説明

ネットワークシステムおよびメッシュコード配信方法

【課題】異常事態が発生した位置を容易に理解させることが可能なネットワークシステムを提供する。
【解決手段】位置情報装置1は、異常発生情報を受け付けたときに測定した現在位置を、サーバ2に送信する。サーバ2は、その現在位置を受信すると、その現在位置が世界地図を複数の略正方形状のメッシュにより分割したときの、複数のメッシュ内のいずれかにあるかを判定する。サーバ2は、その判定されたメッシュを特定する、隣り合うメッシュ同士が連続した番号で示されるNコードを求める。サーバ2は、そのNコードを端末装置3に送信する。端末装置3は、そのNコードを受信し、使用者に出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークシステムおよびメッシュコード配信方法に関し、特には、所定の座標系による位置情報をメッシュコードによる位置情報に変換するネットワークシステムおよびメッシュコード配信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、小学生などの子供または老人(以下、被保護者と称する)を狙った誘拐などの犯罪が増えている。このような犯罪を防止したり、迅速に解決したりするためには、保護者または警察などが、被保護者に誘拐などの異常事態が発生したことを、早く知ることが必要となる。
【0003】
異常事態の発生を早く知ることが可能な防犯システムは、既に多く提案されている。
【0004】
例えば、被保護者に固有情報を記録したICタグを持たせる防犯システムが知られている。このような防犯システムでは、例えば学校の校門および自動販売機などに、そのICタグから固有情報を読み取る読取装置が設置される。読取装置は、被保護者が近くを通過すると、そのICタグから固有情報を読み取り、その固有情報および設置場所などを保護者などに通知している。
【0005】
このため、保護者は、被保護者が学校に着いたこと、または、学校と家との中間地点にいることなどを知ることが可能になる。よって、保護者は、被保護者が学校に着くはずの時刻になっても学校に着いていないことなどが確認できるため、被保護者に異常事態が発生したことを早く知ることが可能になる。
【0006】
しかしながら、この防犯システムでは、異常事態が発生した位置を特定することができない。また、誘拐犯罪などは、人通りの少ない場所で発生することが多く、人通りの多い学校および自動販売機に読取装置が設置されていても、犯罪を防止できないことが多かった。さらに、ICタグを非保護者に持たせたり、読取装置を設置したりするにはコストがかかるため、このような防犯システムの普及には、困難がある。
【0007】
また、GPS機能など現在位置を測定可能な無線装置を、被保護者に持たせることで、異常が発生した位置を通知する防犯システムも知られている。
【0008】
例えば、特許文献1(特許第3701961号公報)に記載の携帯無線機では、使用者が所定の操作を行うと、現在位置が測定され、その現在位置が、予め定められた連絡先に通知される。連絡先は、保護者、警備会社または警察などである。
【0009】
この携帯無線装置を被保護者に持たせ、かつ、異常事態が発生したときにその被保護者が所定の操作を行えば、人気の少ない場所など、どこにいても異常事態が発生した位置を連絡先に通知することが可能になる。
【特許文献1】特許第3701961号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
例えば、異常事態が発生した位置が保護者に通知された場合、保護者は、その位置を迅速に警察などに電話などで通知することが重要である。また、例えば、異常事態が発生した位置が警察などに通知された場合、警察は、他の機関(例えば、消防署)と連絡を取り合うために、その位置をその機関に迅速に伝えることが重要である。
【0011】
特許文献1に記載の携帯無線機では、現在位置は、地図、緯度および経度、住所、または、予め定められた区域コードで示されている。
【0012】
現在位置が地図で示されても、保護者および警察などにとって、その地図の場所を理解することが困難な場合が多い。例えば、山中などの地図は、どれも似ているため、その位置を理解することは困難であり、所定の機関にその現在位置を迅速かつ正確に伝えることも困難である。
【0013】
また、緯度および経度は、60進法で示されているなどのため、緯度および経度で示された位置を理解するためには、専門的な知識が必要である。このため、現在位置が緯度および経度で示されていても、保護者または警察などがその専門的な知識を持っていなければ、その位置を理解して、その位置に向うことができない、または、遅くなるといった問題点がある。
【0014】
また、現在位置が住所で示されていると、例えば、その住所を読むことができない他言語の人は、その現在位置を理解できない。また、世界各地には、山中など住所のない場所は数多く存在する。このため、現在位置を住所で示すことができない場合がある。
【0015】
また、現在位置が区域コードで示される場合、保護者または警察などがその区域コードから現在位置を容易に理解できるか否かは、その区域コードの表記法などにより異なる。特許文献1には、区域コードについての詳しい記載はない。このため、保護者は、現在位置を理解するのに困難が生じる可能性がある。
【0016】
また、そのシステムに固有の区域コードでは、現在位置の通知先の機関がその区域コードについての知識がないと、その区域コードが通知されても、通知先では、その位置を理解できない可能性がある。
【0017】
