説明

トイレ空間のキャビネット収納箱

【課題】ロータンクの上方に収納部を確保し、ロータンクのメンテナンスの作業性を向上させることができるトイレ空間のキャビネット収納箱を提供することを目的とする。
【解決手段】大便器に洗浄水を供給するロータンクが設けられる空間と、前記ロータンクの側方に形成される側部収納部と、を仕切る側板と、前記ロータンクが設けられる空間の上方と前記側部収納部との上方とに形成される上部収納部と、前記ロータンクが設けられる空間および前記側部収納部と、を仕切りつつ複数に分割された底板と、を備えたことを特徴とするトイレ空間のキャビネット収納箱が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の態様は、一般的に、トイレ空間のキャビネット収納箱に関する。
【背景技術】
【0002】
収納部を天板とロータンク上部の間に上部を開放した形態で配設させ天板が収納部の蓋部材を兼ねているトイレユニットがある(特許文献1)。特許文献1に記載されたトイレユニットは、ロータンクを隠蔽し、そのロータンクの上部に収納部を有する。そして、ロータンクの内部構造に何らかの支障をきたした場合、点検補修等を行う際、まず天板を取り外し、続いて収納部を上方に持ち上げれば内部の点検補修等を行える。
【0003】
しかしながら、特許文献1に記載されたトイレユニットでは、収納部がロータンクの点検補修等の作業を阻害するため、ロータンクの点検補修等を行う際にはその比較的大きな収納部を上方に持ち上げなければならない。そのため、ロータンクの点検補修等の作業性を向上させるという点においては改善の余地がある。
【0004】
また、キャビネットの左右の側面板と壁面との間に収納空間を形成し、左右の側面板に収納空間を開閉する扉を取り付けた便器の扉付きキャビネットがある(特許文献2)。特許文献2に記載された便器の扉付きキャビネットは、可動板の位置を調整して扉寸法を収納空間の幅寸法に容易に合わせることができる。また、特許文献2に記載された便器の扉付きキャビネットは、洗浄タンクをカバーする。
【0005】
しかしながら、特許文献2に記載された便器の扉付きキャビネットは、洗浄タンクを隠蔽しているわけではない。つまり、洗浄タンクの上方は、キャビネットにより覆われているわけではなく開放されている。そのため、洗浄タンクのメンテナンスを行う際に、収納空間が洗浄タンクのメンテナンス作業を阻害するという課題がそもそも発生しない。
【0006】
また、上キャビネット内に棚板を設置し、上キャビネット内の棚板の上方空間を小物品等の収納空間としたキャビネット組み込み型便器の取付構造がある(特許文献3)。
しかしながら、特許文献3に記載されたキャビネット組み込み型便器の取付構造では、収納空間を形成する棚板が洗浄タンクのメンテナンス作業を阻害するため、洗浄タンクのメンテナンスを行う際には、収納空間にある小物品等を予め全て取り出した後に比較的大きな棚板を持ち上げて取り外す必要がある。そのため、洗浄タンクのメンテナンス作業をする際やメンテナンス作業以外の行為が多くかかるため問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平11−286982号公報
【特許文献2】特開2003−328421号公報
【特許文献3】特開平8−4086号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、ロータンクの上方に収納部を確保し、ロータンクのメンテナンスの作業性を向上させることができるトイレ空間のキャビネット収納箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の発明は、大便器に洗浄水を供給するロータンクが設けられる空間と、前記ロータンクの側方に形成される側部収納部と、を仕切る側板と、前記ロータンクが設けられる空間の上方と前記側部収納部との上方とに形成される上部収納部と、前記ロータンクが設けられる空間および前記側部収納部と、を仕切りつつ複数に分割された底板と、を備えたことを特徴とするトイレ空間のキャビネット収納箱である。
【0010】
このトイレ空間のキャビネット収納箱によれば、底板が複数に分割されている。そのため、作業者等は、メンテナンスを行う際には、ロータンクの上方に設けられた部分の底板を取り外すことによりメンテナンスを行うことができる。言い換えれば、作業者等は、メンテナンスを行う際には、全ての底板を取り外す必要はない。
【0011】
また、底板が分割されているため、上部収納部に収納物が収納されている場合でも、作業者等は、メンテナンス作業を阻害する底板に置かれている収納物を取り出すことによりメンテナンスを行うことができる。言い換えれば、作業者等は、メンテナンスを行う際には、上部収納部に収納された全ての収納物を取り出す必要はない。作業者等は、メンテナンス作業を阻害しない底板に置かれた収納物を取り出すことなく、メンテナンス作業を阻害する底板に置かれた収納物だけを取り出し、そのメンテナンス作業を阻害する底板を取り外すことによりメンテナンスを行うことができる。
【0012】
また、底板が分割されているため、作業者等は、底板が分割されていない場合よりも小さくて軽い底板を容易に取り外すことができる。例えば、底板の上方に桟やヒンジなどが設けられている場合でも、作業者等は、分割された底板を上部収納部内で容易に傾けることができる。そのため、作業者等は、分割された底板が桟やヒンジなどと接触することを抑えつつ、その分割された底板を容易に取り外すことができる。
