説明

トランスアミナーゼ生体触媒

本開示は、トランスアミナーゼ活性を有するポリペプチド、このポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、このポリペプチドを使用する方法に関する。別の態様では、本開示は、操作されたトランスアミナーゼをコードするポリヌクレオチド、または操作されたトランスアミナーゼを発現することができる発現ベクターを含む宿主細胞を提供する。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、E.coliなどの細菌性宿主細胞とすることができる。宿主細胞は、本明細書に記載される操作されたトランスアミナーゼ酵素を発現させ、単離するために使用することができ、または代わりに、これらは、ケトアミド基質を生成物に変換するために直接使用することができる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
4−オキソ−4−[3−(トリフルオロメチル)−5,6−ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−α]ピラジン−7(8H)−イル]−1−(2,4,5−トリフルオロフェニル)ブタン−2−オン(「ケトアミド基質」)を、(2R)−4−オキソ−4−[3−(トリフルオロメチル)−5,6−ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−α]ピラジン−7(8H)−イル]−1−(2,4,5−トリフルオロフェニル)ブタン−2−アミン(「生成物」)に、規定された反応条件下で、アミノ基ドナーであるイソプロピルアミンの存在下で、210nmでのΗPLC−UVによって検出可能な前記生成物のレベルまで変換することができるトランスアミナーゼポリペプチドであって、前記反応条件は、約2g/Lのケトアミド基質、約0.5Mのイソプロピルアミン、約22℃、約pΗ7.5、約5%のDMSO、約100μMのリン酸ピリドキサール、および約20mg/mLのトランスアミナーゼポリペプチドを含むトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項2】
前記ケトアミド基質を前記生成物に、前記規定された反応条件下で、配列番号4のポリペプチドの活性以上である活性を伴って変換することができる、請求項1に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項3】
前記トランスアミナーゼが、前記ケトアミド基質を、少なくとも90%の鏡像異性体過剰率で生成物に変換することができる、請求項1に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項4】
前記トランスアミナーゼが、前記ケトアミド基質を、少なくとも99%の鏡像異性体過剰率で生成物に変換することができる、請求項1に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項5】
配列番号4と少なくとも80%同一であるアミノ酸配列を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項6】
前記アミノ酸配列が、X62、X69、X122、X136、X137、X195、X199、X208、X209、X223、X225、X282、およびX284から選択される1つまたは複数の残基位置で、配列番号2と比較した場合に残基差異を含む、請求項5に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項7】
前記残基差異が、X69、X122、およびX284から選択される1つまたは複数の残基位置における残基差異と組み合わせて、X62、X136、X137、X195、X199、X208、X209、X223、X225、およびX282から選択される1つまたは複数の残基位置で発生する、請求項5に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項8】
前記アミノ酸配列が、以下の特徴:
X69に対応する残基が、システイン(C)、または非極性残基、極性残基、もしくは脂肪族残基であり;
X122に対応する残基が、拘束性残基、非極性残基、または脂肪族残基であり;
X223に対応する残基が拘束性残基であり;
X284に対応する残基が非極性残基である;
の少なくとも1つまたはそれ以上を含む、請求項6または7に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項9】
前記アミノ酸配列が、少なくとも以下の特徴:
(1)X69に対応する残基が、C、または非極性残基、極性残基、もしくは脂肪族残基であり、かつ/あるいはX284に対応する残基が非極性残基であり;(2)X122に対応する残基が、拘束性残基、非極性残基、または脂肪族残基であり;(3)X223に対応する残基が拘束性残基である;
を含む、請求項8に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項10】
前記アミノ酸配列が、以下の特徴:
X69が、C、または非極性残基、極性残基、もしくは脂肪族残基であり;X122が、拘束性残基、非極性残基、または脂肪族残基であり;X223が拘束性残基である;
を含む、請求項9に記載のトランスアミナーゼポリペプチド:
【請求項11】
前記アミノ酸配列が、以下の特徴:
X69が、G、C、T、A、またはSであり;X122が、M、I、V、またはHであり、X223がPである;
を含む、請求項10に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項12】
前記アミノ酸配列が、以下の特徴:
X122が、拘束性残基、非極性残基、または脂肪族残基であり;X223が拘束性残基であり;X284が非極性残基である;
を含む、請求項9に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項13】
前記アミノ酸配列が、以下の特徴:
X122が、M、I、V、またはHであり;X223がPであり;X284がGである;
を含む、請求項12に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項14】
前記アミノ酸配列が、以下の特徴:
X69が、C、または非極性残基、極性残基、もしくは脂肪族残基であり;X122が、拘束性残基、非極性残基、または脂肪族残基であり;X223が拘束性残基であり;X284が非極性残基である;
を含む、請求項8に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項15】
前記アミノ酸配列が、以下の特徴:
X69が、G、C、T、A、またはSであり;X122が、M、I、V、またはHであり;X223がPであり;X284がGである;
を含む、請求項14に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項16】
前記アミノ酸配列が、以下の特徴:
X69がCまたはTであり;X122がMまたはIであり;X223がPであり;X284がGである;
を含む、請求項9に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項17】
前記アミノ酸配列が、配列番号2と比較した場合に、以下の残基位置:X4;X5;X8;X18;X25;X26;X27;X28;X30;X41;X42;X48;X49;X50;X54;X55;X60;X61;X62;X65;X81;X94;X96;X102;X117;X120;X124;X126;X136;X137;X138;X146;X148;X150;X152;X155;X156;X160;X163;X164;X169;X174;X178;X195;X199;X204;X208;X209;X211;X215;X217;X225;X230;X252;X269;X273;X282、X292;X297;X302;X306;X321;およびX329の1つまたは複数で残基差異をさらに含む、請求項8から16のいずれか一項に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項18】
前記残基位置における前記アミノ酸残基差異が、以下:
X4が芳香族残基であり;
X5が塩基性残基であり;
X8が拘束性残基であり;
X18が、システイン(C)または脂肪族残基であり;
X25が極性残基であり;
X26が、芳香族残基または拘束性残基であり;
X27が極性残基であり;
X28が拘束性残基であり;
X30が、極性残基または非極性残基であり;
X41が、拘束性残基または極性残基であり;
X42が非極性残基であり;
X48が、極性残基、酸性残基、脂肪族残基または非極性残基であり;
X49が極性残基であり;
X50が脂肪族残基であり;
X54が拘束性残基であり;
X55が脂肪族残基であり;
X60が芳香族残基であり;
X61が芳香族残基であり;
X62が、芳香族残基または極性残基であり;
X65が脂肪族残基であり;
X81が、非極性残基または小さい残基であり;
X94が脂肪族残基であり;
X96が脂肪族残基であり;
X102が、脂肪族残基または塩基性残基であり;
X117が非極性残基であり;
X120が芳香族残基であり;
X124が、極性残基または拘束性残基であり;
X126が極性残基であり;
X136が芳香族残基であり;
X137が、極性残基または脂肪族残基であり;
X138が、塩基性残基または拘束性残基であり;
X146が塩基性残基であり;
X148が、脂肪族残基または芳香族残基であり;
X150が、芳香族残基、拘束性残基または極性残基であり;
X152が、C、または非極性残基、脂肪族残基、もしくは極性残基であり;
X155が、非極性残基または極性残基であり;
X156が極性残基であり;
X160が脂肪族残基であり;
X163が、脂肪族残基または拘束性残基であり;
X164が、脂肪族残基または拘束性残基であり;
X169が脂肪族残基であり;
X174が脂肪族残基であり;
X178が極性残基であり;
X195が、芳香族残基または極性残基であり;
X199が、脂肪族残基または芳香族残基であり;
X204が脂肪族残基であり;
X208が、システイン(C)、または拘束性残基、非極性残基、芳香族残基、極性残基、もしくは塩基性残基であり;
X209が脂肪族残基であり;
X211が脂肪族残基であり;
X215がシステイン(C)であり;
X217が極性残基であり;
X225が芳香族残基であり;
X230が脂肪族残基であり;
X252が芳香族残基であり;
X269が拘束性残基であり;
X273が芳香族残基であり;
X282が極性残基であり;
X292が極性残基であり;
X297が極性残基であり;
X302が、脂肪族残基であり;
X306が、脂肪族残基であり;
X321が拘束性残基であり;
X329が、拘束性残基、または芳香族残基である;