本発明の目的は、異常事態が発生した位置を容易に理解させることが可能なネットワークシステムおよびメッシュコード配信方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記の目的を達成するために、本発明のネットワークシステムは、位置情報装置と、前記位置情報装置と接続された管理装置と、前記管理装置と接続された端末装置とを含むネットワークシステムであって、前記位置情報装置は、現在位置を測定する測定部と、使用者にて操作される操作部と、前記操作部が操作されたときに前記測定部にて測定された現在位置を、前記管理装置に送信する制御部と、を含み、前記管理装置は、世界地図が複数に分割されて形成された同一形状のエリアごとに、該エリアを特定する番号で表されたメッシュコードを、該エリアに含まれる位置と対応付けて記憶する記憶部と、前記位置情報装置から現在位置を受信する第一受信部と、前記第一受信部が受信した現在位置に対応するメッシュコードを前記記憶部から取得する変換部と、前記変換部が取得したメッシュコードを前記端末装置に送信する管理部と、を含み、前記端末装置は、前記管理装置から前記メッシュコードを受信する第二受信部と、前記第二受信部が受信したメッシュコードを出力する出力部と、を含む。
【0019】
また、本発明のメッシュコード配信方法は、使用者にて操作される操作部を含む位置情報装置と、前記位置情報装置と接続され、かつ、世界地図が複数に分割されて形成された同一形状のエリアごとに該エリアを特定する番号で表されたメッシュコードを該エリアに含まれる位置と対応付けて記憶する記憶部を含む管理装置と、前記管理装置と接続された端末装置とを含むネットワークシステムが行うメッシュコード配信方法であって、前記位置情報装置が、現在位置を測定する測定ステップと、前記位置情報装置が、操作部が操作されたときに前記測定された現在位置を、前記管理装置に送信する第一送信ステップと、前記管理装置が、前記位置情報装置から現在位置を受信する第一受信ステップと、前記管理装置が、前記受信された現在位置に対応するメッシュコードを前記記憶部から取得する取得ステップと、前記管理装置が、前記取得されたメッシュコードを前記端末装置に送信する第二送信ステップと、前記端末装置が、前記管理装置から前記メッシュコードを受信する第二受信ステップと、前記端末装置が、前記受信されたメッシュコードを出力する出力ステップと、を含む。
【0020】
上記の発明によれば、位置情報装置では、異常が発生したときの現在位置が測定される。管理装置では、世界地図が複数に分割されて形成された同一形状のエリアごとに、該エリアを特定する番号で表されたメッシュコードが、該エリアに含まれる位置と対応付けて記憶される。また、その現在位置に対応するメッシュコードが取得される。端末装置では、そのメッシュコードが出力される。
【0021】
メッシュコードは、番号で示されるため、住所などと異なり、所定の言語が読めなくても、その位置を理解することが可能になる。また、世界地図が複数のエリアに分割されているため、住所などと異なり、全ての位置を特定することが可能になる。
【0022】
また、世界地図が複数の同一形状のエリアに分割され、かつ、該エリアは、番号で表されるので、緯度および経度とは異なり専門的な知識がなくても、端末装置の使用者は、直感的に位置を理解することが可能になる。
【0023】
したがって、異常事態が発生した位置を容易に理解させることが可能になる。
【0024】
また、前記端末装置は、前記端末装置は、使用者から前記位置情報装置の現在位置を取得する旨の位置取得指示を受け付ける入力部と、前記入力部が受け付けた位置取得指示を前記位置情報装置に送信する処理部と、をさらに含み、前記位置情報装置は、前記端末装置から前記位置取得指示を受信する第三受信部をさらに含み、前記制御部は、前記第三受信部が前記位置取得指示を受信したときに測定された現在位置を前記管理装置に送信することが望ましい。
【0025】
このため、端末装置の使用者(例えば、保護者)は、位置情報装置の使用者(例えば、被保護者)の現在位置を知りたいとき、その現在位置を、メッシュコードで知ることが可能になる。
【0026】
また、前記記憶部は、地図をさらに記憶し、前記管理部は、前記変換部にて取得されたメッシュコードにて特定されるエリアを少なくとも含む地図を前記記憶部から取得し、前記取得した地図およびメッシュコードを前記端末装置に送信し、前記第二受信部は、前記管理装置から前記地図およびメッシュコードを受信し、前記出力部は、前記第二受信部が受信した地図およびメッシュコードを出力することが望ましい。
【0027】
上記の発明によれば、管理装置では、測定された現在位置に対応するメッシュコードにて特定されるエリアを少なくとも含む地図が取得される。端末装置では、その地図およびメッシュコードが出力される。このため、保護者は異常事態が発生した位置をより容易に理解することが可能になる。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、異常事態が発生した位置を容易に理解させることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【0030】
先ず、世界メッシュコード(以下、Nコードと称する)について説明する。
【0031】
Nコードは、世界地図が複数に分割されて形成された同一形状(例えば、正方形状または略正方形状)のエリアのそれぞれを特定する番号で表される。以下では、このエリアを、メッシュと称する。
【0032】
世界地図をその複数のメッシュに分割する分割方式は、複数あるが、本実施例では、以下の方式を用いる。なお、本発明は、以下の分割方式に限らず適宜変更可能である。
【0033】
図1は、本実施例で用いる分割方式を説明するための説明図である。
【0034】
先ず、世界地図を、経度60度ごとの経線に沿って東西方向について6分割し、かつ、緯線に沿って南北方向について少なくとも3分割する、番号の付されたブロックにより分割する。
【0035】
