帯端末を所持して外出している際には、新たなデータを携帯端末に読み込ませることができない。
【0004】
また第2の方法は、インターネットなどのネットワーク上のサーバに保存されたデータを、モバイル通信を利用してダウンロードする方法である。この例としては、モバイル通信を利用することで、音楽配信事業者から購入した音楽データを携帯端末にダウンロードする場合が該当する。この方法では、携帯端末へ新たなデータを読み込ませることができるのは、携帯端末を所持したユーザがモバイル通信の電波が届く場所にいる時のみであり、ユーザが地下鉄の車両内や地下街など電波が届かない場所にいる時には、携帯端末にデータを読み込ませることはできない。
【0005】
また第3の方法は、データが保存されている媒体を携帯端末に挿入することで、携帯端末にデータを読み込ませる方法である。この例としては、携帯端末にゲームプログラムの記憶メディアを挿入することで、携帯端末に保存されるゲームプログラムを変更する場合などが該当する。この方法によれば、ユーザは、携帯端末とともに記憶メディアを所持していれば、携帯端末に新たなデータを読み込ませることができるが、携帯端末への読み込みが可能なデータは、記憶メディアに記憶されているデータに限られる。
【0006】
以上のように第1〜3の方法では、携帯端末にデータを読み込ませることが可能な場所や、読み込み可能なデータが制限されるといった問題があり、これらの問題は、第1〜3の方法が組み合わされたとしても、解消することはできない。
【0007】
ここで携帯電話の分野では、携帯電話の通信に使用される公衆無線通信網の圏外にある携帯電話から公衆無線通信網への接続を確立するための技術が提案されている。
【0008】
例えば特許文献1には、公衆無線通信網の圏外の携帯電話から発信があった場合に、近隣の携帯電話を中継局とする通信が圏内の携帯電話に至るまで行われ、圏内の携帯電話まで通信が行われた際には、圏内の携帯電話が無線基地局と通信することで、圏外の携帯電話と公衆無線通信網との接続を確立する方法が開示されている。
【0009】
また特許文献2には、公衆無線通信網の圏外の携帯電話から発信があった場合に、アドホック通信によって圏内の携帯電話との通信を図り、さらに、この圏内の携帯電話が無線基地局と通信することで、上述の圏外の携帯電話と公衆無線通信網との接続を確立する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2008−289045号公報
【特許文献2】特開2008−283535号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、特許文献1に開示された方法では、圏内の携帯電話と通信可能な圏外の携帯電話が存在しない場合には、発信を行った圏外の携帯電話と、公衆無線通信網との接続を確立することができない。例えば、地下鉄の車両が公衆無線通信網の圏内となる駅から遠く離れた場所を走向している場合には、車両内にある携帯電話は、その全てが、駅構内の携帯電話と通信を行うことができない。このため、車両内にある携帯電話が発信を行ったとしても、公衆無線通信網との接続を確立することができず、他の携帯電話とデータの送受信や通話を行うことができない。
【0012】
また特許文献2に開示された方法では、圏外の携帯電話は、アドホック通信を行うことが可能な相手端末が無ければ、他の携帯電話とデータの送受信等を行うことができない。
【0013】
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、公衆無線通信網の圏外に存在する携帯端末に、新たなデータを読み込ませることが可能であり、また携帯端末に読み込み可能なデータが制限されることのないデータ通信システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するため、本発明に係るデータ通信システムは、公衆無線通信網を介する通信が可能な携帯端末と、前記公衆無線通信網の圏外の場所に設置され、前記携帯端末と近距離無線通信を行う通信部を備えたデータ記憶手段とを有し、前記データ記憶手段は、前記通信部を通じて前記近距離無線通信の通信範囲内に存在する前記携帯端末からデータを受信して記憶し、前記携帯端末は、前記通信部との前記近距離無線通信を通じて、前記データ記憶手段に記憶されたデータを受信して記憶することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、公衆無線通信網の圏外において、携帯端末はデータ記憶装置との近距離無線通信を通じてデータの送受信を行うことができるので、携帯端末にデータを確実に読み込ませることができる。
【0016】
また、近距離通信網の範囲内に存在する携帯端末から送信されたデータをデータ記憶装置に記憶させるようにしていることで、近距離通信網の範囲内に多くの携帯端末が入ってくることで、データ記憶装置には多様なデータが記憶される。その結果、携帯端末は、多様なデータをデータ記憶装置から受信することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施の形態におけるデータ通信システムの全体構成を示す図である。
