説明

ネットワーク接続マネージャ

電気通信ネットワーク、特にインターネットプロトコル等を展開するネットワークに対する接続を管理するための方法、システム、装置、及びプログラム製品が開示される。接続性ルールセットを結びつけ、候補通信リンクのデータセットを形成するためにステータスデータを相互転換し、及びネットワーク接続をサプリケーションするための準備がなされる。また、物理的な場所のプロファイルを形成し、その基準およびそれぞれのコンピュータの現在の物理的場所に基づいてネットワークを選択する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願に対する相互参照
本出願は、2009年1月7日に出願され、「NETWORK CONNECTION MANAGER」と題する米国特許仮出願第61/204,598号の優先権を主張している。
【0002】
本発明は概して、パーソナルコンピュータ及び類似したアーキテクチャを共用するデバイスに関し、より具体的には電気通信ネットワーク、特にインターネットプロトコル等を展開するネットワークに対する接続を管理および活性化する(activate:アクティブな状態にする)ためのシステム及び対応する方法に関する。
【0003】
発明の背景
今、モバイルPC(パーソナルコンピュータ)の使用は、極めて一般的であり、依然として成長している。実質的に全てのPCが少なくとも時間の一部でインターネットに接続し、それらはユーザによるPCとして能動的に使用されている。モバイルPCの場合、これは、それらPCが多数のISP(Internet Service Provider:インターネットサービスプロバイダ)に、並びに好ましい1つのISPに対してさえも多数の物理的接続タイプ及びモードにさらされる可能性があるという点で、特定の問題を引き起こす。更に、それらは、著しく変化する状況下で動作するかもしれない。
【0004】
ノート型パソコン(ラップトップ型コンピュータ)のようなモバイルPCは一般に、以下の例示的な態様で使用され得る。即ち、ユーザは、地理的に静止している間に、PCを(例えば、モバイルPCのふた又はディスプレイスクリーンを開けることにより)起動し、インストールされたアプリケーション及びソフトウェアの機能を能動的に使用することができる。その後、ユーザは、ふた又はディスプレイスクリーンを閉じることなどにより、当該PCをシャットダウンすることができ、短期間または長期間それを能動的に使用しないかもしれない。PCが使用されていない場合、それは一般に、特にバッテリ駆動されている場合に、及びより一般的にはエネルギー管理問題に関して、低消費電力モードの何らかの形態で維持され得る。
【0005】
再び起動する際、モバイルPCは一般に、以前のアクティブ(能動的)なセッション中と同じ地理的な場所(及び位置関係)にあることができるか、又は一般に異なる場所にあることができる。物理的/地理的場所は一般に、特にコンピュータが少なくとも能動的使用の間にインターネットに接続している一般的な場合に、使用されるネットワーク接続のタイプの因子になるであろう。たとえアルゴリズムがISP(インターネットサービスプロバイダ)に対して使用されていても、全ての状況が迅速に処理される必要がある。
【0006】
モバイルPCは一般に、無線アダプターを用いて、及び/又は有線接続(プロトコル)規格、例えばIEEE802.3規格を介してインターネットに接続され得る。更に、それらの移動性に起因して、モバイルPCは、場所および多くの他の考慮事項に従って接続の多数のタイプ及びモードの何れかを介して多数の異なるISP及び/又は好適なISPに接続される必要があると考えられる。
【0007】
従来の接続の具現化形態は、ネットワークに対する十分に便利で迅速な接続を提供することができず、リンク選択およびそれに対する接続を十分に最適化することもできない。かくして、開示される改善されたコンピュータ設計は、本発明の実施形態を含み、上記で概説された問題および欠点に関して(とりわけ)優れたトレードオフを可能にする。
【0008】
発明の概要
本発明は、前述の欠点および上述された関連する欠点を少なくとも部分的に克服することを目的とする。本発明は、データ通信のためにコンピュータを動作させるための方法を提供し、当該方法を具現化する装置も提供する。更に、本発明を利用するためのプログラム製品および他の手段が提供される。
【0009】
本発明の一態様によれば、本発明の一実施形態は、接続性ルールセットを結びつけ、候補通信リンクのデータセットを形成するためにステータスデータを相互転換することを提供することができ、これは、永続的なコンピュータデータベースのヒューリスティックな変更により達成され得る。次いで、例えば、セッションをISP及び関連する動作とネゴシエーション及び結合することにより、ネットワーク接続をサプリケーションする。
【0010】
本発明の更なる態様によれば、本発明の一実施形態は、例えば、地理的な場所および関連するサーバを記録することにより、物理的な場所のプロファイルを形成することを提供することもできる。次いで、その基準およびそれぞれのコンピュータの現在の物理的場所に基づいてネットワークを選択する。
【0011】
本発明の様々な態様および好適な実施形態に関するこれらの及び他の特徴は、特許請求の範囲に示される。
【0012】
本発明を実施することより提供される又は本発明を実施することから結果として生じる利点および/または特徴は、より効率的なデータ通信である。
【0013】