本実施例では、地球表面を、緯線に沿って南北方向について5分割する。各ブロックに付けられた番号(ブロック番号)は、例えば、1Aないし6Cと、1Xないし6Xと、1Yないし6Yで示される。なお、図1の左上に示された世界地図には、ブロック番号1Aないし6Cと、1Xないし6Xとが示されている。また、1Yないし6Yは、1Cないし6Cにて示されるブロックの南に位置する、南極圏付近を分割するブロックを示す。なお、ブロック1Aないし6Cは、地球の表面をほぼ人類の文化圏で分割している。例えば、東アジア圏は、ブロック6Aである。
【0036】
続いて、複数のブロックのそれぞれを、東西方向について10のn乗分割し、かつ、南北方向について10のn乗分割する、番号が付されたメッシュにより分割する。なお、nは、自然数であり、各メッシュのそれぞれが、5m四方以下の略正方形状になるような数であることが望ましい。
【0037】
例えば、ブロックのそれぞれを、東西方向について100分割し、かつ、南北方向について100分割する、番号が付された複数のユニットに分割する。各ユニットに付された番号(ユニット番号)は、東西方向の番号と、南北方向の番号とを合わせた番号で示される。例えば、大阪は、東西方向の番号42と、南北方向の番号88とを合わせたユニット番号4288で表される。なお、各ユニットは、約50km四方である。
【0038】
さらに、ユニットのそれぞれを、東西方向にn−1分割し、かつ、南北方向にn−1分割する、番号が付された複数のメッシュに分割する。
【0039】
各メッシュに付された番号(メッシュ番号)は、東西方向の番号と、南北方向の番号とで示される。例えば、ユニットのそれぞれを、東西方向に100分割し、かつ、南北方向に100分割する場合、大阪の登美丘小学校の体育館入り口は、東西方向の番号5607と、南北方向の番号6481とを合わせたメッシュ番号5607−5481で表される。この場合、各メッシュは、約5m四方である。
【0040】
Nコードは、ブロック番号と、ユニット番号と、メッシュ番号とを合わせた番号で表される。例えば、大阪の登美丘小学校の体育館入り口を特定するNコードは、6A−4288/5607−5481で表される。なお、Nコードは、ブロック番号およびユニット番号で示された地域内では、そのブロック番号およびユニット番号を省略することができる。この場合、大阪の登美丘小学校の体育館入り口を特定するNコードは、5607−5481で表される。
【0041】
Nコードは、住所などと異なり10進数の連続した番号で表されるので、老若男女および国籍を問わず、位置を容易に理解することが可能になる。また、ユニットまたはメッシュを跨いだ都道府県があっても、跨いだ先の都道府県を示すNコードを容易に推定できる。このため、Nコードは、緯度および経度を用いるより、容易に位置を理解することが可能になる。
【0042】
次に、Nコードマップについて説明する。
【0043】
Nコードマップは、複数のメッシュおよびそのメッシュのNコードが示された地図である。
【0044】
図2aは、Nコードマップの一例を示した地図である。図2aでは、メッシュ番号の東西方向の番号42ないし48と、メッシュ番号の南北方向の番号51および55で示される地区が示されている。なお、図2aにおいて、「危」災害時に危険と発表された地区を示し、「避」は、避難所の位置を示している。
【0045】
次に、Nコードの利便性を高くすることが可能な環境整備について説明する。
【0046】
Nコード利用システムを提供する業者(以下、サービス業者と称する)が、Nコードの利便性を高くすることが可能な環境整備を行うことが望ましい。
【0047】
例えば、そのサービス業者は、特定の地域の地方自治体(都道府県または市町村など)などと契約を結び、その地域の地域関係機関および地域住民にNコードマップを配布する。地域関係機関は、例えば、その地域の自治体の関連窓口、自治会、学校、警察署、消防署、病院、福祉施設および地域NPO法人などである。
【0048】
通常、地域関係機関のそれぞれは、その地域内の位置を特定するために、その地域関係機関に固有の表記法を用いている。例えば、位置を特定するために、一の地域関係機関では、電話番号の市外局番が用いられ、二の地域関係機関は、住所が用いられるなどしていた。
【0049】
地域関係機関ごとに位置を特定する表記法が異なっていると、一の地域関係機関が、二の地域関係機関に位置を迅速かつ正確に位置を通知することは、困難である。Nコードマップが地域関係機関のそれぞれに配布されていれば、Nコードを用いて、位置を迅速かつ正確に通知することが可能になる。
【0050】
また、通信機器などのIT機器を用いなくても位置を迅速かつ正確に伝えることが可能になるため、IT機器が苦手な地域住民でも、容易に位置を理解、または、他の人物または地域関係機関に通知することが可能になる。
【0051】
例えば、街頭にて発作などで倒れた人に対して、通行人が救急車を呼ぶ場合、通行人が、その位置のNコードを消防署に通知することで、5mの精度でその位置を通知することが可能になる。このため、消防署は、迅速にその位置まで救急車を向わせることが可能になる。
【0052】
また、サービス業者は、Nコードマップを記載したプレート(以下、Nコードプレートと称する)などを街頭および駅前などに設置することで、地域住民がどこにいてもNコードマップを確認し易くすることが望ましい。また、Nコードプレートには、少なくとも設置位置を含むメッシュを特定するNコードが記載されているものとする。
【0053】
Nコードプレートは、例えば、昼間の日光を蛍光塗料により夜間に発光させるなど、夜間でも容易に見えるようにすることが望ましい。また、Nコードプレートに、点字またはQRコードをさらに記載したり、ブルートゥースなどの無線通信を行う機器またはRFIDタグなどを埋め込んだりしても良い。
【0054】
