ニチノールトリガワイヤ付きステント送給システム
ステントグラフト送給システム(50)は、そこに保持されるステントグラフト(74)を有する。前記ステントグラフトは、前記送給システムにおいて、ノーズコーン拡張器(58)の遠位端で遠位に開口するカプセル(78)内に保持される近位に伸びる自己拡張型露出ステント(76)を有する。トリガワイヤ(80)は、前記送給システムの遠位端にあるリリース・メカニズム(82)から、前記カプセル内の第1開口部(84)、つまり、露出ステントの近位の曲げ部分(86)のあたりへと伸び、前記カプセル内の第1開口部から第2開口部(88)へと近位に伸びている。前記トリガワイヤは、露出ステントの早期解放を防止する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、医療機器に関し、特に、移植可能装置の人体あるいは動物体への導入のための医療装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ステントグラフト等の移植可能装置は、使用時に拡張し、大動脈等の血管壁に係合し、目標位置に当該移植可能装置を保持することを支援することのできる自己拡張型露出ステントを含むことができる。当該自己拡張型露出ステントには、目標位置における係合と保持を支援するバーブ(barb)が含まれる。導入時には、露出ステントを収縮状態にしておく必要があり、このため、ステントグラフト送給システムには、露出ステントを受けるカプセルが含まれる。また、当該カプセルは、バーブが血管壁と早期に係合することを防止する。
【0003】
2008年10月14日に発行された米国特許第7,435,253号の発明の名称は、「人工器官及び人工器官を留置する方法」であるが、これは、カプセル保持システムを取り込んだステントグラフト導入装置を開示しており、その教示は、そっくりそのまま、本明細書にも取り入れる。
【0004】
露出ステントの当該カプセルからの早期の離脱は、患者に問題を引き起こす。そのため、導入装置の遠位端から伸び、カプセル内部の露出ステントの近位の曲げ部分に係合する細いステンレス鋼ワイヤを用いるトリガワイヤ・リリース・システムが提案されている。
【0005】
より細くより柔軟なトリガワイヤを利用するのが望ましいが、トリガワイヤ・リリース・システムの従来のものは、より柔軟なワイヤには相応しくない。
【0006】
改良された露出ステント保持システムを提供し、或いは、少なくとも、医師に有用な代替装置を提供することが本開示の目的である。
【0007】
本明細書を通じて、大動脈部分、留置装置、あるいは人工器官に関する「遠位な」という用語は、大動脈、留置装置或いは、人工器官における、血流方向で心臓から離れている末端を意味し、「近位の」という用語は、大動脈部分、留置装置、あるいは人工器官における、心臓により近い、の末端を意味する。他の血管に関して、「尾側の」と「頭部の」類似語も理解されたい。
【発明の概要】
【0008】
ある形態では、本開示には、少なくとも1つの曲げ部分を有する自己拡張型露出ステントを含むステントグラフトと組合わせるステントグラフト送給システムが含まれる。本送給システムは、使用時に患者の外部に留まる遠位端と、使用時に患者の体内に導入される近位端と、自己拡張型露出ステントを受け入れ、その送給時に当該露出ステントを収縮状態に保持するためのカプセルと、当該カプセルからの露出ステントの早期離脱を防止する保持システムを有する。保持システムは、カプセル内に第1開口部と第2開口部を有し、さらに、送給システムの遠位端からカプセルの第1開口部へと伸びるトリガワイヤを有する。当該ワイヤは、露出ステントの曲げ部分に係合し、第2開口部へと伸びる。露出ステントは、トリガワイヤが離脱するまで、カプセルから離脱することができない。
【0009】
トリガワイヤは、ニチノールワイヤ等のニッケル・チタン合金からなり、0.41mm(0.016インチ)から0.46mm(0.018インチ)の直径を有する。
【0010】
トリガワイヤは、露出ステントの曲げ部分に直接係合することもできる。あるいは、トリガワイヤは、保持ループに係合することができるが、その際、保持ループは露出ステントの曲げ部分に係合する。保持ループは、生体適合性材料、縫合或いはニチノールリングからなることができる。
【0011】
ある実施形態では、カプセルは、円筒形の壁を有することができ、少なくともその一部は、選択された厚さを有する。第1開口部は、その厚さの円筒形の壁を貫いて伸びる開口部を当該壁に有し、第2開口部は、当該壁を長手方向に貫通する開口部を有する。第1開口部と第2開口部は交わる。
【0012】
別の形態では、本開示は、少なくとも1つの曲げの部分を有し、近位方向に伸びる自己拡張型露出ステントを含むステントグラフトと組合わせるステントグラフト送給システムを含む。本送給システムは、使用時に患者の外側に留まる遠位端と、使用時に患者に導入される近位端と、さらに、ノーズコーン拡張器の遠位端に設けられて遠位方向に開口するカプセルとを有する。当該カプセルは、近位方向に伸びる自己拡張型露出ステントを受け入れ、送給時に当該露出ステントを収縮状態の保持するものである。本送給システムは、また、カプセル内の露出ステントのための保持システムを有する。当該保持システムは、カプセル内に第1開口部と、第1開口部より近位側にある第2開口部を有し、さらに、トリガワイヤを有する。当該ワイヤは、送給システムの遠位端から、カプセル内の第1開口部内へと伸び、露出ステントの近位の曲げ部分と係合し、当該カプセル内の第1開口部から第2開口部へと近位方向に伸びる。
【0013】
ある実施形態では、近位の曲げ部分のトリガワイヤとの係合では、第1開口部へとカーブして近位の曲げ部分を有し、トリガワイヤに係合する。
【0014】
また別の形態では、本開示は、少なくとも1つの曲げ部分を有し、近位に伸びる自己拡張型露出ステントを含む、ステントグラフトと組合わせるステントグラフト送給システムを含む。当該送給システムは、使用時に、患者の外側に留まる遠位端と、使用時に患者に導入される近位端を有し、ノーズコーン拡張器の遠位端において遠位方向に開口するカプセルを有する。当該カプセルは、一部が選択された厚さを有する円筒形の壁と、当該厚さの円筒形の壁を貫通する当該壁にある第1開口部と、当該壁を長手方向に貫通し、第1開口部と交差する第2開口部を有している。当該カプセルは、近位方向に伸びる自己拡張型露出ステントを受け入れ、その送給時に、当該露出ステントを収縮状態に保持する。当該送給システムは、更に、当該カプセル内の露出ステントのための保持システムを有する。保持システムは、トリガワイヤを有しており、当該トリガワイヤは、本送給システムの遠位端からカプセル内の第2開口部へと伸び、第1開口部において、露出ステントの近位の曲げ部分に係合する。
【0015】
