説明

ハードディスク装置及びハードディスク装置の制御方法

【課題】HDDがヘッド退避コマンドを受け付けられない状態においてもヘッド退避を行うことができるようにする。
【解決手段】装置の自由落下を検知したことに応じてヘッド待避のコマンドを発行するよう制御するとともに、前記装置の自由落下を検知してから所定時間内に前記ヘッド待避のコマンドが発行されない場合には、ハードディスクドライブに対する電力供給を停止するよう制御する装置制御手段を設け、ATA Busyによりコマンドを発行できない場合には、HDD140の電源を遮断してヘッドを退避させるようにすることにより、ハードディスク装置を落下させた際にヘッドが磁気ディスクの記録面を損傷するのを防止できるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はハードディスク装置及びハードディスク装置の制御方法に関し、特に、自由落下時に磁気ヘッドを磁気ディスクの表面から退避させるために用いて好適な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ハードディスクドライブ(以下、HDDとする)は、例えばパソコンの記憶装置として多く用いられている。また、近年では、小型で大容量なHDDが安価に供給されていることから、HDDを内蔵したビデオカメラや携帯音楽プレーヤが登場し、一般のユーザに用いられるようになっている。
【0003】
HDDは、高速で回転する磁気ディスクの表面に磁気ヘッドを近接させて配置して、磁気ヘッドとディスク表面とを一定の距離を保って浮上させることで、記録及び再生を行うように構成されている。
【0004】
ところで、HDDは外部から加わる衝撃に弱い問題があり、携帯装置に使用する上で、大きな問題となる。前述したように、磁気ディスクの表面に近接して磁気ヘッドを配置して記録や再生を行うようにしている。このため、記録や再生動作の最中に装置の落下、着地などにより大きな衝撃が加わると、磁気ヘッドがディスク表面に接触してしまい、ディスクの記録層を破損させてしまう可能性がある。
【0005】
そこで、損傷を防止するため、自由落下に相当する加速度を検出した際に、ヘッドを退避させて、ディスク表面と接触しないように対処する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
前述したヘッド退避の技術は、一般的には次の2つの手段が用いられる。1つは、HDDに対してヘッド退避の制御コマンドを発行することで、ヘッド退避を実行させるようにする技術である。
【0007】
もう1つの技術は、HDDの電源を落とすことにより、ヘッドを退避させるようにする技術である。もともとHDDにはヘッドが飛び出た状態で電源断された場合には、ヘッドを強制退避させる仕組みが設けられており(オートリトラクト機能)、これを利用する技術である。
【0008】
【特許文献1】特開2000−241442号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
一般に、HDDは、ATAなどの決められたインターフェイスによって書き込みや読み出し、ヘッド待避などのコマンドを装置制御部が発行することにより各部の動作を制御するように構成されている。
【0010】
このような制御コマンドによるヘッド退避では、HDDが制御コマンドを受け付け可能な状態となって初めてヘッド退避が実行されることになる。そのため、例えばデータ記録中に落下を検知し、ヘッド退避コマンドを装置制御部が発行しようとしても、先の記録コマンドが終了するまではヘッド退避コマンドを発行することが待たされることになる。
【0011】
通常の記録コマンドであれば、記録するデータ長に依存してコマンド実行時間が長くなるが、所定のデータ長以内の記録であれば、所定の時間以内にコマンドが終了することを想定できる。
【0012】
しかしながら、外部からの振動等の要因によりリトライ処理が発生し、記録コマンドの処理時間が、通常時の10倍以上にもなってしまう場合がある。したがって、このタイミングで装置の落下が発生すると、想定以上の長い時間にわたってヘッド退避コマンドが実行されない可能性がある。このような場合には、装置が着地する前にヘッド退避を完了できなくなり、HDDのヘッドを損傷してしまうという重大な問題点がある。
【0013】
本発明は前述の問題点に鑑み、HDDがヘッド退避コマンドを受け付けられない状態においてもヘッド退避を行うことができるようにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明のハードディスク装置は、装置の自由落下を検知したことに応じてヘッド待避のコマンドを発行するよう制御するとともに、前記装置の自由落下を検知してから所定時間内に前記ヘッド待避のコマンドが発行されない場合には、ハードディスクドライブに対する電力供給を停止するよう制御する装置制御手段を有することを特徴とする。
また、本発明のハードディスク装置の他の特徴とするところは、装置に対してコマンドを発行してデータを記録再生するディスク制御手段と、前記装置の自由落下を検知する落下検知手段と、前記落下検知手段が落下を検知したことに応じて、前記装置に対してヘッド待避のコマンドを発行するよう前記ディスク制御手段を制御するとともに、前記落下検知手段が落下を検知してから所定時間内に前記ヘッド待避のコマンドが発行されない場合には、ハードディスクドライブに対する電力供給を停止するよう制御する装置制御手段とを有することを特徴とする。