Nコードが街頭および駅前に設置されると、その地域の防犯活動などにおいて、地域を見回る自警団員などが異常を発見した場合、その自警団員は、その位置をNコードプレートで確認し、そのNコードを他の自警団員または警察署などに通知することで、5mの精度でその位置を通知することが可能になる。住所などを用いた位置の表記法では、地域住民であっても、その位置によっては、その位置を正確に伝えるのが困難な場合があるが、Nコードを用いた位置の表記法では、その位置を迅速かつ正確に通知することが可能になる。
【0055】
また、その地域で大災害があり、インターネットなどが使用できなくなり、伝達手段としてFMラジオなどの限られた手段しか使用することができなくなる可能性がある。
【0056】
この場合、FMラジオが現在開設されている避難場所を特定するNコードなどを放送すれば、避難場所に向う人は、その避難場所を特定するNコードと、Nコードプレートとを照合すれば、避難場所の方向および避難場所への移動距離などを、迅速かつ正確に理解することができる。また、FMラジオが危険地区を特定するNコードなどをさらに放送すれば、避難場所に向う人は、その危険地区を避けながら避難場所に向うことが可能になる。
【0057】
図2bは、災害時によるNコードプレートの活用法を説明するための地図である。
【0058】
図2bにおいて、FMラジオが、複数の避難所のそれぞれのNコード(563−647、5695−6513および5795−6520)と、通行止めの箇所(5623−6471)と、複数の危険箇所のそれぞれのNコード(565−652および569−657)とを放送したとする。この場合、そのNコードを聞いた人は、それらのNコードとNコードプレートに基づいて、避難場所までの安全で早いルートを確認し、その避難場所に向うことができる。
【0059】
次に、Nコード利用システムを有効に利用するためのネットワークシステムについて説明する。
【0060】
図3は、本発明の一実施例のネットワークシステムを示したブロック図である。
【0061】
図3において、ネットワークシステムは、位置情報装置1と、サーバ2と、端末装置3ないし7とを含む。
【0062】
位置情報装置1とサーバ2とは、例えば、無線基地局(図示せず)を介して相互に接続される。また、サーバ2と端末装置3ないし7のそれぞれとは、例えば、インターネットまたは電話網などを介して相互に接続される。
【0063】
位置情報装置1は、サービス業者にて契約を結んだ保護者に譲渡または貸渡され、その保護者は、被保護者に持たせたとする。また、図3では、位置情報装置1は一つだけだが、実際には複数でも良い。
【0064】
また、位置情報装置1は、独立した筐体を有しても良いし、携帯電話機などの通信装置に組み込まれても良い。
【0065】
図4は、位置情報装置1の構成の一例を示したブロック図である。
【0066】
図4において、位置情報装置1は、操作部11と、受信部12と、記憶部13と、測定部14と、制御部15と、送信部16とを含む。なお、
操作部11は、使用者にて操作される。操作部11は、例えば、ボタンであり、使用者は、異常事態が発生すると、そのボタンを押下する。
【0067】
受信部12は、端末装置3ないし7から、位置情報装置1の現在位置を取得する旨の位置取得指示を、サーバ2を介して受信する。
【0068】
記憶部13は、位置情報装置1を特定する識別情報を記憶する。
【0069】
測定部14は、現在位置を測定する。測定部14は、例えば、GPS機能を有し、GPS衛星100から現在位置を測定するための情報を受け付け、その情報に基づいて、現在位置を測定する。なお、その現在位置は、緯度および経度で示されている。また、測定部14は、GPS機能を有しなくても、現在位置が測定できれば良い。
【0070】
制御部15は、操作部11が使用者にて操作されるときに測定部14が測定した現在位置と、記憶部13に記憶された識別情報と、異常事態が発生した旨の異常発生情報を含む救援情報を作成し、その救援情報をサーバ2に送信する。
【0071】
また、制御部15は、受信部12が位置取得指示を受け付けると、そのときに測定部14が測定した現在位置と、記憶部13に記憶された識別情報と、を含む応答情報を作成し、その応答情報をサーバ2に送信する。
【0072】
サーバ2は、管理装置の一例である。また、サーバ2は、サービス業者にて管理される。
【0073】
図5は、サーバ2の構成の一例を示したブロック図である。
【0074】
図5において、サーバ2は、記憶部21と、受信部22と、変換部23と、管理部24と、送信部25とを含む。
【0075】
記憶部21は、登録情報と、Nコードマップと、Nコードテーブルを記憶する。
【0076】
登録情報は、位置情報装置を特定する識別情報ごとに、その位置情報装置にて測定された現在位置の通知先が記載されたテーブルである。なお、登録情報は、サービス業者にて登録されることが望ましい。
【0077】
連絡先は、例えば、電話番号または電子メールアドレスである。なお、連絡先は、電話番号および電子メールに限らず、適宜変更可能である。また、連絡先は一つでも良いし、複数でも良い。
【0078】
Nコードテーブルでは、メッシュごとに、そのメッシュを特定するNコードが、そのメッシュに含まれる位置と対応付けられている。
【0079】
なお、Nコードテーブルは、ブロックテーブル、ユニットテーブルおよびメッシュテーブルを含んでも良い。ブロックテーブルでは、ブロックごとに、そのブロックを示すブロック番号が、そのブロックに含まれる位置と対応付けられている。ユニットテーブルでは、ユニットごとに、そのユニットを示すユニット番号が、そのユニットに含まれる位置と対応付けられている。メッシュテーブルでは、メッシュごとに、そのメッシュを示すメッシュ番号が、そのメッシュに含まれる位置と対応付けられている。
【0080】
受信部22は、位置情報装置1から救援情報と応答情報とを受信し、端末装置3ないし7から位置取得指示および識別情報と、地図取得指示とを受信する。地図取得指示は、Nコードマップを取得する旨の情報である。
【0081】
変換部23は、受信部22が救援情報または応答情報を受信すると、その救援情報または応答情報が含む現在位置と対応付けられたNコードを記憶部21から取得する。
