説明

ネットワーク・ノードの複数のインタフェースを横断してリンク・ローカルIPv4アドレス指定を実施すること

本発明では、ソース・ノードが複数のインタフェース上でARP要求をブロードキャストし、ARP要求はリンク・ローカルIPv4アドレスがYであるノードのハードウェア・アドレスを求める。次に、ソース・ノードは、インタフェースZ1上で、リンク・ローカルIPv4アドレスがYであり、ハードウェア・アドレスがXである目標ネットワーク・ノードから、ARP応答パケットを受信する。Yが、ソース・ノードのARPキャッシュの中に存在しない場合、IPアドレスYが、インタフェースZ1上のハードウェア・アドレスXにあることを指定するエントリがARPキャッシュに追加される。ソース・ノードのARPキャッシュの中にYが既に存在し、異なるインタフェースZ2に関連付けられている場合、ソース・ノードは、Z1とZ2から勝者のインタフェースを選択する。インタフェースZ1が選択された場合、ソース・ノードはARPキャッシュを更新して、IPアドレスYがインタフェースZ1上のハードウェア・アドレスXにあることをキャッシュが指定する。最後に、ソース・ノードは、敗者のインタフェース上で競合解決パケットを送信して、敗者のノードが、敗者のノードのために別のリンク・ローカルIPv4アドレスを選択するようにさせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク・ノード上のインターネット・プロトコル・バージョン4(IPv4)アドレスを構成するプロセスに関する。より具体的には、本発明は、ネットワーク・ノードの複数のインタフェースを横断してリンク・ローカルIPv4アドレス指定を実施するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
移動コンピュータのますます高まる人気やインテリジェント・デバイスの普及により、コンピュータやプリンタなどのネットワーク・ノードが、豊富なインタフェース群をサポートすることが必要とされている。さらに、ネットワーク・ノードは、それらの様々なインタフェースを介してIPv4(インターネット・プロトコル・バージョン4)をサポートすることができるようになっている。例えば、コンピュータは、最近、IPv4−over−USB(ユニバーサル・シリアル・バス)やIPv4−over−Firewireをサポートしはじめている。以上、その他の展開により、IPv4ネットワークにおけるネットワーク・ノードの自動構成を円滑にして、ネットワーク・ノードを構成するプロセスを大幅に簡略化し、それによって、ネットワーク・ノードを構成するプロセスを徹底的に簡略化する機構を求める強い要求が生じている。
【0003】
IPv4ネットワークに参加するため、コンピュータまたはプリンタなどのネットワーク・ノードは、ノードのインタフェースの1つまたは複数に関するIPv4アドレスを備えて構成される必要がある。さらに、通信を可能にするため、ネットワーク・ノードは、IPv4アドレスを対応するハードウェア・アドレスに変換する能力を必要とする。ARP(アドレス解決プロトコル)は、所与のIPv4アドレスに関するハードウェア・アドレスを見つけるのに使用されるアドレス解決機構を設けて、ネットワーク・ノードが、IPv4ネットワークに参加できるようにすることにより、変換問題を解決するリンク・レベル・プロトコルである。
【0004】
IPv4アドレスは、ユーザによって手動で構成されることも、DHCPサーバなどの別のネットワーク・ノードの助けを借りて自動的に構成されることも可能である。残念ながら、DCHPサーバは常には利用可能でない。さらに、ユーザに、IPv4アドレスを構成させるのは面倒である。したがって、ネットワーク・ノードが、独自にIPv4アドレスを自動的に構成することができる機構の強い必要性が存在する。
【0005】
リンク・ローカルIPv4アドレス指定が、そのような機構を提供する。リンク・ローカルIPv4アドレス指定では、ネットワーク・ノードが、指定されたリンク・ローカル・アドレス範囲内で任意のIPv4アドレスを選んでリンクの範囲内での一意性をチェックする。そのアドレスが、別のネットワーク・ノードによって既に使用中である場合、ネットワーク・ノードは、別のアドレスを選び、再び試みる。ネットワーク・ノードは、固有のリンク・ローカルIPv4アドレスを見出すと、そのアドレスを使用して、ネットワークにおける他のノード群と通信する。
【0006】
