説明

トリガースプレー

【課題】本発明は連結管を円滑に屈曲させ、使用する際、的を狙い易く、且つ連結管にも無理な力が加わらないトリガースプレーを提供すること。
【解決手段】容器口部に取り付けられるベース体9と、該ベース体9と一体となったシリンダー2と、該シリンダー2内を摺動するピストン1と、該ベース体9に第1端部74を回動可能に支持させ、ピストン1に枢着させた天秤アーム7と、天秤アーム7に対して復帰力を与えるスプリング6と、水平方向に押すことにより天秤アーム7を回動させるスライダー3と、ベース体9に取り付けられたハウジング10と、該ハウジング10に固定されたノズル部4と、該ノズル部4とピストン1を連結する連結管5を備え、該連結管5が屈曲性を有し、スライダー3を引き込んで移動させることによりピストン1内の液を、連結管5を介してノズル部4から噴射させるトリガースプレーA。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トリガーを回動移動させることによりピストンを押し下げて容器に通じるシリンダー内の液体をノズルより噴射させるトリガースプレーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、薬剤等の液体を吹き付けるためにスプレー容器が使用されている。
スプレー容器に取り付けられた吹き付け機構であるポンプディスペンサには、例えばトリガースプレーが使用されている(特許文献1参照)。
このトリガースプレーは、回動自在にベースに「く」の字に屈折したトリガー部材207と、ピストン201と、を接合し、且つトリガー部材207の自由端を水平移動可能なスライダー203に当接させた構造となっている(図11参照)。
【0003】
このような構造とすることで、スライダー203を引き込む動作が直線的になり、トリガースプレーを使用する者の操作が簡便になる。
また、スライダー203が容器の幅から突出しない形状となっているため、嵩張らず、携帯に便利である。
【0004】
【特許文献1】特開2008−114103号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献記載のトリガースプレーには、ピストン201と接合されたノズル部204がハウジング210に固定されていないため、スライダー203を引き込んでピストン201を降下させると、その運動に伴いノズル部204も降下するという問題があった。
そのため、トリガースプレーを使用する際、的を狙いにくく、定めた箇所に的確に液体を噴射させることが難しい。
【0006】
この問題を解決するために、ハウジングにノズル部を固定し、該ノズル部とピストンとを屈曲性を有する連結管で接続するという対応策が考えられる。
しかしながら、上記特許文献に記載されているトリガースプレーにこのような構造を取り入れても、ピストンとトリガー部材との接合部がトリガー部材の回動軸の位置より内側、すなわちスライダーとトリガー部材との接触部側の位置にあるため、連結管がピストンの上下運動に必ずしも十分追従できない。
換言すると、このような構造では連結管の長さが十分でないためピストンの上下運動によって無理な力が生じる結果、スライダーのスムースな運動にも悪影響を与えることとなる。
【0007】
本発明は以上の課題を解決すべく開発されたものである。すなわち、本発明は連結管を円滑に屈曲させ、使用する際、的を狙い易く、且つ連結管にも無理な力が加わらないトリガースプレーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、以上のような課題背景をもとに鋭意研究を重ねた結果、ピストンと枢着し、これを上下移動させるための天秤アームの回動軸の位置を工夫することで上記の課題を解決できることを見出し、その知見に基づいて本発明を完成させたものである。
【0009】
すなわち本発明は、(1)容器口部に取り付けられるベース体と、該ベース体と一体となったシリンダーと、該シリンダー内を摺動するピストンと、該ベース体に回動可能に支持されており一方の端部(第1端部)をピストンに枢着した天秤アームと、且つ天秤アームに対して復帰力を与えるスプリングと、天秤アームの他方の一端(第2端部)に当接し、水平方向に押すことにより天秤アームを回動させるスライダーと、ベース体に取り付けられたハウジングと、該ハウジングに固定されたノズル部と、該ノズル部とピストンを連結する連結管を備え、該連結管が屈曲性を有し、スライダーを引き込んで移動させることによりピストン内の液を、連結管を介してノズル部から噴射させるトリガースプレーに存する。
