説明

ニーダー

【課題】
本発明の目的は、混練効果の増大を図ったニーダーを提供するものである。
【解決手段】
ニーダーNは、製紙原料供給口3a、この製紙原料供給口3aより下に位置する製紙原料排出口3bを備えたケーシング3と、このケーシング3内に設けられた少なくとも、第1、第2、第3、第4の回転軸4、5、6、7と、第1の回転軸4に取り付けられた第1の羽根8と、第2の回転軸5に取り付けられた第2の羽根9と、第3の回転軸6に取り付けられた第3の羽根10と、第4の回転軸7に取り付けられた第4の羽根11と、第1の回転軸4と第2の回転軸5は、同じ高さで互いに平行で、第3の回転軸6と第4の回転軸7は、同じ高さで互いに平行で、第1の回転軸4の下に第3の回転軸6が、第2の回転軸5の下に第4の回転軸7がそれぞれ位置しているものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ニーダーに係り、特に、混練効果の増大を図ったニーダーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、製紙原料供給口、製紙原料排出口を備えたケーシング内に羽根をそれぞれ有した2軸を備えたニーダーがある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】実開昭60−156198号公報(第2図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このニーダーにあっては、2軸のそれぞれに設けた羽根の交差する部位で古紙を混練するようにしている。
このニーダーで古紙の混練効果の増大を上げようとすると、2軸のそれぞれを長手方向に長くする必要がある。
しかしながら、軸を長手方向に長くすると、それに伴いニーダーの底部も大きくなり、ニーダーの底部の設置スペースが大きくなるという問題点があった。
【0004】
本発明は、上述した問題点を除去するようにしたニーダーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のニーダーは、製紙原料供給口、この製紙原料供給口より下に位置する製紙原料排出口を備えたケーシングと、このケーシング内に設けられた少なくとも、第1、第2、第3、第4の回転軸と、前記第1の回転軸に取り付けられた第1の羽根と、前記第2の回転軸に取り付けられた第2の羽根と、前記第3の回転軸に取り付けられた第3の羽根と、前記第4の回転軸に取り付けられた第4の羽根と、前記第1の回転軸と前記第2の回転軸は、同じ高さで互いに平行で、前記第3の回転軸と前記第4の回転軸は、同じ高さで互いに平行で、前記第1の回転軸の下に前記第3の回転軸が、前記第2の回転軸の下に前記第4の回転軸が、それぞれ位置しているものである。
【0006】
また、請求項2記載のニーダーは、請求項1記載のニーダーにおいて、第1の羽根は、第1の回転軸に交互に取り付けられた第1の送り羽根と第1の戻り羽根であり、第2の羽根は、第2の回転軸に交互に取り付けられた第2の送り羽根と第2の戻り羽根であり、第3の羽根は、第3の回転軸に交互に取り付けられた第3の送り羽根と第3の戻り羽根であり、第4の羽根は、第4の回転軸に交互に取り付けられた第4の送り羽根と第4の戻り羽根であり、前記第1の送り羽根と前記第2の戻り羽根が、前記第1の戻り羽根と前記第2の送り羽根が、それぞれ対向するように、前記第3の送り羽根と前記第4の戻り羽根が、前記第3の戻り羽根と前記第4の送り羽根が、それぞれ対向するように、前記第1の送り羽根と前記第3の戻り羽根が、前記第1の戻り羽根と前記第3の送り羽根が、それぞれ対向するように、前記第2の送り羽根と前記第4の戻り羽根が、前記第2の戻り羽根と前記第4の送り羽根が、それぞれ対向するように設けられているものである。
【0007】