別の形態では、本開示は、内管腔人工器官と組合わせる脈管内送給装置をであって、当該内管腔人工器官は、遠位端と近位端と、ルーメン及び少なくとも1つのステントとを有し、当該送給装置に配置されている。当該送給装置は、カテーテル本体と、カテーテル本体から当該送給装置の近位端にあるノーズコーン拡張器まで伸びるガイドワイヤカテーテルと、当該送給装置の遠位端に配置されるトリガワイヤ・リリース・メカニズムと、少なくとも1つのトリガワイヤと、カテーテル本体とノーズコーン拡張器の間にあるガイドワイヤカテーテルの外側表面の長さの少なくとも一部に沿って配置された近位保持装置を有する。近位保持装置は、前記少なくとも1つのステントを受け入れる内側メインルーメンと、当該内側メインルーメンに対して同心の二次的外側ルーメンと、近位端に隣接した少なくとも1つの開口部と、内側メインルーメン内に受け入れられた少なくとも1つのステントと係合し、前記開口部でトリガワイヤと係合する少なくとも1つの保持ループを有する。トリガワイヤは、トリガ・リリース・メカニズムから伸びて、内管腔人工器官の近位端を通り、二次的外側ルーメンに伸び、当該開口部で保持ループを通って、二次的外側ルーメン内を続く。トリガワイヤは、その離脱する前に当該脈管内人工器官を抑える。トリガワイヤは、二次的外側ルーメン内における保持時もトリガワイヤの離脱時にも、実質的に直線構造を維持している。
【0016】
これらの様々な配置によって、トリガワイヤは第1開口部を通ってカプセル内に侵入し、露出ステントの曲げ部分あたりを通って、同様の細長い開口部を通って、カプセルを出て行き、ノーズコーン拡張器にある別の開口部へと侵入することがわかる。この配置によって、発明者は、トリガワイヤのおかげで露出ステントが早期に離脱することがないということを発見した。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本明細書は本発明につき説明するものであるが、理解のために、先行技術と本発明の実施形態を示す添付図面を参照してその説明を行う。
【図1A】トリガワイヤの先行技術を示す。
【図1B】トリガワイヤの先行技術を示す。
【図2】本開示の実施形態に係る移植可能装置送給システムを示す。
【図3A】図2で示された実施形態のカプセル領域の詳細を示す。
【図3B】図2で示された実施形態のカプセル領域の詳細を示す。
【図3C】図2で示された実施形態のカプセル領域の詳細を示す。
【図4】本開示の別の実施形態に係る保持システムの断面図を示す。
【図5】本開示の更に別の実施形態に係る保持システムの断面図を示す。
【図6】図5で示された実施形態のカプセル部分の詳細を示す。
【図7A】保持ループの別の配列を示す。
【図7B】保持ループの別の配列を示す。
【図7C】保持ループの別の配列を示す。
【図7D】保持ループの別の配列を示す。
【図8】図5で示された保持ループを組み入れた本開示の実施形態に係る移植可能送給装置を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1Aと図1Bは、トリガワイヤの先行技術を示す。この先行技術では、送給装置10が、(長手方向断面図で示されるように)ガイドワイヤカニューレ14にあるノーズコーン拡張器12を含む近位端を有する。ノーズコーン拡張器12の遠位端16には、遠位方向に開口するカプセル18がある。ステントグラフト20が、収縮してカプセル18に受けられた近位の露出ステント22を有する。カプセルには、その近位端のより近くのカプセルの側部に小さな開口部24がある。ステンレス鋼トリガワイヤ26が当該開口部24を通って露出ステント22の曲げ部分28に係合する。それから、当該ワイヤは、カプセル内で近位方向に伸びる。
【0019】
ステンレス鋼トリガワイヤ26は、もともと、十分に硬いので、露出ステントが普通の力で遠位に引っぱられても、ワイヤは、露出ステントの曲げ部分28から外れることはない。
【0020】
しかし、図1Aのステンレス鋼ワイヤがよりしなやかなニチノールワイヤなどのニッケル・チタン合金と置き換われば、図1Bに示すような情況が起こりうる。露出ステントに対して通常の力を加えると、ニチノールワイヤ30は容易に湾曲し、露出ステント22は、矢印34に示されるように遠位方向に引き戻され、ついには、ワイヤ30の端32は、曲げ部分28から外れて、露出ステントが、早期にカプセルから外れる可能性がある。早期に露出ステントをカプセルから取り外すだけの動作は起こる可能性があり、例えば、シースがステントグラフトから離脱する場合や、ステントグラフトが送給装置に保持されながら、当該ステントグラフトを正しい位置に配置しようと操作する場合などにそのような可能性が生じる。
【0021】
図2は、本開示の実施形態に係る移植可能装置送給装置を示す。図3Aと図3Bは、長手方向の断面の詳細を示し、図3Cは、図2で示す実施形態のカプセル領域の側面図を示す。
【0022】
送給装置50には、使用時に患者の外側に留まるハンドル部52と、そこにステントグラフトを送給するために患者に導入された導入部54を有する。送給装置は図2に描かれているが、シースが一部外れ、ステントグラフトを露出しているがステントグラフトがまだ送給装置から外れていない段階のものである。この状態は、送給装置50の導入部分54が患者内にある時に、通常唯一生じる。
【0023】
送給装置50のハンドル部52は、ハンドル部分52の遠位から導入部54の近位端における近位のテーパーのノーズコーン拡張器まで伸びるガイドワイヤカニューレ56を有する。ガイドワイヤカニューレ56は、通路あるいはプッシャーのルーメン60あるいは、その遠位端においてハンドル部52に接続する送給カテーテル62を貫通して長手方向に伸びている。ガイドワイヤカニューレ56は、プッシャーカテーテル62に対して、長手方向及び回転方向で動くことができ、ハンドル部52の遠位端において、ピン万力64によって、ハンドル部とプッシャーカテーテル62に関して、固定することができる。導入装置のシース66は、送給カテーテル62の周りに同軸状にして取り付けられ、放射線不透過性マーカー(図示せず)を選択的に含むテーパー近位端68から、シース62に取り付けられているコネクタバルブ操縦機70へと伸びる。周知の雄ルアーロック連結ハブ72は、注射器その他の医療装置への連結のために、ガイドワイヤカニューレ56の遠位端に取り付けられている。
【0024】
コネクタバルブ遠隔操縦機70は、シリコンディスクアセンブリ等の止血シールアセンブリとプッシャーカテーテルとシリコンディスクアセンブリを貫いて伸びる補助カテーテルとを有する自動密閉バルブとすることができる。または、バルブアセンブリは、キャプターバルブ(Captor Valve (インディアナ州、ブルーミントン、クック社))等の手作業可能なバルブを含むことができる。
【0025】
導入装置シース66は、ノーズコーン拡張器58へと近位に伸び、留置装置を患者に導入する際に、ステントグラフト74を覆う。図2に示すように、導入装置シース66は、遠位方向に引き戻されてステントグラフトが露出されているが、これは留置可能装置(体内に留置または移植可能な装置)が患者の脈管内の選択された位置とされて留置が行われる段階を示す。
【0026】
ステントグラフトあるいは移植可能装置74は、送給カテーテル62の近位でありノーズコーン拡張器の遠位の位置で、ガイドワイヤカニューレ56上に支持される。ノーズコーン拡張器58は、ガイドワイヤカニューレ56を通って伸びる商業上入手可能なガイドワイヤ(図示せず)上に沿って、所要のアクセス場所にアクセスするための、テーパー近位端59を有する。
【0027】
ステントグラフト74は、ノーズコーン拡張器58の遠位端にあり、遠位に開口するカプセル78が受ける近位方向に伸びる露出ステント76を有する。