【0013】
また、作業者等は、メンテナンス作業を阻害しない底板を取り付けた状態のままでロータンクのメンテナンスを行うことができるため、メンテナンスの際に用具などを取り付けた状態の底板に仮置きすることができる。これらのように、底板が分割されているため、ロータンクのメンテナンスの作業性を向上させることができる。
【0014】
また、第2の発明は、第1の発明において、前記底板は、前記側板を境界として分割され、前記分割された底板は、それぞれ独立して取り外し可能であることを特徴とするトイレ空間のキャビネット収納箱である。
【0015】
このトイレ空間のキャビネット収納箱によれば、底板は、側板を境界として分割され、その分割された底板は、それぞれ独立して取り外し可能である。そのため、使用者は、ロータンクの上方に設置された底板を取り外すことなく、側部収納部の上方に設置された底板だけを取り外すことにより、側部収納部と上部収納部とを接続することができる。そして、使用者は、複数の収納部を1つの収納部として使用し、より大きな収納物を側部収納部から上部収納部に亘って収納することができる。つまり、使用者は、側部収納部の上方に設置された底板を取り外すことにより収納空間を広げることができる。
【0016】
また、作業者等は、メンテナンス作業を阻害しない底板に置かれた収納物を取り出すことなく、メンテナンス作業を阻害する底板に置かれた収納物だけを取り出し、そのメンテナンス作業を阻害する底板を取り外すことによりロータンクの蓋を容易に取り外すことができる。さらに、作業者等は、メンテナンス作業を阻害しない底板を取り付けた状態のままでロータンクのメンテナンスを行うことができるため、メンテナンスの際に用具などを取り付けた状態の底板に仮置きすることができる。
【0017】
さらには、底板は側板を境界として分割されたため、収納内部をより有効に使うことができる。たとえば、境界上に分割される位置が収納側であるものに対して、上部収納部と側部収納部との境界に突出した境界が作られないので、上部収納部と側部収納部との全体にわたって大きな収納物を収納することができる。また、底板をロータンクの上部側を境界として分割した場合に対して、分割して収納側の底板を取り除いても、ロータンクの上部には底板が側板まで存在するため、収納力が低下することなく様々な収納物を収納することができるようになる。
【0018】
このように、底板は、側板を境界として分割され、その分割された底板は、それぞれ独立して取り外し可能であるため、ロータンクのメンテナンスの作業性を向上させることができるとともに、トイレ空間のキャビネット収納箱の収納性を向上させることができる。つまり、使用者は、好みや使用状況に応じて収納空間を広げたり狭めたりすることができる。これにより、トイレ空間のキャビネット収納箱の内部における収納物のレイアウトの自由度を向上させることができる。
【0019】
また、第3の発明は、第1または第2の発明において、前記底板は、手指を挿入可能な切欠部を有することを特徴とするトイレ空間のキャビネット収納箱である。
【0020】
このトイレ空間のキャビネット収納箱によれば、底板は、手指を挿入可能な切欠部を有するため、作業者等は、例えば切欠部に指などを引っ掛けることにより底板を容易に取り外すことができる。そのため、ロータンクのメンテナンスの作業性をさらに向上させることができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明の態様によれば、ロータンクの上方に収納部を確保し、ロータンクのメンテナンスの作業性を向上させることができるトイレ空間のキャビネット収納箱が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施の形態にかかるトイレ空間のキャビネット収納箱を表す斜視模式図である。
【図2】本実施形態にかかるトイレ空間のキャビネット収納箱を上方から眺めた平面模式図である。
【図3】本実施形態にかかるトイレ空間のキャビネット収納箱を表す分解模式図ある。
【図4】本実施形態の第1の底板を例示する模式図である。
【図5】本実施形態の右側板の近傍を拡大して前方から眺めた拡大模式図である。
【図6】本実施形態にかかるトイレ空間のキャビネット収納箱の収納状態を例示する斜視模式図である。
【図7】本実施形態の天板の設置形態の具体例を表す断面模式図である。
【図8】本実施形態の天板の設置形態の具体例を表す断面模式図である。
【図9】本実施形態の天板の設置形態の具体例を表す平面模式図である。
【図10】本実施形態の変形例にかかるトイレ空間のキャビネット収納箱を表す斜視模式図である。
【図11】本実施形態の変形例にかかるトイレ空間のキャビネット収納箱を上方から眺めた平面模式図である。
【図12】本実施形態の変形例にかかるトイレ空間のキャビネット収納箱を表す分解模式図ある。
【図13】本発明の他の実施の形態にかかるトイレ空間のキャビネット収納箱を表す斜視模式図である。
【図14】本実施形態にかかるトイレ空間のキャビネット収納箱を上方から眺めた平面模式図である。
【図15】本実施形態にかかるトイレ空間のキャビネット収納箱を表す分解模式図ある。
【図16】本実施形態にかかるトイレ空間のキャビネット収納箱の収納状態を例示する斜視模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施の形態にかかるトイレ空間のキャビネット収納箱を表す斜視模式図である。
