説明

ハードディスクレコーダ

【課題】使用されないときには消費電力が少ない待機状態になるハードディスクレコーダにおいて、ユーザにより録画再生操作等がなされたときにすぐにその操作に応じて動作可能にして使い勝手を良くする。
【解決手段】ハードディスクレコーダは、待機状態にその前方を撮像(S11)し、撮像範囲内のユーザを検出して特定する(S12)。ユーザを特定したときには、そのユーザの検出時刻からそのユーザに応じた個別待ち時間が経過した時間を個別スタンバイ時刻として設定する(S15)。個別スタンバイ時刻が到来したときやユーザを検出せず基本スタンバイ時刻が到来したときには、HDDをスタンバイ状態にしてユーザによる操作があったときにすぐに録画再生機能を実行可能な状態になる(S19)。基本スタンバイ時刻や個別待ち時間は、録画再生動作時に作成される録画再生機能の実行履歴のデータベースに基づいて自動的に設定される(S32)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばテレビ放送信号等の映像・音声に関する信号をデジタル信号としてハードディスクドライブに記録するとともに、このハードディスクドライブからデジタル信号を読み出して外部の表示装置に出力する機能を有するハードディスクレコーダに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、例えばテレビ放送信号を受信して、テレビ放送番組等を録画/再生するような録画再生装置として、ハードディスクドライブ(以下、HDDと称する)を搭載したハードディスクレコーダが使用されている。このハードディスクレコーダは、テレビ放送信号等をデジタル信号としてHDDに記録することにより録画を行い、記録されたデジタル信号をHDDから読み出して外部の液晶モニタ等の表示装置に出力し再生するものである。
【0003】
ところで、一般に、このようなハードディスクレコーダにおいては、録画/再生機能が所定時間実行されないようなときには、HDDのディスクを停止させた待機状態となり、HDDによる電力消費を抑えている。そして、待機状態中に、ユーザ等により録画再生機能が実行されたときや、予約録画の開始時刻が近づいたときには、HDDのディスクを回転させて、ディスクが安定して回転する状態でHDDがデータ読み書き可能であるスタンバイ状態にした後、録画再生可能となる。
【0004】
しかしながら、このような従来のハードディスクレコーダにおいて、待機状態からスタンバイ状態になるまでには数秒程度の時間がかかるため、ユーザにより録画再生操作等が行われたときのハードディスクレコーダの使い勝手が悪いという問題がある。すなわち、例えば、ユーザがその時点で視聴しているテレビ放送番組をすぐに録画するような場合に、ハードディスクレコーダが待機状態であれば、ユーザが録画操作を行ったときから実際にテレビ放送番組の録画が行われるまでに時間がかかってしまい、そのテレビ放送番組の一部分を録画できなくなってしまう。また、既に録画されている番組を再生する場合や、録画されている番組の消去操作等を行う場合にも、ハードディスクレコーダが待機状態であれば、再生操作を行ってから実際に再生されるまでの時間や、消去操作を行ってから実際に消去が完了するまでの時間が長くなってしまう。
【0005】
なお、特許文献1には、記録再生装置において、待機状態時に、ユーザが使用する可能性が高い時間帯には電源として商用電力を用いるように、ユーザが使用する可能性が低い時間帯には電源として電池を用いるようにしたものが記載されている。この記録再生装置は、このように電源を切り替えて回路ブロックの動作に必要な電力を供給し、待機状態での消費電力を低減させる。そして、ユーザが使用する可能性がある時間帯を、ユーザが装置の動作を開始あるいは停止する時刻を記憶して自動的に設定したり、人体センサによりユーザが在室する時間帯を検出して自動的に設定する。この装置は、待機状態の消費電力を低減させつつ、装置の電源停止中でも契約情報の受信や時計表示等のユーザが使用する可能性がある機能を適宜動作させるためのものであるが、上述のように、HDDのディスクを回転した状態に安定させたスタンバイ状態として、ユーザの操作があったときにすぐに動作可能になるようにしたものではない。
【0006】
また、特許文献2には、ビデオ表示装置において、ユーザによりプログラムされた予定の時間にのみデータ獲得モジュールに給電し、待機動作時の電力消費を抑えたものが記載されている。特許文献3には、映像/音声再生時にユーザが聴取エリアに存在するかどうかを検知して、ユーザが存在しないときには、再生を一時停止させる再生装置が記載されている。特許文献4には、スタンバイ状態から待機状態になるまでの無操作時間をユーザにより設定可能にしたVTRデッキ等の記憶再生装置が記載されている。特許文献5には、リモコン操作や赤外線センサ、又はカメラを用いた画像処理等により利用者が誰であるかや利用者の有無を識別し、その識別情報に応じて画面の明るさや音声制御を行う表示装置が記載されている。しかしながら、これらの特許文献2乃至特許文献5には、上述のような待機状態から録画再生する場合に時間がかかってしまうという問題に対して有効な解決策は開示されていない。
