説明

ニューマチックケーソン

【課題】狭小な掘削領域にも用いられ、作業員による補修作業の容易なニューマチックケーソンを提供する。
【解決手段】
ニューマチックケーソン1Aは、側壁1の内周部に、下から順に第1スラブ部4、第2スラブ部5、第3スラブ部6を併設し、第1スラブ部4の下方の空間をケーソン掘削機15の作業領域である圧気作業室2に、第1スラブ部4と第2スラブ部5との間の空間をケーソン掘削機15のメンテナンスのためのメンテナンス室7に、第2スラブ部5と第3スラブ部6との間の空間を、昇降部9の昇降室側出入口13を設けるとともに圧気作業室2やメンテナンス室7等の気圧を調整する機能を有する昇降室8に、それぞれ形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、建築・土木建設分野においてニューマチックケーソン工法に用いられる、ニューマチックケーソンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ニューマチックケーソン工法で圧気作業室で行う掘削作業は作業員の肉体的負担が大きい。このため高気圧下の掘削作業の無人化が行われているが、掘削機は作業員によるメンテナンス作業が必要になる。そこで従来、遠隔操作式のケーソン掘削機を用いて掘削作業を行い、必要なときに掘削機をメンテナンス室に回収し作業員が大気圧のメンテナンス室に下りてメンテナンス等の作業を行うニューマチックケーソンが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図8に、特許文献1に記載の従来のニューマチックケーソンの正面断面図を示す。同図において、ニューマチックケーソン100Aは、ケーソン躯体100を有し、このケーソン躯体100の外周側側壁101aの下部には、第1スラブ部103が設けられている。第1スラブ部103の周縁部は刃口102を形成し、第1スラブ部103の下面と刃口102とに囲まれた部分は、ケーソン掘削機114が掘削作業を行うための圧気作業室105を形成する。
【0004】
第1スラブ部103の上部には内周側側壁101bが立設され、内周側側壁101bの内周側における第1スラブ部103の上方には第2スラブ部104が設けられている。第1スラブ部103の上部と第2スラブ部104の下部との間には一対の隔壁106a、106bが立設され、第1スラブ部103の上部と第2スラブ部104とに挟まれた空間のうち隔壁106aより一方側は掘削機回収装置110を備えたメンテナンス室109に、隔壁106aと隔壁106bとに挟まれた部分は昇降部120の出入口120aが設けられた昇降室107に、隔壁106bより他方側は地上の大気圧と圧気作業室105内の圧力差を調整する機能を備えた気圧調整室(マンロック)108に、それぞれ形成されている。昇降室107とメンテナンス室109とを連通する開口部112aには気密性の扉113aが、昇降室107と気圧調整室108とを連通する開口部112bには気密性の扉113bが、気圧調整室108と圧気作業室105とを連通する開口部110aには機密性の扉111が、それぞれ開閉自在に設けられている。
【0005】
掘削作業時、ケーソン掘削機114は圧気作業室105内に下ろされ、圧気作業室105およびメンテナンス室109の圧力を大気圧より高めて掘削作業を行う。掘削作業は制御室115の制御手段115aにより遠隔操作される。
【0006】
メンテナンス時、ケーソン掘削機114は圧気作業室105からメンテナンス室109に引き上げられ、扉114aを閉じ、作業員が昇降機120で地上から昇降室107に降りてメンテナンス室109の気圧を大気圧と同じ圧力に下げたのち、作業員がメンテナンス室109に入り、ケーソン掘削機114のメンテナンスを行う。
【特許文献1】特開2003−268779号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上記特許文献1に記載の発明においては、第1スラブ部103と第2スラブ部104との間に昇降室107と、気圧調整室108と、メンテナンス室109とを水平方向に並べて設けなければならず、ケーソン躯体100の底面積は大きくならざるを得ない。そして、狭小な掘削領域においてニューマチックケーソン工法を用いる場合、メンテナンス室109を設けることができず、ケーソン掘削機114のメンテナンスを十分に行えなくなったり、昇降室107を設けることができず作業員がメンテナンス室109や圧気作業室105に入る際に支障をきたしたり、気圧調整室108を設けられず作業員が圧気作業室105に入るときの圧気作業室105内の気圧調整に支障をきたしたりする問題がある。