残念ながら、リンク・ローカル・アドレスは、リンクの範囲内でだけ一意であることが保証されているので、ソース・ネットワーク・ノードは、通常、リンク・ローカル・アドレス指定のために、ノードのインタフェース群のすべてのなかの1つだけを構成する。というのは、さもなければ、ソース・ネットワーク・ノードの異なるインタフェース上で接続された2つのネットワーク・ノードが、同一のIPv4アドレスを選択して、アドレスの曖昧さを生じさせる可能性があるからである。これは、今日のネットワークにおけるきびしい制約である。というのは、ネットワーク・ノードにおけるインタフェースの数が、増えつづけているのに対して、ユーザは、インタフェース群の1つだけのインタフェース上でリンク・ローカル・アドレス指定を使用することを余儀なくされ、ユーザが、リンク・ローカルIPv4アドレス指定を活用して、ネットワーク・ノード構成を簡略化することが妨げられているからである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このため、必要とされているのは、ネットワーク・ノードの複数のインタフェースを横断してリンク・ローカルIPv4アドレス指定を実施することができる方法および装置である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施態様は、ソース・ネットワーク・ノードの複数のインタフェースを横断してリンク・ローカルIPv4アドレス指定を実施するためのシステムを提供する。システムの動作中、ソース・ネットワーク・ノードは、複数のインタフェース上でアドレス解決プロトコル(ARP)要求パケットをブロードキャストする。そのARP要求パケットは、リンク・ローカルIPv4アドレスがYであるネットワーク・ノードのハードウェア・アドレスを求める。次に、ソース・ネットワーク・ノードは、インタフェースZ1上で、リンク・ローカルIPv4アドレスがYであり、ハードウェア・アドレスがXである目標ネットワーク・ノードから、ARP応答パケットを受信する。Yが、ソース・ネットワーク・ノードのARPキャッシュの中に存在しない場合、IPアドレスYが、インタフェースZ1上のハードウェア・アドレスXにあることを指定するエントリが、ARPキャッシュに追加される。代替的に、Yが、ソース・ネットワーク・ノードのARPキャッシュの中に既に存在し、異なるインタフェースZ2に関連付けられている場合、ソース・ネットワーク・ノードは、Z1とZ2から勝者のインタフェースを選択する。インタフェースZ1が勝者として選択された場合、ソース・ネットワーク・ノードは、ARPキャッシュを更新して、IPアドレスYが、インタフェースZ1上のハードウェア・アドレスにあることをキャッシュが指定するようにする。最後に、ソース・ネットワーク・ノードは、敗者のインタフェース上で1つまたは複数の競合解決パケットを送信して、敗者のネットワーク・ノードが、敗者のネットワーク・ノードのために別のリンク・ローカルIPv4アドレスを選択するようにさせる。
【0009】
本実施態様の変種では、インタフェースは、イーサネット(登録商標)・インタフェース、USBインタフェース、Firewireインタフェース、またはAirPortインタフェースである。
【0010】
本実施態様の変種では、リンク・ローカルIPv4アドレスに関するアドレス・プレフィックスは、169.254/16である。
【0011】
本実施態様の変種では、競合解決パケットはARPパケットである。
【0012】
本実施態様の変種では、勝者のインタフェースはインタフェースの速度に基づいて選択される。
【0013】
本実施態様の変種では、敗者のインタフェース上で1つまたは複数の競合解決パケットを送信することには、パケットを敗者のネットワーク・ノードに直接に送信することを含む。
【0014】
本実施態様の変種では、敗者のインタフェース上で1つまたは複数の競合解決パケットを送信することには、敗者のインタフェース上で、それらのパケットをブロードキャストすることを含む。
【0015】
本実施態様の変種では、勝者のネットワーク・ノードと敗者のネットワーク・ノードは同一のエンティティである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下の説明は、当業者が、本発明を作成し、使用することができるようにするために提示され、特定の応用例やその応用例の要件の文脈で提供される。開示される諸実施形態の様々な変更形態は、当業者には直ちに明白となり、本明細書で定義される一般的な諸原理は、本発明の趣旨と範囲を逸脱することなく、他の諸実施形態と応用例に適用できる。このため、本発明は、示される諸実施形態に限定されるものではなく、本明細書で開示される諸原理や諸特徴と整合性のある最も広い範囲が与えられるべきものとする。
【0017】
この詳細な説明において説明されるデータ構造とコードは、通常、コンピュータ可読記憶媒体上に格納される。記憶媒体は、コンピュータ・システムによって使用されるためのコードおよび/またはデータを格納することができる任意のデバイスまたは媒体である。そのようなデバイスまたは媒体には、ディスク・ドライブ、磁気テープ、CD(コンパクト・ディスク)、DVD(デジタル・バーサタイル・ディスクまたはデジタル・ビデオ・ディスク)などの磁気記憶デバイスや光記憶デバイス、さらには伝送媒体に組み込まれたコンピュータ命令信号(それらの信号が変調される搬送波を伴う、または伴わない)が含まれるが、以上には限定されない。例えば、伝送媒体には、インターネットなどの通信ネットワークが含まれる。