【0028】
トリガワイヤ・リリース・システムは、ステントグラフトが正確に配置された時、当該ステントグラフトを送給装置50の近位端54から解放することを可能にするためのものであり、近位保持システムを提供する。トリガワイヤ80は、送給カテーテル62のルーメン60を通ってハンドル52上にある近位のトリガワイヤリリース82から伸び、ステントグラフト74を通って、近位の露出ステント76の領域内にあるステントグラフトから出て行く。そこから、当該ワイヤは、カプセルの外側に沿って伸び、カプセル78の壁にある第1開口部84に入り、露出ステント76の曲げ部分86の下に入る。それから、当該ワイヤは、当該開口部84を出て、近位に伸び、ノーズコーン拡張器58にある第2開口部88に入り、当該開口部88内で終わる。トリガワイヤ80の配置の詳細に関しては、図3Aと図3C参照。
【0029】
ステントグラフトを長手方向、回転方向で正確に配置させるように操作する時に起りうるように、露出ステントが遠位方向に引かれると、図3Bに示した配置が起こり得る。この状況で、露出ステント76の曲げ部分8が、開口部84の遠位端に後退し得るが、ワイヤ80は、当該ステントがより遠くへ後退されないようにする。
【0030】
図2に描かれたタイプのアセンブリのテストでは、ステントグラフトの遠位にかかる約40ニュートンの牽引力によって、トリガワイヤが歪んだり、露出ステントがカプセルから離脱することはないことが発見された。別のテストでは、シースが患者の血管系内のステントグラフトから引き抜かれるときに起こるように、負荷が遠位方向にステントグラフトにかけられた。ステントグラフトに最初に組み込んだ状態で、トリガワイヤの引き戻しのための力がテストされた。組み込んだ力が10ニュートンの時、引き戻しのための力は、4.8ニュートンであった。組み込んだ力が20ニュートンの時、引き戻しのための力は、10ニュートンであった。これらの力は、トリガワイヤを引き戻すのには、受け入れられるレベルの範囲内であった。
【0031】
図4は、本開示の別の実施形態に係る保持システムの断面図である。本実施形態では、図2と図3Aに対応する部分には、対応する同じ参照番号が用いられている。
【0032】
本実施形態では、ステントグラフト74は、ノーズコーン拡張器58の遠位端61上にある遠位方向に開口するカプセル78に押さえられ受け止められている近位に伸びる露出ステントを有する。トリガワイヤ・リリース・システムは、ステントグラフトが正確に配置された時、送給システム50の近位端54からのステントグラフトの解放を可能にするものであり、少なくとも近位の保持システムを提供する。トリガワイヤ80は、ハンドル(図示せず)上の近位のトリガワイヤリリースから伸び、近位の露出ステント76の領域内のステントグラフトから出て行く。そこから、当該ワイヤは、カプセルの外側に沿って伸び、カプセル78の壁にある第1開口部90を通って、今度は、露出ステント76の曲げ部分86と係合する保持ループと係合する。それから、当該ワイヤ80は、近位方向に伸び、当該開口部90の近位にある第2開口部94に入り、ワイヤは、第2開口部94内で終わる。保持ループの多様な実施形態が図7Aから図7Cに示されている。
【0033】
図5は、本開示のさらに別の実施形態に係る保持システムの断面図を示し、図6は、図5に示す実施形態のカプセル部分の詳細を示し、図8は、図5及び図6で示した保持システムを組み入れた本実施の実施形態に係る移植可能装置送給装置を示している。本実施形態では、図2と図3Aに対応する部分は、対応する同じ参照番号が使用されている。
【0034】
本実施形態では、ステントグラフト74は、ノーズコーン拡張器58の遠位端61にある遠位に開口するカプセル78に受け止められる近位に伸びる露出ステントを有する。カプセルには、周辺壁95がある。周辺壁95は、長手方向に厚みのある領域97と当該壁95の厚みのある領域97を通って伸びる第1開口部96を有する。第2開口部98は、当該壁95の厚みのある領域97の長さを通じて伸び、当該壁の中で第1開口部96と交差する。第2開口部98は、カプセルの壁内を、実質上カプセル78の全長の長さ分を伸びる。トリガワイヤ・リリース・システムは、ステントグラフトが、正しく配置されたとき、送給装置の近位端からステントグラフトの解放を可能にするものであり、近位の保持システムを提供する。トリガワイヤ80は、ハンドル(図示せず)上にある近位のトリガワイヤリリースから伸び、近位の露出ステント76の領域内にあるステントグラフト74から出る。そこから、当該ワイヤは、カプセルの方向へと伸び、第2開口部98に入る。第1開口部96との交差点では、当該ワイヤ80は、今度は、露出ステント76の曲げ部分86と係合する保持ループ92を通り抜ける。それから、当該ワイヤ80は、近位方向に伸びる。保持ループの様々な実施形態が図7Aから図7Dに示される。
【0035】
図7A、図7B、図7C及び図7Dは、保持ループの別の配列を示している。
【0036】
図7Aでは、トリガワイヤ80と露出ステント76の曲げ部分86とに係合する保持ループ101が、縫合材料等の生体適合性糸から形成される。
【0037】
図7Bでは、トリガワイヤ80と露出ステント76の曲げ部分86とに係合する保持ループ103は、ステンレス鋼、ニチノールワイヤ等のニッケル・チタン合金などの金属の環状あるいは楕円形状のリングから形成される。
【0038】
図7Cでは、トリガワイヤ80に係合する保持ループは、露出ステント76の曲げ部分86から形成された小穴からなり、当該トリガワイヤがそこを通り抜ける。
【0039】
図7Dでは、保持ループは、図5で示す実施形態で使用される。この場合、保持ループは、第1開口部のほうへ湾曲し小穴を形成する露出ステント76の曲げ部分86からなる。当該曲げ部分は、第2開口部98を通じて伸びるトリガワイヤ80が当該小穴105を通るだけ十分な距離を置いて、第1開口部96へと伸びる。本実施形態では、トリガワイヤ80は、二次的外側ルーメン内に保持されている時も、外れる時も、実質上直線構造を保持する。これは、トリガワイヤの牽引力を減らし、露出ステントの早期離脱を防ぐことになる。
【0040】
本明細書を通じて、多様な示唆が本開示の範囲に関しなされているが、本開示はそれらのいずれにも限定するものでなく、共に組み合わされたこれらのうち、2つ以上に及ぶ。実施例は、単なる例示のためであり、限定するためのものではない。
【0041】
本明細書とこれに続く特許請求の範囲の全体を通じて、文脈上別の方法で必要としない限り、「有する(comprise)」、「含む(include)」、その他「有している(comprising)」及び「含んでいる(including)」等は、説明されたエレメント、又は、エレメントの群を含むことを意味するが、他のいかなるエレメント又はエレメントの群を除外するものではない。
【技術分野】
【0001】
本開示は、医療機器に関し、特に、移植可能装置の人体あるいは動物体への導入のための医療装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ステントグラフト等の移植可能装置は、使用時に拡張し、大動脈等の血管壁に係合し、目標位置に当該移植可能装置を保持することを支援することのできる自己拡張型露出ステントを含むことができる。当該自己拡張型露出ステントには、目標位置における係合と保持を支援するバーブ(barb)が含まれる。導入時には、露出ステントを収縮状態にしておく必要があり、このため、ステントグラフト送給システムには、露出ステントを受けるカプセルが含まれる。また、当該カプセルは、バーブが血管壁と早期に係合することを防止する。