【0008】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、狭小な掘削領域においても、作業員によるケーソン掘削機のメンテナンスや、メンテナンス室等に出入りする作業員の昇降や、圧気作業室内等の気圧調整に支障をきたすことのないニューマチックケーソンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載の発明は、ケーソン掘削機と、内部に前記ケーソン掘削機の作業用の空間を有する圧気作業室と、前記ケーソン掘削機が掘削した掘削物の搬出および前記ケーソン掘削機の部材および資機材などの搬出入が可能なマテリアルシャフトと、前記ケーソン掘削機を収容可能なメンテナンス室と、人員が昇降し気密を保持できる昇降部出入口を備えた昇降部と、前記昇降部を内部に設けた昇降室とを備え、前記圧気作業室の上側に前記メンテナンス室と前記昇降室とを縦方向に並べて配設したことを特徴とするニューマチックケーソンである。
【0010】
請求項2に記載の発明は、前記圧気作業室の天井壁を形成する第1スラブ部と、前記メンテナンス室の天井壁を形成する第2スラブ部と、前記昇降室の天井壁を形成する第3スラブ部とは縦方向に三重に併設することを特徴とする、請求項1に記載のニューマチックケーソンである。
【0011】
請求項3に記載の発明は、前記第1スラブ部と、前記第2スラブ部と、前記第3スラブ部とはプレキャスト鉄筋コンクリート製または鋼製または鋼枠コンクリート製であることを特徴とする、請求項2に記載のニューマチックケーソンである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、ケーソン掘削機の作業用の圧気作業室の上側に、ケーソン掘削機を収容可能なメンテナンス室と、昇降部の出入口を内部に設けた昇降室とを縦方向に並べて配設したことにより、ケーソン掘削機のメンテナンス用の場所と昇降部の出入口を設ける場所をともに確保しながら底面積の小さいニューマチックケーソンを形成し、狭小な掘削領域においても、作業員によるケーソン掘削機のメンテナンスや、メンテナンス室等に出入りする作業員の昇降や、圧気作業室内等の気圧調整に支障をきたすことのない、作業員による補修作業の容易なニューマチックケーソンを実現できる。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、第1スラブ部と、第2スラブ部と、第3スラブ部とを三重に併設し、圧気作業室の天井壁を第1スラブ部にて、メンテナンス室の天井壁を第2スラブ部にて、昇降室の天井壁を第3スラブ部にて形成することにより、圧気作業室とメンテナンス室と昇降室とを、相互に気密状態に離隔しながら縦方向に併設することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、第1スラブ部と、第2スラブ部と、第3スラブ部とをプレキャスト工法にて製造した鉄筋コンクリート製、または鋼枠コンクリート製とすることにより、スラブ部を建造する際の現場での型枠工や鉄筋工が不要になり、鉄筋コンクリート製の堅牢なスラブ部を、短い工期でコストを抑えて建造できる。また、第1スラブ部と、第2スラブ部と、第3スラブ部とを鋼製とすることにより、側壁など他の壁面が形成されたのちにスラブ部をはめ込んで形成することが可能になり、メンテナンス室や昇降室を必要に応じて事後的に形成することが可能になる。また、掘削作業終了後に鋼製のスラブ部を回収して再利用することが可能になり、省資源化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
【0016】
〔発明の実施の形態1〕
図1乃至図3を用いて、この発明の実施の形態1を説明する。
【0017】
図1は、この発明の実施の形態1におけるニューマチックケーソンの正面断面図であり、図2は、同実施の形態を示す図1のA−A線に沿う断面図であり、図3は、同実施の形態を示す図1のB−B線に沿う断面図である。
【0018】
図1において、ニューマチックケーソン1Aのケーソン躯体1aは、縦方向に伸長し側面を取り囲む鉄筋コンクリート製の側壁1の内周部の下端部側に、横方向に伸長する板状の第1スラブ部4が設けられている。第1スラブ部4はプレキャスト工法(以下「PC工法」と称する。)によって製造した鉄筋コンクリート製である。第1スラブ部4には開口部11aが形成されて第1スラブ部4を上下方向に貫通し、開口部11aの内周部には略筒形のメンテナンスハッチ部11がはめ込まれている。メンテナンスハッチ部11の内周部は、ケーソン掘削機15(後述)が通過できる大きさに形成する。メンテナンスハッチ部11の内周部の上側には、観音開き式の一対の扉11b、11bが開閉自在に設けられている。扉11b、11bは、閉じた状態で上側と下側とを気密状態に密閉する。
