説明

トイレ装置

【課題】給水管や電源コードを露出させず、且つ衛生洗浄装置の着脱も容易なトイレ装置を提供する。
【解決手段】水洗便器と、吐水ノズルを有し前記水洗便器の上に着脱可能に設けられた衛生洗浄装置と、前記衛生洗浄装置に水を供給する給水管と、前記衛生洗浄装置に電力を供給する電源コードと、を備え、前記水洗便器は、上面の後方に開口を有し、前記給水管及び前記電源コードの少なくともいずれかは、前記衛生洗浄装置から前記開口を介して前記水洗便器の後方に引き出されてなることを特徴とするトイレ装置を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トイレ装置に関し、より具体的には、洋式腰掛便器に腰かけた使用者の「おしり」などを水で洗浄可能とした衛生洗浄装置を備えたトイレ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
衛生洗浄装置は、洗浄水を噴射する吐水ノズルをその内部に進退自在に収容し、腰掛便器の上面後部に設置して使用する形態のものが主流となっている。このような衛生洗浄装置を備えたトイレ装置を清潔に保つためには、便器から衛生洗浄装置を取り外して、その隙間などを清掃できるようにすることが望ましい。
【0003】
一方で、このような衛生洗浄装置には、外部から水を供給する給水管と、電源を供給する電源コードとを接続する必要がある。しかし、これら給水管や電源コードがトイレ装置の周囲に引き回されると、美観を損なうばかりでなく、清掃時に給水管や電源コードが邪魔になり清掃性が悪くなったり、これら給水管や電源コードに引っかかって破損したりするおそれもある。
【0004】
これに対して、通水管や電線の露出する長さを短くした温水洗浄装置が開示されている(特許文献1)。
【特許文献1】特開平6−65955号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に開示された温水洗浄装置の場合、依然としてトイレ装置の側面に通水管や電線が露出している。また、仮にこの温水洗浄装置を便器から取り外したとすると、これら通水管や電線は、温水洗浄装置の取付部分にはりだしてしまい、温水洗浄装置を再装着する際に邪魔になるおそれもある。
【0006】
本発明は、給水管や電源コードを露出させず、且つ衛生洗浄装置の着脱も容易なトイレ装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、水洗便器と、吐水ノズルを有し前記水洗便器の上に着脱可能に設けられた衛生洗浄装置と、前記衛生洗浄装置に水を供給する給水管と、前記衛生洗浄装置に電力を供給する電源コードと、を備え、前記水洗便器は、上面の後方に開口を有し、前記給水管及び前記電源コードの少なくともいずれかは、前記衛生洗浄装置から前記開口を介して前記水洗便器の後方に引き出されてなることを特徴とするトイレ装置が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、給水管や電源コードを露出させず、且つ衛生洗浄装置の着脱も容易なトイレ装置を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るトイレ装置を左右前方からそれぞれ眺めた模式図である。
このトイレ装置は、腰掛け式の便器900と、便器に洗浄水を供給するロータンク920と、便器900の上に設けられた衛生洗浄装置800と、を有する。
【0010】
衛生洗浄装置800は、本体部810と、便蓋820と、便座830(図示せず)と、を有する。便蓋820と便座は、本体部810に対して開閉自在にそれぞれ軸支されている。
【0011】
衛生洗浄装置800の本体部810には、衛生洗浄を実現するための衛生洗浄機能部が内蔵されている。すなわち、着座センサにより使用者が便座に座ったことを検知し、使用者のスイッチ操作などに応じて本体部810から吐水ノズルを便器900のボウル内に進出させ、その先端付近に設けられた吐水口から水を噴射して、便座に座った使用者の「おしり」などを洗浄可能とされている。なお、本願明細書において「水」という場合には、冷水のみならず、加熱されたお湯も含むものとする。
【0012】
そして、本実施形態においては、衛生洗浄装置800に接続される給水管や電源コードがトイレ装置の側面に露出していない。
図2は、比較例のトイレ装置を表す模式図である。
本比較例のトイレ装置の場合、衛生洗浄装置800の本体部810に水を供給する給水管100と、電力を供給する電源コード200と、がそれぞれトイレ装置の側面に露出している。すなわち、これら給水管100と電源コード200は、便器900の側面後方に設けられたカバー950の開口を介してその内側に引き回され、トイレ装置が設置されるトイレ室に設けられた給水栓と電源コンセントにそれぞれ接続される。
【0013】
これに対して、図1に表した本実施形態のトイレ装置の場合、これら給水管100や電源コード200が側面に露出していない。その結果として、図1から分かるように、すっきりとして見栄えがよい。また、例えば雑巾などでトイレ装置を拭き掃除する時にも、側面に露出した給水管や電源コードが邪魔になることがなく、一拭きでサッときれいにすることができる。同様に例えばトイレ装置の周囲や奥のトイレ室の床などを清掃する際にも、清掃用具が給水管や電源コードと干渉したりひっかかることなく、スムーズに清掃作業ができる。
