説明

ドリル

【課題】2枚刃ドリルのような高い切削性能を実現しつつ、4枚刃を効果的かつ支障なく導入することにより、2枚刃ドリルより孔品質の向上、長使用寿命化が図られた部分的に4枚の切刃を有したドリルを提供する。
【解決手段】本ドリルは、ドリル先端部からドリル後端側Gまで形成された一対の主刃A,Aにより全体的に2枚刃の構成し、最大径位置E前後F−Gにのみ一対の副刃B,Bが設けられて部分的に4枚刃を構成する。主刃の先端A1からドリル回転方向後方の90°より小さい角度内に副刃の先端B1が位置する。主刃及び副刃の最大径位置からドリル先端側への先端角の増加率が最大径位置からの一定範囲において主刃より副刃の方が高いことにより、最大径位置よりドリル先端側において副刃の先端が主刃の先端よりドリル中心側に位置するとともに副刃の先端角が主刃の先端角より大きい。磨耗に伴い副刃の切削範囲が徐々に拡大し4枚刃が円滑に導入される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部分的に4枚の切刃を有したドリルに関する。
【背景技術】
【0002】
周知のように穿孔工具としてドリルが利用されている。2枚刃ドリルは多用されている(例えば特許文献1)。2枚刃ドリルにあっては、切刃の枚数が比較的少ないことから、溝を大きく形成することができるため切粉の排出性が良好である。切粉の排出性が良好であれば、ドリルの送り速度を上げることができ、ドリルによる穿孔時間を短くすることができる。しかし、2枚刃ドリルにあっては、切刃の枚数が比較的少ないことから、切刃の磨耗進行が比較的速いという難点を有する。
図7は、典型的な4枚刃ドリルの断面図である。4枚刃ドリルにあっては、2枚刃ドリルに比較して切刃の枚数が多くなることから、図7に示すように回転方向切刃前方の溝を大きく形成することができず、切粉の排出性が低下する。そのため、ドリルの送り速度を上げること、ドリルによる穿孔時間を短くすることが難しくなる。その反面、4枚刃ドリルにあっては、切刃の枚数が比較的多いことから、切刃の磨耗進行が比較的遅いという利点、長期に亘り良好な孔品質に仕上げることができるという利点を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−36759号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、以上の従来技術に鑑みてなされてものであって、2枚刃ドリルのような高い切削性能を実現しつつ、4枚刃を効果的かつ支障なく導入することにより、2枚刃ドリルに比して孔品質の向上、長使用寿命化が図られた部分的に4枚の切刃を有したドリルを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するための請求項1記載の発明は、互いにドリル中心軸について相対する位置に形成される一対の主刃により2枚刃の構成を有するとともに、
前記主刃と異なる周方向位置であって、互いにドリル中心軸について相対する位置に形成される一対の副刃を有し、
前記主刃の軸方向形成範囲が、ドリル後端側から最大径位置を跨ってドリル先端側に亘り、
前記副刃の軸方向形成範囲が、ドリル後端側から最大径位置を跨ってドリル先端側に亘り、
前記副刃の軸方向形成範囲のドリル先端側の終端は、前記主刃の軸方向形成範囲のドリル先端側の終端よりドリル後端側に位置し、
前記主刃の先端からドリル回転方向後方に辿って90°より小さい角度範囲内に前記副刃の先端が位置し、
前記主刃及び前記副刃の先端は、最大径位置及びそのドリル後端側に亘って先端角が0°で同半径位置に形成されており、最大径位置からドリル先端側に向けて先端角が増加し、その増加率が最大径位置からの一定範囲において前記主刃より前記副刃の方が高いことにより、最大径位置よりドリル先端側において前記副刃の先端が前記主刃の先端よりドリル中心側に位置するとともに前記副刃の先端角が前記主刃の先端角より大きいドリルである。
