トレンド分析装置の表示方法
【課題】 2次元グラフをベースに3次元グラフの機能をも兼ね備えたトレンド分析装置の表示方法を提供する。
【解決手段】 トレンド分析画面100上にグラフを表示するワークエリア101と、このワークエリア101の1辺に隣接するスクロールバー110とを表示し、トレンドデータベース23からX軸分析項目151とY軸分析項目152とZ軸分析項目153を読み込み、ワークエリア101にX軸分析項目51とY軸分析項目152により2次元グラフ200を生成し、予め設定されるZ軸分析項目153のソート条件に基づいて、前記スクロールバー110での移動指示に伴って順次Z軸分析項目153に対応するX軸分析項目151とY軸分析項目152の2次元グラフを前記ワークエリア101に生成する。
【解決手段】 トレンド分析画面100上にグラフを表示するワークエリア101と、このワークエリア101の1辺に隣接するスクロールバー110とを表示し、トレンドデータベース23からX軸分析項目151とY軸分析項目152とZ軸分析項目153を読み込み、ワークエリア101にX軸分析項目51とY軸分析項目152により2次元グラフ200を生成し、予め設定されるZ軸分析項目153のソート条件に基づいて、前記スクロールバー110での移動指示に伴って順次Z軸分析項目153に対応するX軸分析項目151とY軸分析項目152の2次元グラフを前記ワークエリア101に生成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、関連する3項目以上の分析項目から傾向を分析するトレンド分析装置の表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、パーソナルコンピュータでは3次元の立体グラフ(3次元グラフ)を簡単に作成することができる。この立体グラフによれば、全体の状況や傾向を視覚的に簡単に把握することができる。そして、この立体グラフは、各種の情報機器や産業機器でも応用されている。
【0003】
例えば、ICテスタにおいては、複数個の測定対象ICの測定結果を立体グラフ形式で立体的に表示することで、測定条件パラメータの変化に伴うフェイル率などの測定結果の変化傾向を直感的に把握できるものが提案されている。
【0004】
また、プラント監視装置においては、プラント設備からの各種計測値を計測処理部で収集して、3次元トレンドデータに編集して保存処理部のトレンドデータのデータベースに保存し、運転員のモニタ上での所望のトレンドデータ表示の指示を受け付けてトレンドデータから指定したトレンドデータを抽出し、表示処理部に3次元トレンドグラフを表示することにより、プラントの運転状況を把握しやすいトレンドを3次元グラフに表示する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−92421号
【特許文献2】特開平9−198126号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
立体グラフは、関連する3項目以上の分析項目の変化傾向を直感的に把握することができるので、全体の状況を視覚的に簡単に把握することができるため、有効な分析手法である。しかし、立体グラフは直感的な把握には有効であるが、詳細な分析にはあまり適していない。
【0007】
例えば、特許文献2の従来例では、立体グラフのZ軸を固定してXY軸の任意の位置で断面を表示することができる。しかし、この従来例では、立体グラフをベースに、この立体グラフ上に断面を重ね表示するために、XY軸で描かれる2次元グラフを斜面図で変形させてみることとなる。
【0008】
また、この種のトレンド分析においては、異常値、例えば、上限/下限値を見つけることが重要な要素であるが、前記従来例では、立体グラフの表面変化を視覚的に確認しなければならない。しかも、この従来例では、立体グラフの表面変化から視覚的に異常値を確認し、この異常値を含む断面を新たに生成して表示させる処理を行わなければならない。しかも、異常値の変化を簡単に把握することができない課題もある。
【0009】
そこで、本発明は、前記課題を解決するために成されたものであり、その目的は、2次元グラフをベースに3次元グラフの機能をも兼ね備えたトレンド分析装置の表示方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するために、この発明に係るトレンド分析装置の表示方法では、表示画面上に2次元グラフを表示するワークエリアと、ワークエリアの1辺に隣接するスクロールバーとを表示し、データベースからX軸分析項目とY軸分析項目とZ軸分析項目を読み込み、ワークエリアにX軸分析項目とY軸分析項目により2次元グラフを生成し、予め設定されるZ軸分析項目のソート条件に基づいて、前記スクロールバーの移動指示に伴って順次Z軸分析項目に対応するX軸分析項目とY軸分析項目の2次元グラフを前記ワークエリアに生成するようにする。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、ワークエリアに表示される2次元グラフがスクロールバーでの指示によりY軸分析項目に対応して順次表示されるので、2次元グラフが積層された立体グラフとして利用者に提供することができるから、大まかなトレンドの変化をスクロールバーを操作することで簡単に把握し、詳細については、ワークエリアに表示される2次元グラフで確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】この発明に係るトレンド分析システムのシステム構成図である。
【図2】この発明に係るトレンドデータベースのデータ構成図である。
【図3】この発明に係るトレンド分析サーバの動作フロー図である。
【図4】この発明に係るトレンド分析画面の画面遷移図である。
【図5】この発明に係るトレンド分析画面の画面遷移図である。
【図6】この発明に係るトレンド分析画面の画面遷移図である
【図7】この発明に係るトレンド分析画面の画面遷移図である。
【図8】この発明に係るトレンド分析画面の画面遷移図である。
【図9】この発明に係るトレンド分析画面の画面遷移図である。
【図10】この発明に係るトレンド分析画面の画面遷移図である。
【図11】この発明に係るトレンド分析画面の画面遷移図である。
【図12】この発明に係るトレンド分析画面の画面遷移図である。
【図13】この発明に係るトレンド分析画面の画面遷移図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図1から図13を参照して、この発明に係るトレンド分析装置を具体的に説明する。以後の説明では、ネットワークを介してサーバに蓄積したデータベースに関するトレンドを端末機で分析可能なトレンド分析システムに適用した事例で説明する。もちろん、1つの端末機にデータベースを蓄積し、このトレンドをこの端末機内で分析するトレンド分析装置にも適用することができる。
【0014】
先ず、図1を参照して、このトレンド分析システムのシステム構成と概略を説明する。ここで、図1はこの実施例に係るトレンド分析システムのシステム構成図である。
【0015】
図1において、このトレンド分析システムは、ネットワーク10に接続されるトレンド分析サーバ20と、このトレンド分析サーバ20に各種データを提供するトレンド入力装置30と、トレンド分析サーバ20で生成されるトレンド分析画面100を取得してトレンド分析を行うことが可能なトレンド分析端末機40とを含んで構成される。
【0016】
トレンド分析サーバ20は、このトレンド分析サーバを統括的に制御して、トレンド分析を実行するサーバ制御装置21と、トレンド入力装置30から取得したデータをトレンドデータベース23に格納する記憶装置22とを含んで構成される。ここで、トレンドデータベース23には、関連する3項目以上の分析項目を含んで構成される。例えば、このトレンドデータベース23では、個人の体温の時系列変化として、「個人」「体温」「時間」を含む関連する3項目以上の分析項目を含んで構成される。
【0017】