【0082】
なお、Nコードテーブルが、ブロックテーブル、ユニットテーブルおよびメッシュテーブルを含んでいる場合、先ず、変換部23は、その現在位置と対応付けられたブロック番号をブロックテーブルから取得し、かつ、その現在位置と対応付けられたユニット番号を取得し、かつ、その現在位置と対応付けられたメッシュ番号を取得する。変換部23は、そのブロック番号、ユニット番号およびメッシュ番号を合わせることで、Nコードを取得する。
【0083】
管理部24は、受信部22が救援情報を受け付けた後で、変換部23がNコードを取得すると、少なくともそのNコードを含む緊急連絡情報を作成する。
【0084】
なお、緊急連絡情報は、そのNコードにて特定されるメッシュを少なくとも含む、そのメッシュ周辺のNコードマップを含んでも良い。この場合、管理部24は、そのNコードにて特定されるメッシュを含む、そのメッシュ周辺のNコードマップを記憶部21から取得し、そのNコードおよびNコードマップを含む緊急連絡情報を作成する。
【0085】
管理部24は、緊急連絡情報を作成すると、その緊急連絡情報を、その救援情報が含む識別情報と記憶部21にて関連づけられた連絡先の端末装置に送信する。
【0086】
また、管理部24は、受信部22が位置取得指示および識別情報を受信すると、その位置取得指示を、その識別情報にて特定される位置情報装置に送信する。
【0087】
また、管理部24は、受信部22が応答情報を受け付けた後で、変換部23がNコードを求めると、少なくともそのNコードを含む報告情報を作成する。なお、報告情報は、そのNコードにて特定されるメッシュを少なくとも含む、そのメッシュの周辺のNコードマップを含んでもよい。
【0088】
管理部24は、報告情報を作成すると、その報告情報を、その位置取得指示の送信元の端末装置に送信する。
【0089】
また、管理部24は、受信部22が地図取得指示を受信すると、記憶部21からNコードマップを取得し、そのNコードマップを、その地図取得指示の送信元である端末装置に送信する。
【0090】
端末装置3ないし7は、例えば、携帯電話機またはパーソナルコンピュータである。なお、端末装置3ないし7は、携帯電話機またはパーソナルコンピュータに限らず適宜変更可能である。
【0091】
図6は、端末装置3ないし7の構成の一例を示したブロック図である。なお、端末装置3ないし7は、同じ構成を有するため、端末装置3を例にとって説明する。
【0092】
図6において、端末装置3は、受信部31と、出力部32と、入力部33と、処理部34と、記憶部35と、送信部36とを含む。
【0093】
受信部31は、サーバ2から緊急連絡情報および報告情報を受信する。
【0094】
出力部32は、例えば、ディスプレイおよびスピーカなどの、保護者に各種情報を通知する機器で構成される。
【0095】
入力部33は、保護者から識別情報およびその識別情報にて特定される位置情報装置の現在位置を取得する旨の位置取得指示と、地図取得指示とを受け付ける。
【0096】
処理部34は、入力部33が受け付けた識別情報および位置取得指示を、サーバ2を介して位置情報装置1に送信する。
【0097】
また、処理部34は、入力部33が受け付けた地図取得指示をサーバ2に送信する。
【0098】
また、処理部34は、受信部31がNコードマップを受信すると、そのNコードマップを記憶部35に記憶する。
【0099】
処理部34は、受信部21が受信した緊急連絡情報および報告情報を出力部22に出力させる。
【0100】
例えば、出力部22がスピーカの場合、処理部34は、緊急連絡情報または報告情報が含むNコードを音声で出力させる。
【0101】
また、出力部22がディスプレイであり、緊急連絡情報がNコードおよびNコードマップを含む場合、処理部34は、そのNコードマップをディスプレイに表示させ、かつ、表示されたNコードマップ上に、そのNコードの位置を示す情報をさらに表示させる。
【0102】
図7は、緊急連絡情報の表示例を示した地図である。具体的には、登美丘南小学校の北側で、位置情報装置1の使用者が操作部11を操作した場合に表示される、緊急連絡情報の表示例を示した地図である。
【0103】
図7には、メッシュ番号の東西番号558ないし562と、メッシュ番号の南北番号647ないし649とを有するNコードにて特定される複数のメッシュを含むNコードマップと、異常発生エリア701とが示されている。なお、東西番号558および562を有するNコードにて特定されるメッシュは、その一部分のみが示されている。
【0104】
異常発生エリア701は、その緊急連絡情報が含むNコードにて特定される5m四方程度の精度のメッシュの位置を示している。
【0105】
緊急連絡情報の出力により、被保護者に異常事態が発生したことを知った保護者は、そのNコードにて特定される位置に向う、または、適切な地域関係機関(例えば、警察署など)に電話などを用いて、そのNコードを通知する。その通知を受けた関係機関は、そのNコードにて示される場所に、人を向わせるなど適切な処置を行う。
【0106】
例えば、図7において、異常発生エリア701が、例えば、住所のない位置(例えば、あぜ道)であったとしても、保護者は、そのコードを地域関係機関に電話で通知することで、素早くかつ正確に異常の発生した位置をその地域関係機関に通知することが可能になる。
【0107】
Nコードに不慣れな保護者などは、そのNコードにて特定される位置を理解するために、記憶部35に記憶されたNコードマップを出力部32に出力させてもよい。
【0108】
この場合、入力部33が、Nコードマップを出力する旨の出力指示を受け付ける。処理部34は、受信部31が受信したNコードにて特定されるメッシュを少なくとも含むNコードマップを、記憶部35から取得し、そのNコードマップを出力部32に出力させる。
【0109】
次に動作を説明する。