【図2】データ記憶装置の物理的な構成を示すブロック図である。
【図3】携帯端末の物理的な構成を示すブロック図である。
【図4】データ記憶装置が携帯端末からデータを受信する通信処理を示すフローチャートである。
【図5】携帯端末がデータ記憶装置からデータを受信する通信処理を示すフローチャートである。
【図6】図4の処理に代えて実行され得る処理を示すフローチャートである。
【図7】図4,6の処理に追加され得る処理を示すフローチャートである。
【図8】計測テーブルを示す図である。
【図9】図5の処理に代えて実行され得る処理を示すフローチャートである。
【図10】図9の処理に追加され得る処理を示すフローチャートである。
【図11】図5の処理に代えて実行され得る処理を示すフローチャートである。
【図12】ステップS701で携帯端末の表示部に表示される画像を示す図である。
【図13】図5,9,11に示す処理に追加され得る処理を示すフローチャートである。
【図14】ステップS802で携帯端末の表示部に表示される画像を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付し、その説明は繰り返さない。図1は、本発明の実施の形態におけるデータ通信システム1の全体構成を示す図である。
【0019】
データ通信システム1は、データ記憶装置3と、音楽プレイヤーである携帯端末5とから構成される。
【0020】
図2は、データ記憶装置3の物理的な構成を示すブロック図である。データ記憶装置3は、制御部30と、主記憶部31と、外部記憶部32と、通信部33とを含み、これらは、内部バス34によって接続されている。
【0021】
制御部30は、CPU(Central Processing Unit)から構成され、外部記憶部32に記憶されているプログラムに従って各種処理を実行する。
【0022】
主記憶部31は、RAM(Random-Access Memory)等の揮発性メモリから構成され、外部記憶部32に記憶されているプログラムをロードして、制御部30の作業領域として使用される。
【0023】
外部記憶部32は、ハードディスク等の不揮発性メモリから構成され、上述のプログラムや、携帯端末5で使用される音楽データなど各種データを記憶する。
【0024】
通信部33は、携帯端末5と近距離無線通信を行うインターフェースであって、近距離無線通信の通信網に存在する携帯端末5と無線通信によるデータの送受信を行う。
【0025】
図3は、携帯端末5の物理的な構成を示すブロック図である。携帯端末5は、制御部50と、主記憶部51と、外部記憶部52と、操作部53と、表示部54と、通信部55とを含み、これらは内部バス56によって接続されている。
【0026】
制御部50、主記憶部51、外部記憶部52は、上述の制御部30、主記憶部31、外部記憶部32と同様の構成・機能を有するものであって、制御部50は、外部記憶部52に記憶されているプログラムに従って各種処理を実行し、主記憶部51は、制御部50の作業領域として使用され、外部記憶部52は、上述のプログラムや音楽データなど各種データを記憶する。
【0027】
操作部53は、複数の操作ボタンを有し、ユーザが携帯端末5における処理を操作するために使用する。
【0028】
表示部54は、CRT(Cathode Ray Tube)またはLCD(Liquid Crystal Display)などから構成され、各種画像を表示する。
【0029】
通信部55は、携帯端末5の公衆無線通信網や、データ記憶装置3の通信部33との無線通信接続を行うインターフェースであり、この通信部55により、携帯端末5は、公衆無線通信網の基地局やデータ記憶装置3とデータの送受信が可能である。
【0030】
データ記憶装置3は、公衆無線通信網の圏外の場所(公衆無線通信網の電波が届かない場所)に配置される。図1に示す例では、データ記憶装置3が公衆無線通信網の圏外の場所として地下鉄の車両7内に配置された状態が示されており、この配置により、車両7内は、データ記憶装置3との近距離無線通信が可能な範囲となっている。また図1には、携帯端末5の例として携帯端末5A,5Bが示されており、携帯端末5A,5Bは、地下鉄の車両7に乗車しているユーザによって所持されている。この状況下では、携帯端末5A,5Bの通信部55は、携帯端末5の公衆無線通信網に接続することはできないが、データ記憶装置3の通信部33と近距離無線通信を行うことができる。
【0031】
本実施の形態によれば、図1に示す状況下において、携帯端末5Aに記憶されている音楽データを、データ記憶装置3との近距離無線通信を通じて携帯端末5Bへ送信することが可能である。具体的には、データ記憶装置3は、近距離無線通信を通じて携帯端末5Aから音楽データを受信して(矢印Aに対応)、受信した音楽データを外部記憶部32に記憶し、さらに、携帯端末5Bは、近距離無線通信を通じてデータ記憶装置3に記憶された音楽データを受信して(矢印Bに対応)、受信したデータを外部記憶部52に記憶することが可能である。以下、携帯端末5A,5Bとデータ記憶装置3との間で行われる通信処理の詳細について説明する。