また、トレンド入力装置30は、関連する3項目以上の分析項目をまとめてトレンド分析サーバ20に提供するパーソナルコンピュータで構成してもよいし、あるいは、製造ラインの各工程における生産数量を提供する入力装置(センサ含む)で構成してもよい。したがって、トレンド入力装置30は、ネットワーク10に接続するための図示しない通信装置と、図示しない入力装置またはセンサと、図示しない記憶装置と、図示しない制御装置を含んで構成される。そして、これらトレンド入力装置30は、トレンドデータベース23に格納される識別番号と関連する分析項目の少なくとも1つを含んだトレンドデータをトレンド分析サーバ20に提供する。
【0018】
また、トレンド分析端末機40は、トレンド分析サーバ20にネットワーク10を介して接続し、トレンド分析サーバ20で生成したトレンド分析画面100を介して各種のトレンド分析を可能とするものである。この実施例で採用するトレンド分析端末機40は、このトレンド分析端末機40を統括的に制御する端末制御装置41と、各種の情報を記憶する端末記憶装置42と、キーボードやマウスなどから成る端末入力装置43と、トレンド分析サーバ20にアクセスするための端末通信装置44と、トレンド分析画面100を表示するための表示装置45とを含んで構成される。
【0019】
この実施例に係るトレンド分析端末機40は、トレンド分析サーバ20にアクセスして、トレンド分析サーバ20が生成するトレンド分析画面100を取得して、その分析操作を行うものであるため、極一般的なパーソナルコンピュータや携帯端末などで構成することができる。つまり、トレンド分析端末機40は、端末通信装置44と、表示装置45と、
トレンド分析画面100を操作するための端末入力装置43を備えていれば足りる。
【0020】
そして、このトレンド分析システムの大きな特徴の1つは、トレンド分析画面100上にグラフを表示するワークエリア101と、このワークエリア101の1辺に隣接するスクロールバー110とを表示し、トレンドデータベース23からX軸分析項目151とY軸分析項目152とZ軸分析項目153を読み込み、ワークエリア101にX軸分析項目51とY軸分析項目152により2次元グラフ200を生成し、予め設定されるZ軸分析項目153のソート条件に基づいて、前記スクロールバー110での移動指示に伴って順次Z軸分析項目153に対応するX軸分析項目151とY軸分析項目152の2次元グラフを前記ワークエリア101に生成する点にある。
【0021】
即ち、従来技術においては、図1の吹出し内に示すような3次元グラフを表示画面上に表示する技術が知られている。しかし、この3次元グラフは、直感的な把握には有効であるが、詳細な分析にはあまり適していない。やはり分析精度を上げるためには、2次元グラフが有効である。しかし、2次元グラフではZ方向の繋がりが不鮮明である。そこで、この発明者らは、X軸とY軸からなる2次元データをZ軸方向(奥行き方向)に積層させて準備し、このZ軸方向をマウスなどの端末入力装置43の操作によりスクロールさせる表示方法を考案した。
【0022】
例えば、この実施例では、ワークエリア101に2次元グラフ200を表示し、マウスのホイールに割り当てたスクロール操作により、Z軸方向に対応するデータに対応して積層される2次元グラフ200を、そのスクロールにしたがって順次表示されるようにする。これにより、連続する2次元グラフ200を動画のようにワークエリア101に表示されることができる。しかも、スクロールバー110は、Z軸方向の個数に対応して分割されており、現在表示されている2次元グラフ200に対応するZ軸値にポインタ111が表示されるから、全体の位置関係も把握できる。この実施例に係る表示方法によれば、2次元グラフ200の精度と、3次元グラフ150における直感的な把握の効果を得ることができる。
【0023】
また、このトレンド分析システムの大きな特徴の他の1つは、ワークエリア101に表示される2次元グラフ200のY軸について、上限値154と下限値155の値を設定でき、この設定を超えるまたは下まわる場合はスクロールバー110の対応するZ軸値にマーク112を表示させた点にある。
【0024】
即ち、この種のドレンド分析においては、異常値を把握することが重要である。しかし、従来の立体グラフの表示方法では、その表面変化を視覚的に確認しなければならない課題がある。この課題を解決するために、本実施例では、2次元グラフ200のY軸を通常エリア156と上限エリア157と下限エリア158に識別可能に3分割し、上限エリア157と下限エリア158を含む2次元グラフ200に対応するスクロールバー110の各値にマーク112を表示させている。これにより、全体における異常値の位置を把握することができる。しかも、この実施例では、上限値154と下限値155の線上にカーソルを移動させて、それをドラッグする操作で簡単に移動させることができるので、異常値のレベルとその状況を視覚的に把握することができる。
【0025】
また、このトレンド分析システムの大きな特徴の他の1つは、スクロールバー110のZ軸分析項目153の値をソートさせることができる点にある。これにより、ソートに伴う異常値の因果関係などの把握が容易となる。
【0026】
また、このトレンド分析システムの大きな特徴の他の1つは、X軸分析項目151とY軸分析項目152とZ軸分析項目153の変更を簡単に行うことができるから、多様なトレンド分析に対応することができる。即ち、X軸分析項目151はX軸変更ボタン159、
Y軸分析項目152はY軸変更ボタン160、Z軸分析項目153はZ軸変更ボタン161をそれぞれ操作することで、図示しないウインドウを表示して、ウインドウ内のリストとからデータベース23に格納される分析項目の1つを選択して変更することができる。
【0027】
しかも、Z軸分析項目153については、複数の設定が可能なように複数のスクロールバー110を備えているので、より多様なトレンド分析に対応することができる。
【0028】
以下、図2から図13を参照して、この実施例に係るトレンド分析システムの操作方法を具体的に説明する。ここで、図2はトレンドデータベースのデータ構成図である。
【0029】
先ず、図2において、このトレンド分析システムに係るトレンドデータベース23では、前記個人の体温の時系列変化のような関連する3項目以上の分析項目を含んでいれば、多様なトレンド分析を行うことができる。図3は、トレンド分析サーバの動作フロー図である。図4から図13はトレンド分析画面の画面遷移図である。
【0030】
図2には、「部署別の生産台数の推移」のトレンドデータベース23の事例を示している。この事例では、ライン1やライン2などの各製造ライン毎に、「開始から1時間」「1時間から2時間」などの各時間単位の生産台数や、人員、平均年齢などのデータが格納される。例えば、「部署別の生産台数の推移」を、この実施例で分析する場合は、Y軸分析項目152に「生産台数」、X軸分析項目151に「時間」、Z軸分析項目153に「各ライン」をそれぞれ設定することで、各製造ラインの生産台数の時間推移を2次元グラフ200で確り確認することができ、これをZ軸方向に移動させれば、他の製造ラインの2次元グラフ200を確認することができる。
【0031】
次に、図3の動作フロー図を基に、このトレンド分析システムの操作方法を説明する。
【0032】
先ず、このトレンド分析システムでは、トレンド入力装置30がネットワーク10を介してサーバ制御装置21にアクセスして、必要なデータを提供しているものとし、サーバ制御装置21は、この提供されたデータを該当するトレンドデータベース23に格納するものとする。
【0033】
このような状況において、このトレンド分析システムを利用する利用者は、トレンド分析端末機40を介してトレンド分析サーバ20にアクセスすることができる。サーバ制御装置21は、トレンド分析端末機40のアクセスを受け付けると、認証手続きを行って、図示しないメニュー画面をトレンド分析端末機40に提供し、このメニュー画面から特定のトレンドデータベース23の選択を受け付けると(ステップ300)、記憶装置22から該当するトレンドデータベース23のデータを読み込んで、図4に示すトレンド分析画面100を生成して、トレンド分析端末機40に提供する(ステップ301)。
【0034】
