説明

ナノ遠赤外線ベルト

【課題】腰に装着して人体が吸収するナノ遠赤外線の照射が倍増し、良好な保健治療効果が得え、マイナスイオンの発生により除菌および抗菌の作用を有するナノ遠赤外線ベルトを提供する。
【解決手段】ナノ遠赤外線ベルトは、ベルト本体、ベルト本体の先端に結合されたバックル、およびベルト本体の後端に結合されたベルト後端部から成り、ベルト本体は複数の編織区を含み、最前列の編織区は、複数の経糸部および複数の緯糸が交編織し、経糸部は弾性糸または繊維糸、複数の繊維糸、一本以上のナノ遠赤外線マイナスイオン繊維糸および一本以上のナノ遠赤外線マイナスイオン縫い糸が交編織し、複数の緯糸はそれぞれ経糸部の弾性糸または繊維糸、複数の繊維糸、一本以上のナノ遠赤外線マイナスイオン繊維糸および一本以上のナノ遠赤外線マイナスイオン縫い糸の上下に垂直に交編織される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナノ遠赤外線ベルトに関し、特に、ナノ遠赤外線およびマイナスイオンを有するナノ遠赤外線ベルトに関する。
【背景技術】
【0002】
病気の治療には、中国医学および西洋医学の二種類があるが、中国医学においては、針灸、按摩、漢方薬の服用による治療が主であり、医学においては、注射、皮下注射、薬の服用による治療が主である。これらの治療には、薬物アレルギ、不注意による注射ミス、薬の飲み間違いなどのよる医療トラブルが付きものである。
【0003】
太陽エネルギは、80%が赤外線であるが、赤外線の80%は、10〜20ミクロメートルの波長である。また、太陽エネルギの60%が10〜20ミクロメートルの赤外線で、この波長の赤外線は、人体にとって最も有益である。赤外線は、0.75〜4ミクロメートルの近赤外線および4〜1000ミクロメートルの遠赤外線に分けることができる。
そのうち、8〜14ミクロメートルの遠赤外線は、「共鳴吸収」および「浸透力」の2つの効果を有し、放射が均一であるため、人体にとって最も良好な作用を及ぼす。これらナノ遠赤外線は、肉眼では見えなくて、直進、曲折、反射等の光の性質および浸透力を有し、多くの物質に吸収されて熱反応を起こす放射線であると定義することができる。ナノ遠赤外線は、保健治療に用いられるが、非常に安全である。組織を破壊する危険性がなく、熱が深部まで届き、その光熱は、放射熱であるため、熱が安定しており、ミネラルを含む温泉のようであり、快適な心地良さがある。ナノ遠赤外線の保健治療における効果は、一般によく知られているが、遠赤外線は、波長が4〜1000ミクロメートルの電磁波で、人体に対する主な作用は、体内の分子と「共振吸熱」する作用である。体内の多くの分子は、ナノ遠赤外線の共振吸熱により遠赤外線を吸収してエネルギおよび熱を発生する。
【0004】
しかし、ナノ遠赤外線の浸透力および分子振動形態の関係のため、最も大きな作用は、皮下の水分子および毛細血管内の二酸化炭素の二分子に対するものである。皮下の水分子が遠赤外線のエネルギを吸収すると、水分子の各種の振動状態が増幅し、活性および運動力を喪失して一塊になった水分子をばらばらにし、自由基を有する小さな水分子を発生する。これらの活性化した水分子は、有毒物質と結合し、暑さで拡張した汗腺から排出されたり、活性化酵素の生成を促進したりして、健康に寄与する。毛細血管内において、水以外に、二酸化炭素も波長の異なる遠赤外線を吸収することができる。これらの分子が振動を増幅されると、発生するエネルギおよび熱が血管を拡張させ、毛細血管の交換および輸送能力を強化し、うっ血による様々な疾病を予防する。以上の説明から、遠赤外線は、人体にとっての重要性が理解できる。ナノ遠赤外線の特殊な効能が日常生活に正しく応用されると、健康にとって、喜ばしいことである。ナノ遠赤外線の人体に対する特殊な作用が健康に寄与するが、前述の「分子共振吸熱作用」理論に基づくと、ナノ遠赤外線による保健治療は、全身に吸収させると効果が良好で、長時間にわたると作用が顕著になる。