【0003】
2008年10月14日に発行された米国特許第7,435,253号の発明の名称は、「人工器官及び人工器官を留置する方法」であるが、これは、カプセル保持システムを取り込んだステントグラフト導入装置を開示しており、その教示は、そっくりそのまま、本明細書にも取り入れる。
【0004】
露出ステントの当該カプセルからの早期の離脱は、患者に問題を引き起こす。そのため、導入装置の遠位端から伸び、カプセル内部の露出ステントの近位の曲げ部分に係合する細いステンレス鋼ワイヤを用いるトリガワイヤ・リリース・システムが提案されている。
【0005】
より細くより柔軟なトリガワイヤを利用するのが望ましいが、トリガワイヤ・リリース・システムの従来のものは、より柔軟なワイヤには相応しくない。
【0006】
改良された露出ステント保持システムを提供し、或いは、少なくとも、医師に有用な代替装置を提供することが本開示の目的である。
【0007】
本明細書を通じて、大動脈部分、留置装置、あるいは人工器官に関する「遠位な」という用語は、大動脈、留置装置或いは、人工器官における、血流方向で心臓から離れている末端を意味し、「近位の」という用語は、大動脈部分、留置装置、あるいは人工器官における、心臓により近い、の末端を意味する。他の血管に関して、「尾側の」と「頭部の」類似語も理解されたい。
【発明の概要】
【0008】
ある形態では、本開示には、少なくとも1つの曲げ部分を有する自己拡張型露出ステントを含むステントグラフトと組合わせるステントグラフト送給システムが含まれる。本送給システムは、使用時に患者の外部に留まる遠位端と、使用時に患者の体内に導入される近位端と、自己拡張型露出ステントを受け入れ、その送給時に当該露出ステントを収縮状態に保持するためのカプセルと、当該カプセルからの露出ステントの早期離脱を防止する保持システムを有する。保持システムは、カプセル内に第1開口部と第2開口部を有し、さらに、送給システムの遠位端からカプセルの第1開口部へと伸びるトリガワイヤを有する。当該ワイヤは、露出ステントの曲げ部分に係合し、第2開口部へと伸びる。露出ステントは、トリガワイヤが離脱するまで、カプセルから離脱することができない。
【0009】
トリガワイヤは、ニチノールワイヤ等のニッケル・チタン合金からなり、0.41mm(0.016インチ)から0.46mm(0.018インチ)の直径を有する。
【0010】
トリガワイヤは、露出ステントの曲げ部分に直接係合することもできる。あるいは、トリガワイヤは、保持ループに係合することができるが、その際、保持ループは露出ステントの曲げ部分に係合する。保持ループは、生体適合性材料、縫合或いはニチノールリングからなることができる。
【0011】
ある実施形態では、カプセルは、円筒形の壁を有することができ、少なくともその一部は、選択された厚さを有する。第1開口部は、その厚さの円筒形の壁を貫いて伸びる開口部を当該壁に有し、第2開口部は、当該壁を長手方向に貫通する開口部を有する。第1開口部と第2開口部は交わる。
【0012】
別の形態では、本開示は、少なくとも1つの曲げの部分を有し、近位方向に伸びる自己拡張型露出ステントを含むステントグラフトと組合わせるステントグラフト送給システムを含む。本送給システムは、使用時に患者の外側に留まる遠位端と、使用時に患者に導入される近位端と、さらに、ノーズコーン拡張器の遠位端に設けられて遠位方向に開口するカプセルとを有する。当該カプセルは、近位方向に伸びる自己拡張型露出ステントを受け入れ、送給時に当該露出ステントを収縮状態の保持するものである。本送給システムは、また、カプセル内の露出ステントのための保持システムを有する。当該保持システムは、カプセル内に第1開口部と、第1開口部より近位側にある第2開口部を有し、さらに、トリガワイヤを有する。当該ワイヤは、送給システムの遠位端から、カプセル内の第1開口部内へと伸び、露出ステントの近位の曲げ部分と係合し、当該カプセル内の第1開口部から第2開口部へと近位方向に伸びる。
【0013】
ある実施形態では、近位の曲げ部分のトリガワイヤとの係合では、第1開口部へとカーブして近位の曲げ部分を有し、トリガワイヤに係合する。
【0014】
また別の形態では、本開示は、少なくとも1つの曲げ部分を有し、近位に伸びる自己拡張型露出ステントを含む、ステントグラフトと組合わせるステントグラフト送給システムを含む。当該送給システムは、使用時に、患者の外側に留まる遠位端と、使用時に患者に導入される近位端を有し、ノーズコーン拡張器の遠位端において遠位方向に開口するカプセルを有する。当該カプセルは、一部が選択された厚さを有する円筒形の壁と、当該厚さの円筒形の壁を貫通する当該壁にある第1開口部と、当該壁を長手方向に貫通し、第1開口部と交差する第2開口部を有している。当該カプセルは、近位方向に伸びる自己拡張型露出ステントを受け入れ、その送給時に、当該露出ステントを収縮状態に保持する。当該送給システムは、更に、当該カプセル内の露出ステントのための保持システムを有する。保持システムは、トリガワイヤを有しており、当該トリガワイヤは、本送給システムの遠位端からカプセル内の第2開口部へと伸び、第1開口部において、露出ステントの近位の曲げ部分に係合する。
【0015】
別の形態では、本開示は、内管腔人工器官と組合わせる脈管内送給装置をであって、当該内管腔人工器官は、遠位端と近位端と、ルーメン及び少なくとも1つのステントとを有し、当該送給装置に配置されている。当該送給装置は、カテーテル本体と、カテーテル本体から当該送給装置の近位端にあるノーズコーン拡張器まで伸びるガイドワイヤカテーテルと、当該送給装置の遠位端に配置されるトリガワイヤ・リリース・メカニズムと、少なくとも1つのトリガワイヤと、カテーテル本体とノーズコーン拡張器の間にあるガイドワイヤカテーテルの外側表面の長さの少なくとも一部に沿って配置された近位保持装置を有する。近位保持装置は、前記少なくとも1つのステントを受け入れる内側メインルーメンと、当該内側メインルーメンに対して同心の二次的外側ルーメンと、近位端に隣接した少なくとも1つの開口部と、内側メインルーメン内に受け入れられた少なくとも1つのステントと係合し、前記開口部でトリガワイヤと係合する少なくとも1つの保持ループを有する。トリガワイヤは、トリガ・リリース・メカニズムから伸びて、内管腔人工器官の近位端を通り、二次的外側ルーメンに伸び、当該開口部で保持ループを通って、二次的外側ルーメン内を続く。トリガワイヤは、その離脱する前に当該脈管内人工器官を抑える。トリガワイヤは、二次的外側ルーメン内における保持時もトリガワイヤの離脱時にも、実質的に直線構造を維持している。
【0016】