本発明の上述した及び関連する利点および特徴は、以下の図面に関連してなされる本発明の以下の詳細な説明を精査することによって、よりよく理解および認識されるであろう。以下の図面は本発明の実施形態を示し、同様の符号は同じ要素を表す。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明によるセキュリティ機能性を実現するように構成された電子デバイスの略ブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に関するコンポーネント(構成要素)のアーキテクチャ的構造を示すブロック図である。
【図3】本発明によるNCM(Network Connection Manager:ネットワーク接続マネージャ)のコンポーネントサブシステムの相互関係を示すブロック図である。
【図4】本発明に従って、ネットワークサービスを選択および初期化することに対する反復アプローチを実施する際に実行されるステップを示す流れ図である。
【図5】本発明の例示的な実施形態が如何にしてコンピュータ媒体(単数または複数)上に符号化され得るかを示す図である。
【図6】本発明の例示的な実施形態が、電磁波を用いて如何にして符号化され、送信され、受信され、復号され得るかを示す図である。
【0015】
本発明の詳細な説明
本発明の開示を使用可能にする、図面に示された多数のコンポーネントは、完全な理解を当業者に提供するために呈示される。よく知られたコンポーネントの説明は、本開示を不明瞭にする、又は本発明の新規性およびそれにより提供される主な利点を取り去る或いは低減することのないように、この説明の中に含まれない。
【0016】
さて、本発明の例示的な実施形態が図面に関連して説明される。図1は、本発明によるセキュリティ機能性を実現するように構成された電子デバイスの略ブロック図である。
【0017】
例示的な実施形態において、電子デバイス10は、パーソナルコンピュータ、例えばデスクトップコンピュータ、ラップトップ型コンピュータ、タブレット型パソコン、又は他の適切なコンピュータデバイスとして実施され得る。当該説明はパーソナルコンピュータの動作を概説するが、当業者には理解されるように、電子デバイス10は、PDA、無線通信装置(例えば、携帯電話)、埋め込み式コントローラ又はデバイス(例えば、セットトップボックス)、印刷デバイスまたは他の適切なデバイス、又は動作する又は本発明と相互運用するのに適したそれらの組合せとして実施され得る。
【0018】
電子デバイス10は、電子デバイス10の全体の動作を制御するように構成された少なくとも1つのプロセッサ又はCPU(中央処理装置)12を含むことができる。類似したコントローラ又はMPU(マイクロプロセッサ)は、一般的である。プロセッサ12は一般に、FSB(Front-Side Bus:フロントサイドバス)のようなバス13を介してノースブリッジチップのようなバスコントローラ14に結合され得る。バスコントローラ14は一般に、RAM(ランダムアクセスメモリ)のようなリードライトシステムメモリ16にインターフェースを提供することができる。
【0019】
また、バスコントローラ14は、システムバス18、例えば一般的なIntel(登録商標)方式の実施形態におけるDMI(Direct Media Interface:ダイレクトメディアインターフェース)に結合され得る。DMI18は、Intel(登録商標)ICH8(Input/Output Controller Hub type 8:入力/出力コントローラハブタイプ8)チップ24のような所謂サウスブリッジチップに結合され得る。
【0020】
サウスブリッジチップ24は一般に、有線ネットワークコネクタの8PC8(8 positions, 8 contacts:8個の位置、8個のコンタクト)31タイプに接続するIEEE802.3(電気電子技術者協会規格番号802.3)インターフェースの1000BASE−Tタイプのような、第1のNIC(Network Interface Controller:ネットワークインターフェースコントローラ)32を組み込むことができる。8PC8コネクタ31は、口語表現を用いてRJ45ポートとして知られており、IEEE802.3は口語表現を用いてイーサネット(登録商標)として知られている。
【0021】
典型的な実施形態において、サウスブリッジチップ24は、PCI(周辺部品相互接続規格)バス22に接続することができ、PCIバス22は、無線トランシーバ71を駆動する第2のNIC66に接続することができる。無線トランシーバ71は、IEEE802.11又は他の適切な規格に従って動作することができる。無線トランシーバ71は一般に、何らかの形態の無線アンテナ72に結合される。また、一般に、サウスブリッジチップ24は、NVRAM(不揮発性ランダムアクセスメモリ)33にも結合され得る。
【0022】
NIC32及び66のどちらか又は双方は、例えばインターネットサービスに対する論理的なネットワーク接続を形成するために使用される通信信号を伝えることができる。実際には、一般的なコンピュータ又は類似した電子デバイス10は、他のインターフェース、例えばUSB(ユニバーサルシリアルバス、図1には示されず)を有することができ、当該USBは、本発明の全般的な範囲内にある通信の他のモードのための(例えば)ブルートゥース(登録商標)トランシーバに接続することができる。
【0023】
図2は、本発明の典型的な実施形態に関するソフトウェアコンポーネントのアーキテクチャ的構造200を示すブロック図である。図2は、物理的なメモリにおけるレイアウト順序または並置さえも表しておらず、むしろ本発明の典型的な実施形態におけるソフトウェアのアーキテクチャ的相互関係を示す。