【0005】
遠赤外線物質がプリントまたは塗布により織物、下着などに付着され、ナノ遠赤外線の照射により健康増進の目的を叶えることができるが、ナノ遠赤外線の照射量が不足したり、ナノ遠赤外線の照射が長く維持できなかったりして、所定の効果を得られないこともあった。本発明の発明者は、特許文献1において、ナノ遠赤外線パッドを開示したが、実用的ながら、着用には適していなかった。本発明は、従来の市販されている多くのベルトがベルト本来の使用方法しか有さないことに着眼し、ベルト装着により保健治療効果が得られことを目的とする。
【特許文献1】台湾特許第I277429号
【特許文献2】実用新案登録第3123546号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の第1の目的は、腰に装着されると、人体が吸収するナノ遠赤外線の照射が倍増し、さらに良好な保健治療効果が得られ、マイナスイオンの発生により除菌および抗菌の作用を有するナノ遠赤外線ベルトを提供することにある。
本発明の第2の目的は、複数の緯糸が経糸部の上下にそれぞれ垂直に交編織されて良好な構造強度を有するナノ遠赤外線ベルトを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の目的を達成するため、本発明は、ナノ遠赤外線ベルトを提供するもので、本発明のナノ遠赤外線ベルトは、ベルト本体、ベルト本体の先端に結合されたバックル、およびベルト本体の後端に結合されたベルト後端部をから構成され、ベルト本体は、複数の編織区を含み、最前列の編織区は、複数の経糸部および複数の緯糸が交編織してなる。経糸部は、弾性糸または繊維糸、複数の繊維糸、一本以上のナノ遠赤外線マイナスイオン繊維糸および一本以上のナノ遠赤外線マイナスイオン縫い糸が交編織してなる。複数の緯糸は、それぞれ経糸部の弾性糸または繊維糸、複数の繊維糸、一本以上のナノ遠赤外線マイナスイオン繊維糸および一本以上のナノ遠赤外線マイナスイオン縫い糸の上下に垂直に交編織されている。
【0008】
すなわち、請求項1の発明は、ナノ遠赤外線ベルトであって、ベルト本体と、前記ベルト本体の先端に結合されたバックルと、前記ベルト本体の後端に結合されたベルト後端部とを備えるナノ遠赤外線ベルトであって、前記ベルト本体は、複数の編織区を有し、前記複数の編織区の前記各編織区は複数の経糸部および複数の緯糸が交編織してなり、前記経糸部は弾性糸または繊維糸、複数の繊維糸、一本以上のナノ遠赤外線マイナスイオン繊維糸および一本以上のナノ遠赤外線マイナスイオン縫い糸が交編織してなり、複数の前記緯糸はそれぞれ前記経糸部の前記弾性糸または繊維糸、複数の前記繊維糸、前記一本以上のナノ遠赤外線マイナスイオン繊維糸および前記一本以上のナノ遠赤外線マイナスイオン縫い糸の上下に垂直に交編織されていることを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載のナノ遠赤外線ベルトであって、前記ベルト本体は、前記複数の編織区の最前列の編織区が前針辺区に続き、前側に位置する前記一本以上の弾性糸または繊維糸、および前記一本以上のナノ遠赤外線マイナスイオン縫い糸が前記複数の緯糸の上下に交編織してなることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載のナノ遠赤外線ベルトであって、前記前針辺区は、前針辺区の先端に複数の緯糸が絡むように織り成す収編辺線がさらに設けられていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1に記載のナノ遠赤外線ベルトであって、前記ベルト本体は、後側に位置する編織区をさらに含み、前記編織区は前記一本以上のナノ遠赤外線マイナスイオン縫い糸と前記一本以上の弾性糸または繊維糸とが前記複数の緯糸の上下に交編織してなることを特徴とする。
【0010】
