説明

トラック輸送の多目的積載化手段。

【課題】 従来、特装車として架装されていた液体専用車を、新車、及び、既製のバンボデー車又は保冷車の荷台上に搭載可能な液体用伸縮コンテナーを提供して往復路液貨積載利用可能な経済的効果を図り、かつ、CO2等の排出量を削減して地球環境問題対策に貢献することを目的とする。
【解決手段】 トラックの荷台上に搭載の伸縮コンテナー3Aを、フレコン8胴部四方に圧接棒14A,14Bを配して自在内折り込み可能な屈曲機構16を有する可動フレーム11を装着して容積可変のほぼ全水位満タン可能に液体を充填、かつ、荷役後、これを折り畳んで荷台天井部収納可能に形成、或いは、フレコン胴部外部に剛性枠体40を用いた枠装コンテナー3Eを、側部側板39Aを分離して車輌サイドパネルに固定、フレコン本体と前後の側板を懸垂可能な可動フロアー33上に搭載して荷台上で組み立てと解体可能に設けて、荷役後、天井部収納可能に形成している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に、ウィング式又は箱型トラック等を、従来のタンクローリーの如き液体輸送、又は、粉粒体輸送可能な機能を有し、かつ、一般固形貨物輸送を可能とするための輸送手段に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、大容量の液体の道路輸送は、特装車として艤装された専用定型運搬容器を車体上に固定したタンクローリー車等が、往路、搭載した液体を目的地に於いて排出させるものであって復路に於いては空荷運行を余儀なくされていた。
また、一部食品液体の輸送等に於いては箱型トラックの荷台上に角型の鋼板組み立て式外部容器内にフレキシブルな袋状容器を用いて往路の輸送を行い、かつ、帰り便に於いてこれを格納して一般貨物積載可能な輸送方法もあるが袋状容器の組み立てと収納作業に難があり、更に、この内部洗浄等に多くの注意と時間を要していた。或いは、耐圧ゴム又は可撓樹脂シート製大型ピロー型搭載タンク等も実用化されているが前記同様、容器の装着脱に手間を要し、かつ、洗浄に難があって用途が極めて限定的であった。かつ、粉粒体等に於いても専用車を用いて岐路空輸送の場合が多かった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、従来のかかる課題に着目して案出されたもので、往路積載の内部液又は粉粒体等を目的地で排出後上下拡縮可能なコンテナーを提供して車両荷台上、又は、積載パネル上に空間を設けて一般貨物の積載を可能とし、復路に於ける空荷運行の撲滅を図って輸送効率の飛躍的向上及び燃費の節約等による経済的効果を図り、更には、CO2等の排出を確実に削減して地球温暖化問題対策に貢献することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は上記課題の、主に、バンボデー車の荷台上に上下伸縮可能なコンテナーを搭載して固液積載兼用可能とすることを目的とするもので、請求項1の如く、この伸縮コンテナーを、主に、平面ほぼ角型に設けて底部に金網、または、木材等の軽量素材を用いた所定厚みの面状ラックを配してこの上面に、例えば、補強入りのゴム又は樹脂等の耐圧耐水性可撓シートからなる耐蝕性等に優れたフレコンを上部に所定の開口部を設けて開閉蓋付き、又は、マンホール付きの密閉式等に設けて下部に給排用ノズルを設け、かつ、本体胴部上下周状にフランジを設けて形成し、かつ、このフランジ部に上部枠及下部枠を装着して可動フレームを、例えば、鋼製パイプ等を用いた圧接棒をこの上下中間胴部腹部の左右及び前後の横方向に各コーナーを交錯して配し、かつ、上下枠及び圧接棒間に複数の所定長のアーム等の支持部材を用いて上中下3点それぞれをヒンジ式に設けて組み立て、かつ、上下部の取り付け角度を内角度付きに設けて展張上限ストッパーを設けて中方向に自在に折込み可能な屈曲機構を形成して外部装着し、かつ、このフレコン上面に鋼製の枠蓋をフレコン開口部大の開閉蓋をヒンジ式に設けて伸縮コンテナーを形成し、かつ、底部ラックの前後部各左右の支持脚を、ほぼ、車輌の荷台全長に延長し、かつ、例えば、この前後の何れかにばね部材等を介してスライド可能に設けてボデーの垂直フロント板及び同後部型枠等の構造体に蜜接触可能に設け、かつ、トラック荷台の上部前後にモーター及びロープ等の懸垂手段を配して折り畳まれた空荷時のコンテナーを懸垂して天井部格納可能に形成してトラック荷台上に生じた空間部に一般貨物積載可能に構成している。なお、本伸縮コンテナーは、これを複数基に分割形成して荷台上に直列配置、或いは、長手方向に形成して並列配置することも出来る。また、前記フレコンは、胴部本体上面及び底部に鋼板又は硬質樹脂板等を用いることも可能である。かつ、懸垂手段は、エアーシリンダーを荷台下部等に設置することが出来る。と同時に、この伸縮コンテナーのフレームの前記上下枠の上げ下げを電動、又は、エアーシリンダー等の機械的手段を用いて、或いは、手動の屈曲脚立等を用いて行うことが出来る。なお、この場合、所定のばね定数を有する複数のばね鋼線等を併用の弾性屈伸機構を設けて中腰状の自立可能に設けて上下屈伸及び展張操作を容易に形成することも出来る。かつ、各アームは上下枠の各取り付け基部を長穴に設けて屈曲時の動きを滑らかにしている。また、下部枠の液排出側にノズル用治具を備えてフレコンノズルの装着を可能としている。かつ、本伸縮コンテナーはフレコンの上面部の開閉蓋付き開口部によって内部に接液用ライナーを装着脱して非洗浄式コンテナーを形成することが出来る。もとより、本体及び蓋を一体に設けてマンホール付きに形成することが出来る。また、前記圧接棒は前方部を排して前方胴部はみ出し方式とすることも出来る。かつ、本発明の積載兼用の輸送車両は保冷車にも適用することが出来る。なお、液体輸送時にはコンテナーに緊締ロープ等を用いて玉掛けすることが望ましい。
