説明

ネットワークアクセス可能なアカウントの管理方法

第1のエンティティによりかつユーザに関連づけられるデータを使用してネットワークアクセス可能なアカウントを提供する1つまたは複数のエンティティのリストを決定することと、上記ユーザが上記1つまたは複数のエンティティのリストから第2のエンティティを選択することを可能にし、上記ユーザが上記第2のエンティティによって提供されるネットワークアクセス可能なアカウントのアクセス情報を提供できるようにすることを含む第1のエンティティによる技術。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概してネットワークアクセス可能なアカウントを管理することに関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワーク上のサーバを実行する機関は、ネットワークアクセス可能なアカウントを管理している。またこれらの機関は、これらのネットワークアクセス可能なアカウントに関する情報を格納するデータベースも保持している。サーバは、これらのデータベースを接続してユーザがネットワーク上でこれらのアカウントに安全にアクセスし、データベース内のアカウント情報を読み取る、または修正するのを可能にする。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このようなネットワークアクセス可能なアカウントは、金融関連のものである場合もそうでない場合もある。これらのアカウントは、様々な機関によって提供されることもある。金融アカウントの場合、ユーザがユーザの全ての財務状況を統合したスナップショットを見ることができるため、ネットワークアクセス可能なアカウントの包括的ビューはユーザにとって重要である。非金融アカウントの場合、これはユーザがこれらの非金融アカウントから情報を連結することを可能にする。電子メール(email)アカウント等の非金融アカウントの場合、これによりユーザは異なる電子メールプロバイダからの全ての電子メールを見ることができる。この包括的ビューは、ユーザのアカウントに関する情報を1つのロケーションに集めることによって達成される。典型的には、ユーザは、集合サービスがアカウントを位置決めできるようにURLまたは何らかの類似タイプのアドレスを入力する。
【0004】
アカウントアクセスコードは概して、ネットワーク上でサーバにより管理されるネットワークアクセス可能なアカウントへのアクセスを得るために必要な情報(例えばユーザ信用証明)を指す。このコードは、典型的にはユーザの識別子及び認証符号である。このようなアカウントアクセス情報を所与として、ウェブを使用するプログラムは自動的にネットワーク上へ進み、ネットワークアクセス可能な各アカウントに関する高レベル情報を周期的に収集することができる。続いてプログラムは、ユーザがその集められたアカウントの包括的ビューを提供するサーバへログインすると、ユーザにこの高レベル情報を表示する。
【0005】
ユーザインタフェースウィザードは概して、ユーザがソフトウェアユーザインタフェースを使用して所定のタスクを実行する手助けをするユーティリティを指す。このユーティリティは典型的には、一連のステップを介してユーザをガイドする。ユーティリティは概して、ソフトウェアを使用して特定のジョブを実行するより大きいアプリケーションに含まれるプログラムを指す。
【課題を解決するための手段】
【0006】
概して、一態様における方法は、第1のエンティティによりかつユーザに関連づけられるデータを使用してネットワークアクセス可能なアカウントを提供する1つまたは複数の他のエンティティのリストを決定する工程と、前記ユーザが前記1つまたは複数の他のエンティティのリストから第2のエンティティを選択するのを可能にする工程と、前記ユーザが前記第2のエンティティによって提供されるネットワークアクセス可能なアカウントのアクセス情報を提供するのを可能にする工程を含む。
【0007】
実施形態は下記の1つまたは複数を含むことができる。前記リストを決定する工程は、ユーザに関連づけられるパーソナライゼーションデータを決定する工程をさらに含む。パーソナライゼーションデータは、予め定義されたユーザグループによって共有される特性を含む。前記特性は、地理的ロケーション、コンピュータタイプ、オペレーティングシステムのタイプ、ウェブナビゲーションのパターン及び金融アカウントにおける金額のうちの1つを含む。パーソナライゼーションデータを決定する工程は、ユーザへパーソナライゼーションテストを供給し、前記パーソナライゼーションテストからのユーザの1つまたは複数の回答を分析する工程をさらに含む。パーソナライゼーションデータを決定する工程は、ユーザに関連づけられる特性を自動的に収集する工程をさらに含む。前記ユーザが第2のエンティティを選択するのを可能にする工程は、1つまたは複数のエンティティのリストをユーザへ表示する工程をさらに含む。前記決定する工程は、前記第1のエンティティとの関連を有する1つまたは複数のエンティティを決定する工程をさらに含む。前記第1のエンティティとの関連を有する1つまたは複数のエンティティを決定する工程は、前記第1のエンティティとの関連を有する1つまたは複数のエンティティを同定する工程と、関連に基づいてリストを順序づける工程をさらに含む。前記関係は、競争関係を含む。前記関係は、協力関係を含む。アクセス情報は、アカウントのユーザ識別子及びアカウント認証符号を含む。ネットワークアクセス可能なアカウントのアクセス情報は、ネットワークアクセス可能なアカウントを自動的にネットワーク上でアクセス可能にする。ユーザに関するデータは、名前、地理的ロケーション、前記ユーザにより使用されるコンピュータシステム及びウェブナビゲーションの履歴のうちの少なくとも1つを含む。本方法は、ユーザへ1つまたは複数のアカウントを提供する工程をさらに含む。ユーザに関連づけられるデータは、第1のエンティティによって提供されるアカウントに関する情報を含む。前記情報は、前記第1のエンティティによって提供される第1のアカウントの残高を含む。本方法は、ネットワークアクセス可能なアカウントをアカウントの集計へ追加する工程をさらに含む。本方法は、第1のエンティティにより提供される第1のアカウントを選択する工程と、前記第1のアカウントをアカウントの集計へ追加する工程をさらに含む。前記第1のエンティティは金融機関を含み、本方法は、前記第1のエンティティにより、1つまたは複数の金融アカウントをユーザへ提供する工程をさらに含む。ユーザが第2のエンティティを選択するのを可能にする工程は、ユーザが金融アカウントを提供する1つまたは複数のエンティティのリストから金融機関を含む第2のエンティティを選択するのを可能にする工程をさらに含む。ユーザが第2のエンティティを選択するのを可能にする工程は、ユーザが電子メールアカウント、マイレージアカウントまたはカレンダーアカウントを提供する1つまたは複数のエンティティのリストから第2のエンティティを選択するのを可能にする工程をさらに含む。
【0008】
