説明

ハッチカバーにおける装置

【課題】 電動式の船舶ハッチカバー操作システムを提供する。
【解決手段】 本発明は、閉位置(I)と開位置(II)の間及び開位置(II)と閉位置(I)の間をそれぞれ変位可能な可動式の船舶(2)のハッチカバー(3、4)の操作のための機構における、それぞれのハッチカバー(3、4)と結合しているアクチュエータ手段を含む装置(1)に関する。本発明に従って、それぞれのハッチカバー(3、4)は、例えばループ状に走行する被動牽引ロープ(6)に結合され、ハッチの横方向制限エッジ(それぞれ、8、9と10、11)のいずれかの側(A、B)には、それぞれのハッチカバー(3、4)と取外し可能に相互接続可能であるような回転可能に取り付けられたアクチュエータ要素(12、13)が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、閉と開位置の間及び開と閉位置の間をそれぞれ変位可能な可動式の船舶のハッチカバーの操作のための機構における、それぞれのハッチカバーと結合しているアクチュエータ手段を含む装置に関する。
【背景技術】
【0002】
上記に従って船舶の変位可能な可動式のハッチカバーを作動させる機構が特許文献1及び特許文献2にそれぞれ例として示されている。上記機構は、機械構成部品と協働するが、普通は複数の油圧式ジャッキが必要とされ、ポンピングステーションから当のジャッキまでの管路を定めるためにかなりの作業が必要とされ、そこからの油漏れが起こることがあり、そうなった場合に船内のスタッフは足元が滑りやすい危険がある。また、機構が申し分なく働くように多くの部品が必要とされる。
【0003】
油圧配管を無くすことにより、次の構成部品及び作業が必要とされなくなるであろう。すなわち、複雑な油圧機器を必ずしも理解する必要がない、ハッチコーミング(倉口縁材)及び隔壁の穴あけ、管基礎、油圧管、カップリング、クランプ、フラッシング、かなり少ない油圧油、塗料及び塗装作業準備の費用削減、据付作業、構成部品の搬送及び取扱いがより少ない、メンテナンス作業なし、乗組員が複雑な油圧機器のサービス及びメンテナンスを必ずしも理解及び実行する必要がない。
【特許文献1】国際特許出願公開WO 2005/025977 A1号明細書
【特許文献2】国際特許出願公開WO 02/090175 A1号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、本発明の主目的は、主として、単純で、効率的かつ経済的に申し分ない方法で上記問題を解決することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的は、本発明に従う装置であって、それぞれのハッチカバー(艙口蓋)が電気モータによって直接または間接的に電気的に操作され、ハッチの横方向制限エッジのいずれかの側に、閉と開位置の間及び開と閉位置の間をそれぞれ変位可能な可動式の船舶のハッチカバーの操作のための、それぞれのハッチカバーと取外し可能に相互接続可能であるような、回転可能に取り付けられたアクチュエータ要素が設けられていることを実質的に特徴とする装置によって達成される。
【0006】
新しい単純なリフトサイドローリングハッチカバーが、ばら積み貨物船に対して信頼できかつ対費用効果の高いハッチカバーであるように設計される。これは、ハッチカバーの全ての態様、例えば、設計、購入、製造、据付、稼動中のメンテナンスなどに適用されることになる。これらの態様は、全ての関係する部品の費用に影響する。設計作業において、それは、取り扱われる部品及びアセンブリの数を減らすことを目的としている。これは、儀装の十分に確立された規格に何ら妥協することなく行われてきた。
【0007】
右舷(SB)及び左舷(PS)に長手方向のハッチコーミングの中央に油圧シリンダ持ち上げ機構が据えられる。この機構はパネルの一方に作用し、他方のパネルではフォークリンク機構による。両パネルは、同時にクリートによる締付が解除されてローリング位置へ持ち上げられる。油圧油は、機構に近接して据えられかつ2本のホースで油圧シリンダに結合されているローカルミニポンプユニットによって供給される。構成部品の数を最小にし、電動バルブを無くすために、パネルの昇降時に電気モータの回転が逆転される。電気モータ歯車駆動機構と共に、これにより、全体的に電気的システム化が実現する。
【0008】
油圧回路には電動バルブは組み込まれていない。前進及び後退操作は、電気モータの回転方向を変えることによって行われる。
【0009】
パネルがローリング位置へ持ち上げられるとき、電気歯車モータ駆動式ウインチ/ワイヤ構造が、ハッチカバーのパネルの両方を同時に開ける。ワイヤ駆動構造は、船尾にのみ据えられる。牽引ワイヤは、16〜24mmまたはそれ以上であることができ、2枚のパネル間の相互接続ワイヤは、ワイヤの伸びを少なくしかつ2枚のパネル間の距離をより一定に保つために、24mmまたはそれ以上であることができる。(ハッチカバーの前方に特別の相互接続ワイヤが用いられることもある。)