【0110】
図8は、被保護者が異常事態に遭遇した際のネットワークシステムの動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【0111】
ステップS801では、被保護者は、異常事態に遭遇し、操作部11を操作する。
【0112】
操作部11は、ユーザにて操作されると、異常が発生した旨の異常発生情報を制御部15に出力する。制御部15は、異常発生情報を受け付けると、ステップS802を実行する。
【0113】
ステップS802では、制御部15は、測定部14から現在位置を取得し、かつ、記憶部21から識別情報を取得する。
【0114】
なお、制御部15による測定部14からの現在位置の取得は、測定部14が所定の時間間隔で現在位置を測定し、制御部15がその最も新しく測定された現在位置を取得しても良いし、制御部15が測定部14に取得指示を出力し、測定部14が、その取得指示を受け付けると、現在位置を測定し、その現在位置を制御部15に渡してもよい。
【0115】
制御部15は、その現在位置および識別情報を含む救援情報を作成し、その救援情報を、送信部16を介してサーバ2の受信部22に送信する。受信部22は、その救援情報を受信すると、ステップS803を実行する。
【0116】
ステップS803では、受信部22は、その救援情報を管理部24に出力する。管理部24は、その救援情報を受け付けると、その救援情報に含まれる現在位置を変換部23に渡す。変換部23は、その現在位置を受け付けると、ステップS804を実行する。
【0117】
ステップS804では、変換部23は、その現在位置と対応付けられたNコードを記憶部21から取得し、そのNコードを管理部24に返す。管理部24は、そのNコードを受け付けると、少なくともそのNコードを含む緊急連絡情報を作成する。管理部24は、記憶部21に記憶された登録情報から、その救援情報に含まれる識別情報の連絡先を取得する。
【0118】
管理部24は、その緊急連絡情報を、その検索された連絡先(端末装置3ないし7)の受信部31に送信部25を介して送信する。受信部31は、その緊急連絡情報を受け付けると、ステップS805を実行する。
【0119】
ステップS805では、受信部31は、その緊急連絡情報を処理部34に出力する。処理部34は、その緊急連絡情報を受け付けると、その緊急連絡情報を出力部32に出力する。
【0120】
図9は、保護者が被保護者の位置を調べる際のネットワークシステムの動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【0121】
入力部33は、保護者から、識別情報とその識別情報にて特定される位置情報装置の位置を取得する旨の位置取得指示とを受け付けると、ステップS901を実行する。
【0122】
ステップS901では、入力部33は、その識別情報および位置取得指示を処理部34に出力する。処理部34は、その識別情報および位置取得指示を受け付ける、その識別情報および位置取得情報を、送信部36を介してサーバ2の受信部22に送信する。受信部22は、その識別情報および位置取得指示を受け付けると、ステップS902を実行する。
【0123】
ステップS902では、受信部22は、その識別情報および位置取得指示を、管理部24に出力する。管理部24は、その識別情報および位置取得指示を受け付けると、その位置取得指示を、その識別情報にて特定される位置情報装置の受信部12に、送信部25を介して送信する。受信部12は、その位置取得指示を受信すると、ステップS903を実行する。
【0124】
ステップS903では、受信部12は、その位置取得指示を受信すると、その位置取得指示を制御部15に出力する。制御部15は、その位置取得指示を受け付けると、測定部14から現在位置を取得し、記憶部13から識別情報を取得する。制御部15は、その現在位置および識別情報を含む応答情報を作成する。
【0125】
制御部15は、応答情報を作成すると、その応答情報を、送信部16を介してサーバ2の受信部22に送信する。受信部22は、その応答情報を受信すると、ステップS904を実行する。
【0126】
ステップS904では、受信部22は、その応答情報を管理部24に出力する。管理部24は、その応答情報を受け付けると、その応答情報に含まれる現在位置を変換部23に渡す。変換部23は、その現在位置を受け付けると、ステップS905を実行する。
【0127】
ステップS905では、変換部23は、その現在位置を含むメッシュを特定するNコードを記憶部21から取得し、そのNコードを管理部24に返す。管理部24は、そのNコードを受け付けると、少なくともそのNコードを含む報告情報を作成する。
【0128】
管理部204は、その報告情報を、位置取得指示の送信元の端末装置の受信部31に、送信部25を介して送信する。受信部31は、その報告情報を受信すると、ステップS906を実行する。
【0129】
ステップS906では、受信部31は、その報告情報を処理部34に出力する。処理部34は、その報告情報を受け付けると、その報告情報を出力部32に出力させる。
【0130】
次に、Nコードマップを取得する動作について説明する。
【0131】
端末装置3ないし7のいずれかの入力部33は、保護者から地図取得指示を受け付けると、その地図取得指示を処理部34に出力する。処理部34は、その地図取得指示を受け付けると、その地図取得指示を、送信部36を介してサーバ2の受信部22に送信する。
【0132】
受信部22は、その地図取得指示を受信すると、その地図取得指示を管理部24に出力する。管理部24は、その地図取得指示を受け付けると、記憶部21からNコードマップを取得し、そのNコードマップを、送信部25を介して、地図取得指示の送信元の端末装置の受信部31に送信する。
【0133】
受信部31は、Nコードマップを受信すると、そのNコードマップを処理部34に出力する。処理部34は、そのNコードマップを受け付けると、そのNコードマップを記憶部35に記憶する。