これらの様々な配置によって、トリガワイヤは第1開口部を通ってカプセル内に侵入し、露出ステントの曲げ部分あたりを通って、同様の細長い開口部を通って、カプセルを出て行き、ノーズコーン拡張器にある別の開口部へと侵入することがわかる。この配置によって、発明者は、トリガワイヤのおかげで露出ステントが早期に離脱することがないということを発見した。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本明細書は本発明につき説明するものであるが、理解のために、先行技術と本発明の実施形態を示す添付図面を参照してその説明を行う。
【図1A】トリガワイヤの先行技術を示す。
【図1B】トリガワイヤの先行技術を示す。
【図2】本開示の実施形態に係る移植可能装置送給システムを示す。
【図3A】図2で示された実施形態のカプセル領域の詳細を示す。
【図3B】図2で示された実施形態のカプセル領域の詳細を示す。
【図3C】図2で示された実施形態のカプセル領域の詳細を示す。
【図4】本開示の別の実施形態に係る保持システムの断面図を示す。
【図5】本開示の更に別の実施形態に係る保持システムの断面図を示す。
【図6】図5で示された実施形態のカプセル部分の詳細を示す。
【図7A】保持ループの別の配列を示す。
【図7B】保持ループの別の配列を示す。
【図7C】保持ループの別の配列を示す。
【図7D】保持ループの別の配列を示す。
【図8】図5で示された保持ループを組み入れた本開示の実施形態に係る移植可能送給装置を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1Aと図1Bは、トリガワイヤの先行技術を示す。この先行技術では、送給装置10が、(長手方向断面図で示されるように)ガイドワイヤカニューレ14にあるノーズコーン拡張器12を含む近位端を有する。ノーズコーン拡張器12の遠位端16には、遠位方向に開口するカプセル18がある。ステントグラフト20が、収縮してカプセル18に受けられた近位の露出ステント22を有する。カプセルには、その近位端のより近くのカプセルの側部に小さな開口部24がある。ステンレス鋼トリガワイヤ26が当該開口部24を通って露出ステント22の曲げ部分28に係合する。それから、当該ワイヤは、カプセル内で近位方向に伸びる。
【0019】
ステンレス鋼トリガワイヤ26は、もともと、十分に硬いので、露出ステントが普通の力で遠位に引っぱられても、ワイヤは、露出ステントの曲げ部分28から外れることはない。
【0020】
しかし、図1Aのステンレス鋼ワイヤがよりしなやかなニチノールワイヤなどのニッケル・チタン合金と置き換われば、図1Bに示すような情況が起こりうる。露出ステントに対して通常の力を加えると、ニチノールワイヤ30は容易に湾曲し、露出ステント22は、矢印34に示されるように遠位方向に引き戻され、ついには、ワイヤ30の端32は、曲げ部分28から外れて、露出ステントが、早期にカプセルから外れる可能性がある。早期に露出ステントをカプセルから取り外すだけの動作は起こる可能性があり、例えば、シースがステントグラフトから離脱する場合や、ステントグラフトが送給装置に保持されながら、当該ステントグラフトを正しい位置に配置しようと操作する場合などにそのような可能性が生じる。
【0021】
図2は、本開示の実施形態に係る移植可能装置送給装置を示す。図3Aと図3Bは、長手方向の断面の詳細を示し、図3Cは、図2で示す実施形態のカプセル領域の側面図を示す。
【0022】
送給装置50には、使用時に患者の外側に留まるハンドル部52と、そこにステントグラフトを送給するために患者に導入された導入部54を有する。送給装置は図2に描かれているが、シースが一部外れ、ステントグラフトを露出しているがステントグラフトがまだ送給装置から外れていない段階のものである。この状態は、送給装置50の導入部分54が患者内にある時に、通常唯一生じる。
【0023】
送給装置50のハンドル部52は、ハンドル部分52の遠位から導入部54の近位端における近位のテーパーのノーズコーン拡張器まで伸びるガイドワイヤカニューレ56を有する。ガイドワイヤカニューレ56は、通路あるいはプッシャーのルーメン60あるいは、その遠位端においてハンドル部52に接続する送給カテーテル62を貫通して長手方向に伸びている。ガイドワイヤカニューレ56は、プッシャーカテーテル62に対して、長手方向及び回転方向で動くことができ、ハンドル部52の遠位端において、ピン万力64によって、ハンドル部とプッシャーカテーテル62に関して、固定することができる。導入装置のシース66は、送給カテーテル62の周りに同軸状にして取り付けられ、放射線不透過性マーカー(図示せず)を選択的に含むテーパー近位端68から、シース62に取り付けられているコネクタバルブ操縦機70へと伸びる。周知の雄ルアーロック連結ハブ72は、注射器その他の医療装置への連結のために、ガイドワイヤカニューレ56の遠位端に取り付けられている。
【0024】
コネクタバルブ遠隔操縦機70は、シリコンディスクアセンブリ等の止血シールアセンブリとプッシャーカテーテルとシリコンディスクアセンブリを貫いて伸びる補助カテーテルとを有する自動密閉バルブとすることができる。または、バルブアセンブリは、キャプターバルブ(Captor Valve (インディアナ州、ブルーミントン、クック社))等の手作業可能なバルブを含むことができる。
【0025】
導入装置シース66は、ノーズコーン拡張器58へと近位に伸び、留置装置を患者に導入する際に、ステントグラフト74を覆う。図2に示すように、導入装置シース66は、遠位方向に引き戻されてステントグラフトが露出されているが、これは留置可能装置(体内に留置または移植可能な装置)が患者の脈管内の選択された位置とされて留置が行われる段階を示す。
【0026】
ステントグラフトあるいは移植可能装置74は、送給カテーテル62の近位でありノーズコーン拡張器の遠位の位置で、ガイドワイヤカニューレ56上に支持される。ノーズコーン拡張器58は、ガイドワイヤカニューレ56を通って伸びる商業上入手可能なガイドワイヤ(図示せず)上に沿って、所要のアクセス場所にアクセスするための、テーパー近位端59を有する。
【0027】
ステントグラフト74は、ノーズコーン拡張器58の遠位端にあり、遠位に開口するカプセル78が受ける近位方向に伸びる露出ステント76を有する。
【0028】
トリガワイヤ・リリース・システムは、ステントグラフトが正確に配置された時、当該ステントグラフトを送給装置50の近位端54から解放することを可能にするためのものであり、近位保持システムを提供する。トリガワイヤ80は、送給カテーテル62のルーメン60を通ってハンドル52上にある近位のトリガワイヤリリース82から伸び、ステントグラフト74を通って、近位の露出ステント76の領域内にあるステントグラフトから出て行く。そこから、当該ワイヤは、カプセルの外側に沿って伸び、カプセル78の壁にある第1開口部84に入り、露出ステント76の曲げ部分86の下に入る。それから、当該ワイヤは、当該開口部84を出て、近位に伸び、ノーズコーン拡張器58にある第2開口部88に入り、当該開口部88内で終わる。トリガワイヤ80の配置の詳細に関しては、図3Aと図3C参照。
【0029】
ステントグラフトを長手方向、回転方向で正確に配置させるように操作する時に起りうるように、露出ステントが遠位方向に引かれると、図3Bに示した配置が起こり得る。この状況で、露出ステント76の曲げ部分8が、開口部84の遠位端に後退し得るが、ワイヤ80は、当該ステントがより遠くへ後退されないようにする。