【0014】
そしてさらに、本実施形態のトイレ装置においては、衛生洗浄装置800を便器900から取り外し、その後スムーズに再装着することもできる。
図3は、衛生洗浄装置800の着脱を表す模式図である。
図3(a)は、衛生洗浄装置800を便器900の上に取り付けた状態を表す。この状態においては、衛生洗浄装置800はロックされており、例えば手前に引いても衛生洗浄装置800は動くことはない。したがって、便座に座った使用者に対して不安定感を与えることはなく、また不用意にずれる心配もない。
【0015】
そして、本体部810に設けられた所定の取り外しボタン(図示せず)を押すと衛生洗浄装置800のロックが解除され、便器900から取り外すことができる。本具体例の場合、図3(b)に表したように、衛生洗浄装置800を手前(前方)に向けてスライドさせ便器900から取り外す。すると、本体部810に後方に接続されている給水管100と電源コード200が、便器900の後方に設けられた開口960から引き出される。つまり、本実施形態においては、給水管100と電源コード200は、本体部810の後方に接続され、便器900の開口960に収容されている。なお、電源コード200にアース線も含まれる場合と、電源コード200とは別の配線としてアース線が設けられる場合がある。本実施形態においては、電源コード200とは別の配線としてアース線が設けられる場合に、このアース線も電源コード200とともに便器900の後方に設けられた開口960から引き出すことができる。
【0016】
このように衛生洗浄装置800を便器900から取り外すことができると、清掃が容易となり常に清潔に保つことができる。すなわち、衛生洗浄装置800を取り外すことにより、ベースプレート930の周囲や衛生洗浄装置800の裏面側を十分に清掃することができる。そして、衛生洗浄装置800を再装着する際に、給水管100や電源コード200をスムーズに押し戻すことができる。その結果として、給水管100と電源コード200がじゃまになることなく、衛生洗浄装置800をスムーズに再装着できる。
【0017】
図4は、ロータンク920とカバー950を取り外した状態で衛生洗浄装置800の着脱を表した模式図である。
図4(a)に表したように、便器900の後方にはロータンク台915が設けられ、ロータンク920はこのロータンク台915の上に設置される。図4(b)に表したように、便器900にはベースプレート930が固定されており、衛生洗浄装置800の本体部810は、このベースプレート930に対して着脱自在に固定される。開口960は便器900に切り欠きを設けることにより形成されており、その側面は、着脱可能なカバー950により覆われる。カバー950は、例えば面ファスナー(ベルクロテープ)などにより便器900に着脱自在とされている。
【0018】
図4(c)に表したように、衛生洗浄装置800を取り付けた状態においては、給水管100と電源コード200は本体部810の後方から下方に延在している。そして、ベースプレート930に対するロックを解除して衛生洗浄装置800を手前(前方)に引き出すと、給水管100と電源コード200もこれに従って便器900の上面を横方向に延在する。
【0019】
図5は、開口960の部分を拡大した模式図である。すなわち、図5(a)〜(c)は開口960を横から眺めた模式図であり、図5(d)は開口960を上方から眺めた模式図である。
給水管100と電源コード200は、衛生洗浄装置の本体部810の後面810Bに設けられた凹部810Cから引き出されている。そして、図5(a)に表したように、衛生洗浄装置800を便器900に取り付けた状態においては、給水管100と電源コード200は衛生洗浄装置の本体部810の凹部810C後方から下方に垂下している。そして、衛生洗浄装置800を手前(前方)に引き出すと、図5(b)〜(d)に表したように、給水管100と電源コード200は、開口960の端部に摺りながら便器900の上面を水平な方向に引き出される。ここで、開口960の端部に樹脂製のスペーサ962を付設することにより、給水管100と電源コード200に対する摺動抵抗を下げ、また、給水管100の接続部の金具102が陶器製の開口960の端部に当接することによる音を防ぐことができる。スペーサ962は、開口960の端部に例えば面ファスナー(ベルクロテープ)やスナップフィット、板バネなどの方法により取り付けることができる。
【0020】
一方、本実施形態の場合、衛生洗浄装置800を便器900に取り付けた状態においては、図5(a)に表したように、給水管100と電源コード200は本体部810の後方から下方に伸びるが、衛生洗浄装置800を手前に引き出す時には、図5(c)〜(d)に表したように、給水管100と電源コード200は本体部810の後方から水平方向に伸びる。電源コード200は柔軟であるので、下方から水平方向に向きを変えることも容易である。また、電源コード200とは別にアース線が設けられている場合には、このアース線も電源コードとともに開口960から引き出すことができる。一方、給水管100は、樹脂やゴムなどの防水層と金属製のメッシュの被覆層などを積層した構造を有するので、柔軟性の点では劣る。
【0021】