【特許文献1】特開2000−123460号公報
【特許文献2】特開2000−188728号公報
【特許文献3】特開2001−84662号公報
【特許文献4】特開平5−183856号公報
【特許文献5】特開平8−9282号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、使用されないときには消費電力が少ない待機状態であり、ユーザにより録画再生操作等がなされたときには、すぐにその操作に応じて動作可能であり、より使い勝手が良いハードディスクレコーダを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため請求項1の発明は、映像・音声に関するデジタル信号をハードディスクドライブに記録する録画動作と、記録したデジタル信号をハードディスクドライブから読み出して外部の表示装置に出力する再生動作とを行う録画再生機能を有するハードディスクレコーダであって、ユーザによる前記録画再生機能の実行時刻情報を含む前記録画再生機能の実行履歴のデータベースを作成するデータベース化手段と、前記データベースに基づいて、前記録画再生機能が所定頻度以上実行された時間帯中の所定の時刻をスタンバイ時刻として設定するスタンバイ時刻設定手段と、前記スタンバイ時刻設定手段により設定されたスタンバイ時刻に、前記ハードディスクドライブのディスクにデータの記録・再生が可能なように、ディスクを所定速度で回転させたスタンバイ状態にするHDDスタンバイ手段と、レコーダ本体の周囲の所定の撮像範囲を撮像することにより、この撮像範囲に存在するユーザを検出及び特定する人物検出手段とを備え、前記スタンバイ時刻設定手段は、日付又は曜日に応じて、前記スタンバイ時刻の設定を変更する機能を有しており、前記HDDスタンバイ手段は、前記ハードディスクドライブをスタンバイ状態にした後、ユーザによる前記録画再生機能の実行動作が行われないまま所定時間経過した時、前記ハードディスクドライブをスタンバイ状態から停止状態にするように構成されているとともに、前記人物検出手段によりユーザを検出及び特定したときには、前記データベース化手段は、前記データベースを、前記人物検出手段により検出及び特定したユーザそれぞれについて、前記人物検出手段により検出した時刻と、そのユーザが前記録画再生機能を実行した時刻とを関連付けて作成し、前記スタンバイ時刻設定手段は、そのユーザ検出情報と前記データベースとに基づいて、そのユーザが検出された時から、特定されたユーザに対応した所定の個別待ち時間後の時刻をスタンバイ時刻として設定するものである。
【0009】
請求項2の発明は、映像・音声に関するデジタル信号をハードディスクドライブに記録する録画動作と、記録したデジタル信号をハードディスクドライブから読み出して外部の表示装置に出力する再生動作とを行う録画再生機能を有するハードディスクレコーダであって、所定のスタンバイ時刻に、前記ハードディスクドライブのディスクにデータの記録・再生が可能なように、ディスクを所定速度で回転させたスタンバイ状態にするHDDスタンバイ手段を備えたものである。
【0010】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記スタンバイ時刻は、ユーザにより設定可能であるものである。
【0011】
請求項4の発明は、請求項2の発明においてユーザによる操作履歴のデータベースを作成するデータベース化手段と、前記データベースに基づいて、前記ハードディスクドライブのスタンバイ時刻を設定するスタンバイ時刻設定手段とをさらに備えたものである。
【0012】
請求項5の発明は、請求項2の発明において、レコーダ本体の周囲の所定の撮像範囲を撮像することにより、この撮像範囲に存在するユーザを検出する人物検出手段と、前記人物検出手段によりユーザ検出した時刻に基づいて、スタンバイ時刻を設定するスタンバイ時刻設定手段とをさらに備えたものである。
【0013】
請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記スタンバイ時刻設定手段は、ユーザ検出された時刻をスタンバイ時刻に設定して、前記人物検出手段によりユーザが検出されたときに、前記HDDスタンバイ手段が前記ハードディスクドライブをスタンバイ状態にするものである。
【0014】
請求項7の発明は、請求項2の発明において、レコーダ本体の周囲の所定の撮像範囲を撮像することにより、この撮像範囲に存在するユーザを検出及び特定する人物検出手段と、前記人物検出手段により検出及び特定したユーザそれぞれについて、前記人物検出手段により検出した時刻とそのユーザによる操作履歴とを関連付けたデータベースを作成するデータベース化手段と、前記人物検出手段によりユーザを検出及び特定したとき、そのユーザ検出情報と、前記データベースに基づいて、スタンバイ時刻を設定するスタンバイ時刻設定手段とをさらに備えたものである。
【0015】
請求項8の発明は、請求項2乃至請求項7のいずれかの発明において、前記スタンバイ時刻設定手段は、日付又は曜日に応じて、前記スタンバイ時刻の設定を変更するものである。
【0016】