【0010】
パネルは、持ち上げ機構によって65mm持ち上げられる。密封ガスケットが1つ付けられ、公称圧縮は15mmである。
【0011】
特にクリートによる締付/解除中のハッチコーミングとパネルとの間の摩擦を低減するため、サポートパッドが組み込まれる。これらのパッドはまた、長い無故障耐用年数を保証する。持ち上げ/フォーク機構は、ハッチコーミングにフィットし易いように設計される。
【0012】
容易な据付を提供するために、ハッチコーミングの上面は同一平面上にあり、車輪またはクリートのための穴あけは必要とされないであろう。より低いレールがヤード/船主によって要求されるならば、これはもちろん可能である。重量及び大きさの理由から、異なる大きさの歯車モータ及び持ち上げ機構が必要とされることがある。閉位置でパネルを互いに固定するため、手動操作式の頑丈なピンがCLにはめ込まれる。持ち上げ機構へのセンタリンクに適合する代替案が可能である。
【0013】
完全な開または閉シーケンスの操作時間は約5分である。ハッチカバーの操作は、固定式または可搬式の電気制御機器によってなされることになり、電気制御機器は、ハッチコーミング上の好適な位置で結合されかつ使用されることができる。各ハッチに1つの電気キャビネットが供給されることになる。電気歯車モータ及びブレーキは、ハウジング内への固体の侵入を防ぎ、帯電部または可動部からの保護を完全なものにし、ハウジング内への埃の侵入及び液体の侵入も防ぐ。荒海からの水が装置に入ることはない。
【0014】
操作機器は、最大トリム3°で設計され、基本設計では2つのパネルは同時に操作される。操作機器のデフォルト位置はPS上である。パネル上のフランジ付き車輪及びハッチコーミング上のガイドレールは船尾の方に据えられる。フランジなしの車輪は船首の方に据えられる。パネル、ハッチコーミング及び斜面(ランプ)の鋼構造は、このプロジェクトの一部ではない。これらの項目は別の研究で検討されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に、図面によって本発明を模式的に説明する。図1及び図1Aの図面には、本発明に従って閉位置Iと開位置IIの間及び開位置IIと閉位置Iの間をそれぞれ変位可能な可動式の船舶のハッチカバー3、4の操作のための機構における、それぞれのハッチカバー3、4と結合しているアクチュエータ手段を含む装置1が示されている。本発明に従って、それぞれのハッチカバー3、4は、ループ状に走行する被動牽引ロープ6に結合されている。そのような牽引ロープは、金属またはプラスチック製のワイヤ、ストリップ、鎖またはこれらの牽引部材の組合せからなることができる。そのような牽引ロープは、2つのハッチカバー3、4に対応する可閉の開口部7の少なくとも一方の側A上に設けられることができる。例えば、ハッチカバー3、4の一方の側に被動牽引ロープが設けられることがあり、一方ではハッチ3、4の他方の側に自由に走行するだけの牽引ロープが設けられる。そのような追加のスレーブロープがハッチの反対側に設けられることで、偏った動きになり、ハッチの開閉動作を行うことができる。しかし、ハッチの横方向制限エッジ8、9及び10、11それぞれのいずれかの側A、Bに、回転可能に取り付けられたアクチュエータ要素12及び13がそれぞれ設けられ、アクチュエータ要素12、13は、所望の場面でそれぞれのハッチカバー3、4と取外し可能に相互接続可能である。
【0016】
2つのハッチカバーをそれぞれ互いに反対の方向16、17に同時に開け、2つのハッチカバーを互いに反対の方向18、19に同時に閉めるように、牽引ロープ6をロープドラム15を経て動かすように配設された電気モータ14によって、牽引ロープ6は駆動される。
【0017】
あるいは、ハッチは、ラックアンドピニオン駆動機構によって走行されることがあり、ラックアンドピニオン駆動機構は、1つのハッチのハッチ片側(hatch half)及び側面に沿って配置されたラックと、ハッチコーミングに配置された電気モータ及び歯車によって駆動されるピニオンと、ラックアンドピニオン駆動ハッチ片側に取り付けられかつスレーブ部分へのループとして走行するスレーブワイヤとで構成される。
【0018】
連結部材20、21は、アクチュエータ要素12、13をそれぞれのハッチカバー3、4に取外し可能に結合することができるように設けられ、異なる高さ22、23に配置され、それぞれのハッチカバー3、4に結合されている。連結部材20、21は、ピンなどの形をした個別の外側に24、25突出している剛性垂直材で作られるのが好ましい。
【0019】