【0032】
なお、以下で説明される処理のアルゴリズムは、データ記憶装置3・携帯端末5(5A,5B)の外部記憶部32,52に制御プログラムとして記憶されており、動作開始の際に主記憶部31,51に読み出されて制御部30,50によって実行される。
【0033】
図4は、携帯端末5Aとデータ記憶装置3との間で行われる通信処理(図1の矢印Aに対応)を示すフローチャートである。
【0034】
まず、携帯端末5Aは、データ記憶装置3と近距離無線通信が可能な範囲内に入ったか否かを判断する(ステップS101)。
【0035】
携帯端末5Aを所持するユーザが地下鉄の車両7内に乗車していない際には、携帯端末5Aは、データ記憶装置3と通信可能な範囲内に入っていないと判断し(ステップS101でNO)、データ記憶装置3と通信可能な状態になるまで待機する。
【0036】
一方、ユーザが地下鉄の車両7内に乗車することで、データ記憶装置3と通信可能な範囲内に入ったと判断された場合には(ステップS101でYES)、携帯端末5Aは、自端末の外部記憶部52に記憶されている音楽データを、近距離無線通信を通じて、データ記憶装置3に送信する(ステップS102)。
【0037】
そして、データ記憶装置3は、携帯端末5Aから送信された音楽データを受信し(ステップS103)、受信した音楽データを外部記憶部32に記憶する(ステップS104)。以上の処理により、携帯端末5Aに記憶されていた音楽データが、データ記憶装置3に記憶される。
【0038】
次に、携帯端末5Bとデータ記憶装置3との間で行われる通信処理(図1の矢印Bに対応)について図5を用いて説明する。
【0039】
まず、携帯端末5Bは、データ記憶装置3と通信可能な範囲内に入ったか否かを判断する(ステップS201)。
【0040】
そして、携帯端末5Bを所持するユーザが地下鉄の車両7内に乗車することで、データ記憶装置3と通信可能な範囲内に入ったと判断された場合には(ステップS201でYES)、携帯端末5Bは、データ記憶装置3に対して外部記憶部32に記憶されている音楽データのリストの送信要求を行う(ステップS202)。
【0041】
そして送信要求を受けたデータ記憶装置3は、外部記憶部32に記憶されている音楽データのリストを、携帯端末5Bに送信する(ステップS203)。
【0042】
そして、携帯端末5Bは、データ記憶装置3から音楽データのリストを受信して(ステップS204)、受信したリストを表示部54に表示する(ステップS205)。
【0043】
そして、携帯端末5Bは、表示部54に表示したリストの中から、ユーザが所望する音楽データの選択を受け付ける(ステップS206)。この際には、ユーザは、携帯端末5Bの操作部53を操作することで、表示部54に表示されたリストの中から所望の音楽データを選択する。
【0044】
そして、携帯端末5Bは、データ記憶装置3に対して、ステップS206で選択された音楽データを識別する識別情報(例えば音楽データの曲名)を送信する(ステップS207)。
【0045】
そして、データ記憶装置3は、携帯端末5Bから識別情報を受信して(ステップS208)、受信した識別情報に基づき、携帯端末5Bのユーザが所望する音楽データを携帯端末5Bに送信する(ステップS209)。
【0046】
そして、携帯端末5Bは、データ記憶装置3から送信された音楽データを受信して(ステップS210)、受信した音楽データを外部記憶部52に記憶する(ステップS211)。
【0047】
以上の図4,5の処理によれば、公衆無線通信網の圏外において、携帯端末5はデータ記憶装置3との近距離無線通信を通じてデータの送受信を行うので、携帯端末5にデータを確実に読み込ませることができる。
【0048】
また、近距離通信網の範囲内に存在する携帯端末5から送信されたデータをデータ記憶装置3に記憶させるようにしていることで、近距離通信網の範囲内に多くの携帯端末5が入ってくることで、データ記憶装置3には多様なデータが記憶される。その結果、携帯端末5は、多様なデータをデータ記憶装置3から受信することができる。
【0049】
また、データ記憶装置3に記憶されているデータは、携帯端末5が記憶・送信したデータであるため、多くの携帯端末5に記憶されているデータほど、データ記憶装置3に記憶される可能性が高くなる。これにより、多くの携帯端末5に記憶される人気のあるデータほど、データ記憶装置3から受信できる確率が高くなる。
【0050】
なお、図4に示す処理は、図6に示す処理に変更してもよい。以下、図6の処理について具体的に説明する。
【0051】
まず、携帯端末5Aは、図4のステップS101と同様、データ記憶装置3と通信可能な範囲内に入ったか否かを判定する(ステップS301)。
【0052】