従って、このように構成された本発明の伸縮コンテナーは各荷役作業のほぼ全てを一人作業可能とし、初期、折り畳まれた状態で、例えば、下部ノズルから液体が注入される時、フレコン内部のエアー抜きをエアーバルブで確認して満タン状の胴部上面及び可動フレームの上部枠が上方に移動するとき上部枠に連なる屈曲アームが圧接棒と連動してフレコンの胴部を無理なく四方から中方向に折り込まれた状態で序々に上方に展帳しながら所定容量を充填することが出来るため内部の液量に拘わらず、かつ、容器の高さ及び内部容積の変化に追随して全水位満タン可能に形成されて内部の波立ちや泡立ちなく液体輸送を行うことが出来る。かつ、圧接棒が3点支持の自在中折り込み可能な屈曲アームによって腹部を内方向に押し込んで輸送時の胴部の揺れを防止可能としている。
【0005】
また、本発明は、請求項2の如く、前記、バンボデー車荷台上に懸垂手段を設けて形成された液体用伸縮コンテナーの、特に、傾斜走行輸送時の安定化を図るため、コンテナー懸垂用の門型吊り架台を車輌前後部のフロントパネル、及び、後部固定枠等に沿って荷台上に両脚を独立式に固定して配して容器懸垂時の垂直方向の車輌重心位置の低下を図り、かつ、左右所定位置に縦方向のガイドレールを配してコンテナーの前後方向に延長の支持脚をレール外部に係止嵌合させて上下スライド可能に形成し、走行車輌の傾斜時にコンテナーの脚を反傾斜側レールが係止して横方向の荷重を低減可能に構成することが出来る。なお、この場合に於いても支持脚を常時前後のレールに蜜接触させておくことが望ましい。
【0006】
また、本発明は、請求項3の如く、前記バンボデー車荷台上に懸垂手段を設けた面状の可動フロアーを配し、この上面に前記フレコン本体をほぼ直置き搭載して空荷時縮小後天井部収納可能に設け、かつ、前記の如く車輌重心位置低下手段を講ずることが出来る。なお、この場合の排出バルブは非フランジタイプとしてホースに接続することも出来る。
【0007】
また、本発明の伸縮コンテナーは、請求項4の如く、前記バンボデー車荷台上に搭載された容器の底部ラックの前後方向に、例えば、4本の支持脚を所定長延長して、かつ、横支持脚等を併用してこの先端に内部ねじ溝付きのナットを配して形成し、かつ、トラックの荷台の前後部各左右上下間に電動回転式の複数の正逆回転可能なギヤー付き螺旋柱を立設して前記ナットと回転可能に嵌合してコンテナーと連結形成し、螺旋柱を電動モーター及びチェーン等を用いて、例えば、前部同士、後部同士それぞれを同時回転させて折り畳まれたコンテナーを昇降可能に設けて荷台天井部に収納可能に形成してトラック荷台上の空間部に一般貨物積載可能に構成することが出来る。
【0008】
また、本発明は、請求項5の如く、前記伸縮コンテナーを定置式に設けて車輌荷台上に搭載して車輌の重心低下を図り、かつ、このコンテナー上部に一般貨物積載用パネルを前記荷台ほぼ全面の一体に設けて昇降可能に、かつ、左右両端任意片吊り上げ式に設け、かつ、荷台上周辺に積載荷重支持可能な架台を配してコンテナー縮小時、パネル上の空間部に一般貨物積載可能に形成することが出来る。或いは、架台をパネル周辺裏面に支持脚を設けることも出来る。また、本伸縮コンテナーは、これを複数基に分割形成して荷台上に直列配置、或いは、進行方向縦長に形成して並列配置することも出来る。
このように形成された本コンテナーの液体注入は、前記積載用パネル載せたまま下部注入口より、又は、所定高さの水平状に吊っておいて注入作業を行うことも出来る。また、片吊り状にしておいて注入することも出来る。同様にしてコンテナーの内部作業を行うことも出来る。なお、走行時にはパネルをコンテナー上に載せて走行することが望ましい。かつ、本コンテナーは、前記積載用パネルを車巾方向2分割に設けて中央部分割吊り上げ式の開脚式、又は、中央部にヒンジを設けて両端吊り上げ式等に形成して該パネル周辺部に架台又は支持脚を設けることも出来る。なお、積載パネル用の架台、又は、脚は伸縮コンテナーの縮小時高さより所定高に設けることが望ましい。
【0009】