概して、別の態様におけるシステムは、サーバと、第1のエンティティによって管理されるデータベースと、前記第1のサーバへのウェブページインタフェースと、第1のエンティティによって設定されたプログラムであって、前記データベースからユーザに関連づけられるデータへアクセスし、前記ユーザに関連づけられるデータを使用してネットワークアクセス可能なアカウントを提供する1つまたは複数のエンティティのリストを決定し、前記ユーザが前記1つまたは複数のエンティティのリストから第2のエンティティを選択できかつ前記ユーザが前記第2のエンティティによって提供されるネットワークアクセス可能なアカウントのアクセス情報を提供するのを可能にするように設定されたプログラムを含む。
【0009】
実施形態は下記の1つまたは複数を含むことができる。前記プログラムはさらに、前記ユーザへパーソナライゼーションテストを供給しかつ前記パーソナライゼーションテストからのユーザの1つまたは複数の回答を分析するように設定される。パーソナライゼーションテストは、予め定義されたユーザグループによって共有される特性を含む。前記プログラムはさらに、前記1つまたは複数のエンティティのリストをユーザへ表示するように設定される。前記プログラムはさらに、前記リストから、その業務が前記第1のエンティティの業務との関連を有する1つまたは複数のエンティティを同定し、前記リストの表示において前記同定された1つまたは複数のエンティティに優先順位をつけるように設定される。前記関係は、競争関係を含む。前記関係は、協力関係を含む。アクセス情報は、アカウントのユーザ識別子及びアカウント認証符号を含む。ネットワークアクセス可能なアカウントのアクセス情報は、ネットワークアクセス可能なアカウントを自動的にネットワーク上でアクセス可能にする。ユーザに関するデータは、名前、地理的ロケーション、前記ユーザにより使用されるコンピュータシステム及びウェブナビゲーションの履歴のうちの少なくとも1つを含む。前記第1のエンティティは、ユーザへ1つまたは複数のアカウントを提供する。ユーザに関連づけられるデータは、第1のエンティティによって提供されるアカウントに関する情報を含む。前記情報は、前記第1のエンティティによって提供される第1のアカウントの残高を含む。前記プログラムはさらに、前記ネットワークアクセス可能なアカウントをアカウントの集計へ追加するように設定される。前記プログラムはさらに、ユーザが前記第1のエンティティにより提供されるアカウントから第1のアカウントを選択することを可能にしかつ前記第1のアカウントを前記アカウントの集計へ追加するように設定される。前記第1のエンティティは金融機関を含み、前記第1のエンティティは1つまたは複数の金融アカウントをユーザへ提供する。前記プログラムはさらに、ユーザが金融アカウントを提供する1つまたは複数のエンティティのリストから金融機関を含む第2のエンティティを選択可能に設定される。前記プログラムはさらに、ユーザが電子メールアカウント、マイレージアカウントまたはカレンダーアカウントを提供する1つまたは複数のエンティティのリストから第2のエンティティを選択可能に設定される。
【0010】
別の態様では、1つまたは複数のマシンに、第1のエンティティによりかつユーザに関連づけられるデータを使用してネットワークアクセス可能なアカウントを提供する1つまたは複数の他のエンティティのリストを決定する工程と、前記ユーザが前記1つまたは複数の他のエンティティのリストから第2のエンティティを選択するのを可能にする工程と、前記ユーザが前記第2のエンティティによって提供されるネットワークアクセス可能なアカウントのアクセス情報を提供するのを可能にする工程を含むオペレーションを実行させるべく動作可能な命令を格納する機械読み取り可能媒体を含む物品が存在する。
【0011】
下記の利点のうちの1つまたは複数は、本発明の1つまたは複数の態様によって提供されることが可能である。
顧客は、アカウント追加ユーザインタフェースウィザードを使用して、そのネットワークアクセス可能なアカウントの高レベルの包括的ビューを提供するネットワークアクセス可能なデータベースアプリケーションへ金融アカウント及び他のタイプのアカウントを容易に追加することができる。顧客は、ユーザインタフェースウィザードがアカウント追加プロセスを介して彼らをガイドすることができれば、そのアカウントをこの高レベルの包括的ビューへ追加する可能性が高い。包括的ビューへのアカウント包含を目的としてアカウント情報を入力する顧客に提示される機関リストは、前記顧客に関して過去に記録されている情報、他の顧客により行われた選択、ウィザードを提供する機関の目的及び/またはこれらに類似する他の要素に基づいて顧客に合わせて作成されることが可能である。このように、例えばユーザインタフェースウィザードが顧客に、前記顧客によって包括的ビューへ追加される可能性が最も高い機関を提示すれば、前記顧客はそのアカウントの包括的ビューへ追加するサイトまたはアカウントネームを検索する必要がなくなるかもしれない。言い替えれば、アカウントウィザードはアカウントがどこに(例えばURL)位置決めされているか、及び集計にどのアカウントを利用可能であるか、を自動的に決定して、ユーザがそれらを、(例えばチェックボックスを使用して)単にリストから選択するだけで追加可能にするにことができる。
【0012】
より多くの顧客がその財務の要約へアカウントを追加し、かつより多くの機関が包括的ビューへアカウントを追加する顧客に提示されるようになると、金融機関はその顧客によって保持されるアカウントのより完全な記録を取得することができる。このような記録は、金融機関が特定の顧客の要求に応えて新しいサービスを提供する手助けになり得る。
【0013】
アカウント追加ユーザインタフェースウィザードは、ユーザがネットワーク上でネットワークアクセス可能なアカウントのアクセス情報を入力するプロセスを単純化する手助けをすることができる。このようなアクセスに関してアカウントの追加を介してユーザをガイドすることにより、ユーザがアカウント追加ウィザードを提供するエンティティのサービスを贔屓にしてアカウントを追加する傾向は高まり、同時にエンティティはユーザに関するさらなる情報を取得することができる。
【0014】
他の利点は、下記の説明及び添付の請求の範囲から明らかとなるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1を参照すると、ネットワーク構成100は、サーバ104を介してユーザ102へアクセス情報へのネットワークアクセスを提供する機関122を含む。データベース118は、機関122によって管理されるアカウントに関する情報を含む。これらのアカウントには、例えば金融機関によって管理される様々なアカウントが含まれる。例えばこれらには、銀行、貯蓄/ローン機関、小売店、ガス会社及び他の類似エンティティによって発行されるクレジットカード口座が含まれる。他の金融アカウントは、銀行口座、投資信託口座、証券取引口座、保険勘定、ローン/担保勘定及び直接課金口座を含む。非金融アカウントは、マイレージ、電子メールアカウント及びカレンダーアカウントを含むことができる。金融アカウントの場合、これらのアカウントに関する情報は財務状況の要約を含む。電子メールアカウントの場合、アカウント情報へのアクセスは、このアカウントのインボックスにおける待機中のカレント電子メールを見ること、及びユーザがそのアカウントから電子メールを送信できるようにすること等、アカウントに関連づけられる全ての機能へアクセスすることを含む。カレンダーアカウントの場合、上記情報はカレンダー内の全ての関連情報を含む。ユーザ102は、クライアントコンピュータ108を使用してそのアカウント情報にアクセスし、アクセスコードを使用してネットワーク106上のサーバ104に接続する。このアクセスコードは、典型的には識別子(例えば名前または番号)及び認証符号(例えばパスワード)より成る。
