説明

トイレルームの表示システム

【課題】外部の情報を個室スペース内に提供し、十分にリラックスして用を足すことを可能とする。
【解決手段】個室スペース6a,6b,6cに設けられた表示装置22a,22b,22cと、共通スペース4の順番待ち領域に存在する人体に関連づけられて取り扱われる無線タグの有無を、無線通信を介して認識するタグリーダ20を有し、このタグリーダ20の認識結果に応じ表示装置22a,22b,22cで対応する表示を行うようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トイレルームの個室スペースにおいて表示を行うトイレルームの表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、駅、デパート、学校、ショッピングセンター、映画館等、多数の人が集合する公的な場所には、水栓及び洗面台を備えた共通スペースとそれぞれが便器を備えた複数の個室スペースとを、仕切部材によって区画したトイレルームが設置される。
【0003】
用を足す人が個室スペース内に入ると、仕切部材によって個室スペース側と共通スペース側との間、あるいは各個室スペース相互間が視覚的に遮断され相互の状態が認識できなくなるため、これを補うためにそれら相互間で各種検出情報等の授受を行う従来技術が既に種々提唱されている。
【0004】
例えば特許文献1には、擬音発生器の無駄な作動を防止する目的で、共通スペース及び各個室スペースに人体検出センサを設け、共通スペースに人が居ないときには2以上の個室スペースに人が居る場合に限り当該個室スペースの擬音発生器を作動させ、共通スペースに人が居るときには入室中の個室スペースの擬音発生器をすべて作動させる構成が開示されている。
【0005】
また、多数の人々のより円滑な利用を図るために、各個室スペースに人がいるか居ないかの検出結果を共通スペース側に設けた表示器に表示するようにした構成も既に提唱されている。
【0006】
【特許文献1】特開2004−197459号公報(段落番号0026〜0029、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記のように公的な場所に設けられたトイレルームでは、多数の人が入れ替わり立ち替わりやってきて利用するため、順番待ちをした後自分の順番が来て個室スペースに入室できたとしても、後に待っている人が多数いるのではないかという心理的圧迫感が生じがちである。
【0008】
そして、実際に当該個室スペースが空くのを待っている人がいるがどうかは個室スペース内の人からはわからないため、いきおい、そそくさと短い時間で用を足さざるを得なくなり、十分にリラックスして用を足すことができない。
【0009】
この結果、精神面でも健康面でも個室スペース利用者にとって好ましくない影響を与える可能性がある。上記の従来技術では、このように個室スペース内の利用者に対し個室スペース外部の情報を提供し、リラックスして用を足せるようにすることについて、特に配慮されていなかった。
【0010】
本発明の目的は、外部の情報を個室スペース内に提供し、十分にリラックスして用を足すことを可能とするトイレルームの表示システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するために、第1の発明は、仕切部材によって共通スペース及び個室スペースが区画されたトイレルームに設置されるトイレルームの表示システムにおいて、前記個室スペースに設けられた個室表示手段と、前記共通スペースのうち、所定の順番待ち領域に存在する人体の有無を認識する共通認識手段と、この共通認識手段の認識結果に応じ、対応する表示信号を生成して前記個室表示手段に出力する個室表示信号生成手段とを有することを特徴とする。
【0012】
本願第1発明においては、共通認識手段で順番待ち領域に存在する人体の有無を認識し、個室表示信号生成手段でこの認識結果に対応する表示信号を生成して個室表示手段に出力し、個室表示手段で上記認識結果を表示する。これにより、個室表示手段で順番待ち領域に存在する人体の有無を表示することが可能である。したがって、個室スペース内の現利用者は、各個室表示手段を確認することによって、共通スペースにおける所定の順番待ち領域に存在する人の有無を把握することができる。この結果、例えば自分の後に誰も待っていない場合にはそれを確実に認識できるので、焦らずにリラックスして用を足すことができる。
【0013】
第2の発明は、上記第1発明において、前記共通認識手段は、認識結果に応じて前記順番待ち領域の人体の人数を検出する待ち人数検出手段を備え、前記個室表示信号生成手段は、前記待ち人数検出手段の検出した人数を表示するための表示信号を生成することを特徴とする。
【0014】
これにより、個室スペース内の現利用者は、順番待ち領域における人数を個室スペースの個室表示手段で具体的に確認することが可能となるので、共通スペースにおける所定の順番待ち領域に存在する人をさらに詳細に把握することができる。