【0015】
本発明のハードディスク装置の制御方法は、装置の自由落下を検知したことに応じてヘッド待避のコマンドを発行するよう制御するとともに、前記装置の自由落下を検知してから所定時間内に前記ヘッド待避のコマンドが発行されない場合には、ハードディスクドライブに対する電力供給を停止するよう制御する装置制御工程を有することを特徴とする。
また、本発明のハードディスク装置の制御方法の他の特徴とするところは、装置に対してコマンドを発行してデータを記録再生するディスク制御工程と、前記装置の自由落下を検知する落下検知工程と、前記落下検知工程において落下を検知したことに応じて、前記装置に対してヘッド待避のコマンドを発行するよう前記ディスク制御工程を制御するとともに、前記落下検知工程において落下を検知してから所定時間内に前記ヘッド待避のコマンドが発行されない場合には、ハードディスクドライブに対する電力供給を停止するよう制御する装置制御工程とを有することを特徴とする。
【0016】
本発明のコンピュータプログラムは、装置の自由落下を検知したことに応じてヘッド待避のコマンドを発行するよう制御するとともに、前記装置の自由落下を検知してから所定時間内に前記ヘッド待避のコマンドが発行されない場合には、ハードディスクドライブに対する電力供給を停止するよう制御する装置制御工程をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、本発明のコンピュータプログラムの他の特徴とするところは、装置に対してコマンドを発行してデータを記録再生するディスク制御工程と、前記装置の自由落下を検知する落下検知工程と、前記落下検知工程において落下を検知したことに応じて、前記装置に対してヘッド待避のコマンドを発行するよう前記ディスク制御工程を制御するとともに、前記落下検知工程において落下を検知してから所定時間内に前記ヘッド待避のコマンドが発行されない場合には、ハードディスクドライブに対する電力供給を停止するよう制御する装置制御工程とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、HDDがヘッド退避コマンドを受け付けられない状態の場合には、電源を遮断してヘッド退避を実行するようにした。これにより、ハードディスク装置を落下させた際にヘッドが磁気ディスクの記録面を損傷することを防止して記録面を保護することができる。
また、本発明の他の特徴によれば、ヘッド退避コマンドの実行を可能な限り試みるようにしたので、HDD電源断によるヘッド退避の頻度を下げることが可能となる。これにより、電源が遮断されたことによる記録中断によって記録データを保証できないケースの発生頻度を抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
(第1の実施形態)
図1は本発明の実施形態を示し、ビデオカメラ100の構成例を説明するブロック図である。
図1において、符号101は、操作部119からの指示に従って、ビデオカメラ100全体の制御を担う装置制御部(CPU)である。符号102は焦点距離や絞りの状態を変更可能なレンズ、符号103は例えばCCD(Charge Coupled Device)のような撮像素子でレンズ102により結像した光を電気信号に変換する機能を有する。
【0019】
符号104は信号処理部であり、入力動画像信号に対しホワイトバランスやガンマ補正等の所定の信号処理を行って画像データを生成し、後述する符号114のメモリに一時記録する。符号105は動画符号/復号化部であり、メモリ114に一時記録された動画像データをH.264方式など、公知の符号化方式に従って符号化する。また、再生時には、再生された動画像データを復号する機能を有する。
【0020】
符号106は静止画符号/復号化部であり、メモリ114に一時記録された静止画像データをJPEGなどの公知の符号化方式に従って符号化する。また、再生時は、再生された静止画像データを復号し、メモリ114に書き戻す機能を有する。また後述するサムネイルデータの符号/復号化時にも使用される。
【0021】
符号108はマイクであり、音声を音声信号に変換する機能を有する。符号109はスピーカであり、マイク108とは逆に、音声信号を音声に変換する機能を有する。符号110は音声信号符号/復号化部であり、マイク108より入力された音声信号を所定の符号フォーマットに符号化してメモリ114に一時記録する機能、及びメモリ114に保持された所定の符号化データから音声信号を復号する機能を有する。符号フォーマットとしては、本実施形態ではAC3(Audio Code Number 3)を用いる。
【0022】
符号111はディスク制御部、140は記録媒体であるところのハードディスクドライブ(HDD)である。本実施形態では、ディスク制御部111としてATA(AT Attachment)コントローラを使用する。
【0023】
ハードディスクドライブ140は、ATAに対応している。本実施形態においては、ディスク制御部111とのATAコマンドやデータの通信、記録、読み出しを担うコントローラと、磁気記録ディスク、記録再生ヘッド、装置制御部101とのデータ通信の際に利用されるバッファメモリ等により構成されている。
【0024】
ディスク制御部111は、メモリ114に保持された動画データ、音声データを多重化して、ストリームデータファイルとしてディスクに記録する。また、これとは逆に、ディスクに記録されたストリームデータを読み出し、読み出しデータから動画データ、音声データを分離し、メモリ114の所定の領域に書き出す。同様に、静止画データ、管理データファイルについてもディスクに記録することができる。