【0010】
また本発明は、(2)スライダーはベース体に沿って移動可能である上記(1)記載のトリガースプレーに存する。
【0011】
また本発明は、(3)ベース体にフック状の起立した掛止部を備え、該掛止部に天秤アームが支持されている上記(1)記載のトリガースプレーに存する。
【0012】
また本発明は、(4)天秤アームは、スライダーの移動により第2端部が上方に移動し、第1端部が下方に移動する上記(1)記載のトリガースプレーに存する。
【0013】
また本発明は、(5)スプリングが基部と該基部からU字状に湾曲して突出し先端で連結された湾曲バネ部とよりなり、基部がベース体に形成された係止部に係止され、先端の連結部が天秤アームの第1端部に形成された掛止爪に掛止されている上記(1)記載のトリガースプレーに存する。
【0014】
また本発明は、(6)ハウジングにノズル部及びスライダーを露出するための切欠き部が形成されている上記(1)記載のトリガースプレーに存する。
【0015】
また本発明は、(7)ノズル部を閉鎖するためのストッパーがハウジングに掛止されている上記(1)記載のトリガースプレーに存する。
【0016】
なお、本発明の目的に添ったものであれば上記の(1)から(7)を適宜組み合わせた構成も採用可能である。
【発明の効果】
【0017】
本発明のトリガースプレーにおいては、ハウジングに固定されたノズル部と、ピストンとが屈曲性を有する連結管で結合されているので、ピストンが上下移動してもノズル部は上下移動しない。その結果、本発明の使用者は狙った箇所に的確に液体を噴射させることができる。
【0018】
さらに、ピストンを上下移動させるために、ピストンと枢着している天秤アームの回動軸が、ピストンと天秤アームとの枢着部分と、天秤アームの第2端部とスライダーとの当接部分との間に位置しているため、連結管を長くすることができ、ピストンの上下移動に十分追従することができる。
そのため、スライダーもスムースに移動することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
(第1の実施形態)
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。
また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。
更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
【0020】
図1及び図2は、本実施形態のトリガースプレーを示す断面図で、図1はスライダーを引き込む前を示し、図2は、スライダーを引き込んだ後を示す。
図3は、本実施形態のトリガースプレーの外観図である。
図4は、本実施形態のトリガースプレーの展開図である。
本実施形態のトリガースプレーAは洗剤、薬液等の種々の液体を収容した容器の口に取り付けられ、使用する場合は、これに備えられたスライダー3に指を当て手前に引き込むことによって、液体をノズル部4から噴射するものである。
【0021】
本実施形態のトリガースプレーAは、スライダー3を引き込んでもノズル部4の位置(高さ)が変化しない構造となっている。そのため、使用者は狙いを定めた箇所に的確に液体を噴射させることができる。
これはハウジング10に固定されたノズル部4と、ピストン1と、が屈曲性を有する連結管5を介して結合されることにより実現している。
【0022】
さらに、連結管5を長くしてピストン1の上下方向の移動に確実に追従できるようにするため、ピストン1を上下移動させるための天秤アーム7の回動軸が、ピストン1と天秤アーム7との枢着部と、天秤アーム7の第2端部73とスライダー3との当接部と、の間に配置されている。
また、回動軸をこのような位置に配設することで、連結管5を長くすることができ、ピストン1の上下移動に十分追従することができる。
【0023】
そして、連結管5が長くなることにより、連結管自体の動きの自由度が大きくなり、ピストン1の動きにつられて連結管5が無理なく屈曲でき、連結管5に余計な力が加わらない。
【0024】
次に、トリガースプレーAについて具体的に説明する。