また、請求項3記載のニーダーは、請求項2記載のニーダーにおいて、第1の送り羽根及び第1の戻り羽根は、第1の回転軸に取り付けられる筒体と、この筒体に取り付けられる羽根と、この羽根は、後端部から前端部にかけて先細り形状となると共に、その中途に前記筒体の端面に平行な平坦面が形成されているものであり、前記第1の送り羽根は、前記第1の回転軸に、平坦面が製紙原料の上流側に面するように、前記第1の戻り羽根は、前記第1の回転軸に、前記平坦面が製紙原料の下流側に面するように、それぞれ取り付けられ、第2の送り羽根及び第2の戻り羽根は、第2の回転軸に取り付けられる筒体と、この筒体に取り付けられる羽根と、この羽根は、後端部から前端部にかけて先細り形状となると共に、その中途に前記筒体の端面に平行な平坦面が形成されているものであり、前記第2の送り羽根は、前記第2の回転軸に、平坦面が製紙原料の上流側に面するように、前記第2の戻り羽根は、前記第2の回転軸に、前記平坦面が製紙原料の下流側に面するように、それぞれ取り付けられ、第3の送り羽根及び第3の戻り羽根は、第3の回転軸に取り付けられる筒体と、この筒体に取り付けられる羽根と、この羽根は、後端部から前端部にかけて先細り形状となると共に、その中途に前記筒体の端面に平行な平坦面が形成されているものであり、前記第3の送り羽根は、前記第3の回転軸に、平坦面が製紙原料の上流側に面するように、前記第3の戻り羽根は、前記第3の回転軸に、前記平坦面が製紙原料の下流側に面するように、それぞれ取り付けられ、第4の送り羽根及び第4の戻り羽根は、第4の回転軸に取り付けられる筒体と、この筒体に取り付けられる羽根と、この羽根は、後端部から前端部にかけて先細り形状となると共に、その中途に前記筒体の端面に平行な平坦面が形成されているものであり、前記第4の送り羽根は、前記第4の回転軸に、平坦面が製紙原料の上流側に面するように、前記第4の戻り羽根は、前記第4の回転軸に、前記平坦面が製紙原料の下流側に面するように、それぞれ取り付けられるものである。
【発明の効果】
【0008】
請求項1記載のニーダーによれば、ケーシング内に第1、第2、第3、第4の回転軸を設け、前記第1の回転軸と前記第2の回転軸は、同じ高さで互いに平行で、また、前記第3の回転軸と前記第4の回転軸も同じ高さで互いに平行で、更に、前記第1の回転軸の下に前記第3の回転軸が、前記第2の回転軸の下に前記第4の回転軸が、それぞれ位置しているため、ニーダーの底部の設置スペースを大きくしないで、製紙原料を処理する容積の増大を図ることができ、しかも、処理される製紙原料は、製紙原料排出口に至る間に、第1の羽根と第2の羽根、第3の羽根と第4の羽根とによる混練に加え、第1の羽根と第3の羽根、第2の羽根と第4の羽根とによる混練作用をも受けるため、混練効果の増大をも図ることができる。
【0009】
また、請求項2記載のニーダーによれば、請求項1記載の発明の効果に加え、第1の送り羽根と第2の戻り羽根が、第1の戻り羽根と第2の送り羽根が、それぞれ対向するように、第3の送り羽根と第4の戻り羽根が、第3の戻り羽根と第4の送り羽根が、それぞれ対向するように、第1の送り羽根と第3の戻り羽根が、第1の戻り羽根と第3の送り羽根が、それぞれ対向するように、第2の送り羽根と第4の戻り羽根が、第2の戻り羽根と第4の送り羽根が、それぞれ対向するように設けられているため、製紙原料がスムーズに通過しないため、ケーシング内の滞留時間を長くして、羽根による混練作用を多く受けるようにして、より確実に製紙原料を混練させることができる。
【0010】
また、請求項3記載のニーダーによれば、請求項2記載の発明の効果に加え、羽根は、回転軸に取り付けられる筒体と、この筒体に取り付けられる羽根と、この羽根は、後端部から前端部にかけて先細り形状となると共に、その中途に前記筒体の端面に平行な平坦面が形成されているもので、向きを交互に変えることにより、送り羽根と戻り羽根を交互に簡単に回転軸に取り付けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明のニーダーの一実施例を図面を参照して説明する。