【0018】
(ネットワーク・ノード)
図1は、本発明の一実施形態による、複数のインタフェース104、106、108、110を有する、コンピュータ102などのネットワーク・ノードを示す。ネットワーク・ノードには、一般に、通信ネットワークを介して他のネットワーク・ノード群と通信することができる、あらゆるタイプの通信デバイスが含まれる。そのようなデバイスには、マイクロプロセッサに基づくコンピュータ・システム、メインフレーム・コンピュータ、プリンタ、ビデオ・カメラ、外部ディスク・ドライブ、ルータ、スイッチ、パーソナル・オーガナイザ、移動電話機が含まれるが、以上には限定されない。
【0019】
図1に示されるコンピュータ102は、4つのインタフェース、すなわち、イーサネット・インタフェース104、Airportインタフェース106、USBインタフェース108、Firewireインタフェース110を有する。インタフェースには、一般に、ネットワーク・ノードが、有線または無線の通信チャネルを介して別のネットワーク・ノードと通信できる、あらゆるタイプの通信コンポーネントが含まれる。4つのインタフェース104、106、108、110のいずれによっても、コンピュータ102はIPv4ネットワークに参加することができる。例えば、コンピュータ102は、コンピュータ102のイーサネット・インタフェース104を使用して、IPv4−over−Ethernet(登録商標)ローカル・エリア・ネットワークに参加することができる。
【0020】
(ネットワーク)
図2は、本発明の一実施形態に従って、他のネットワーク・ノード群と通信するために、コンピュータ102などのネットワーク・ノードが、2つのインタフェース、すなわちイーサネット・インタフェース104とAirPortインタフェース106をどのように使用するかを示している。イーサネット・インタフェース104はルータ204に接続されている。このルータによって、コンピュータ102は、イーサネット・デバイス206と通信することが可能になる。同様にAirPortインタフェース106も、コンピュータ102が、AirPortデバイス208と通信することを可能にする。図2では、図1に示されたUSBインタフェース108とFirewireインタフェース110を省略したが、それらのインタフェースも、他のネットワーク・ノード群と通信するために使用されることは当業者には直ちに明白であろう。
【0021】
図2から、コンピュータ102のインタフェース104、106を介して、複数のネットワーク・ノードにコンピュータ102を接続できることは明らかである。したがって、コンピュータ102の複数のインタフェース104、106を横断してリンク・ローカルIPv4アドレスを指定して、コンピュータ102によってインタフェース104、106を自動的に構成させることを可能にする強い必要性が存在する。
【0022】
(ARPパケットの構造)
図3は、本発明の一実施形態による、コンピュータ102などのソース・ネットワーク・ノードによって、AirPortデバイス208などの目標ネットワーク・ノードのIPv4アドレスを解決するのに使用されるいくつかの情報を含むARPパケット300を示す。
【0023】
具体的には、ARPパケット300は、ハードウェアのタイプ、プロトコルのタイプをそれぞれ指定するハードウェア・ファミリ・フィールド310とプロトコル・ファミリ・フィールド312を含む。また、ARPパケット300は、ハードウェア・アドレスとプロトコル・アドレスのサイズ(バイト数単位の)をそれぞれ指定するハードウェア長フィールド314とプロトコル長フィールド316も含む。さらに、ARPパケット300は、オペレーション・コード318を含み、コード318は、そのパケットが、ARP要求パケットであるか、またはARP応答パケットであるかを指定する。さらに、ARPパケット300は、4つのアドレス、すなわち、送信側ハードウェア・アドレス320、送信側プロトコル・アドレス322、目標ハードウェア・アドレス324、目標プロトコル・アドレス326も含み、これらのアドレスは、目標ネットワーク・ノードのIPv4アドレスを対応するハードウェア・アドレスに変換するために使用される。
【0024】
(複数のインタフェースを横断してリンク・ローカルIPv4アドレス指定を実施するプロセス)
図4は、本発明の一実施形態による、コンピュータ102などのネットワーク・ノードの複数のインタフェース104、106、108、110を横断してリンク・ローカルIPv4アドレス指定を実施するプロセスを示す流れ図である。第1に、コンピュータ102は、イーサネット・インタフェース104やAirPortインタフェース106などの複数のインタフェース上で、リンク・ローカルIPv4アドレスがYである目標ネットワーク・ノードのハードウェア・アドレスを求めるARP要求パケットをブロードキャストする(ステップ402)。コンピュータ102が、複数のインタフェース上でARP要求をブロードキャストするので、ユーザは、インタフェース群の1つだけのインタフェース上でリンク・ローカル・アドレス指定を使用するようには、もはや制約されないことに留意されたい。