また、図2は、本実施形態にかかるトイレ空間のキャビネット収納箱を上方から眺めた平面模式図である。
また、図3は、本実施形態にかかるトイレ空間のキャビネット収納箱を表す分解模式図ある。
また、図4は、本実施形態の第1の底板を例示する模式図である。
なお、図4(a)は、本実施形態の第1の底板を例示する斜視模式図であり、図4(b)は、本実施形態の第1の底板を上方から眺めた平面模式図である。
【0024】
本実施形態にかかるトイレ空間のキャビネット収納箱100は、図1〜図3に表したように、大便器800の後方に隣接して設けられている。トイレ空間のキャビネット収納箱100は、大便器800の後方に設けられた前板110と、前板110の右側に設けられた右扉120と、前板110の左側に設けられた左扉130と、右扉120の側方に設けられトイレ空間の右壁面20に隣接して設けられたキャビネット右側板140と、左扉130の側方に設けられトイレ空間の左壁面30に隣接して設けられたキャビネット左側板150と、前板110、右扉120、左扉130、キャビネット右側板140、およびキャビネット左側板150の上方に設けられた天板160と、を備える。前板110と、右扉120と、左扉130と、キャビネット右側板140と、キャビネット左側板150と、天板160と、はトイレ空間のキャビネット収納箱100の外形を形成する。
【0025】
また、トイレ空間のキャビネット収納箱100は、その内部にロータンク210を収納する。つまり、ロータンク210は、外部から見えないように設置され、隠蔽されている。ロータンク210は、大便器800を洗浄する洗浄水を貯留し、大便器800に洗浄水を供給する。例えば、ロータンク210内には、図示しないモータが設けられている。使用者がリモコンなどに設けられた便器洗浄ボタンを操作すると、図示しないモータは、駆動を開始し図示しないフラッパ弁を開く。これにより、ロータンク210に貯留された洗浄水は、大便器800に供給される。あるいは、例えば、前板110の前面に図示しないハンドルレバーが設けられていてもよい。使用者が図示しないハンドルレバーを回転させると、ハンドルレバーに接続された玉鎖がフラッパ弁を引き上げる。これにより、ロータンク210に貯留された洗浄水は、大便器800に供給される。
【0026】
また、トイレ空間のキャビネット収納箱100は、ロータンク210の右側方に設けられた右側板(側板)311と、ロータンク210の左側方に設けられた左側板(側板)312と、ロータンク210の上方に設けられた第1の底板320と、第1の底板320の右側方に設けられた第2の底板330と、を備える。さらに、トイレ空間のキャビネット収納箱100は、キャビネット右側板140を介して右壁面20に固定された右桟351、352、353と、キャビネット左側板150を介して左壁面30に固定された左桟354、355、356と、を備える。
【0027】
第1の底板320の一端は、左桟355により支持されている。一方、第1の底板320の他端は、図2に表したように、右側板311に固定された支持体360により支持されている。支持体360としては、例えば「ダボ」などの部材を利用することができる。第2の底板330の一端は、右桟352により支持されている。一方、第2の底板330の他端は、図2および図3に表したように、右側板311に固定された支持体360により支持されている。
【0028】
第2の底板330は、固定されておらず、右桟352および支持体360により支持されているだけである。そのため、使用者や作業者など(以下、説明の便宜上「作業者等」と称する)は、図3に表したように、トイレ空間のキャビネット収納箱100の上方から第2の底板330を取り外すことができる。第2の底板330と同様に、第1の底板320は、固定されておらず、左桟355および支持体360により支持されているだけである。そのため、作業者等は、トイレ空間のキャビネット収納箱100の上方から第1の底板320を取り外すことができる。
【0029】
ここで、第1の底板320には、図4に表したように、手指を挿入可能な切欠部321が設けられている。作業者等は、この切欠部321に例えば指などを引っ掛けることにより、第1の底板320を容易に上方に持ち上げて取り外すことができる。なお、切欠部321の設置位置および設置数は、これだけに限定されるわけではなく、複数設けられてもよい。例えば、第1の底板320には、手指を挿入可能な2つの切欠部321が離間して設けられていてもよい。また、切欠部321と同様の切欠部が、第2の底板330に設けられていてもよい。
【0030】
トイレ空間のキャビネット収納箱100は、図2および図3に表したように、右桟351および左桟354の後方に設けられた後桟358を備える。後桟358は、トイレ空間の後壁面10に直接的に固定されている。天板160は、後に詳述するように、ヒンジにより後桟358に対して回動自在に軸支されている。あるいは、天板160は、前板110、右桟351、左桟354、および後桟358により支持されているだけであってもよい。これによれば、作業者等などは、図3に表したように、天板160を取り外すことができる。
【0031】