請求項5の発明は、請求項1に記載のナノ遠赤外線ベルトであって、前記ベルト本体は、前記編織区の前記経糸部の複数の伸び防止繊維糸が人口繊維または天然繊維でもよく、前記経糸部の前記一本以上のナノ遠赤外線マイナスイオン繊維糸は人口繊維または天然繊維が加工された後、ナノ遠赤外線およびマイナスイオンを有し、前記経糸部の前記一本以上の縫い糸は人口繊維または天然繊維が加工された後、ナノ遠赤外線およびマイナスイオンを有し、前記複数の緯糸はそれぞれ加工された後、ナノ遠赤外線およびマイナスイオンを有する人口繊維または天然繊維であることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1に記載のナノ遠赤外線ベルトであって、前記ベルト本体は、前記前針辺区の前記一本以上のナノ遠赤外線マイナスイオン縫い糸が加工されてナノ遠赤外線およびマイナスイオンを有する人口繊維または天然繊維を用いていることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項4に記載のナノ遠赤外線ベルトであって、前記ベルト本体は、後鉤辺区の前記一本以上のナノ遠赤外線マイナスイオン縫い糸が加工されたてナノ遠赤外線およびマイナスイオンを有する人口繊維または天然繊維を用いていることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1に記載のナノ遠赤外線ベルトであって、前記ベルト本体は、弾性を有し伸縮しても、弾性がなくて伸縮しなくても、どちらでも構わないことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明のナノ遠赤外線ベルトは、ベルト本体の経糸部の繊維糸、縫い糸および経糸部と交編織してなる緯糸がナノ遠赤外線およびマイナスイオンを有するため、ベルト本体が弾性を有し伸縮しても、弾性がなくて伸縮しなくても、腰に装着されると、人体が吸収するナノ遠赤外線の照射が倍増し、さらに良好な保健治療効果を得ることができ、マイナスイオンの発生により除菌および抗菌の作用を得ることができる。
【0012】
ベルト後端部は、ビニール材料で一体成形され、開口部を介してベルト本体にミシンがけにより簡単に接合でき、比較的迅速に作業を行なうことができる。
ベルト本体の複数の緯糸は、経糸部の弾性糸または繊維糸、繊維糸、ナノ遠赤外線マイナスイオン縫い糸およびナノ遠赤外線マイナスイオン繊維糸の上下にそれぞれ垂直に交編織されるため、良好な構造強度を得ることができる。
【0013】
ナノ遠赤外線が人体の深部に照射されるが、皮膚表面にいかなる痕跡も残さず、皮下深層の温度を上昇させ、毛細血管を拡張させ、血液循環を促進し、血液とその他の組織との間の新陳代謝を高める。また、組織の再生能力および抗痙攣能力を促進すると同時に、知覚神経の異常な興奮を抑制し、自律神経機能に対する調整にも効果がある。そのため、健康に有効な遠赤外線治療のみならず、医療器材の代用品とすることもできる。
また、使用方法が簡単かつ安全で、薬物アレルギ、医療トラブルなど従来医療の短所がない。更に、運動や仕事の疲労を取り除いたり、痛みを軽減したりすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
先ず、図1および図2を参照して説明するが、図1は、本発明の一実施形態によるナノ遠赤外線ベルトを示す斜視図であり、図2は、ナノ遠赤外線ベルトのベルト本体の編織構造を示す図である。
図1および図2に示すように、本発明の実施例のナノ遠赤外線ベルトは、ベルト本体1、ベルト本体1の先端に結合されたバックル2、およびベルト本体1の後端に結合されたベルト後端部3を含む。バックル2は、ベルト後端部3の止め孔32に挿入される差込ピン21を有する。
【0015】
ベルト本体1は、弾性を有し伸縮しても、弾性がなくて伸縮しなくても、どちらでも構わない。ベルト本体1は、前針辺区(耳部)11および複数の編織区12を含む。前針辺区11は、前側に位置する一本以上の弾性糸または繊維糸111、112、および一本以上のナノ遠赤外線マイナスイオン縫い糸113、114が複数の緯糸101の上下に交編織してなる。