それぞれのアクチュエータ要素12、13は、そのそれぞれの端部26、27から離れてベアリングマウント28の周りに回転可能に取り付けられたアームの形状をなし、アームには、そのそれぞれの端部26、27において、それぞれのハッチカバー3、4に直接または間接的に結合された連結部材20、21を受容するように適合された凹部29、30が設けられる。それぞれのアクチュエータ要素12、13は、それぞれのハッチカバー3、4に結合された連結部材20、21を受容できるように適合された受容準備完了位置III(図11のイラストEを参照)に強制的に移行されるように配設されている。上記位置IIIでは、上記受容は、例えば、それぞれのアクチュエータ要素12、13が、所期の連結準備完了位置IIIに自動的に移行されることを目指してその一端でおもりの形をとってばね力で作動させられるかまたは不均衡にされるという事実によって、行われることができる。
【0020】
それぞれのアクチュエータ要素12、13は、そのそれぞれの端部26、27においてスロット形の長寸凹部29、30を有し、それぞれの凹部29、30においてそれぞれ連結部材20、21のより効率的な案内及び受容を可能にするために、互いに対向するアーム端部26、27は、より短い26A、27A及びより長いアーム端部位置26B、27Bをそれぞれ有するのが好ましい。
【0021】
それぞれのハッチカバー3、4の、下向き方向31に突出しているアタッチメント32及び33は、ハッチカバーのそれぞれの閉鎖エッジ34、35の近傍でそれぞれのハッチカバーのそれぞれの横方向部分8、9及び10、11からそれぞれ突き出ている。アタッチメントの種類は、その角部分40において牽引ロープループ6のそれぞれの端部38、39を固定し、ハッチカバーの閉鎖エッジ34、35に面しているその自由枝端41において連結部材20を支持するための、アタッチメント36、37を有するL字形の側板32で構成される。さらに、互いに出会う牽引ロープループの端部42、43の固定を目的とする真っ直ぐな垂直材のような下向きの板33がある。それによって、ハッチカバー4の連結部材21は、ハッチカバー4によって直接支持され、好適にはハッチカバーのフロントエッジ4Aにおいて耳形留め具5上で外側に突出している。牽引ロープループ6を手動調節できるように、1列に並んで連結された複数の棒材44、45が、それぞれのアタッチメント32、33とロープループの端部39、46との間で機能を発揮するように設けられることができる。
【0022】
例えばばね荷重を加えたローププーリ48の形をした自動ロープテンション調整機構47が、牽引ロープループ6が部分6Aでローププーリ48上を走行し、ローププーリ48の駆動のための複数の回転によって牽引ロープループ6の追加部分6Bがロープドラム15に巻かれるように、設けられることができる。
【0023】
ハッチカバー3、4は、例えば車輪49などの回転部材によって支持され、回転部材は、件の可閉の開口部7の互いに対向するエッジ側面8、9及び10、11に沿って配置される軌道50上を走行するように配設される。
【0024】
軌道50は、ハッチカバーの閉位置の近傍において凹部51を有し、ハッチカバー3、4は、互いから見て外方に向く開口部の部分に設けられた持ち上げ/ラチェット部材53と協働するために、互いから見て外方に向く部分において、ストッパ52を有する。
【0025】
図14ないし図16及び図17ないし図19の図面に、それぞれ、前掲の機能を有するキックオフ機構の2つの変形形態が示されている。第1の実施形態の例に従って、キックオフ機構53は、キックオフ機構53の近くにある小型ポンピングステーション55から配設された駆動機構を有する油圧式ピストン54によって直接作動させられる。しかし、それに関して油圧部のために幾分か管路を定める必要がある。あるいは、ジャッキは電気的に操作されることもある。図14ないし図16及び図7ないし図8を参照されたい。
【0026】
図17ないし図19に示されている変形形態は、ピストン54によって作動させられかつポンピングステーション55によって駆動されるレバーアームなどから構成されるオーバーセンタ機構60を含む。
【0027】
本発明の機能は、上記説明及び図面に示されていることから明らかであろう。ハッチ3、4とその周囲の縁部との間には弾性ガスケット61があり、これは、ハッチ3、4が所定の位置に配置されるとき、圧迫されて密閉する。
【0028】
図21に示されているハッチカバー103は、ラックアンドピニオン駆動機構175によって走行されることができるように配設されており、ラックアンドピニオン駆動機構175は、ハッチカバー103に取り付けられたラック176から構成され、ハッチカバー103の一方の側に沿って延在するように配置されかつそこに取り付けられている。歯車179を介して電気モータ178によって駆動されるピニオン177は、ハッチコーミングに配置されている。スレーブワイヤが、ラックアンドピニオン駆動式ハッチ片側103に取り付けられており、第1のハッチカバー103と共にそれぞれ船舶のハッチ開口部107を覆い隠しかつ露出することができるように配設されている図示されていない第2のハッチカバーにおいてリターンギアの周りをループとして走行する。さらに、回転可能に取り付けられたアクチュエータ要素も設けられ、アクチュエータ要素は、これまた上記したような連結部材を介して、それぞれのハッチカバーと取外し可能に相互接続可能である。電気モータ178の駆動は、ピニオン177を作動させ、ラック176と、それゆえ対応するハッチカバー103をも、所望の方向に駆動する。上記スレーブワイヤは、上記スレーブワイヤが第2のハッチカバーに取り付けられているので、第2のハッチカバーを逆方向に駆動されるように作動させる。揺動アーム状のアクチュエータ要素の機能は、前に示しかつ記載したハッチカバーの持ち上げ及びハッチカバーの移動の開始のための装置1の実施形態の例に準じて、同じである。