図1〜図8において、Nはニーダーで、ニーダーNは、例えば、古紙、損紙等の製紙原料の混練に使用するもので、特に、古紙パルプに混入しているインキ類(例えば、UV、トナーのような難分散性インキ)をパルプから分離させるように混練するもので、ベース1上に支持部材2、2を介してケーシング3が支持されている。
【0012】
ケーシング3には、製紙原料供給口3a、この製紙原料供給口3aより下に位置する製紙原料排出口3bを備えている。
また、ケーシング3内には、図4〜図6に示すように、第1、第2、第3、第4の回転軸4、5、6、7が設けられている。
そして、第1、第2、第3、第4の回転軸4、5、6、7には、混練用の第1、第2、第3、第4の羽根8、9、10、11がそれぞれ設けられている。
また、第1の回転軸4と第2の回転軸5は、図4〜図6に示すように、同じ高さ(例えば、ケーシング1の底面からの高さが同じ)で互いに平行で、第3の回転軸6と第4の回転軸7は、同じ高さ(例えば、ケーシング1の底面からの高さが同じ)で互いに平行で、第1の回転軸4の下に第3の回転軸6が、第2の回転軸5の下に第4の回転軸7が、それぞれ位置している。そのため、ニーダーNの底部の設置スペースを大きくしないで、製紙原料を処理する容積の増大を図ることができる。
なお、本実施例においては、一対の回転軸(4、5、又は6、7)を2段に配置しているが、本願発明にあっては、これに限らず、2段以上でも良く、回転軸は、ケーシング3内に、少なくとも、第1、第2、第3、第4の回転軸4、5、6、7が設けられていれば良い。また、ケーシング3内には、過熱蒸気が図示しない過熱蒸気供給通路を介して供給されるようになっている。
【0013】
また、第1の羽根8は、例えば、第1の回転軸4に交互に取り付けられた第1の送り羽根(送り勝手又は送り案内羽根)81と第1の戻り羽根(戻し勝手又は戻り案内羽根)82で構成する(図7参照)。
第1の送り羽根81は、製紙原料を製紙原料供給口3aの側から製紙原料排出口3bの側へ案内する羽根で、第1の戻り羽根82は、逆に、製紙原料を製紙原料排出口3bの側から製紙原料供給口3aの側へ戻すように案内する羽根である。
第1の送り羽根81及び第1の戻り羽根82は、より具体的には、第1の回転軸4に取り付けられる筒体Xと、この筒体Xに取り付けられる翼形状断面の棒状部材の羽根Yと、この羽根Yの翼形状は、後端部bから前端部aにかけて先細り形状となると共に、その中途に筒体Xの端面X1に平行な平坦面cが形成されているもので、第1の送り羽根81は、第1の回転軸4に、平坦面cが製紙原料の上流側に面するように、第1の戻り羽根82は、第1の回転軸4に、平坦面cが製紙原料の下流側に面するように、それぞれ取り付けられている。なお、前端部aは、羽根Yの回転方向に対して、後端部bより前に位置している。
【0014】
また、第2の羽根9は、例えば、第2の回転軸5に交互に取り付けられた第2の送り羽根(送り勝手又は送り案内羽根)91と第2の戻り羽根(戻し勝手又は戻り案内羽根)92で構成する(図7参照)。
第2の送り羽根91は、第1の送り羽根81と同様に、製紙原料を製紙原料供給口3aの側から製紙原料排出口3bの側へ案内する羽根で、第2の戻り羽根92は、逆に、製紙原料を製紙原料排出口3bの側から製紙原料供給口3aの側へ戻すように案内する羽根である。
第2の送り羽根91及び第1の戻り羽根92は、より具体的には、第2の回転軸5に取り付けられる筒体Xと、この筒体Xに取り付けられる翼形状断面の棒状部材の羽根Yと、この羽根Yの翼形状は、後端部bから前端部aにかけて先細り形状となると共に、その中途に筒体Xの端面X1に平行な平坦面cが形成されているもので、第2の送り羽根91は、第2の回転軸5に、平坦面cが製紙原料の上流側に面するように、第2の戻り羽根92は、第2の回転軸5に、平坦面cが製紙原料の下流側に面するように、それぞれ取り付けられている。なお、前端部aは、羽根Yの回転方向に対して、後端部bより前に位置している。