【0019】
第1スラブ部4の下側とケーソン躯体1aの側壁1下部の内周面に囲まれた空間部分は、ケーソン掘削機15(後述)が掘削作業を行うための空間である圧気作業室2を形成する。圧気作業室2周囲の側壁1は、下方に向けて肉薄になった刃口3を形成する。刃口3の下端部は開口端部3aを形成する。圧気作業室2内の上方には、ケーソン掘削機15(後述)を案内する走行レール36が水平方向に架設されている。
【0020】
第1スラブ部4の上方には、横方向に伸長する略板状の第2スラブ部5が第1スラブ部4と平行に設けられている。第2スラブ部5もPC工法によって製造した鉄筋コンクリート製である。第2スラブ部5には開口部5a、および開口部5bが形成されてそれぞれ第2スラブ部5を上下方向に貫通している。
【0021】
開口部5aの内周部には略筒型のマンハッチ部12がはめ込まれている。マンハッチ部12の内周部は、人間が通過できる大きさに形成されている。マンハッチ部12の内周部の上側には、片開き式の扉12aが開閉自在に設けられている。扉12aは、閉じた状態で上側と下側とを気密状態に密閉する。
【0022】
開口部5bの内径は、マテリアルロック16のマテリアルシャフト16a(後述)の外径と同じ大きさに形成されている。
【0023】
第1スラブ部4の上側と第2スラブ部5の下側と側壁1の内周面に囲まれた空間部分は、ケーソン掘削機15(後述)のメンテナンスを行う空間であるメンテナンス室7を形成する。メンテナンス室7には、第1スラブ部4の上側からマンハッチ部12の内周部にかけて人員昇降用の梯子10が架設されている。
【0024】
第2スラブ部5の上方には、横方向に伸長する略板状の第3スラブ部6が第2スラブ部5と平行に設けられている。第3スラブ部6もPC工法によって製造した鉄筋コンクリート製である。第3スラブ部6には開口部6a、および開口部6bが形成されてそれぞれ第3スラブ部6を上下方向に貫通している。
【0025】
開口部6aの内径は、昇降部であるマンシャフト9(後述)の外径と同じ大きさであり、開口部6bの内径は、マテリアルシャフト16a(後述)の外径と同じ大きさである。
【0026】
第2スラブ部5の上側と第3スラブ部6の下側と側壁1の内周面に囲まれた空間部分は、昇降室8を形成する。昇降室8は、マンシャフト9(後述)を利用する人員の昇降用の空間を形成するとともに、圧気作業室2内およびメンテナンス室7内の気圧と大気圧との調節を図るための気圧調整室としての機能も有する。昇降室8の内部には、室内に各種ガスを供給するための混合ガス・酸素ガス供給装置(図示せず)とガス操作部14とが設けられている。ガス操作部14は混合ガス・酸素ガス供給装置(図示せず)からのガスの放出や放出停止操作などを行うためのボタンやバルブによって形成する。
【0027】
側壁1の内部には、上下方向に伸長する略筒状のマテリアルロック16が配設されている。マテリアルロック16のマテリアルシャフト16aは、下側が第3スラブ部6の開口部6b、および第2スラブ部5の開口部5bに嵌挿されており、上側が側壁1の上端部よりも上方に突出している。マテリアルシャフト16aの内周部の上端近傍には、観音開き式の第一扉30および片開き式の第二扉31がそれぞれ開閉自在に設けられている。第一扉30および第二扉31はそれぞれ閉じた状態で上側と下側を気密状態にする。マテリアルシャフト16aの上端部には、メンテナンス室7内や圧気作業室2内の気圧状態を維持するための機構を備えたロック部16bが設けられている。
【0028】
マテリアルシャフト16aの下端部は開口端部16cを形成する。開口端部16cはメンテナンス室7の内部に臨んでいる。
【0029】
開口端部16cの下方にはケーソン掘削機15が設けられる。ケーソン掘削機15は下方を掘削する掘削機であり、高圧下で掘削作業を行える耐圧性を備えている。ケーソン掘削機15の基部側には、圧気作業室2内にて走行レール36上を走行する車輪が取り付けられている。回収架台37には圧気作業室2内にて走行レール36と同一線上に配置されるレールが取り付けられている。また、ケーソン掘削機15は、遠隔操作を可能にするための各種機能(無線有線による命令信号を受信する受信手段、受信した信号を復調する復調手段、機械的動作を制御する制御手段など)を備えている。
【0030】
ケーソン掘削機15の基部は、掘削機回収装置15aによって吊下支持されている。掘削機回収装置15aの回収架台37は、例えば鋼材等の桁構造などで構成されており、幅方向両端に突出し開口端部16cに係合する係合部(図示せず)を備えている。回収架台37の中央部には土砂を搬出するバケット(図示せず)が通過可能な孔部(図示せず)が貫設形成されている場合もある。
【0031】