【0024】
以下で説明される例示的な実施形態において、ハイパーバイザ210は、ブロック図の下側付近にあり、コンピュータ(例えば、デジタル)ハードウェア205とのその比較的密接したアーキテクチャ的関係が示される。ハイパーバイザ210は、Dom0 220の重要な部分を形成し、当該Dom0 220は、(本発明の一実施形態において)完全なXen(登録商標)及びリナックス(登録商標)ソフトウェアスタックの修正版である。しかしながら、本発明は、リナックス(登録商標)のフラグメントに基づいた、全体のサブシステムが取り除かれた状態の特注のより基本的なO/S(オペレーティングシステム)のような、リナックス(登録商標)以外のO/SをDom0が使用する他の実施形態にも同様に適切に適用される。
【0025】
Dom0又はドメインゼロは、全ての他のドメイン又はVM(バーチャルマシン)(「非特権ドメイン」用のDomU 250として知られる)よりも大きな特権を有するVMとして一般に具現化される「特権ドメイン」を表すためにハイパーバイザの技術で使用される用語である。リナックス(登録商標)カーネル上で動作するためのアプリケーション240プログラムを見出すことができるDom0内に、リナックス(登録商標)カーネル230プログラムがある。
【0026】
また、図2には、リナックス(登録商標)カーネル内に部分的に組み入れられ、アプリケーションソフトウェアサブシステムとして部分的に組み入れられるNCM(Network Connection Manager :ネットワーク接続マネージャ)235も示される。NCMは本明細書において以下で多少詳しく説明される。
【0027】
一般的に言えば、Dom0内で動作しているアプリケーションプログラム240(通常、一度に1つだけ)が相対的特権モードにおいて部分的に又は全体的に動作することができ、係るプログラムは、本発明の典型的な実施形態において、比較的単純で強化されたアプリケーションである。強化されたアプリケーションは一般に、設計により特にマルウェア攻撃に対して耐性があるアプリケーションプログラムである。
【0028】
このように、本発明の典型的な実施形態において、Dom0は、特権ドメインである。即ち、Dom0は、特権CPUモードにおいて、例えばIA−32アーキテクチャのRing0で、少なくとも或る程度の時間、動作する。一実施形態において、Dom0は、ハイパーバイザ、I−O(入力/出力)エミュレーション機能を含むリナックス(登録商標)カーネル、及び強化されたアプリケーションを含む。CPUモード及び上述した特徴を実行するためのそれらの関連した特権のレベルは、関連技術においてよく知られている。
【0029】
また、ハイパーバイザ210の制御下で、信頼できない又は非特権ドメイン−DomU250ソフトウェアが動作していることができる。DomU250内には、ゲストO/S(オペレーティングシステム)260が存在することができ、ゲストO/S260の制御下で、ゲストO/Sと互換性があるアプリケーション270(の一般に多数のインスタンス)が見出され得る。本発明の例示的な実施形態において、ゲストO/S260は、複合で不透明なO/Sである(即ち、より広く知られた「オープンソース」ソフトウェア分配パラダイムとは対照的にクローズソース)。
【0030】
図3は、本発明の一実施形態によるNCM(ネットワーク接続マネージャ)235のコンポーネントサブシステムの相互関係を示すブロック図である。例示的なNCM235において、少なくとも5つのコンポーネントが存在し、係るコンポーネントには、デバイスドライバ(320、321、322、323)のグループ、デバイスアグリゲータ315、NDIS(Network Driver Interface Specification)ドライバ355、CM(Configuration Manager:構成マネージャ)335、及びGUI(Graphical User Interface:グラフィカルユーザインターフェース)333が含まれる。例示的な実施形態において、デバイスドライバ320〜323及びデバイスアグリゲータ315は、Hypercore(登録商標)サブシステム310の一部を形成する。同様に、CM(Configuration Manager)335及びGUI(Graphical User Interface)333が、ハイパーバイザシステムのDom0部分内に実現されるHyperspace(登録商標)サブシステム330の一部を形成する。同様に、NDISドライバ355は、クローズソースの複雑で不透明なO/S350内に常駐し、当該O/S350の一部である。NDISはネットワーク技術においてよく知られている。図3において、ネットワーク通信経路が実線で示され、構成の通信が波線で示される。
【0031】
依然として図3を参照すると、デバイスドライバ320、321、322、323が、システムに存在する各物理的デバイスのためにHypercore(登録商標)310に設けられる。このようにデバイスドライバが設けられるデバイスは一般に、イーサネット(登録商標)、「Wireless(ワイヤレス)」、3G、USB(ユニバーサルシリアルバス)及び/又は類似した適切なデバイスを含むことができる。3Gは、IMT−2000(国際移動体通信規格2000)に従って、ITU(国際電気通信連合)のファミリ規格に基づいた第3世代の携帯電話規格を表す。
【0032】
今日使われているネットワーク接続性の一般的な形態は、表1に示されたような様々なタイプを含むことができる。