から選択される、請求項17に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項19】
前記残基位置における前記アミノ酸残基差異が、以下:
X4がYであり;
X5がKであり;
X8がPであり;
X18が、CまたはIであり;
X25がQであり;
X26がHであり;
X27がTであり;
X28がPであり;
X30が、QまたはMであり;
X41が、HまたはSであり;
X42がGであり;
X48が、Q、D、V、G、またはAであり;
X49がTであり;
X50がLであり;
X54が、PまたはHであり;
X55がVであり;
X60がFであり;
X61がYであり;
X62が、T、YまたはFであり;
X65がAであり;
X81がGであり;
X94が、IまたはLであり;
X96がLであり;
X102が、LまたはKであり;
X117がGであり;
X120がYであり;
X124が、T、HまたはNであり;
X126がTであり;
X136が、YまたはFであり;
X137が、TまたはIであり;
X138が、KまたはPであり;
X146がRであり;
X148が、AまたはFであり;
X150が、F、H、またはSであり;
X152が、G、I、L、SまたはCであり;
X155が、M、VまたはTであり;
X156がQであり;
X160がLであり;
X163が、HまたはVであり;
X164が、VまたはPであり;
X169がLであり;
X174がAであり;
X178がSであり;
X195が、FまたはQであり;
X199が、WまたはIであり;
X204がAであり;
X208が、H、C、G、K、N、Y、DまたはSであり;
X209がLであり;
X211がIであり;
X215がCであり;
X217がNであり;
X225がYであり;
X230がVであり;
X252がFであり;
X269がPであり;
X273がYであり;
X282がSであり;
X292がTであり;
X297がSであり;
X302がAであり;
X306がLであり;
X321がPであり;
X329がHである;
から選択される、請求項18に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項20】
前記アミノ酸配列が、以下:
X26が、芳香族残基、または拘束性残基であり;
X61が芳香族残基であり;
X62が、芳香族残基、または極性残基であり;
X65が脂肪族残基であり;
X94が脂肪族残基であり;
X136が芳香族残基であり;
X137が、極性残基、または脂肪族残基であり;
X199が、脂肪族残基、または芳香族残基であり;
X209が脂肪族残基であり;
X215がCであり;
X282が極性残基である;
から選択される1つまたは複数の残基差異をさらに含む、請求項18に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項21】
前記アミノ酸配列が、以下:
X8が拘束性残基であり;
X60が芳香族残基であり;
X81が、非極性残基または小さい残基であり;
X96が脂肪族残基であり;
X124が、極性残基または拘束性残基であり;
X169が脂肪族残基であり;
X217が極性残基であり;
X269が拘束性残基であり;
X273が芳香族残基であり;
X297が極性残基であり;
X321が拘束性残基である;
から選択される1つまたは複数の残基差異をさらに含む、請求項20に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項22】
前記アミノ酸配列が、以下:
X4が芳香族残基であり;
X48が、極性残基、酸性残基、脂肪族残基、または非極性残基であり;
X102が、脂肪族残基または塩基性残基であり;
X150が、芳香族残基、拘束性残基、または極性残基であり;
X152が、C、または非極性残基、脂肪族残基、もしくは極性残基であり;
X160が脂肪族残基であり;
X163が、脂肪族残基、または拘束性残基であり;
X174が脂肪族残基であり;
X178が極性残基であり;
X195が、芳香族残基または極性残基であり;
X208が、システイン(C)、または拘束性残基、非極性残基、芳香族残基、極性残基、もしくは塩基性残基であり;
X211が脂肪族残基であり;
X225が芳香族残基であり;
X230が脂肪族残基であり;
X252が芳香族残基であり;
X292が極性残基であり;
X306が脂肪族残基であり;
X329が、拘束性残基または芳香族残基である;
から選択される1つまたは複数の残基差異をさらに含む、請求項20または21に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項23】
前記アミノ酸配列が、少なくとも以下の特徴:
X26が、芳香族残基、もしくは拘束性残基であり、かつ/またはX62が、芳香族残基、もしくは極性残基であり;
X65が脂肪族残基であり;
X136が芳香族残基であり;
X199が、脂肪族残基、または芳香族残基であり;
X209が脂肪族残基である;
をさらに含む、請求項18から22のいずれか一項に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項24】
前記アミノ酸配列が、少なくとも以下の特徴:
X61が芳香族残基であり;
X62が、芳香族残基または極性残基であり;
X65が脂肪族残基であり;
X94が脂肪族残基であり;
X136が芳香族残基であり;
X199が、脂肪族残基または芳香族残基であり;
X209が脂肪族残基であり;