図1及び図2に示すように、トリガースプレーAは容器Bに取り付けられるものであって、ピストン1と、シリンダー2と、スライダー3と、ノズル部4と、連結管5と、スプリング6と、天秤アーム7と、吸上げチューブ部8と、ベース体9と、ハウジング10と、を備える。そして、シリンダー2とベース体9とは一体に成形されている。
【0025】
ノズル部4はハウジング10に内側から固定されており、且つハウジング10に形成された切欠き部Kを通して外部に露出している。
また、ノズル部4とピストン1とは、その周囲に図示しない多数のヒダが形成された屈曲性を有する連結管5を介して結合されている。
ここで、ノズル部4と連結管5とピストン1とは、一体に成形することも可能であり、その場合は、連結管5の部分を肉薄にして屈曲性を高めることができ、或いは多色成形により連結管5の部分のみ別材料を使って屈曲性を与えても良い。
【0026】
このようにノズル部4がハウジング10に固定され、且つノズル部4が屈曲性を有する連結管5を介してピストン1に結合されているため、スライダー3の移動に伴ってピストン1が下方へ移動しても、連結管5のみが屈曲するように追従するため、ノズル部が従来のようにピストンの動きと共に下方へ移動せず、ノズル部4の位置(高さ)は変化しない。
なお、連結管5の外周には図示しない多数の円盤状のリブが形成されており、それにより屈曲しても断面が変形しないので液の通りが悪くならない。
【0027】
スライダー3はトリガースプレーAを使用する際、ノズル部4を手前に向けて親指で握って指を当てる部分であって、ここに加えられた引き込み力は、スライダー3に当接する天秤アーム7によってピストン1を押し下げる力へと変換される。
なお、このようにノズル部4を手前に向けて使用するのが原則であるが、ノズル部4を反対側に向けスライダー3に人差し指や中指を当てた状態で使用することも当然可能である。
【0028】
図5(A)は、天秤アームを下方から見た斜視図であり、 図5(B)は、天秤アームを上方から見た斜視図である。
また、図6は天秤アームを上方から見た斜視図である。
図5(A)、図5(B)及び図6に示すように、ピストン1の側面には互いに外方に延びた一対の係合突起12が形成されており、この係合突起12が天秤アーム7の係合部71に嵌め込まれることで、ピストン1と天秤アーム7とが枢着されている。
【0029】
また、天秤アーム7にはアーム左部7Aとアーム右部7Bとを連結するための連結軸72が形成されており、この連結軸72はベース体9と一体に設けられたフック状に起立した掛止部91に回動自在に支持される(図1及び図2参照)。
【0030】
アーム左部7Aとアーム右部7Bからは斜め上方に延びた延出部7Cが形成されている。この延出部7Cの端部である第2端部73は、ベース体9に対して水平方向に移動自在に取り付けられたスライダー3に当接している。
第2端部73は曲面状に形成されているため、スライダー3が引き込まれた際の摩擦が極力少なくなっている。
【0031】
スライダー3がトリガースプレーAの内方に引き込まれると、スライダー3が第2端部73を水平方向に押し、天秤アーム7は連結軸72を中心に上向き(時計回り)に回動する。
そして、天秤アーム7が上向きに回動すると、ピストン1と天秤アーム7との枢着部は連結軸72を挟んでスライダー3とは反対側に位置するため、ピストン1は下方へ押し下げられる。
【0032】
スプリング6はスライダー3の移動によって押し下げられた天秤アーム7を元の位置へと戻すために復帰力を与えるもので、図7に示すように、基部62Bと、基部62BからU字状に突出した一対の湾曲バネ部61A、61Bと、二つの湾曲バネ部の先端部同士を連結する連結部62Aと、で構成されている。
そして、基部62Bがベース体9に設けられた係止部92に嵌り込むことにより、スプリング6はベース体9に固定される(図6参照)。
【0033】
一方、連結部62Aは天秤アーム7の第1端部74に形成された掛止爪74A、74Bに掛止されており、スプリング6が天秤アーム7に与える復帰力は連結部62Aと掛止爪74A、74Bとの当接部分を通じて天秤アーム7に伝えられる。
本実施形態においては、連結部62Aの形状は丸棒となっているため、掛止爪74Aとの接触抵抗が極力小さくなり、スプリング6が与える復帰力が効率よく天秤アーム7に伝達される。
【0034】
図8は、スライダーを示す斜視図である。