【0033】
【表1】

【0034】
各タイプのデバイスは一般に、そのタイプに特有の特徴を有し、例えば、無線デバイスは、SSID(サービスセットID)及び暗号化設定を有し、イーサネット(登録商標)デバイスは、改善された性能などのために様々な最適化を有する。
【0035】
デバイスアグリゲータ315は、システムに存在する一部または全てのネットワーク物理的デバイスを単一の仮想デバイスへ統合することができる。上位層(構成マネージャ335及びNDISドライバ355)は、デバイスアグリゲータ315のネットワークデバイスの仮想化能力により提供される仮想デバイスのみとネットワーク通信を行うことができる。仮想(バーチャル)ネットワークデバイスのサポートのために仮想化サービスを提供することに加えて、NCMは、例えば性能利益のために又は存在する特定のハードウェアに更に厳密に調整されたネットワークを有することができるDom0に対して、実際のネットワークデバイスのエミュレーションを提供することもできる。
【0036】
ヒューリスティック及び/又はプリファランス(優先、選好)(構成マネージャで指定されるような)に依存して、デバイスアグリゲータ315は、実際のネットワーク通信のために物理的デバイスの選択された1つだけを使用することができる。例えば、イーサネット(登録商標)ケーブルが存在し且つ構成されている(又は構成され得る)場合、現時点で任意の他のデバイスがネットワーク通信のために使用されている場合でさえも、デバイスアグリゲータ315は、イーサネット(登録商標)デバイスドライバ320を使用することに切り替えるように選択することができる。異なるデバイスが個々の特性を有することができるので、デバイスアグリゲータ315によりNDISドライバ355及び構成マネージャ335に提供されるインターフェースは、簡略化された相互作用ならびに最大化された性能を、設計および構成によって可能にし、更にこれらいくらかの矛盾する目標間の妥協が、それに応じて必要とされて実現され得る。
【0037】
本発明の例示的な実施形態において、NDISドライバ355は、デバイスアグリゲータ315により選択されたデバイスドライバとして、マイクロソフト(登録商標)ウィンドゥズ(登録商標)ビスタ(登録商標)O/Sに組み込まれ得る。デバイスアグリゲータ315は、使用している1つの物理的デバイスドライバ(例えば320)から別のデバイスドライバ(例えば321)に切り替えることができ、NDISドライバ355は理想的には、生じた任意の変化に「気付く」ことさえもできない。しかしながら、性能上の理由で、ハードウェアチェックサム機能(単数または複数)、及び肩代わりさせる能力などのような幾つかのデバイス特有の特徴を暴露することが望ましく、これは恐らく、NDISを使用する現実の(非仮想化)通信サブシステムで行われ得る緊急のリンクリセット状況に類似した態様で対処され得る。
【0038】
構成マネージャ335は極めて重要なサブシステムであり、それはRBE(Rule-Based Engine:ルールベースのエンジン)或いは等価物または類似物であり、一般にそれは、ポリシールールに従ってアクションをデバイスアグリゲータ315に命じるために使用される様々なルールを取り込むことができる。例えば、それは、他に優先して1つの特定の通信リンク又はデバイスドライバを選択(使用するために選択)するようにデバイスアグリゲータ315に命じることができる。例えば、それは、2つ以上の物理的デバイスが同じ又は異なるネットワークと通信するために使用されることができ、RBEが(金銭的)コスト、最も高い帯域幅、又は他の適切な考慮事項に基づいて1つを選択するように命令することができる。構成マネージャの動作は、以下で更に説明される。
【0039】
GUI333は、例えば構成マネージャ335を用いてルールの結びつけを実行するために、及び/又は現在の接続設定を精査するためにユーザに便利な方法を提供することができる。
【0040】
かくして、NCMコンポーネントは、ルールセット、物理的な場所のプロファイル、及び接続性ベクトルを使用することができる(ハードウェアリンクのステータスに基づいて)。NCMは更に、Dom0と(ウィンドウズ(登録商標)のような複合O/Sである)DomUとの間に通信モジュールを提供する。DomU350サブシステムのネットワークデバイスが、エミュレートされたイーサネット(登録商標)デバイスを実現し且つDom0と通信する簡素なNDISドライバ355とすることができる一方で、Dom0側にあるデバイスマネージャは一般にカーネルモジュール(図3に示されない)である。
【0041】
本発明のHyperSpace(登録商標)/HyperCore(登録商標)の例示的な実施形態において、構成マネージャ335サブシステムは、インターネットに接続する際に必要な多くのオプション及び設定を統合することができる。それは、鍵、証明書、全ての考えられるデバイスの設定、及び「以前の使用履歴」データベースのような特定の必要なパラメータを有することができる。
【0042】
それにより構成マネージャ335は、ネットワーク選択などに関してセットアップ/構成の以前のユーザ選択を仮設として取り上げ且つ収集するように動作する。この情報、及び更に多くの情報が、当該技術でよく知られているように、データベース又は他のデータセットハンドラのルールセット(ルールのセット)として結びつけられる(即ち、収集され、コンパイルされ、記録されて維持される)。本発明の例示的な実施形態において、GUI(グラフィカルユーザインターフェース)333は、専門知識、及び支配を受けるサブシステムとの経験に一般に基づくことができるユーザの選択に従って、様々なモードで人間のユーザと対話することができる。