X215がCであり;
X282が極性残基である;
をさらに含む、請求項18から22のいずれか一項に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項25】
前記アミノ酸配列が、少なくとも以下の特徴:
X8が拘束性残基であり;
X61が芳香族残基であり;
X62が、芳香族残基または極性残基であり;
X65が脂肪族残基であり;
X81が、非極性残基または小さい残基であり;
X94が脂肪族残基であり;
X136が芳香族残基であり;
X199が、脂肪族残基または芳香族残基であり;
X209が脂肪族残基であり;
X215がCであり;
X217が極性残基であり;
X269が拘束性残基であり;
X282が極性残基であり;
X297が極性残基であり;
X321が拘束性残基である;
をさらに含む、請求項18から22のいずれか一項に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項26】
前記アミノ酸配列が、少なくとも以下の特徴:
X8が拘束性残基であり;
X60が芳香族残基であり;
X61が芳香族残基であり;
X62が、芳香族残基または極性残基であり;
X65が脂肪族残基であり;
X81が、非極性残基または小さい残基であり;
X94が脂肪族残基であり;
X96が脂肪族残基であり;
X124が、極性残基または拘束性残基であり;
X136が芳香族残基であり;
X169が脂肪族残基であり;
X199が、脂肪族残基または芳香族残基であり;
X209が脂肪族残基であり;
X215がCであり;
X217が極性残基であり;
X269が拘束性残基であり;
X273が芳香族残基であり;
X282が極性残基であり;
X297が極性残基であり;
X321が拘束性残基である;
をさらに含む、請求項18から22のいずれか一項に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項27】
前記アミノ酸配列が、少なくとも以下の特徴:
X8が拘束性残基であり;
X60が芳香族残基であり;
X61が芳香族残基であり;
X62が、芳香族残基または極性残基であり;
X65が脂肪族残基であり;
X81が非極性残基であり;
X94が脂肪族残基であり;
X96が脂肪族残基であり;
X124が、極性残基または拘束性残基であり;
X126が極性残基であり;
X136が芳香族残基であり;
X150が、芳香族残基、拘束性残基、または極性残基であり;
X152が、システイン(C)、非極性残基、脂肪族残基、または極性残基であり;
X169が脂肪族残基であり;X199が、脂肪族残基、または芳香族残基であり;
X209が脂肪族残基であり;
X215がCであり;
X217が極性残基であり;
X269が拘束性残基であり;
X273が芳香族残基であり;
X282が極性残基であり;
X297が極性残基であり;
X321が拘束性残基である;
をさらに含む、請求項18から22のいずれか一項に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項28】
前記アミノ酸配列が、少なくとも以下の特徴:
X26がHであり、かつ/またはX62が、TもしくはFであり;
X65がAであり;
X136がYまたはFであり;
X199が、W、またはIであり;
X209がLである;
をさらに含む、請求項18から22のいずれか一項に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項29】
前記アミノ酸配列が、少なくとも以下の特徴:
X61がYであり;
X62が、TまたはFであり;
X65がAであり;
X94が、IまたはLであり;
X136が、YまたはFであり;
X199が、WまたはIであり;
X209がLであり;
X215がCであり;
X282がSである;
をさらに含む、請求項18から22のいずれか一項に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項30】
前記アミノ酸配列が、少なくとも以下の特徴:
X8がPであり;
X61がYであり;
X62が、TまたはFであり;
X65がAであり;
X81がGであり;
X94が、IまたはLであり;
X136が、YまたはFであり;
X199が、WまたはIであり;
X209がLであり;
X215がCであり;
X217がNであり;
X269がPであり;
X282がSであり;
X297がSであり;
X321がPである;
をさらに含む、請求項18から22のいずれか一項に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項31】
前記アミノ酸配列が、少なくとも以下の特徴:
X8がPであり;
X60がFであり;
X61がYであり;
X62が、TまたはFであり;
X65がAであり;
X81がGであり;
X94が、IまたはLであり;
X96がLであり;
X124が、T、HまたはNであり;
X136が、YまたはFであり;
X169がLであり;
X199が、WまたはIであり;
X209がLであり;
X215がCであり;
X217がNであり;
X269がPであり;
X273がYであり;
X282がSであり;
X297がSであり;
X321がPである;
をさらに含む、請求項18から22のいずれか一項に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項32】
前記アミノ酸配列が、少なくとも以下の特徴:
X8がPであり;