【0016】
プログラム112はユーザ102へ、機関122によって管理されるそのネットワークアクセス可能なアカウントの高レベルの包括的ビューを提供する。この包括的ビューは、アカウントに関する有益な情報を含む。プログラム112は、例えばウェブページ110をユーザインタフェースとして使用してサーバ104において、またはサーバ104を介してアクセス可能である。アカウントの包括的ビューは、ネットワーク106上でのサーバ104との通信を介して提供される。この包括的ビューは、ユーザ102が機関122によって管理される様々なネットワークアクセス可能なアカウントの詳細にアクセスしてこれを見ることを許容する。またこの包括的ビューは、後述するように、機関124等の他の機関によって管理されるアカウントを含む場合もある。
【0017】
プログラム116はプログラム112と連携して動作し、ユーザ102へ、ユーザ102がアカウントの包括的ビューへ機関122によって管理されるどのアカウントを追加するかを選択できるようにインタフェースを供給する。また上記インタフェースは、ユーザ102がアカウントの包括的ビューへ追加する124等の他の機関によって管理されるアカウントのリスト、及び関連のアクセスコードを生成できるようにする。後に詳述するが、様々な要因に基づいて、プログラム116は例えば機関124等、どの機関がユーザ102についてネットワークアクセス可能なアカウントを管理する可能性が最も高いかを推定する。これらの要素には、ユーザ102と機関122との取引関係の結果として機関122に周知である情報、及び任意選択でインタフェースにおけるパーソナライゼーションテストの質問に対してユーザ102により与えられる回答が含まれる。プログラム116によって供給されるインタフェースはユーザ102に機関124等、ユーザ102のためにネットワークアクセス可能なアカウントを管理する可能性が最も高いと思われる機関のリストを提供する。この可能性のある機関のリストから、ユーザ102は、ユーザ102のためにネットワークアクセス可能なアカウントを管理する機関を選択する。これらの機関の各々について、プログラム116は、ユーザ102が各機関によって管理されるアカウントのアクセス情報を入力できるようにするユーザインタフェースウィンドウを提示する。
【0018】
ユーザ102は、ネットワーク106上でサーバ104と通信する能力を有するデバイスであるクライアント108を使用してサーバ104と通信する。既にユーザ102のアカウントの幾つかを管理している機関122は、典型的にはサーバ104を保持し、管理しかつそうでなければこれを提供するが、サーバ104の実際のプロバイダは、機関122により認定されてサーバ104を供給する任意のエンティティを含むことができる。
【0019】
クライアント108は、サーバ104によって供給される、またはサポートされるウェブページ110にアクセスする。ユーザ102は、例えばインターネットプロトコル及びプログラム112及び116を使用して、ウェブページ110を介してそのアカウントを包括的ビューへ追加する。プログラム112及び116は、サーバ104がウェブページ110の実施及びクライアント108及びユーザ102へのサービス提供に際して使用する任意のソフトウェア及び/またはハードウェアメカニズムを含む。ユーザ102のアカウントに関する情報の包括的ビューを管理するために、プログラム112及び116は、例えば上記包括的ビューにおけるネットワークアクセス可能な各アカウントの統一リソースロケータ(URL)を格納するデータベース118へのアクセスを有する。またデータベース118は、上記包括的ビューにおけるネットワークアクセス可能な各アカウントのアクセスコードも格納する。ユーザ102に対するアカウント情報の包括的ビューを管理するために、プログラム112及び116は、データベース118における機関122によって管理されるアカウントのカレント情報を検索する。またプログラム112及び116は、ネットワーク106上でサーバ114を介して、データベース120におけるユーザ102によって所有されかつ機関124によって管理されるアカウントの情報へのアクセスを要求することもできる。
【0020】
データベース120内の情報はアクセス権を有するエンティティに限定されていることから、プログラム112はユーザ102によって提供されるアクセスコードを使用して機関124等の機関によって管理されるアカウントのカレント情報へのネットワークアクセス可能なアクセスを取得する。アクセスコードの供給に続いて、プログラム112はこれらのアカウントに関するカレント情報を収集する。実施例によっては、プログラム112は、データベース120から到来するデータをウェブページインタフェース110上への提示に使える形式へ変換する「スクリーンスクレーピング」を実行する。次にこのカレント情報は、ユーザ102へ表示されるアカウント情報の包括的ビューへ追加される。
【0021】
ネットワーク構成100の構成要素は、様々な方法で実施されることが可能である。ネットワーク106には、インターネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)または他のローカルネットワーク、専用ネットワーク、公衆ネットワーク、一般電話サービス(POTS)または他の類似の有線または無線ネットワーク等の任意の種類のネットワーク及びこれらの任意の組合わせが含まれる。ネットワーク106を介する通信は、暗号化、安全プロトコルまたは他のタイプの類似メカニズム等のメカニズムによって安全を保証されることが可能である。
【0022】
クライアント102は、ネットワーク106と通信する能力のある任意のデバイスを含む。このようなデバイスの例としては、モバイルコンピュータ、固定式コンピュータ、ワークステーション、サーバ、電話、ページャ、キーパッド、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)及び他の類似デバイスが含まれる。クライアント102は、インターネットブラウザを介してウェブページ110へアクセスする。ブラウザは、ウェブページ、メディアファイル及びNetscape Navigator(登録商標)、Microsoft Internet Explorer(登録商標)及び他の類似アプリケーション等のネットワーク106を介してアクセスされるプログラム等のアプリケーションを表示及び/または実行する能力のある任意のアプリケーションであることが可能である。
【0023】