【0015】
第3の発明は、上記第1又は第2発明において、複数個の前記個室スペースのそれぞれにおいて各個室スペースに存在する人体の有無を認識する個室認識手段を有し、各個室スペースの前記個室表示信号生成手段は、当該個室以外の他の個室における前記個室認識手段の認識結果に応じ、対応する表示信号を生成して前記個室表示手段に出力することを特徴とする。
【0016】
本願第3発明においては、個室認識手段で各個室スペースに存在する人体の有無を認識し、個室表示信号生成手段でこの認識結果に対応する表示信号を生成して個室表示手段に出力し、個室表示手段で上記認識結果を表示する。これにより、個室表示手段で各個室スペースに存在する人体の有無を表示することが可能である。したがって、個室表示手段を確認することにより、当該個室スペース以外の他の個室スペースの空室・満室状況が判るので、もし順番待ち領域に待ち人が出現しても他の個室スペースが先に空いていることが判れば、焦ることなく確実にゆっくりと用を済ませることができる。
【0017】
第4の発明は、上記第3発明において、前記共通スペースの前記順番待ち領域の少なくとも近傍に設けられた共通表示手段と、複数個の前記個室認識手段の認識結果に応じ、対応する表示信号を生成して前記共通表示手段に出力する共通表示信号生成手段とを有することを特徴とする。
【0018】
これにより、各個室スペース以外の順番待ち領域側の待ち人は、各個室スペース以外の順番待ち領域側の共通表示手段で各個室スペースの空室・満室状況が判るので、個室スペースに居る現利用者と共に相互に情報をフル活用することができる。
【0019】
第5の発明は、上記第4発明において、前記共通認識手段は1つ設けられており、前記複数個の個室スペースに共通な1つの前記順番待ち領域に並んだ人体の有無を認識することを特徴とする。
【0020】
これにより、個室スペース内の現利用者は、共通スペース順番待ち領域に一列並びで存在する人の有無を把握することができ、誰も待っていない場合にはそれを確実に認識することができる。
【0021】
第6の発明は、上記第4発明において、前記共通認識手段は前記複数個の個室に対応して複数個設けられており、各共通認識手段が、各個室スペースごとに設けた前記順番待ち領域に並んだ人体の有無を認識することを特徴とする。
【0022】
これにより、個室スペース内の現利用者は、共通スペース順番待ち領域のうち自分の個室の前に存在する人の有無を把握することができ、誰も待っていない場合にはそれを確実に認識することができる。
【0023】
第7の発明は、上記第1乃至第6発明のいずれかにおいて、前記共通認識手段は、前記順番待ち領域に存在する人体に関連づけられて取り扱われる無線タグの有無を無線通信を介して認識することを特徴とする。
【0024】
本願第7発明においては、共通認識手段で無線タグの有無を無線通信を介して認識することにより、順番待ち領域に存在する人体の有無を認識することができる。この結果、個室表示信号生成手段でこの認識結果に対応する表示信号を生成して個室表示手段に出力することで、個室表示手段で順番待ち領域に存在する人体の有無を表示することができる。
【0025】
第8の発明は、上記第3乃至第7発明のいずれかにおいて、前記個室認識手段は、前記各個室スペースに存在する人体に関連づけて取り扱われる無線タグの有無を無線通信を介して認識することを特徴とする。
【0026】
本願第8発明においては、個室認識手段で無線タグの有無を無線通信を介して認識することにより、各個室スペースに存在する人体の有無を認識することができる。この結果、個室表示信号生成手段でこの認識結果に対応する表示信号を生成して個室表示手段に出力することで、個室表示手段で各個室スペースに存在する人体の有無を表示することができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、共通スペースのうち、個室スペース外部の情報が個室スペース内に提供されるので、十分にリラックスして用を足すことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態の適用対象であるトイレルームの全体構造を表す平面図である。
【0029】
図1において、トイレルーム1は、仕切部材2によって、共通スペース4と、この例では3室の個室スペース6a,6b,6cとに区画されている。仕切部材2には、共通スペース4から各個室スペース6a,6b,6cに出入りするためのドア8が設けられている。
【0030】
共通スペース4には、外部から出入りするためのドア15が設けられており、共通スペース4の側壁には洗面鉢16と水栓18を設けた洗面台17が配置されている。また、各個室スペース6a,6b,6cには便器10が設置されており、この便器10の後部上面には、フラッシュ弁12を備えた給水管14が接続されている。なお、便器10はロータンク式でもハイタンク式でもよく、和風便器であってもよい。