そして、ステップS301でデータ記憶装置3と通信可能な範囲内に入ったと判定された場合(ステップS301でYES)には、携帯端末5Aは、自端末の外部記憶部52に記憶されている音楽データのリストを、データ記憶装置3に送信する(ステップS302)。
【0053】
そして、データ記憶装置3は、携帯端末5Aから送信されたリストを受信し(ステップS303)、リストに示される音楽データのうち、自装置の外部記憶部32に記憶されていない音楽データが存在するか否かを判断する(ステップS304)。
【0054】
リストに表示された音楽データが、全て外部記憶部32に記憶されていると判断された場合には(ステップS304でNO)、図6に示す処理は終了する。
【0055】
一方、外部記憶部32に記憶されていない音楽データが存在する場合には(ステップS304でYES)、データ記憶装置3は、外部記憶部32に記憶されていない音楽データを識別する識別情報(例えば音楽データの曲名)を携帯端末5Aに送信する(ステップS305)。
【0056】
そして、携帯端末5Aは、データ記憶装置3から識別情報を受信して(ステップS306)、受信した識別情報に基づき、上述のデータ記憶装置3(外部記憶部32)に記憶されていない音楽データをデータ記憶装置3に送信する(ステップS307)。
【0057】
そして、データ記憶装置3は、携帯端末5Aから音楽データを受信して(ステップS308)、受信した音楽データを外部記憶部32に記憶する(ステップS309)。
【0058】
以上の処理によれば、データ記憶装置3に記憶されていない音楽データのみが、携帯端末5からデータ記憶装置3に送信される。これにより、携帯端末5とデータ記憶装置3との間で通信が行われるデータ量を小さく抑えることができ、また、同一の音楽データが重複してデータ記憶装置3に記憶される無駄を省くことができる。
【0059】
また、図4,6に示す処理には、同一の音楽データが記憶されていた携帯端末5の数を測定するための処理を追加することができる。図7に示す処理は、この追加可能な処理を示しており、図4のステップS103や図6のステップS303の後に実行される(例えばS103,S303の直後に実行される)。以下、図7の処理について詳細に説明する。
【0060】
まず、データ記憶装置3は、後述の計測テーブル(図8参照)が外部記憶部32に記憶されているか否かを判断する(ステップS401)。
【0061】
図8は、計測テーブルの例を示す図である。計測テーブルでは、データ記憶装置3がステップS103で携帯端末5から受信した音楽データの曲名(又はステップS303で携帯端末5から受信したリストに示される曲名)と、これら曲名の音楽データを送信してきた携帯端末5の数(或いは曲名が示されたリストを送信してきた携帯端末5の数)とが示されている。
【0062】
図7の処理の初回実行時には、計測テーブルは未だ作成されておらず、データ記憶装置3は、ステップS401でNOと判断して、計測テーブルの作成を行う(ステップS402)。図8の左側のテーブルは、初回の処理で作成されるテーブルの例を示しており、ステップS103で受信した音楽データの曲名(又はステップS303で受信したリストに示されていた曲名)が記されるとともに、各曲名に対して携帯端末の数「1」が付されている。
【0063】
次に、データ記憶装置3は、ステップS402で作成した計測テーブルを外部記憶部32に記憶する(ステップS403)。以上で、初回の処理は終了する。
【0064】
そして、データ記憶装置3は、他の携帯端末5と図4の処理や図6の処理を行った際には、再び図7の処理を実行することになる。
【0065】
この再度の処理におけるステップS401では、先の処理により既に計測テーブルが外部記憶部32に記憶されていることから、YESと判断される。
【0066】
そして、データ記憶装置3は、図4,6のステップS103,303で他の携帯端末5から受信した音楽データやリストに基づき、計測テーブルの更新を行う(ステップS404)。具体的には、新たに受信した音楽データの曲名(又は新たに受信したリストに示される曲名)のうち、計測テーブルに示されていない曲名については、その曲名が計測テーブルに新たに追加されるとともに、該追加された曲名に携帯端末の数「1」が付される。また、既に計測テーブルに示されている曲名については、その曲名に付されている携帯端末の数に、「1」が加算される。
【0067】
図8の右側のテーブルは、図4のステップS103で曲名「B」「D」「E」「F」の音楽データが受信されたり、或いは図6のステップS303で曲名「B」「D」「E」「F」が示されたリストが受信されることで、左側のテーブルが更新された結果を示している。この右側のテーブルでは、左側のテーブルに示されていなかった曲名として、曲名「E」「F」が新たに追加され、これら曲名「E」「F」に対して携帯端末の数「1」が付されている。また、左側の計測テーブルに既に示されていた曲名「B」「D」については、携帯端末の数は、「1」が加算されて「2」となっている。このように更新された右側のテーブルによれば、曲名「B」「D」の音楽データは2つの携帯端末5に記憶され、曲名「A」「C」「E」「F」の音楽データは1つの携帯端末5に記憶されていることを把握することができる。