【0006】
請求項2記載の発明は、最大径位置から少なくとも前記副刃のドリル先端側の終端までの軸方向範囲の前記主刃の先端の形状が、最大径位置に端点を持ち最大径位置における接線がドリル中心軸に平行な円弧であり、
最大径位置から前記副刃のドリル先端側の終端までの軸方向範囲の前記副刃の先端の形状が、最大径位置に端点を持ち最大径位置における接線がドリル中心軸に平行な円弧であり、
前記副刃の前記円弧の半径が前記主刃の前記円弧の半径より小さいことを特徴とする請求項1に記載のドリルである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、先行して主刃による2枚刃構成で切削作業を行い、主刃の磨耗進行に伴って被加工孔に対する副刃の切削範囲が拡大し、副刃による切削範囲においては主刃も有効に切削作用を奏するので、主刃及び副刃の4枚刃による切削作用が奏される。磨耗進行に伴って最大径位置は後退する。磨耗進行に伴い主刃及び副刃の4枚刃による切削範囲は、初期の最大径位置からドリル先端方向及びドリル後端方向へ延びるように拡大していく。
したがって、本発明のドリルによる穿孔作業は、先行して主刃による2枚刃構成で切削作業を行い、主刃が穿孔のための材料の切削作業の大部分を担い荒加工を済ませ、後方で主刃及び副刃の4枚刃による仕上げ加工を行う。
また、以上の最大径位置における磨耗進行に伴う4枚刃化により、2枚刃ドリルに比較してさらに最大径位置を後退さるような磨耗進行を抑えることができ、使用寿命が長期化する。また、最大径位置の後退に伴う必要送り量の増加を抑えられる。
したがって、本発明によれば、主刃単独による切削範囲によって2枚刃ドリルのような高い切削性能を実現することができ、磨耗進行により円滑に支障なく主刃及び副刃の4枚刃による切削を導入でき、4枚刃に仕上げ加工を担わせるという効果的な導入が可能であり、2枚刃ドリルのような高い切削性能を持ちながら2枚刃ドリルに比して仕上がり孔品質の向上、長使用寿命化が図られるという効果がある。
すなわち、本発明のドリルによれば、仕上がり品質の良い孔を短時間で加工でき、より多くの孔を繰返し加工することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の一実施形態に係るドリルの全体側面図である。
【図2】図1に示す矢印a方向から見たドリルの正面図である。
【図3】図2に示す矢印b方向から見たドリルの側面拡大図である。
【図4】図2に示す矢印c方向から見たドリルの側面拡大図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るドリルの主刃及び副刃の刃先曲線を同一平面に描いた模式図である。
【図6】(a)は図5の部分拡大図であり、(b)は同対象部分の磨耗進行した後の状態を示す部分拡大図である。
【図7】典型的な4枚刃ドリルの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に本発明の一実施形態につき図面を参照して説明する。以下は本発明の一実施形態であって本発明を限定するものではない。
図1に示すように、本実施形態のドリルは、のみ刃部1とシャンク部2とを有する。のみ刃部1とシャンク部2の間には2条のストレートV溝3aが形成されている。
【0010】
図2に示すように、のみ刃部1には、一対の主刃A,A及び一対の副刃B,Bがドリル中心軸について対称に設けられている。
図2において矢印dは切削時のドリル回転方向である。主刃A,Aはそれぞれ先端A1で互いに接するすくい面A2及び二番逃げ面A3を有する。二番逃げ面A3の回転方向後方には三番逃げ面A4が連続して形成されている。