図3は、ベルト本体の編織構造内の前針辺区において、弾性糸または繊維糸、ナノ遠赤外線マイナスイオン縫い糸と緯糸とが交編織してなる表面側からみた上下関係を示す図である。弾性糸または繊維糸111、112、ナノ遠赤外線マイナスイオン縫い糸113、114と緯糸101とが交錯して織り成す上下関係は、図3に示すように、左側から「上上下下上上下下」となっている。これは、弾性糸または繊維糸111が第1および第2の緯糸101の上に位置し、第3および第4の緯糸101の下に位置し、第5および第6の緯糸101の上に位置し、第7および第8の緯糸101の下に位置することを表している。ナノ遠赤外線マイナスイオン114の場合、第1の緯糸101の下に位置し、第2の緯糸101の上に位置し、第3の緯糸101の下に位置し、第4の緯糸101の上に位置し、第5の緯糸101の下に位置し、第6の緯糸101の上に位置し、第7の緯糸101の下に位置し、第8の緯糸101の上に位置する。前針辺区11の先端には、複数の緯糸101が絡むように織り成す収編辺線(端部)115が設けられている。
ここで、ナノ遠赤外線マイナスイオン繊維及び縫い糸とは、遠赤外線吸収物質をプリントまたは塗布により付着した繊維及び糸に、ナノ遠赤外線を照射してマイナスイオンを有すようにした公知のナノ遠赤外線マイナスイオン繊維及び糸である。
【0016】
複数の編織区の最前列の編織区12は、前針辺区11に続き、複数の経糸部121および複数の緯糸101が交編織してなる。経糸部121は、弾性糸または繊維糸1211、複数の繊維糸1212、1214、1216、1218、一本以上のナノ遠赤外線マイナスイオン繊維糸1213、1219および一本以上のナノ遠赤外線マイナスイオン縫い糸1215、1217が交編織してなる。複数の緯糸101は、それぞれ経糸部121の弾性糸または繊維糸1211、複数の繊維糸1212、1214、一本以上のナノ遠赤外線マイナスイオン繊維糸1213、1219および一本以上のナノ遠赤外線マイナスイオン縫い糸1215、1217の上下に垂直に交編織されている。
【0017】
図4は、ベルト本体の編織構造内の編織区において、弾性糸または繊維糸、ナノ遠赤外線マイナスイオン縫い糸と緯糸とが交編織してなる上下関係を示す図である。図4に示すように、弾性糸または繊維糸1211、複数の繊維糸1212、1214、1216、1218、ナノ遠赤外線マイナスイオン縫い糸1215、1217と各緯糸101とが交編織してなる上下関係がわかる。例えば、繊維糸1212は、第1の緯糸101の下に位置し、第2の緯糸101の上に位置し、第3の緯糸101の下に位置し、第4の緯糸101、第5の緯糸101、第6の緯糸101、第7の緯糸101および第8の緯糸101の上に位置することにより、良好な構造強度を得ることができる。
【0018】
ここで、図2を再度参照して説明する。ベルト本体1は、後側に位置する後鉤辺区(耳部)13をさらに含む。一本以上のナノ遠赤外線マイナスイオン縫い糸131、132と一本以上の弾性糸または繊維糸133、134とが複数の緯糸101の上下に交編織してなる。図5は、ベルト本体の編織構造内の後鉤辺区において、弾性糸または繊維糸、ナノ遠赤外線マイナスイオン縫い糸と緯糸とが交編織してなる上下関係を示す図である。図5に示すように、ナノ遠赤外線マイナスイオン縫い糸131、132、弾性糸または繊維糸133、134と各緯糸101とが交編織してなる上下関係が分かる。例えば、ナノ遠赤外線マイナスイオン縫い糸131は、第1の緯糸101の上に位置し、第2の緯糸101の下に位置し、第3の緯糸101の上に位置し、第4の緯糸101の下に位置し、第5の緯糸101の上に位置し、第6の緯糸101の下に位置し、第7の緯糸101の上に位置し、第8の緯糸101の下に位置する。
【0019】