請求項9の発明は、請求項2乃至請求項8のいずれかの発明において、前記HDDスタンバイ手段は、前記ハードディスクドライブをスタンバイ状態にした後、ユーザによる操作が行われないまま所定時間経過した時、前記ハードディスクドライブをスタンバイ状態から停止状態にするものである。
【発明の効果】
【0017】
請求項1の発明によれば、データベース化手段により録画再生機能の実行時刻情報を含むデータベースを作成し、このデータベースに基づいて、録画再生機能が頻繁に実行された時間帯をスタンバイ時刻に設定して、このスタンバイ時刻に、自動的にハードディスクドライブを、ディスクにデータの記録・再生が可能なスタンバイ状態にするので、ユーザが録画再生機能の実行操作を行うとき、ハードディスクドライブが既にスタンバイ状態になっていることが多くなる。従って、ハードディスクレコーダを、ユーザの操作に応じてすぐに録画再生動作可能で使い勝手が良いものにすることができる。また、スタンバイ時刻設定手段により、スタンバイ時刻の設定を日付や曜日に応じて変更するので、例えば曜日によってユーザにより頻繁に操作が行われる時間帯が異なるような場合でも、スタンバイ時刻がその時間帯に適切に設定され、ハードディスクレコーダがより使い勝手が良いものとなる。さらに、HDDスタンバイ手段は、ハードディスクドライブをスタンバイ状態にした後に所定時間ユーザにより録画再生機能が実行されなかったときには、ハードディスクドライブを停止状態にする。従って、スタンバイ状態にしても使用されなかったときには、ハードディスクレコーダを、再び、消費電力が少ない待機状態にすることができる。そして、人物検出手段により所定の撮像範囲に存在するユーザを検出して特定したときには、データベースが、特定したユーザについて、検出時間と録画再生機能の実行時間とを関連付けて作成され、そのデータベースとユーザ検出情報とに基づいて、スタンバイ時刻を、ユーザが検出された時から所定の個別待ち時間後の時刻に設定する。従って、ハードディスクレコーダを複数のユーザで使用するようなときに、実際に操作しようとするユーザの行動傾向に合わせた時刻にスタンバイ状態にすることが可能となり、ハードディスクレコーダを、使い勝手が良いものにすることが可能となるとともに、消費電力を低く抑えることが可能になる。
【0018】
請求項2の発明によれば、所定のスタンバイ時刻にハードディスクドライブがスタンバイ状態になるので、録画再生機能を実行するときに予めスタンバイ状態にさせておくことが可能となり、ハードディスクレコーダを、ユーザの操作に応じてすぐに録画再生動作可能で使い勝手が良いものにすることが可能となる。
【0019】
請求項3の発明によれば、スタンバイ時刻をユーザが設定可能であるため、ユーザが録画再生機能を実行しようとする時間帯に予めスタンバイ状態にさせることが可能となり、ハードディスクレコーダを、ユーザの操作に応じてすぐに録画再生動作可能で使い勝手が良いものにすることが可能となる。
【0020】
請求項4の発明によれば、データベース化手段によりユーザによる操作履歴のデータベースを作成して、このデータベースに基づいて設定したスタンバイ時刻に自動的にハードディスクドライブをスタンバイ状態にする。スタンバイ時刻がユーザの操作履歴に基づいて設定されるので、ユーザがハードディスクレコーダ操作を行うとき、ハードディスクドライブを既にスタンバイ状態にさせておくことができる。従って、ハードディスクレコーダを、ユーザの操作に応じてすぐに録画再生動作可能で使い勝手が良いものにすることができる。
【0021】
請求項5の発明によれば、人物検出手段により所定の撮像範囲に存在するユーザを検出したときには、そのユーザ検出した時刻に基づいてスタンバイ時刻を設定するので、ユーザにより操作が行われる可能性があるときに、ハードディスクドライブをスタンバイ状態にすることが可能になり、ハードディスクレコーダを使い勝手が良いものにすることが可能となる。
【0022】
請求項6の発明によれば、ユーザ検出された時刻をスタンバイ時刻に設定し、ユーザ検出されたときにハードディスクドライブがスタンバイ状態になるので、ハードディスクドライブを、ユーザにより操作されるときにより確実にスタンバイ状態にさせておくことが可能になる。従って、ハードディスクレコーダを、ユーザによる操作に応じて速やかに動作可能で、より使い勝手が良いものにすることが可能になる。
【0023】
請求項7の発明によれば、人物検出手段により検出及び特定したユーザそれぞれについて、検出時刻とそのユーザによる操作履歴とを関連付けてデータベースを作成し、ユーザを検出及び特定したときには、そのデータベースと、ユーザ検出情報に基づいてスタンバイ時刻を決定するので、特定したユーザの行動傾向に応じてハードディスクドライブをスタンバイ状態にする動作を変更させることが可能になる。従って、ハードディスクレコーダを、使い勝手が良いものにすることが可能となるとともに、消費電力を低く抑えることが可能になる。
【0024】
請求項8の発明によれば、スタンバイ時刻設定手段により、スタンバイ時刻の設定を日付や曜日に応じて変更するので、例えば曜日によってユーザにより頻繁に操作が行われる時間帯が異なるような場合でも、スタンバイ時刻がその時間帯に適切に設定される。従って、ハードディスクレコーダがより使い勝手が良いものとなる。