【0068】
そしてステップS404で計測テーブルの更新が行われると、データ記憶装置3は、更新した計測テーブルを上書きして外部記憶部32に記憶する(ステップS405)。
【0069】
以上の図7に示す処理によれば、計測テーブルに示されるデータ(曲名・携帯電話の数)が取得されることで、同一の音楽データが記憶されていた携帯端末5の数を把握することができる。これにより、携帯端末5のマーケティングや、近距離無線通信の通信範囲内(図1では地下鉄の車両7内)に存在するユーザの嗜好に合わせた広告やランキングを作成するための有用な情報が得られる。
【0070】
また、計測テーブルに示されるデータをユーザに通知することで、ユーザに人気のある音楽データを知らせることができる。この通知は、例えば、データ記憶装置3から携帯端末5へ近距離無線通信を利用して計測テーブルを送信することで実現できる。
【0071】
また、図5の処理は、図9に示す処理に変更することができる。図9の処理は、携帯端末5によりインターネット等のネットワークを介した音楽データの購入手続きが可能であるとともに、購入した音楽データや購入済みの音楽データのリスト(以下、購入済みリスト)を携帯端末5に受信・記憶させることが可能である場合に実行される。この場合、携帯端末5には、上述の音楽データ等の購入・受信を可能とするために、ネットワークと無線接続を行う通信部が設けられる。
【0072】
以下、図9の処理について、携帯端末5B(図1参照)の外部記憶部52に購入済みの音楽データと購入済みリストとが記憶されている場合を例に説明する。なお、購入済みリストに示される音楽データには、既に携帯端末5Bの外部記憶部52に記憶されている音楽データと、未だ携帯端末5Bの外部記憶部52に記憶されていない音楽データとが含まれる。
【0073】
まず、携帯端末5Bは、データ記憶装置3と通信可能な範囲内に入ったか判断する(ステップS501)。
【0074】
そして、通信可能な範囲内に入ったと判断した場合には(ステップS501でYES)、携帯端末5Bは、購入済みリストに示される音楽データのうち、未だ外部記憶部52に記憶されていない音楽データを抽出する(ステップS502)。
【0075】
そして、携帯端末5Bは、ステップS502で抽出された音楽データが記されたリスト(以下、未記憶データリスト)を、データ記憶装置3に送信する(ステップS503)。
【0076】
そして、データ記憶装置3は、携帯端末5Bから送信された未記憶データリストを受信して(ステップS504)、未記憶データリストに示される音楽データが、外部記憶部32に記憶されているか否かを判断する(ステップS505)。
【0077】
未記憶リストの音楽データが外部記憶部32に記憶されていないと判断された場合には(ステップS505でNO)、データ記憶装置3は、携帯端末5Bに、未記憶データリストに示される音楽データを送信することができない旨の通知を行う(ステップS506)。
【0078】
そして、携帯端末5Bは、データ記憶装置3から上述の通知を受信して(ステップS507)、自端末の表示部54に表示する(ステップS508)。これにより、携帯端末5Bのユーザは、データ記憶装置3に購入済みの音楽データが記憶されていないことを把握することができる。
【0079】
一方、ステップS505で、未記憶データリストに示される音楽データが外部記憶部52に記憶されていると判断された場合には(ステップS505でYES)、データ記憶装置3は、未記憶データリストに示される音楽データのうち、外部記憶部32に記憶されている音楽データを抽出する(ステップS509)。
【0080】
そして、データ記憶装置3は、ステップS502で抽出された音楽データが記されたリスト(以下、記憶済みデータリスト)を、携帯端末5Bに送信する(ステップS510)。
【0081】
次に、携帯端末5Bは、データ記憶装置3から記憶済みデータリストを受信して(ステップS511)、受信した記憶済みデータリストを表示部54に表示する(ステップS512)。
【0082】
次に、携帯端末5Bは、表示部54に表示された記憶済みデータリストの中から、ユーザが所望する音楽データの選択を受け付ける(ステップS513)。この際に、ユーザは、操作部53を操作することで、表示部54に表示された記憶済みデータリストの中から、所望の音楽データを選択する。
【0083】
そして、携帯端末5Bは、データ記憶装置3に対して、ステップS513で選択された音楽データを識別する識別情報(音楽データの曲名)を送信する(ステップS514)。
【0084】
そして、データ記憶装置3は、携帯端末5Bから識別情報を受信して(ステップS515)、受信した識別情報に基づき、携帯端末5Bのユーザが所望する音楽データを、携帯端末5Bに送信する(ステップS516)。
【0085】