サーバ104及び114は各々、ネットワーク106と通信する能力のある、ファイルサーバ、アプリケーションサーバ、モバイルコンピュータ、固定式コンピュータ及び/または他の類似デバイス等の任意のデバイスを含むことが可能である。サーバ104及び114は任意のタイプのエンティティ、即ち金融、企業、個人、非営利、教育及びこれらに類似するものに関連づけられることが可能である。
【0024】
ウェブページ110は、各々が1つまたは複数の統一リソースロケータ(URL)または他のネームまたはアドレスを介してアクセス可能な1つまたは複数のウェブページを含む。ウェブページ110は、任意の特定レイアウトまたは構成もしくは任意の特定プロトコルに限定されない。
【0025】
プログラム112及び116は、サーバ104がウェブページ110との対話及びクライアント108またはユーザ102へのサービス提供において使用する任意のソフトウェア及び/またはハードウェアメカニズムを含む。プログラム112及び116の例としては、ルーチン、アプリケーション及び他の類似メカニズムが含まれる。プログラム112及び116は、サーバ104に(例えばスタンドアロンアプリケーションとして、または別のアプリケーションの一部として)包含される場合もあれば、サーバ104へアクセス可能である(例えばサーバ104によってアクセス可能なネットワーク上に包含される)場合もある。同様に、プログラム112及び116は単一のプログラム(図示されていない)として存在する場合もある。
【0026】
データベース118及び120は、データキュー、バッファ、ローカルまたはリモートメモリデバイス、キャッシュまたは他の類似格納メカニズム等の任意タイプの格納メカニズムを含む。データベース118は、1つまたは複数のデータベースとして編成されてもよい。データベース118は、ネットワーク構成100に示すようなサーバ104から分離した構成要素として存在するのでなく、サーバ104に包含されてもよい。同様にデータベース120も、ネットワーク構成100に示すようなサーバ114から分離した構成要素として存在するのでなく、サーバ114に包含されてもよい。
【0027】
ネットワーク構成100に包含される構成要素は、ネットワーク構成100に包含される他の構成要素と1つまたは複数の通信リンク上で通信することができる。これらの通信リンクは、モデムリンク、イーサネットリンク、ケーブル、ポイントツーポイントリンク、赤外線接続、光ファイバリンク、無線リンク、セルラリンク、Bluetooth(登録商標)、衛星リンク及び他の類似リンク等の任意の種類の通信リンク及びこれらの任意の組合わせを含むことが可能である。
【0028】
さらに、ネットワーク構成100は説明を容易にするために単純化されている。ネットワーク構成100は、ネットワーク、通信リンク、プロキシサーバ、ファイアウォールまたは他の安全メカニズム、インターネットサービスプロバイダ(ISP)、ゲートキーパ、ゲートウェイ、スイッチ、ルータ、ハブ、クライアント端末及び他の構成要素等のより多くの、またはより少ない追加の構成要素を含むことが可能である。
【0029】
図1Aを参照すると、データベース118は、ネットワークアクセス可能なアクセスを管理する機関122以外の機関のリストを含むデータテーブル125を含む。データテーブル126は、プログラム116が特定のユーザ102のネットワークアクセス可能なアカウントを管理すると思われる機関のデータテーブル125におけるリストのサブリストを選択できるようにする、機関122の全顧客に関するルールセットを保持する。ルールセット126については、後にさらに詳しく説明する。またデータベース118は、機関122の顧客である各ユーザ102に関するデータテーブル128、130、132、134及び136も含む。データテーブル128は、ユーザ102に関する標準ローカルアカウントデータを含む。データテーブル132は、後に詳述するパーソナライゼーションテストから抽出される情報を含む。データテーブル134は、ユーザ102のアカウントを管理すると思われる、機関118以外の機関のリストを含む。これらのリストについては、後にさらに詳しく説明する。データテーブル136は、ユーザ102のための包括的ビューへ集計(aggregate)される、機関118及び機関124等の他の機関の双方によって管理されるアカウントのリストを含む。
【0030】
プログラム112の一例は、マサチューセッツ州ボストン所在のフィデリティインベストメンツのフルビューSMである。フルビューSMは、投資口座及びクレジットカード口座を含む金融アカウントの包括的ビュー、投資口座に対応する個々の投資の包括的ビュー、異なるカレンダーアカウントからのカレンダーイベントの包括的ビュー及び異なる電子メールアカウントからの電子メールの包括的ビューを含む。
【0031】
図2を参照すると、プロセス200は、ユーザ102がアカウントをそのアカウントの高レベルの包括的ビューへ追加できるようにするプログラム116によって実施される。プロセス200は、ユーザ102が機関122によって提供される集計サービスを登録することを可能にする(202)。集計サービスの登録後、図3は、ユーザ102に現われるユーザインタフェース例300を示している。プロセス200の間の任意の時間に、ユーザ102はプログラム116(例えばアカウントウィザード)を使用して「アカウントセットアップウィザード」ボックス302をクリックすることによりさらに多くのアカウントを集計するオプションを有し、またはユーザ102は、手動でさらに多くのアカウントを集計することが可能であり、もしくは「フルビューへ進む」ボックス304をクリックしてさらに多くのアカウントの集計を停止することが可能である。
【0032】
引き続き図2を参照すると、プロセス200は、機関122によって管理されるユーザ102に関連づけられるアカウントのリストを表示する(204)。表示すること(204)は、ユーザ102に、アカウントの何れかが包括的ビューのためのアカウントリストに既に載せられているかどうかを示すインジケータを供給することを含む。図4は、金融アカウントのリストが各アカウントネーム309の左にチェックボックス307を有するディスプレイの一例306を示す。各アカウントネームの右側の勘定収支310は、ユーザ102が異なる口座を区別する上で役立つ。ネーム309のアカウントが高レベルの包括的ビューのアカウントリストに既に記載されていれば、ユーザ102にはチェックボックス307をチェックされたディスプレイ306が現われる。チェックボックス307にチェックが入っていなければ、ユーザ102は、高レベルの包括的ビューのアカウントリストへ追加したいと思う各アカウントのチェックボックス307をクリックする。またユーザ102は、既にチェックの入っているボックスをクリックして、所定のアカウントを高レベルの包括的ビューのアカウントリストから除去することもできる。
【0033】
引き続き図2を参照すると、プロセス200は、データテーブル136における高レベルの包括的ビューのためにユーザ102により選択される新たなアカウントリストを記録する(206)。
【0034】