【0025】
次に、コンピュータ102は、イーサネット・インタフェース104上で、リンク・ローカルIPv4アドレスがYであり、ハードウェア・アドレスがXであるイーサネット・デバイス206から、ARP応答パケットを受信する(ステップ404)。次に、コンピュータ102は、IPv4アドレスYが、ARPキャッシュの中に既に存在し、異なるインタフェースに関連付けられているかどうかを調べる(ステップ406)。Yが、コンピュータ102のARPキャッシュの中に存在しない場合、IPアドレスYが、イーサネット・インタフェース104上のハードウェア・アドレスXにあることを指定するエントリが、ARPキャッシュに追加される(ステップ410)。
【0026】
反対に、Yが、コンピュータ102のARPキャッシュの中に既に存在し、AirPortインタフェース106などの異なるインタフェースに関連付けられている場合、コンピュータ102は、その2つのインタフェース、すなわちイーサネット・インタフェース104とAirPortインタフェース106から勝者のインタフェースを選択することにより、競合を解決する(ステップ408)。
【0027】
イーサネット・インタフェース104が、勝者として選択されたものと想定すると、コンピュータ102は、次に、その勝者のインタフェース、イーサネット・インタフェース104が、ARPキャッシュの中に既に存在するインタフェースとは異なるかどうかを調べる(ステップ412)。勝者のインタフェース、イーサネット・インタフェース104が、キャッシュの中に既に存在するインタフェース、AirPortインタフェース106とは異なる場合、コンピュータは、ARPキャッシュを更新して(ステップ414)、IPアドレスYが、勝者のインタフェース、すなわちイーサネット・インタフェース104上のハードウェア・アドレスXにあることを指定するようにする。
【0028】
最後に、コンピュータ102は、敗者のネットワーク・ノード、AirPortデバイス208が、デバイス208のために別のリンク・ローカルIPv4アドレスを選択するようにさせて、アドレスの曖昧さを防止する1つまたは複数の競合解決パケットを敗者のネットワーク・ノード、AirPortデバイス208に送信する(ステップ416)。競合解決パケットは、ARP応答パケット300であることが可能であり、送信側プロトコル・アドレス322はYに等しく、送信側ハードウェア・アドレス320はXに等しいことに留意されたい。
【0029】
このため、複数のインタフェース、イーサネット・インタフェース104とAirPortインタフェース106の上でARP要求パケットをブロードキャストし、敗者のインタフェース、AirPortインタフェース106上で1つまたは複数の競合解決パケットを送信することにより、AirPortインタフェース106、本発明の前述した実施形態は、アドレスの曖昧さを回避する。このようにして、前述した実施形態は、複数のインタフェースを横断してリンク・ローカルIPv4アドレス指定を実施することができる。以上により、ネットワーク・ノードが、ノードのインタフェース群に関するIPv4アドレスを自動的に構成することが可能になり、ネットワーク・ノード構成が簡略化される。
【0030】
本発明の諸実施形態の以上の説明は、例示および説明の目的でだけ提示されている。以上の説明は、網羅的であること、または本発明を開示される形態に限定することを意図していない。したがって、多くの変更形態および変形形態が、当業者には明白となろう。さらに、以上の開示は、本発明を限定することを意図していない。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の実施形態による、複数のインタフェースを有する、コンピュータなどのネットワーク・ノードを示す図である。
【図2】本発明の実施形態に従って、コンピュータなどのネットワーク・ノードが、どのようにノードのインタフェースの2つを使用して、他のネットワーク・ノード群と通信することができるかを示す図である。
【図3】本発明の実施形態による、コンピュータなどのソース・ネットワーク・ノードによって、AirPortデバイスなどの目標ネットワーク・ノードのIPv4アドレスを解決するのに使用されることが可能ないくつかの情報を含むARPパケットを示す図である。
【図4】本発明の実施形態による、コンピュータの複数のインタフェースを横断してリンク・ローカルIPv4アドレス指定を実施するプロセスを示す流れ図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソース・ネットワーク・ノードの複数のインタフェースを横断してリンク・ローカル・アドレス指定を実施する方法であって、
前記ソース・ネットワーク・ノードの複数のインタフェース上でアドレス解決要求パケットをブロードキャストするステップと、