【0043】
構成マネージャ335は、接続をより容易にするだけでなく、局所的に配置および/または接続されたこれら資源(リソース)を使用するためにユーザが選択することも可能にする情報を保持する。例えば、現在の場所に対するデフォルトのプリンタは、コンピュータの現在の場所を識別する接続マネージャに応じてユーザの使用に対して自動的に選択され得る。同様に、再び単なる例として、ネットワークディスクのような遠隔デバイスは、それらの存在しないことが、局所の代用品が手近に無い場合にそれらの再接続を促すプロンプトを実行することの困難、不適切または不可能を生じさせないように、非選択状態にされ得る。
【0044】
集められた情報の一部は、設定され得るか、又はそうでなければGUIのユーザにより操作され、優先設定が同様に維持され得る。他の接続性ルール及びネットワークステータスのデータは、ネットワーク接続プロセスの部分として相互転換(即ち、相互に更新される)され得る。
【0045】
ネットワーク接続の成功のヒューリスティック(発見的)な尺度を反映するフィードバックは、同様に処理され得る。例えば、良好な結果と性能で永続的に機能したネットワーク接続は、めったに適切に動作しなかったネットワーク接続にまさって優先的に選択され得る。それにも関わらず、新しくこれまで動作できなかったネットワーク接続の試みを強いるためのユーザ入力は必要とされる可能性があり、ユーザ主導とすることができる。更に、使用のパターンは、以前に使用されたネットワーク接続が前の状態に戻される際に、たとえ部分的に前の状態に戻されるだけであっても、優先的な又はデフォルトの再使用のためにヒューリスティックに集められる。これは、VPN(仮想プライベートネットワーク)設定およびパスワード、優先のプリンタ、又はディスク、ドッキング装置および他の類似した装置のようなネットワーク記憶装置を含むことができる。
【0046】
また、本発明のHyperSpace(登録商標)/HyperSpace(登録商標)の例示的な実施形態のネットワークデバイス仮想化エミュレーションサブシステムは、通信を使用するDom0とDomUのアプリケーションスタック間に単一のネットワーク資源の同時使用(即ち、必要とされる場合に共用する)ももたらす。特に、NCMは、不透明なO/Sが資源を「独り占め」することができないことを確実にし、そのためDom0スタックが少なくとも最小限の共用、又は利用可能な通信資源、特にそれが非常に短い供給である場合に利用可能な帯域幅の公正な共用(実施中のポリシーに従って)を獲得することが確実にされる。
【0047】
情報は、Dom0通信サブシステムに対して少なくとも利用可能にされ、そのためそれは利用可能なリンクの能力(及び時としてコスト)に従ってその挙動(振る舞い)を適合させることができる。例えば、急を要さないダウンロード(例えば、ルーティンのソフトウェア更新)は、「使用時に無料」が後で利用できるようになることを信じるだけの理由がある場合に、コストがかかるリンクに接続されている間に保留され得る。
【0048】
また、NCMは、サプリケーションサービスも提供する。サプリケーションは、ネットワークの技術のよく知られた用語であり、それはネットワーク接続のネゴシエーションに関する特定のプロセスを意味する。特に、インターネット技術において、サプリケーションは、ホストコンピュータとISP(インターネットサービスプロバイダ)との間のリンクに基づいた認証IP(インターネットプロトコル)のネゴシエーションを意味することができ、IPセッション自体だけでなく、DNS(ドメインネームシステム)設備などのようなより高いレベルのプロトコル機能も含む。DNSサーバ、SSID、及び/又はその他同様のものの選択は、サプリケーションプロセス及びその一部に基づいたポリシーとすることができる。代案として、幾つかのパラメータ(例えば、DNSサーバのアドレス)は、自動的に取得され得る(その例においてDDNS(ダイナミックDNS)プロトコルを介して)。また、接続に基づいたポリシーの使用は、IPv6の重要性が将来高まることになると予想されるので、特にIPv6の能力および情報を組み込むことができる。場合によっては、サプリケーションは特に、VPN(仮想プライベートネットワーク)接続および他のサービス(例えば、暗号化)を含むことができる。
【0049】
また、サプリケーションは、例えば、接続が再確立されるべきか(以前のセッションが最近であるか又は配列されている場合のように)、又は全体の新しい接続が試みられて使用されるべきか否かを、ルールが考慮することができるという点でヒューリスティックである。更に、ネットワーク接続が首尾よく確立される場合、接続の単なる事実を超えて更なる情報が利用できるようになる。この二次的な結果として生じるデータ(又は結果)を用いて、このように得られたリンクの増大した知識をヒューリスティック的に反映するようにルールセットを変更することができる。
【0050】
図4は、本発明の一実施形態に従って、ネットワークサービスを選択および初期化することに対する反復アプローチを実施する際に実行されるステップを示す流れ図であり、主に上記で与えられた構成マネージャの説明に適合する。
【0051】
例示的な方法のステップ410において、本発明の例示的な実施形態のNCM(ネットワーク接続マネージャ)の一部である方法に入る。
【0052】