巻上部38は下端部に設けられた、電磁力や真空吸着力接合金具などによる接合具(図示せず)によって回収架台37と接合している。
【0032】
側壁1の内部には、マンシャフト9が配設されている。マンシャフト9はエレベータであって、上下方向に伸長する略筒状の昇降路9aは第3スラブ部6の開口部6aに嵌挿されており、側壁1の上端部より上方に突出している。昇降路9aの内部には、人員が搭乗できるエレベータかご19aと、上下方向に架設されエレベータかご19aを案内するエレベータレール19とが設けられている。エレベータかご19aはワイヤ(図示せず)によって吊り下げされ、ワイヤの端部はモータ(図示せず)によって回転駆動する巻取手段(図示せず)に接合されている。
【0033】
昇降路9aの上端部近傍には、地上側出入口18が開口形成され、地上側出入口18には地上側出入口扉18aが開閉自在に設けられている。昇降路9aの下端部近傍には、昇降室8の内部に位置して昇降室側出入口13が開口形成され、昇降室側出入口13には昇降室側出入口扉13aが開閉自在に設けられている。昇降室側出入口扉13aは、閉じた状態で昇降路9aの内部と昇降室8の内部とを気密状態に密閉する。
【0034】
ケーソン躯体1aの外部(地上)には制御室25が設けられ、制御室25の内部には制御手段26が設置されている。制御手段26は、CPU(中央演算装置)や各種半導体メモリ等の記憶手段を備え、圧気作業室2内部の気圧の調節やケーソン掘削機15の掘削作業(土砂の掘削や圧気作業室2内部の移動)や扉11b、11b、扉12aの開閉などを遠隔操作によって制御する。
【0035】
実施の形態1のニューマチックケーソン1Aの構築作業について説明する。
【0036】
まず、鉄筋コンクリートを有蓋円筒形に形成して刃口3、第1スラブ部4を建造し、内部に圧気作業室2を形成する。第1スラブ部4に形成された開口部11aの内部には、メンテナンスハッチ部11をはめ込む。第1スラブ部4の下側には、走行レール36を架設する。
【0037】
第1スラブ部4の上方にはマテリアルロック16を設ける。第1スラブ部4よりも上側には、鉄筋コンクリート製の側壁1と第2スラブ部5とを建造し、内部にメンテナンス室7を形成する。第2スラブ部5に設けられた開口部5aにはマンハッチ部12をはめ込む。
【0038】
第2スラブ部5の上方にはマンシャフト9を設ける。第2スラブ部5よりも上側には、鉄筋コンクリート製の側壁1と第3スラブ部6とを建造し、内部に昇降室8を形成する。側壁1は、掘削の進行に伴ってさらに上方に伸長させる。
【0039】
マテリアルロック16の上方からは各種部材や資機材をメンテナンス室7内に搬入し、開口端部16cには掘削機回収装置15aを装着し、掘削機回収装置15aの回収架台37にはケーソン掘削機15を設置する。昇降室8には末端のガス操作部14を設け、地上には制御室25を設け、制御手段26を設置する。
【0040】
実施の形態1のニューマチックケーソン1Aによる掘削作業を説明する。
【0041】
掘削作業を行うとき、作業員は、制御室25の制御部26から遠隔操作により操作を行う。マンハッチ部12の扉12a、マテリアルロック16の第一扉30および第二扉31は閉鎖し、メンテナンスハッチ部11の扉11b、11bを開放して、メンテナンス室7内および圧気作業室2内の気圧を大気圧よりも高くする。
【0042】
メンテナンス室7内および圧気作業室2内の気圧が開口面3a下部の圧力(開口面3a下側の土砂等が圧気作業室2内を押圧する圧力)とほぼ同じになったら、掘削機回収装置15aを駆動させてケーソン掘削機15をメンテナンス室7から圧気作業室2に降下させる。ケーソン掘削機15は走行レール36の案内により圧気作業室2内を移動し、開口面3a下方の土砂等を掘削する。掘削土を地上に搬出するときは、マテリアルロック16の第一扉30および第二扉31を開放し、マテリアルシャフト16aの上部からワイヤロープ等に繋いだ土砂運搬用のバケット(図示せず)を開口端部16c、メンテナンスハッチ部11を介して圧気作業室2に降ろす。バケット(図示せず)にはケーソン掘削機15の操作により掘削土を積載し、積載後、ワイヤロープ等によってマテリアルシャフト16aから引き上げる(このとき、圧気作業室2内およびメンテナンス室7内の圧力は大気圧よりも高圧に維持する。)。
【0043】
実施の形態1において、ケーソン掘削機15のメンテナンス作業をメンテナンス室7で行う場合の作業について説明する。
【0044】
掘削作業の終了後、ケーソン掘削機15のメンテナンスを行うときは、掘削機回収装置15aを駆動させてケーソン掘削機15を圧気作業室2からメンテナンス室7に引き上げる。メンテナンスハッチ部11の扉11b、11bは閉鎖し、圧気作業室2内の気圧を大気圧より高圧に維持したままメンテナンス室7の気圧を大気圧まで下げる。