そして、携帯端末5Bは、データ記憶装置3から送信された音楽データを受信して(ステップS517)、受信した音楽データを外部記憶部52に記憶する(ステップS518)。
【0086】
以上の処理によれば、携帯端末5により購入された音楽データのみが、データ記憶装置3から携帯端末5に送信されるので、携帯端末5のユーザは、購入していない音楽データについては入手することはできない。これにより、音楽データの適正な取引を図る上で有利になる。
【0087】
また、購入された音楽データのみが携帯端末5に記憶されるので、不要な音楽データが携帯端末5に記憶される無駄を省くことが可能である。
【0088】
また、図9に示す処理では、図10に示す処理が追加され得る。図10の処理は、データ記憶装置3が、インターネット等のネットワーク上にある外部サーバから音楽データを取得する処理であって、図9のステップS505で未記憶データリストに示される音楽データがデータ記憶装置3に記憶されていないと判断される場合(ステップS505でNO)に実行される。
【0089】
なお、図10の処理が実行されるためには、データ記憶装置3に、上述のネットワークと無線通信による接続を行う通信部が設けられ、当該通信部は、例えば地下鉄の車両7が駅構内に到着すること等によって、ネットワークに接続される。また、図10の処理が実行される場合には、図9のステップS506、507、508は省略される。
【0090】
まず、データ記憶装置3は、上述の通信部がネットワークに接続された否かを判断する(ステップS601)。
【0091】
ネットワークに接続されていないと判断される場合には(ステップS601でNO)、データ記憶装置3は、ネットワークと接続されるまで待機する。
【0092】
一方、地下鉄の車両7が駅構内に到着するなどして、ネットワークと接続されたと判断された場合(ステップS601でYES)、データ記憶装置3は、未記憶データリストに示される音楽データを、ネットワークを通じて外部サーバから受信して(ステップS602)、外部記憶部32に記憶する(ステップS603)。
【0093】
この後、図9のステップS509以降の処理が実行されることで、図10のステップS603で記憶された音楽データも示された記憶済みデータリストが携帯端末5Bに送信される。そして、携帯端末5Bのユーザは、この記憶済みデータリストに示される音楽データの中から、所望の音楽データを選択することで、所望の音楽データを携帯端末5Bに受信させることができる。
【0094】
以上の図10に示す処理によれば、携帯端末5のユーザが所望する音楽データがデータ記憶装置3に記憶されていない場合には、データ記憶装置3は、その音楽データを外部サーバから入手して、携帯端末5に送信する。これにより、携帯端末5のユーザは、所望の音楽データを確実に入手することができる。
【0095】
また、図5に示す処理は、図11に示す処理に変更することができる。図11に示す処理は、携帯端末5に、相手端末5と無線通信を行う通信部が設けられる場合に実行されるものであって、一の携帯端末5(図1では携帯端末5B)のユーザが所望する音楽データが他の携帯端末5(図1では携帯端末5A)に記憶されている場合、一の携帯端末5(携帯端末5B)が、他の携帯端末5(携帯端末5A)から所望の音楽データを取得することを可能とするものである。以下、図11の処理について説明する。
【0096】
まず、携帯端末5Bは、ユーザが所望する音楽データの識別情報(具体的には曲名)の登録を受け付ける(ステップS701)。
【0097】
図12は、ステップS701で携帯端末5Bの表示部54に表示される画像を示している。この画像では、音楽データの曲名が入力される入力ボックス60が表示されており、ユーザは、図12の画像の表示中に操作部53を操作することで、入力ボックス60に所望の音楽データの曲名を入力する。そして、携帯端末5Bは、入力された曲名を外部記憶部52に記憶する。
【0098】
そして、携帯端末5Bは、データ記憶装置3と通信可能な範囲内に入ったか判断し(ステップS702)、通信可能な範囲内に入ったと判断した場合には(ステップS702でYES)、携帯端末5Aに対して、ステップS701で登録した識別情報(曲名)を送信する(ステップS703)。
【0099】
そして、携帯端末5Aは、携帯端末5Bから識別情報を受信して(ステップS704)、受信した識別情報に基づき、携帯端末5Bのユーザが所望する音楽データが、外部記憶部52に記憶されているか否かを判断する(ステップS705)。
【0100】
所望の音楽データが記憶されていないと判断された場合には(ステップS705でNO)、携帯端末5Aは、携帯端末5Bに音楽データを送信することが出来ない旨の通知を行う(ステップS706)。
【0101】
そして、携帯端末5Bは、携帯端末5Aから上述の通知を受信して(ステップS707)、表示部54に表示する(ステップS708)。これにより、携帯端末5Bのユーザは、携帯端末5Aに所望の音楽データが記憶されていないことを把握することができる。
【0102】