プロセス200は、ユーザ102に関するパーソナライゼーションデータを、機関122がアクセス可能な情報に基づいて、ユーザ102と機関122との関係性により自動的に収集する(210)。この収集については、後にさらに詳しく説明する。またプロセス200は、任意選択でユーザ102へパーソナライゼーションテストを供給することもできる。このパーソナライゼーションテストについて後述する。供給されれば、プロセス200はこのパーソナライゼーションテストに対するユーザ102の応答からデータを収集する。プロセス200は、この自動的に収集されるパーソナライゼーションデータ及び適用可能であればパーソナライゼーションデータからの応答及びルールセットを使用して機関リストをユーザ102が関連づけられる可能性のあるネットワークアクセス可能なアカウントと共に作成する(216)。
【0035】
プロセス200は、ユーザ102によって所有される可能性のあるアカウントを管理する、機関124等の他の機関のリストを表示する(218)。図5は、プログラム116によって作成される機関リストを示すディスプレイ312の一例を示す。本例において、ユーザ102はファイナンシャルB、B銀行オンライン及びクレジットカードBという機関を選択している。図6、7及び8は、124等の機関が例えば機関のタイプによってグループ分けされる別々のディスプレイ314、316及び318に提示されている別の例を示している。ディスプレイ314は、投資口座を示す。ディスプレイ316は、投資口座以外の金融アカウントを示す。ディスプレイ318は、マイレージアカウント及び電子メールアカウント等の別のアカウントを示す。異なるディスプレイを使用してユーザ102に機関リストを提示する方法は、後に詳述するように設定可能でありかつアカウントウィザードサービスを提供する機関122のニーズに依存する。
【0036】
引き続き図2を参照すると、プロセス200は、124等の他の機関によって管理されるネットワークアクセス可能なアカウントのアクセスコード情報を記録する(220)。図9は、このようなアクセスコード情報を記録するための3つのディスプレイ320、322及び324の例を示す。ディスプレイ324は、ユーザ102が銀行Aオンライン口座のアクセス情報を入力することを可能にする。ユーザ102は、ボックス326へユーザIDを、ボックス328へ認証符号を打ち込み、ボックス330へ再度認証符号を打ち込む。ユーザ102は、データ入力を終えると「続行」と記されたボタン332をクリックしてプログラム116へデータを記録するように指示する。続いてプロセス200は、他の機関(例えば124)によって所有されるこれらのアカウントに関する情報を包括的ビューのためのアカウントリストへ追加する(222)。
【0037】
プログラム112は周期的に、プロセス200によって作成されるアカウントリストにおけるアカウントに関する情報を収集し、そのデータをデータテーブル136へ入力し、かつユーザ102の要求に応じてユーザ102により所有されかつ選択されるアカウントの最終的な高レベルの包括的ビューに記載される情報を表示する。
【0038】
プロセス200の説明は、図1のネットワーク構成100に包含される構成要素に関連して行っているが、このプロセスまたは類似プロセスは別の類似するネットワーク構成で実行されることも可能である。例えばネットワーク構成100は、複数の二次機関(図示されていない)及びネットワークアクセス可能なアカウントをサポートするそれらのサーバ(図示されていない)を含む場合もある。プログラム116はこれらの二次機関のリストをネットワークアクセス可能なアカウントと共に生成し(216)、このリストをユーザ102へ表示することができる(218)。
【0039】
図3乃至9を参照して説明した画面は、任意の特定配置または構成に限定されない。例えば、プルダウンメニュ、タブ、ボタン、選択ボックス及びスクロールバー等の操作ツールは任意の類似タイプの操作ツールを使用して実施されることが可能である。別の例では、任意のグラフフォーマット(例えば棒、線、パイ他)及び任意の方向性で(例えば水平または垂直バーを使用して)グラフを提示することができる。さらに、1つの画面に2つ以上の画面を組み合わせて提示することもできる。またプログラム116は、追加の画面を作成して表示することもできる。
【0040】
上述したように、プロセス200はユーザ102に関するパーソナライゼーションデータを自動的に収集する(210)。これは、ユーザ102のアカウントを管理する機関122が通常入手可能な情報である。自動的に収集されるこのパーソナライゼーションデータは、ユーザ102のネーム及びアドレスを含むことが可能である。アドレスは、ユーザ102の地理的ロケーションを画定する。またこのパーソナライゼーションデータは、クライアントコンピュータ108のタイプ及びユーザ102がネットワークアクセス可能なアカウントへアクセスするために使用するクライアントコンピュータ108のオペレーティングシステムも含むことができる。クライアントコンピュータ108のタイプ及びそのオペレーティングシステムを記述するこのデータは通常、TCP/IP等の規格ネットワークプロトコルを使用してサーバ104により入手可能である。TCP/IP等のネットワークプロトコルの場合、サーバ104はクライアントコンピュータ108のウェブナビゲーションの履歴にもアクセスすることができる。機関122が金融機関である場合には、パーソナライゼーションデータは勘定収支を含むことができる。このパーソナライゼーションデータは、典型的にはデータテーブル130に格納される。
【0041】
上述したように、プロセス200はユーザ102へ手動のパーソナライゼーションテストを供給することもできる(212)。このテストはユーザ102に複数の選択問題または「穴埋め」問題で質問し、プロセス200がユーザ102によって所有されるアカウントを管理している可能性のある機関のリストを作成する(216)ことができるように上記ユーザに関するデータを収集する。これらの質問には、趣味は何ですか、職業は何ですか、雇用者は誰ですか、雇用者の銘柄記号は何ですか、何歳ですか、インターネットサービスプロバイダ(ISP)はどこですか、等が含まれる。質問に対する回答は、収集されて(214)プログラム116によりデータベース118のデータテーブル132へ格納される。
【0042】
上述したように、プロセス200は、顧客に関するパーソナライゼーションデータ及びデータテーブルに格納されるルールセット126からユーザ102によって所有される可能性のあるネットワークアクセス可能なアカウントを管理する他の機関のリストを作成する(216)。この作成は、全ての機関をデータテーブル125においてプロセス200に周知のネットワークアクセス可能なアカウントによって類別し、これらの機関のうちのどれがユーザ102へ表示されるべきかを決定する規則を適用することによって行われる。このパーソナライゼーションデータは、自動的に収集されるデータ及びユーザ102によって入力される手動のパーソナライゼーションテストからのデータを含むことができる。
【0043】
