説明

トイレブースの表示装置

【課題】
トイレブースの使用状況を横方向からでも視認できる表示装置を提供する。
【解決手段】
施錠機構の操作に連動して鉛直軸60を回転中心として水平方向に回転する回転表示体6は、扉体表面40あるいは正面パネル表面30から常時膨出する膨出部6´を形成するように、扉体4あるいは正面パネル3に回転自在に設けてある。回転表示体6は、鉛直軸60を通る鉛直面600に沿って第1半部6Aと第2半部6Bに2分されると共に、第1半部6Aと第2半部6Bは互いに異なる色で色分けされており、解錠状態では第1半部6Aが膨出部6´を形成し、施錠状態では第2半部6Bが膨出部6´を形成し、第1半部6A、第2半部6Bは、それぞれ、膨出部6´を形成した時に横方向から膨出部6´の色が視認可能な表面601,602,603,604,605を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トイレブースの表示装置に係り、詳しくは、トイレブース内側からの施錠機構の施錠・解錠に連動してトイレブースの使用状態をトイレブース外側に表示する装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
公衆トイレブースの内側には施錠機構が設けてあり、施錠機構の施錠・解錠に連動して扉体の外側に「使用中」、「空き」等を表示してトイレブースの使用状態をトイレブース外側に表示している。
【0003】
しかしながら、複数のトイレブースが連設された公衆トイレにおいて、多数の人が列を形成して順番待ちしているような時(図2参照)には、扉体表面上の「使用中」、「空き」が横方向から認識できないため、奥の方のトイレブースの使用状況がわかりにくく、無駄な空きが生じていることも多い。ここで、打ち掛け錠における表示部の視認性の向上を図るものとして特許文献1が提案されているが、このものは表示窓を球形端板の外周上部に設けることで、表示窓が床面から1m程度の高さにあることに起因する視認性の悪さを向上させることを特徴としており、上記問題を解決することはできない。
【0004】
上記問題を解決するためには、各トイレブースのドアの開閉状態とトイレ入口付近に設置した表示パネルを電気的に接続し、表示パネルによって各トイレブースの使用状況を表示させることが考えられる。しかしながら、このものでは、(ア)表示パネルの見取り図と実際のブースの位置の照合がわかりにくい、(イ)電気工事が必要となる上、ランニングコスト(電気代)が生じる、(ウ)表示パネルを設置するスペース及び工事が必要となる、という問題がある。
【0005】
また、トイレブースを円形に配置し、待ち位置をその中心とすることで、各トイレブースの使用状況が見渡せるようにすることも考えられる。しかしながら、このものでは、(ア)無駄なスペースが生じる、(イ)レイアウトに見合うスペースの確保が難しい、(ウ)既設の公衆トイレに採用するには大規模な改修工事が必要となる、という問題がある。
【特許文献1】特開2002−155649
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、トイレブースの使用状況を横方向からでも視認できる表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる課題を達成するために本発明が採用した技術手段は、正面パネルに形成された出入り口と、当該出入り口を開閉する扉体と、を備えたトイレブースの表示装置において、トイレブース内側から施錠操作・解錠操作する施錠機構と、施錠機構の施錠操作・解錠操作に連動して回転軸線を中心として回転する回転表示体と、を備え、前記回転表示体は、扉体表面あるいは正面パネル表面から常時膨出する膨出部を形成するように、扉体あるいは正面パネルに回転自在に設けてあり、前記回転表示体は、前記回転軸線を通る面に沿って第1半部と第2半部に2分されると共に、前記第1半部と前記第2半部は互いに異なる色で色分けされており、解錠状態では前記第1半部が前記膨出部を形成し、施錠状態では前記第2半部が前記膨出部を形成し、前記第1半部、前記第2半部は、それぞれ、前記膨出部を形成した時に横方向から当該膨出部の色が視認可能な表面を備えている、トイレブースの表示装置、である。一つの態様では、前記回転軸線は鉛直軸であり、前記回転表示体は、当該鉛直軸を回転中心として水平方向に回転し、前記回転軸線を通る面は鉛直面である。他の態様では、前記回転軸線は横方向(扉体・正面パネルの幅方向)に延出する水平軸であり、前記回転表示体は、当該水平軸を回転中心として縦方向に回転する。