先端A1の回転方向前方には溝A5が形成されている。すくい面A2は溝A5の一側壁面として形成されている。図3に示すように溝A5はドリル軸方向にストレートV溝3aと連続する。
【0011】
図2に示すように溝A5は、先端A1から回転方向前方のほぼ90°の範囲に大きく形成されている。
副刃B,Bはそれぞれ先端B1で互いに接するすくい面B2及び逃げ面B3を有する。逃げ面B3の回転方向後方には溝A5が連続して形成されている。先端B1の回転方向前方には溝B4が形成されている。すくい面B2は溝B4の一側壁面として形成されている。図3に示すように溝B4はドリル軸方向にストレートV溝3bと連続する。
【0012】
図2に示すように主刃Aの先端A1からドリル回転方向後方に辿って90°より小さい角度範囲内に副刃Bの先端B1が位置する。すなわち、図示する角度θ1,θ2は、θ1<90°、θ2>90°となる。
なお、主刃A,Aは互いにドリル中心軸について相対する位置に形成される。すなわち、主刃A,Aの先端A1,A1同士のドリル中心軸回りの相対角は180°である。副刃B,Bも互いにドリル中心軸について相対する位置に形成される。すなわち、副刃B,Bの先端B1,B1同士のドリル中心軸回りの相対角は180°である。
【0013】
図2〜図4に示すように、副刃Bのドリル軸方向前方には溝B5が形成されている。溝B5は、溝B4及び逃げ面B3の前端に連続しドリル中心軸に垂直な面と、すくい面A2と間隔を隔てすくい面A2に平行な面とで切り取られる態様で形成されている。
【0014】
次に、本実施形態のドリルの刃の軸方向形成範囲及び刃先形状につき説明する。
図5はドリル使用前の初期の形状を示している。図5に示すように主刃Aは、ドリル先端部から最大径位置Eより後端側までの範囲LAに形成されている。但し、ドリル先端部にチゼルエッジが残っていてもよい。この場合、ドリル後端側からチゼルエッジまでの範囲に主刃Aが形成される。
図5に示すように副刃Bの軸方向形成範囲LBは、主刃Aと同様に、ドリル後端側から最大径位置Eを跨ってドリル先端側に亘るが、副刃Bの軸方向形成範囲LBのドリル先端側の終端LB1は、主刃Aの軸方向形成範囲LAのドリル先端側の終端LA1よりドリル後端側に位置する。
主刃Aの軸方向形成範囲LAのドリル後端側の終端と、副刃Bの軸方向形成範囲LBのドリル後端側の終端とは一致する。その一致点を図面上点Gとする。点Gよりドリル後端側はマージン形成範囲Mである。点Gで主刃A,A及び副刃B,Bのそれぞれに連続してマージンが範囲Mに形成されている。
【0015】
図5に示すように、主刃A及び副刃Bの先端A1,B1は、最大径位置E及びそのドリル後端側の点Gに亘って先端角が0°で同半径位置に形成されている。
【0016】
主刃A及び副刃Bの先端A1,B1は、最大径位置Eからドリル先端側に向けて先端角が連続した変化により単調増加する。ここで、「単調増加」は、一部に直線部、すなわち、先端角一定の部分を含むことを排除せず、先端角が減少する部分を含むことを排除する意味である。また、「連続した変化により」とするのは、不連続変化による角部を設けないためである。
主刃Aは、ドリル先端部に向けて比較的緩やかにその先端角が増加する。
【0017】
一方、副刃Bは、最大径位置Eからドリル先端側に向けての先端角の増加率が主刃Aのそれより高く、図5に示すように、最大径位置Eよりドリル先端側において副刃Bの先端が主刃Aの先端よりドリル中心側に位置するとともに副刃Bの先端角が主刃Aの先端角より大きい。