【0015】
また、第3の羽根10は、例えば、第3の回転軸6に交互に取り付けられた第3の送り羽根(送り勝手又は送り案内羽根)101と第3の戻り羽根(戻し勝手又は戻り案内羽根)102で構成する(図7参照)。
第3の送り羽根101及び第3の戻り羽根102は、より具体的には、第3の回転軸6に取り付けられる筒体Xと、この第3の筒体Xに取り付けられる翼形状断面の棒状部材の羽根Yと、この羽根Yの翼形状は、後端部bから前端部aにかけて先細り形状となると共に、その中途に筒体Xの端面X1に平行な平坦面cが形成されているもので、第3の送り羽根101は、第3の回転軸6に、平坦面cが製紙原料の上流側に面するように、第3の戻り羽根102は、第3の回転軸6に、平坦面cが製紙原料の下流側に面するように、それぞれ取り付けられている。なお、前端部aは、羽根Yの回転方向に対して、後端部bより前に位置している。
【0016】
また、第4の羽根11は、例えば、第4の回転軸7に交互に取り付けられた第4の送り羽根(送り勝手又は送り案内羽根)111と第4の戻り羽根(戻し勝手又は戻り案内羽根)112で構成する(図7参照)。
第4の送り羽根111及び第4の戻り羽根112は、より具体的には、第4の回転軸7に取り付けられる筒体Xと、この筒体Xに取り付けられる翼形状断面の棒状部材の羽根Yと、この羽根Yの翼形状は、後端部bから前端部aにかけて先細り形状となると共に、その中途に筒体Xの端面X1に平行な平坦面cが形成されているもので、第4の送り羽根111は、第4の回転軸7に、平坦面cが製紙原料の上流側に面するように、第4の戻り羽根112は、第4の回転軸7に、平坦面cが製紙原料の下流側に面するように、それぞれ取り付けられている。なお、前端部aは、羽根Yの回転方向に対して、後端部bより前に位置している。
このように、羽根は、回転軸に取り付けられる筒体Xと、この筒体Xに取り付けられる羽根Yと、この羽根Yは、後端部bから前端部aにかけて先細り形状となると共に、その中途に筒体Xの端面X1に平行な平坦面cが形成されているもので、向きを交互に変えることにより、送り羽根と戻り羽根を共用でき、しかも、簡単に構成することができる。
なお、図4に示すM1、M2、M3、M4はキー溝で、K1、K2、K3、K4はキーである。キー溝M1、M2、M3、M4に、キーK1、K2、K3、K4を通すことにより、第1、第2、第3、第4の回転軸4、5、6、7と第1、第2、第3、第4の羽根8、9、10、11とを固定するようにしている。
【0017】
また、第1の回転軸4及び第2の回転軸5は、第1のモータ12、チェーン13、図示しないギヤ等を介して、互いに異なるように回転している(図1参照)。第3の回転軸6及び第4の回転軸7は、第2のモータ14、チェーン15、図示しないギヤ等を介して、互いに異なるように回転している。また、図6に示すように、例えば、第1の回転軸4及び第3の回転軸6の回転方向は時計回り、第2の回転軸5及び第4の回転軸7の回転方向は反時計回りとなっている。
また、本実施例の第1の回転軸4及び第3の回転軸6の回転方向は時計回り、第2の回転軸5及び第4の回転軸7の回転方向は反時計回りとしたが、図示しない制御手段により、第1、第2、第3、第4の回転軸4、5、6、7の回転方向、回転数を適宜設定するようにしても良い。
また、本実施例の第1、第2、第3、第4の回転軸4、5、6、7に設けられている混練用の第1、第2、第3、第4の羽根8、9、10、11は、図5に示すように、それぞれ3枚となっているが、3〜6枚の範囲で適宜設定するようにしても良い。
【0018】