【0031】
本実施形態のトイレルームの表示システムは、上記トイレルーム1に設けられるものであり、個室スペース6a,6b,6cにそれぞれ設けられ、例えばCRT等の所定の表示手段26(後述の図3参照)を備えた表示装置22a,22b,22c(個室表示手段)と、例えばトイレルーム1の共通スペース4におけるドア15近傍の壁面に取付けられたタグリーダ20(共通認識手段)と、上記各表示装置22a,22b,22cにそれぞれ備えられ、上記タグリーダ20の認識結果に応じ対応する表示信号を生成して上記表示手段26へ出力する表示制御装置(図示せず、個室表示信号生成手段)とを有している。
【0032】
図2は上記タグリーダ20及び無線タグTによる無線通信系の全体概略を表すシステム構成図である。
【0033】
図2において、無線タグTは、アンテナ32とIC回路部34とを備えた無線タグ回路素子Tpを有している。なお、この無線タグTは、このトイレルーム1の利用のために用意された専用のものでもよいが、他の目的のために利用者Mが各自所持等した汎用のものでもよい。
【0034】
タグリーダ20は、無線タグ回路素子Tpの上記アンテナ32との間で無線通信により信号の授受を行うアンテナ35と、上記アンテナ35を介し上記無線タグ回路素子TpのIC回路部34へアクセスする(読み取り又は書き込みを行う)ための高周波回路28と、無線タグ回路素子Tpから読み出された信号を処理するとともに各種制御を行う制御回路30とを有する。
【0035】
高周波回路28は、無線タグ回路素子TpのIC回路部34の無線タグ情報にアクセスする(読み取り又は書き込みを行う)ための搬送波を発生させ、上記制御回路30の制御に基づいて上記発生させられた搬送波を変調するとともに増幅し、これをアクセス信号としてアンテナ35を介し無線タグ回路素子Tpへ送信する。そして、このアクセス信号に応じて無線タグ回路素子Tpから送信(返信)された反射波は、アンテナ35により受信された後に高周波回路28にて復調され、必要な信号が取り出されて制御回路30へ供給されるとともに、その受信信号強度が検出されて制御回路30へ入力され別途記憶される。なお、アクセス信号は上記のように変調した搬送波に限られず、単なる搬送波のみの場合もある。
【0036】
上記構成のトイレルーム1においては、利用者Mが共通スペース4に入室し、所定の順番待ち領域にて待機すると、例えばその所持品に備えられる(あるいはポケット等に入れて所持する等でもよい。要は利用者Mの人体に関連づけられて取り扱われれば足りる)無線タグT(応答器)に記憶された情報が、無線通信を介し読み取られ、無線タグTの有無を認識する。そして、タグリーダ20は、上記読み取り結果(認識結果)に応じた信号を適宜の配線(又は無線通信等でもよい)24を介し上記表示装置22a,22b,22cに備えられた表示制御装置へ出力し、各表示制御装置が対応する表示手段へ表示信号を生成し出力することで対応する表示が行われる。
【0037】
図3は、この表示手段26に表示される表示例を示した説明図である。図3の例では、例えば現時点における待ち人として3人の黒塗り人体記号M1が表示されている。なお、破線で示される人体記号M2は共通スペース4には最大であと2名の利用者Mが待機する可能性があることを示しているものである。
【0038】
このようにして、各個室スペース6a,6b,6c内に居る現利用者は、各表示装置22a,22b,22cの表示手段26を確認することで共通スペースにおける順番待ち領域の利用者(待ち人)Mの有無(さらにはその人数)を把握することができる。したがって、その人数に応じて(特に、例えば共通スペースに誰も待っていない場合には)、焦らずにリラックスして用を足すことができる。
【0039】
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものでなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を説明する。
【0040】
(1)個室側にもタグリーダを設けた場合
図4はこの変形例による表示システムを備えたトイレルームの平面図である。図4において、この変形例では、各個室スペース6a,6b,6c内の壁面に個室認識手段としての個室別タグリーダ20a,20b,20cが設けられている。
【0041】
そして、複数個の個室スペース6a,6b,6cのそれぞれにおいて、各個室スペース6a,6b,6cに存在する現利用者の所持等する無線タグTの有無が、個室別タグリーダ20a,20b,20c(個室認識手段)によって無線通信を介して認識される。各タグリーダ20a〜cは、各配線24a,24b,24c及び配線24を介して相互に接続されている。これにより、各個室スペース6a,6b,6cの表示装置22a,22b,22cの表示手段26には、現利用者MAが利用している当該個室スペース6b以外の他の個室スペース6a,6cにおける個室別タグリーダ20a,20c並びに共通スペース4におけるタグリーダ20の認識結果に応じ、対応する表示がなされるようになっている。
