ハウジング及びこれを用いる電子装置
【課題】本発明は、優れた耐久性を有するハウジング及びこれを用いる電子装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係るハウジングは、電子装置に用いられ、且つ透光部及び前記透光部を囲む遮光部を備え、前記透光部の厚さは、０．２〜１ｍｍであり、前記遮光部の厚さは、前記透光部の厚さより少なくとも０．３ｍｍ程度大きく、前記透光部がパターンを構成する。
【解決手段】本発明に係るハウジングは、電子装置に用いられ、且つ透光部及び前記透光部を囲む遮光部を備え、前記透光部の厚さは、０．２〜１ｍｍであり、前記遮光部の厚さは、前記透光部の厚さより少なくとも０．３ｍｍ程度大きく、前記透光部がパターンを構成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ハウジング及びこれを用いる電子装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来の電子装置において、そのハウジングは、樹脂材料からなる基体と、セラミックス材料からなり、且つ前記基体の外側表面に一体成形されるフィルム層と、を含む。前記フィルム層の外側表面には、パターンが印刷される。
【０００３】
しかし、前記フィルム層の外側表面にパターンを印刷する際、色素又は顔料を添加しなければ、前記パターンを鮮明にすることができない。また、前記電子装置を長期間も使うと、前記パターンは前記フィルム層の外側表面から脱落し、該パターンを識別することが難しくなり、従って前記電子装置の外観に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
以上の問題点に鑑みて、本発明は、優れた耐久性を有するハウジング及びこれを用いる電子装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明に係るハウジングは、電子装置に用いられ、且つ透光部及び前記透光部を囲む遮光部を備え、前記透光部の厚さは、０．２〜１ｍｍであり、前記遮光部の厚さは、前記透光部の厚さより少なくとも０．３ｍｍ程度大きく、前記透光部がパターンを構成する。
【０００６】
本発明に係るハウジングは、電子装置に用いられ、且つ遮光部及び前記遮光部を囲む透光部を備え、前記透光部の厚さは、０．２〜１ｍｍであり、前記遮光部の厚さは、前記透光部の厚さより少なくとも０．３ｍｍ程度大きく、前記遮光部がパターンを構成する。
【０００７】
本発明に係る電子装置は、本体と、前記本体を覆うように設置される上述したハウジングと、前記ハウジングのパターンに光を提供する光源と、を備える。
【発明の効果】
【０００８】
前記問題を解決するために、本発明に係るハウジング及びこれを用いる電子装置において、厚さが異なる透光部及び遮光部の異なる透光効果を利用してパターンを表示させるので、耐久性が優れている。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
【図１】本発明に係る電子装置の断面図である。
【図２】本発明に係る電子装置に用いられるハウジングの斜視図である。
【図３】図２に示したハウジングのＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿う断面図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、図面に基づいて、本発明に係るハウジング及びこれを用いる電子装置について詳細に説明する。
【００１１】
図１を参照すると、本発明に係る電子装置１００は、本体１１と、前記本体１１を覆うハウジング１３と、前記本体１１内に設置され且つ前記ハウジング１３に固定される光源１５と、を備える。前記ハウジング１３は、セラミックス材料からなり、且つ透光部１３１及び前記透光部１３１を囲む遮光部１３３を含む。前記光源１５は、ちょうど前記透光部１３１の下方に設置されて、前記光源１５が発する光線は前記透光部１３１から射出される。本実施例において、前記電子装置１００は、携帯電話であり、前記光源１５は、発光ダイオードである。他の実施形態において、前記電子装置１００は、ミュージックプレイヤー（Ｍｕｓｉｃ Ｐｌａｙｅｒ）又は個人携帯情報端末（ＰＤＡ）であることができる。
【００１２】
図２及び図３を一緒に参照すると、前記ハウジング１３は、略矩形を呈し、前記透光部１３１は、前記ハウジング１３の前記本体１１に対面する内側表面から窪むことによってパターンを形成する。前記パターンは、加飾性パターンであることができ、商標又はロゴ（ｌｏｇｏ）のような標識性パターンであることができる。
【００１３】