前記ソース・ネットワーク・ノードにおいてインタフェース上で、目標ネットワーク・ノードからアドレス解決応答パケットを受信するステップと、
前記アドレス解決応答パケットの中に含まれる情報が、競合を生じさせる場合、競合解決パケットを使用して前記競合を解決するステップを含む方法。
【請求項2】
前記アドレス解決要求パケットは、
ネットワーク・ノードのリンク・ローカル・プロトコル・レイヤ・アドレスYと、
リンク・ローカル・プロトコル・レイヤ・アドレスがYであるネットワーク・ノードのハードウェア・アドレスを求めるクエリとを含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記アドレス解決応答パケットの中に含まれる前記情報は、前記アドレス解決応答パケットが、リンク・ローカル・プロトコル・レイヤ・アドレスYとインタフェースZ1との間の関連付けを含み、前記ソース・ネットワーク・ノードが、異なるインタフェースZ2とYとの間の関連付けを含む場合、競合を生じさせる請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記競合を解決するステップは、
前記競合するエンティティから勝者を選択するステップと、
1つまたは複数の競合解決パケットを送信するステップを含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記アドレス解決応答パケットを前記受信するステップは、
前記アドレス解決応答パケットが、前記ソース・ネットワーク・ノードにおいて存在しない、リンク・ローカル・プロトコル・レイヤ・アドレスとインタフェースとの間の新たな関連付けを含むかどうかを調べるステップと、
前記新たな関連付けを前記ソース・ネットワーク・ノードにおいて格納するステップを含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記インタフェースは、イーサネット・インタフェース、USBインタフェース、Firewireインタフェース、またはAirPortインタフェースの1つである請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記リンク・ローカル・プロトコル・レイヤ・アドレスは、169.254/16プレフィックス内のIPv4リンク・ローカル・アドレスである請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記競合解決パケットはARPパケットである請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記勝者のエンティティは、前記勝者のエンティティに接続されたインタフェースの速度に基づいて選択される請求項4に記載の方法。
【請求項10】
1つまたは複数の競合解決パケットを送信するステップは、前記パケットを敗者のエンティティに直接に送信することを含む請求項4に記載の方法。
【請求項11】
1つまたは複数の競合解決パケットを送信するステップは、前記敗者のエンティティに接続されたインタフェース上で前記パケットをブロードキャストするステップを含む請求項4に記載の方法。
【請求項12】
前記勝者のエンティティと前記敗者のエンティティは同一のエンティティである請求項4に記載の方法。
【請求項13】
ソース・ネットワーク・ノードの複数のインタフェースを横断してリンク・ローカル・アドレス指定を実施する方法であって、
リンク・ローカル・プロトコル・レイヤ・アドレスがYであるネットワーク・ノードのハードウェア・アドレスを求める要求パケットを、前記ソース・ネットワーク・ノードの複数のインタフェース上でブロードキャストするステップと、
前記ソース・ネットワーク・ノードにおいてインタフェースZ1上で、リンク・ローカル・プロトコル・レイヤ・アドレスがYであり、ハードウェア・アドレスがXである目標ネットワーク・ノードから応答パケットを受信するステップと、
前記ソース・ネットワーク・ノードのアドレス・キャッシュの中にYが存在しない場合、プロトコル・レイヤ・アドレスYが、インタフェースZ1上の前記ハードウェア・アドレスXにあることを指定するエントリを前記アドレス・キャッシュの中に追加するステップと、
そうではなく、前記ソース・ネットワーク・ノードの前記アドレス・キャッシュの中にYが既に存在し、異なるインタフェースZ2に関連付けられている場合、Z1とZ2から勝者のインタフェースを選択するステップと、インタフェースZ1が、勝者として選択された場合、前記アドレス・キャッシュを更新して、プロトコル・レイヤ・アドレスYが、インタフェースZ1上の前記ハードウェア・アドレスXにあることを前記アドレス・キャッシュが指定するようにするステップと、敗者のインタフェース上で1つまたは複数の競合解決パケットを送信して、敗者のネットワーク・ノードが、前記敗者のネットワーク・ノードのために別のリンク・ローカル・プロトコル・レイヤ・アドレスを選択するようにさせることによって競合を解決するステップを含む方法。