プロセス200は、ユーザ102へ提示するこの機関リストを、データテーブルに格納されるルールセット126をパーソナライゼーションデータへ適用することによって作成する(216)。これらの規則は、データベース118のセクション122へ格納される。上記規則は、IF[条件]THEN[作用]の形式をとる。これらの規則の条件部分は、ユーザ102のパーソナライゼーションデータにおいて幾つかのデータの存在に注目する。実施例によっては、これらの規則は、データテーブル130及び132においてパーソナライゼーションデータへ2回以上反復して適用される。
【0044】
1つの反復において、プログラム116はデータテーブル125における機関リストをフィルタダウンするデータテーブル126における規則の一部を異なる機関カテゴリの機関サブリストへ適用し、これらのサブリストはデータテーブル134に格納される。これらのカテゴリは、例えばバンキング、保険、電子メール、投資、直払い請求会社、カレンダー、クレジットカード及びローン/担保を含むことができる。
【0045】
実施例によっては、別の反復において、これらの規則の作用部分はデータテーブル125における他の機関のリストに挙げられている1つまたは複数の機関に得点を割り当てる。実施例によっては、プログラム116は単に、これらの規則の条件を全てユーザ102のパーソナライゼーションデータに照らしてチェックし、他の機関のリストに得点を割当てる。リスト全体における最高得点の機関は、ユーザ102へ表示される(218)リスト内に配置される。これらの規則に関する条件は、「趣味は水泳です」または「郵便番号は12453です」等のステートメントを含む。これらの規則に関する作用は、「銀行B機関の得点に10を加えます」または「電子メールA機関の得点に20を加えます」等のステートメントを含む。
【0046】
他の実施例では、他の反復において、これらの規則の作用部分は機関に得点をつけず、単にどの機関が表示されるべきかを述べる。例えば、ある規則は、郵便番号が019XXから029XXの間であれば銀行A、銀行Bオンライン及びデータテーブル134における銀行カテゴリのサブリストにランクされている上位8機関を表示せよ、と規定してもよい。
【0047】
これらの規則は、機関122及びユーザ102のニーズに基づいて作成される。1つの検討として、機関122は、ユーザ102が機関122と協力関係にある機関のネットワークアクセス可能なアカウントを使用するように推奨すべく動機付けされるということがある。これにより、規則が機関122と協力関係にある機関へより高い得点を与えるようなものにすることができる。
【0048】
別の検討は、ユーザ102がそのアカウントの包括的ビューへ追加するアカウントが多いほど、他の機関124によって管理されかつそれらの顧客によって所有されるアカウントに関して機関122が得る情報は多くなる、というものである。このような記録は、機関122が特定の顧客の要求を満たして新しいサービスを提供する上で役に立つことがある。例えば、金融機関の場合、機関122は、ユーザ102が競合する機関124によって管理される金融アカウントに多額の残高を有することを知れば、ユーザ102のこの金融アカウントを管理する、機関124より好条件を提供する取引を申し出ることができる。従って、機関122が金融機関である場合には、規則は競合する金融機関へより高い得点を与えることができる。プログラム116は、これらの規則によって与えられる得点の合計によって機関リストの順序づけを行う。
【0049】
プログラム116は、自動的に収集されたもの、及びパーソナライゼーションテストからのもの双方のパーソナライゼーションデータを使用して、ユーザ102が有すると思われるアカウントの種類に関する推論を行う。規則はこれらの推論を行うように設計される。一般的なケースでは、規則は、ユーザグループが所定の特性を有すると定義されていれば、これらのユーザは典型的には所定の機関によるアカウントを有する、という仮定を組み込む。この仮定を使用して、ユーザ102が同じくこの特性を有していれば、ユーザ102もこの所定の機関によって1つまたは複数のアカウントを有することが考えられる。よってプログラム116は、これらの規則を使用してユーザ102へユーザ102に合う特性を有する機関を表示し、ユーザ102はユーザ102によって所有される、またはユーザ102に関連づけられるアカウントを供給する機関を単に選択する。これは、ユーザ102へ全ての機関を長いリストにして提示することより効率的である。これらの特性には、地理的ロケーション、コンピュータのタイプまたはユーザ102が使用するオペレーティングシステム、(ユーザのウェブナビゲーション履歴に適合されてもよい)ウェブナビゲーションのパターン及び金融アカウントの金額が含まれる。特定の地理的ロケーションは、その地理的ロケーションに対してローカルである機関により高い得点を与えるように使用される。例えば、ネットワークアクセス可能なアカウントを有する所定の銀行は、所定の地理的ロケーションにとってローカルである。さらに、ネットワークアクセス可能なマイレージアカウントを有する所定の航空会社は、特定の地理的ロケーションにとってローカルである。コンピュータのタイプまたはオペレーティングシステムは、これらのコンピュータタイプまたはオペレーティングシステムの要求に応じる機関へより高い得点を与えるように使用される。例えば、Apple Macintosh(登録商標)等の特殊なコンピュータタイプまたはMicrosoft Windows(登録商標)等のオペレーティングシステムのユーザの要求に応じる電子メールアカウントを提供する機関が存在する。ユーザ102によるウェブナビゲーションのパターンは、ユーザ102がネットワークアクセス可能なアカウントを有する機関のウェブサイトを訪ねたことがあるかどうかを決定するために使用されることが可能である。訪ねたことがあれば、ユーザ102はこれらの機関によるアカウントを有すると考えられることから、規則はこれらの機関へより高い得点を与えることができる。他の規則は、ユーザ102が所定の限界値を超える残高のアカウントを保有していれば、ユーザ102は富裕な個人の要求に応じる機関によって提供されるアカウントを所有している可能性がある、という仮定を組み込むことができる。
【0050】
他の例では、機関122はクライアント企業に退職後貯蓄サービスを提供する金融機関である。この場合、クライアント企業は従業員が利用可能なアカウントの包括的ビューを有することを希望するかもしれない。機関122は、クライアント企業のニーズに基づいて機関リストを提供する。例えば、クライアント企業はデータベース118のセクション122に、上記クライアント企業に関連づけられる機関へより高い得点を与えるルールセットをプログラムすることができる。上記クライアント企業の従業員はこれらの機関による多くのアカウントを保有している可能性があることから、このようにして機関リストを構成すればアカウントウィザードは従業員にとってより便利なものになる。
【0051】