前記透光部１３１の厚さは、０．２〜１ｍｍであり、前記厚さは、前記透光部１３１に透光性を与える一方、一定な構造強度を与える。前記遮光部１３３の厚さは、前記透光部１３１の厚さより少なくとも０．３ｍｍ程度大きく、前記遮光部１３３の透光率が前記透光部１３１の透光率より非常に小さいので、視覚上に顕著な差異が形成される。前記透光部１３１の厚さが０．３〜０．６ｍｍであり、前記遮光部１３３の厚さが１．４ｍｍ以上であることが好ましい。本実施例において、前記透光部１３１の厚さが０．５ｍｍであり、前記遮光部１３３の厚さが１．５ｍｍである。
【００１４】
前記透光部１３１と前記遮光部１３３との間の厚さの差異により、両者の透光性ははっきり区別される。前記電子装置１００を使用する時、前記光源１５を駆動すれば、前記透光部１３１の輝度は、前記遮光部１３３の輝度より非常に大きいので、前記透光部１３１が構成するパターンをはっきり表現させ、前記ハウジング１３に比較的鮮明なパターンを形成して、前記電子装置１００の商標又はロゴを表示するか、又は前記電子装置１００の外観がさらに美しくなる。しかも、前記透光部１３１が前記ハウジング１３の内側表面に形成されるので、外部の埃又は汚物質が、前記透光部１３１が構成するパターンに附着されることを防止し、前記電子装置１００を長期間使用してもパターンの外観に影響を与えない。
【００１５】
前記ハウジング１３の透光部１３１と遮光部１３３とを異なる材料から製作することによって、両者の透光性の差異を拡大することができる。例えば、前記透光部１３１を酸化ジルコニウム（ＺｒＯ２）、酸化アルミニウム（Ａｌ２Ｏ３）などのような透光性セラミックス材料から製作し、前記遮光部１３３を一般的なセラミックス材料から製作して、パターンの視覚効果をより顕著にすることができる。また、前記遮光部１３３の内側表面を粗面化して前記遮光部１３３の遮光性を向上させることができる。
【００１６】
前記透光部１３１及び前記遮光部１３３に異なる色素を添加して、前記ハウジング１３の外観をより美しくするとともに、パターンをはっきり表現することができる。又は、前記透光部１３１に蛍光粉末を添加して、夜間又は暗い環境でもパターンを表示することもできる。
【００１７】
また、前記遮光部１３１がパターンを構成し、前記透光部１３１が前記遮光部１３３の周りを囲んでもよい。この場合、前記遮光部１３１と前記透光部１３１との透光性の差異によって、前記ハウジング１３に比較的暗いパターンが形成され、やはりパターンをはっきり表現することができる。
【００１８】
セラミックス材料からなる前記ハウジング１３は、玉石光沢、優れる触感、及び耐磨耗性を有する。しかも、前記透光部１３１と前記遮光部１３３との透光性の差異を利用して、前記ハウジング１３のパターンを表現するので、前記電子装置１００を長期間も使用しても、前記パターンは前記ハウジング１３から脱落せず、従って前記ハウジング１３のパターンの表示効果に影響を与えないので、前記ハウジング１３の耐久性が優れている。
【００１９】
前記透光部１３１は、前記ハウジング１３の外側表面（前記本体１１から離れている表面）に形成されても、相等の効果を有する。
【００２０】
前記ハウジング１３の製作方法は、成型された前記ハウジング１３に直接彫刻して前記透光部１３１を形成する方法、又は前記ハウジング１３の半製品に前記透光部１３１を彫刻した後、焼結して前記ハウジング１３を形成する方法を含む。
【００２１】
以上、本発明の好適な実施例について詳細に説明したが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形又は修正が可能であり、該変形又は修正も又、本発明の特許請求の範囲内に含まれるものであることは、いうまでもない。
【符号の説明】
【００２２】
１００ 電子装置
１１ 本体
１３ ハウジング
１３１ 透光部
１３３ 遮光部
１５ 光源
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ハウジング及びこれを用いる電子装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来の電子装置において、そのハウジングは、樹脂材料からなる基体と、セラミックス材料からなり、且つ前記基体の外側表面に一体成形されるフィルム層と、を含む。前記フィルム層の外側表面には、パターンが印刷される。
【０００３】
しかし、前記フィルム層の外側表面にパターンを印刷する際、色素又は顔料を添加しなければ、前記パターンを鮮明にすることができない。また、前記電子装置を長期間も使うと、前記パターンは前記フィルム層の外側表面から脱落し、該パターンを識別することが難しくなり、従って前記電子装置の外観に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
以上の問題点に鑑みて、本発明は、優れた耐久性を有するハウジング及びこれを用いる電子装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明に係るハウジングは、電子装置に用いられ、且つ透光部及び前記透光部を囲む遮光部を備え、前記透光部の厚さは、０．２〜１ｍｍであり、前記遮光部の厚さは、前記透光部の厚さより少なくとも０．３ｍｍ程度大きく、前記透光部がパターンを構成する。