また、第1および第2の底板320、330の下方には、棚板341、342がそれぞれ設けられている。棚板341は、右桟353と、右側板311に固定された図示しない支持体と、により支持されている。また、棚板342は、左桟356と、左側板312に固定された図示しない支持体と、により支持されている。棚板341、342の支持形態は、第1および第2の底板320、330の支持形態と同様である。なお、本実施形態にかかるトイレ空間のキャビネット収納箱100では、棚板341、342は、ロータンク210の左右側にそれぞれ1つずつ設けられているが、これだけに限定されるわけではない。棚板は、ロータンク210の左右側にそれぞれ2つずつ、あるいはそれ以上設けられていてもよい。棚板の設置数は、適宜変更することができる。
【0032】
トイレ空間のキャビネット収納箱100は、以上の構造を有することにより、図1に表したように、ロータンク210の右側方に形成された右収納部(側部収納部)420、430と、ロータンクの左側方に形成された左収納部(側部収納部)440、450と、を有する。また、トイレ空間のキャビネット収納箱100は、ロータンク210、右収納部420、430、および左収納部440、450の上方に形成された上収納部(上部収納部)410を有する。
【0033】
つまり、右側板311は、ロータンク210が設けられた空間と、右収納部420、430と、を仕切っている。左側板312は、ロータンク210が設けられた空間と、左収納部440、450と、を仕切っている。第1の底板320は、ロータンクが設けられた空間および左収納部440と、上収納部410と、を仕切っている。第2の底板330は、右収納部420と、上収納部410と、を仕切っている。
【0034】
使用者は、天板160を開けることにより、例えばトイレットペーパーなどの収納物を上方から上収納部410に収納したり取り出すことができる。また、使用者は、図2に表した矢印A1あるいは矢印A2のように、右扉120の一端部あるいは他端部を中心として、その右扉120を回動させ開くことができる。そのため、使用者は、右扉120を開くことにより、収納物を前方から右収納部420、430に収納したり取り出すことができる。さらに、使用者は、右扉120を開くことにより、第2の底板330および棚板341を前方から取り出すことができる。また、使用者は、図2に表した矢印A3あるいは矢印A4のように、左扉130の一端部あるいは他端部を中心として、その左扉130を回動させ開くことができる。そのため、使用者は、左扉130を開くことにより、収納物を前方から左収納部440、450に収納したり取り出すことができる。さらに、使用者は、左扉130を開くことにより、棚板342を前方から取り出すことができる。
【0035】
ここで、ロータンク210の補修や点検などのメンテナンスについて説明する。
作業者等は、ロータンク210のメンテナンスを行う際には、ロータンク210を見て点検したり、手を加えて補修したりする。そのため、ロータンク210がトイレ空間のキャビネット収納箱100の内部に隠蔽された状態では、作業者等は、ロータンク210のメンテナンスを行うことはできない。また、ロータンク210の内部のメンテナンスを行う際には、作業者等は、ロータンク210の蓋を取り外して上方から作業を行う必要がある。そのため、上収納部410がロータンク210のメンテナンス作業を阻害する。
【0036】
これに対して、本実施形態にかかるトイレ空間のキャビネット収納箱100では、上収納部410の底面として機能する底板が、第1の底板320と第2の底板330とに分割されている。そのため、作業者等は、メンテナンスを行う際には、ロータンク210の上方に設けられた第1の底板320を取り外すことによりメンテナンスを行うことができる。言い換えれば、作業者等は、メンテナンスを行う際には、上収納部410の底面として機能する全ての底板を取り外す必要はない。
【0037】
また、上収納部410の底面として機能する底板が分割されているため、上収納部410に収納物が収納されている場合でも、作業者等は、第1の底板320に置かれている収納物を取り出すことによりメンテナンスを行うことができる。言い換えれば、作業者等は、メンテナンスを行う際には、上収納部410に収納された全ての収納物を取り出す必要はない。本実施形態では、作業者等は、第2の底板330に置かれた収納物を取り出すことなく、第1の底板320に置かれた収納物だけを取り出し、第1の底板320を取り外すことによりメンテナンスを行うことができる。
【0038】
また、上収納部410の底面として機能する底板が分割されているため、作業者等は、底板が分割されていない場合よりも小さくて軽い第1の底板320を容易に取り外すことができる。さらに、前述したように、第1の底板320には手指を挿入可能な切欠部321が設けられているため、作業者等は、切欠部321に指などを引っ掛けることにより第1の底板320を容易に取り外すことができる。
【0039】
また、本実施形態では、第1および第2の底板320、330の上方には、右桟351、左桟354、後桟358が設けられている。そのため、上収納部410の底面として機能する底板が分割されていない場合、すなわち、底板が1つの部材により形成されている場合には、作業者等が底板をそのまま上方へ持ち上げると、その底板が右桟351や左桟354や後桟358などと接触するおそれがある。そうすると、作業者等は、底板を取り外すことが困難となる場合がある。
【0040】