【0045】
メンテナンス室7の気圧が下がったのち、作業員がマンシャフト9の地上側出入口18からエレベータかご19aに乗り込んで降下し、昇降室側出入口13から昇降室8に入る。作業員はマンハッチ部12の扉12aを開放し、梯子10を用いてメンテナンス室7に降りケーソン掘削機15のメンテナンス作業を行う。メンテナンスに必要な工具や部品類は、地上にいる作業員がマテリアルシャフト16aからメンテナンス室7に降ろして供給する。
【0046】
実施の形態1において、ケーソン掘削機15のメンテナンス作業を圧気作業室2内で行う場合の作業について説明する。
【0047】
掘削機回収装置15aの故障などにより、ケーソン掘削機15をメンテナンス室7に引き上げることができない場合には、メンテナンスハッチ部11の扉11b、11bを開放したままで、マンシャフト9にて降下した作業員が昇降室8に入る。作業員は昇降室側出入口13の昇降室側出入口扉13aを閉めたのち、ガス操作部14を操作し、昇降室8内の気圧が圧気作業室2内およびメンテナンス室7内と同じになるように調整する。気圧調整が完了したのち、作業員はマンハッチ部12の扉12aを開けてメンテナンス室7に降下し、さらにメンテナンスハッチ部11から圧気作業室2に降下して、圧気作業室2内にあるケーソン掘削機15のメンテナンスを行う。この場合も、メンテナンスに必要な工具や部品類は、マテリアルシャフト16aから降ろして供給する。大深度の場合においては、作業員は、昇降室8内の末端のガス操作部14を操作して、ガスホースに接続したガスマスクを顔面に取り付けて、ガスを呼吸しながら作業室2に入る。
【0048】
以上、実施の形態1においては、ケーソン掘削機15が掘削作業を行う圧気作業室2の上側に、ケーソン掘削機15を収容可能なメンテナンス室7と、マンシャフト9の出入口を内部に設けた昇降室8とを縦方向に並べて配設したことにより、ケーソン掘削機15のメンテナンス用の場所とマンシャフト9の昇降室8側への出入口である昇降室側出入口13と昇降室8を確保しながら底面積の小さいニューマチックケーソン1Aを形成することができる。そして、狭小な掘削領域において、大気圧下で作業員によるケーソン掘削機15の補修が十分行き届いたニューマチックケーソン工法を実現できる。
【0049】
実施の形態1においては、第1スラブ部4と、第2スラブ部5と、第3スラブ部6とを三重に併設し、圧気作業室2の天井壁を第1スラブ部4にて、メンテナンス室7の天井壁を第2スラブ部5にて、昇降室8の天井壁を第3スラブ部6にて形成することにより、圧気作業室2とメンテナンス室7と昇降室8とを、相互に気密性の高い状態で相互に離隔しながら縦方向に併設し、圧気作業室2と、メンテナンス室7と、昇降室8とをそれぞれ目的に応じた異なる気圧状態にすることができる。
【0050】
実施の形態1においては、第1スラブ部4と、第2スラブ部5と、第3スラブ部6とをすべてPC工法にて製造した鉄筋コンクリート製とすることにより、スラブ部を建造する際の現場での型枠工や鉄筋工が不要になり、第1スラブ部4と、第2スラブ部5と、第3スラブ部6とを、堅牢な鉄筋コンクリートにより、短い工期でコストを抑えて建造できる。
【0051】
実施の形態1においては、昇降室8の内部に混合ガス・酸素ガス供給装置(図示せず)を操作する末端のガス操作部14を設け、昇降室8に気圧調整室としての機能の他混合ガス、酸素ガスの供給機能も併有させたことにより、底面積の小さいニューマチックケーソン1Aにおいて、圧気作業室2内やメンテナンス室7内の気圧を適正に保つことができる他、非常時に作業員に混合ガスや酸素ガスを呼吸させることができる。
【0052】
実施の形態1においては、気圧調整室としての機能を持つ昇降室8をメンテナンス室7の上側に設けることにより、圧気作業室2とメンテナンス室7、昇降室8をそれぞれ近接して配置し、ケーソン掘削機15の回収およびメンテナンス作業や、気圧調整を容易に行うことが可能になる。また、下から順に圧気作業室2、メンテナンス室7、昇降室8を縦方向に併設する配置とし、圧気作業室2とメンテナンス室7とを気密状態に密閉する扉11b、11bを設けたことにより、扉11b、11bを開放し、圧気作業室2およびメンテナンス室7を高圧にして掘削作業を行うとともに、扉11b、11bを閉じてメンテナンス室7の気圧を大気圧と同じにし、作業員が大気圧下でケーソン掘削機15のメンテナンスを行うことを可能にする。
【0053】
〔発明の実施の形態2〕
図4は、この発明の実施の形態2におけるニューマチックケーソンの正面断面図である。同図において、実施の形態1と同一の構成の箇所については図1乃至図3と同一の符号を付すとともに、構成の説明を省略する。
【0054】