また、本発明は、請求項6の如く、フレコン胴部外部周囲に、例えば、アルミ鋼又はFRP板等の剛性板を用いた側板を組み合わせた剛性枠体を装着して枠装コンテナーを形成するもので、先ず、剛性枠体の側部側板を分離して車輌のサイドパネル、又は、あおり内壁に固定装着し、前後部の側板を可動フロアー上の前後所定位置に下部基部を中方向に折り曲げ可能に設けて搭載し、同時に、この前後部側板間にフレコンを常設して荷台上でこの剛性枠体を組み立てて短時間で枠装コンテナーを形成して液体注入可能に形成することが出来る。また、前記前後部側板は夫々を巾方向中央で2分して夫々を側部側板の前後にヒンジ式に連結して車輌内壁に装着することも出来る。このフレコン上面はマンホール付きの密閉式に設けて枠蓋を装着、或いは、所定の開口部を蓋開閉式に設けて内部に非接液用のライナーを装着脱可能に設けることが出来る。なお、フレコンの入排出口及びバルブは可動フロアー上に置かれて作業性をよくしている。このように形成された本枠装コンテナーは、側板の装着されたサイドパネル又はあおりの固定を確認したあと、前後部側板及びフレコンの搭載された可動フロアーを降ろして荷台上で剛性枠体を組み立てて枠装コンテナーを完成させることが出来ると同時に、荷役終了後、剛性枠体の左右と前後部の側板の解体作業をしてフレコンの載った可動フロアーを天井に収納するだけで荷台上に一般貨物を積載することが出来る。なお、本複装コンテナーに於いても車輌重心低下手段を講ずることが望ましい。
【0010】
また、本発明は請求項7如く、トラック輸送を粉粒体と一般貨物を交互積載可能とする多目的化を図るための伸縮コンテナーを、フレコンを上方に拡大してこの胴部に中折り込み屈曲機構を多段に設けた可動フレーム装着の多段伸縮コンテナーを形成し、かつ、進行方向後部下部に横長方形の拡大排出口を設けて形成し、この拡大排出口と同型の開閉弁を装着して粉粒体の通断を容易にしたことを特徴として形成し、この多段伸縮コンテナーを荷台上に定置式に設けて折り畳み後この上部に荷重支持可能な積載パネルを架台上に配置して一般貨物積載可能に、若しくは、これを天井部に収納可能に構成することも出来る。なお、拡大排出口装着の開閉弁にはダクトを用いて排出側を相手受け入れ側口部形状と同形状に設けて荷役を行うことが出来る。
【0011】
また、本発明は請求項8の如く、液貨積載兼用トラック用の伸縮コンテナーの内部洗浄を不要とするための装着脱容易なライナーを所定の肉厚を有する、例えば、ポリエチレンフィルム等からなる所定径に射出及びインフレート成型された円筒状のチューブを用いてこの前後両端部を、例えば、玉シール状に熱溶着密封加工して所定容量の、主に、横型円筒状に胴部形成して任意にマンホール又はノズル等を設けて液体入排出可能に形成し、かつ、フレコン開口部大の該胴部拡張時の所定高の水平方向に、かつ、所定開口部に合わせて前記シートの部分所定巾を摘まみ合せて熱溶着成型の摘まみフランジを前記胴部周状の断続的複数箇所又は連続的に設けたライナーを形成して前記コンテナー内部にガムテープ等を用いて装着脱可能に設けて、例えば、これを使い捨て、又は、所定回数使用可能に設けて前記コンテナーを非接液の非洗浄式に形成することが出来る。又、本摘まみフランジ式ライナーは横型剛性一般容器にも対応可能である。
【発明の効果】
【0012】
本発明は上記の如くバンボデー車荷台上に、胴部に可動フレーム装着の軽量化した液体用伸縮コンテナーを天井部格納式、又は、定置式等に設けて固液積載兼用車輌形成可能な手段を提供することにより以下のごとく優れた効果を奏するものである。
(1)本液体用伸縮コンテナーを新車、又は、架装して既成標準箱型トラック等の荷台上に搭載して固液積載兼用の多目的輸送を可能とすることが出来る。
(2)また、本発明は付帯する装置重量に伴う車体重心の低減を可能としている。
(3)本伸縮コンテナーは胴部内折込み可能な屈伸機構を設けて液体の注入量に拘わらず満タン充填可能とし、かつ、内部加圧して輸送中の波揺れ及び泡立ちを防止して輸送液体の安全と輸送液体の品質保持を可能としている。
(4)また、冷凍車への装備も可能と同時に、前後の荷役作業及び格納作業を一人作業で、かつ、短時間で容易に行うことが出来る。
(5)また、可撓タンクの素材を耐蝕性及び衛生上優れた素材を用いることによって産業用液体又は食品液体等巾広く、かつ、長期にわたる繰り返し使用が可能である。
(6)本伸縮コンテナーに接液用のライナーを併用して品質及び衛生管理の徹底を図り、かつ、これを使い捨てに用いて容器の内部洗浄を不要とすることが出来る。
(7)液体輸送車の帰路の空荷運行を撲滅して積載効率を飛躍的に高め、かつ、燃費の節約と物流コストの低減化を図って物流の経済的効果を高めることが出来る。
(8)従来のタンクローリーに比して車両に搭載するコンテナー装置の重量が軽量化されるため、相対的に積載貨物重量を大とすることが出来る。
(9)空運行を撲滅してCO2排出削減、及び、車輌運行の低減を可能として地球温暖化対策への積極的な貢献が期待出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の形態を図1〜図16によって説明する。