これに対して、本実施形態では、上収納部410の底面として機能する底板が分割されているため、作業者等は、第1の底板320および第2の底板330を上収納部410内で容易に傾けることができる。そのため、作業者等は、第1の底板320および第2の底板330が右桟351や左桟354や後桟358などと接触することを抑えつつ、第1の底板320および第2の底板330を容易に取り外すことができる。
【0041】
また、作業者等は、第2の底板330を取り付けた状態のままでロータンク210のメンテナンスを行うことができるため、メンテナンスの際に用具などを第2の底板330に仮置きすることができる。
【0042】
図1〜図4に関して説明したように、本実施形態によれば、上収納部410の底面として機能する底板が、第1の底板320と第2の底板330とに分割されている。そのため、作業者等は、ロータンク210のメンテナンスを行う際には、第1の底板320を容易に取り外すことができる。また、作業者等は、ロータンク210のメンテナンスを行う際には、第2の底板330を必ずしも取り外す必要はない。これにより、ロータンク210のメンテナンスの作業性を向上させることができる。
【0043】
次に、本実施形態にかかるトイレ空間のキャビネット収納箱100の収納性について、図面を参照しつつ説明する。
図5は、本実施形態の右側板の近傍を拡大して前方から眺めた拡大模式図である。
【0044】
図5に表したように、第1の底板320の一端は、左桟355により支持されており、一方で、第1の底板320の他端は、支持体360により支持されている。また、第2の底板330の一端は、右桟352により支持されており、一方で、第2の底板330の他端は、右側板311に固定された支持体360により支持されている。これらは、図2および図3に関して前述した如くである。
【0045】
第1の底板320の上面323と、第2の底板330の上面333と、右側板311の上端部311aと、の高さは図5に表したように略同じである。あるいは、右側板311の上端部311aの高さは、第1の底板320の上面323および第2の底板330の上面333よりも低くてもよい。右側板311は、第1および第2の底板320、330からみて上方に突出していないため、使用者は、上収納部410をキャビネット右側板140からキャビネット左側板150に亘って広く使用することができる。例えば、使用者は、購入したトイレットペーパーを包装された状態のままで第1の底板320および第2の底板330に跨って置くことができる。
【0046】
また、第1の底板320と第2の底板330とは、右側板311の上端部311aに沿って分割されている。つまり、第1の底板320と第2の底板330とは、右側板311を境界として分割されている。そのため、使用者は、第1の底板320と第2の底板330とを右側板311を境界としてそれぞれ独立して取り外すことができる。これによれば、使用者は、第1の底板320を取り外すことなく第2の底板330だけを取り外すことにより、右収納部420と上収納部410とを接続することができる。そして、使用者は、複数の収納部を1つの収納部として使用し、より大きな収納物を右収納部420から上収納部410に亘って収納することができる。つまり、使用者は、第2の底板330を取り外すことにより収納空間を広げることができる。
【0047】
また、作業者等は、第1の底板320と第2の底板330とを右側板311を境界としてそれぞれ独立して取り外すことができる。そのため、作業者等は、第2の底板330に置かれた収納物や第2の底板330を取り外すことなく、第1の底板320を取り外すことによりロータンク210の蓋を容易に取り外すことができる。さらに、作業者等は、第2の底板330を取り付けた状態のままでロータンク210のメンテナンスを行うことができるため、メンテナンスの際に用具などを第2の底板330に仮置きすることができる。
【0048】
図6は、本実施形態にかかるトイレ空間のキャビネット収納箱の収納状態を例示する斜視模式図である。
なお、図6は、本実施形態にかかるトイレ空間のキャビネット収納箱を前方の斜め上方から眺めた斜視模式図である。
【0049】
使用者は、第2の底板330および棚板341(図1参照)を取り外すことにより、例えばブラシやほうきなどの長い収納物B1を立てた状態で収納することができる。この場合でも、第1の底板320と第2の底板330とは分割されているため、第1の底板320を取り付けておくことができる。そのため、使用者は、収納物B2、B3を第1の底板320に置いて収納することができる。
【0050】
また、棚板342を取り付けることにより、トイレットペーパーやタオルなどの小さい収納物B4、B5を棚板342に置いて収納することができる。さらに、使用者は、棚板342の下に大便器800を掃除するブラシなどの比較的長い収納物B6を収納することができる。
【0051】
本実施形態によれば、第1の底板320と第2の底板330とは、右側板311の上端部311aに沿って分割されているため、ロータンク210のメンテナンスの作業性を向上させることができるとともに、トイレ空間のキャビネット収納箱100の収納性を向上させることができる。より具体的には、ロータンク210の側方には、右収納部420、430が設けられており、また、使用者は、第1の底板320と第2の底板330とを右側板311を境界としてそれぞれ独立して取り外すことができる。そのため、使用者は、第2の底板330を取り外すことにより右収納部420と上収納部410とを接続したり、第2の底板330および棚板341を取り外すことにより右収納部420、430と上収納部410とを接続することができる。つまり、使用者は、好みや使用状況に応じて収納空間を広げたり狭めたりすることができる。これにより、トイレ空間のキャビネット収納箱100の内部における収納物のレイアウトの自由度を向上させることができる。