同図に示すニューマチックケーソン1Bは、実施の形態1のニューマチックケーソン1Aの構成に加え、さらに、第1スラブ部4に開口部11cを貫通させ、この開口部11cの内部に昇降用ハッチ部34がはめ込まれた構成を有する。昇降用ハッチ部34の内周部は、人員が通過できる大きさに形成する。昇降用ハッチ部34の内周部の上側には、片開き式の扉35が開閉自在に設けられている。扉35は、閉じた状態で上側と下側とを気密状態に密閉する。
【0055】
実施の形態2においては、昇降用ハッチ部34を設けたことにより、実施の形態1の作用効果に加え、作業員が圧気作業室2に容易に出入りできるという作用効果を奏する。
【0056】
〔発明の実施の形態3〕
図5は、この発明の実施の形態3におけるニューマチックケーソンの正面断面図である。同図において、実施の形態1と同一の構成の箇所については図1乃至図3と同一の符号を付すとともに、構成の説明を省略する。
【0057】
図5に示すニューマチックケーソン1Cは、実施の形態1のニューマチックケーソン1Aの備える、上方(図1および図4の上側)視形状が側壁1の内周面と略同一である第3スラブ部6に代えて、上方視形状が側壁1の内周面の略半分である第3スラブ部40を備えている。第3スラブ部40は鉄筋コンクリート製であり、一端側は側壁1の内周部と一体に形成され、他端側から第2スラブ部5にわたって昇降室側壁41が垂直に形成されている。側壁1と第3スラブ部40と昇降室側壁41とに囲まれた空間は昇降室8を形成する。マテリアルシャフト16aは、第2スラブ部5のみを貫通している。
【0058】
実施の形態3においては、第3スラブ部40を上方視形状が側壁1の内周面の略半分の形状としたことにより、実施の形態1の作用効果に加え、昇降室8の容積が小さくなり、昇降室8内の空気調整に要する時間を短縮できる作用効果を奏する。また、第3スラブ部40がマテリアルシャフト16aが設けられた部分を覆っていないので、第3スラブ部40を建造する際にマテリアルシャフト16aを貫通させるための手間が省け、ニューマチックケーソン1Cの建造工程を簡素化できる作用効果を奏する。
【0059】
〔発明の実施の形態4〕
図6は、この発明の実施の形態4におけるニューマチックケーソンの正面断面図である。同図において、実施の形態1と同一の構成の箇所については図1乃至図3と同一の符号を付すとともに、構成の説明を省略する。
【0060】
図6において、ニューマチックケーソン1Dの第2スラブ部5Aおよび第3スラブ部6Aは鋼製の板状部材によって形成する。
【0061】
側壁1の内周部には、第1ブラケット21a、21aおよび第2ブラケット21b、21bが内方に突出した状態で取り付けられる。第1ブラケット21a、21aおよび第2ブラケット21b、21bは鋼など剛性の高い部材で形成され、ボルト等により側壁1に取り付けられる。第1ブラケット21a、21aおよび第2ブラケット21b、21bの上部は、水平面を形成する。
【0062】
第1ブラケット21a、21aの上部には第2スラブ部5Aの端部が載置され、第2ブラケット21b、21bの上部には第3スラブ部6Aの端部が載置される。
【0063】
側壁1の内周面には、側壁1と一体形成された鉄筋コンクリート製の第1挟持部17a、第2挟持部17bが内方に突設されている。第1挟持部17aは下面部が第2スラブ部5Aの上面に接し、第2挟持部17bは下面部が第3スラブ部6Aの上面に接している。
【0064】
実施の形態4のニューマチックケーソン1Dにおける構築作業について説明する。
【0065】
ニューマチックケーソン1Dは、実施の形態1と同様の手順で刃口3、第1スラブ部4を建造し、圧気作業室2を形成する。
【0066】
第1スラブ部4の上方にはメンテナンス室7を設ける。側壁1は第1スラブ部4よりも上方に伸長させて建造し、内周部に第1ブラケット21a、21aを取り付ける。第1ブラケット21a、21aの上面には、第2スラブ部5Aの端部を載置する。側壁1は第2スラブ部5Aよりも上方に伸長させて建造するともに、側壁1の内周面に第1挟持部17aを突設させて設ける。
【0067】
第2スラブ部5Aの上方にはマンシャフト9を設ける。側壁1は第2スラブ部5Aよりも上方に伸長させて建造し、内周部に第2ブラケット21b、21bを取り付ける。第2ブラケット21b、21bの上面には、第3スラブ部6Aの端部を載置する。側壁1は第3スラブ部6Aよりも上方に伸長させて建造するともに、側壁1の内周面に第2挟持部17bを突設させて設ける。側壁1は、掘削の進行に伴ってさらに上方に伸長させる。
【0068】
実施の形態4においては、第2スラブ部5A、第3スラブ部6Aは鋼製であるため、側壁1を製造してから第2スラブ部5A、第3スラブ部6Aを設けることが可能になり、側壁1の形成後にメンテナンス室7や昇降室8を事後的に設けることが可能になる。