【0029】
あるいは、ハッチカバーの一方または両方が別々のラックによって駆動されることができる。ハッチ開口部107の反対側は、上記に準じかつその機能が同じであるようなスレーブワイヤを有することができる。
【0030】
もちろん、本発明は、上記しかつ添付図面に示されている実施形態に限定されるものではない。特許請求の範囲において画定されているような本発明の保護範囲から逸脱することなく、特に様々な部品の種類に関して、あるいは同等の技術を用いることによって、改変が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】閉位置にある2つ1組の船舶のハッチの略平面図。
【図1A】開位置にある2つ1組の船舶のハッチの略平面図。
【図2】本発明に従う機構によって作動され、異なる変位位置に至った船舶のハッチの側面図。
【図3】本発明に従う機構によって作動され、異なる変位位置に至った船舶のハッチの側面図。
【図4】本発明に従う機構によって作動され、異なる変位位置に至った船舶のハッチの側面図。
【図5】本発明に従う機構によって作動され、異なる変位位置に至った船舶のハッチの側面図。
【図6】本発明に従う機構によって作動され、異なる変位位置に至った船舶のハッチの側面図。
【図7】船舶のハッチの縁視図。
【図8】船舶のハッチの縁視図。
【図9】閉位置にある本発明に従う機構による船舶のハッチの作動の機能図。
【図10】開位置にある本発明に従う機構による船舶のハッチの作動の機能図。
【図11】異なる位置にあるアクチュエータ要素(機構に含まれる)と、それぞれのハッチとの協働を示す図。
【図12】機構に含まれるループ状に引っ張られ/動かされる(被動)牽引ロープを側面から見た図。
【図13】機構に含まれるループ状に引っ張られ/動かされる(被動)牽引ロープを上から見た図。
【図14】ハッチのための異なるリフト/アクチュエータ部材の例(2つ1組)。
【図15】ハッチのための異なるリフト/アクチュエータ部材の例(2つ1組)。
【図16】ハッチのための異なるリフト/アクチュエータ部材の例(2つ1組)。
【図17】ハッチのための異なるリフト/アクチュエータ部材の例(2つ1組)。
【図18】ハッチのための異なるリフト/アクチュエータ部材の例(2つ1組)。
【図19】ハッチのための異なるリフト/アクチュエータ部材の例(2つ1組)。
【図20】牽引ロープループのための統合駆動/ロープ支持ロールアセンブリを側面から見た図。
【図21】ハッチカバーの操作の代替実施形態例。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
閉位置(I)と開位置(II)の間及び開位置(II)と閉位置(I)の間をそれぞれ変位可能な可動式の船舶(2)のハッチカバー(3、4)の操作のための機構における、前記それぞれのハッチカバー(3、4)と結合しているアクチュエータ手段を含む装置(1)であって、
前記それぞれのハッチカバー(3、4)が、電気モータによって直接または間接的に電気的に操作され、
それぞれ閉位置(I)と開位置(II)の間及び開位置(II)と閉位置(I)の間での前記船舶(2)の前記変位可能な可動式のハッチカバー(3、4)の前記操作のために、前記ハッチの横方向制限エッジ(それぞれ、8、9と10、11)のいずれかの側(A、B)に、前記それぞれのハッチカバー(3、4)と取外し可能に相互接続可能であるような回転可能に取り付けられたアクチュエータ要素(12、13)が設けられていることを特徴とする装置。
【請求項2】
前記それぞれのハッチカバー(3、4)が、ループ状に走行する被動牽引ロープ(6)に結合されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記2つのハッチカバー(3、4)をそれぞれ互いに反対の方向(16、17)に同時に開け、前記2つのハッチカバー(3、4)を互いに反対の方向(18、19)に同時に閉めるように、前記牽引ロープ(6)をロープドラム(15)を経て動かすように配設された電気モータ(14)によって、前記牽引ロープ(6)が駆動されることを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記ハッチカバーのうち少なくとも1つが、電気モータによって駆動されるラックを含む駆動機構を含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記駆動機構が、1つのハッチのハッチ片側及び側面に沿って配置されたラックと、前記ハッチコーミングに配置された電気モータ及び歯車によって駆動されるピニオンと、ラックアンドピニオン駆動のハッチカバーに取り付けられかつスレーブ部分へのループとして走行するスレーブワイヤとで構成されることを特徴とする請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記連結部材(20、21)が、前記アクチュエータ要素(12、13)を前記それぞれのハッチカバー(3、4)に取外し可能に結合するために、異なる高さ(22、23)に配置されかつ前記それぞれのハッチカバー(3、4)に結合されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1つに記載の装置。