ベルト本体1の編織区12の経糸部121の複数の伸び防止繊維糸1212、1214、1216、1218は、人口繊維または天然繊維でもよい。経糸部121の一本以上のナノ遠赤外線マイナスイオン繊維糸1213、1219は、人口繊維または天然繊維が加工された後、ナノ遠赤外線およびマイナスイオンを有する。経糸部121の一本以上の縫い糸1215、1217は、人口繊維または天然繊維が加工された後、ナノ遠赤外線およびマイナスイオンを有する。複数の緯糸101は、それぞれ加工された後、ナノ遠赤外線およびマイナスイオンを有する人口繊維または天然繊維である。
【0020】
また、ベルト本体1の前針辺区11の一本以上のナノ遠赤外線マイナスイオン縫い糸113、114は、加工されてナノ遠赤外線およびマイナスイオンを有する人口繊維または天然繊維を用いている。ベルト本体1の後鉤辺区13の一本以上のナノ遠赤外線マイナスイオン縫い糸131、132は、加工されてナノ遠赤外線およびマイナスイオンを有する人口繊維または天然繊維を用いている。ベルト本体1は、ミシンがけにより後端にベルト後端部3を接続している。ベルト後端部3は、ビニール材料で一体成形され、開口部31を有し、ベルト本体1にミシンがけにより接合している。
【0021】
以上のように、本発明の実施例のナノ遠赤外線ベルトでは、ベルト本体の経糸部の繊維糸、縫い糸および経糸部と交編織してなる緯糸がナノ遠赤外線およびマイナスイオンを有するため、ベルト本体が弾性を有し伸縮しても、弾性がなくて伸縮しなくても、腰に装着されると、人体が吸収するナノ遠赤外線の照射が倍増し、さらに良好な保健治療効果を得ることができ、マイナスイオンの発生により除菌および抗菌の作用を得ることができる。また、ベルト後端部は、ビニール材料で一体成形され、開口部を介してベルト本体にミシンがけにより簡単に接合でき、比較的迅速に作業を行なうことができ、更に、ベルト本体の複数の緯糸は、経糸部の弾性糸または繊維糸、繊維糸、ナノ遠赤外線マイナスイオン縫い糸およびナノ遠赤外線マイナスイオン繊維糸の上下にそれぞれ垂直に交編織されるため、良好な構造強度を得ることができる。
【0022】
本発明の実施例のナノ遠赤外線ベルトによって、ナノ遠赤外線が人体の深部に照射されるが、皮膚表面にいかなる痕跡も残さず、皮下深層の温度を上昇させ、毛細血管を拡張させ、血液循環を促進し、血液とその他の組織との間の新陳代謝を高める。また、組織の再生能力および抗痙攣能力を促進すると同時に、知覚神経の異常な興奮を抑制し、自律神経機能に対する調整にも効果がある。そのため、健康に有効な遠赤外線治療のみならず、医療器材の代用品とすることもできる。また、使用方法が簡単かつ安全で、薬物アレルギ、医療トラブルなど従来医療の短所がない。更に、運動や仕事の疲労を取り除いたり、痛みを軽減したりすることができる。
なお、本発明では好適な実施形態を前述の通りに開示したが、これらは決して本発明を限定するものではなく、当該技術を熟知する者は誰でも、本発明の精神と領域を脱しない範囲内で各種の変更や修正を加えることができることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の一実施形態によるナノ遠赤外線ベルトを示す斜視図である。
【図2】ナノ遠赤外線ベルトのベルト本体の編織構造を示す図である。
【図3】ベルト本体の編織構造内の前針辺区において、弾性糸または繊維糸、ナノ遠赤外線マイナスイオン縫い糸と緯糸とが交編織してなる上下関係を示す図である。
【図4】ベルト本体の編織構造内の編織区において、弾性糸または繊維糸、ナノ遠赤外線マイナスイオン縫い糸と緯糸とが交編織してなる上下関係を示す図である。
【図5】ベルト本体の編織構造内の後鉤辺区において、弾性糸または繊維糸、ナノ遠赤外線マイナスイオン縫い糸と緯糸とが交編織してなる上下関係を示す図である。
【符号の説明】
【0024】
1 ベルト本体
2 バックル
3 ベルト後端部
11 前針辺区
12 編織区
13 後鉤辺区