また、製紙原料供給口3aの下には、第1の回転軸4と第2の回転軸5の側に、第3の回転軸6と第4の回転軸7の側に、製紙原料を送るスクリュー21、22、23、24がそれぞれ設けられている(図1〜図4参照)。
また、製紙原料排出口3bには、製紙原料排出口3bを開閉する開閉蓋30が設けられ、製紙原料排出口3bを開閉蓋30により閉じて、製紙原料をケーシング3内に一定量貯留させて混練するようにしている。ケーシング3内の製紙原料が混練された後、開閉蓋30を開いて混練した製紙原料をケーシング3の外へと排出するようにしている。
【0019】
従って、製紙原料排出口3bを開閉蓋30で閉じた状態で、古紙、損紙等の製紙原料が製紙原料供給口3aから供給されると、製紙原料はスクリュー21、22により第1の回転軸4と第2の回転軸5の側へ、スクリュー21、22の間を通過した製紙原料はスクリュー23、24により第1の回転軸6と第2の回転軸7の側へ、それぞれ案内される。
第1の回転軸4と第2の回転軸5の側へ案内された製紙原料は第1の羽根8と第2の羽根9で、第3の回転軸6と第4の回転軸7の側へ案内された製紙原料は第3の羽根10と第4の羽根11で、それぞれ混練作用を受ける(図6参照)。
特に、第1の送り羽根81と第2の戻り羽根92が、第1の戻り羽根82と第2の送り羽根91が、第3の送り羽根101と第4の戻り羽根112が、第3の戻り羽根102と第4の送り羽根111が、それぞれ対向するように位置しているため、製紙原料がスムーズに通過しないため、ケーシング3内の滞留時間が長くなって、羽根による混練作用を多く受け、より確実に製紙原料を混練させることができる(図8参照)。
また、一対の第1の回転軸4と第2の回転軸5との間を通過した製紙原料が、一対の第3の回転軸6と第4の回転軸7との間へ移行する際、第1の羽根81と第3の羽根101、第2の羽根91と第4の羽根111とによる混練作用を受けることとなる。
つまり、処理される製紙原料は、製紙原料排出口3bに至る間に、第1の羽根81と第2の羽根91、第3の羽根101と第4の羽根111とによる混練に加え、第1の羽根81と第3の羽根101、第2の羽根91と第4の羽根111とによる混練作用をも受けるため、混練効果の増大をも図ることができる(図6参照)。
このように、古紙、損紙等の製紙原料は、ニーダーNによる混練作用を受け、古紙、損紙等は揉まれ、混入しているインキ類(インキ類も細分化される)がパルプから分離し、後の工程、例えば、フローテータ等によりパルプからインキ類を除去することができるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】図1は、本発明の一実施例のニーダーの概略的正面図である。
【図2】図2は、図1の概略的縦断面図である。
【図3】図3は、図1の概略的横断面図である。
【図4】図4は、図2の4−4線による概略的断面図である。
【図5】図5は、図2の5−5線による概略的断面図である。
【図6】図6は、図2の6−6線による概略的断面図である。
【図7】図7は、図6の概略的一部平面図である。
【図8】図8は、図1のニーダーの羽根の作用を説明するための概略的説明図である。
【符号の説明】
【0021】
N ニーダー
3 ケーシング
3a 製紙原料供給口
3b 原料排出口
4 第1の回転軸
5 第2の回転軸
6 第3の回転軸
7 第4の回転軸
8 第1の羽根
9 第2の羽根
10 第3の羽根
11 第4の羽根

【特許請求の範囲】
【請求項1】
製紙原料供給口、この製紙原料供給口より下に位置する製紙原料排出口を備えたケーシングと、
このケーシング内に設けられた少なくとも、第1、第2、第3、第4の回転軸と、
前記第1の回転軸に取り付けられた第1の羽根と、
前記第2の回転軸に取り付けられた第2の羽根と、
前記第3の回転軸に取り付けられた第3の羽根と、
前記第4の回転軸に取り付けられた第4の羽根と、