X60がFであり;
X61がYであり;
X62が、TまたはFであり;
X65がAであり;
X81がGであり;
X94が、IまたはLであり;
X96がLであり;
X124が、T、HまたはNであり;
X126がTであり;
X136が、YまたはFであり;
X150が、F、H、またはSであり;
X152が、G、I、L、SまたはCであり;
X169がLであり;
X199が、WまたはIであり;
X209がLであり;
X215がCであり;
X217がNであり;
X269がPであり;
X273がYであり;
X282がSであり;
X297がSであり;
X321がPである;
をさらに含む、請求項18から22のいずれか一項に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項33】
前記アミノ酸配列が、配列番号4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60、62、64、66、68、70、72、74、76、78、80、82、84、86、88、90、92、94、96、98、100、102、104、106、108、110、112、114、116、118、120、122、124、126、128、130、132、134、136、138、140、142、144、146、148、150、152、154、156、158、160、162、164、166、または168の配列に対応する、請求項1に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項34】
前記トランスアミナーゼが、前記ケトアミド基質を生成物に、配列番号4のポリペプチドより少なくとも50〜100倍以上の活性を伴って変換することができる、請求項1に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項35】
前記アミノ酸配列が、配列番号16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60、62、64、66、68、70、72、74、76、78、80、82、84、86、88、90、92、94、96、98、100、102、104、106、108、110、112、114、116、118、120、122、124、126、128、130、132、134、136、138、140、142、144、146、148、150、152、154、156、158、160、162、164、166、または168の配列に対応する、請求項34に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項36】
前記トランスアミナーゼが、前記ケトアミド基質を生成物に、配列番号22のポリペプチドより少なくとも1.1〜5倍以上の活性を伴って変換することができる、請求項1に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項37】
前記アミノ酸配列が、配列番号28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60、62、64、66、68、70、72、74、76、78、80、82、84、86、88、90、92、94、96、98、100、102、104、106、108、110、112、114、116、118、120、122、124、126、128、130、132、134、136、138、140、142、144、146、148、150、152、154、156、158、160、162、164、166、または168の配列に対応する、請求項36に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項38】
前記トランスアミナーゼが、前記ケトアミド基質を生成物に、配列番号48のポリペプチドより少なくとも1.1〜5倍以上の活性を伴って変換することができる、請求項1に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項39】
前記アミノ酸配列が、配列番号50、52、54、56、58、60、62、64、66、68、70、72、74、76、78、80、82、84、86、88、90、92、94、96、98、100、102、104、106、108、110、112、114、116、118、120、122、124、126、128、130、132、134、136、138、140、142、144、146、148、150、152、154、156、158、160、162、164、166、または168の配列に対応する、請求項38に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項40】
前記トランスアミナーゼが、前記ケトアミド基質を生成物に、配列番号58のポリペプチドより1.1〜5倍以上の活性を伴って変換することができる、請求項1に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項41】
前記アミノ酸配列が、配列番号68、70、72、74、76、78、80、82、84、86、88、90、92、94、96、98、100、102、104、106、108、110、112、114、116、118、120、122、124、126、128、130、132、134、136、138、140、142、144、146、148、150、152、154、156、158、160、162、164、166、または168の配列に対応する、請求項40に記載のトランスアミナーゼポリペプチド。