図4において、このトレンド分析画面100は、ワークエリア101の片側に複数のスクロールバー110が配置され、その上部には、このトレンドデータベース23のタイトルを表示するタイトル表示部113と、前記メニュー画面を呼び出すためのメニューボタン114と、この分析作業を中止する取止めボタン115と、このトレンド分析画面100での作業を格納する登録ボタン116が配置され、画面右下部には1つ前の操作に戻すための戻りボタン117が配置されている。この他、画面左下部にはX軸変更ボタン159とY軸変更ボタン160が配置され、複数のスクロールバー110のそれぞれの上部にはZ軸変更ボタン161が配置されている。
【0035】
なお、この実施例では、最大3本のスクロールバー110を設定することができるが、図示しないメニュー画面の初期設定により、1本あるいは2本に変更することができる。また、4本以上のスクロールバー110を設定するようにしてもよい。
【0036】
さて、サーバ制御装置21は、トレンド分析画面100を生成するにあたり、トレンドデータベース23から読み込んだデータを予め設定された初期設定にしたがってトレンド分析画面100を生成する。
【0037】
図4は、その1例の初期状態の生成画面である。図2のトレンドデータベース23を事例に説明すると、Y軸には、「生産台数」が設定され、X軸には「時間」が設定され、第1のZ軸を設定する第1スクロールバー110aには「製造ライン」が設定され、第2スクロールバー110bや第2スクロールバー110cには他の分析項目が設定されている。
【0038】
また、ワークエリア101にはY軸の「生産台数」とX軸の「時間」との関係で算出される2次元グラフ200が表示されている。そして、このワークエリア101は、予め設定される上限値154と下限値155に基いて、上限エリア157と通常エリア156と下限エリア158とに識別可能に上下に3分割されている。
【0039】
また、複数のスクロールバー110のそれぞれは、該当するZ軸分析項目153の個数分だけ上下に分割されている。そして、各スクロールバー110の右辺には、選択状態にあるZ軸分析項目153を示すポインタ111が設けられている。例えば、第1スクロールバー110aは最初のZ軸分析項目153が選択され、その対応する2次元グラフ200がワークエリア101に表示されていることを示している。
【0040】
また、スクロールバー110のそれぞれは、左右に仮想的に分割されており、左側に上限マーク112aが、右側に下限マーク112bが表示される。この上限マーク112aまたは下限マーク112bは、該当する2次元グラフ200に上限エリア157あるいは下限エリア158に入っているデータがあることを示している。例えば、第1スクロールバー110aにおいては、3番目と4番目のZ軸分析項目153に上限値154を超えるものと下限値155を下まわるものがあることがわかる。なお、上限マーク112aと下限マーク112bは上限エリア157と下限エリア158に色や模様を一致させることで、視認性を向上させている。
【0041】
また、スクロールバー110が複数表示される場合は、現在選択されていることを示すために選択マーク118が選択されているスクロールバー110の上端に表示されている。この図4では、第1スクロールバー110aが選択状態であることを示している。これにともなって、各スクロールバー110のポインタ111は、選択状態の選択マーク118が表示されたものだけが活性化表示され、他の選択マーク118は非選択状態で表示される。
【0042】
図3に戻り、サーバ制御装置21は、初期設定のトレンド分析画面100を提供すると、
ホイール操作が成されかを監視し(ステップ302)、ホイール操作が成されるとホイールの操作に対応してZ軸分析項目153を変更して対応する2次元グラフ200を表示する(ステップ320)。例えば、図5は、ホイール操作が下方に操作されてZ軸分析項目153が移動した画面を示している。ホイール操作でZ軸分析項目153が変更すると、これにともなってポインタ111も移動するから、利用者は、今、どこの2次元グラフ200を見ているかがわかる。また、図5の2次元グラフ200は上限値154を越えるものと、下限値155を下まわるものがあるが、これは第1スクロールバー110aの上限マーク112aと下限マーク112bに表示されている。
【0043】
また、図6は、更にホイール操作を行ったトレンド分析画面100を示している。この図6のトレンド分析画面100の2次元グラフ200は上限値154を越えるものがあるが、これは第1スクロールバー110aの上限マーク112aで示される。
【0044】
このように、この実施例では、ホイール操作を行うだけで、ワークエリア101に表示される2次元グラフ200を動画のように順次変更しながら確認することができる。そして、その全体に占める位置や概要をスクロールバー110で確認することができる。
【0045】
図3に戻り、サーバ制御装置21は、ワークエリア101に表示される上限値154と下限値155の分割線にカーソルが移動してドラッグされたかを監視している(ステップ303)。分割線がドラッグ状態にあると、図7に示すように、サーバ制御装置21は、カーソル119を矢印マークに変更して上限値154または下限値155の変更を受け付け、ドラッグが解除されると、その位置を新たな上限値154または下限値155の変更された値として受け付けて、各値の上限値154または下限値155を再計算して、スクロールバー110の上限マーク112a、下限マーク112bの表示を変更する(ステップ322)。
【0046】
図3に戻り、サーバ制御装置21は、現在選択中のスクロールバー110以外のスクロールバー110の選択マーク118にカーソルを移動されて選択(タッチ)されたか否かを監視している(ステップ304)。そして、図8に示すように、例えば、第3スクロールバー110cが選択された状態を示している。サーバ制御装置21は、他の選択マーク118が選択されると、選択マーク118を選択状態の表示としてポインタ111を活性化状態とするとともに、選択されたスクロールバー110のポインタ11が付されたZ軸分析項目153に対応する2次元グラフ200をワークエリア101に表示する(ステップ322)。
【0047】
図3に戻り、サーバ制御装置21は、X軸変更ボタン159またはY軸変更ボタン160あるいはZ軸変更ボタン161が選択されたか否かを監視している(ステップ305、ステップ306)。
【0048】
サーバ制御装置21は、X軸変更ボタン159またはY軸変更ボタン160が選択されると、選択されたX軸分析項目151またはY軸分析項目152の変更を受け付ける図9に示すウインドウ180をトレンド分析画面100に重ね表示する(ステップ323)。
【0049】
図9において、この図9はY軸変更ボタン160が選択された状態を示している。なお、X軸変更ボタン159も同様な手続きとなるため説明を省略する。ウインドウ180には、
このトレンドデータベース23の分析項目のリスト表示部181と、決定を受け付けるOKボタン182と、元に戻る戻るボタン183が設けられている。
【0050】
サーバ制御装置21は、この変更操作を受け付けると、トレンドデータベース23から分析項目を呼び出して、現在選択されているY軸分析項目152を選択状態としてウインドウ180を生成する。そして、分析項目のいずれかが選択されてOKボタン182が選択されれば、その選択された分析項目を新たなY軸分析項目152としてトレンド分析画面100を生成し(ステップ326)、そしてステップ302に移行する。
【0051】
一方、図10において、サーバ制御装置21は、Z軸変更ボタン161が選択されると、選択されたスクロールバー110に対応するZ軸分析項目153の変更を受け付ける図10に示すウインドウ190をトレンド分析画面100に重ね表示する(ステップ327)。
【0052】
このウインドウ190は、前記ウインドウ180と略共通しているが、ウインドウ180のリスト表示部181をプルダウン方式のソート部192を備えたリスト部191とした点で相違する。サーバ制御装置21は、このソート部192のプルダウンが操作されると図示しないソート可能なリストを表示して、その1つの選択を受け付けてソート部192に確認表示するとともに、対応する分析項目を選択状態とする。そして、OKボタン182が選択されると、その選択された分析項目を新たなZ軸分析項目153としてトレンド分析画面100を生成し(ステップ326)、そしてステップ302に移行する。