【0030】
図2に描かれたタイプのアセンブリのテストでは、ステントグラフトの遠位にかかる約40ニュートンの牽引力によって、トリガワイヤが歪んだり、露出ステントがカプセルから離脱することはないことが発見された。別のテストでは、シースが患者の血管系内のステントグラフトから引き抜かれるときに起こるように、負荷が遠位方向にステントグラフトにかけられた。ステントグラフトに最初に組み込んだ状態で、トリガワイヤの引き戻しのための力がテストされた。組み込んだ力が10ニュートンの時、引き戻しのための力は、4.8ニュートンであった。組み込んだ力が20ニュートンの時、引き戻しのための力は、10ニュートンであった。これらの力は、トリガワイヤを引き戻すのには、受け入れられるレベルの範囲内であった。
【0031】
図4は、本開示の別の実施形態に係る保持システムの断面図である。本実施形態では、図2と図3Aに対応する部分には、対応する同じ参照番号が用いられている。
【0032】
本実施形態では、ステントグラフト74は、ノーズコーン拡張器58の遠位端61上にある遠位方向に開口するカプセル78に押さえられ受け止められている近位に伸びる露出ステントを有する。トリガワイヤ・リリース・システムは、ステントグラフトが正確に配置された時、送給システム50の近位端54からのステントグラフトの解放を可能にするものであり、少なくとも近位の保持システムを提供する。トリガワイヤ80は、ハンドル(図示せず)上の近位のトリガワイヤリリースから伸び、近位の露出ステント76の領域内のステントグラフトから出て行く。そこから、当該ワイヤは、カプセルの外側に沿って伸び、カプセル78の壁にある第1開口部90を通って、今度は、露出ステント76の曲げ部分86と係合する保持ループと係合する。それから、当該ワイヤ80は、近位方向に伸び、当該開口部90の近位にある第2開口部94に入り、ワイヤは、第2開口部94内で終わる。保持ループの多様な実施形態が図7Aから図7Cに示されている。
【0033】
図5は、本開示のさらに別の実施形態に係る保持システムの断面図を示し、図6は、図5に示す実施形態のカプセル部分の詳細を示し、図8は、図5及び図6で示した保持システムを組み入れた本実施の実施形態に係る移植可能装置送給装置を示している。本実施形態では、図2と図3Aに対応する部分は、対応する同じ参照番号が使用されている。
【0034】
本実施形態では、ステントグラフト74は、ノーズコーン拡張器58の遠位端61にある遠位に開口するカプセル78に受け止められる近位に伸びる露出ステントを有する。カプセルには、周辺壁95がある。周辺壁95は、長手方向に厚みのある領域97と当該壁95の厚みのある領域97を通って伸びる第1開口部96を有する。第2開口部98は、当該壁95の厚みのある領域97の長さを通じて伸び、当該壁の中で第1開口部96と交差する。第2開口部98は、カプセルの壁内を、実質上カプセル78の全長の長さ分を伸びる。トリガワイヤ・リリース・システムは、ステントグラフトが、正しく配置されたとき、送給装置の近位端からステントグラフトの解放を可能にするものであり、近位の保持システムを提供する。トリガワイヤ80は、ハンドル(図示せず)上にある近位のトリガワイヤリリースから伸び、近位の露出ステント76の領域内にあるステントグラフト74から出る。そこから、当該ワイヤは、カプセルの方向へと伸び、第2開口部98に入る。第1開口部96との交差点では、当該ワイヤ80は、今度は、露出ステント76の曲げ部分86と係合する保持ループ92を通り抜ける。それから、当該ワイヤ80は、近位方向に伸びる。保持ループの様々な実施形態が図7Aから図7Dに示される。
【0035】
図7A、図7B、図7C及び図7Dは、保持ループの別の配列を示している。
【0036】
図7Aでは、トリガワイヤ80と露出ステント76の曲げ部分86とに係合する保持ループ101が、縫合材料等の生体適合性糸から形成される。
【0037】
図7Bでは、トリガワイヤ80と露出ステント76の曲げ部分86とに係合する保持ループ103は、ステンレス鋼、ニチノールワイヤ等のニッケル・チタン合金などの金属の環状あるいは楕円形状のリングから形成される。
【0038】
図7Cでは、トリガワイヤ80に係合する保持ループは、露出ステント76の曲げ部分86から形成された小穴からなり、当該トリガワイヤがそこを通り抜ける。
【0039】
図7Dでは、保持ループは、図5で示す実施形態で使用される。この場合、保持ループは、第1開口部のほうへ湾曲し小穴を形成する露出ステント76の曲げ部分86からなる。当該曲げ部分は、第2開口部98を通じて伸びるトリガワイヤ80が当該小穴105を通るだけ十分な距離を置いて、第1開口部96へと伸びる。本実施形態では、トリガワイヤ80は、二次的外側ルーメン内に保持されている時も、外れる時も、実質上直線構造を保持する。これは、トリガワイヤの牽引力を減らし、露出ステントの早期離脱を防ぐことになる。
【0040】
本明細書を通じて、多様な示唆が本開示の範囲に関しなされているが、本開示はそれらのいずれにも限定するものでなく、共に組み合わされたこれらのうち、2つ以上に及ぶ。実施例は、単なる例示のためであり、限定するためのものではない。
【0041】
本明細書とこれに続く特許請求の範囲の全体を通じて、文脈上別の方法で必要としない限り、「有する(comprise)」、「含む(include)」、その他「有している(comprising)」及び「含んでいる(including)」等は、説明されたエレメント、又は、エレメントの群を含むことを意味するが、他のいかなるエレメント又はエレメントの群を除外するものではない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの曲げ部分を有する自己拡張型露出ステントを含むステントグラフトと組合わせるステントグラフト送給システムであって、
前記送給システムは、
使用時に患者の外側に留まる遠位端と、
使用時に患者の体内に導入される近位端と、
前記自己拡張型露出ステントを受けいれ、その送給時に、前記露出ステントを収縮状態に保持するカプセルと、
前記カプセルからの前記露出ステントの早期離脱を防止する保持システムと、を有し、
前記保持システムは、
前記カプセル内に第1開口部と第2開口部を有し、
更に、送給システムの遠位端から、前記カプセル内の前記第1開口部へと伸びるトリガワイヤと、
を有し、
前記トリガワイヤは、露出ステントの曲げ部分に係合し、前記第2開口部へと伸び、前記露出ステントは、前記トリガワイヤが離脱するまで前記カプセルから離脱することのできないようにされている、
ステントグラフト送給システム。
【請求項2】
前記トリガワイヤは、ニッケル・チタン合金のワイヤからなる、請求項1に記載のステントグラフト送給システム。
【請求項3】
前記トリガワイヤは、0.41mm(0.016インチ)から0.46mm(0.018インチ)の直径を有する、請求項1に記載のステントグラフト送給システム。
【請求項4】
前記トリガワイヤは、前記露出ステントの曲げ部分に直接係合する、請求項1に記載のステントグラフト送給システム。
【請求項5】
前記トリガワイヤは、前記第1開口部を通じて保持ループに係合し、前記保持ループは、前記露出ステントの曲げ部分に係合する、請求項1に記載のステントグラフト送給システム。