そこで、本実施形態においては、本体部810に対する給水管100の取付部に、上下方向(矢印Aの方向)に回動可能な取付金具が設けられている。すなわち、本体部810に対して給水管100を下方(図5(a))にも水平方向(図5(b)から(d))にも回動できるように取り付けられている。このような取付金具を設けることにより、衛生洗浄装置800をロータンク920にぴったりと隣接させて設置することができ、且つ取り外しの際にも給水管100の取付方向が回動することによりスムーズに行うことができる。
【0022】
図6は、本実施形態のトイレ装置を上方から眺めた模式図である。
このように、本実施形態によれば、給水管100を上下方向に回動可能な取付金具で衛生洗浄装置800に接続することにより、便器900に取り付けた状態において、給水管100を下方に垂下させ、ロータンク920にほぼぴったりとくっつけて配置することができる。その結果として、前後方向のサイズをコンパクトにでき、またこれまで存在した衛生洗浄装置とロータンクとの隙間に衛生洗浄装置を延在させることで、衛生洗浄装置の幅をコンパクトにできる。また見た目もすっきりとして見栄えがよい。さらに、衛生洗浄装置800とロータンク920との隙間にホコリやゴミなどが溜まることも防止できる。
【0023】
図7は、本実施形態の変型例を表す模式図である。
本変型例においては、ロータンク920に切り欠き922が設けられている。したがって、衛生洗浄装置800を取り付けた状態において、給水管100と電源コード200はその切り欠き922に向けて水平方向に引き出すことができ、衛生洗浄装置800をロータンク920にぴったりとくっつけて配置することができる。
【0024】
次に、給水管100と電源コード200のガイドの構造について説明する。
図8は、トイレ装置からロータンク920とカバー950を取り外して後方から眺めた模式図である。
給水管100と電源コード200は、衛生洗浄装置800の本体部810の後面810Bに設けられた凹部810Cから便器900の開口960を介して便器900の後方に引き出されている。そして、給水管100は、便器900の後方のロータンク台915の下に取り付けられたホースガイド300に摺動自在に支持され、その先端は、便器900の後方端部の床面あるいは壁面に設置された給水栓120に接続される。一方、電源コード200も、ホースガイド300に併設されたコードガイド380に摺動自在に支持され、便器900の後方に引き出される。電源コード200の先端に設けられたプラグ220は、トイレ室に設けられた交流100ボルトのコンセントに接続される。従って、衛生洗浄装置800を着脱する際には、給水管100はホースガイド300の中を摺動し、電源コード200はコードガイド380の中を摺動して引き出され、あるいは押し戻される。
【0025】
図9は、ホースガイド300の構造を例示する模式図である。
すなわち、本具体例のホースガイド300は、フレーム310の内側に3つのボールベアリング320が設けられた構造を有する。ボールベアリング320は、あらゆる方向に回転可能なボール322を有し、これが給水管100を摺動自在に支持する。これら3つのボールベアリング320は、常に給水管100に接している必要はなく、隣接するボール322の間から給水管100が外側に脱落しない程度に、給水管100とボール322との間に隙間があってもよい。
【0026】
図10は、図9の具体例のホースガイド300を設けたトイレ装置を表す模式図である。 これらの図から分かるように、ロータンク台915の下に固定されたホースガイド300は、開口960から引き出された給水管100を便器900の後ろ側に導くように、支持軸方向Sを前後方向(図4参照)に対して傾斜させて設けられている。ホースガイド300から引き出された給水管100は、便器900の後ろ側で反転し、開口960と同じ側の後端に設けられた給水栓に接続される。
【0027】
このように、ホースガイド300により給水管100を摺動自在に支持し、その支持軸方向Sを便器900の後方に向けて傾斜させ、便器900の後ろ側で給水管100を反転させて給水栓に接続することにより、衛生洗浄装置800の着脱の際に、給水管100をスムーズに引き出し、押し戻すことができる。
【0028】
衛生洗浄装置800を単に取り外せたとしても、便器900に再装着する際に、給水管100や電源コード200をスムーズに押し戻すことができないと、これらが邪魔になって衛生洗浄装置800を取り付けることができない。これに対して、本実施形態においては、給水管100と電源コード200をスムーズに押し戻すことができるので、衛生洗浄装置800の再装着もスムーズ且つ容易に実施できる。
【0029】
また、ホースガイド300の支持軸方向Sを適度に傾斜させることにより、給水管100と電源コード200を便器900の後ろ側に回り込ませることができる。従って、便器900の後ろ側にトイレ室の壁などが近接する場合でも、給水管100と電源コード200が、この壁に摺ることなく、円滑に衛生洗浄装置800の着脱を実施できる。
【0030】
また、図9に関して前述したようにボールベアリング320を用いて給水管100を支持すると、摺動方向(図10(a)における支持軸方向S)のみならず、給水管100のねじれ(あるいは回転)の方向にもボール322が回転して給水管100の動きを円滑に吸収できる。その結果として、衛生洗浄装置800の着脱をスムーズに実施できる。