例えば、最大径位置Eからドリル先端側の範囲において、副刃Bの刃先形状に半径R1の円弧形状を適用し、主刃Aの刃先形状に半径R2の円弧形状を適用した場合であれば、R1<R2との条件とする。この場合、詳しくは、最大径位置Eから少なくとも副刃Bのドリル先端側の終端LB1までの軸方向範囲の主刃Aの先端の形状が、最大径位置Eに端点を持ち最大径位置Eにおける接線がドリル中心軸に平行で半径R2の円弧である。また、最大径位置Eから副刃Bのドリル先端側の終端LB1までの軸方向範囲の副刃Bの先端の形状が、最大径位置Eに端点を持ち最大径位置Eにおける接線がドリル中心軸に平行で半径R1の円弧である。
結果的に終端LB1で主刃Aと副刃Bの先端位置にギャップT(T>0)が生じる。
最大径位置Eからドリル先端側に向けての先端角の増加率が主刃Aより副刃Bの方が高い範囲は、最大径位置Eから終端LB1までの範囲の全体としてもよいが、最大径位置Eから終端LB1よりドリル後端寄りの点までの一部としてもよい。後者の場合でも、最大径位置Eから終端LB1までの全範囲において、いずれの軸方向位置においても、副刃Bの先端B1を主刃Aの先端A1よりドリル中心側に位置させるとともに、副刃Bの先端角を主刃Aの先端角より大きくする。
【0018】
次に、本実施形態のドリルの作用につき説明する。
図6(a)に示すように、ドリル使用開始時は主刃Aのみで被削材の切削を行う。矢印Hは主刃Aの磨耗進行方向を示す。
図6(b)に示すように、主刃Aの磨耗進行に伴い最大径位置Eがドリル後端方向へ後退する。それとともに、最大径位置Eよりドリル先端側の主刃Aの先端A1がドリル中心側へ近づき、副刃Bによる切削が開始される。したがって、副刃Bによる切削範囲は、矢印e、fで示すように初期の最大径位置E(図6(a) )からドリル先端方向及びドリル後端方向へ延びるように拡大する。図6(b)の点E−点F間が副刃Bによる切削範囲であるとともに、主刃A及び副刃Bの4枚刃による切削範囲である。上述したように図2においてθ1<90°、θ2>90°であるため、4枚刃の範囲において主刃Aの方が副刃Bより切削負荷が大きく、そのため主刃Aの方が早く磨耗する。4枚刃による切削範囲E−Fは磨耗の進行によりさらに拡大していく。
【0019】
したがって、本実施形態のドリルによる穿孔作業は、先行して主刃Aによる2枚刃構成で切削作業を行い、主刃Aが穿孔のための材料の切削作業の大部分を担い荒加工を済ませ、後方で主刃A及び副刃Bの4枚刃による仕上げ加工を行う。
また、以上の最大径位置Eにおける磨耗進行に伴う4枚刃化により、2枚刃ドリルに比較してさらに最大径位置Eを後退さるような磨耗進行を抑えることができ、使用寿命が長期化する。また、最大径位置Eの後退に伴う必要送り量の増加を抑えられる。
したがって、本実施形態のドリルによれば、主刃A,A単独による切削範囲によって2枚刃ドリルのような高い切削性能を実現することができ、磨耗進行により円滑に支障なく主刃A及び副刃Bの4枚刃による切削を導入でき、4枚刃に仕上げ加工を担わせるという効果的な導入が可能であり、2枚刃ドリルのような高い切削性能を持ちながら2枚刃ドリルに比して仕上がり孔品質の向上、長使用寿命化が図られる。
【0020】
仮に、未使用時に副刃Bの先端B1の半径を主刃Aの先端A1と一致させておくと、使用開始から副刃の形成範囲にて4枚刃による切削が行われるが、主刃は2枚刃の範囲と4枚刃の範囲とで磨耗進行が著しく異なり、2枚刃と4枚刃との境で段差の付いた形状に磨耗してしまい、早期に使用不能になるという支障が生じる。
これに対し、本実施形態のドリルによれば、磨耗進行に伴い4枚刃による切削範囲を徐々に拡大し、2枚刃と4枚刃との境が移動していくから、主刃を滑らかな形状に維持することができ、4枚刃による切削範囲が点G又は終端LB1に到達するまで使用することができる。
【0021】
本実施形態のドリルによれば、2枚刃ドリルと同等もしくはそれ以上の切粉の排出性が実現される。これは、2枚刃ドリルと同程度の大きさの溝A5と、溝B5が設けられていることによる。2枚刃ドリルと同程度の大きさの溝A5を設けることができたのは、θ1<90°という条件が1つの要因となっている。