【0052】
次に、本実施形態の天板160の設置形態の具体例について、図面を参照しつつ説明する。
図7および図8は、本実施形態の天板の設置形態の具体例を表す断面模式図である。
また、図9は、本実施形態の天板の設置形態の具体例を表す平面模式図である。
なお、図7および図8は、図2に表したC−C切断面における断面模式図であり、図7は、天板が閉じた状態を表し、図8は、天板が開いた状態を表している。
【0053】
本具体例では、天板160は、ヒンジ510により後桟358に対して回動自在に軸支されている。ヒンジ510の一端部511は、ねじなどの締結部材514により天板160に固定され、ヒンジ510の他端部512は、締結部材514により後桟358に固定されている。ヒンジ510の一端部511と、ヒンジ510の他端部512と、は軸支部515(図8参照)において互いに対して回動自在に軸支されている。
【0054】
また、本具体例の天板160には、ダウンステー520が取り付けられている。ダウンステー520は、自身が有する摩擦抵抗により天板160が閉じるスピードを緩和することができる。つまり、ダウンステー520は、天板160が勢いよく閉じることを抑えることができる。
【0055】
本具体例のダウンステー520は、第1の腕部521と、第2の腕部522と、を有する。第1の腕部521と第2の腕部522とは、図7および図8に表したように、軸支部520aにおいて互いに対して回動自在に軸支されている。また、ダウンステー520は、軸支部521aにおいて第1の腕部521に対して回動自在に軸支された第1の取付部523と、軸支部522aにおいて第2の腕部522に対して回動自在に軸支された第2の取付部524と、を有する。第1の取付部523は、ねじなどの締結部材526により天板160に固定されている。一方、第2の取付部524は、締結部材526により左桟354に固定されている。なお、使用者は、軸支部520aに設けられた図示しないトルク調整ねじにより天板160が閉じるスピードを調整することができる。
【0056】
作業者等が天板160を開くと、天板160は、ヒンジ510の軸支部515を中心として回動する。また、ダウンステー520の第1の腕部521は、ダウンステー520の第2の腕部522に対して軸支部520aを中心として回動し、第1の取付部523に対して軸支部521aを中心として回動する。また、ダウンステー520の第2の腕部522は、ダウンステー520の第1の腕部521に対して軸支部520aを中心として回動し、第2の取付部524に対して軸支部522aを中心として回動する。そして、天板160が開いた状態は、図8および図9に表した如くである。
【0057】
一方、作業者等が天板160を閉じると、ヒンジ510およびダウンステー520の軸支部は、天板160が開く場合とは反対方向にそれぞれ回動する。そして、天板160は、ダウンステー520により閉じるスピードを緩和され、ゆっくりと閉じる。天板160が閉じた状態は、図7に表した如くである。
【0058】
このように本具体例では、上収納部410の底面として機能する底板の上方には、ヒンジ510や、ダウンステー520などが存在する。また、左扉130や右扉120の開閉を扉への押圧によって切り替えるプッシュラッチ540などが存在する。さらに、図1〜図3に関して前述したように、上収納部410の底面として機能する底板の上方には、右桟351、左桟354、後桟358が存在する。そして、上収納部410の底面として機能する底板の後方の端部は、図7および図8に表したように、ヒンジ510および後桟358の下方にまで延在している。
【0059】
そのため、上収納部410の底面として機能する底板が1つの部材により形成されている場合には、作業者等が底板をそのまま上方へ持ち上げると、その底板がヒンジ510や、プッシュラッチ540や、ダウンステー520や、右桟351や、左桟354や、後桟358などと接触するおそれがある。そうすると、作業者等は、1つの部材として形成された底板を取り外すことが困難となる場合がある。
【0060】
これに対して、本具体例では、上収納部410の底面として機能する底板が分割されているため、作業者等は、第1の底板320および第2の底板330を上収納部410内で容易に傾けることができる。そのため、作業者等は、第1の底板320および第2の底板330がヒンジ510や、プッシュラッチ540や、ダウンステー520や、右桟351や、左桟354や、後桟358などと接触することを抑えつつ、第1の底板320および第2の底板330を容易に取り外すことができる。これによれば、本具体例のように、ヒンジ510や、プッシュラッチ540や、ダウンステー520などの機構が上収納部410内に設けられた場合でも、ロータンク210のメンテナンスの作業性を向上させることができる。
【0061】
次に、本実施形態の変形例について、図面を参照しつつ説明する。
図10は、本実施形態の変形例にかかるトイレ空間のキャビネット収納箱を表す斜視模式図である。
また、図11は、本実施形態の変形例にかかるトイレ空間のキャビネット収納箱を上方から眺めた平面模式図である。