【0031】
またさらに、給水管100が接続される給水栓120を回転可能とすると、衛生洗浄装置800の着脱に伴う給水管100の動きを吸収してさらにスムーズな着脱が可能となる。ただし、本発明はこれには限定されず、給水栓120は回転できないものであってもよい。
なお、このようなホースガイド300は、例えば開口960の部分に設けてもよく、または、カバー950に固定してもよい。また、電源コード200については、例えば、衛生洗浄装置800の本体部810にスプリングなどを用いたコード巻き取り機構を内蔵し、衛生洗浄装置800を取り外す際には、電源コード200が本体部810から引き出され、衛生洗浄装置800を取り付ける際には、余った電源コード200が本体部810の中に巻き取られるようにしてもよい。
【0032】
図11及び図12は、ホースガイド300の変型例を表す模式図である。
本変型例は、4つのボールベアリング320により給水管100を支持する構造を有する。4つのボールベアリング320で支持することにより、隣接するボール322の間隔を短くできるので、給水管100がボール322の隙間から外側に脱落することをより確実に防止できる。なお、図11に表したように、4つのボール322の全てが給水管100に常に接している必要はなく、適度に隙間を設けることができる。
【0033】
一方、コードガイド380がホースガイド300に付設され、電源コード200を摺動自在に支持している。コードガイド380は、例えば樹脂などにより形成することができる。
【0034】
図13は、ホースガイド300のさらなる変型例を表す分解図である。
本変型例も、4つのボール322により給水管100を支持する構造を有する。そして、これら4つのボール322を樹脂製のフレーム312、314の間に挟持し、ネジ316にて固定する。このように、4つのボール322を一体的に挟持する構造を採用すれば、コンパクトで低コストのホースガイド300を実現できる。
【0035】
図14は、異なるタイプのベアリングを用いたホースガイドを説明するための模式図である。
すなわち、本変型例においては、図14(a)に表したように、滑車型のベアリング330を用いる。滑車型のベアリング330は、回転軸の回りに回転する滑車332を有する。
【0036】
これら滑車型のベアリング330を用い、図14(b)に表したように、3方向から給水管100を支持することができる。あるいは、図14(c)に表したように、4方向から給水管100を支持してもよい。
【0037】
図15は、給水管100と電源コード200のガイド構造の変型例を表す模式図である。 また、図16は、このガイド構造の部分拡大図である。
【0038】
本変型例においては、給水管100と電源コード200をスライド可能なプーリー340で支持し、このプーリー340を水平方向(矢印Bの方向)に付勢する。すなわち、便器900には支持脚342を介してレール343が取り付けられ、プーリー340は、レール343にスライド可能に支持されている。プーリー340の支持部341には、ぜんまい(スプリング)が内蔵され、レール343の一端に固定されたワイヤ345に対して引っ張り力を与えることにより、矢印Bの方向にプーリー340を付勢している。
【0039】
開口960から引き出された給水管100と電源コード200は、支持柱346に当接支持され、プーリー340へと導かれる。そして、プーリー340により矢印Bの方向に張力を与えられた状態で反転し、給水栓120及びコンセント(図示せず)に接続される。
【0040】
衛生洗浄装置800を取り付けた状態においては、給水管100と電源コード200は押し戻されてプーリー340は矢印Bの方向に移動した位置にある。一方、衛生洗浄装置800を取り外す時には、給水管100と電源コード200は引き出されるので、プーリー340は付勢力に対抗して矢印Bとは反対側の方向に移動する。
【0041】
このように、付勢されたプーリー340により給水管100と電源コード200に適度な張力を与えることにより、給水管100と電源コード200はスムーズに引き出され、押し戻すことができる。また、本変型例の場合、給水管100と電源コード200の移動範囲が限定されているので、便器900の後ろ側にトイレ室の壁が近接するような場合でも、衛生洗浄装置800の着脱の際に、給水管100と電源コード200がこの壁に摺ることはない。
【0042】
図17は、プーリー340を付勢するガイド機構の変型例を表す模式図である。
本変型例においては、ガイドパイプ350とガイドロッド351が支持脚342を介して便器900に固定され、これらガイドパイプ350とガイドロッド351に対してスライドチューブ352がスライド可能に支持されている。スライドチューブ352の中にはスプリング354が内装され、スライドチューブ352を矢印Bの方向に付勢している。そして、スライドチューブ352にプーリー356が取り付けられている。このプーリー356により給水管100と電源コード200を支持し張力を付与することにより、図15に関して前述したものと同様のガイドを実現できる。本具体例においても、スプリング354はスライドチューブ352に内装されているので、汚れやホコリなどの付着を防止し、周囲の部材との干渉も防ぐことができる。