一方、ステップS705で、携帯端末5Bのユーザが所望する音楽データが、携帯端末5Aの外部記憶部52に記憶されていると判断された場合には(ステップS705でYES)、携帯端末5Aは、所望の音楽データをデータ記憶装置3に送信する(ステップS709)。
【0103】
そして、データ記憶装置3は、携帯端末5Aから送信された音楽データを受信・記憶して(ステップS710,711)、携帯端末5Bに送信する(ステップS712)。
【0104】
そして、携帯端末5Bは、データ記憶装置3から送信された音楽データを受信して(ステップS713)、受信した音楽データを外部記憶部52に記憶する(ステップS714)。
【0105】
以上の処理によれば、一の携帯端末5のユーザが所望するデータが他の携帯端末5に記憶されている場合には、そのデータが他の携帯端末5からデータ記憶装置3を通じて一の携帯端末5に送信される。これにより、携帯端末5のユーザに所望のデータを入手させるために、他の携帯端末5に記憶されている音楽データが有効利用される。
【0106】
なお、ステップS709における音楽データの送信処理は、携帯端末5Aから携帯端末5Bへ無線通信により音楽データが直接送信されてもよい(破線参照)。このようにすることで、携帯端末5とデータ記憶装置3との間の通信頻度を小さく抑えることができる。
【0107】
また、ステップS703における識別情報の送信は、近距離無線通信を通じて携帯端末5Bからデータ記憶装置3に向けて行われてもよい(破線参照)。この場合、データ記憶装置3は、携帯端末5Bから受信した識別情報を携帯端末5Aに送信し(破線参照)、この後、ステップS704以降の処理が行われる。
【0108】
また、図5,9,11に示す処理には、図13に示す処理が追加される。この処理は、携帯端末5(図1では携帯端末5B)がデータ記憶装置3から受信した音楽データを、確実に携帯端末5(図1では携帯端末5B)の外部記憶部52に記憶させるために行われるものである。図13に示す処理は、図5のステップS210の直後、図9のステップS517の直後、あるいは図11のステップS713の直後に実行される。以下、図13の処理について具体的に説明する。
【0109】
まず、携帯端末5Bは、ステップS210,517,713で受信した音楽データが自端末の外部記憶部52に記憶可能か否かを判断する(ステップS801)。具体的には、外部記憶部52に、受信した音楽データを記憶可能な空き容量が存在するか否かを判断する。
【0110】
空き容量が存在すると判断された場合には(ステップS801でYES)、携帯端末5Bは、図5,9,11のステップS211,518,714を実行して、受信した音楽データを外部記憶部52に記憶する。
【0111】
一方、空き容量が存在しないと判断された場合には(ステップS801でNO)、携帯端末5Bは、外部記憶部52に記憶されている音楽データのうち、消去してもよい音楽データの選択を受け付ける(ステップS802)。図14は、この処理において、携帯端末5Bの表示部54に表示される画像を示している。この画像では、携帯端末5Bの外部記憶部52に記憶された音楽データの曲名が列挙されており、これら各曲名に対してチェックボックス70が設けられている。図14の画像の表示中に、ユーザは、操作部53を操作して、消去を行ってよい曲のチェックボックス70にチェックを行う。この結果、チェックの行われた曲名の音楽データが、消去する音楽データとして選択される。
【0112】
そして、携帯端末5Bは、ステップS802で選択された音楽データを消去して(ステップS803)、ステップS801に復帰する。
【0113】
このステップS801,802,803の処理の流れは、ステップS801で記憶可能な空き容量が存在すると判断されるまで繰り返される。そして、ステップS801で空き容量が存在すると判断された場合には(ステップS801でYES)、この後、図5,9,11のステップS211,518,714が実行されることで、ステップS210,517,713で受信した音楽データが、携帯端末5Bの外部記憶部52に記憶される。
【0114】
以上の処理によれば、携帯端末5の外部記憶部52に記憶されている不要な音楽データが消去されることで、外部記憶部52において、受信した音楽データを記憶可能な空き容量が確保される。これにより、携帯端末5に受信した音楽データを確実に記憶させることができる。
【0115】
本発明は、上記した実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。
【0116】
例えば、携帯端末5とデータ記憶装置3との間の通信は、有線による方法など他の通信方法によって行われても良い。
【0117】
また、データ記憶装置3は、地下鉄の車両7内に限らず、携帯端末5の公衆無線通信網の圏外となる任意の場所に設置され得る。
【0118】
また、携帯端末5は、音楽プレイヤーに限らず、ビデオプレイヤー、ゲーム機、パソコン、PDA(Personal Digital Assistant)であっても良い。
【0119】