【請求項6】
前記保持ループは、縫合材料かニチノールから選択された材料からなる、請求項5に記載のステントグラフト送給システム。
【請求項7】
前記カプセルが、円筒形の壁を有し、少なくともその一部が選択された厚さを有し、前記第1開口部が、前記厚さの前記壁を貫通して伸びる開口部を有し、前記第2開口部が、前記壁を長手方向に貫通する開口部を有し、前記第1開口部と前記第2開口部が交わる、請求項1に記載のステントグラフト送給システム。
【請求項8】
前記送給システムは、近位の拡張器を有し、前記拡張器の遠位端には、前記カプセルが設けられ、前記カプセルは、遠位方向に向かう開口端を有し、自己拡張型露出ステントは、近位方向に伸びる露出ステントを有し、前記近位方向に伸びる露出ステントは、前記カプセルの遠位に向かう開口端内に受け入れられ、第2開口部は、前記拡張器内に設けられている、請求項1に記載のステントグラフト送給システム。
【請求項9】
少なくとも1つの曲げ部分を有し、近位方向に伸びる自己拡張型露出ステントを含むステントグラフトと組合わせるステントグラフト送給システムであって、
前記送給システムは、
使用時に患者の外側に留まる遠位端と、使用時に患者の体内に導入される近位端と、
ノーズコーン拡張器と、
前記ノーズコーン拡張器の遠位端に設けられて遠位方向に開口するカプセルであって、前記近位方向に伸びる自己拡張型露出ステントを受け入れ、送給時に、前記露出ステントを収縮状態に保持するカプセルと、
前記カプセル内の前記露出ステントのための保持システムであって、
カプセル内の第1開口部と、
前記第1開口部の近位側にある第2開口部と、
さらにトリガワイヤとを有する保持システムと、
を有し、
前記トリガワイヤは、送給システムの遠位端から、前記カプセル内の前記第1開口部内へと伸び、前記露出ステントの近位の曲げ部分に係合し、前記カプセルの前記第1開口部から出て前記第2開口部へと近位方向に伸びる、
ステントグラフト送給システム。
【請求項10】
前記トリガワイヤは、ニチノールワイヤ等の、ニッケル・チタン合金からなり、0.41mmから0.46mmの直径を有する、請求項9に記載のステントグラフト送給システム。
【請求項11】
前記トリガワイヤとの近位の曲げ部分の係合部は、生体適合性材料、縫合ループ及びニチノールリングから選択された保持ループを有する、請求項9に記載のステントグラフト送給システム。
【請求項12】
前記露出ステントが前記第1開口部に向けてカーブし、前記トリガワイヤと係合する近位の曲げ部分を有する、請求項9に記載のステントグラフト送給システム。
【請求項13】
少なくとも1つの曲げ部分を有し、近位に伸びる自己拡張型露出ステントを含むステントグラフトと組合わせるステントグラフト送給システムであって、
前記送給システムは、
使用時に患者の外側に留まる遠位端と、
使用時に患者に導入される近位端と、
ノーズコーン拡張器と、
前記ノーズコーン拡張器の遠位端に遠位方向に開口するカプセルであって、一部が選択された厚さを有する円筒形の壁と、前記厚さの壁を貫通する第1開口部と、前記壁を長手方向に貫通し、前記第1開口部と交差する第2開口部と、を有し、前記近位に伸びる自己拡張型露出ステントを受け入れ、送給時に、前記露出ステントを収縮状態に保持するカプセルと、
前記カプセル内の前記露出ステントのための保持システムであって、前記送給システムの遠位端から、前記カプセル内の前記第2開口部へと伸びるトリガワイヤを有し、
前記トリガワイヤが、前記第1開口部で前記露出ステントの前記近位の曲げ部分に係合するようにされた保持システムと、
を有するステントグラフト送給システム。
【請求項14】
トリガワイヤとの近位の曲げ部分の係合は、生体適合性材料、縫合ループ及びニチノールリングから選択された保持ループを含む、請求項13に記載のステントグラフト送給システム。
【請求項15】
内管腔人工器官と組合わせる脈管内送給装置であって、前記内管腔人工器官は、遠位端と近位端と、ルーメン及び少なくとも1つのステントとを有し、前記送給装置に配置されており、
前記送給装置は、
カテーテル本体と、
前記カテーテル本体から、当該送給装置の近位端にあるノーズコーン拡張器まで伸びるガイドワイヤカテーテルと、
当該送給装置の遠位端に配置されるトリガワイヤ・リリース・メカニズムと、
少なくとも1つのトリガワイヤと、
前記カテーテル本体と前記ノーズコーン拡張器の間にある前記ガイドワイヤカテーテルの外側表面の長さの少なくとも一部に沿って配置された近位保持装置であって、
前記少なくとも1つのステントを受け入れる内側メインルーメンと、
内側メインルーメンに対して同心である二次的外側ルーメンと、
近位端に隣接した少なくとも1つの開口部と、
内側メインルーメン内に受け入れられる前記少なくとも1つのステントと係合し、前記開口部でトリガワイヤと係合する少なくとも1つの保持ループとを有する近位保持装置と、
を有し、
前記トリガワイヤは、前記トリガワイヤ・リリース・メカニズムから延びて、前記内管腔人工器官の近位端を通り、前記二次的外側ルーメンに伸び、前記開口部で前記保持ループを通って、前記二次的外側ルーメンを続けて延びるようになされ、
前記トリガワイヤは、離脱する前に、前記脈管内人工器官を抑え、
前記トリガワイヤは、二次的外側ルーメン内での保持時も前記トリガワイヤの離脱時にも実質的に直線構造を維持するようにした、
送給装置。
【請求項1】
少なくとも1つの曲げ部分を有する自己拡張型露出ステントを含むステントグラフトと組合わせるステントグラフト送給システムであって、
前記送給システムは、
使用時に患者の外側に留まる遠位端と、
使用時に患者の体内に導入される近位端と、
前記自己拡張型露出ステントを受けいれ、その送給時に、前記露出ステントを収縮状態に保持するカプセルと、
前記カプセルからの前記露出ステントの早期離脱を防止する保持システムと、を有し、
前記保持システムは、
前記カプセル内に第1開口部と第2開口部を有し、
更に、送給システムの遠位端から、前記カプセル内の前記第1開口部へと伸びるトリガワイヤと、
を有し、
前記トリガワイヤは、露出ステントの曲げ部分に係合し、前記第2開口部へと伸び、前記露出ステントは、前記トリガワイヤが離脱するまで前記カプセルから離脱することのできないようにされている、
ステントグラフト送給システム。
【請求項2】
前記トリガワイヤは、ニッケル・チタン合金のワイヤからなる、請求項1に記載のステントグラフト送給システム。
【請求項3】
前記トリガワイヤは、0.41mm(0.016インチ)から0.46mm(0.018インチ)の直径を有する、請求項1に記載のステントグラフト送給システム。
【請求項4】
前記トリガワイヤは、前記露出ステントの曲げ部分に直接係合する、請求項1に記載のステントグラフト送給システム。
【請求項5】
前記トリガワイヤは、前記第1開口部を通じて保持ループに係合し、前記保持ループは、前記露出ステントの曲げ部分に係合する、請求項1に記載のステントグラフト送給システム。
【請求項6】
前記保持ループは、縫合材料かニチノールから選択された材料からなる、請求項5に記載のステントグラフト送給システム。
【請求項7】
前記カプセルが、円筒形の壁を有し、少なくともその一部が選択された厚さを有し、前記第1開口部が、前記厚さの前記壁を貫通して伸びる開口部を有し、前記第2開口部が、前記壁を長手方向に貫通する開口部を有し、前記第1開口部と前記第2開口部が交わる、請求項1に記載のステントグラフト送給システム。