【0043】
図18及び図19は、給水管100と電源コード200のガイド構造の別の変型例を表す模式図である。
本変型例においては、便器900の後ろ側にスライドガイド360を設け、給水管100と電源コード200を左右に摺動自在に支持している。図18は、衛生洗浄装置800を便器900に取り付けた状態を表す。衛生洗浄装置800を便器900から取り外す時には、給水管100と電源コード200は、矢印Cの方向にスライドガイド360の中をスライドする。
【0044】
図19に表したように、給水管100は、スライドガイド360に当接する部分を、袋ナット361を介して金属や樹脂からなるスライド管362に置き換えてもよい。このようにすれば、給水管100をスムーズにスライドさせることができ、また給水管100がスライドガイド360と当接し摩耗することを防止できる。
【0045】
図20は、いわゆるケーブルベヤを用いたガイド機構を表す模式図である。
すなわち、給水管100と電源コード200はケーブルベア370に内装され、その屈曲方向が制御されている。
図21は、ケーブルベアの構造を例示する一部拡大図である。
ケーブルベアは、例えばキャタピラのように、複数の部材を互いに所定の範囲で揺動可能に連結した構造を有する。従って、その連結の構造に応じて、図21(a)に表したように、2次元の範囲内で屈曲が可能なものと、図21(b)に数種類の具体例を表したように3次元的に屈曲が可能なものがある。いずれの場合も屈曲できる範囲を規制することが可能である。
【0046】
このようなケーブルベア370の中に給水管100と電源コード200を内装し、その屈曲の方向を規制することにより、衛生洗浄装置800の着脱の際に、給水管100と電源コード200をスムーズに引き出し、押し戻すことが可能である。
【0047】
次に、本実施形態のトイレ装置における防水構造について説明する。
図22は、便器900の上面に取り付けられるベースプレート930を表す模式図である。
また、図23は、このベースプレート930の裏面側を表す模式図である。
本実施形態においては、衛生洗浄装置800に接続される給水管100と電源コード200を引き出すために、便器900の後方に開口960を設ける。このため、例えば便器900の上面と衛生洗浄装置800との隙間に小水などの水分が侵入した時に、この水分が隙間を伝わって開口960から下方に落下することを防ぐことが望ましい。
【0048】
本具体例においては、このような水分の侵入を防止するために、樹脂などからなるベースプレート930を便器900の左右方向にその幅とほぼ同じサイズとなるように形成する。つまり、ベースプレート930が便器900の幅方向にほぼ全体を覆うようにする。そして、その裏面側の周端に、ゴムや樹脂などからなるパッキン932を設ける。
【0049】
このようにすれば、便器900の上面の幅方向のほぼ全体にわたりパッキン932が付設されることとなるので、例えば、子供が衛生洗浄装置800と便器900との隙間に向けて小水をかけたような場合でも、パッキン932により侵入を阻止できる。
【0050】
また、このようなパッキンを衛生洗浄装置800の側に設けることもできる。
図24は、衛生洗浄装置800の裏面を表す模式図である。
また、図25は、この衛生洗浄装置800の本体部810の中央付近の断面斜視図である。
衛生洗浄装置800の裏面の後方には、ベースプレート930への取付部804が設けられている。この取付部804は、例えば一対の溝状の凹部を有し、ベースプレート930に設けられた凸部と嵌合しスライドして着脱が可能とされている。そして、このベースプレート930との取付部804よりも前方に、パッキンを収容する溝806が設けられ、ゴムや樹脂などからなるパッキン808がはめ込まれている。パッキン808は、本体部810の前面に沿って、左右方向に端から端まで延在するように設けられている。このようにすれば、衛生洗浄装置800と便器900との隙間への小水などの侵入を確実に阻止できる。
【0051】
次に、給水栓120の配置について説明する。
図26は、本実施形態のトイレ装置を横方向、後方、斜め後方からそれぞれ眺めた模式図である。
本実施形態においては、衛生洗浄装置に接続される給水管100及びロータンク920に水を供給する給水管110にそれぞれ水を給水する給水栓120が、便器300の後方に設置されている。そして、便器300の側方に取り付けられるカバー950が後方に延在し、給水栓120を隠蔽する。このようにすると、通常の使用態様において、使用者からは給水栓120及びこれに接続される給水管100、110が隠された状態となり、すっきりとして見栄えがよく、掃除などもしやすくなる。
【0052】
次に、便器洗浄ユニットを設けたトイレ装置について説明する。
図27は、便器洗浄ユニットを表す模式図である。
本実施形態においては、ロータンク920に便器洗浄ユニットを内蔵し、電動でバルブを開いて便器900に洗浄水を流すことが可能である。便器洗浄ユニット970は、図27に表したように、モータユニット972と、その出力軸に取り付けられた玉鎖レバー974と、モータユニット972に電力を供給する接続コード976と、を有する。接続コード975の先端にはプラグ977が設けられ、衛生洗浄装置の本体部810に接続して、モータユニット972に駆動電力を供給する。