【0025】
請求項9の発明によれば、ハードディスクドライブがスタンバイ状態になった後、所定時間ユーザによる操作が行われないまま経過したときには、ハードディスクドライブを停止させるので、消費電力の増加を抑えることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るハードディスクレコーダのブロック構成を示す。このハードディスクレコーダ1は、内部にハードディスクドライブ(以下、HDDと称する)2を備えており、外部の受信アンテナ40等から入力されるテレビ放送信号等の映像・音声に関する信号を受信してデジタル信号としてHDD2に記録する録画動作と、このHDD2からデジタル信号を読み出して出力する再生動作とを行う録画再生機能を有するものである。このハードディスクレコーダ1は、出力端子(図示せず)に例えばビデオ信号を映像として表示する液晶ディスプレイ等の表示装置50が接続された状態で用いられ、ユーザが、ハードディスクレコーダ1に録画されたテレビ放送番組等を再生させて視聴することができるようになっている。
【0027】
本実施形態のハードディスクレコーダ1は、上述のHDD2と、ハードディスクレコーダ1全体の制御を行う制御部3と、外部の受信アンテナ40より入力された複数の放送局のテレビ放送信号から所望のチャンネルのアナログ放送信号を取り出してビデオ信号(映像信号及び音声信号)として出力するチューナ4と、チューナ4で取り出されたビデオ信号又は外部入力端子(図示せず)を介して外部のAV装置等から入力されたビデオ信号をデジタル信号に変換するA/D変換部5aと、A/D変換部5aから入力されたデジタル信号をHDD2に記録するために符号化して圧縮する機能及びHDD2から読み出された圧縮符号化されたデジタル信号を復号化して元のデジタル信号を生成する機能を有する圧縮/伸張部5bと、復号化されたデジタル信号をアナログビデオ信号に変換して出力端子から表示装置50に出力するD/A変換部5cと、ハードディスクレコーダ1の本体の前面パネル(図示せず)に設けられており受信するテレビ放送のチャンネル設定等を行うための操作部6と、チャンネル設定等を行うリモコン7aからの赤外線信号等を受光して電気信号に変換するリモコン受光部7と、液晶ディスプレイやLEDランプ等で構成されリモコン7a又は操作部6からの操作内容や動作状態、現在時刻等を表示する表示部8と、例えばCMOS等の撮像素子を有しており、前面パネルの内側に、ハードディスクレコーダ1本体の前方をその撮像範囲とするように配置された撮像部9とを備えている。このハードディスクレコーダ1は、外部の商用電源から電力が供給されて駆動するものである。
【0028】
HDD2は、記録媒体であるディスク、アームに設けられた読み書きヘッド等を有している。HDD2は、ディスクを所定の回転数で回転させた状態で、読み書きヘッドがディスクの所定部位に当接するようにアームを移動させながら、ディスクにデータを読み書きするものである。
【0029】
制御部3は、ハードディスクレコーダ1の各部の制御及び所定の演算を行いハードディスクレコーダ1の動作を制御するCPU(図示せず)と、例えばCPUの作業用メモリとして用いられるRAM及び後述するようにCPUで実行される制御用プログラム等が記録されたROMで構成されたメモリ部(図示せず)と、タイマ部(図示せず)等で構成されている。制御部3は、録画再生機能や、いわゆる予約録画機能等を実行するための制御プログラムのほかに、後述の自動スタンバイ機能を実行するために構成されたHDDスタンバイ部31と、人物検出部32と、データベース化部33と、スタンバイ時刻設定部34とを備えている。制御部3は、操作部6やリモコン受光部7からの信号を受信したり、ユーザ等により予約された録画再生機能の予約時刻になったりしたときに、その信号や予約内容に応じて種々の制御を行って録画再生機能等を実行するように構成されている。
【0030】
次に、このハードディスクレコーダ1の動作の一例について説明する。このハードディスクレコーダ1は、ユーザにより操作部6やリモコン7a等が操作されておらず、且つ、予約された機能を実行していない状態が例えば15分程度継続したときには、制御部3の制御により、HDD2のディスクの回転を停止して消費電力を少なくした待機状態になる。そして、待機状態時に、ユーザによる操作があったりや予約時刻が到来したときには、HDD2のディスクが所定の回転数で回転する状態にしたスタンバイ状態になる。このとき、HDD2のディスクを停止させたり、回転させたりする制御は、制御部3のHDDスタンバイ部31により実行される。そして、制御部3がユーザの操作や予約内容に応じてHDD2にアクセスしてデータ読み書き動作を実行する。例えば、録画動作が実行されるときには、スタンバイ状態にした後に、例えばチューナ4により受信されたテレビ放送信号をA/D変換部5aでデジタル信号にし、このデジタル信号を圧縮/伸張部5bで圧縮した後にHDD2に記録する。このとき、制御部3は、記録するデジタル信号を、録画するテレビ放送番組等についての情報等と共に録画ファイルとしてHDD2に記録する。