また、データ記憶装置3と携帯端末5との間で送受信が行われるデータは、音楽データに限らず、画像、映像、文書、ソフトウェア、書籍などのデータ、インターネットのHTTP情報であってもよい。データがインターネットのHTTP情報である場合には、データ記憶装置3にはインターネットに接続するための通信部が設けられ、当該通信部はHTTP情報に基づきホームページの画像を受信して、データ記憶装置3の外部記憶部32はホームページの画像を記憶する。そして、データ記憶装置3に記憶されたホームページの画像は、携帯端末5のユーザに閲覧させるために携帯端末5からの要求に応じて携帯端末5に送信されて、携帯端末5の表示部に表示される。
【0120】
本発明に係るデータ通信システムについて、好ましくは、データ記憶手段は、近距離無線通信によりデータを送信してきた携帯端末のうち、同一のデータを送信した携帯端末の数を計測する計測手段を備えることを特徴とする。
【0121】
また、あるいはさらに、前記データ記憶手段は、当該データ記憶手段に記憶されているデータのリストを、前記近距離無線通信の通信範囲内に存在する前記携帯端末に送信し、前記リストを受信した前記携帯端末は、前記リストに示されるデータの中からユーザが所望するデータの選択を受け付けるとともに、当該選択を受けたデータを前記データ記憶手段から受信して記憶することを特徴とする。
【0122】
また、あるいはさらに、前記携帯端末は、ユーザが所望するデータを識別する識別情報を、他の携帯端末との無線通信、或いは前記近距離無線通信による前記データ記憶手段との通信を介して、前記他の携帯端末に送信し、前記他の携帯端末は、前記識別情報に基づき前記所望のデータが記憶されているか否かを判定し、前記所望のデータが記憶されていると判定した場合、前記所望のデータを、前記識別情報を送信した前記携帯端末との無線通信、或いは前記近距離無線通信による前記データ記憶手段との通信を介して、前記識別情報を送信した前記携帯端末へ送信し、当該送信されたデータは、前記識別情報を送信した前記携帯端末において受信され記憶されることを特徴とする。
【符号の説明】
【0123】
1 データ通信システム
3 データ記憶装置
5,5A,5B 携帯端末
30 制御部
31 主記憶部
32 外部記憶部
33 通信部
34 内部バス
50 制御部
51 主記憶部
52 外部記憶部
53 操作部
54 表示部
55 通信部
56 内部バス
60 入力ボックス
70 チェックボックス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
公衆無線通信網を介する通信が可能な携帯端末と、
前記公衆無線通信網の圏外の場所に設置され、前記携帯端末と近距離無線通信を行う通信部を備えたデータ記憶手段とを有し、
前記データ記憶手段は、前記通信部を通じて前記近距離無線通信の通信範囲内に存在する前記携帯端末からデータを受信して記憶し、
前記携帯端末は、前記通信部との前記近距離無線通信を通じて、前記データ記憶手段に記憶されたデータを受信して記憶することを特徴とするデータ通信システム。
【請求項2】
前記データ記憶手段は、前記近距離無線通信によりデータを送信してきた前記携帯端末のうち、同一のデータを送信した前記携帯端末の数を計測する計測手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のデータ通信システム。
【請求項3】
前記データ記憶手段は、当該データ記憶手段に記憶されているデータのリストを、前記近距離無線通信の通信範囲内に存在する前記携帯端末に送信し、
前記リストを受信した前記携帯端末は、前記リストに示されるデータの中からユーザが所望するデータの選択を受け付けるとともに、当該選択を受けたデータを前記データ記憶手段から受信して記憶することを特徴とする請求項1に記載のデータ通信システム。
【請求項4】
前記携帯端末は、ユーザが所望するデータを識別する識別情報を、他の携帯端末との無線通信、或いは前記近距離無線通信による前記データ記憶手段との通信を介して、前記他の携帯端末に送信し、
前記他の携帯端末は、前記識別情報に基づき前記所望のデータが記憶されているか否かを判定し、前記所望のデータが記憶されていると判定した場合、前記所望のデータを、前記識別情報を送信した前記携帯端末との無線通信、或いは前記近距離無線通信による前記データ記憶手段との通信を介して、前記識別情報を送信した前記携帯端末へ送信し、当該送信されたデータは、前記識別情報を送信した前記携帯端末において受信され記憶されることを特徴とする請求項1に記載のデータ通信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−226677(P2010−226677A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−74705(P2009−74705)
【出願日】平成21年3月25日(2009.3.25)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】