【請求項14】
コンピュータによって実行されると、前記コンピュータが、
ソース・ネットワーク・ノードの複数のインタフェースを横断してリンク・ローカル・アドレス指定を実施する方法であって、
前記ソース・ネットワーク・ノードの複数のインタフェース上でアドレス解決要求パケットをブロードキャストするステップと、
前記ソース・ネットワーク・ノードにおいてインタフェース上で、目標ネットワーク・ノードからアドレス解決応答パケットを受信するステップと、
前記アドレス解決応答パケットの中に含まれる情報が、競合を生じさせる場合、競合解決パケットを使用して前記競合を解決するステップを含む方法を実行するようにさせる命令を格納しているコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
前記アドレス解決要求パケットは、
ネットワーク・ノードのリンク・ローカル・プロトコル・レイヤ・アドレスYと、
リンク・ローカル・プロトコル・レイヤ・アドレスがYであるネットワーク・ノードのハードウェア・アドレスを求めるクエリとを含む請求項14に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
前記アドレス解決応答パケットの中に含まれる前記情報は、前記アドレス解決応答パケットが、リンク・ローカル・プロトコル・レイヤ・アドレスYとインタフェースZ1との間の関連付けを含む一方で、前記ソース・ネットワーク・ノードが、異なるインタフェースZ2とYとの間の関連付けを含む場合、競合を生じさせる請求項14に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項17】
前記競合を前記解決するステップは、
前記競合するエンティティから勝者を選択するステップと、
1つまたは複数の競合解決パケットを送信するステップを含む請求項14に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項18】
前記アドレス解決応答パケットを前記受信するステップは、
前記アドレス解決応答パケットが、前記ソース・ネットワーク・ノードに存在しない、リンク・ローカル・プロトコル・レイヤ・アドレスとインタフェースとの間の新たな関連付けを含むかどうかを調べるステップと、
前記新たな関連付けを前記ソース・ネットワーク・ノードにおいて格納するステップを含む請求項14に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項19】
前記インタフェースは、イーサネット・インタフェース、USBインタフェース、Firewireインタフェース、またはAirPortインタフェースの1つである請求項14に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項20】
前記リンク・ローカル・プロトコル・レイヤ・アドレスは、169.254/16プレフィックス内のIPv4リンク・ローカル・アドレスである請求項15に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項21】
前記競合解決パケットはARPパケットである請求項14に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項22】
勝者のエンティティが、勝者のエンティティに接続されたインタフェースの速度に基づいて選択される請求項17に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項23】
1つまたは複数の競合解決パケットを送信するステップは、前記パケットを敗者のエンティティに直接に送信するステップを含む請求項17に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項24】
1つまたは複数の競合解決パケットを送信するステップは、前記敗者のエンティティに接続されたインタフェース上で前記パケットをブロードキャストするステップを含む請求項17に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項25】
前記勝者のエンティティと前記敗者のエンティティは、同一のエンティティである請求項17に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項26】
コンピュータによって実行されると、前記コンピュータが、
ソース・ネットワーク・ノードの複数のインタフェースを横断してリンク・ローカル・アドレス指定を実施する方法であって、
リンク・ローカル・プロトコル・レイヤ・アドレスがYであるネットワーク・ノードのハードウェア・アドレスを求める要求パケットを、前記ソース・ネットワーク・ノードの複数のインタフェース上でブロードキャストするステップと、