【0134】
本実施例によれば、位置情報装置1の測定部11は現在位置を測定する。制御部15は、操作部11が操作されたときに測定部11が測定した現在位置を、サーバ2に送信する。記憶部21は、メッシュごとに、そのメッシュを特定するNコードを、そのメッシュに含まれる位置と対応付けて記憶する。変換部23は、受信部22が受信した現在位置を含むメッシュを特定するメッシュコードを記憶部21から取得する。管理部24は、そのNコードを端末装置3に送信する。端末装置3の受信部31は、そのNコードを受信し、出力部32は、そのNコードを出力する。
【0135】
Nコードは、番号で示されるため、住所などと異なり、所定の言語が読めなくても、その位置を理解することが可能になる。また、世界地図が複数のメッシュに分割されているため、住所などと異なり、全ての位置を特定することが可能になる。
【0136】
また、世界地図が複数の同一形状のメッシュに分割され、かつ、そのメッシュは、番号で表されるので、緯度および経度とは異なり専門的な知識がなくても、端末装置の使用者は、直感的に位置を理解することが可能になる。したがって、異常事態が発生した位置を容易に理解させることが可能になる。
【0137】
また、本実施例では、端末装置3の入力部33が位置取得指示を受け付けると、処理部34は、その位置取得指示を位置情報装置1に送信する。位置情報装置1の受信部12がその位置取得指示を受信すると、そのときに測定部14で測定された現在位置をサーバ2に送信する。
【0138】
この場合、保護者は、保護者の現在位置を知りたいとき、その現在位置を、メッシュコードで知ることが可能になる。
【0139】
また、本実施例では、サーバ2の管理部24は、変換部23にて取得されたNコードにて特定されるメッシュを少なくとも含む地図を、記憶部21から取得し、その地図およびNコードを端末装置3に送信する。端末装置3の受信部31がその地図およびNコードを受信すると、出力部32がその地図およびNコードを出力する。
【0140】
この場合、保護者は異常事態が発生した位置をより容易に理解することが可能になる。
【0141】
次に、ネットワークシステムの応用例について説明する。
【0142】
観光客、外国人またはビジネスマンなど(以下、観光客等と称する)が、見知らぬ地域で、現在位置を正確に理解し、周辺情報(飲食店の位置など)または目的地を探すのに苦労する場合が多い。この応用例は、Nコードプレートが駅前などに設置されていれば、観光客等は、そのNコードプレートに記載された、そのNコードの設置場所を確認し、そのNコードを検索ワードとして、周辺情報を取得できるようにするものである。
【0143】
この場合、サーバ2の記憶部21は、Nコードごとに、そのNコードにて特定されるメッシュに含まれる地域に関する地域情報を記憶する。地域情報は、例えば、そのメッシュに含まれる店舗の店舗情報などである。
【0144】
端末装置3ないし7のいずれか一つ(以下、端末装置3とする)の入力部33は、Nコードと、そのNコードの地域情報を取得する旨の情報取得要求とを受け付け、そのNコードおよび情報取得要求を処理部34に出力する。処理部34は、そのNコードおよび情報取得要求を、送信部36を介して、サーバ2の受信部22に送信する。
【0145】
受信部22は、Nコードおよび情報取得要求を受信すると、そのNコードおよび情報取得要求を管理部24に出力する。管理部24は、Nコードおよび情報取得要求を受け付けると、そのNコードにて特定されるメッシュの地域情報を記憶部21から取得し、その地域情報を、送信部25を介して端末装置3の受信部31に送信する。
【0146】
受信部31は、その地域情報を処理部34に出力する。処理部34は、その地域情報を、出力部32に出力させる。
【0147】
以上説明した実施例において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
【0148】
例えば、変換部23は、ブロック番号およびユニット番号を省略したNコードを記憶部21から取得してもよい。
【0149】
この場合、変換部23は、受信部22が救援情報または応答情報を受信すると、その救援情報または応答信号に含まれる現在位置と対応付けられたメッシュを示すメッシュ番号を、メッシュテーブルからNコードとして取得する。
【0150】
また、サーバ2は、端末装置3ないし7だけでなく、地域関係機関が管理する情報処理装置(図示せず)などにNコードマップを送信しても良い。なお、サーバ2は、地図取指示を受信したときだけでなく、サービス業者が、所定の送信先(地域関係機関など)を電子メールなどでサーバ2に登録し、その送信先にNコードマップを送信しても良い。
【0151】
また、保護者がサービス業者と契約を結びやすくするために、サーバ2は、契約を結ぶための地域安全・安心Naviサイトなどを開設しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0152】
【図1】分割方式の一例を示した説明図である。
【図2a】Nコードマップの一例を示した地図である。
【図2b】災害時によるNコードプレートの活用法を説明するための地図である。
【図3】本発明の一実施例のネットワークシステムを示したブロック図である。
【図4】位置情報装置の構成の一例を示したブロック図である。
【図5】サーバの構成の一例を示したブロック図である。
【図6】端末装置の構成の一例を示したブロック図である。
【図7】緊急連絡情報の表示例を示した地図である。
【図8】ネットワークシステムの動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図9】ネットワークシステムの他の動作例を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0153】