【0053】
図28は、便器洗浄ユニットの取付を表す模式図である。
図28(a)に表したように、便器洗浄ユニット970は、ロータンク920に設けられたハンドル924に接続され、ロータンク920の内側に固定される。そして、玉鎖レバー974の先端にロータンク920の玉鎖を接続する。この状態で、ハンドル924を手動で操作して便器900に洗浄水を流すことも可能である。便器洗浄ユニット970の接続コード976は、図28(b)に表したように、ロータンク920の蓋925の後ろ側に設けられた空気抜き用の切り欠き925から外側に引き出す。そして、コードフック978により適宜固定して、ロータンク920の背面から下方に引き回し、図28(c)に表したように、衛生洗浄装置の本体部810の後ろ側に設けられた接続口にプラグ977を接続する。このようにして取り付けた便器洗浄ユニットは、例えば、図示しないリモコンを操作すると、衛生洗浄装置から所定の駆動電力が供給され、玉鎖レバー974を回転させて便器900に電動で洗浄水を流すことが可能となる。
【0054】
そして、本実施形態によれば、便器洗浄ユニット970の接続コード976も便器900の側面に露出させず、すっきりと収容することができる。
図29は、本実施形態において便器洗浄ユニット970を取り付けた状態を表す模式図である。
また、図30は、比較例における便器洗浄ユニット970を取り付けた状態を表す模式図である。
【0055】
比較例においては、接続コード976が便器の側面に露出している。これに対して、本実施形態によれば、図29に表したように、接続コード976は露出しておらず、見栄えがすっきりとし清掃なども容易となる。
【0056】
図31は、本実施形態における接続コード976の引き出し経路を説明するための模式図である。
本実施形態においては、便器900の後方に開口964が設けられている。便器洗浄ユニット970から引き出された接続コード976は、ロータンク920の背面から下に回り込み、この開口964を介して引き出され、プラグ977が本体部810の接続口に接続される。そして、開口964及びロータンク920の下方は、カバー950により覆われる。このようにすれば、接続コード976は便器900の側面に露出せず、すっきりとして見栄えがよく、また清掃などもしやすくなる。
【0057】
なお、プラグ977を接続する本体部の接続口を、図8に関して前述した凹部810Cと同様に本体部810の後面810Bに凹部を形成しその中に設けると、プラグ977が本体部810の後方に突出せず、本体部810をロータンク920に密接して配置することが可能となる。
【0058】
次に、本実施形態のトイレ装置の全体構成について説明する。
【0059】
図32は、本実施形態のトイレ装置を上方から眺めた模式図である。
すなわち、この衛生洗浄便座装置800は、腰掛便器900の上部後方の平坦面900Fに設置された本体部810を有する。本体部810には、便座830と、便蓋820と、が設けられている。また、便座830に座った使用者の存在を検知する着座センサ832が適宜設けられている。
【0060】
本具体例の衛生洗浄便座装置は、使用者が便座830に座った状態で水を噴射させて「おしり」などを洗浄することができる。衛生洗浄便座装置には、その他にも例えば、濡れた「おしり」を乾かす「温風乾燥機能」や、便座830を暖める「便座暖房機能」、腰掛便器内の臭いを除去する「脱臭機能」などを設けることができる。また、使用者の接近を検知して便蓋820を自動的に開き、使用者がいなくなると便蓋820を自動的に閉じる「オート開閉機能」を設けることもできる。これらの機能は、衛生洗浄便座装置本体810に設けられた操作部(図示せず)を適宜操作することにより実行・設定でき、また、トイレの壁面などに設置されたリモコン(図示せず)を操作することにより実行させることも可能である。
【0061】
またさらに、リモコン操作などにより腰掛便器900に洗浄水を流す「自動水洗機能」を、衛生洗浄便座装置本体810に付加してもよい。これは、ロータンク920の排水機構を動作させる駆動機構を設け、この駆動機構を動作させる信号を衛生洗浄便座装置本体810から出力して、腰掛便器900に自動的に洗浄水を流す機能である。
【0062】
そして、本具体例においては、衛生洗浄便座装置本体810は水洗腰掛便器900の上部後方の平坦面900Fに設置され、その前面815が腰掛便器900のボウル910の開口の形状に沿って湾曲している。なおここで、「後方」とは、図32に表したように、通常ロータンク920が設置される側であり、通常の使用態様において使用者からみて遠い側を意味する。そして、この湾曲した前面815の左右には、前方に向けて延出した延出部810Pが設けられている。また、湾曲した前面815には、「おしり」を洗浄するための洗浄ノズルを出し入れするための開口部817が設けられている。開口部817には、塞ぎ板825が設けられ、洗浄ノズルは、この塞ぎ板825の裏側に収容されている。
【0063】
本具体例においては、衛生洗浄便座装置本体810はボウル910に沿って後方に湾曲した前面815を有する。その結果、汚れにくく、また、男性の小用の際などにも小水がかかりにくくなる。また、掃除が極めて容易となる。またさらに、見た目にもすっきりとして、見栄えがよく、使用者に対して清潔感や衛生感を与え、快適な使い心地のトイレ装置を提供できる。