本発明は、図1〜図6に示す如く、主に、標準バンボデー車1の荷台2上に搭載可能伸縮コンテナー3Aを昇降可能に設けて提供して、例えば、往路、液体(図示しない)を輸送して目的地で荷役終了後の帰路、固形貨物(図示しない)積載兼用可能とすることを目的とするもので、この伸縮コンテナー3Aは、主に,平面角型に設けた底部に軽量面状ラック4を、例えば、型鋼5等を用いて所定厚みを設けて金網6又は硬質発砲材等と組み合わせ、この上面に、補強入りの耐蝕性、又は、対食品性等に優れた、例えば、ゴム又は樹脂等の耐圧及び耐水性を有する可撓シート7からなるフレコン8を直置きして上部に所定の開口部8A、及び、エアー抜き口兼用の上部注入口8a付きに設けて開閉蓋9及び鋼製の蓋枠10を設けて形成、又は、図示しないが密閉式のマンホール付きに設けて形成し、かつ、下部にノズル8B、及び、胴部上下に周状のフランジ8C、8D付きに設け、かつ、フレコン8胴部外部に装着用の可動フレーム11を、鋼製の上部枠12及び下部枠13を設けて上下フランジ8C、8Dに装着して下部枠13にノズル8B用治具13A付きに設け、かつ、この上下枠間中間部の進行方向左右及び前後部にフレコン胴部腹部当接用の長手方向の側部圧接棒14A、及び、前後圧接棒14Bを、例えば、所定径のパイプ等を用いて各端部を可動交錯A可能に配し、かつ、この圧接棒14A、14Bを基点として上下枠12、13間3点支持の、例えば、鋼製のアーム等の連結支持部材15をヒンジ構造に設けて、かつ、上下部を内角度B付きに設け、かつ、この上下取り付け基部を長穴に設けて自在内折りこみ可能な屈曲機構16を配し、かつ、展張上限ストッパー17を設けて形成し、かつ、下部枠13を下部フランジ8Dと共に底部ラック4上に固定して排出ノズル8Bにバルブ18を装着して可動フレーム装着の伸縮コンテナー3Aを形成し、かつ、底部ラック4前後部に、例えば、各2本の型鋼5延長の支持脚5A、5Bを配し、かつ、この前後部何れかに、例えば、スプリング部材19を用いてこれを車輌のフロントパネル20、及び、後部門型固定型枠21等のボデー構造体に昇降時常時密接触可能に形成し、かつ、モーターブ22及ロープ23等を用いた懸垂装置24を配して縮小したコンテナーを荷台天井部に収納可能としている。なお、この場合、前後支持脚の先端に横支持脚5C等を配することが出来る。なお、この前後スライド昇降はローラー又はレール等を用いて行うことも出来る。かつ、図示しないが懸垂手段にエアーシリンダーを用いることも出来る。また、前記上下枠12,13間の左右2辺に、例えば、所定のばね定数を有するばね鋼線26等とエアーシリンダー25、又は、簡易ジャッキ(図示しない)等を併用の弾性屈伸機構を有する可動フレームを形成してフレコン8胴部外部に装着して平時を中腰状の高さに設けて中位自立可能に設けることも出来る。なお、この上下可動手段は任意に配することが出来る。また、フレコン8は図示しないが上面と底面に鋼板又は樹脂硬質板等を用いて胴部側部周囲に可撓シート7を用いて形成することも出来る。また、底部ラック4には所定の高さを有する型鋼5等を配置してフランジ付きノズル8Bの装着を可能としている。或いは、図示しないがラックを薄型に設けて非フランジ式バルブを用いることも出来る。かつ、フレコン胴部外部にキャンバス等を用いてプロテクターを複層に設けて外傷対策を講ずることも出来る。かつ、本伸縮コンテナーは前記外部フレームの圧接棒を3方に設けて車輌進行方向胴部前方はみ出し方式等に形成することも出来る。又は、図示しないが前記弾性屈伸機構は前記ばね鋼線等を圧接棒と組み合わせて折り込み方向に形成することも可能である。また、上記の如く上部開閉蓋9方式に設けられた本伸縮コンテナーは、図示しないが内部に接液用ライナー49を装着して非洗浄式に形成することが出来る。なお、この場合、蓋枠のエアー抜き口9A及び下部入排出口のノズル8Bにサニタリーフランジ等を用いてライナーのノズル49A、49Bの装着脱を容易にすることが出来る。また、この場合、開閉蓋9は十分にロック27されている。かつ、図示しないが、フレコンの開閉はチャック式等に形成することも出来る。
【0014】
従って、このように構成されて車体荷台上に搭載された本発明の伸縮コンテナーは、初期、折り畳まれた状態で下部ノズル8Bから注入を始めてエアー抜き8a部でエアー抜きを行って満タンを確認してバルブ18を閉めて注入を続け、内部が満タンの状態でフレコンの上面及び上部枠12を押し上げる時胴部が各連結支持部材15のアームと屈曲機構16を形成する端部が交錯する圧接棒14A,14Bによって無理なく内部方向に折り込まれた状態で上方に徐々に展張しながら所定量の充填を完了するため内部の液量に拘わらず、かつ、容器の高さ及び内部容積が変化してもこれに追随して全水位満タン可能に形成され、かつ、前期の如く胴部を4方から内方向に折り込んだ状態で輸送が可能なため輸送中の中間胴部の揺れを防止して内部液の波動及び泡立ちなく安定した液体輸送を可能としている。なお、液体の注入はコンテナーを初期全高にして注入して充填後に屈曲機構をフリーにしてエアー抜きを行って満タン状に形成し、かつ、枠蓋を金網又はパイプ等を用いてフレコン上面に設けて揺れ防止を図ることが出来る。なお、液体輸送時にはコンテナーに緊締ロープ28等を用いて玉掛けすることが望ましい。また、本伸縮コンテナーは、目的地で下部バルブ18を開栓して内部液体排出の時、懸垂装置操作により容器非排出側を所定高に引き上げて傾斜角を設けて残液排出を容易にすることが出来る。このとき、支持脚5A,5Bがスプリング19機能によりを前後部ボデー構造体に蜜接触可能に保たれながらスライドすることが出来る。かつ、本伸縮コンテナーを荷役後折り畳んで縮小して荷台天井部に収納して荷台上の空間部C1に固形貨物を積載可能に形成されている。また、本発明の伸縮コンテナー3Aは保冷車にも適用することが出来る。
【0015】