また、図12は、本実施形態の変形例にかかるトイレ空間のキャビネット収納箱を表す分解模式図ある。
【0062】
本変形例にかかるトイレ空間のキャビネット収納箱100aでは、第1の底板320aと第2の底板330aとは、右側板311の上端部311a(図5参照)に沿って分割されているわけではなく、ロータンク210の左右方向の略中心部において分割されている。第1の底板320aは、左桟355および左側板312により支持されている。一方、第2の底板330aは、右桟352および右側板311により支持されている。第1および第2の底板320a、330aは、図4に関して前述した第1の底板320の切欠部321と同様の切欠部321a、331aをそれぞれ有する。その他の構造は、図1〜図3に関して前述したトイレ空間のキャビネット収納箱100の構造と同様である。
【0063】
本変形例によれば、作業者等は、メンテナンスを行う際には、ロータンク210の上方に設けられた第1の底板320aおよび第2の底板330aのいずれかを取り外すことによりメンテナンスを行うことができる。言い換えれば、作業者等は、メンテナンスを行う際には、上収納部410の底面として機能する全ての底板を取り外す必要はない。また、作業者等は、底板が分割されていない場合よりも小さくて軽い第1の底板320aおよび第2の底板330aのいずれかを容易に取り外すことができる。また、その他の効果についても、図1〜図3に関して前述したトイレ空間のキャビネット収納箱100と同様の効果を得ることができる。
【0064】
このように、第1の底板320aと第2の底板330aとが右側板311の上端部311aに沿って分割されていない場合でも、作業者等は、第1の底板320aおよび第2の底板330aのいずれかを容易に取り外すことができる。そのため、本変形例においても、ロータンク210のメンテナンスの作業性を向上させることができる。
【0065】
次に、本発明の他の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図13は、本発明の他の実施の形態にかかるトイレ空間のキャビネット収納箱を表す斜視模式図である。
また、図14は、本実施形態にかかるトイレ空間のキャビネット収納箱を上方から眺めた平面模式図である。
また、図15は、本実施形態にかかるトイレ空間のキャビネット収納箱を表す分解模式図ある。
【0066】
本実施形態にかかるトイレ空間のキャビネット収納箱100bでは、上収納部410の底面として機能する底板が、第1の底板320bと第2の底板330bと第3の底板370とに分割されている。つまり、本実施形態では、上収納部410の底面として機能する底板は、3つの部材に分割されている。第1の底板320bと第2の底板330bとは、右側板311の上端部311aに沿って分割されている。つまり、第1の底板320bと第2の底板330bとは、右側板311を境界として分割されている。一方、第1の底板320bと第3の底板370とは、左側板312の上端部312aに沿って分割されている。つまり、第1の底板320bと第3の底板370とは、左側板312を境界として分割されている。
【0067】
第1の底板320bは、図14に表したように、両端において、右側板311および左側板312に固定された支持体360により支持されている。また、第2の底板330bの一端は、右桟352により支持されている。一方、第2の底板330bの他端は、右側板311に固定された支持体360により支持されている。また、第3の底板370の一端は、左桟355により支持されている。一方、第3の底板370の他端は、左側板312に固定された支持体360により支持されている。第1の底板320bは、図4に関して前述した第1の底板320の切欠部321と同様の切欠部321bを有する。その他の構造は、図1〜図3に関して前述したトイレ空間のキャビネット収納箱100の構造と同様である。
【0068】
本実施形態によれば、第1の底板320bと第2の底板330bとは、右側板311の上端部311aに沿って分割されている。そのため、使用者は、第1の底板320bと第2の底板330bとを右側板311を境界としてそれぞれ独立して取り外すことができる。これによれば、使用者は、第1の底板320bを取り外すことなく第2の底板330bだけを取り外すことにより、右収納部420と上収納部410とを接続することができる。
【0069】
また、第1の底板320bと第3の底板370とは、左側板312の上端部312aに沿って分割されている。そのため、使用者は、第1の底板320bと第3の底板370とを左側板312を境界としてそれぞれ独立して取り外すことができる。これによれば、使用者は、第1の底板320bを取り外すことなく第3の底板370だけを取り外すことにより、左収納部440と上収納部410とを接続することができる。
【0070】
そして、使用者は、複数の収納部を1つの収納部として使用し、より大きな収納物を右収納部420から上収納部410に亘って、および左収納部440から上収納部410に亘って収納することができる。つまり、使用者は、第2の底板330bおよび第3の底板370を取り外すことにより収納空間を広げることができる。本実施形態によれば、トイレ空間のキャビネット収納箱100bの内部における収納物のレイアウトの自由度をさらに向上させることができる。
【0071】