【0064】
図33は、本具体例の衛生洗浄便座装置本体800の内部構成を例示する透視図である。 すなわち、衛生洗浄便座装置本体810の中央付近には、洗浄ノズル400が設けられる。洗浄ノズル400の後方には、ノズルを進退させる可撓ラックを収納する収納パイプ614が設けられている。また、洗浄ノズルの向かって右側には、温風乾燥装置870が設けられ、開閉自在に設けられた塞ぎ板814を介して使用者の「おしり」などに温風を吹き付け可能とされている。さらにその右側には、脱臭装置850が設けられている。本具体例の場合、脱臭装置850の一部は、右側の延出部810Pに突出して収容されている。
【0065】
一方、洗浄ノズル400の向かって左側には、洗浄ノズル400に温水を供給するための水路系860が設けられている。この水路系860は、例えば、バルブユニット862、熱交換ユニット863、流調ユニット864などを有する。そして、これら水路系860の前方に制御基板880が内蔵されている。制御基板880は、衛生洗浄便座装置の各部を制御する電気回路を有する。制御基板880を水路系860の上に設けることにより、結露や万が一の漏水の際にも、ショートや漏電を防止できる。そして、制御基板880を左側の延出部810Pに突出させることにより、限られた収容スペースを有効に活用できる。
【0066】
本実施形態によれば、このようにすっきりとしてコンパクトな衛生洗浄装置800を備えたトイレ装置において、給水管100や電源コード200を測方に露出させず、外観も同様にすっきりと見栄えよくすることができる。また、清掃も容易となる。
そしてさらに、衛生洗浄装置800をスムーズに着脱可能としたことにより、衛生洗浄装置800の裏面側や、便器900の上面を十分に清掃することができ、常に清潔な状態を維持できる。
【0067】
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、これらの実施形態及びその具体例に限定されるものではない。すなわち、本発明のトイレ装置を構成するいずれかの要素について当業者が設計変更を加えたものであっても、本発明の要旨を備えたものであれば、本発明の範囲に包含される。
例えば、便器900、ロータンク920、衛生洗浄装置800の形状や構造などについて、当業者が適宜変更を加えたものであっても、本発明の要旨を含む限り、本発明の範囲に包含される。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の実施の形態に係るトイレ装置を左右前方からそれぞれ眺めた模式図である。
【図2】比較例のトイレ装置を表す模式図である。
【図3】衛生洗浄装置800の着脱を表す模式図である。
【図4】ロータンク920とカバー950を取り外して衛生洗浄装置800の着脱を表した模式図である。
【図5】開口960の部分を拡大した模式図である。
【図6】本実施形態のトイレ装置を上方から眺めた模式図である。
【図7】本実施形態の変型例を表す模式図である。
【図8】トイレ装置からロータンク920とカバー950を取り外して後方から眺めた模式図である。
【図9】ホースガイド300の構造を例示する模式図である。
【図10】図9の具体例のホースガイド300を設けたトイレ装置を表す模式図である。
【図11】ホースガイド300の変型例を表す模式図である。
【図12】ホースガイド300の変型例を表す模式図である。
【図13】ホースガイド300のさらなる変型例を表す分解図である。
【図14】異なるタイプのベアリングを用いたホースガイドを説明するための模式図である。
【図15】給水管100と電源コード200のガイド構造の変型例を表す模式図である。
【図16】ガイド構造の部分拡大図である。
【図17】プーリー340を付勢するガイド機構の変型例を表す模式図である。
【図18】給水管100と電源コード200のガイド構造の別の変型例を表す模式図である。
【図19】給水管100と電源コード200のガイド構造の別の変型例を表す模式図である。
【図20】ケーブルベヤを用いたガイド機構を表す模式図である。
【図21】ケーブルベアの構造を例示する一部拡大図である。
【図22】便器900の上面に取り付けられるベースプレート930を表す模式図である。
【図23】ベースプレート930の裏面側を表す模式図である。
【図24】衛生洗浄装置800の裏面を表す模式図である。
【図25】衛生洗浄装置800の本体部810の中央付近の断面斜視図である。
【図26】本実施形態のトイレ装置を横方向、後方、斜め後方からそれぞれ眺めた模式図である。
【図27】便器洗浄ユニットを表す模式図である。
【図28】便器洗浄ユニットの取付を表す模式図である。
【図29】本実施形態において便器洗浄ユニット970を取り付けた状態を表す模式図である。
【図30】比較例における便器洗浄ユニット970を取り付けた状態を表す模式図である。
【図31】本実施形態における接続コード976の引き出し経路を説明するための模式図である。
【図32】本実施形態のトイレ装置を上方から眺めた模式図である。
【図33】本具体例の衛生洗浄便座装置本体800の内部構成を例示する透視図である。
【符号の説明】
【0069】