また、HDD2には、録画動作により記録された録画ファイルについての情報を含むファイル情報データベースも保存され、例えば再生させる録画ファイルを検索するために利用したり、録画ファイルのタイトル、録画時間等の一覧を表示装置50に表示したりすることができるように構成されている。一方、再生動作が実行されるときには、制御部3は、ハードディスクレコーダ1をスタンバイ状態にした後に、HDD2から録画ファイルを読み出し、そのデジタル信号を圧縮/伸張部5bで復号化してD/A変換部5cでヒデオ信号に変換した後、出力端子から表示装置50に出力する。これにより、表示装置50により録画されたテレビ放送番組等が再生表示され、ユーザが視聴することができるようになる。なお、ユーザは、操作部6やリモコン7a等を操作することにより、HDD2に記録されている録画ファイルの移動動作や消去動作等を実行することが可能である。制御部3は、このような操作を行う時にも、録画再生動作時と同様に、スタンバイ状態にした後、HDD2にアクセスして種々の動作を実行するように構成されている。
【0031】
ところで、このハードディスクレコーダ1は、待機状態であるときに、所定の時刻になると自動的にHDD2をスタンバイ状態にする自動スタンバイ機能を有している。この自動スタンバイ機能について以下に説明する。
【0032】
本実施形態において、自動スタンバイ機能は、CPU等で構成された制御部3が、その目的に応じて機能するHDDスタンバイ部31、人物検出部32、データベース化部33、スタンバイ時刻設定部34を用いて制御されて実行される。人物検出部32は、撮像部9により撮像された画像を画像処理することにより、その画像中のユーザを検出し、例えば検出したユーザを顔認識等により特定するものである。データベース化部33は、ユーザによる録画再生機能の実行時刻情報を含む録画再生機能の実行履歴のデータベースを作成するものである。この実行履歴のデータベースは、HDD2上に記録されて作成される。このデータベースの保存場所はこれに限られるものではなく、例えば不揮発性のフラッシュメモリ等に記録されるように構成されていてもよい。スタンバイ時刻設定部34は、後述のように、作成されたデータベースに基づいて、HDDスタンバイ部31によりスタンバイ状態にする時刻を、スタンバイ時刻として設定するものである。本実施形態において、スタンバイ時刻としては、ユーザの録画再生機能の実行履歴に基づいて自動的に設定される基本スタンバイ時刻と、複数のユーザについて、ユーザ個々に対応して設定される個別スタンバイ時刻等がある。
【0033】
図2は、このハードディスクレコーダ1の動作の流れを示す。ハードディスクレコーダ1が待機状態であるとき、撮像部9は、ハードディスクレコーダ1の本体の前方の所定範囲を撮像する(S11)。この撮像動作は、例えば所定の時間間隔(例えば1秒に1回)で実行されるものである。そして、撮像された撮像情報に基づいて、人物検出部32により画像認識処理を行うことにより、撮像範囲にユーザが存在するかどうかを検出する。そして、ユーザが検出された場合には、顔認識等によりそのユーザを特定する(S12)。ユーザを検出して特定することができなかった場合には(S12:NO)、HDDスタンバイ部31により、スタンバイ時刻設定部34により後述のように設定される基本スタンバイ時刻が到来していないかどうか判断がなされる(S13)。なお、本実施形態において、基本スタンバイ時刻は平日と休日とに分けて設定されているため、この判断は、現在の日付情報を考慮して行われる。まだ基本スタンバイ時刻が到来しておらず(S13:NO)、ユーザにより録画再生機能の実行操作がなされていないときには(S14:NO)、基本スタンバイ時刻が到来するまで上述のようにユーザを検出する動作が繰り返される。一方、ユーザを検出して特定することができたときには(S12:YES)、スタンバイ時刻設定部34により、ユーザを特定した時刻から、後述するように設定された、検出されたユーザについての個別待ち時間が経過した時刻を、個別スタンバイ時刻として設定する(S15)。個別スタンバイ時刻が設定されると、HDDスタンバイ部31により、検出されたユーザについての個別スタンバイ時刻が到来していないかどうか判断がなされる(S16)。まだ個別スタンバイ時刻が到来しておらず(S16:NO)、ユーザにより録画再生機能の実行操作がなされていないときには(S17:NO)、個別スタンバイ時刻が到来するまで待機する。そして、基本スタンバイ時刻や個別スタンバイ時刻が到来していないときに、ユーザにより録画再生機能の実行操作がなされたときには(S14:YES,S17:YES)、HDDスタンバイ部31によりHDD2がスタンバイ状態にされた後(S18)、制御部3の制御により、その操作に応じて録画再生機能が実行される(S31)。
【0034】
ここで、待機状態時に、基本スタンバイ時刻が到来するか(S13:YES)、個別スタンバイ時刻が到来したときには(S16:YES)、HDDスタンバイ部31は、ユーザによる操作や予約時刻が到来していなくても、HDD2をスタンバイ状態にする(S19)。そして、スタンバイ状態になった状態で、ユーザにより録画再生機能の実行操作がなされると(S20:YES)、制御部3は、その操作に応じて録画再生機能を実行させる(S31)。