従って、本発明の車両搭載式伸縮コンテナー3Aがこのように構成されているため、バンボデー車の新車に初期組み込み可能に、又は、標準既製車の荷台上に架装して搭載可能に設けられているため、いわば、普通トラックを液貨積載兼用可能車とし、かつ、本コンテナーは装置重量が軽量であるため液体及び固形貨物の積載量をより大に設けることが出来る。かつ、車両進行方向長手方向両側部及び後部胴部を内方向折り畳みの上下伸縮式に設けて荷台上の有効コンテナー巾を大にし、かつ、容器高さを低位に設けて走行安定性を高め、かつ、走行時、充分な耐圧性を有するフレコン外部に装着の可動フレームによって前記の如く胴部を内折り込みして液体の充填容量に拘わらず満タン輸送を可能とし、かつ、コンテナー3Aの上部枠12の四方が荷台のフック29に緊締ロープ28で緊締されて充填された液体をほぼ弾性固体状として運行時の内部液の揺れと泡立ちを完全防止可能としているため、各種産業用液体及び食品液体等の路上輸送を最適条件で運行可能とすることが出来る。かつ、荷役終了後の復路、手間を掛けずに荷台上に空間C1を確保して一般貨物積載用のトラックに変身可能に構成されている。従って、荷役時のほぼ全ての作業を一人作業で行うことが出来る。かつ、トラックの帰路の空荷輸送の撲滅を図って経済性を高め、かつ、燃費の浪費を排除し、更には、CO2等の排出を確実に削減して地球温暖化防止対策等に対する積極的な貢献が期待出来、かつ、陸上輸送の物流の合理化を飛躍的に高めて物流コストの低減をも可能とする優れた発明である。かつ、本可動コンテナーは保冷車内にも搭載可能とし、例えば、往路生乳を低温輸送し、帰路、納入先から冷凍製品を持ち帰ることが可能である。かつ、本コンテナーは前記通り普通トラック搭載時に登録及び車検を受けることによって運行することが出来る。かつ、本発明のコンテナーはトレーラー及び鉄道車両に於いても適用可能である。
【実施例2】
【0016】
また、本発明はトラックの積載効率を高めるための手段で、例えば、容器等を折り畳んで天井部に懸垂収納して荷台2上に他貨物を積載する場合等の車体重心位置(図示しない)の低下と、特に、傾斜走行時の転倒に対する安定化を図るため、図7で前記伸縮コンテナーの底部ラック4を用いて示す如く、懸垂物懸垂用の門型吊り型枠30を車輌荷台上左右に両脚固定の独立式に設けてフロントパネル20に沿って設置して垂直方向の車輌重心位置の低下を図り、かつ、この型枠の左右位置に、例えば、縦方向のガイドレール31を立設して前記懸垂物の延長支持脚5Aと外辺噛み合わせ可能な係止部5aを設けて走行車輌の傾斜時に反傾斜側レールが懸垂物横方向の荷重(図示しない)を係止可能に設けることが出来る。又、同時に図7は、これを、後部固定型枠21に沿って、例えば、T字鋼又はチャンネル材等を用いて門型に形成して前記門型吊り型枠30と縦方向のレール31の機能を一体化した兼用門型々枠32を設けて設置することが出来る。
かつ、この場合も、コンテナーの底部ラックの前後方向に延長の支持脚と常時蜜接触嵌合して上下スライド可能に設けられている。
【実施例3】
【0017】
また、本発明は図8に示す如く、バントラックの荷台2上に懸垂装置24を設けた面状の可動フロアー33を配し、この上面にフレコン8本体を直置き搭載の可動フロアー式伸縮コンテナー3Bを形成して空荷時縮小後天井部に収納して荷台上に一般貨物積載を積載することが出来る。かつ、この場合に於いても前記の如く荷台上の前後に懸垂用吊り型枠及びガイドレール、又は、兼用吊り型枠32を配して車輌重心位置低下可能に構成することが出来る。また、前記同様、可動フロアーを後部方向に傾斜角を設けて液体排出することも出来る。なお、図示しないが、この場合の排出バルブは非フランジタイプとしてホースに接続することも出来る。かつ、本フレコン本体外部に所定のフレームを設けて胴部上下拡縮操作を行うことが出来る。
【実施例4】
【0018】
また、本発明は図9に示す如く、バンボデー車の荷台2上に搭載された伸縮コンテナー3Cを、底部ラック4の前後方向左右の延長した支持脚先端に横方向支持脚5Cを設けて内部ねじ溝付きのナット34を配して形成し、かつ、荷台の前後部の左右上下間に電動式の正逆回転可能なギヤー35A付き螺旋柱35を立設して前記ナットと回転可能に嵌合してコンテナーと連結形成し、螺旋柱35をギヤー付きに設けて、例えば、前部同士、後部同士それぞれをモーター22及びチェーン36等を用いて同時回転させて荷台上で縮小したコンテナーを競り上げ状に上昇させて荷台天井部収納可能な螺旋柱収納式伸縮コンテナー3Cを形成して荷台上に空間部C1を形成して一般貨物積載可能に、かつ、降下可能に構成することが出来る。なお、この場合に於いてもフレコンを、マンホール付きの密封式、若しくは、枠蓋等を配して開閉蓋9付きに設けることが出来る。かつ、内部液排出時前方を引き上げて傾斜角を設けて残液排出可能に形成すること出来る。
【実施例5】
【0019】