ステップ410において、方法が開始する。ステップ415において、接続性ルールセットが結びつけられる(ルールセットを収集し、コンパイルして記録することを含む)。ルールセットを操作するための、当該技術において利用可能な様々な技術が存在する。一般に、それらは多数のタイプのデータベースの何れかを用いて格納されることができ、ルールセットの内容を入力、編集、及び場合によっては削除する際に人間の介在を可能にするために、GUI(グラフィカルユーザインターフェース)が設けられてもよい。しかしながら、ルールセットは、動作条件および緊急事態に従って適応的に変更され得る。
【0053】
本発明の一実施形態において、ルールセットは、ネットワーク接続を、例えばセッションレベルで、導く及び/又は制御するように一般に解釈され得るポリシーを提供することができる。ルールセットは、以下で説明されるように、ルールベースエンジンが通信およびネットワークリンクを選択および活性化することを可能にする役割を果たす。多くの基準がルールセットに含められることができ、例えば、高速または低遅延リンクは、より低くく機能するリンクよりも好まれ得る。もしかしたらコスト又は使用の限界コストが重要であり、例えば、たとえパフォーマンスヒットが結果として生じるとしても、使用時に無料のリンクがコストのかかるリンクよりも好まれるかもしれない。
【0054】
ステップ420において、物理的な場所のプロファイルが形成される。これは、ある意味で、特にNCMがラップトップ型コンピュータのようなモバイルコンピュータ内で使用するのに特によく適合されているので、コンピュータがそれ自体の居場所を見つけるために関連付けられ得る。物理的な場所は、多数の方法の何れかで求められることができ、恐らくコンピュータが動作可能なGPS(全地球測位システム)機能を備えていない限り、必ずしも又は通常でさえも緯度/経度の対(又はそれと同等の任意の尺度)を参照しない。更なる例として、コンピュータがその家の場所にある場合、それは、当該技術において一般的であり、家の接続がルールベースエンジンのコンテキスト内で好ましいと予想され得る有線の10Base100接続に接続されることができる。
【0055】
物理的な場所を求める際の1つの重要な考慮事項は、現在の物理的な場所とコンピュータが以前に動作可能にされた時の場所および/またはネットワークリンクがごく最近あらためて確立された場所との比較とすることができる。やはり、これは、地理的な場所よりも特に好適なネットワークの利用可能性および動作可能性との関係が深い。継続時間も重要な因子となる可能性がある。ほんのわずかな時間が経過した場合、ネットワークの利用可能性が実質的に同じであり、以前になされた接続性に関する決定が、前の状態に戻すために都合よく配置されると思われるが確かではない。
【0056】
上述された考慮事項、及びより多くの考慮事項は、後述されるように企図された使用のために選択されることができる又は選択されることができない候補ネットワークリンクのリストのコンパイルを可能にすることができる。
【0057】
必要に応じて、場所の情報として大まかに記述され得るものに基づいて、次いでルールセットに従って、第1の候補リンクが選択されて、その動作可能性が判定され得る。時として、選択は、最小限の考慮事項および最小限度のアクション(動作)を必要とすることが明らかである。例えば、10Base1000(イーサネット(登録商標))ポートが検知可能にそれに接続されたケーブルを有さない場合、それは動作不可能として迅速に却下されることができ、現時点で優勢な動作条件下でネットワーク接続として使用するためにそれを取り除くように更に試験される必要はない。一方、場合によっては、それは、使用するために選択されたネットワークが「最良」であるか否かを判定するために、ネットワーク接続の確立に対して、完全でない場合でも少なくともいくらか役に立たなければならない。
【0058】
時として、接続を確立することは、お金がかかり、「使用時に無料」の接続が好ましいとされることをポリシーが命令することになっている場合には、「現金取引」の接続は、他の「使用時に無料」のネットワークが候補として取り除かれるまで及び取り除かれない限り、保留される。かくして、図4を再び参照すると、ステップ425において、第1の候補ネットワーク接続を完了するための試みがなされる。係る試みは、有用なネットワークステータスデータを生じる可能性があり、得られた場合(ステップ430)には、それはリンクの評価および選択のために保持される。
【0059】
場所のプロファイルを形成すること、ネットワーク接続を試みること、及びネットワークステータスデータを得ることのプロセスは、第2のネットワーク接続のために繰り返され(ステップ435、440、445)、及び必要に応じて(及び一般的に)更なるネットワーク接続のために繰り返される。幾つかのネットワーク接続は一般に、動作不可能、使用不能、又は類似したものに関する戻されたステータスを有することができ、現在のコンピュータ使用のセッションで使用されるべきネットワークとしての選択のための候補として取り除かれる。
【0060】
次に、ポリシーを適用する手段として、様々なリンクのために収集されたステータスデータは、ルールセットのルールを考慮して解釈される。ルールがステータスデータに適用されるので(ステップ445)、そのためステータスデータがルールに適用される(ステップ450)。これは、相互転換または相互の更新と呼ばれ得る。しかし、その効果は、望ましくは反復プロセスであり、その場合、現在のネットワークの緊急事態、ルールセットに組み込まれたポリシー、GUI及び選択を介して捕捉された好み、並びにどのネットワーク(単数または複数)が使用されるべきか及びどのネットワーク(単数または複数)が将来ますます支持されるとみなされるかという選択に応じて選択される、徐々により好ましいネットワークを選択することに対するますます最適化されたヒューリスティックなアプローチが存在する。