図に示すように、スライダー3は側壁部31と底壁部32とよりなり断面はコの字状に形成されており、その下方にはT字部材33を備えている。
T字部材33はベース体9に形成されたT形の溝部94に嵌り込む。
このため、スライダー3は左右にグラつくことなく安定した状態でベース体9上を平行移動できる。
【0035】
吸上げチューブ部8はトリガースプレーAが取り付けられた容器内に収容された液体をシリンダー2へと流入させるための流路で、シリンダー2と一体に形成されていることが好ましい。
尚、この実施形態の吸上げチューブ部8は、容器を倒立させた場合にも吸い上げ可能なものを使っている。
吸上げチューブ部8とシリンダー2の間には、液体の吸い上げを行い、また流入した液体が容器へと逆流することを防ぐためのファーストバルブV1が設けられている。
ファーストバルブV1は通常の状態ではシリンダー2内に貯留された液体の水圧によって弁座に押し付けられているが、シリンダー2内の液体が噴射された後、ピストン1の戻りにより負圧になると弁座から離れ、通路を開放する。
【0036】
一方、ハウジング10はピストン1やスプリング6等を外部からの衝撃、または汚れから守るため或いは握り易くするためのカバーとして機能するもので、その端部に形成されたフック部がベース体9の前方側面及び後方側面に設けられた係合孔93に係合することによりベース体9に固定される(図1参照)。
【0037】
次に、本実施形態のトリガースプレーの作動について説明する。
まず、スライダー3に指が当てられ、これがトリガースプレーAの内方に引き込まれると、天秤アーム7の第2端部73がスライダー3の内側に形成された底壁部32(カム面に相当)に沿って移動し、結果、天秤アーム7は連結軸72を回動軸として上向きに回動する。
このとき、第2端部73が曲面に形成されているため、スライダー3との摩擦が軽極力低減される。
【0038】
天秤アーム7の第2端部73が上向きに回動すると、天秤アーム7がピストン1を下方に押し込むため、シリンダー2内の液体が圧縮される。
このとき、連結軸72がスライダー3と第2端部73との当接部、及び天秤アーム7とピストン1との枢着部の間に配設されているため、連結管5はピストン1の移動に十分追従する。
その結果、スライダー3はスムースに動くことができる。
【0039】
圧縮された液体はピストン1を通り、連結管5を経て、ノズル部4から外部に噴射される。
ノズル部4から液体が噴射された後は、スライダー3から指が離され、スプリング6の復帰力により天秤アーム7が元の位置に戻る。
するとピストン1が上昇するためシリンダー2内の圧力が負圧になり、ファーストバルブV1が開放され容器内の液体が吸上げチューブ部8を通じて吸い上げられる。
【0040】
吸い上げられた液体でシリンダー2内が満たされると、またスライダー3が引き込まれ同様な操作が繰り返される。
【0041】
以上、本発明をその一実施形態を例に説明したが、本発明は上述した実施形態のみに限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、図9は段部を有するスライダーを示すものであるが、図9(B)のように、スライダー3に底壁部32に盛り上がった段部32A(斜面Sを有し断面台形状となっている)が形成されている。
スライダー3を引き込む前の状態において図9(A)のように天秤アーム7の第2端部73をその斜面Sの手前に当接させることにより、天秤アーム7の第2端部73が上方に移動する際に斜面Sに沿って滑り易くすることができる。
そのためスライダー3の移動が極めて滑らかとなる。
【0042】
またスライダー3の移動をより滑らかにするため、ハウジング10に図示しないレールを設け、該レールにスライダー3の一部が接して移動するように構成することも可能である。
【0043】
また、例えば、ノズル部の先端に、複数種の形状の噴射口を有するキャップを取り付け、トリガースプレーの使用時に噴射させる液体の形状を選択できるようにしてもよい。
また、図3に示したように、ノズル部4を閉鎖するためのストッパー100を設けることが可能である。
それをハウジング10に掛止させて固定しても良い。
この場合、ストッパー100の下部に垂下片101を設け、これをスライダー3とベース体9との間に掛止させて固定する。
【0044】
トリガースプレーの外形は、断面が矩形以外の形、例えば、楕円形、或いは図10に示すように円形であっても良い。