また、本発明は図10、図11に示す如く、バンボデー車の荷台2上に伸縮コンテナー3Dを定置式に設けて搭載し、かつ、このコンテナー上部に一般貨物積載用パネル37を荷台ほぼ全面の一体に設けて昇降可能に、かつ、片端吊り上げ式に設け、かつ、荷台上の周辺に荷重支持架台38を配して形成し、コンテナー縮小時、この架台上に積載パネルを載置して上部空間部C2に一般貨物を積載して固液積載可能に形成することが出来る。或いは、図示しないがパネル周辺裏面に耐荷重支持脚を設けることも出来る。このように形成された本伸縮コンテナー3Dの液体注入は、積載用パネルを載せたまま下部注入口8Bより、又は、前記パネルを片吊り状にしておいて上部注入口8aより、或いは、開閉蓋9を開けて注入することが出来る。かつ、図示しないがマンホールから注入することが出来る。もとより、積載パネル37を所定高さの水平に吊っておいて注入作業、及び、コンテナーの内部作業を行うことも出来る。なお、走行時には積載パネルをコンテナー上に載置して走行することが望ましい。かつ、本コンテナーは、図示しないが積載パネルを車巾方向2分割に設けて中央部分割吊り上げ式の開脚式、又は、中央部にヒンジを設けて両端吊り上げ式等に形成して該パネル裏面周辺部に架台又は支持脚を設けることも出来る。なお、積載パネル用の架台38、又は、脚は伸縮コンテナーの縮小時高さより所定高に設けることが望ましい。また、前記全面パネル37は端部の左右を回転可能に受けて左右任意に吊り上げ可能に設けることが出来る。かつ、本伸縮コンテナー3Dを複数基に設けて荷台上に直列、若しくは、図示しないが縦長の並列状に搭載することが出来る。
【実施例6】
【0020】
また、本発明は、更に、図12,図13に示す如く、液貨積載兼用車用コンテナー3Eを、荷台2平面にフレコン8搭載の昇降可動フロアー33を降下載置してこの胴部外部周囲に、例えば、アルミ鋼またはFRP板等の剛板製の側部側板39A、及び,前後側板39Bを用いてロック27等用いて組み立てと解体の容易な剛性枠体40を設け枠装伸縮コンテナー3Eを形成しようとするもので、剛性枠体の長手側部側板39Aを分離して車輌のサイドパネル41に固定装着し、可動フロアー33上のフレコン8前後部に前後部側板39Bを基部折り曲げ式に設けて枠装伸縮コンテナー3Eを形成可能としている。なお、この場合側部側板に前後側板組み立て用の補助枠39aを設けて置くことが望ましい。かつ、本発明は、図示しないが、前後側板39Bを車巾方向中間で分割してそれぞれを側部側板39Aの前後部にヒンジ式に設けて車輌のパネルに装着して可動フロアー上のフレコンと荷台上で組み立て、かつ、解体可能に形成することが出来る。又は、図示しないが側部側板、及び、分割連結前後側板を車輌のあおり内壁に装着することが出来る。なお、前後側板は、例えば、金網等を用いることも出来る。
従って、このように形成された枠装伸縮コンテナー3Eは、例えば、これがウィング車の場合、サイドパネル固定の側板39Aは荷役時サイドパネルとともに空中に持ち上げられ、若しくは、あおりに装着の場合は外倒し可能に設けることが出来る。もとより、箱型ボデー内壁にも装着出来る。一方、可動フロアーに搭載されたフレコン8と前後の側板39Bは天井部に収納されて荷台を開放して荷役使用することが出来る。かつ、荷役液体注入時には、サイドパネルを降ろして側部側板39Aの固定を確認したあと、可動フロアーを荷台に降下して前後側板39Bを立ち上げて各コーナーをロックすることによって枠装コンテナー3Eを完成させることが出来る。なお、このとき、フレコンのノズル8B及びバルブ18は可動フロアー33上に常時搭載されている。かつ、上面の枠蓋10も常時装着されていてすばやく組み立てが出来、かつ、注入作業を開始することができる。また、フレコンは、図示しないがマンホール付きの密閉式に設けることが出来ると同時に、枠蓋10を用いて所定の開口部8Aに開閉蓋9を設けて内部にライナー49を装着することも出来る。かつ、車輌荷台上には重心位置低下手段を設けることが出来る。従って、枠装伸縮コンテナー3Eがこのように形成されているため、荷役作業が極めて簡単で、かつ、装置重量の軽量化が図られているため固液の積載量を大とすることが出来る。
【実施例7】
【0021】
更に、本発明のコンテナーは、図14、図15に示す如く、粉粒体(図示しない)と一般貨物を交互積載してトラック輸送の多目的化を図るための伸縮コンテナー3Fを、バントラックの荷台上に、フレコン本体胴部を上方に拡大成型42して、かつ、該外部に中折り込み屈曲機構を多段設けた可動フレーム43装着の多段伸縮コンテナー3Fを形成し、かつ、このフレコン本体の進行方向後部下部に横長方形の拡大排出口44を設けたことを特徴とし、かつ、この拡大排出口と同型の開閉弁45を装着可能に形成し、かつ、所定口径に設けたダクト47を装着して粉粒体の排出を容易に形成し、これを折り畳み後、主に、荷台上に定置して上部に荷重支持可能な積載パネルを配置可能に、或いは、天井部に収納して荷台上に一般貨物積載可能に形成することも出来る。なお、フレコン本体胴部非防水性シートを用いることも出来る。
【実施例8】
【0022】
また、本発明の液貨積載兼用のコンテナーは、図16に示す如く、主に、横型の上下フランジ開閉式可動容器のフレコン8内部の洗浄を不要とするため、所定径のチューブ状に射出及びインフレートして成型された、例えば、ポリエチレン樹脂等の筒状のフィルム47からなる接液用ライナー48を、この胴部前後両端部を、例えば、玉シール49加工し、かつ、上部ノズル48A及び下部ノズル48Bを設けて所定容量の円筒状の横型に形成し、かつ、この円筒状のライナー胴部の、被装着容器開口部フランジ高さ位置の水平状の断続的複数箇所の部分所定巾を水平方向に摘まみ合せて摘まみフランジ50を熱加工成型して摘まみフランジ式ライナー51を形成してフレコン内に装着可能に、かつ、交換可能に形成することが出来る。若しくは、図示しないが摘まみフランジ全周に設けることも出来る。