【0061】
ステップ455において、ネットワーク接続がサプリケーション(supplicate:懇願する、嘆願する)され、一般にセッションのネゴシエーション、及び一時的に実施中のネットワークプロトコルとの一致に結びつけることが含まれる。
【0062】
ステップ460において、ルールセットが、サプリケーションしている動作の結果(sequellae)で更新され、かくして例えば、性能履歴、動作可能性、及び/又はルールセットのヒューリスティックな進歩に用いるコストデータが提供される。ステップ499において、方法が終了する。
【0063】
図5に関して、電子デバイス10に組み込まれるべきコンピュータ命令は、製造されたファームウェア、及び/又は例えば記憶装置記録装置520を用いることにより記録された命令を有する様々な考えられる媒体530を用いるソフトウェアコンピュータ製品510として配布され得る。多くの場合、本発明を展開する製品と同じくらい複雑な製品において、関連する製品を配布および製造の双方において2つ以上の媒体が使用されてもよい。明瞭化のために、1つの媒体だけが図5に示されているが、2つ以上の媒体が使用されてもよく、単一のコンピュータ製品が複数の媒体の間で分割され得る。
【0064】
図6は、本発明の例示的な実施形態が、電磁波を用いて如何にして符号化され、送信され、受信され、復号され得るかを示す。
【0065】
また、図6に関して、特にインターネットの使用の増大により、コンピュータ製品610は、それらを波として変調された信号へ符号化することにより配布され得る。結果として生じた波形は、送信機640により送信されることができ、有形の変調された電磁搬送波650として伝播され、受信機660により受信される。受信すると同時に、それらは復調され、その信号は、第2の電子デバイス11の一部であり、且つ一般に電子デバイス10に本質的に類似しているメモリ又は他の記憶装置のコンピュータ製品611の更なるバージョン又はコピーへと復号される。
【0066】
また、他の接続形態のデバイスも、本発明の代替の実施形態を構築するために使用され得る。
【0067】
上述された実施形態は、制限ではなく例示であり、本発明の範囲は、特許請求の範囲から判断されるべきである。本発明の好適な実施形態が上記で詳細に説明されたが、明確に理解されるべきは、本明細書で教示された基本的発明概念の多くの変形および/または変更は、当該技術の当業者に考えられることができ、それらは添付の特許請求の範囲の思想と範囲内に依然としてある。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ通信のために適合されたコンピュータを動作させる方法であって、
複数の接続性ルールからなる接続性ルールセットを結びつけ、
複数の候補通信リンクを表すデータセットを形成するために、前記接続性ルールセットのそれぞれの接続性ルールで、少なくとも第1のネットワークデータ接続および第2のネットワークデータ接続のステータスデータを相互に更新し、
前記候補通信リンクの選択された1つをネットワーク接続にサプリケーションすることを含む、方法。
【請求項2】
前記候補通信リンクの選択された1つが、前記データセットの内容に従って選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記候補通信リンクの少なくとも1つに対する物理的な場所のプロファイルを形成することを更に含み、
前記候補通信リンクの選択された1つが、前記物理的な場所のプロファイルに従って選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記候補通信リンクの選択された1つが、前記コンピュータの現在の物理的な場所に依存して選択される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記サプリケーションするステップの結果に応じて前記ルールセットを適宜に更新することを更に含む、請求項1〜4の何れかに記載の方法。
【請求項6】
前記結びつけるステップが、ユーザの指導の下で接続性データの維持管理のためにグラフィカルユーザインターフェースを提供することを含む、請求項1〜5の何れかに記載の方法。
【請求項7】
前記接続性データが、リンクタイプ及びリンク特徴を前記接続性ルールに指定するためのデータを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記接続性データが、それぞれの通信リンクに対してプロトコルを指定し、且つ暗号化技術を指定するためのデータを含む、請求項6又は7に記載の方法。
【請求項9】
前記接続性データが、前記サプリケーションするステップ内で再伝播されるべきアクセスデータを更に含む、請求項6〜8の何れかに記載の方法。
【請求項10】
前記サプリケーションするステップ内で再伝播されるべき前記データが、ドメインネームシステムサーバのインターネットプロトコルアドレスを更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記接続性データが、前記接続性ルールの選択されたルールにIPv6(インターネットプロトコルバージョン6)の能力を指定するためのデータを更に含む、請求項1〜10の何れかに記載の方法。