1 位置情報装置
2 サーバ
3 端末装置
4 端末装置
5 端末装置
6 端末装置
7 端末装置
11 操作部
12 受信部
13 記憶部
14 測定部
15 制御部
16 送信部
21 記憶部
22 受信部
23 変換部
24 管理部
25 送信部
31 受信部
32 出力部
33 入力部
34 処理部
35 送信部
100 GPS衛星
701 異常発生エリア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置情報装置と、前記位置情報装置と接続された管理装置と、前記管理装置と接続された端末装置とを含むネットワークシステムであって、
前記位置情報装置は、
現在位置を測定する測定部と、
使用者にて操作される操作部と、
前記操作部が操作されたときに前記測定部にて測定された現在位置を、前記管理装置に送信する制御部と、を含み、
前記管理装置は、
世界地図が複数に分割されて形成された同一形状のエリアごとに、該エリアを特定する番号で表されたメッシュコードを、該エリアに含まれる位置と対応付けて記憶する記憶部と、
前記位置情報装置から現在位置を受信する第一受信部と、
前記第一受信部が受信した現在位置に対応するメッシュコードを前記記憶部から取得する変換部と、
前記変換部が取得したメッシュコードを前記端末装置に送信する管理部と、を含み、
前記端末装置は、
前記管理装置から前記メッシュコードを受信する第二受信部と、
前記第二受信部が受信したメッシュコードを出力する出力部と、を含む、ネットワークシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のネットワークシステムにおいて、
前記端末装置は、
使用者から前記位置情報装置の現在位置を取得する旨の位置取得指示を受け付ける入力部と、
前記入力部が受け付けた位置取得指示を前記位置情報装置に送信する処理部と、をさらに含み、
前記位置情報装置は、前記端末装置から前記位置取得指示を受信する第三受信部をさらに含み、
前記制御部は、前記第三受信部が前記位置取得指示を受信したときに測定された現在位置を前記管理装置に送信する、ネットワークシステム。
【請求項3】
請求項1または2に記載のネットワークシステムにおいて、
前記記憶部は、地図をさらに記憶し、
前記管理部は、前記変換部にて取得されたメッシュコードにて特定されるエリアを少なくとも含む地図を前記記憶部から取得し、前記取得した地図およびメッシュコードを前記端末装置に送信し、
前記第二受信部は、前記管理装置から前記地図およびメッシュコードを受信し、
前記出力部は、前記第二受信部が受信した地図およびメッシュコードを出力する、ネットワークシステム。
【請求項4】
使用者にて操作される操作部を含む位置情報装置と、前記位置情報装置と接続され、かつ、世界地図が複数に分割されて形成された同一形状のエリアごとに該エリアを特定する番号で表されたメッシュコードを該エリアに含まれる位置と対応付けて記憶する記憶部を含む管理装置と、前記管理装置と接続された端末装置とを含むネットワークシステムが行うメッシュコード配信方法であって、
前記位置情報装置が、現在位置を測定する測定ステップと、
前記位置情報装置が、前記操作部が操作されたときに前記測定された現在位置を、前記管理装置に送信する第一送信ステップと、
前記管理装置が、前記位置情報装置から現在位置を受信する第一受信ステップと、
前記管理装置が、前記受信された現在位置に対応するメッシュコードを前記記憶部から取得する取得ステップと、
前記管理装置が、前記取得されたメッシュコードを前記端末装置に送信する第二送信ステップと、
前記端末装置が、前記管理装置から前記メッシュコードを受信する第二受信ステップと、
前記端末装置が、前記受信されたメッシュコードを出力する出力ステップと、を含むメッシュコード配信方法。
【請求項5】
請求項4に記載のメッシュコード配信方法において、
前記端末装置が、使用者から前記位置情報装置の現在位置を取得する旨の位置取得指示を受け付ける入力ステップと、
前記端末装置が、前記受け付けられた位置取得指示を前記位置情報装置に送信する第三送信ステップと、
前記位置情報装置が、前記端末装置から前記位置取得指示を受信する第三受信ステップと、
前記位置情報装置が、前記位置取得指示を受信したときに測定された現在位置を前記管理装置に送信する第四送信ステップと、をさらに含むメッシュコード配信方法。
【請求項6】
請求項4または5に記載のメッシュコード配信方法において、
前記記憶部は、地図をさらに記憶し、
前記管理装置が、前記取得されたメッシュコードにて特定されるエリアを少なくとも含む地図を前記記憶部から取得する地図取得ステップと、
前記第二送信ステップでは、前記取得された地図およびメッシュコードを前記端末装置に送信し、
前記第二受信ステップでは、前記管理装置から前記地図およびメッシュコードを受信し、
前記出力ステップでは、前記受信された地図およびメッシュコードを出力するメッシュコード配信方法。

【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図8】
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【図9】
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【図1】
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【図2a】
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【図2b】
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【図7】
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