このように形成のライナーを、開閉蓋9を開いた状態の本体容器内に、先ず、下部ノズル48Bを装着した後、容器内で胴部を展張して摘まみフランジ50をフレコン開口部8Aフランジに、例えば、ガムテープ等を用いて仮止めすることによって装着することが出来る。従って、従来、容器内にライナー装着の時はその都度エアーを用いて膨らませて容器に馴染ませることが多かったが、本発明の摘まみフランジ式ライナー51のフランジ仮止め方式によって装着作業性を高め、かつ、液体の上部投入、及び、下部排出入をも容易に行うことが出来る。従って、この様に成型されたフランジ式ライナーは、横型上部蓋開閉式の一般剛性タンクにも対応して着脱可能とするもので、かつ、このライナーをいわゆる使い捨てに用いて内部洗浄を不要とし、或いは、異なる液体を任意に、かつ、多目的に使用可能とすることが出来、品質及び衛生上の管理を徹底することが出来る。もとより、所定回数使用可能に設けて前記コンテナーを非接液の非洗浄式に形成することが出来る。又、本摘まみフランジ式ライナーは図示しないが横型剛性一般容器にも対応可能である。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の可動フレーム装着の伸縮コンテナーを箱型トラック荷台上に搭載し、かつ、懸垂装置の設けられた様子を示す一部切欠の斜視全体図。
【図2】同上伸縮コンテナーが搭載された後方図で片側が荷台上で水位満タンの様子を示し、片側が荷台上に折り畳まれた様子と同天井部に収納の状態を仮想線で示す。
【図3】同上装着のフレコン本体の斜視全体図。
【図4】同上伸縮コンテナーの開閉蓋付き蓋枠の斜視図。
【図5】同上フレコン本体外部装着の屈曲機構を有する可動フレームの斜視図。
【図6】同上伸縮コンテナーの底部面状ラックの斜視図。
【図7】本発明の荷台上に車体重心位置低下と横荷重係止手段設置の様子を前記面状ラックを懸垂して示す部分切欠の斜視図。
【図8】荷台上の可動フロアー式フレコン本体搭載の様子を示す後方図で片側が満タン状を示し、片側が排出後を示し、かつ、車体重心低減手段併設の様子を示す図。
【図9】本発明の螺旋柱昇降式伸縮コンテナーが荷台上に搭載された様子を示す後方図で片側が満タン状を示し、片側が排出後天井部に収納された様子を示す。
【図10】本発明の、胴部に可動フレーム装着の積載パネル載置式定置式伸縮コンテナーが荷台上に2基直列に搭載された様子を示す部分切欠の正面図。
【図11】同上コンテナーの後部側面図で片側が荷台上で伸長した状態を示し、片側が縮小し、かつ、積載用パネルの片側が架台上で吊り上げられている様子を示す。
【図12】本発明の、枠装式伸縮コンテナーが荷台上で解体されて側部側板がサイドパネルに、フレコンと前後側板が可動フロアーで天井部に収納された様子を示す部分切欠の斜視図。
【図13】同上のフレコンと前後側板が可動フロアー上で折り畳まれた様子と、伸長した様子を示す部分切欠の斜視図。
【図14】本発明の粉粒体用多段式伸縮コンテナーが荷台上に搭載され様子を示す後方側面図で、片側が拡大排出口を示し、片側が接続ダクト装着の様子を示す。
【図15】同上拡大排出口と、同バルブ及び接続ダクトの組み立て正面部分断面図。
【図16】両端が玉シールされた接液用摘まみフランジ式ライナーの図で、かつ、フレコン内部に装着された様子を示す一部切欠の斜視図。
【符号の説明】
【0024】
1 バンボデー車 2 荷台 3A 可動フレーム付き伸縮コンテナー
3B 可動フロアー式伸縮コンテナー 3C 螺旋柱昇降式伸縮コンテナー
3D 積載パネル載置定置式伸縮コンテナー 3E 枠装伸縮コンテナー
3F 粉粒体用多段伸縮コンテナー 4 面状ラック 5 型鋼
5A 前方延長支持脚 5B 同後方支持脚 5C 横方向の支持脚
5a 係止部 6 金網 7 可撓シート
8 フレコン 8A 同開口部 8B 下部ノズル
8C、8D 胴部上下周状のフランジ 8a エアー抜き兼用の上部ノズル
9 開閉蓋 9A エアー抜き兼用の注入口 10 鋼製の枠蓋
10a 同エアー抜き兼用の注入口 11 可動フレーム 12 鋼製の上部枠
13 下部枠 13A ノズル用治具 14A 側部圧接棒
14B 前後圧接棒 15 連結支持部材 16 屈曲機構
17 展張上限ストッパー 18 バルブ 19 スプリング部材
20 車輌フロントパネル 21 後部門型固定型枠 22 モーター
23 ロープ 24 懸垂装置 25 エアーシリンダー
26 ばね鋼線 27 ロック 28 緊締ロープ
29 荷台のフック 30 門型吊り型枠 31 縦方向のガイドレール
32 兼用の門型吊り型枠 33 可動フロアー 34 内部ねじ溝付きナット
35 螺旋柱 35A ギヤー 36 チェーン
37 積載用全面パネル 38 荷重支持架台 39A 側部側板
39B 前後側板 39a 同固定用補助側板 40 剛性枠体
41 車輌サイドパネル 42 本体胴部を上方に拡大成型のフレコン
43 多段可動フレーム 44 拡大排出口 45 同型の開閉弁
46 ダクト 47 フィルム 48 接液用ライナー
48A 上部ノズル 48B 下部ノズル 49 玉シール