【0008】
第1半部と第2半部との色分けは、第1半部、第2半部の表面に着色したものでも、第1半部、第2半部を予め着色した材料から形成したものでもよい。また、着色塗料を用いる場合には、着色塗料は発光塗料(蛍光塗料や畜光塗料)であってもよい。また、回転表示体内に光源を設け、フィルタを用いて第1半部と第2半部とを色分けしてもよい。あるいは、第1半部、第2半部に互いに異なる色の発光源を設けてもよい。また、色分けにおいて、必ずしも第1半部、第2半部の表面全体が塗りつぶされている必要はない。すなわち、人の肉眼で色が識別可能である程度に色分けされていればよく、例えば、斑模様、縞模様のような着色でもよい。典型的な態様では、第1半部は「青」、第2半部は「赤」であるが、肉眼で識別可能であれば、色分けの組み合わせは「青と赤」に限定されない。
【0009】
一つの態様では、前記施錠機構は、パネルあるいは扉体の裏面のいずれか一方に設けたラッチと、他方に設けたラッチ受けとからなり、前記回転表示体が設けられたパネルあるいは扉体には、ラッチの動作に連動して回転する第1歯車を回転自在に設け、回転表示体の鉛直軸部は前記第1歯車に噛合する第2歯車を備えている。一つの好ましい態様では、第1歯車は第2歯車よりも大径であり、減速機構を構成している。一つの態様では、前記ラッチは、扉体裏面あるいはパネル裏面に水平方向にスライド自在に設けてあり、トイレブース内側から直接ラッチを水平方向にスライド操作することで施錠機構を施錠・解錠する。他の態様では、扉体裏面あるいはパネル裏面に回動つまみないし回動レバーを設け、回動操作によってラッチがラッチ受けに係止するものでもよい。回動つまみないし回動レバーの回動操作と回転表示体の回転を連動させる機構は当業者における通常の設計事項である。
【0010】
一つの態様では、前記膨出部の水平断面形状が、正面パネル表面あるいは扉体表面を弦とする弓形(半円を含む)、正面パネル表面あるいは扉体表面を下底(上底より長い)とする等脚台形、あるいは、正面パネル表面あるいは扉体表面を底辺とする二等辺三角形である。前記第1半部、第2半部の水平断面形状が半円(回転表示体が球体、円柱体、双円錐体等)の場合には、前記膨出部の水平断面形状が、正面パネル表面あるいは扉体表面を弦とする弓形となる。水平断面における円弧を形成する曲面が、前記膨出部を形成した時に横方向から当該膨出部の色が視認可能な表面を形成する。前記第1半部、第2半部の水平断面形状が等脚台形(回転表示体が六角柱体)の場合には、前記膨出部の水平断面形状が、正面パネル表面あるいは扉体表面を下底(上底より長い)とする等脚台形となり、水平断面における等脚状の対辺を形成する側面が、前記膨出部を形成した時に横方向から当該膨出部の色が視認可能な表面を形成する。前記第1半部、第2半部の水平断面形状が二等辺三角形(回転表示体が四角柱体)の場合には、前記膨出部の水平断面形状が、正面パネル表面あるいは扉体表面を底辺とする二等辺三角形となり、水平断面における側辺を形成する側面が、前記膨出部を形成した時に横方向から当該膨出部の色が視認可能な表面を形成する。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る回転表示体は、互いに色分けされた第1半部、第2半部からなり、解錠状態では第1半部が膨出部を形成し、施錠状態では第2半部が膨出部を形成し、第1半部、第2半部は、それぞれ、膨出部を形成した時に横方向から当該膨出部の色が視認可能な表面を備えているので、トイレブースの使用状況を横方向からでも視認できる。また、色による視認を用いるので、ある程度離れた位置からもトイレブースの使用状況を把握することができる。したがって、本発明に係る表示装置を公衆トイレのトイレブースに使用することで、利用者の無駄な待ち時間を少なくし、また、待ち列が出来るのを可及的に防止することができる。
【0012】