【0042】
図5はこのときの表示手段26の表示例を表しており、この例では、個室スペース6bにおける表示例である。図5において、個室スペース6bの現利用者MAが表示されるとともに、当該個室スペース6bに隣接する個室スペース6aに存在する利用者として黒塗り人体記号M3が表示されており、さらに共通スペース4における所定の順番待ち領域の待ち人として3人の黒塗り人体記号M1が表示されている。
【0043】
本変形例によれば、現利用者MAが利用している当該個室スペース6b以外の他の個室スペース6a,6cの空室・満室状況が、当該個室スペース6b内における表示装置22bの表示手段26に表示できるので、待ち人が出現しても、他の個室が先に空いていることが判れば焦ることなく用を済ませることができる。
【0044】
なおこの場合、図6に示すように、共通スペース4の順番待ち領域にも配線24dを介し接続され表示装置22a〜22cと同様の表示制御手段及び表示手段を備えた共通の表示装置25を設け、各個室スペース6a〜cと同様の表示を行うようにしてもよい。図7にはその表示装置25における表示手段26の表示例を表しており、この例では、共通スペース4における所定の順番待ち領域で待っている待ち人として3人の黒塗り人体記号M1が表示され、さらに個室スペース6aに存在している利用者として黒塗り人体記号M3が表示され、個室スペース6b及び6cが空室であることが表示されている。
【0045】
この場合、各個室スペース6a,6b,6cでの現利用者に加え、共通スペース4の順番待ち領域で順番待ちしている待ち人が、共通スペース表示装置25が表示する各個室スペース6a,6b,6cの空室・満室状況を確認できるという効果がある。
【0046】
尚、前述した共通の表示装置25は、トイレルーム1外壁のドア15傍にも共通の表示装置25’として取付けることができる。これによって利用者は、共通スペース4が満員などの場合に、この表示装置25’を確認することで入室しなくてもすむ。
【0047】
(2)各個室の前にタグリーダを設けた場合
図8はこの変形例による表示システムを備えたトイレルームの平面図である。図8において、この変形例では、各個室スペース6a,6b,6cの前にそれぞれ待ち人が待機する場合に対応して、各個室スペース6a〜cの入口近傍の仕切部材2外壁面に前述したタグリーダ20と同等の構成であるタグリーダ23a,23b,23cが設けられている。
【0048】
そして、各個室スペース6a,6b,6cごとにその前に設けた順番待ち領域に並んだ利用者(待ち人)の所持等する無線タグT1〜T3の有無が、対応する各タグリーダ23a,23b,23cによって無線通信を介して認識される。各タグリーダ23a,23b,23cは、配線24,24a,24bを介して相互に接続されている。これにより、上記実施形態と同様、各個室スペース6a,6b,6cの表示装置22a,22b,22cの表示手段26には、現利用者MAが利用している当該個室スペース6a,6b,6cに対応したタグリーダ23a,23b,23cの認識結果に応じた表示がなされるようになっている。
【0049】
図9は、各表示装置22a,22b,22cの表示手段26に表示される表示例を示した説明図である。図9の例では、例えば現時点における待ち人として1人の黒塗り人体記号及び破線の人体記号(最大であと1名の利用者Mが待機する可能性があることを示す)Ma,Mb,Mcが表示されている例である。
【0050】
本変形例によれば、各個室スペース6a,6b,6cの前に待ち人が並ぶ場合についても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0051】
なお、本変形例では各個室スペース6a〜cの入口近傍にタグリーダ23a,23b,23cをそれぞれ設けるようにしたが、これに限られず、図10に示すように共通スペース4に通信範囲が広く前述したタグリーダ20,23と同様の構成であるタグリーダ21を1箇所設け、このタグリーダ21により順番待ち領域の利用者Mが所持等する無線タグTの有無を認識すると共に、各個室スペース6a,6b,6cに存在する現利用者の所持等する無線タグTの有無を認識するようにしてもよい。この場合にも上記変形例と同様の効果を得ることができる。
【0052】
また、以上においては、利用者が所持等する無線タグの有無をタグリーダで認識することにより利用者の有無を認識するようにしたが、これに限られない。例えば磁気センサ、光学式センサ、赤外線センサ、圧力センサ、温度センサ、重量(体重)センサ、静電容量式センサ等の接触又は非接触式の検出手段を用いて利用者の有無を認識するようにしてもよい。さらには、トイレルーム内の画像を取得し当該画像から利用者の有無を認識する画像認識手段等により利用者の有無を認識するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の一実施形態の適用対象であるトイレルームの平面図である。