【請求項7】
前記連結部材(20、21)が、外側に(24、25)突出している垂直材で作られていることを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記アクチュエータ要素(12、13)が、そのそれぞれの端部(26、27)から離れて回転可能に取り付けられたアームの形状をなし、該アームが、そのそれぞれの端部(26、27)において、前記それぞれのハッチカバー(3、4)に結合された連結部材(20、21)を受容するように適合された凹部(29、30)を有することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1つに記載の装置。
【請求項9】
前記アクチュエータ要素(12、13)が、例えばばね力で作動させられるかまたは不均衡にされていることによって、それぞれの連結部材(20、21)を受容するように受容準備完了位置(III)に強制的に移行されるように配設されていることを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記アクチュエータ要素(12、13)が、そのそれぞれの端部(26、29)においてスロット形の長寸凹部(29、30)を有し、前記それぞれの凹部(29、30)においてそれぞれ連結部材(20、21)のより効率的な案内及び受容を可能にするために、互いに対向するアーム端部が、より短い(26A、27A)及びより長い(26B、27B)アーム端部部分をそれぞれ有することを特徴とする請求項8または請求項9のいずれか1つに記載の装置。
【請求項11】
前記それぞれのハッチカバー(3、4)の下向きに突出している(31)アタッチメント(32、33)が、前記ハッチカバーの閉鎖エッジ(34、35)の近傍で前記それぞれのハッチカバーの前記それぞれの横方向部分(それぞれ、8、9と10、11)から突出することを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1つに記載の装置。
【請求項12】
前記アタッチメントの種類が、
その角部分(40)において前記牽引ロープループ(6)のそれぞれの端部(38、39)を固定し、前記ハッチカバーの前記閉鎖エッジ(34、35)に面しているその自由枝端において連結部材(20)を支持するためのL字形の側板(32)と、
互いに出会う前記牽引ロープループの端部(42、45)を固定するための真っ直ぐな垂直材のような下向きの板(33)とで構成されることを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記ハッチカバー(3、4)が、例えば車輪(49)などの回転部材によって支持され、該回転部材が、前記可閉の開口部(7)の互いに対向するエッジ側面(8、9及び10、11)に沿って配置される軌道(50)上を走行するように配設され、
前記軌道(50)が、前記ハッチカバーの前記閉位置の近傍で凹部(51)を有し、前記ハッチカバーが、互いから見て外方に向く開口部の部分に設けられた持ち上げ/ラチェット部材(53)との協働のために、互いから見て外方に向く部分においてストッパ(53)を有することを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれか1つに記載の装置。

【図1】
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【図1A】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公表番号】特表2009−538783(P2009−538783A)
【公表日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−513094(P2009−513094)
【出願日】平成19年5月30日(2007.5.30)
【国際出願番号】PCT/SE2007/000520
【国際公開番号】WO2007/139474
【国際公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【出願人】(501430087)ティーティーエス・シップス・イクウィプメント・アクテボラゲット (4)