【請求項8】
前記送給システムは、近位の拡張器を有し、前記拡張器の遠位端には、前記カプセルが設けられ、前記カプセルは、遠位方向に向かう開口端を有し、自己拡張型露出ステントは、近位方向に伸びる露出ステントを有し、前記近位方向に伸びる露出ステントは、前記カプセルの遠位に向かう開口端内に受け入れられ、第2開口部は、前記拡張器内に設けられている、請求項1に記載のステントグラフト送給システム。
【請求項9】
少なくとも1つの曲げ部分を有し、近位方向に伸びる自己拡張型露出ステントを含むステントグラフトと組合わせるステントグラフト送給システムであって、
前記送給システムは、
使用時に患者の外側に留まる遠位端と、使用時に患者の体内に導入される近位端と、
ノーズコーン拡張器と、
前記ノーズコーン拡張器の遠位端に設けられて遠位方向に開口するカプセルであって、前記近位方向に伸びる自己拡張型露出ステントを受け入れ、送給時に、前記露出ステントを収縮状態に保持するカプセルと、
前記カプセル内の前記露出ステントのための保持システムであって、
カプセル内の第1開口部と、
前記第1開口部の近位側にある第2開口部と、
さらにトリガワイヤとを有する保持システムと、
を有し、
前記トリガワイヤは、送給システムの遠位端から、前記カプセル内の前記第1開口部内へと伸び、前記露出ステントの近位の曲げ部分に係合し、前記カプセルの前記第1開口部から出て前記第2開口部へと近位方向に伸びる、
ステントグラフト送給システム。
【請求項10】
前記トリガワイヤは、ニチノールワイヤ等の、ニッケル・チタン合金からなり、0.41mmから0.46mmの直径を有する、請求項9に記載のステントグラフト送給システム。
【請求項11】
前記トリガワイヤとの近位の曲げ部分の係合部は、生体適合性材料、縫合ループ及びニチノールリングから選択された保持ループを有する、請求項9に記載のステントグラフト送給システム。
【請求項12】
前記露出ステントが前記第1開口部に向けてカーブし、前記トリガワイヤと係合する近位の曲げ部分を有する、請求項9に記載のステントグラフト送給システム。
【請求項13】
少なくとも1つの曲げ部分を有し、近位に伸びる自己拡張型露出ステントを含むステントグラフトと組合わせるステントグラフト送給システムであって、
前記送給システムは、
使用時に患者の外側に留まる遠位端と、
使用時に患者に導入される近位端と、
ノーズコーン拡張器と、
前記ノーズコーン拡張器の遠位端に遠位方向に開口するカプセルであって、一部が選択された厚さを有する円筒形の壁と、前記厚さの壁を貫通する第1開口部と、前記壁を長手方向に貫通し、前記第1開口部と交差する第2開口部と、を有し、前記近位に伸びる自己拡張型露出ステントを受け入れ、送給時に、前記露出ステントを収縮状態に保持するカプセルと、
前記カプセル内の前記露出ステントのための保持システムであって、前記送給システムの遠位端から、前記カプセル内の前記第2開口部へと伸びるトリガワイヤを有し、
前記トリガワイヤが、前記第1開口部で前記露出ステントの前記近位の曲げ部分に係合するようにされた保持システムと、
を有するステントグラフト送給システム。
【請求項14】
トリガワイヤとの近位の曲げ部分の係合は、生体適合性材料、縫合ループ及びニチノールリングから選択された保持ループを含む、請求項13に記載のステントグラフト送給システム。
【請求項15】
内管腔人工器官と組合わせる脈管内送給装置であって、前記内管腔人工器官は、遠位端と近位端と、ルーメン及び少なくとも1つのステントとを有し、前記送給装置に配置されており、
前記送給装置は、
カテーテル本体と、
前記カテーテル本体から、当該送給装置の近位端にあるノーズコーン拡張器まで伸びるガイドワイヤカテーテルと、
当該送給装置の遠位端に配置されるトリガワイヤ・リリース・メカニズムと、
少なくとも1つのトリガワイヤと、
前記カテーテル本体と前記ノーズコーン拡張器の間にある前記ガイドワイヤカテーテルの外側表面の長さの少なくとも一部に沿って配置された近位保持装置であって、
前記少なくとも1つのステントを受け入れる内側メインルーメンと、
内側メインルーメンに対して同心である二次的外側ルーメンと、
近位端に隣接した少なくとも1つの開口部と、
内側メインルーメン内に受け入れられる前記少なくとも1つのステントと係合し、前記開口部でトリガワイヤと係合する少なくとも1つの保持ループとを有する近位保持装置と、
を有し、
前記トリガワイヤは、前記トリガワイヤ・リリース・メカニズムから延びて、前記内管腔人工器官の近位端を通り、前記二次的外側ルーメンに伸び、前記開口部で前記保持ループを通って、前記二次的外側ルーメンを続けて延びるようになされ、
前記トリガワイヤは、離脱する前に、前記脈管内人工器官を抑え、
前記トリガワイヤは、二次的外側ルーメン内での保持時も前記トリガワイヤの離脱時にも実質的に直線構造を維持するようにした、
送給装置。
【図1A】
【図1B】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図8】
【図1B】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図8】
【公表番号】特表2013−509252(P2013−509252A)
【公表日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−536992(P2012−536992)
【出願日】平成22年10月27日(2010.10.27)
【国際出願番号】PCT/US2010/054252
【国際公開番号】WO2011/059707
【国際公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【出願人】(511188163)ウイリアム エー クック オーストラリア ピィティワイ リミテッド (4)
【氏名又は名称原語表記】WILLIAM A. COOK AUSTRALIA PTY. LTD.
【出願人】(511152957)クック メディカル テクノロジーズ エルエルシー (76)
【氏名又は名称原語表記】COOK MEDICAL TECHNOLOGIES LLC
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年10月27日(2010.10.27)
【国際出願番号】PCT/US2010/054252
【国際公開番号】WO2011/059707
【国際公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【出願人】(511188163)ウイリアム エー クック オーストラリア ピィティワイ リミテッド (4)
【氏名又は名称原語表記】WILLIAM A. COOK AUSTRALIA PTY. LTD.
【出願人】(511152957)クック メディカル テクノロジーズ エルエルシー (76)
【氏名又は名称原語表記】COOK MEDICAL TECHNOLOGIES LLC
【Fターム(参考)】
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