【請求項42】
請求項1から41のいずれか一項に記載のポリペプチドをコードするポリヌクレオチド。
【請求項43】
1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49、51、53、55、57、59、61、63、65、67、69、71、73、75、77、79、81、83、85、87、89、91、93、95、97、99、101、103、105、107、109、111、113、115、117、119、121、123、125、127、129、131、133、135、137、139、141、143、145、147、149、151、153、155、157、159、161、163、165、または167の配列に対応する、請求項42に記載のポリヌクレオチド。
【請求項44】
請求項42または43に記載のポリヌクレオチドを含む発現ベクター。
【請求項45】
制御配列をさらに含む、請求項44に記載の発現ベクター。
【請求項46】
前記制御配列がプロモーターを含む、請求項45に記載の発現ベクター。
【請求項47】
前記制御配列が分泌シグナルを含む、請求項45に記載の発現ベクター。
【請求項48】
請求項44から47のいずれか一項に記載の発現ベクターを含む宿主細胞。
【請求項49】
E.coliである、請求項48に記載の宿主細胞。
【請求項50】
で印を付けられた立体中心で、示された立体化学配置を有する構造式(I)の化合物:
【化22】

を、反対の鏡像異性体に対して少なくとも70%の鏡像異性体過剰率で調製するための方法であって、式中、
Zは、ORまたはNRであり;
は、C1〜8アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール−C1〜2アルキル、またはヘテロアリール−C1〜2アルキルであり;
およびRはそれぞれ独立に、水素、C1〜8アルキル、アリール、またはアリール−C1〜2アルキルであり;あるいは
およびRは、これらが結合している窒素原子と一緒に、O、S、NH、およびNC1〜4アルキルから選択される追加のヘテロ原子を任意選択により含有する、4〜7員の複素環系を形成し、前記複素環は、非置換であるか、またはオキソ、ヒドロキシ、ハロゲン、C1〜4アルコキシ、およびC1〜4アルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されており、アルキルおよびアルコキシは、非置換であるか、または1〜5個のフッ素で置換されており;前記複素環系は、5〜6員の飽和もしくは芳香族炭素環系、またはO、S、およびNC0〜4アルキルから選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する、5〜6員の飽和もしくは芳香族複素環系と任意選択により縮合されており、前記縮合環系は、非置換であるか、またはヒドロキシ、アミノ、フッ素、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、およびトリフルオロメチルから選択される1〜2個の置換基で置換されており;
前記方法は、構造式(II)のプロキラルケトン
【化23】

を、適切な反応条件下で、適切な有機溶媒中で、アミノ基ドナーの存在下で、請求項1から41のいずれか一項に記載のトランスアミナーゼポリペプチドと接触させる工程を含む方法。
【請求項51】
がベンジルであり、ベンジルのフェニル基が、非置換であるか、またはフッ素、トリフルオロメチル、およびトリフルオロメトキシからなる群から選択される1〜3個の置換基で置換されている、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
ZがNRである、請求項50に記載の方法。
【請求項53】
NRが構造式(VII)の複素環:
【化24】

であり、Rが水素またはC1〜4アルキルであり、前記C1〜4アルキルは、非置換であるか、もしくは1〜5個のフッ素で置換されている、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
***で印を付けられた立体中心で、(R)−配置を有する構造式(1)の化合物:
【化25】

を、反対の(S)配置を有する鏡像異性体に対して少なくとも70%の鏡像異性体過剰率で調製するための方法であって、式中、
Arは、フェニルであり、前記フェニルは、非置換であるか、またはフッ素、トリフルオロメチル、およびトリフルオロメトキシからなる群から独立して選択される1〜5個の置換基で置換されており;
は、水素、またはC1〜4アルキルであり、前記C1〜4アルキルは、非置換であるか、もしくは1〜5個のフッ素で置換され;
前記方法は、構造式(2)のプロキラルケトン:
【化26】

を、適切な反応条件下で、適切な有機溶媒中で、アミノ基ドナーの存在下で、請求項1から41のいずれか一項に記載のトランスアミナーゼポリペプチドと接触させる工程を含む方法。
【請求項55】
Arが、2,5−ジフルオロフェニルまたは2,4,5−トリフルオロフェニルであり、Rがトリフルオロメチルである、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
Arが2,4,5−トリフルオロフェニルである、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
式(1a)の化合物:
【化27】