請求項3の発明では、第1歯車と第2歯車のギア比を適宜選択することで、様々なパネル厚に対応することができ、また、より少ない部品点数で施錠機構と連動する回転表示体を構成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1は、横方向に連設された複数のトイレブースの部分正面図及び側面図であり、図2は公衆トイレの見取り図である。トイレブース1は、正面、背面、側面から水平断面視方形状に形成されており、正面は出入り口2が形成された正面パネル3と、出入り口2を開閉する内開きの扉体4と、からなる。図示の例では、扉体4はトイレブース1の不使用時(扉体4に外力が作用していない状態)にはトイレブース1の内側に所定角度回動した状態を維持している。正面パネル3は、扉体4の戸尻側のパネルと、扉体4の戸先側のパネルと、からなるが、隣接するトイレブース1間では共通の正面パネル3が一方のブースの戸先側パネル、他方のブースの戸尻側パネルを形成する。トイレブース1の側面は、隣接するトイレブース1間では共通の仕切パネル5から形成される。また、図2において、複数のトイレブース1が通路10を挟んで対向するように連設されており、通路10の手間側の待ち位置が線11で示してあり、線11から公衆トイレの出入り口12まで待ち列13が形成されている。
【0014】
本発明に係る表示装置について図3乃至図6に基づいて説明する。図3左図は表示装置をブース外側から見た正面図、図3右図は表示装置を側方から見た断面図であり、図4は表示装置をブース内側から見た背面図である。図示の例では、表示装置は正面パネル3に設けてある。
【0015】
表示装置は、球状の回転表示体6を備えており、回転表示体6は鉛直軸60を中心として回転自在に正面パネル3に設けられる(図3右図参照)。図示の例では、回転表示体6は鉛直軸60を通る上側の鉛直軸部60A、下側の鉛直軸部60Bによって回転自在に支持されている。正面パネル3には、回転表示体6が設けられる部位に対応して開口3´が厚さ方向に貫設されており、当該開口3´を覆うように正面パネル表面30、正面パネル裏面31に、それぞれ方形のプレート300、310が被覆されている。
【0016】
正面パネル表面30に設けたプレート300には、円形状の開口が形成されており、正面パネル3の厚さ内に収容した回転表示体6の部分を当該開口からトイレブース1の外側に突出させている。こうすることで、回転表示体6の部分は常時正面パネル3の表面30から膨出する膨出部6´を形成している。膨出部6´は、透明カバー体6´´によって被覆されており、ブース外側から膨出部6´へのアクセスを規制することで、回転表示体6をブース外側から回転させて施錠機構を解錠することを防止している。
【0017】
回転表示体6は、鉛直軸60(軸部60A,60B)を通る鉛直面600に沿って縦方向に二分することで、半球状の第1半部6Aと第2半部6Bとに分けられている。第1半部6Aが青色、第2半部6Bが赤色を備えている。青色の第1半部6Aが膨出部6´を形成する時は「空き」、赤色の第2半部6Bが膨出部6´を形成する時は「使用中」を意味する。図示の例では、第1半部6A、第2半部6Bのそれぞれの部分(正面パネル表面30を弦とする弓形部)が膨出部6´を形成しているが、正面パネル表面30と鉛直面600とを概ね一致させることで、第1半部6A、第2半部6Bのそれぞれの全体(半円部)が膨出部6´を形成するようにしてもよい。
【0018】
表示装置は、施錠機構を備えている。施錠機構は、戸先側の正面パネル3の裏面31に幅方向にスライド自在に設けられたラッチ7と、扉体裏面41の戸先側に設けたラッチ受け8とからなり、扉体4が出入り口2を閉鎖した状態で、ラッチ7を出入り口側に突出させることで、ラッチ7の先端側を扉体裏面41のラッチ受け8に係止させて施錠状態とする。また、図5、図6から明らかなように、正面パネル3と扉体4とは概ね同じ厚さ(見込み寸法)を備えており、扉体4が出入り口2を閉鎖した状態で、正面パネル表面30と扉体表面40、正面パネル裏面31と扉体裏面41は、それぞれ面一となっている。
【0019】
施錠機構のラッチ7のスライド動作は、減速機構を介して回転表示体6に伝達されている。伝達機構は、ラッチ7の内側に長さ方向に形成した複数の噛合爪70と、正面パネル3に回転自在に設けられ、ラッチ7の噛合爪70に周方向に連続状に形成された歯が噛み合う大径の第1歯車9(図5、図6において回転中心を90で示す)と、回転表示体6の軸部60Bの下方の延出部に設けられ、第1歯車9と噛み合う小径の第2歯車61と、からなる。ラッチ7のスライド動作に連動して回転表示体6が鉛直軸60を回転中心として回転するようになっている。
【0020】