【0035】
本実施形態において、録画再生機能が実行されると(S31)、データベース化部33によるその録画再生機能の実行履歴のデータベースの作成と、スタンバイ時刻設定部34によるスタンバイ時刻の再設定が行われる(S32)。図3は、このときの処理の流れを示す。また、図4は、データベース化部33により作成されるデータベースの一例を示す。このデータベースの作成とスタンバイ時刻の再設定の処理時には、人物検出部32によりユーザを検出及び特定したときと、検出・特定していないときとで、異なる処理が行われる。
【0036】
図3を参照して、データベースの作成とスタンバイ時刻の再設定の処理について説明する。ユーザを検出及び特定したときには(S51:YES)、データベース化部33は、人物検出部32により特定したユーザの検出情報及び検出時間と、そのとき録画再生機能が実行された時刻とを関連付けて1つのレコードとしてデータベースを作成する(S52)。例えば、図4に示すように、ユーザの検出情報は、人物検出部32が検出したことがあるユーザ別に、検出順にA,B、C、・・・と固有の符号を割り当てることによりデータベースのレコード中に入力され、そのレコードについてどのユーザを特定したときのものであるかを判別可能となるように構成されている。すなわち、データベースは、人物検出部32により検出及び特定したユーザそれぞれについて作成される。また、本実施形態においては、録画再生機能が実行された時刻は当日の日付及び曜日情報と共にデータベースのレコード中に入力される。
【0037】
そして、このようにデータベース化が行われた後、スタンバイ時刻設定部34は、このときのユーザ検出情報と作成されたデータベースとに基づいて、このとき特定されたユーザについて個別待ち時間を再設定する(S53)。本実施形態において、個別待ち時間は、特定されたユーザに関するレコードをデータベースから抽出し、抽出されたレコード中で、ユーザの検出時刻から録画再生機能が実行された時刻までの時間をそれぞれ算出して、それらの平均となる時間から例えば約5分短い時間に設定される。例えば、図4に示すように、ユーザAが検出されたときには、検出時刻から録画再生時刻までの時間の平均が1分30秒程度であることから、個別待ち時間は0秒に設定される。同様に、例えばユーザBが検出されたときには、上述の時間の平均が約40分程度であることから、個別待ち時間は約35分に設定される。すなわち、次回、待機状態であるときにユーザAが検出されたときには、上述したように、個別スタンバイ時刻がその検出時刻に設定されて、すぐにスタンバイ動作が実行されるようになる。また、次回ユーザBが検出されたときには、個別スタンバイ時刻がその検出時刻から約35分後に設定され、ユーザBが検出されたときにも約35分間程度は待機状態が継続することになる。
【0038】
このように個別待ち時間が再設定された後、スタンバイ時刻設定部34は、基本スタンバイ時刻の再設定を行う(S54)。基本スタンバイ時刻は、個別待ち時間の再設定時とは異なり、データベースのすべてのレコードに基づいて、曜日ごとに設定される。本実施形態においては、例えば、1日24時間を10分ずつ区切った時間帯毎に、データベースのレコードが記録された期間中に録画再生機能が実行された頻度を算出する。そして、その頻度が例えば25%以上である時間帯について、その時間帯が始まる時刻を、基本スタンバイ時刻とする。このとき、例えば月曜日から金曜日までの平日と、土曜日、日曜日及び祝日の休日とでは、上述の頻度の算出を互いに別々に行い、平日と休日とで基本スタンバイ時刻を別々に設定する。例えば、録画再生機能の実行が19:20乃至19:30の時間帯、22:20乃至22:30の時間帯に行われた日が多いようであれば、基本スタンバイ時刻は、19:20と22:20とに設定される。
【0039】
一方、ユーザを検出及び特定しなかったときには(S51:NO)、データベース化部33は、データベースに、録画再生機能が実行された時刻のレコードを当日の日付及び曜日情報とともに入力して記憶させる(S55)。そして、基本スタンバイ時刻の再設定のみを、上述と同様に実行する(S54)。
【0040】
なお、データベース化部33は、上述のように録画再生機能の実行履歴をデータベース化するときに、例えば最大過去100日以内の実行履歴に関するレコードのみをデータベースとして維持し、それ以前のレコードについてはデータベースから削除する。これにより、データベースのサイズが大きくなるのを防止するとともに、基本スタンバイ時刻及び個別スタンバイ時刻を、直近のユーザの行動傾向に合わせて設定することができるように構成されている。この実行履歴を維持する期間は、これに限られるものではなく、また、データベース作成開始から全てのレコードを維持するように構成されていてもよい。そして、データベース中にあるレコードのうち、所定の期間のもののみに基づいて、スタンバイ時刻の再設定を行うように構成されていてもよい。
【0041】
このようにデータベース処理とスタンバイ時刻の再設定が行われた後、実行されている録画再生動作が終了すると、HDDスタンバイ部31は、録画再生動作終了時から例えば15分経過したときに、HDD2のディスクを停止させて待機状態にする(S33)。