を調製するための方法であって、式(2a)の基質:
【化28】

を、適切な反応条件下で、適切な有機溶媒中で、アミノ基ドナーの存在下で、請求項1から41のいずれか一項に記載のトランスアミナーゼポリペプチドと接触させる工程を含む方法。
【請求項58】
式(I)の前記化合物、式(1)の化合物、または式(1a)の前記化合物が、少なくとも90%の鏡像異性体過剰率で製造される、請求項50、54、または57に記載の方法。
【請求項59】
式(I)の前記化合物、式(1)の化合物、または式(1a)の前記化合物が、少なくとも99%の鏡像異性体過剰率で製造される、請求項50、54、または57に記載の方法。
【請求項60】
前記アミノ基ドナーが、イソプロピルアミン、アラニン、3−アミノ酪酸、またはメチルベンジルアミンから選択される、請求項50、54、または57に記載の方法。
【請求項61】
前記アミノ基ドナーがイソプロピルアミンである、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記反応のカルボニル副生成物を除去する工程をさらに含む、請求項50、54、または57に記載の方法。
【請求項63】
前記アミノ基ドナーがアミノ酸であり、前記カルボニル副生成物がケト酸である、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記カルボニル副生成物が、水より高い蒸気圧を有し、前記カルボニル副生成物の除去が、非反応性ガスを用いたスパージングによるもの、または真空を適用することによるものである、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
前記非反応性ガスが窒素ガスである、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
前記アミノ基ドナーがイソプロピルアミンであり、前記カルボニル副生成物がアセトンである、請求項64に記載の方法。
【請求項67】
前記反応条件が、約7.0のpH〜約9.0のpHの間である、請求項50、54、または57に記載の方法。
【請求項68】
前記反応条件が、約8.5のpHである、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
前記pHが、イソプロピルアミンを添加することによって維持される、請求項67に記載の方法。
【請求項70】
前記反応条件が、約25℃〜約50℃の温度である、請求項50、54、または57に記載の方法。
【請求項71】
前記反応条件が、約45℃の温度である、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
前記溶媒がジメチルスルホキシドを含む、請求項50、54、または57に記載の方法。
【請求項73】
前記DMSOが約10%〜約50%(v/v)の間である、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
前記DMSOが、約30%v/vである、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
前記反応から構造式(I)の前記化合物、構造式(1)の前記化合物、または構造式(1a)の前記化合物を単離する工程をさらに含む、請求項50、54、または57に記載の方法。
【請求項76】
構造式(1)の前記化合物、または構造式(1a)の前記化合物を、適切な反応溶媒中で、薬学的に許容される酸と前記化合物とを接触させることによって、薬学的に許容される塩に変換する工程をさらに含む、請求項54または57に記載の方法。
【請求項77】
前記薬学的に許容される酸がリン酸であり、前記薬学的に許容される塩がリン酸二水素塩である、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
前記反応溶媒から前記薬学的に許容される塩を結晶化させる工程をさらに含む、請求項76に記載の方法。
【請求項79】
(2R)−4−オキソ−4−[3−(トリフルオロメチル)−5,6−ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−α]ピラジン−7(8H)−イル]−1−(2,4,5−トリフルオロフェニル)ブタン−2−アミンホスフェート(1:1)一水和物を調製するための方法において、適切な反応条件下で、適切な有機溶媒中で、アミノ基ドナーの存在下で、請求項1から41のいずれか一項に記載のトランスアミナーゼポリペプチドを用いて、式(1a)の化合物を式(2a)の生成物に変換する工程を含む改善であって、式(1a)の前記化合物が、
【化29】

であり、式(2a)の化合物が:
【化30】

である、改善。
【請求項80】
前記アミノ基ドナーがイソプロピルアミンである、請求項79に記載の方法。

【公表番号】特表2012−519004(P2012−519004A)
【公表日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−552209(P2011−552209)
【出願日】平成22年2月26日(2010.2.26)
【国際出願番号】PCT/US2010/025685
【国際公開番号】WO2010/099501
【国際公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【出願人】(502427921)コデクシス, インコーポレイテッド (3)
【Fターム(参考)】