【0069】
実施の形態4においては、第2スラブ部5A、第3スラブ部6Aは鋼製であり、側壁1等とは別部材であるため、第2スラブ部5A、第3スラブ部6Aを既成品として事前に製造でき、ニューマチックケーソン1Dの製造工程を簡素化できる。また、鋼製の板状である第2スラブ部5A、第3スラブ部6Aは大きさや形状を規格化しやすいので、規格化された製品として量産し製造コストを抑えることが可能になる。
【0070】
実施の形態4においては、第2スラブ部5Aと、第3スラブ部6Aとは、側壁1等とは別部材であるため、掘削作業終了後に第2スラブ部5Aや第3スラブ部6Aだけをケーソン躯体1aから回収し、再利用することが可能であり、省資源化を図ることができる。
【0071】
実施の形態4においては、側壁1と別部材の第1ブラケット21a、21aおよび第2ブラケット21b、21bを側壁1の内周部に取り付けて、第2スラブ部5Aを第1ブラケット21a、21aに、第3スラブ部6Aを第2ブラケット21b、21bにそれぞれ載置するので、側壁1を製造してから第2スラブ部5A、第3スラブ部6Aの位置を決定でき、現場の実情等に即した第2スラブ部5A、第3スラブ部6Aの高さ位置の調整が図りやすくなる。
【0072】
〔発明の実施の形態5〕
図7は、この発明の実施の形態5におけるニューマチックケーソンの正面断面図である。同図において、実施の形態1と同一の構成の箇所については図1乃至図3と同一の符号を付すとともに、構成の説明を省略する。
【0073】
図7において、ニューマチックケーソン1Eの第2スラブ部5Bおよび第3スラブ部6Bは鋼製の板状部材によって形成する。
【0074】
側壁1の内周部には、第1載置部17cおよび第2載置部17dが内方に突設されている。第1載置部17cおよび第2載置部17dは鉄筋コンクリートにより側壁1と一体に形成されている。第1載置部17cおよび第2載置部17dの上部は、水平面を形成する。
【0075】
第1載置部17cの上部には第2スラブ部5Bの端部が載置され、第2載置部17dの上部には第3スラブ部6Bの端部が載置される。
【0076】
第2スラブ部5Bの端部近傍にはアンカーボルト20a、20bが、第3スラブ部6Bの端部近傍にはアンカーボルト20c、20dが、それぞれ上下に貫通している。アンカーボルト20a、20bは下端側が第1載置部17cの内部に、アンカーボルト20c、20dは下端側が第2載置部17dの内部にそれぞれ挿通し、第2スラブ部5Bと第1載置部17c、第3スラブ部6Bと第2載置部17dとをそれぞれ接合している。
【0077】
実施の形態5のニューマチックケーソン1Eにおける構築作業について説明する。
【0078】
ニューマチックケーソン1Eは、実施の形態1と同様の手順で刃口3、第1スラブ部4を建造し、圧気作業室2を形成する。
【0079】
第1スラブ部4の上方にはメンテナンス室7を設ける。側壁1は、第1スラブ部4よりも上方に伸長させて建造し、内周部に第1載置部17cを突設する。第1載置部17cの上面には、第2スラブ部5Bの端部を載置する。第2スラブ部5Bの端部にはアンカーボルト20a、20bを上下に貫通させ、アンカーボルト20a、20bの下端側を第1載置部17cの内部に挿通させて、第2スラブ部5Bと第1載置部17cとを接合させる。
【0080】
側壁1は第2スラブ部5Bよりも上方に伸長させて建造する。側壁1の内周部には第2載置部17dを突設する。第2載置部17dの上面には、第3スラブ部6Bの端部を載置する。第3スラブ部6Bの端部にはアンカーボルト20c、20dを上下に貫通させ、アンカーボルト20c、20dの下端側を第2載置部17dの内部に挿通させて、第3スラブ部6Bと第2載置部17dとを接合させる。側壁1は、掘削の進行に伴ってさらに上方に伸長させる。
【0081】
以上、実施の形態5においては、第2スラブ部5B、第3スラブ部6Bが鋼製であって、鉄筋コンクリート製の側壁1等とは別部材であることにより奏する作用効果は、実施の形態4と同じである。
【0082】
実施の形態5においては、第2スラブ部5Bを載置する第1載置部17c、第3スラブ部6Bを載置する第2載置部17dを、鉄筋コンクリートにより側壁1と一体に形成したことにより、第1載置部17c、第2載置部17dに高い剛性を持たせることができ、第2スラブ部5B、第3スラブ部6Bの設営状態が安定する。
【0083】
実施の形態5においては、第2スラブ5Bを第1載置部17cに、第3スラブ部6Bを第2載置部17dに、アンカーボルト20a、20b、20c、20dによって接合させることにより、第2スラブ部5B、第3スラブ部6Bを上側から挟持するための部材を側壁1に設ける必要がなくなって、第2スラブ部5B、第3スラブ部6Bの上下方向の揺動を防止しつつ設営作業の簡素化を図ることができる。