図5では施錠機構は解錠状態にあり、ラッチ7は、正面パネル裏面31で退避した姿勢にある。この状態では、回転表示体6の青色の第1半部6Aが正面パネル3の表面30に膨出して膨出部6´を形成し、回転表示体6の赤色の第2半部6Bはパネル3内に位置している。図5の状態から、ラッチ7を扉体裏面41に向かってスライドさせると、ラッチ7のスライド動作に連動して第1歯車9が回転し、第1歯車9の回転に連動して第2歯車61を備えた軸部60Bが回転することで回転表示体6が回転する。図6は、施錠機構は施錠状態にあり、ラッチ7は扉体裏面41のラッチ受け8に係止している。この状態では、回転表示体6の赤色の第2半部6Bが正面パネル表面30に膨出して膨出部6´を形成し、回転表示体6の青色の第1半部6Aはパネル3内に位置している。すなわち、解錠状態では第1半部6Aが膨出部6´を形成し、施錠状態では第2半部6Bが膨出部6´を形成する。ラッチ7の解錠状態・施錠状態の位置と、回転表示体6(第1半部6A、第2半部6B)のこのような位置を対応させることは、第1歯車9と第2歯車61のギア比を適宜調整することで当業者において設定し得る。
【0021】
回転表示体6は球体であることから、第1半部6A、第2半部6Bは共に半球体である。第1半部6A、第2半部6Bは、水平断面形状が半円であり、第1半部6A、第2半部6Bが膨出部6´を形成した時には、膨出部6´の水平断面形状が、正面パネル表面30を弦とする弓形となり、水平断面における弓形の円弧を形成する曲面601,601が、横方向から当該膨出部6´の色が視認可能な表面を形成する。また、球状の回転表示体6を採用することで、横方向のみならず、任意の角度から良好に膨出部6´の色を視認することができる。
【0022】
図7乃至図9は、回転表示体6の他の態様を示しており、既述の態様と同様の部材には同一の参照番号が付してあり、同一の参照番号を用いた記載については、既述の記載を援用することができる。図7乃至図9に示す回転表示体6は、概ね円柱状の形状を備えており、鉛直軸60を中心に回転自在に正面パネル3に設けられる。第1半部6A、第2半部6Bは、水平断面形状が半円であり、第1半部6A、第2半部6Bが膨出部6´を形成した時には、膨出部6´の水平断面形状が、正面パネル表面30を弦とする弓形となり、水平断面における弓形の円弧を形成する曲面602,602が、横方向から当該膨出部6´の色が視認可能な表面を形成する。また、図5、図6に関連する既述の説明は、円柱状の回転表示体6にそのまま援用することができる。
【0023】
図10は、回転表示体6の他の3つの態様を示す。図10において上図が水平断面図であり、下図が第1半部6Aの正面図である。また、水平状の点線は正面パネル表面30を示している。正面パネル表面30と鉛直面600とを概ね一致させてもよい。
【0024】
図10(A)では、回転表示体6は双円錐体である。第1半部6A、第2半部6Bは、水平断面形状が半円であり、第1半部6A、第2半部6Bが膨出部6´を形成した時には、膨出部6´の水平断面形状が、正面パネル表面30を弦とする弓形となり、水平断面における弓形の円弧を形成する曲面603,603が、横方向から当該膨出部6´の色が視認可能な表面を形成する。
【0025】
図10(B)では、回転表示体6は六角柱体である。第1半部6A、第2半部6Bは、水平断面形状が等脚台形であり、第1半部6A、第2半部6Bが膨出部6´を形成した時には、膨出部6´の水平断面形状が、正面パネル表面30を下底(上底よりも長い)とする等脚台形となり、水平断面における等脚状の対辺を形成する側面604,604が、横方向から当該膨出部6´の色が視認可能な表面を形成する。
【0026】
図10(C)では、回転表示体6は四角柱体である。第1半部6A、第2半部6Bは、水平断面形状が二等辺三角形であり、第1半部6A、第2半部6Bが膨出部6´を形成した時には、膨出部6´の水平断面形状が、正面パネル表面30を底辺とする二等辺三角形となり、水平断面における側辺を形成する側面605,605が、横方向から当該膨出部6´の色が視認可能な表面を形成する。
【0027】
以上述べてきたように、本発明に係る回転表示体6は、互いに色分けされた第1半部6A、第2半部6Bからなり、解錠状態では第1半部6Aが膨出部6´を形成し、施錠状態では第2半部6Bが膨出部6´を形成し、第1半部6A、第2半部6Bは、それぞれ、膨出部6´を形成した時に横方向から当該膨出部6´の色が視認可能な表面(601,602,603,604,605)を備えている。したがって、図2のような場合において、左側列及び右側列の奥のトイレブース1の正面パネル3の膨出部6´の色が青であると視認でき、また、一つ手前のトイレブースの正面パネル3の膨出部6´の色が赤であると視認できる。表示装置(回転表示体6)を正面パネル3に設ける態様について説明してきたが、表示装置(回転表示体6)を扉体4に設けてもよい。この場合は、トイレブースの扉体4の膨出部の色が赤である場合には「使用中」であると判断し、それ以外の場合は「空き」であると判断する。