【０００６】
本発明に係るハウジングは、電子装置に用いられ、且つ遮光部及び前記遮光部を囲む透光部を備え、前記透光部の厚さは、０．２〜１ｍｍであり、前記遮光部の厚さは、前記透光部の厚さより少なくとも０．３ｍｍ程度大きく、前記遮光部がパターンを構成する。
【０００７】
本発明に係る電子装置は、本体と、前記本体を覆うように設置される上述したハウジングと、前記ハウジングのパターンに光を提供する光源と、を備える。
【発明の効果】
【０００８】
前記問題を解決するために、本発明に係るハウジング及びこれを用いる電子装置において、厚さが異なる透光部及び遮光部の異なる透光効果を利用してパターンを表示させるので、耐久性が優れている。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
【図１】本発明に係る電子装置の断面図である。
【図２】本発明に係る電子装置に用いられるハウジングの斜視図である。
【図３】図２に示したハウジングのＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿う断面図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、図面に基づいて、本発明に係るハウジング及びこれを用いる電子装置について詳細に説明する。
【００１１】
図１を参照すると、本発明に係る電子装置１００は、本体１１と、前記本体１１を覆うハウジング１３と、前記本体１１内に設置され且つ前記ハウジング１３に固定される光源１５と、を備える。前記ハウジング１３は、セラミックス材料からなり、且つ透光部１３１及び前記透光部１３１を囲む遮光部１３３を含む。前記光源１５は、ちょうど前記透光部１３１の下方に設置されて、前記光源１５が発する光線は前記透光部１３１から射出される。本実施例において、前記電子装置１００は、携帯電話であり、前記光源１５は、発光ダイオードである。他の実施形態において、前記電子装置１００は、ミュージックプレイヤー（Ｍｕｓｉｃ Ｐｌａｙｅｒ）又は個人携帯情報端末（ＰＤＡ）であることができる。
【００１２】
図２及び図３を一緒に参照すると、前記ハウジング１３は、略矩形を呈し、前記透光部１３１は、前記ハウジング１３の前記本体１１に対面する内側表面から窪むことによってパターンを形成する。前記パターンは、加飾性パターンであることができ、商標又はロゴ（ｌｏｇｏ）のような標識性パターンであることができる。
【００１３】
前記透光部１３１の厚さは、０．２〜１ｍｍであり、前記厚さは、前記透光部１３１に透光性を与える一方、一定な構造強度を与える。前記遮光部１３３の厚さは、前記透光部１３１の厚さより少なくとも０．３ｍｍ程度大きく、前記遮光部１３３の透光率が前記透光部１３１の透光率より非常に小さいので、視覚上に顕著な差異が形成される。前記透光部１３１の厚さが０．３〜０．６ｍｍであり、前記遮光部１３３の厚さが１．４ｍｍ以上であることが好ましい。本実施例において、前記透光部１３１の厚さが０．５ｍｍであり、前記遮光部１３３の厚さが１．５ｍｍである。
【００１４】
前記透光部１３１と前記遮光部１３３との間の厚さの差異により、両者の透光性ははっきり区別される。前記電子装置１００を使用する時、前記光源１５を駆動すれば、前記透光部１３１の輝度は、前記遮光部１３３の輝度より非常に大きいので、前記透光部１３１が構成するパターンをはっきり表現させ、前記ハウジング１３に比較的鮮明なパターンを形成して、前記電子装置１００の商標又はロゴを表示するか、又は前記電子装置１００の外観がさらに美しくなる。しかも、前記透光部１３１が前記ハウジング１３の内側表面に形成されるので、外部の埃又は汚物質が、前記透光部１３１が構成するパターンに附着されることを防止し、前記電子装置１００を長期間使用してもパターンの外観に影響を与えない。
【００１５】
前記ハウジング１３の透光部１３１と遮光部１３３とを異なる材料から製作することによって、両者の透光性の差異を拡大することができる。例えば、前記透光部１３１を酸化ジルコニウム（ＺｒＯ２）、酸化アルミニウム（Ａｌ２Ｏ３）などのような透光性セラミックス材料から製作し、前記遮光部１３３を一般的なセラミックス材料から製作して、パターンの視覚効果をより顕著にすることができる。また、前記遮光部１３３の内側表面を粗面化して前記遮光部１３３の遮光性を向上させることができる。
【００１６】
前記透光部１３１及び前記遮光部１３３に異なる色素を添加して、前記ハウジング１３の外観をより美しくするとともに、パターンをはっきり表現することができる。又は、前記透光部１３１に蛍光粉末を添加して、夜間又は暗い環境でもパターンを表示することもできる。
【００１７】
また、前記遮光部１３１がパターンを構成し、前記透光部１３１が前記遮光部１３３の周りを囲んでもよい。この場合、前記遮光部１３１と前記透光部１３１との透光性の差異によって、前記ハウジング１３に比較的暗いパターンが形成され、やはりパターンをはっきり表現することができる。