前記第1の回転軸と前記第2の回転軸は、同じ高さで互いに平行で、前記第3の回転軸と前記第4の回転軸は、同じ高さで互いに平行で、前記第1の回転軸の下に前記第3の回転軸が、前記第2の回転軸の下に前記第4の回転軸が、それぞれ位置していることを特徴とするニーダー。
【請求項2】
第1の羽根は、第1の回転軸に交互に取り付けられた第1の送り羽根と第1の戻り羽根であり、
第2の羽根は、第2の回転軸に交互に取り付けられた第2の送り羽根と第2の戻り羽根であり、
第3の羽根は、第3の回転軸に交互に取り付けられた第3の送り羽根と第3の戻り羽根であり、
第4の羽根は、第4の回転軸に交互に取り付けられた第4の送り羽根と第4の戻り羽根であり、
前記第1の送り羽根と前記第2の戻り羽根が、前記第1の戻り羽根と前記第2の送り羽根が、それぞれ対向するように、
前記第3の送り羽根と前記第4の戻り羽根が、前記第3の戻り羽根と前記第4の送り羽根が、それぞれ対向するように、
前記第1の送り羽根と前記第3の戻り羽根が、前記第1の戻り羽根と前記第3の送り羽根が、それぞれ対向するように、
前記第2の送り羽根と前記第4の戻り羽根が、前記第2の戻り羽根と前記第4の送り羽根が、それぞれ対向するように、
設けられていることを特徴とする請求項1記載のニーダー。
【請求項3】
第1の送り羽根及び第1の戻り羽根は、第1の回転軸に取り付けられる筒体と、この筒体に取り付けられる羽根と、この羽根は、後端部から前端部にかけて先細り形状となると共に、その中途に前記筒体の端面に平行な平坦面が形成されているものであり、
前記第1の送り羽根は、前記第1の回転軸に、平坦面が製紙原料の上流側に面するように、前記第1の戻り羽根は、前記第1の回転軸に、前記平坦面が製紙原料の下流側に面するように、それぞれ取り付けられ、
第2の送り羽根及び第2の戻り羽根は、第2の回転軸に取り付けられる筒体と、この筒体に取り付けられる羽根と、この羽根は、後端部から前端部にかけて先細り形状となると共に、その中途に前記筒体の端面に平行な平坦面が形成されているものであり、
前記第2の送り羽根は、前記第2の回転軸に、平坦面が製紙原料の上流側に面するように、前記第2の戻り羽根は、前記第2の回転軸に、前記平坦面が製紙原料の下流側に面するように、それぞれ取り付けられ、
第3の送り羽根及び第3の戻り羽根は、第3の回転軸に取り付けられる筒体と、この筒体に取り付けられる羽根と、この羽根は、後端部から前端部にかけて先細り形状となると共に、その中途に前記筒体の端面に平行な平坦面が形成されているものであり、
前記第3の送り羽根は、前記第3の回転軸に、平坦面が製紙原料の上流側に面するように、前記第3の戻り羽根は、前記第3の回転軸に、前記平坦面が製紙原料の下流側に面するように、それぞれ取り付けられ、
第4の送り羽根及び第4の戻り羽根は、第4の回転軸に取り付けられる筒体と、この筒体に取り付けられる羽根と、この羽根は、後端部から前端部にかけて先細り形状となると共に、その中途に前記筒体の端面に平行な平坦面が形成されているものであり、
前記第4の送り羽根は、前記第4の回転軸に、平坦面が製紙原料の上流側に面するように、前記第4の戻り羽根は、前記第4の回転軸に、前記平坦面が製紙原料の下流側に面するように、それぞれ取り付けられることを特徴とする請求項2記載のニーダー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−88569(P2008−88569A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−267501(P2006−267501)
【出願日】平成18年9月29日(2006.9.29)
【出願人】(000183484)日本製紙株式会社 (981)
【出願人】(000202235)相川鉄工株式会社 (18)
【Fターム(参考)】