【0053】
また、図3に戻り、サーバ制御装置21は、特定のスクロールバー110にカーソルが移動されて、その位置で選択操作されたか否かを監視している(ステップ307)。そして、選択操作されると、選択されたスクロールバー110の選択マーク118を選択状態とするとともに、その選択位置に対応する入力項目にポインタ111を移動して活性化状態として、対応する2次元グラフ200をワークエリア101に表示する(ステップ308)。
【0054】
この選択操作の際にドラッグ操作されると(ステップ309)、サーバ制御装置21は、図11に示すように、選択操作の開始位置Q1からドラッグ終了位置Q2までの2次元グラフ200を重ねてワークエリア101に表示する(ステップ303)。この重ね表示により、ドラッグ操作の範囲の2次元グラフ200の変化を視覚的に確認することができる。この表示は、戻るボタン117でステップ308に戻ることができる。
【0055】
そして、サーバ制御装置21は、登録ボタン116または取止めボタン115の操作を監視し(ステップ310、ステップ311)、登録ボタン116が操作されれば、このトレンド分析画面100を記憶装置22の所定の場所に格納して(ステップ332)、メニュー画面を表示し(ステップ312)、取止めボタン115が操作されれば、このトレンド分析画面100の画面を終了してメニュー画面を表示する(ステップ312)。
【0056】
さて、以上の説明では、2次元グラフ200を折れ線グラフで表示する事例を説明したが、これに限定されるものではない、この実施例に係るトレンド分析システムでは、関連する3項目以上の分析項目から3次元グラフが作成可能であれば適用することができる。この実施例では、図示しないメニュー画面での設定操作や、マウスの右クリックで表示される図示しないウインドウの操作画面からグラフ形式を変更することができる。例えば、図12がレーダグラフ、図13が棒グラフのトレンド分析画面100a、トレンド分析画面100bを示している。このトレンド分析画面100a及びトレンド分析画面100bでは、2次元グラフ200の表示形式以外は、前記図1から図12で説明した内容と同様である。
【0057】
図12において、トレンド分析画面100aに示す2次元グラフ200はレーダグラフで表示した例である。このトレンド分析画面100aは、8個の分析項目(X軸分析項目151)が中心Zからの長さで、その値(Y軸分析項目152)が示されている。また、上限値154と下限値155も中心Zからの長さ(円形の半径)で設定される。
【0058】
一方、図13において、トレンド分析画面100bに示す2次元グラフ200は棒グラフで示されている。このトレンド分析画面100bでは、X軸方向に4個のX軸分析項目151が割り当てられ、Y軸方向にY軸分析項目152が割り当てられている。また、この実施例では、上限値154と下限値155もY軸方向の値で設定することができる。ここで、上限値154と下限値155は、Y軸分析項目152に対して破線で示すように一律で設定することもできるし、網かけで示しているように、個々のX軸分析項目151に対してそれぞれの上限エリア157と下限エリア158を設定することができる。
【0059】
このように、この実施例に係るトレンド分析装置は、トレンドデータベースを格納した記憶装置と、トレンド分析を実行する制御装置を備えてネットワーク上に開設したトレンド分析装置であって、その制御装置は、前記ネットワークを介して、トレンド分析端末機からの要求を受け付けて、その要求に基いて対応するトレンド分析画面を提供するものであり、そのトレンド分析画面は、表示画面上に2次元グラフを表示するワークエリアと、ワークエリアの1辺に隣接するスクロールバーとを表示し、トレンドデータベースからX軸分析項目とY軸分析項目とZ軸分析項目を読み込み、前記ワークエリアにX軸分析項目とY軸分析項目により2次元グラフを生成し、予め設定されるZ軸分析項目のソート条件に基づいて、前記スクロールバーの移動指示に伴って順次Z軸分析項目に対応するX軸分析項目とY軸分析項目の前記2次元グラフを前記ワークエリアに生成するものである。
【0060】
これにより、ワークエリアに表示される2次元グラフがスクロールバーでの指示によりY軸分析項目に対応して順次表示されるので、2次元グラフが積層された立体グラフとして利用者に提供することができるから、大まかなトレンドの変化をスクロールバーを操作することで簡単に把握し、詳細については、ワークエリアに表示される2次元グラフで確認することができる。
【0061】
また、この制御装置は、前記ワークエリアに表示される2次元グラフのY軸に、任意に設定可能な上限値と下限値を設定し、この設定を超えるまたは下まわる場合は前記スクロールバーの対応するZ軸値にマークを表示させるようにする。この場合、前記スクロールバーに割り当てられる前記Z軸分析項目はソート可能とする。さらに、前記X軸分析項目と前記Y軸分析項目と前記Z軸分析項目は、前記トレンド分析画面上での選択操作に基いて前記トレンドデータベースの分析項目をリスト表示し、このリスト表示での選択に基いて各軸の分析項目の変更を受け付けて前記トレンド分析画面の再生成を行うようにする。
【符号の説明】
【0062】
10…ネットワーク、20…トレンド分析サーバ、21…サーバ制御装置、22…記憶装置、23…トレンドデータベース、30…トレンド入力装置、40…トレンド分析端末機、41…端末制御装置、42…端末記憶装置、43…端末入力装置、44…端末通信装置、45…表示装置、100…トレンド分析画面、101…ワークエリア、110…スクロールバー、110a…第1スクロールバー、110b…第2スクロールバー、110c…第3スクロールバー、111…ポインタ、112…マーク、112a…上限マーク、112b…下限マーク、113…タイトル表示部、114…メニューボタン、115、…取止めボタン116…登録ボタン、117…戻りボタン、118…選択マーク、119…カーソル、150…3次元グラフ、151…X軸分析項目、152…Y軸分析項目、153…Z軸分析項目、154…上限値、155…下限値、156…通常エリア、157…上限エリア、158…下限エリア、159…X軸変更ボタン、160…Y軸変更ボタン、161…Z軸変更ボタン、180…ウインドウ、181…リスト表示部、182…OKボタン、183…戻るボタン、200…2次元グラフ。
【技術分野】
【0001】
本発明は、関連する3項目以上の分析項目から傾向を分析するトレンド分析装置の表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、パーソナルコンピュータでは3次元の立体グラフ(3次元グラフ)を簡単に作成することができる。この立体グラフによれば、全体の状況や傾向を視覚的に簡単に把握することができる。そして、この立体グラフは、各種の情報機器や産業機器でも応用されている。
【0003】
例えば、ICテスタにおいては、複数個の測定対象ICの測定結果を立体グラフ形式で立体的に表示することで、測定条件パラメータの変化に伴うフェイル率などの測定結果の変化傾向を直感的に把握できるものが提案されている。
【0004】
また、プラント監視装置においては、プラント設備からの各種計測値を計測処理部で収集して、3次元トレンドデータに編集して保存処理部のトレンドデータのデータベースに保存し、運転員のモニタ上での所望のトレンドデータ表示の指示を受け付けてトレンドデータから指定したトレンドデータを抽出し、表示処理部に3次元トレンドグラフを表示することにより、プラントの運転状況を把握しやすいトレンドを3次元グラフに表示する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−92421号
【特許文献2】特開平9−198126号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
立体グラフは、関連する3項目以上の分析項目の変化傾向を直感的に把握することができるので、全体の状況を視覚的に簡単に把握することができるため、有効な分析手法である。しかし、立体グラフは直感的な把握には有効であるが、詳細な分析にはあまり適していない。