【請求項12】
データ通信のために適合されたコンピュータを動作させる方法であって、
複数の通信リンクを第1及び第2のネットワーク接続にサプリケーションし、
ハイパーバイザプログラムの下で動作しているオペレーティングシステムプログラムに仮想ネットワーク接続を最初にエミュレートし、データが前記第1のネットワークと前記仮想ネットワーク接続との間で伝播され、
前記第1及び第2のネットワーク接続から選択されたネットワーク接続での変更された条件に応じて、前記仮想ネットワークを更にエミュレートすることを含み、前記データが前記第2のネットワークと前記仮想ネットワーク接続との間で伝播される、方法。
【請求項13】
前記第1及び第2のネットワークがそれぞれ、複数の接続性ルールからなる接続性ルールセットへ結びつけられたネットワークステータスデータ及びポリシールールに従って、伝播のために選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
コンピュータプログラム製品であって、
内部に符号化された命令を有する少なくとも1つのコンピュータ可読媒体を含み、少なくとも1つのプロセッサにより実行された際の前記命令により、前記少なくとも1つのプロセッサが、以下の動作、即ち、
複数の接続性ルールからなる接続性ルールセットを結びつけ、
複数の候補通信リンクを表すデータセットを形成するために、前記接続性ルールセットのそれぞれの接続性ルールで、少なくとも第1のネットワークデータ接続および第2のネットワークデータ接続のステータスデータを相互転換し、
前記候補通信リンクの選択された1つをネットワーク接続にサプリケーションすることを含むステップにより仮想化に基づいたコンテキストに対して動作する、コンピュータプログラム製品。
【請求項15】
前記候補通信リンクの選択された1つが、前記データセットの内容に従って選択される、請求項14に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項16】
前記動作が、前記サプリケーションするステップの結果に応じて前記ルールセットを適宜に更新することを更に含む、請求項14又は15に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項17】
有形の媒体へ印加される電磁波搬送波に信号を変調するか、又は前記電磁波搬送波から前記信号を復調することからなる動作を含み、前記信号が内部に符号化された命令を有し、少なくとも1つのプロセッサにより実行された際の前記命令により、前記少なくとも1つのプロセッサが、以下の動作、即ち、
複数の接続性ルールからなる接続性ルールセットを結びつけ、
複数の候補通信リンクを表すデータセットを形成するために、前記接続性ルールセットのそれぞれの接続性ルールで、少なくとも第1のネットワークデータ接続および第2のネットワークデータ接続のステータスデータを相互転換し、
前記候補通信リンクの選択された1つをネットワーク接続にサプリケーションすることを含むステップにより仮想化に基づいたコンテキストに対して動作する、方法。
【請求項18】
コンテキストの第2の変化に応じて許可を前の状態に戻すことを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記動作が、前記サプリケーションするステップの結果に応じて前記ルールセットを適宜に更新することを更に含む、請求項17又は18に記載の方法。
【請求項20】
電子デバイスであって、
コントローラと、
内部に符号化された命令を有するメモリとを含み、前記コントローラにより実行された際の前記命令により、前記コントローラが、以下の動作、即ち、
複数の接続性ルールからなる接続性ルールセットを結びつけ、
複数の候補通信リンクを表すデータセットを形成するために、前記接続性ルールセットのそれぞれの接続性ルールで、少なくとも第1のネットワークデータ接続および第2のネットワークデータ接続のステータスデータを相互転換し、
前記候補通信リンクの選択された1つをネットワーク接続にサプリケーションすることを含むステップにより仮想化に基づいたコンテキストに対して動作する、電子デバイス。
【請求項21】
前記候補通信リンクの選択された1つが、前記データセットの内容に従って選択される、請求項20に記載の電子デバイス。
【請求項22】
前記動作が、前記サプリケーションするステップの結果に応じて前記ルールセットを適宜に更新することを更に含む、請求項20又は21に記載の電子デバイス。
【請求項23】
前記メモリが不揮発性メモリである、請求項20〜22の何れかに記載の電子デバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2012−514803(P2012−514803A)
【公表日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−544957(P2011−544957)
【出願日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際出願番号】PCT/IB2010/050050
【国際公開番号】WO2010/079453
【国際公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【出願人】(398038580)ヒューレット・パッカード・カンパニー (91)
【氏名又は名称原語表記】HEWLETT−PACKARD COMPANY
【Fターム(参考)】