また、作業者等は、メンテナンスを行う際には、第2の底板330bおよび第3の底板370を取り付けた状態のままで、第1の底板320bを取り外すことによりロータンク210のメンテナンスを行うことができる。そのため、使用者は、メンテナンスの際に用具などを第2の底板330bおよび第3の底板370に仮置きすることができる。さらに、その他の効果についても、図1〜図3に関して前述したトイレ空間のキャビネット収納箱100と同様の効果を得ることができる。
【0072】
図16は、本実施形態にかかるトイレ空間のキャビネット収納箱の収納状態を例示する斜視模式図である。
なお、図16は、本実施形態にかかるトイレ空間のキャビネット収納箱を前方の斜め上方から眺めた斜視模式図である。
【0073】
使用者は、第1の底板320b、第2の底板330b、および第3の底板370を取り付けることにより、比較的大きい収納物B11を第1の底板320b、第2の底板330b、および第3の底板370に置いて収納することができる。また、使用者は、棚板341を取り付けることにより、トイレットペーパーやタオルなどの小さい収納物B12、B13を棚板342に置いて収納することができる。さらに、使用者は、棚板341の下に大便器800を掃除するブラシなどの比較的長い収納物B14を収納することができる。これと同様に、使用者は、棚板342を取り付けることにより、収納物B15を棚板342に置いて収納することができ、棚板342の下に収納物B16を収納することができる。
【0074】
また、図示しないが、第2および第3の底板330b、370と、棚板341、342と、を取り外すと、ロータンク210の左右側方において、例えばブラシやほうきなどの長い収納物を立てた状態で収納することができる。この場合でも、第1の底板320bと第2の底板330bと第3の底板370とは分割されているため、第1の底板320bを取り付けておくことができる。そのため、使用者は、購入したトイレットペーパーを包装された状態のままで第1の底板320bにおいて収納することができる。このように、本実施形態では、上収納部410の底面として機能する底板が3つの部材に分割されているため、トイレ空間のキャビネット収納箱100bの内部における収納物のレイアウトの自由度をさらに向上させることができる。
【0075】
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、トイレ空間のキャビネット収納箱100、100a、100bなどが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などや第1の底板320、320a、320b、第2の底板330、330a、330b、および第3の底板370の設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【符号の説明】
【0076】
10 後壁面、 20 右壁面、 30 左壁面、 100、100a、100b キャビネット収納箱、 110 前板、 120 右扉、 130 左扉、 140 キャビネット右側板、 150 キャビネット左側板、 160 天板、 210 ロータンク、 311 右側板、 311a 上端部、 312 左側板、 312a 上端部、 320、320a、320b 第1の底板、 321、321a、321b 切欠部、 323 上面、 330、330a、330b 第2の底板、 331a 切欠部、 333 上面、 341、342 棚板、 351、352、353 右桟、 354、355、356 左桟、 358 後桟、 360 支持体、 370 第3の底板、 410 上収納部、 420、430 右収納部、 440、450 左収納部、 510 ヒンジ、 511 一端部、 512 他端部、 514 締結部材、 515 軸支部、 520 ダウンステー、 520a 軸支部、 521 第1の腕部、 521a 軸支部、 522 第2の腕部、 522a 軸支部、 523 第1の取付部、 524 第2の取付部、 526 締結部材、 540 プッシュラッチ、 800 大便器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
大便器に洗浄水を供給するロータンクが設けられる空間と、前記ロータンクの側方に形成される側部収納部と、を仕切る側板と、
前記ロータンクが設けられる空間の上方と前記側部収納部との上方とに形成される上部収納部と、前記ロータンクが設けられる空間および前記側部収納部と、を仕切りつつ複数に分割された底板と、
を備えたことを特徴とするトイレ空間のキャビネット収納箱。
【請求項2】
前記底板は、前記側板を境界として分割され、
前記分割された底板は、それぞれ独立して取り外し可能であることを特徴とする請求項1記載のトイレ空間のキャビネット収納箱。
【請求項3】
前記底板は、手指を挿入可能な切欠部を有することを特徴とする請求項1または2に記載のトイレ空間のキャビネット収納箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−252279(P2011−252279A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−125062(P2010−125062)
【出願日】平成22年5月31日(2010.5.31)
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】