ここに記載した技術は任意の特定ハードウェアまたはソフトウェア構成に限定されるものではなく、任意のコンピューティングまたは処理環境において適用可能であることがわかる。本技術は、ハードウェア、ソフトウェアにおいて、または両者の組合わせで実施されることが可能である。本技術は、モバイルまたは固定式コンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント及び各々がプロセッサ、上記プロセッサによる読み取りが可能な記憶媒体(揮発性及び不揮発性メモリ及び/または記憶素子を含む)、少なくとも1つの入力デバイス及び1つまたは複数の出力デバイスを含む類似デバイス等のプログラマブルマシン上で実行されるプログラムに実施されることが可能である。プログラムコードは、入力デバイスを使用して入力されるデータに適用されて上述した機能が実行され、かつ出力情報が生成される。出力情報は、1つまたは複数の出力デバイスへ印加される。
【0052】
各プログラムは、マシンシステムと通信するための高レベル手続き型またはオブジェクト指向プログラミング言語において実施されることが可能である。但し上記プログラムは、所望されればアッセンブリまたはマシン言語で実施されることも可能である。何れにしても、上記言語はコンパイラ型またはインタープリタ型言語であり得る。
【0053】
このような各プログラムは、例えばコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD−ROM)、ハードディスク、磁気ディスクまたは汎用または専用プログラマブルマシンによる読み取りが可能な類似の媒体またはデバイスである記憶媒体またはデバイス上に格納されることが可能であり、上記記憶媒体またはデバイスがコンピュータによって読み取られると、本明細書に記述した手順を実行するようにマシンを設定しかつ動作させる。上記システムはまた、プログラムで設定された機械読み取り可能記憶媒体として実施される場合もあり、この場合、このように設定された記憶媒体によりマシンは特定かつ予め定義された方法で動作される。
【0054】
本発明を幾つかの実施形態に関連して説明したが、本発明の思想及び範囲を逸脱することなく様々な変更を行ない得ることは理解されるであろう。従って、添付の請求の範囲は他の実施形態も包含する。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】ネットワークの構成を示す。
【図1A】データベースを示す。
【図2】包括的ビューへアカウントを追加するプロセスを示すフローチャートである。
【図3】アカウント紹介画面を示す。
【図4】ユーザがアカウントを追加できるようにした画面を示す。
【図5】ユーザがアカウントを追加できるようにした画面を示す。
【図6】ユーザがアカウントを追加できるようにした画面を示す。
【図7】ユーザがアカウントを追加できるようにした画面を示す。
【図8】ユーザがアカウントを追加できるようにした画面を示す。
【図9】アカウントのサインイン画面を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のエンティティによってかつユーザに関連づけられるデータを使用して、ネットワークアクセス可能なアカウントを提供する1つまたは複数の他のエンティティのリストを決定する工程と、
前記ユーザが前記1つまたは複数の他のエンティティのリストから第2のエンティティを選択するのを可能にする工程と、
前記ユーザが前記第2のエンティティによって提供されるネットワークアクセス可能なアカウントのアクセス情報を提供するのを可能にする工程を備える方法。
【請求項2】
リストを決定する工程は前記ユーザに関連づけられるパーソナライゼーションデータを決定する工程をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記パーソナライゼーションデータは予め定義されたユーザグループによって共有される特性を含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記特性は地理的ロケーション、コンピュータのタイプ、オペレーティングシステムのタイプ、ウェブナビゲーションのパターン及び金融アカウントにおける金額のうちの1つを含む請求項3に記載の方法。
【請求項5】
パーソナライゼーションデータを決定する工程は、
前記ユーザへパーソナライゼーションテストを供給する工程と、
前記パーソナライゼーションテストからの前記ユーザの1つまたは複数の回答を分析する工程をさらに備える請求項2に記載の方法。
【請求項6】
パーソナライゼーションデータを決定する工程は前記ユーザに関連づけられる特性を自動的に収集する工程をさらに含む請求項2に記載の方法。
【請求項7】
ユーザが第2のエンティティを選択するのを可能にする工程は1つまたは複数のエンティティのリストを前記ユーザへ表示する工程をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項8】
決定する工程は前記第1のエンティティとの関連を有する1つまたは複数のエンティティを決定する工程をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項9】
第1のエンティティとの関連を有する1つまたは複数のエンティティを決定する工程は、
前記第1のエンティティとの関連を有する1つまたは複数のエンティティを同定する工程と、
前記関連に基づいて前記リストを順序づける工程をさらに備える請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記関係は競争を含む請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記関係は協力を含む請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記アクセス情報は、
前記アカウントのユーザ識別子と、
アカウント認証符号を含む請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記ネットワークアクセス可能なアカウントのアクセス情報は前記ネットワークアクセス可能なアカウントを自動的にネットワーク上でアクセス可能にする請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記ユーザに関するデータは、名前、地理的ロケーション、前記ユーザにより使用されるコンピュータシステム及びウェブナビゲーションの履歴のうちの少なくとも1つを含む請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記ユーザへ1つまたは複数のアカウントを提供する工程をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記ユーザに関連づけられるデータは前記第1のエンティティによって提供されるアカウントに関する情報を含む請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記情報は前記第1のエンティティによって提供される第1のアカウントの残高を含む請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記ネットワークアクセス可能なアカウントをアカウントの集計へ追加する工程をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記ユーザが前記第1のエンティティにより提供される第1のアカウントを選択するのを可能にする工程と、