【0007】
例えば、特許文献2の従来例では、立体グラフのZ軸を固定してXY軸の任意の位置で断面を表示することができる。しかし、この従来例では、立体グラフをベースに、この立体グラフ上に断面を重ね表示するために、XY軸で描かれる2次元グラフを斜面図で変形させてみることとなる。
【0008】
また、この種のトレンド分析においては、異常値、例えば、上限/下限値を見つけることが重要な要素であるが、前記従来例では、立体グラフの表面変化を視覚的に確認しなければならない。しかも、この従来例では、立体グラフの表面変化から視覚的に異常値を確認し、この異常値を含む断面を新たに生成して表示させる処理を行わなければならない。しかも、異常値の変化を簡単に把握することができない課題もある。
【0009】
そこで、本発明は、前記課題を解決するために成されたものであり、その目的は、2次元グラフをベースに3次元グラフの機能をも兼ね備えたトレンド分析装置の表示方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するために、この発明に係るトレンド分析装置の表示方法では、表示画面上に2次元グラフを表示するワークエリアと、ワークエリアの1辺に隣接するスクロールバーとを表示し、データベースからX軸分析項目とY軸分析項目とZ軸分析項目を読み込み、ワークエリアにX軸分析項目とY軸分析項目により2次元グラフを生成し、予め設定されるZ軸分析項目のソート条件に基づいて、前記スクロールバーの移動指示に伴って順次Z軸分析項目に対応するX軸分析項目とY軸分析項目の2次元グラフを前記ワークエリアに生成するようにする。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、ワークエリアに表示される2次元グラフがスクロールバーでの指示によりY軸分析項目に対応して順次表示されるので、2次元グラフが積層された立体グラフとして利用者に提供することができるから、大まかなトレンドの変化をスクロールバーを操作することで簡単に把握し、詳細については、ワークエリアに表示される2次元グラフで確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】この発明に係るトレンド分析システムのシステム構成図である。
【図2】この発明に係るトレンドデータベースのデータ構成図である。
【図3】この発明に係るトレンド分析サーバの動作フロー図である。
【図4】この発明に係るトレンド分析画面の画面遷移図である。
【図5】この発明に係るトレンド分析画面の画面遷移図である。
【図6】この発明に係るトレンド分析画面の画面遷移図である
【図7】この発明に係るトレンド分析画面の画面遷移図である。
【図8】この発明に係るトレンド分析画面の画面遷移図である。
【図9】この発明に係るトレンド分析画面の画面遷移図である。
【図10】この発明に係るトレンド分析画面の画面遷移図である。
【図11】この発明に係るトレンド分析画面の画面遷移図である。
【図12】この発明に係るトレンド分析画面の画面遷移図である。
【図13】この発明に係るトレンド分析画面の画面遷移図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図1から図13を参照して、この発明に係るトレンド分析装置を具体的に説明する。以後の説明では、ネットワークを介してサーバに蓄積したデータベースに関するトレンドを端末機で分析可能なトレンド分析システムに適用した事例で説明する。もちろん、1つの端末機にデータベースを蓄積し、このトレンドをこの端末機内で分析するトレンド分析装置にも適用することができる。
【0014】
先ず、図1を参照して、このトレンド分析システムのシステム構成と概略を説明する。ここで、図1はこの実施例に係るトレンド分析システムのシステム構成図である。
【0015】
図1において、このトレンド分析システムは、ネットワーク10に接続されるトレンド分析サーバ20と、このトレンド分析サーバ20に各種データを提供するトレンド入力装置30と、トレンド分析サーバ20で生成されるトレンド分析画面100を取得してトレンド分析を行うことが可能なトレンド分析端末機40とを含んで構成される。
【0016】
トレンド分析サーバ20は、このトレンド分析サーバを統括的に制御して、トレンド分析を実行するサーバ制御装置21と、トレンド入力装置30から取得したデータをトレンドデータベース23に格納する記憶装置22とを含んで構成される。ここで、トレンドデータベース23には、関連する3項目以上の分析項目を含んで構成される。例えば、このトレンドデータベース23では、個人の体温の時系列変化として、「個人」「体温」「時間」を含む関連する3項目以上の分析項目を含んで構成される。
【0017】
また、トレンド入力装置30は、関連する3項目以上の分析項目をまとめてトレンド分析サーバ20に提供するパーソナルコンピュータで構成してもよいし、あるいは、製造ラインの各工程における生産数量を提供する入力装置(センサ含む)で構成してもよい。したがって、トレンド入力装置30は、ネットワーク10に接続するための図示しない通信装置と、図示しない入力装置またはセンサと、図示しない記憶装置と、図示しない制御装置を含んで構成される。そして、これらトレンド入力装置30は、トレンドデータベース23に格納される識別番号と関連する分析項目の少なくとも1つを含んだトレンドデータをトレンド分析サーバ20に提供する。
【0018】
また、トレンド分析端末機40は、トレンド分析サーバ20にネットワーク10を介して接続し、トレンド分析サーバ20で生成したトレンド分析画面100を介して各種のトレンド分析を可能とするものである。この実施例で採用するトレンド分析端末機40は、このトレンド分析端末機40を統括的に制御する端末制御装置41と、各種の情報を記憶する端末記憶装置42と、キーボードやマウスなどから成る端末入力装置43と、トレンド分析サーバ20にアクセスするための端末通信装置44と、トレンド分析画面100を表示するための表示装置45とを含んで構成される。
【0019】
この実施例に係るトレンド分析端末機40は、トレンド分析サーバ20にアクセスして、トレンド分析サーバ20が生成するトレンド分析画面100を取得して、その分析操作を行うものであるため、極一般的なパーソナルコンピュータや携帯端末などで構成することができる。つまり、トレンド分析端末機40は、端末通信装置44と、表示装置45と、
トレンド分析画面100を操作するための端末入力装置43を備えていれば足りる。
【0020】
そして、このトレンド分析システムの大きな特徴の1つは、トレンド分析画面100上にグラフを表示するワークエリア101と、このワークエリア101の1辺に隣接するスクロールバー110とを表示し、トレンドデータベース23からX軸分析項目151とY軸分析項目152とZ軸分析項目153を読み込み、ワークエリア101にX軸分析項目51とY軸分析項目152により2次元グラフ200を生成し、予め設定されるZ軸分析項目153のソート条件に基づいて、前記スクロールバー110での移動指示に伴って順次Z軸分析項目153に対応するX軸分析項目151とY軸分析項目152の2次元グラフを前記ワークエリア101に生成する点にある。
【0021】
即ち、従来技術においては、図1の吹出し内に示すような3次元グラフを表示画面上に表示する技術が知られている。しかし、この3次元グラフは、直感的な把握には有効であるが、詳細な分析にはあまり適していない。やはり分析精度を上げるためには、2次元グラフが有効である。しかし、2次元グラフではZ方向の繋がりが不鮮明である。そこで、この発明者らは、X軸とY軸からなる2次元データをZ軸方向(奥行き方向)に積層させて準備し、このZ軸方向をマウスなどの端末入力装置43の操作によりスクロールさせる表示方法を考案した。
【0022】