【0084】
上記実施の形態1乃至5においては、マンシャフト9はエレベータかご19aを備えた自動昇降機としたが、これに限定されず、階段等によって形成することも可能である。
【0085】
上記実施の形態1乃至5においては、昇降室8に気圧調整機能を併有させる構成としたが、これに限定されず、第2スラブ部と第3スラブ部との間に隔壁を立設し、一方を昇降室、一方を気圧調整室とすることも可能である。
【0086】
上記実施の形態1乃至5においては、昇降室側出入口13において、昇降室側出入口扉13aが昇降路9aの内部と昇降室8の内部とを気密状態に密閉する構成としたが、かかる構成に代えて、地上側出入口8において、地上側出入口扉18aが昇降路9aと外部とを気密状態に密閉する構成としてもよい。
【0087】
上記実施の形態1乃至3においては、第1スラブ部、第2スラブ部5、第3スラブ部6、40はPC工法にて製造した鉄筋コンクリート製とし、上記実施の形態4および5においては、第2スラブ部5A、5Bおよび第3スラブ6A、6Bは鋼製としたが、かかる構成に代えて、第1スラブ、第2スラブ部、第3スラブ部のうち少なくともいずれか一つを鋼枠コンクリートによって形成してもよいし、第1スラブ、第2スラブ部、第3スラブ部のうち少なくともいずれか一つを側壁1と一体に形成された鉄筋コンクリート製としてもよい。また、たとえば、第1スラブ部がプレキャスト鉄筋コンクリート製、第2スラブ部が鋼枠コンクリート製、第3スラブ部が鋼製、のように、第1スラブ部、第2スラブ部、第3スラブ部のそれぞれを異なる材質によって形成してもよい。
【0088】
上記実施の形態1乃至5は本発明を例示するものであって、本発明が上記実施の形態のみに限定されることを意味するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】この発明の実施の形態1におけるニューマチックケーソンの正面断面図である。
【図2】同実施の形態を示す図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】同実施の形態を示す図1のB−B線に沿う断面図である。
【図4】この発明の実施の形態2におけるニューマチックケーソンの正面断面図である。
【図5】この発明の実施の形態3におけるニューマチックケーソンの正面断面図である。
【図6】この発明の実施の形態4におけるニューマチックケーソンの正面断面図である。
【図7】この発明の実施の形態5におけるニューマチックケーソンの正面断面図である。
【図8】従来例のニューマチックケーソンの正面断面図である。
【符号の説明】
【0090】
1A、1B、1C、1D、1E・・・ニューマチックケーソン
2・・・圧気作業室
4・・・第1スラブ部
5、5A、5B・・・第2スラブ部
6、6A、6B、40・・・第3スラブ部
7・・・メンテナンス室
8・・・昇降室
9・・・マンシャフト(昇降部)
1 5・・・ケーソン掘削機
1 6・・・マテリアルロック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーソン掘削機と、
内部に前記ケーソン掘削機の作業用の空間を有する圧気作業室と、
前記ケーソン掘削機が掘削した掘削物の搬出および前記ケーソン掘削機の部材および資機材などの搬出入が可能なマテリアルシャフトと、
前記ケーソン掘削機を収容可能なメンテナンス室と、
人員が昇降し気密を保持できる昇降部出入口を備えた昇降部と、
前記昇降部を内部に設けた昇降室と
を備え、
前記圧気作業室の上側に前記メンテナンス室と前記昇降室とを縦方向に並べて配設した
ことを特徴とするニューマチックケーソン。
【請求項2】
前記圧気作業室の天井壁を形成する第1スラブ部と、前記メンテナンス室の天井壁を形成する第2スラブ部と、前記昇降室の天井壁を形成する第3スラブ部とは縦方向に三重に併設する
ことを特徴とする、請求項1に記載のニューマチックケーソン。
【請求項3】
前記第1スラブ部と、前記第2スラブ部と、前記第3スラブ部とはプレキャスト鉄筋コンクリート製または鋼製または鋼枠コンクリート製である
ことを特徴とする、請求項2に記載のニューマチックケーソン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−274565(P2006−274565A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−91644(P2005−91644)
【出願日】平成17年3月28日(2005.3.28)
【出願人】(000207780)大豊建設株式会社 (77)