前記第1のアカウントを前記アカウントの集計へ追加する工程をさらに備える請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記第1のエンティティは金融機関を含み、本方法は前記第1のエンティティにより1つまたは複数の金融アカウントを前記ユーザへ提供する工程をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項21】
ユーザが第2のエンティティを選択するのを可能にする工程は、前記ユーザが金融アカウントを提供する1つまたは複数のエンティティのリストから金融機関を含む第2のエンティティを選択するのを可能にする工程をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項22】
ユーザが第2のエンティティを選択するのを可能にする工程は、前記ユーザが電子メールアカウント、マイレージアカウントまたはカレンダーアカウントを提供する1つまたは複数のエンティティのリストから第2のエンティティを選択するのを可能にする工程をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項23】
サーバと、
第1のエンティティによって管理されるデータベースと、
前記第1のサーバへのウェブページインタフェースと、
第1のエンティティによって設定されたプログラムであって、
前記データベースからユーザに関連づけられるデータへアクセスし、
前記ユーザに関連づけられるデータを使用して、ネットワークアクセス可能なアカウントを提供する1つまたは複数のエンティティのリストを決定し、
前記ユーザが前記1つまたは複数のエンティティのリストから第2のエンティティを選択するのを可能にし、
前記ユーザが前記第2のエンティティによって提供されるネットワークアクセス可能なアカウントのアクセス情報を提供するのを可能にするように設定された前記プログラムを備えるシステム。
【請求項24】
前記プログラムはさらに、
前記ユーザへパーソナライゼーションテストを供給し、
前記パーソナライゼーションテストからのユーザの1つまたは複数の回答を分析するように設定される請求項23記載のシステム。
【請求項25】
前記パーソナライゼーションテストは予め定義されたユーザグループによって共有される特性を含む請求項24記載のシステム。
【請求項26】
前記プログラムはさらに前記1つまたは複数のエンティティのリストを前記ユーザへ表示するように設定される請求項23記載のシステム。
【請求項27】
前記プログラムはさらに、
前記リストから、その業務が前記第1のエンティティの業務との関連を有する1つまたは複数のエンティティを同定し、
前記リストの表示において前記同定された1つまたは複数のエンティティに優先順位をつけるように設定される請求項26記載のシステム。
【請求項28】
前記関係は競争を含む請求項27記載のシステム。
【請求項29】
前記関係は協力を含む請求項27記載のシステム。
【請求項30】
前記アクセス情報は、
前記アカウントのユーザ識別子と、
アカウント認証符号を含む請求項23記載のシステム。
【請求項31】
前記ネットワークアクセス可能なアカウントのアクセス情報は、前記ネットワークアクセス可能なアカウントを自動的にネットワーク上でアクセス可能にする請求項30記載のシステム。
【請求項32】
前記ユーザに関するデータは、名前、地理的ロケーション、前記ユーザにより使用されるコンピュータシステム及びウェブナビゲーションの履歴のうちの少なくとも1つを含む請求項23記載のシステム。
【請求項33】
前記第1のエンティティは前記ユーザへ1つまたは複数のアカウントを提供する請求項23記載のシステム。
【請求項34】
前記ユーザに関連づけられるデータは前記第1のエンティティによって提供されるアカウントに関する情報を含む請求項23記載のシステム。
【請求項35】
前記情報は前記第1のエンティティによって提供される第1のアカウントの残高を含む請求項34記載のシステム。
【請求項36】
前記プログラムはさらに前記ネットワークアクセス可能なアカウントをアカウントの集計へ追加するように設定される請求項23記載のシステム。
【請求項37】
前記プログラムはさらに、
前記ユーザが前記第1のエンティティにより提供されるアカウントから第1のアカウントを選択することを可能にすることと、
前記第1のアカウントを前記アカウントの集計へ追加することを行うように設定される請求項36記載のシステム。
【請求項38】
前記第1のエンティティは金融機関を含み、かつ前記第1のエンティティは1つまたは複数の金融アカウントを前記ユーザへ提供する請求項23記載のシステム。
【請求項39】
前記プログラムはさらに、ユーザが金融アカウントを提供する1つまたは複数のエンティティのリストから金融機関を含む第2のエンティティを選択可能に設定される請求項23記載のシステム。
【請求項40】
前記プログラムはさらに、ユーザが電子メールアカウント、マイレージアカウントまたはカレンダーアカウントを提供する1つまたは複数のエンティティのリストから第2のエンティティを選択可能に設定される請求項23記載のシステム。
【請求項41】
1つまたは複数のマシンに、
第1のエンティティによりかつユーザに関連づけられるデータを使用してネットワークアクセス可能なアカウントを提供する1つまたは複数の他のエンティティのリストを決定する工程と、
前記ユーザが前記1つまたは複数の他のエンティティのリストから第2のエンティティを選択するのを可能にする工程と、
前記ユーザが前記第2のエンティティによって提供されるネットワークアクセス可能なアカウントのアクセス情報を提供するのを可能にする工程と、を含むオペレーションを実行させるべく動作可能な命令を格納する機械読み取り可能媒体を備える物品。

【図1】
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【図1A】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2007−526538(P2007−526538A)
【公表日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−517313(P2006−517313)
【出願日】平成16年6月17日(2004.6.17)
【国際出願番号】PCT/US2004/019183
【国際公開番号】WO2005/003890
【国際公開日】平成17年1月13日(2005.1.13)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
【出願人】(505446770)エフエムアール コーポレイション (12)
【氏名又は名称原語表記】FMR CORP.
【Fターム(参考)】