ネジ着脱機構

【課題】従来ネジによるカメラとレンズの取付け取外しには、個人差の力加減が有る為、過剰な締付けが発生した。この締付けと取外しを個人差無く、安定したトルクで取付け取外しが可能な機構を提供する。
【解決手段】回転可能なリング（１）をレンズの取付けネジ筒外周に、ギヤー（２）を設け、このギヤー（２）と連結するギヤー（３）と、斜面（７）を有するギヤー（４）及び（５）が連結され、これに（６）のバネ圧で安定したトルク圧を加えた為、斜面（７）を有するギヤー（４）及び（５）が締付け時に、バネ圧の限界を越えると斜面（７）を有するギヤー（４）及び（５）が斜面（７）を滑りだし再度元の連結状態に戻る。この斜面（７）の滑り出しが個人差無くカメラとレンズの、取付けが一定のトルクで可能になった。取外しはリング（１）を取付けと逆方向に回転させる事により、取付けと同じく一定のトルクで取外しが可能に成った事を特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
この発明は、メネジマウント付カメラとオネジマウント付レンズに於ける、取り付け取外しの出来る、ネジ着脱機構に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来オネジマウント付カメラとメネジ付レンズのネジは取り付けの締め付け量に個人差があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
これは次のような欠点があった。
メネジ付カメラとオネジ付レンズでネジの締めすぎの為レンズの着脱時に困難を極める事が度々生じた。
本発明は以上のような欠点をなくすためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
オネジ付レンズ側に回転可能なリング（１）を取り付け、このリングの内径にギヤーを設ける。このギヤーと平行な軸（９）を設け、側面に角度面の段差を有する斜面付ギヤー（５）が平行な軸（９）上をスライド可能にし、圧縮バネ（６）をバネ圧調整リング（８）で押える。側面に角度面の段差を有する斜面付ギヤー（５）と対向に側面に角度面の段差を有する斜面付ギヤー（４）を平行な軸に取り付け、この（４）に連結するギヤー（３）を取り付け、ＪＩＳＢ７１２７撮影用写真レンズの取付けネジ付ギヤー（２）に連結する。
本発明は、以上の構成よりなるネジ着脱機構である。
【発明の効果】
【０００５】
個人差のないカメラとレンズの締め付けと、取り外しの着脱が容易になった。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００６】
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
回転可能なリング（１）をＪＩＳＢ７１２７撮影用写真レンズの取付けネジ付ギヤー（２）の後方に取り付け、メネジ付カメラの上位置に合わせて、回転可能なリング（１）を締付け方向に回転させながら、メネジにかみ合せる。締付けは、圧縮バネ（１）の一定のバネ圧で個人差なく締付る事が可能になった。締付けの限界は側面に角度面の段差を有する斜面付きギヤー（５）と同じく対向する側面に角度面を有する斜面付ギヤー（４）の斜面（７）に圧縮バネ（６）の設定された一定バネ圧の限界を越える事により、斜面（７）の滑りが生じる、この時点で締付け完了となる。
ネジの取外しは、締付け方向と逆方向に回転させる事により、側面に角度面の段差を有する斜面付きギヤー（５）と対向する側面に角度面の段差を有する斜面付ギヤー（４）の角度面（１０）に重なり、ＪＩＳＢ７１２７撮影用写真レンズの取付けネジ付ギヤー（２）の取外しが一定のトルクで安定解除が可能になった。
【図面の簡単な説明】
【００７】
【図１】本発明の斜視図である。
【図２】本発明の一部分拡大の斜視図である
【符号の説明】
【０００８】
１回転可能なリング
２ＪＩＳＢ７１２７撮影用写真レンズの取付けネジ付ギヤー
３ギヤー
４側面に角度面の段差を有する斜面付ギヤー
５側面に角度面の段差を有する斜面をギヤー
６圧縮バネ
７斜面
８バネ圧調整リング
９平行なる軸
１０角度面

【特許請求の範囲】
【請求項１】
回転可能なリング（１）の内径ギヤーに平行なる軸（９）を設け、この軸上（９）をスライド可能にしたギヤー（５）を圧縮バネ（６）で押え、且つ圧縮バネ（６）をバネ圧調整リング（８）でバネ（５）のバネ圧を調整可能にしたネジ着脱機構。
【請求項２】
ギヤー（５）の側面に角度のある段差を有する斜面（７）を有し、且つ対向にギヤー（４）の側面に直角の段差を有する斜面（７）と噛合う構造である請求項１のネジ着脱機構。
【請求項３】
側面に角度のある段差を有する斜面（７）を有したギヤー（４）に、ギヤー（３）を連結し、且つそのギャー（３）にＪＩＳＢ７１２７撮影用写真レンズの取付けネジ付ギヤー（２）を設け、回転可能なリング（１）と回転方向を同一とした請求項１のネジ着脱機構。

【図１】