【0042】
待機状態時に基本スタンバイ時刻又は個別スタンバイ時刻が到来してHDD2がスタンバイ状態になってから(S19)、ユーザによる録画再生機能の実行操作が行われず(S20:NO)、予約時刻も到来しないまま例えば1時間経過した場合には(S21:YES)、HDDスタンバイ部31は、HDD2のディスクを停止させてスタンバイ状態を解除して(S22)、再び待機状態になる(S11)。
【0043】
このように、本実施形態においては、待機状態時に、ユーザの過去の操作履歴のデータベースに基づいて設定された基本スタンバイ時刻または個別スタンバイ時刻が到来すると自動的にHDD2がスタンバイ状態になるので、ユーザが録画再生機能の実行操作を行うとき、HDD2が既にスタンバイ状態になっていることが多くなる。従って、ハードディスクレコーダ1を、ユーザの操作に応じてすぐに録画再生動作可能で使い勝手が良いものにすることができる。このとき、撮像部9と人物検出部32によりハードディスクレコーダ1の前方に存在するユーザを検出して特定した場合には、個別スタンバイ時刻が、検出されたユーザの個別待ち時間に応じて設定されるので、ハードディスクレコーダ1を複数のユーザで使用するようなときに、実際に操作しようとするユーザの行動傾向に合わせた時刻にスタンバイ状態にすることが可能になる。従って、ハードディスクレコーダ1を、より使い勝手が良いものにすることが可能となるとともに、消費電力を低く抑えることが可能になる。また、本実施形態においては、基本スタンバイ時刻が、曜日や日付に応じて平日と休日とで変更されるので、例えば平日と休日とでユーザにより頻繁に操作が行われる時間帯が異なるような場合でも、基本スタンバイ時刻をその時間帯に適切に設定することが可能である。さらに、HDDスタンバイ部31は、HDD2がスタンバイ状態になった後に例えば1時間経過するまで録画再生機能等が実行されなかったときに、HDD2を停止状態にするので、ユーザの操作に備えてスタンバイ状態になる一方で、ユーザによる操作がない場合には、ハードディスクレコーダ1の消費電力を抑えることが可能になる。
【0044】
なお、本発明は上記実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨を変更しない範囲で適宜に種々の変形が可能である。例えば、基本スタンバイ時刻や個別スタンバイ時刻、また個別待ち時間は、ユーザにより任意に設定可能に構成されていてもよい。また、撮像部9や人物検出部32を有さずに基本スタンバイ時刻をユーザの種々の操作履歴等のデータベースに基づいて設定したり、ユーザの特定を行わず、いずれかのユーザの検出時刻情報のデータベースに基づいて基本スタンバイ時刻を設定し、待機状態時にその基本スタンバイ時刻が到来したときに、HDD2がスタンバイ状態になるようなものであってもよい。同様に、ユーザを検出又は特定しなかったときには、HDD2をスタンバイ状態にせず、撮像部9及び人物検出部32によりユーザを検出した時、所定の待ち時間後に、又は検出してからすぐにHDD2をスタンバイ状態にしたり、ユーザの特定を行ったときに、そのユーザについて個別スタンバイ時刻を設定してHDD2をスタンバイ状態にするように構成されていてもよい。このようなときでも、同様に、ユーザにより操作が行われるときに、予め、HDD2をスタンバイ状態にしておくことが可能になり、ユーザによる操作があったときに、すぐに録画再生機能等を実行させることが可能になる。
【0045】
また、ハードディスクレコーダ1の構成は、上述のようなものに限られるものではない。すなわち、ハードディスクレコーダ1は、例えば録画動作時や再生動作時に、ビデオ信号をデジタル信号とした後、圧縮等を行わずにHDD2に記録したりするようなものであってもよく、デジタル放送を受信して、受信したデジタル信号をHDD2に記録可能に構成されているものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の一実施形態に係るハードディスクレコーダの一例を示すブロック図。
【図2】同上ハードディスクレコーダの動作の一例を説明するフローチャート。
【図3】同上ハードディスクレコーダのデータベースの作成処理とスタンバイ時刻の設定処理を説明するフローチャート。
【図4】同上ハードディスクレコーダのデータベース化部により作成されるデータベースの一例を示す図。
【符号の説明】
【0047】
1 ハードディスクレコーダ
2 HDD(ハードディスクドライブ)
3 制御部
9 撮像部(撮像手段)
31 HDDスタンバイ部(HDDスタンバイ手段)
32 人物検出部(人物検出手段)
33 データベース化部(データベース化手段)
34 スタンバイ時刻設定部(スタンバイ時刻設定手段)
50 表示装置


【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像・音声に関するデジタル信号をハードディスクドライブに記録する録画動作と、記録したデジタル信号をハードディスクドライブから読み出して外部の表示装置に出力する再生動作とを行う録画再生機能を有するハードディスクレコーダであって、