例えば、この実施例では、ワークエリア101に2次元グラフ200を表示し、マウスのホイールに割り当てたスクロール操作により、Z軸方向に対応するデータに対応して積層される2次元グラフ200を、そのスクロールにしたがって順次表示されるようにする。これにより、連続する2次元グラフ200を動画のようにワークエリア101に表示されることができる。しかも、スクロールバー110は、Z軸方向の個数に対応して分割されており、現在表示されている2次元グラフ200に対応するZ軸値にポインタ111が表示されるから、全体の位置関係も把握できる。この実施例に係る表示方法によれば、2次元グラフ200の精度と、3次元グラフ150における直感的な把握の効果を得ることができる。
【0023】
また、このトレンド分析システムの大きな特徴の他の1つは、ワークエリア101に表示される2次元グラフ200のY軸について、上限値154と下限値155の値を設定でき、この設定を超えるまたは下まわる場合はスクロールバー110の対応するZ軸値にマーク112を表示させた点にある。
【0024】
即ち、この種のドレンド分析においては、異常値を把握することが重要である。しかし、従来の立体グラフの表示方法では、その表面変化を視覚的に確認しなければならない課題がある。この課題を解決するために、本実施例では、2次元グラフ200のY軸を通常エリア156と上限エリア157と下限エリア158に識別可能に3分割し、上限エリア157と下限エリア158を含む2次元グラフ200に対応するスクロールバー110の各値にマーク112を表示させている。これにより、全体における異常値の位置を把握することができる。しかも、この実施例では、上限値154と下限値155の線上にカーソルを移動させて、それをドラッグする操作で簡単に移動させることができるので、異常値のレベルとその状況を視覚的に把握することができる。
【0025】
また、このトレンド分析システムの大きな特徴の他の1つは、スクロールバー110のZ軸分析項目153の値をソートさせることができる点にある。これにより、ソートに伴う異常値の因果関係などの把握が容易となる。
【0026】
また、このトレンド分析システムの大きな特徴の他の1つは、X軸分析項目151とY軸分析項目152とZ軸分析項目153の変更を簡単に行うことができるから、多様なトレンド分析に対応することができる。即ち、X軸分析項目151はX軸変更ボタン159、
Y軸分析項目152はY軸変更ボタン160、Z軸分析項目153はZ軸変更ボタン161をそれぞれ操作することで、図示しないウインドウを表示して、ウインドウ内のリストとからデータベース23に格納される分析項目の1つを選択して変更することができる。
【0027】
しかも、Z軸分析項目153については、複数の設定が可能なように複数のスクロールバー110を備えているので、より多様なトレンド分析に対応することができる。
【0028】
以下、図2から図13を参照して、この実施例に係るトレンド分析システムの操作方法を具体的に説明する。ここで、図2はトレンドデータベースのデータ構成図である。
【0029】
先ず、図2において、このトレンド分析システムに係るトレンドデータベース23では、前記個人の体温の時系列変化のような関連する3項目以上の分析項目を含んでいれば、多様なトレンド分析を行うことができる。図3は、トレンド分析サーバの動作フロー図である。図4から図13はトレンド分析画面の画面遷移図である。
【0030】
図2には、「部署別の生産台数の推移」のトレンドデータベース23の事例を示している。この事例では、ライン1やライン2などの各製造ライン毎に、「開始から1時間」「1時間から2時間」などの各時間単位の生産台数や、人員、平均年齢などのデータが格納される。例えば、「部署別の生産台数の推移」を、この実施例で分析する場合は、Y軸分析項目152に「生産台数」、X軸分析項目151に「時間」、Z軸分析項目153に「各ライン」をそれぞれ設定することで、各製造ラインの生産台数の時間推移を2次元グラフ200で確り確認することができ、これをZ軸方向に移動させれば、他の製造ラインの2次元グラフ200を確認することができる。
【0031】
次に、図3の動作フロー図を基に、このトレンド分析システムの操作方法を説明する。
【0032】
先ず、このトレンド分析システムでは、トレンド入力装置30がネットワーク10を介してサーバ制御装置21にアクセスして、必要なデータを提供しているものとし、サーバ制御装置21は、この提供されたデータを該当するトレンドデータベース23に格納するものとする。
【0033】
このような状況において、このトレンド分析システムを利用する利用者は、トレンド分析端末機40を介してトレンド分析サーバ20にアクセスすることができる。サーバ制御装置21は、トレンド分析端末機40のアクセスを受け付けると、認証手続きを行って、図示しないメニュー画面をトレンド分析端末機40に提供し、このメニュー画面から特定のトレンドデータベース23の選択を受け付けると(ステップ300)、記憶装置22から該当するトレンドデータベース23のデータを読み込んで、図4に示すトレンド分析画面100を生成して、トレンド分析端末機40に提供する(ステップ301)。
【0034】
図4において、このトレンド分析画面100は、ワークエリア101の片側に複数のスクロールバー110が配置され、その上部には、このトレンドデータベース23のタイトルを表示するタイトル表示部113と、前記メニュー画面を呼び出すためのメニューボタン114と、この分析作業を中止する取止めボタン115と、このトレンド分析画面100での作業を格納する登録ボタン116が配置され、画面右下部には1つ前の操作に戻すための戻りボタン117が配置されている。この他、画面左下部にはX軸変更ボタン159とY軸変更ボタン160が配置され、複数のスクロールバー110のそれぞれの上部にはZ軸変更ボタン161が配置されている。
【0035】
なお、この実施例では、最大3本のスクロールバー110を設定することができるが、図示しないメニュー画面の初期設定により、1本あるいは2本に変更することができる。また、4本以上のスクロールバー110を設定するようにしてもよい。
【0036】
さて、サーバ制御装置21は、トレンド分析画面100を生成するにあたり、トレンドデータベース23から読み込んだデータを予め設定された初期設定にしたがってトレンド分析画面100を生成する。
【0037】
図4は、その1例の初期状態の生成画面である。図2のトレンドデータベース23を事例に説明すると、Y軸には、「生産台数」が設定され、X軸には「時間」が設定され、第1のZ軸を設定する第1スクロールバー110aには「製造ライン」が設定され、第2スクロールバー110bや第2スクロールバー110cには他の分析項目が設定されている。
【0038】
また、ワークエリア101にはY軸の「生産台数」とX軸の「時間」との関係で算出される2次元グラフ200が表示されている。そして、このワークエリア101は、予め設定される上限値154と下限値155に基いて、上限エリア157と通常エリア156と下限エリア158とに識別可能に上下に3分割されている。
【0039】
また、複数のスクロールバー110のそれぞれは、該当するZ軸分析項目153の個数分だけ上下に分割されている。そして、各スクロールバー110の右辺には、選択状態にあるZ軸分析項目153を示すポインタ111が設けられている。例えば、第1スクロールバー110aは最初のZ軸分析項目153が選択され、その対応する2次元グラフ200がワークエリア101に表示されていることを示している。
【0040】
また、スクロールバー110のそれぞれは、左右に仮想的に分割されており、左側に上限マーク112aが、右側に下限マーク112bが表示される。この上限マーク112aまたは下限マーク112bは、該当する2次元グラフ200に上限エリア157あるいは下限エリア158に入っているデータがあることを示している。例えば、第1スクロールバー110aにおいては、3番目と4番目のZ軸分析項目153に上限値154を超えるものと下限値155を下まわるものがあることがわかる。なお、上限マーク112aと下限マーク112bは上限エリア157と下限エリア158に色や模様を一致させることで、視認性を向上させている。
【0041】
また、スクロールバー110が複数表示される場合は、現在選択されていることを示すために選択マーク118が選択されているスクロールバー110の上端に表示されている。この図4では、第1スクロールバー110aが選択状態であることを示している。これにともなって、各スクロールバー110のポインタ111は、選択状態の選択マーク118が表示されたものだけが活性化表示され、他の選択マーク118は非選択状態で表示される。