【００１８】
セラミックス材料からなる前記ハウジング１３は、玉石光沢、優れる触感、及び耐磨耗性を有する。しかも、前記透光部１３１と前記遮光部１３３との透光性の差異を利用して、前記ハウジング１３のパターンを表現するので、前記電子装置１００を長期間も使用しても、前記パターンは前記ハウジング１３から脱落せず、従って前記ハウジング１３のパターンの表示効果に影響を与えないので、前記ハウジング１３の耐久性が優れている。
【００１９】
前記透光部１３１は、前記ハウジング１３の外側表面（前記本体１１から離れている表面）に形成されても、相等の効果を有する。
【００２０】
前記ハウジング１３の製作方法は、成型された前記ハウジング１３に直接彫刻して前記透光部１３１を形成する方法、又は前記ハウジング１３の半製品に前記透光部１３１を彫刻した後、焼結して前記ハウジング１３を形成する方法を含む。
【００２１】
以上、本発明の好適な実施例について詳細に説明したが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形又は修正が可能であり、該変形又は修正も又、本発明の特許請求の範囲内に含まれるものであることは、いうまでもない。
【符号の説明】
【００２２】
１００ 電子装置
１１ 本体
１３ ハウジング
１３１ 透光部
１３３ 遮光部
１５ 光源
【特許請求の範囲】
【請求項１】
電子装置に用いられるハウジングであって、
前記ハウジングは、遮光部及び前記遮光部に囲まれてパターンになる透光部を備え、
前記透光部の厚さは、０．２〜１ｍｍであり、前記遮光部の厚さは、前記透光部の厚さより少なくとも０．３ｍｍ以上大きいことを特徴にするハウジング。
【請求項２】
電子装置に用いられるハウジングであって、
前記ハウジングは、透光部及び前記透光部に囲まれてパターンになる遮光部を備え、
前記透光部の厚さは、０．２〜１ｍｍであり、前記遮光部の厚さは、前記透光部の厚さより少なくとも０．３ｍｍ以上大きいことを特徴にするハウジング。
【請求項３】
前記透光部の厚さは、０．３〜０．６ｍｍであり、前記遮光部の厚さは、１．４ｍｍ以上であることを特徴にする請求項１又は請求項２に記載のハウジング。
【請求項４】
本体と、
前記本体を覆う請求項１〜３のいずれか一項に記載のハウジングと、
前記ハウジングの前記パターンに対応する箇所に光を提供する光源と、
を備えることを特徴にする電子装置。
【請求項５】
前記光源は、前記ハウジングの前記透光部の下方に設置されることを特徴にする請求項４に記載の電子装置。
【請求項１】
電子装置に用いられるハウジングであって、
前記ハウジングは、遮光部及び前記遮光部に囲まれてパターンになる透光部を備え、
前記透光部の厚さは、０．２〜１ｍｍであり、前記遮光部の厚さは、前記透光部の厚さより少なくとも０．３ｍｍ以上大きいことを特徴にするハウジング。
【請求項２】
電子装置に用いられるハウジングであって、
前記ハウジングは、透光部及び前記透光部に囲まれてパターンになる遮光部を備え、
前記透光部の厚さは、０．２〜１ｍｍであり、前記遮光部の厚さは、前記透光部の厚さより少なくとも０．３ｍｍ以上大きいことを特徴にするハウジング。
【請求項３】
前記透光部の厚さは、０．３〜０．６ｍｍであり、前記遮光部の厚さは、１．４ｍｍ以上であることを特徴にする請求項１又は請求項２に記載のハウジング。
【請求項４】
本体と、
前記本体を覆う請求項１〜３のいずれか一項に記載のハウジングと、
前記ハウジングの前記パターンに対応する箇所に光を提供する光源と、
を備えることを特徴にする電子装置。
【請求項５】
前記光源は、前記ハウジングの前記透光部の下方に設置されることを特徴にする請求項４に記載の電子装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図２】
【図３】
【公開番号】特開２０１１−２１１１６７（Ｐ２０１１−２１１１６７Ａ）
【公開日】平成２３年１０月２０日（２０１１．１０．２０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１１−２０６０７（Ｐ２０１１−２０６０７）
【出願日】平成２３年２月２日（２０１１．２．２）
【出願人】（５０３０２３０６９）鴻富錦精密工業（深▲セン▼）有限公司 (399)
【出願人】（５０００８０５４６）鴻海精密工業股▲ふん▼有限公司 (1,018)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２３年１０月２０日（２０１１．１０．２０）
【国際特許分類】
【出願日】平成２３年２月２日（２０１１．２．２）
【出願人】（５０３０２３０６９）鴻富錦精密工業（深▲セン▼）有限公司 (399)
【出願人】（５０００８０５４６）鴻海精密工業股▲ふん▼有限公司 (1,018)
【Ｆターム（参考）】
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