ユーザによる前記録画再生機能の実行時刻情報を含む前記録画再生機能の実行履歴のデータベースを作成するデータベース化手段と、
前記データベースに基づいて、前記録画再生機能が所定頻度以上実行された時間帯中の所定の時刻をスタンバイ時刻として設定するスタンバイ時刻設定手段と、
前記スタンバイ時刻設定手段により設定されたスタンバイ時刻に、前記ハードディスクドライブのディスクにデータの記録・再生が可能なように、ディスクを所定速度で回転させたスタンバイ状態にするHDDスタンバイ手段と、
レコーダ本体の周囲の所定の撮像範囲を撮像することにより、この撮像範囲に存在するユーザを検出及び特定する人物検出手段とを備え、
前記スタンバイ時刻設定手段は、日付又は曜日に応じて、前記スタンバイ時刻の設定を変更する機能を有しており、
前記HDDスタンバイ手段は、前記ハードディスクドライブをスタンバイ状態にした後、ユーザによる前記録画再生機能の実行動作が行われないまま所定時間経過した時、前記ハードディスクドライブをスタンバイ状態から停止状態にするように構成されているとともに、
前記人物検出手段によりユーザを検出及び特定したときには、
前記データベース化手段は、前記データベースを、前記人物検出手段により検出及び特定したユーザそれぞれについて、前記人物検出手段により検出した時刻と、そのユーザが前記録画再生機能を実行した時刻とを関連付けて作成し、
前記スタンバイ時刻設定手段は、そのユーザ検出情報と前記データベースとに基づいて、そのユーザが検出された時から、特定されたユーザに対応した所定の個別待ち時間後の時刻をスタンバイ時刻として設定することを特徴とするハードディスクレコーダ。
【請求項2】
映像・音声に関するデジタル信号をハードディスクドライブに記録する録画動作と、記録したデジタル信号をハードディスクドライブから読み出して外部の表示装置に出力する再生動作とを行う録画再生機能を有するハードディスクレコーダであって、
所定のスタンバイ時刻に、前記ハードディスクドライブのディスクにデータの記録・再生が可能なように、ディスクを所定速度で回転させたスタンバイ状態にするHDDスタンバイ手段を備えたことを特徴とするハードディスクレコーダ。
【請求項3】
前記スタンバイ時刻は、ユーザにより設定可能であることを特徴とする請求項2記載のハードディスクレコーダ。
【請求項4】
ユーザによる操作履歴のデータベースを作成するデータベース化手段と、
前記データベースに基づいて、前記ハードディスクドライブのスタンバイ時刻を設定するスタンバイ時刻設定手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項2記載のハードディスクレコーダ。
【請求項5】
レコーダ本体の周囲の所定の撮像範囲を撮像することにより、この撮像範囲に存在するユーザを検出する人物検出手段と、
前記人物検出手段によりユーザ検出した時刻に基づいて、スタンバイ時刻を設定するスタンバイ時刻設定手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項2記載のハードディスクレコーダ。
【請求項6】
前記スタンバイ時刻設定手段は、ユーザ検出された時刻をスタンバイ時刻に設定して、
前記人物検出手段によりユーザが検出されたときに、前記HDDスタンバイ手段が前記ハードディスクドライブをスタンバイ状態にすることを特徴とする請求項5記載のハードディスクレコーダ。
【請求項7】
レコーダ本体の周囲の所定の撮像範囲を撮像することにより、この撮像範囲に存在するユーザを検出及び特定する人物検出手段と、
前記人物検出手段により検出及び特定したユーザそれぞれについて、前記人物検出手段により検出した時刻とそのユーザによる操作履歴とを関連付けたデータベースを作成するデータベース化手段と、
前記人物検出手段によりユーザを検出及び特定したとき、そのユーザ検出情報と、前記データベースに基づいて、スタンバイ時刻を設定するスタンバイ時刻設定手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項2記載のハードディスクレコーダ。
【請求項8】
前記スタンバイ時刻設定手段は、日付又は曜日に応じて、前記スタンバイ時刻の設定を変更することを特徴とする請求項2乃至請求項7のいずれかに記載のハードディスクレコーダ。
【請求項9】
前記HDDスタンバイ手段は、前記ハードディスクドライブをスタンバイ状態にした後、ユーザによる操作が行われないまま所定時間経過した時、前記ハードディスクドライブをスタンバイ状態から停止状態にすることを特徴とする請求項2乃至請求項8のいずれかに記載のハードディスクレコーダ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−214651(P2007−214651A)
【公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−29716(P2006−29716)
【出願日】平成18年2月7日(2006.2.7)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】