【0042】
図3に戻り、サーバ制御装置21は、初期設定のトレンド分析画面100を提供すると、
ホイール操作が成されかを監視し(ステップ302)、ホイール操作が成されるとホイールの操作に対応してZ軸分析項目153を変更して対応する2次元グラフ200を表示する(ステップ320)。例えば、図5は、ホイール操作が下方に操作されてZ軸分析項目153が移動した画面を示している。ホイール操作でZ軸分析項目153が変更すると、これにともなってポインタ111も移動するから、利用者は、今、どこの2次元グラフ200を見ているかがわかる。また、図5の2次元グラフ200は上限値154を越えるものと、下限値155を下まわるものがあるが、これは第1スクロールバー110aの上限マーク112aと下限マーク112bに表示されている。
【0043】
また、図6は、更にホイール操作を行ったトレンド分析画面100を示している。この図6のトレンド分析画面100の2次元グラフ200は上限値154を越えるものがあるが、これは第1スクロールバー110aの上限マーク112aで示される。
【0044】
このように、この実施例では、ホイール操作を行うだけで、ワークエリア101に表示される2次元グラフ200を動画のように順次変更しながら確認することができる。そして、その全体に占める位置や概要をスクロールバー110で確認することができる。
【0045】
図3に戻り、サーバ制御装置21は、ワークエリア101に表示される上限値154と下限値155の分割線にカーソルが移動してドラッグされたかを監視している(ステップ303)。分割線がドラッグ状態にあると、図7に示すように、サーバ制御装置21は、カーソル119を矢印マークに変更して上限値154または下限値155の変更を受け付け、ドラッグが解除されると、その位置を新たな上限値154または下限値155の変更された値として受け付けて、各値の上限値154または下限値155を再計算して、スクロールバー110の上限マーク112a、下限マーク112bの表示を変更する(ステップ322)。
【0046】
図3に戻り、サーバ制御装置21は、現在選択中のスクロールバー110以外のスクロールバー110の選択マーク118にカーソルを移動されて選択(タッチ)されたか否かを監視している(ステップ304)。そして、図8に示すように、例えば、第3スクロールバー110cが選択された状態を示している。サーバ制御装置21は、他の選択マーク118が選択されると、選択マーク118を選択状態の表示としてポインタ111を活性化状態とするとともに、選択されたスクロールバー110のポインタ11が付されたZ軸分析項目153に対応する2次元グラフ200をワークエリア101に表示する(ステップ322)。
【0047】
図3に戻り、サーバ制御装置21は、X軸変更ボタン159またはY軸変更ボタン160あるいはZ軸変更ボタン161が選択されたか否かを監視している(ステップ305、ステップ306)。
【0048】
サーバ制御装置21は、X軸変更ボタン159またはY軸変更ボタン160が選択されると、選択されたX軸分析項目151またはY軸分析項目152の変更を受け付ける図9に示すウインドウ180をトレンド分析画面100に重ね表示する(ステップ323)。
【0049】
図9において、この図9はY軸変更ボタン160が選択された状態を示している。なお、X軸変更ボタン159も同様な手続きとなるため説明を省略する。ウインドウ180には、
このトレンドデータベース23の分析項目のリスト表示部181と、決定を受け付けるOKボタン182と、元に戻る戻るボタン183が設けられている。
【0050】
サーバ制御装置21は、この変更操作を受け付けると、トレンドデータベース23から分析項目を呼び出して、現在選択されているY軸分析項目152を選択状態としてウインドウ180を生成する。そして、分析項目のいずれかが選択されてOKボタン182が選択されれば、その選択された分析項目を新たなY軸分析項目152としてトレンド分析画面100を生成し(ステップ326)、そしてステップ302に移行する。
【0051】
一方、図10において、サーバ制御装置21は、Z軸変更ボタン161が選択されると、選択されたスクロールバー110に対応するZ軸分析項目153の変更を受け付ける図10に示すウインドウ190をトレンド分析画面100に重ね表示する(ステップ327)。
【0052】
このウインドウ190は、前記ウインドウ180と略共通しているが、ウインドウ180のリスト表示部181をプルダウン方式のソート部192を備えたリスト部191とした点で相違する。サーバ制御装置21は、このソート部192のプルダウンが操作されると図示しないソート可能なリストを表示して、その1つの選択を受け付けてソート部192に確認表示するとともに、対応する分析項目を選択状態とする。そして、OKボタン182が選択されると、その選択された分析項目を新たなZ軸分析項目153としてトレンド分析画面100を生成し(ステップ326)、そしてステップ302に移行する。
【0053】
また、図3に戻り、サーバ制御装置21は、特定のスクロールバー110にカーソルが移動されて、その位置で選択操作されたか否かを監視している(ステップ307)。そして、選択操作されると、選択されたスクロールバー110の選択マーク118を選択状態とするとともに、その選択位置に対応する入力項目にポインタ111を移動して活性化状態として、対応する2次元グラフ200をワークエリア101に表示する(ステップ308)。
【0054】
この選択操作の際にドラッグ操作されると(ステップ309)、サーバ制御装置21は、図11に示すように、選択操作の開始位置Q1からドラッグ終了位置Q2までの2次元グラフ200を重ねてワークエリア101に表示する(ステップ303)。この重ね表示により、ドラッグ操作の範囲の2次元グラフ200の変化を視覚的に確認することができる。この表示は、戻るボタン117でステップ308に戻ることができる。
【0055】
そして、サーバ制御装置21は、登録ボタン116または取止めボタン115の操作を監視し(ステップ310、ステップ311)、登録ボタン116が操作されれば、このトレンド分析画面100を記憶装置22の所定の場所に格納して(ステップ332)、メニュー画面を表示し(ステップ312)、取止めボタン115が操作されれば、このトレンド分析画面100の画面を終了してメニュー画面を表示する(ステップ312)。
【0056】
さて、以上の説明では、2次元グラフ200を折れ線グラフで表示する事例を説明したが、これに限定されるものではない、この実施例に係るトレンド分析システムでは、関連する3項目以上の分析項目から3次元グラフが作成可能であれば適用することができる。この実施例では、図示しないメニュー画面での設定操作や、マウスの右クリックで表示される図示しないウインドウの操作画面からグラフ形式を変更することができる。例えば、図12がレーダグラフ、図13が棒グラフのトレンド分析画面100a、トレンド分析画面100bを示している。このトレンド分析画面100a及びトレンド分析画面100bでは、2次元グラフ200の表示形式以外は、前記図1から図12で説明した内容と同様である。
【0057】
図12において、トレンド分析画面100aに示す2次元グラフ200はレーダグラフで表示した例である。このトレンド分析画面100aは、8個の分析項目(X軸分析項目151)が中心Zからの長さで、その値(Y軸分析項目152)が示されている。また、上限値154と下限値155も中心Zからの長さ(円形の半径)で設定される。
【0058】
一方、図13において、トレンド分析画面100bに示す2次元グラフ200は棒グラフで示されている。このトレンド分析画面100bでは、X軸方向に4個のX軸分析項目151が割り当てられ、Y軸方向にY軸分析項目152が割り当てられている。また、この実施例では、上限値154と下限値155もY軸方向の値で設定することができる。ここで、上限値154と下限値155は、Y軸分析項目152に対して破線で示すように一律で設定することもできるし、網かけで示しているように、個々のX軸分析項目151に対してそれぞれの上限エリア157と下限エリア158を設定することができる。