また、副刃の主刃に対する角度θ1は、従来の4枚刃ドリルのようなθ1=90°ではなく、θ1<90°の条件下である程度選択できることから、θ1を抑振設計のパラメータとすることができ、共振しにくいドリルを構成することができる。
【0022】
なお、副刃Bの終端LB1をドリル先端の方まで延ばさないのは、終端LB1をドリル先端の方へ延ばすほど、溝B4を深く、大きく形成しなければならず、切刃の強度低下の問題が生じるからである。そのため、終端LB1はドリル先端より最大径位置Eに近くなった。
【0023】
以上の実施形態にあっては、ドリルの溝をストレート溝としたが、ねじり溝としてもよいことは勿論である。また、以上の実施例においては、主刃Aと副刃Bの先端角がドリル先端側から0°となる互いの最大径位置を同じ点(最大径位置E)に配置する例について説明したが、本発明はこれに限らず、副刃Bの最大径位置を主刃Aのそれよりもドリル後方側に位置するように互いの最大径位置を異ならせても良い。
【符号の説明】
【0024】
1 のみ刃部
2 シャンク部
3a 溝
3b 溝
A 主刃
A1 先端
A2 すくい面
A3 二番逃げ面
A4 三番逃げ面
A5 溝
B 副刃
B1 先端
B2 すくい面
B3 逃げ面
B4 溝
B5 溝
E 最大径位置
F 点
LA 主刃の軸方向形成範囲
LB 副刃の軸方向形成範囲
LB1 副刃のドリル先端側の終端
M マージン形成範囲

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いにドリル中心軸について相対する位置に形成される一対の主刃により2枚刃の構成を有するとともに、
前記主刃と異なる周方向位置であって、互いにドリル中心軸について相対する位置に形成される一対の副刃を有し、
前記主刃の軸方向形成範囲が、ドリル後端側から最大径位置を跨ってドリル先端側に亘り、
前記副刃の軸方向形成範囲が、ドリル後端側から最大径位置を跨ってドリル先端側に亘り、
前記副刃の軸方向形成範囲のドリル先端側の終端は、前記主刃の軸方向形成範囲のドリル先端側の終端よりドリル後端側に位置し、
前記主刃の先端からドリル回転方向後方に辿って90°より小さい角度範囲内に前記副刃の先端が位置し、
前記主刃及び前記副刃の先端は、最大径位置及びそのドリル後端側に亘って先端角が0°で同半径位置に形成されており、最大径位置からドリル先端側に向けて先端角が増加し、その増加率が最大径位置からの一定範囲において前記主刃より前記副刃の方が高いことにより、最大径位置よりドリル先端側において前記副刃の先端が前記主刃の先端よりドリル中心側に位置するとともに前記副刃の先端角が前記主刃の先端角より大きいドリル。
【請求項2】
最大径位置から少なくとも前記副刃のドリル先端側の終端までの軸方向範囲の前記主刃の先端の形状が、最大径位置に端点を持ち最大径位置における接線がドリル中心軸に平行な円弧であり、
最大径位置から前記副刃のドリル先端側の終端までの軸方向範囲の前記副刃の先端の形状が、最大径位置に端点を持ち最大径位置における接線がドリル中心軸に平行な円弧であり、
前記副刃の前記円弧の半径が前記主刃の前記円弧の半径より小さいことを特徴とする請求項1に記載のドリル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−214478(P2010−214478A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−61009(P2009−61009)
【出願日】平成21年3月13日(2009.3.13)
【出願人】(000005348)富士重工業株式会社 (3,010)
【出願人】(594143271)マコトロイ工業株式会社 (5)
【Fターム(参考)】