前記ソース・ネットワーク・ノードにおいてインタフェースZ1上で、リンク・ローカル・プロトコル・レイヤ・アドレスがYであり、ハードウェア・アドレスがXである目標ネットワーク・ノードから応答パケットを受信するステップと、
前記ソース・ネットワーク・ノードのアドレス・キャッシュの中にYが存在しない場合、プロトコル・レイヤ・アドレスYが、インタフェースZ1上の前記ハードウェア・アドレスXにあることを指定するエントリを前記アドレス・キャッシュの中に追加するステップと、
そうではなく、前記ソース・ネットワーク・ノードの前記アドレス・キャッシュの中にYが既に存在し、異なるインタフェースZ2に関連付けられている場合、Z1とZ2から勝者のインタフェースを選択するステップと、インタフェースZ1が勝者として選択された場合、前記アドレス・キャッシュを更新して、プロトコル・レイヤ・アドレスYが、インタフェースZ1上の前記ハードウェア・アドレスXにあることを前記アドレス・キャッシュが指定するようにするステップと、敗者のインタフェース上で1つまたは複数の競合解決パケットを送信して、敗者のネットワーク・ノードが、前記敗者のネットワーク・ノードのために別のリンク・ローカル・プロトコル・レイヤ・アドレスを選択するようにさせることによって競合を解決するステップを含む方法を実行するようにさせる命令を格納しているコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項27】
ソース・ネットワーク・ノードの複数のインタフェースを横断してリンク・ローカルIPv4アドレス指定を実施する装置であって、
リンク・ローカルIPv4アドレスがYであるネットワーク・ノードのハードウェア・アドレスを求めるARP(アドレス解決プロトコル)要求パケットを、前記ソース・ネットワーク・ノードの複数のインタフェース上でブロードキャストするように構成されたブロードキャスト機構と、
前記ソース・ネットワーク・ノードにおいてインタフェースZ1上で、リンク・ローカルIPv4アドレスがYであり、ハードウェア・アドレスがXである目標ネットワーク・ノードからARP応答パケットを受信するように構成された受信機構と、
前記ソース・ネットワーク・ノードのARPキャッシュの中にYが存在しない場合、IPアドレスYが、インタフェースZ1の前記ハードウェア・アドレスにあることを指定するエントリを前記ARPキャッシュの中に追加するように構成された追加機構と、
前記ソース・ネットワーク・ノードの前記ARPキャッシュの中にYが既に存在し、異なるインタフェースZ2に関連付けられている場合、Z1とZ2から勝者のインタフェースを選択し、インタフェースZ1が勝者として選択された場合、前記ARPキャッシュを更新して、IPアドレスYが、インタフェースZ1上の前記ハードウェア・アドレスXにあることを前記ARPキャッシュが指定するようにし、かつ敗者のインタフェース上で1つまたは複数の競合解決パケットを送信して、敗者のネットワーク・ノードが、前記敗者のネットワーク・ノードのために別のリンク・ローカルIPv4アドレスを選択するようにさせるように構成された競合解決機構とを含む装置。
【請求項28】
前記インタフェースは、イーサネット・インタフェース、USBインタフェース、Firewireインタフェース、またはAirPortインタフェースの1つである請求項27に記載の装置。
【請求項29】
リンク・ローカルIPv4アドレスに関するアドレス・プレフィックスは、169.254/16である請求項27に記載の装置。
【請求項30】
前記競合解決パケットはARPパケットである請求項27に記載の装置。
【請求項31】
前記勝者のインタフェースは前記インタフェースの速度に基づいて選択される請求項27に記載の装置。
【請求項32】
前記競合解決機構は、前記競合解決パケットを前記敗者のネットワーク・ノードに直接に送信するようにさらに構成される請求項27に記載の装置。
【請求項33】
前記競合解決機構は、前記敗者のインタフェース上で前記競合解決パケットをブロードキャストするようにさらに構成される請求項27に記載の装置。
【請求項34】
前記勝者のネットワーク・ノードと前記敗者のネットワーク・ノードは同一のエンティティである請求項27に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2007−533259(P2007−533259A)
【公表日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−508334(P2007−508334)
【出願日】平成17年2月10日(2005.2.10)
【国際出願番号】PCT/US2005/004306
【国際公開番号】WO2006/011910
【国際公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【出願人】(500027770)アプル・コンピュータ・インコーポレーテッド (16)
【Fターム(参考)】