【0059】
このように、この実施例に係るトレンド分析装置は、トレンドデータベースを格納した記憶装置と、トレンド分析を実行する制御装置を備えてネットワーク上に開設したトレンド分析装置であって、その制御装置は、前記ネットワークを介して、トレンド分析端末機からの要求を受け付けて、その要求に基いて対応するトレンド分析画面を提供するものであり、そのトレンド分析画面は、表示画面上に2次元グラフを表示するワークエリアと、ワークエリアの1辺に隣接するスクロールバーとを表示し、トレンドデータベースからX軸分析項目とY軸分析項目とZ軸分析項目を読み込み、前記ワークエリアにX軸分析項目とY軸分析項目により2次元グラフを生成し、予め設定されるZ軸分析項目のソート条件に基づいて、前記スクロールバーの移動指示に伴って順次Z軸分析項目に対応するX軸分析項目とY軸分析項目の前記2次元グラフを前記ワークエリアに生成するものである。
【0060】
これにより、ワークエリアに表示される2次元グラフがスクロールバーでの指示によりY軸分析項目に対応して順次表示されるので、2次元グラフが積層された立体グラフとして利用者に提供することができるから、大まかなトレンドの変化をスクロールバーを操作することで簡単に把握し、詳細については、ワークエリアに表示される2次元グラフで確認することができる。
【0061】
また、この制御装置は、前記ワークエリアに表示される2次元グラフのY軸に、任意に設定可能な上限値と下限値を設定し、この設定を超えるまたは下まわる場合は前記スクロールバーの対応するZ軸値にマークを表示させるようにする。この場合、前記スクロールバーに割り当てられる前記Z軸分析項目はソート可能とする。さらに、前記X軸分析項目と前記Y軸分析項目と前記Z軸分析項目は、前記トレンド分析画面上での選択操作に基いて前記トレンドデータベースの分析項目をリスト表示し、このリスト表示での選択に基いて各軸の分析項目の変更を受け付けて前記トレンド分析画面の再生成を行うようにする。
【符号の説明】
【0062】
10…ネットワーク、20…トレンド分析サーバ、21…サーバ制御装置、22…記憶装置、23…トレンドデータベース、30…トレンド入力装置、40…トレンド分析端末機、41…端末制御装置、42…端末記憶装置、43…端末入力装置、44…端末通信装置、45…表示装置、100…トレンド分析画面、101…ワークエリア、110…スクロールバー、110a…第1スクロールバー、110b…第2スクロールバー、110c…第3スクロールバー、111…ポインタ、112…マーク、112a…上限マーク、112b…下限マーク、113…タイトル表示部、114…メニューボタン、115、…取止めボタン116…登録ボタン、117…戻りボタン、118…選択マーク、119…カーソル、150…3次元グラフ、151…X軸分析項目、152…Y軸分析項目、153…Z軸分析項目、154…上限値、155…下限値、156…通常エリア、157…上限エリア、158…下限エリア、159…X軸変更ボタン、160…Y軸変更ボタン、161…Z軸変更ボタン、180…ウインドウ、181…リスト表示部、182…OKボタン、183…戻るボタン、200…2次元グラフ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トレンドデータベースを格納した記憶装置と、トレンド分析を実行する制御装置を備えてネットワーク上に開設したトレンド分析装置の表示方法であって、
前記制御装置は、前記ネットワークを介して、トレンド分析端末機からの要求を受け付けて、その要求に基いて対応するトレンド分析画面を提供するものであり、
前記トレンド分析画面は、表示画面上に2次元グラフを表示するワークエリアと、ワークエリアの1辺に隣接するスクロールバーとを表示し、トレンドデータベースからX軸分析項目とY軸分析項目とZ軸分析項目を読み込み、前記ワークエリアにX軸分析項目とY軸分析項目により2次元グラフを生成し、予め設定されるZ軸分析項目のソート条件に基づいて、前記スクロールバーの移動指示に伴って順次Z軸分析項目に対応するX軸分析項目とY軸分析項目の前記2次元グラフを前記ワークエリアに生成する
ことを特徴とするトレンド分析装置の表示方法。
【請求項2】
前記請求項1記載のトレンド分析装置の表示方法において、
前記制御装置は、前記ワークエリアに表示される2次元グラフのY軸に、任意に設定可能な上限値と下限値を設定し、この設定を超えるまたは下まわる場合は前記スクロールバーの対応するZ軸値にマークを表示させる
ことを特徴とするトレンド分析装置の表示方法。
【請求項3】
前記請求項1または2記載のトレンド分析装置の表示方法において、
前記スクロールバーに割り当てられる前記Z軸分析項目はソート可能である
ことを特徴とするトレンド分析装置の表示方法。
【請求項4】
前記請求項1から3記載の何れかのトレンド分析装置の表示方法において、
前記X軸分析項目と前記Y軸分析項目と前記Z軸分析項目は、前記トレンド分析画面上での選択操作に基いて前記トレンドデータベースの分析項目をリスト表示し、このリスト表示での選択に基いて各軸の分析項目の変更を受け付けて前記トレンド分析画面の再生成を行う
ことを特徴とするトレンド分析装置の表示方法。
【請求項1】
トレンドデータベースを格納した記憶装置と、トレンド分析を実行する制御装置を備えてネットワーク上に開設したトレンド分析装置の表示方法であって、
前記制御装置は、前記ネットワークを介して、トレンド分析端末機からの要求を受け付けて、その要求に基いて対応するトレンド分析画面を提供するものであり、
前記トレンド分析画面は、表示画面上に2次元グラフを表示するワークエリアと、ワークエリアの1辺に隣接するスクロールバーとを表示し、トレンドデータベースからX軸分析項目とY軸分析項目とZ軸分析項目を読み込み、前記ワークエリアにX軸分析項目とY軸分析項目により2次元グラフを生成し、予め設定されるZ軸分析項目のソート条件に基づいて、前記スクロールバーの移動指示に伴って順次Z軸分析項目に対応するX軸分析項目とY軸分析項目の前記2次元グラフを前記ワークエリアに生成する
ことを特徴とするトレンド分析装置の表示方法。
【請求項2】
前記請求項1記載のトレンド分析装置の表示方法において、
前記制御装置は、前記ワークエリアに表示される2次元グラフのY軸に、任意に設定可能な上限値と下限値を設定し、この設定を超えるまたは下まわる場合は前記スクロールバーの対応するZ軸値にマークを表示させる
ことを特徴とするトレンド分析装置の表示方法。
【請求項3】
前記請求項1または2記載のトレンド分析装置の表示方法において、
前記スクロールバーに割り当てられる前記Z軸分析項目はソート可能である
ことを特徴とするトレンド分析装置の表示方法。
【請求項4】
前記請求項1から3記載の何れかのトレンド分析装置の表示方法において、
前記X軸分析項目と前記Y軸分析項目と前記Z軸分析項目は、前記トレンド分析画面上での選択操作に基いて前記トレンドデータベースの分析項目をリスト表示し、このリスト表示での選択に基いて各軸の分析項目の変更を受け付けて前記トレンド分析画面の再生成を行う
ことを特徴とするトレンド分析装置の表示方法。
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図1】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図1】
【公開番号】特開2011−76287(P2011−76287A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−225850(P2009−225850)
【出願日】平成21年9月30日(2009.9.30)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年9月30日(2009.9.30)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】
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