図10の場合は、前述したストッパー100に相当するものが、キャップ状のストッパー100Aとなっている。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】図1は、本実施形態のトリガースプレーを示す断面図である。
【図2】図2は、本実施形態のトリガースプレーを示す断面図である。
【図3】図3は、本実施形態のトリガースプレーを示す外観図である。
【図4】図4は、本実施形態のトリガースプレーの展開図である。
【図5】図5は、天秤アームの斜視図であり、(A)は下方から見た斜視図であり、(B)は上方から見た斜視図である。
【図6】図6は、天秤アームを上方から見た斜視図である。
【図7】図7は、スプリングを示す斜視図である。
【図8】図8は、スライダーを示す斜視図である。
【図9】図9は、段部を有するスライダーを示す図であり、(A)はトリガースプレーの断面図、(B)は、スライダーを示す斜視図である。
【図10】図10は、断面が円形のトリガースプレー外観図である。
【図11】図11は、従来のトリガースプレーを示す断面図である。
【符号の説明】
【0046】
A…トリガースプレー
1…ピストン
12…係合突起
2…シリンダー
3…スライダー
31…側壁部
32…底壁部
32A…段部
33…T字部材
4…ノズル部
5…連結管
6…スプリング
61A…湾曲バネ部
61B…湾曲バネ部
62A…連結部
62B…基部
7…天秤アーム
7A…アーム左部
7B…アーム右部
7C…延出部
71…係合部
72…連結軸
73…第2端部
74…第1端部
74A…掛止爪
8…吸上げチューブ部
9…ベース体
91…掛止部
92…係止部
93…係合孔
94…溝部
10…ハウジング
100…ストッパー
101…垂下片
201…ピストン
203…スライダー
204…ノズル部
207…トリガー部材
210…ハウジング
B…容器
K…切り欠き部
S…斜面
V1…ファーストバルブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器口部に取り付けられるベース体と、該ベース体と一体となったシリンダーと、
該シリンダー内を摺動するピストンと、
該ベース体に回動可能に支持されており一方の端部(第1端部)をピストンに枢着した天秤アームと、
且つ天秤アームに対して復帰力を与えるスプリングと、
天秤アームの他方の一端(第2端部)に当接し、水平方向に押すことにより天秤アームを回動させるスライダーと、
ベース体に取り付けられたハウジングと、該ハウジングに固定されたノズル部と、該ノズル部とピストンを連結する連結管を備え、
該連結管が屈曲性を有し、
スライダーを引き込んで移動させることによりピストン内の液を、連結管を介してノズル部から噴射させることを特徴とするトリガースプレー。
【請求項2】
スライダーはベース体に沿って移動可能であることを特徴とする請求項1記載のトリガースプレー。
【請求項3】
ベース体にフック状の起立した掛止部を備え、該掛止部に天秤アームが支持されていることを特徴とする請求項1記載のトリガースプレー。
【請求項4】
天秤アームは、スライダーの移動により第2端部が上方に移動し、第1端部が下方に移動することを特徴とする請求項1記載のトリガースプレー。
【請求項5】
スプリングが基部と該基部からU字状に湾曲して突出し先端で連結された湾曲バネ部とよりなり、基部がベース体に形成された係止部に係止され、先端の連結部が天秤アームの第1端部に形成された掛止爪に掛止されていることを特徴とする請求項1記載のトリガースプレー。
【請求項6】
ハウジングにノズル部及びスライダーを露出するための切欠き部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のトリガースプレー。
【請求項7】
ノズル部を閉鎖するためのストッパーがハウジングに掛止されていることを特徴とする請求項1記載のトリガースプレー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−63980(P2010−63980A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−231415(P2008−231415)
【出願日】平成20年9月9日(2008.9.9)
【出願人】(390028196)キャニヨン株式会社 (42)
【Fターム(参考)】