100 給水管、102 金具、110 給水管、120 給水栓、200 電源コード、220 プラグ、300 ホースガイド、310、312 フレーム、316 ネジ、320 ボールベアリング、322 ボール、330 ベアリング、332 滑車、340 プーリー、341 支持部、342 支持脚、343 レール、345 ワイヤ、346 支持柱、350 ガイドパイプ、351 ガイドロッド、352 スライドチューブ、354 スプリング、356 プーリー、360 スライドガイド、361 袋ナット、362 スライド管、370 ケーブルベア、380 コードガイド、400 洗浄ノズル、614 収納パイプ、800 衛生洗浄装置、804 取付部、806 溝、808 パッキン、810 本体部、810P 延出部、814 塞ぎ板、815 前面、817 開口部、820 便蓋、825 塞ぎ板、830 便座、832 着座センサ、850 脱臭装置、860 水路系、862 バルブユニット、863 熱交換ユニット、864 流調ユニット、870 温風乾燥装置、880 制御基板、900 水洗腰掛便器、900F 平坦面、910 ボウル、915 ロータンク台、920 ロータンク、922 切り欠き、930 ベースプレート、932 パッキン、950 カバー、960 開口、962 スペーサ、964 開口、970 便器洗浄ユニット、972 モータユニット、974 玉鎖レバー、976 接続コード、977 プラグ、978 コードフック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水洗便器と、
吐水ノズルを有し前記水洗便器の上に着脱可能に設けられた衛生洗浄装置と、
前記衛生洗浄装置に水を供給する給水管と、
前記衛生洗浄装置に電力を供給する電源コードと、
を備え、
前記水洗便器は、上面の後方に開口を有し、
前記給水管及び前記電源コードの少なくともいずれかは、前記衛生洗浄装置から前記開口を介して前記水洗便器の後方に引き出されてなることを特徴とするトイレ装置。
【請求項2】
前記衛生洗浄装置の後方に近接して設けられたロータンクをさらに備えたことを特徴とする請求項1記載のトイレ装置。
【請求項3】
前記開口は、前記水洗便器の側面に開放してなり、
前記側面の前記開放した部分を覆うように前記水洗便器に対して着脱可能に設けられたカバーをさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のトイレ装置。
【請求項4】
前記カバーは、前記水洗便器の後方に設置され前記給水管が接続される給水栓を隠蔽するように延在してなることを特徴とする請求項3記載のトイレ装置。
【請求項5】
前記開口の前方の端部に樹脂からなるスペーサが設けられたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のトイレ装置。
【請求項6】
前記開口よりも後方において前記給水管及び前記電源コードの少なくともいずれかを回転体により摺動可能に支持するガイドをさらに備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のトイレ装置。
【請求項7】
前記回転体は、球状のボールベアリングであることを特徴とする請求項6記載のトイレ装置。
【請求項8】
前記回転体は、滑車式のベアリングであることを特徴とする請求項6記載のトイレ装置。
【請求項9】
前記開口よりも後方において前記給水管及び前記電源コードの少なくともいずれかを摺動可能に支持するガイドをさらに備えたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載のトイレ装置。
【請求項10】
前記給水管は、前記衛生洗浄装置に対して回動可能に接続されたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載のトイレ装置。
【請求項11】
前記給水管及び前記電源コードの前記少なくともいずれかに張力を付与する付勢手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載のトイレ装置。
【請求項12】
前記水洗便器と前記衛生洗浄装置との間に設けられ、前記水洗便器の前記上面の左右方向の略全体に延在するパッキンをさらに備えたことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1つに記載のトイレ装置。
【請求項13】
前記給水管及び前記電源コードの少なくともいずれかは、前記衛生洗浄装置の後面あるいは後面に設けられた凹部より引き出されてなることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つに記載のトイレ装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【公開番号】特開2008−95396(P2008−95396A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−278878(P2006−278878)
【出願日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ケーブルベア
2.ケーブルベヤ
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】