【図2】システムの全体概略を示すシステム構成図である。
【図3】表示装置に表示される表示例を示した説明図である。
【図4】個室側にもタグリーダを設けた変形例の平面図である。
【図5】表示装置に表示される表示例を示した説明図である。
【図6】共通スペース側にも表示装置を設けた変形例の平面図である。
【図7】表示装置に表示される表示例を示した説明図である。
【図8】各個室の前にタグリーダを設けた変形例の平面図である。
【図9】表示装置に表示される表示例を示した説明図である。
【図10】共通スペース側に通信範囲の広いタグリーダを設けた変形例の平面図である。
【符号の説明】
【0054】
1 トイレルーム
2 仕切部材
4 共通スペース
6a,6b,6c 個室スペース
20,21 タグリーダ(共通認識手段)
20a,20b,20c 個室別タグリーダ(個室認識手段)
22a,22b,22c 表示装置(個室表示手段)
23a,23b,23c タグリーダ(共通認識手段)
25,25’ 表示装置(共通表示手段)
28 高周波回路
30 制御回路
T 無線タグ
Tp 無線タグ回路素子
T1,T2,T3 無線タグ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
仕切部材によって共通スペース及び個室スペースが区画されたトイレルームに設置されるトイレルームの表示システムにおいて、
前記個室スペースに設けられた個室表示手段と、
前記共通スペースのうち、所定の順番待ち領域に存在する人体の有無を認識する共通認識手段と、
この共通認識手段の認識結果に応じ、対応する表示信号を生成して前記個室表示手段に出力する個室表示信号生成手段と
を有することを特徴とするトイレルームの表示システム。
【請求項2】
請求項1記載のトイレルームの表示システムにおいて、
前記共通認識手段は、認識結果に応じて前記順番待ち領域の人体の人数を検出する待ち人数検出手段を備え、
前記個室表示信号生成手段は、前記待ち人数検出手段の検出した人数を表示するための表示信号を生成する
ことを特徴とするトイレルームの表示システム。
【請求項3】
請求項1又は2記載のトイレルームの表示システムにおいて、
複数個の前記個室スペースのそれぞれにおいて各個室スペースに存在する人体の有無を認識する個室認識手段を有し、
各個室スペースの前記個室表示信号生成手段は、当該個室以外の他の個室における前記個室認識手段の認識結果に応じ、対応する表示信号を生成して前記個室表示手段に出力する
ことを特徴とするトイレルームの表示システム。
【請求項4】
請求項3記載のトイレルームの表示システムにおいて、
前記共通スペースの前記順番待ち領域の少なくとも近傍に設けられた共通表示手段と、
複数個の前記個室認識手段の認識結果に応じ、対応する表示信号を生成して前記共通表示手段に出力する共通表示信号生成手段と
を有することを特徴とするトイレルームの表示システム。
【請求項5】
請求項4記載のトイレルームの表示システムにおいて、
前記共通認識手段は1つ設けられており、前記複数個の個室スペースに共通な1つの前記順番待ち領域に並んだ人体の有無を認識することを特徴とするトイレルームの表示システム。
【請求項6】
請求項4記載のトイレルームの表示システムにおいて、
前記共通認識手段は前記複数個の個室に対応して複数個設けられており、各共通認識手段が、各個室スペースごとに設けた前記順番待ち領域に並んだ人体の有無を認識することを特徴とするトイレルームの表示システム。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項記載のトイレルームの表示システムにおいて、
前記共通認識手段は、前記順番待ち領域に存在する人体に関連づけられて取り扱われる無線タグの有無を無線通信を介して認識することを特徴とするトイレルームの表示システム。
【請求項8】
請求項3乃至7のいずれか1項記載のトイレルームの表示システムにおいて、
前記個室認識手段は、前記各個室スペースに存在する人体に関連づけて取り扱われる無線タグの有無を無線通信を介して認識することを特徴とするトイレルームの表示システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2008−126042(P2008−126042A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−343535(P2006−343535)
【出願日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【出願人】(506386941)第一テクニカルサポート株式会社 (1)
【Fターム(参考)】