21 差込ピン
31 開口部
32 止め孔
101 緯糸
111 弾性糸または繊維糸
112 弾性糸または繊維糸
113 縫い糸
114 縫い糸
115 収編辺線
121 経糸部
131 縫い糸
132 縫い糸
133 弾性糸または繊維糸
134 弾性糸または繊維糸
1211 弾性糸または繊維糸
1212 繊維糸
1213 繊維糸
1214 繊維糸
1215 縫い糸
1216 繊維糸
1217 縫い糸
1218 繊維糸
1219 繊維糸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベルト本体と、
前記ベルト本体の先端に結合されたバックルと、
前記ベルト本体の後端に結合されたベルト後端部と、
を備えるナノ遠赤外線ベルトであって、
前記ベルト本体は、複数の編織区を有し、前記複数の編織区の前記各編織区は複数の経糸部および複数の緯糸が交編織してなり、前記経糸部は弾性糸または繊維糸、複数の繊維糸、一本以上のナノ遠赤外線マイナスイオン繊維糸および一本以上のナノ遠赤外線マイナスイオン縫い糸が交編織してなり、複数の前記緯糸はそれぞれ前記経糸部の前記弾性糸または繊維糸、複数の前記繊維糸、前記一本以上のナノ遠赤外線マイナスイオン繊維糸および前記一本以上のナノ遠赤外線マイナスイオン縫い糸の上下に垂直に交編織されていることを特徴とするナノ遠赤外線ベルト。
【請求項2】
前記ベルト本体は、前記複数の編織区の最前列の編織区が前針辺区に続き、前側に位置する前記一本以上の弾性糸または繊維糸、および前記一本以上のナノ遠赤外線マイナスイオン縫い糸が前記複数の緯糸の上下に交編織してなることを特徴とする請求項1に記載のナノ遠赤外線ベルト。
【請求項3】
前記前針辺区は、前針辺区の先端に複数の緯糸が絡むように織り成す収編辺線がさらに設けられていることを特徴とする請求項2に記載のナノ遠赤外線ベルト。
【請求項4】
前記ベルト本体は、後側に位置する編織区をさらに含み、前記編織区は前記一本以上のナノ遠赤外線マイナスイオン縫い糸と前記一本以上の弾性糸または繊維糸とが前記複数の緯糸の上下に交編織してなることを特徴とする請求項1に記載のナノ遠赤外線ベルト。
【請求項5】
前記ベルト本体は、前記編織区の前記経糸部の複数の伸び防止繊維糸が人口繊維または天然繊維でもよく、前記経糸部の前記一本以上のナノ遠赤外線マイナスイオン繊維糸は人口繊維または天然繊維が加工された後、ナノ遠赤外線およびマイナスイオンを有し、前記経糸部の前記一本以上の縫い糸は人口繊維または天然繊維が加工された後、ナノ遠赤外線およびマイナスイオンを有し、前記複数の緯糸はそれぞれ加工された後、ナノ遠赤外線およびマイナスイオンを有する人口繊維または天然繊維であることを特徴とする請求項1に記載のナノ遠赤外線ベルト。
【請求項6】
前記ベルト本体は、前記前針辺区の前記一本以上のナノ遠赤外線マイナスイオン縫い糸が加工されてナノ遠赤外線およびマイナスイオンを有する人口繊維または天然繊維を用いていることを特徴とする請求項1に記載のナノ遠赤外線ベルト。
【請求項7】
前記ベルト本体は、後鉤辺区の前記一本以上のナノ遠赤外線マイナスイオン縫い糸が加工されたてナノ遠赤外線およびマイナスイオンを有する人口繊維または天然繊維を用いていることを特徴とする請求項4に記載のナノ遠赤外線ベルト。
【請求項8】
前記ベルト本体は、弾性を有し伸縮しても、弾性がなくて伸縮しなくても、どちらでも構わないことを特徴とする請求項1に記載のナノ遠赤外線ベルト。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−57657(P2010−57657A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−225565(P2008−225565)
【出願日】平成20年9月3日(2008.9.3)
【出願人】(500181946)通徳興業股▲ふん▼有限公司 (1)
【Fターム(参考)】