50 摘まみフランジ 51 摘まみフランジ式ライナー 52 伸縮バンド
53 ヒンジ
A 圧接棒端部の交錯 B 内角度 C1 荷台上の空間 C2 パネル上の空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主に、ウィング又は箱型トラック(以下バンボデー車とも言う)を、該荷台上で折り畳み、かつ、収納可能な液体用容器(以下伸縮コンテナーと言う)を単数又は複数基搭載して固液積載兼用可能とするため、該伸縮コンテナーを、少なくとも胴部側部に可撓シートを用いて液体人排出可能な袋体(以下フレコンと言う)を密閉式又は上蓋開閉式等に設けて該胴部外部に上下屈伸可能な枠体(以下可動フレームと言う)を装着、かつ、底部に面状ラックを懸垂可能に設けて一体形成するものとし、前記可動フレームは前記フレコン胴部に上部枠及び下部枠を配して該中間胴部当接用の横棒(以下圧接棒と言う)を該各端部交錯可能に、かつ、上下に複数の連結回転支持部材を配して胴部自在中折込み可能な屈曲機構を設けて容積可変追随のほぼ全水位満タン可能に形成し、かつ、該上面に剛性枠蓋を配して該容器折り畳み後懸垂装置を用いて荷台天井部収納可能に構成されたトラック輸送の多目的積載化手段。
【請求項2】
重量物懸垂時の車体重心位置低下のため、車体荷台上の前後に、該車幅方向左右に脚を置く懸垂用の独立門型吊り型枠、及び、同左右に縦方向のガイドレールを設置して、若しくは、前記両者兼用の一体型々枠形成可能に設けて垂直方向の重心位置の低下、及び、車輌傾斜時の横荷重係止可能に構成された請求項1記載のトラック輸送の多目的積載化手段。
【請求項3】
車輌荷台上に昇降手段を講じた可動面板(以下可動フロアーと言う)を配して前記フレコン本体をほぼ常時搭載して空荷時天井部収納可能に形成し、かつ、前記車体重心位置低下手段併設可能に構成された請求項1及び2記載のトラック輸送の多目的積載化手段。
【請求項4】
前記コンテナーの底部ラックの支持脚を前後方向に延長して該先端に螺旋溝付きナットを配し、かつ、前記荷台所定位置に正逆回転可能な電動式螺旋溝付き支柱(以下螺旋柱と言う)を立設して前記ナットを回転可能に嵌合形成し、前記コンテナー縮小後昇降及び天井部収納可能に構成された請求項1及び3記載のトラック輸送の多目的積載化手段。
【請求項5】
前記伸縮コンテナーを車輌荷台上に定置式に設けて単または複数基を搭載し、かつ、該上部に固形貨物積載用パネルを荷台ほぼ全面大の一体に設けて、又は、車巾方向中央部を2分割して上下移動、及び、片側又は開脚式の吊り上げ可能に形成し、かつ、該パネル荷重支持可能な所定高の架台を前記荷台上、又は、前記パネル裏面所定位置に配して構成された請求項1記載のトラック輸送の多目的積載化手段。
【請求項6】
平面状の車輌荷台上に降下して載置の前記可動フロアー上に搭載の前記フレコン胴部周囲に、主に、剛板性の長手側部側板と前後部側板の各コーナーをロック等で組み立て(以下剛性枠体という)、かつ、解体可能な容器(以下枠装伸縮コンテナー)を形成するものとし、前記長手両側板を車輌両内壁に固定設置し、同前後部側板を該基部中折り曲げ可能に設けて前記可動フロアー上の前後に据え付けて搭載、又は、該車巾方向中間部を分割して夫々を前記側部側板とヒンジ連結して枠装伸縮コンテナーを形成可能に設け、かつ、該上面に枠蓋を配し、かつ、前記車体重心位置低下手段併設可能に設けて空荷時荷台上に空間部形成可能に構成された請求項1及び2及び3記載のトラック輸送の多目的積載化手段。
【請求項7】
前記車輌を粉粒体及び固形貨物輸送兼用可能とするため、前記胴部中折り込み可能な屈曲機構を複数段に設けた可動フレーム装着の伸縮コンテナー(以下多段式伸縮コンテナーと言う)を形成し、かつ、該進行方向後部下部に横長方形の排出口(以下拡大排出口と言う)を設け、かつ、同口型の開閉弁を装着可能に形成したことを特徴とし、かつ、排出用ダクトを配して前記荷台上に定置、又は、天井部収納可能に構成された請求項1及び2及び3及び4及び5記載のトラック輸送の多目的積載化手段。
【請求項8】
前記液体用伸縮コンテナーの内部洗浄を不要とするため、該容器を上部蓋開閉式に設けて該胴部内に接液用内袋(以下ライナーと言う)を装着脱容易に形成するものとし、該ライナーは所定径に射出及びインフレート成型されて所定の肉厚を有する可撓性シートからなるチューブ等を用いて該前後両端部を密封加工して所定容量の横型円筒状に設けて液体入排出可能に形成し、かつ、該胴部膨張時所定高さの開口部水平方向周状の断続的又は連続的に前記シート部分所定巾を摘まみ合せて熱溶着成型のフランジ(以下摘まみフランジと言う)を設けて前記容器胴部内部に装着脱可能に構成された請求項1及び3及び4及び5及び6記載のトラック輸送の多目的積載化手段。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2008−213815(P2008−213815A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−188802(P2007−188802)
【出願日】平成19年6月22日(2007.6.22)
【出願人】(395019111)有限会社ライセン (10)
【Fターム(参考)】