【産業上の利用可能性】
【0028】
本発明は、公衆トイレブースに利用することが可能である。また、本発明の技術思想自体は、トイレブース以外にも、会議室等の個室の表示装置として用いることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】横方向に連設された複数のトイレブースの部分正面図及び側面図である
【図2】公衆トイレの見取り図である。
【図3】左図は、表示装置をブース外側から見た正面図、右図は表示装置を側方から見た断面図である。
【図4】表示装置をブース内側から見た背面図である。
【図5】施錠装置が解錠状態にある表示装置の平面図であり、上図は主として回転表示体の色分けを示し、下図は主として伝動機構を示す。
【図6】施錠装置が施錠状態にある表示装置の平面図であり、上図は主として回転表示体の色分けを示し、下図は主として伝動機構を示す。
【図7】回転表示体の他の態様を示し、左図は、表示装置をブース外側から見た正面図、右図は表示装置を側方から見た断面図である。
【図8】回転表示体の他の態様を示し、表示装置をブース内側から見た背面図である。
【図9】回転表示体の他の態様を示し、主として伝動機構を示す施錠装置が解錠状態にある表示装置の平面図である。
【図10】さらに、回転表示体の他の態様を示す。
【符号の説明】
【0030】
1 トイレブース
2 出入り口
3 パネル
4 扉体
6 回転表示体
6A 第1半部
6B 第2半部
60 鉛直軸
60A 上側鉛直軸部
60B 下側鉛直軸部
61 第2歯車
7 ラッチ
8 ラッチ受け
9 第1歯車




【特許請求の範囲】
【請求項1】
正面パネルに形成された出入り口と、当該出入り口を開閉する扉体と、を備えたトイレブースの表示装置において、
トイレブース内側から施錠操作・解錠操作する施錠機構と、
施錠機構の施錠操作・解錠操作に連動して回転軸線を中心として回転する回転表示体と、
を備え、
前記回転表示体は、扉体表面あるいは正面パネル表面から常時膨出する膨出部を形成するように、扉体あるいは正面パネルに回転自在に設けてあり、
前記回転表示体は、前記回転軸線を通る面に沿って第1半部と第2半部に2分されると共に、前記第1半部と前記第2半部は互いに異なる色で色分けされており、
解錠状態では前記第1半部が前記膨出部を形成し、施錠状態では前記第2半部が前記膨出部を形成し、前記第1半部、前記第2半部は、それぞれ、前記膨出部を形成した時に横方向から当該膨出部の色が視認可能な表面を備えている、
トイレブースの表示装置。
【請求項2】
前記回転軸線は鉛直軸であり、前記回転表示体は、当該鉛直軸を回転中心として水平方向に回転し、前記回転軸線を通る面は鉛直面である、請求項1に記載のトイレブースの表示装置。
【請求項3】
前記施錠機構は、パネルあるいは扉体の裏面のいずれか一方に設けたラッチと、他方に設けたラッチ受けとからなり、
前記回転表示体が設けられたパネルあるいは扉体には、ラッチの動作に連動して回転する第1歯車を回転自在に設け、前記回転軸線を通る回転表示体の軸部は前記第1歯車に噛合する第2歯車を備えている、請求項1、2いずれかに記載のトイレブースの表示装置。
【請求項4】
前記膨出部の水平断面形状が、正面パネル表面あるいは扉体表面を弦とする弓形、正面パネル表面あるいは扉体表面を下底とする等脚台形、あるいは、正面パネル表面あるいは扉体表面を底辺とする二等辺三角形である、請求項1乃至3いずれかに記載のトイレブースの表示装置。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2009−24338(P2009−24338A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−185845(P2007−185845)
【出願日】平成19年7月17日(2007.7.17)
【出願人】(307038540)三和シヤッター工業株式会社 (273)
【Fターム(参考)】