【0025】
また、HDD140は、図1に記載した他の回路ブロックとは独立に電源のオン、オフを制御可能に構成されている。符号113はフラッシュメモリであり、装置制御部101で動作させるプログラムの格納及び各種設定データの保存等に利用される。このフラッシュメモリ113に記録されたデータは、ビデオカメラ100の電源が切られた状態でも保持されるため、電源断後も保持する必要のある管理データ等の保持にも利用される。
【0026】
符号114はメモリであり、先に説明したようにH.264データバッファ、音声データバッファ、ワークメモリ等に使用される。符号115は表示部であり、復号された映像データの表示デバイスとしての利用、撮影時のビューファインダーとしての機能も有する。また、利用者が本実施形態のビデオカメラ100を操作する場合の操作画面としての機能も兼ね備える。
【0027】
符号116はデータバスであり、装置制御部101から、各機能ブロックへのアクセス、及びメモリ114を介しての各機能ブロック間のデータ転送等に使用される。符号117は加速度センサであり、直交する3軸方向に加わる加速度を検出する。この3軸の加速度値がともに0を示している(無重力状態であることを認識している)場合は、自由落下中と判定できる。符号118はタイマであり、所定時間をセットし、スタートから所定時間が経過した後にタイムアウトを通知する機能を有する。これにより、後述するようにビデオカメラ100の自由落下を検知してから所定時間内にヘッド待避のコマンドが発行されない場合には、HDD140に対する電力供給を停止するよう電源回路120を制御することができる。
【0028】
119は操作部であり、電源スイッチや、記録、再生を指示するためのスイッチを備えている。120は電源回路であり、操作部119による電源スイッチの操作を受けた装置制御部101の制御により、ビデオカメラ100の各部に対し、電力を供給する。また、電源回路120は、装置制御部101からの指示により、後述のように、ビデオカメラ100に対する電源制御動作とは独立して、HDD140に対する電力供給を制御する。
【0029】
本実施形態では、HDD140の記録、または再生中にビデオカメラ100の落下を検出すると、HDD140の記録再生ヘッドを、磁気ディスクに接触しない所定の位置に移動(待避)する。
【0030】
次に、HDD140の構成例を図7に示す。
図7(a)、(b)に示すように、本実施形態のHDD140は記録媒体として磁気ディスク141を備え、この磁気ディスク141はスピンドルモータ142によって回転される。また、回動型アクチュエータ143として、リニアモータ型の駆動部143a、駆動部143aによって回動されるアーム143bを備えている。さらに、アーム143bの先端寄りの位置に図示しないジンバル機構によって支持された磁気ヘッド143c、アーム143bの先端部から突出したロードプレート143dを備えている。
【0031】
また、磁気ディスク141に隣接した位置で磁気ヘッド143cの移動軌跡上に位置するようにランプ144が設けられている。図7(c)のようにランプ144は台状をしており、その上面が磁気ディスク141側へ下がるように傾斜した傾斜部144a、傾斜部144aの磁気ディスク141と反対側に連続したレスト部144bを有している。傾斜部144aの磁気ディスク141側の端部の高さは磁気ディスク141の記録面141aとほぼ同じか僅かに低い高さに位置する。また、レスト部144bは傾斜部144a側の端部144cを除いて磁気ディスク141の記録面141aと平行で、且つ、記録面141aより高い位置に位置している。また、傾斜部144aの磁気ディスク141側の端部と反対側の端部よりやや低い位置に位置している。そして、ランプ144の傾斜部144a側の端部144cはなだらかに凹状に湾曲した状態で傾斜部144aに連続している。
【0032】
このHDD140において、磁気ディスク141に対する信号の書き込み及び読み出しは、スピンドルモータ142によって回転されている磁気ディスク141の記録面141aに対して磁気ヘッド143cにより行われる。この場合、磁気ヘッド143cが記録面141aに対して僅かに浮上して移動するにように駆動部143aによってアーム143bを回動させながら行う(図7(a)参照)。そして、磁気ディスク141に対する信号の書き込み及び読み取りを行わないときは、アーム143bの先端部のロードプレート143dをランプ144のレスト部144bに載置した状態とする(図7(b)、(c)参照)。
【0033】
詳しくは後述するが、加速度センサ117によって検出された3軸加速度に基づいて、装置制御部101は落下検出処理を行う。すなわち、ビデオカメラ100の落下状態が加速度センサ117により検出された場合、装置制御部101は、電源回路120に設けられているHDD電源スイッチ121をオフとする。すると、HDD140に対する動作電源電圧が遮断されるが、それによってディスク制御部111はオートリトラクト機能としてのヘッド退避処理を実行する。
【0034】
その場合の退避は、アーム143bを図7(b)に示す状態とする。すなわち、作動中(図7(a)の状態にあるとき)に落下が検知されたときは、駆動部143aがディスク制御部111に制御され、アーム143bを速やかに図7(b)の位置まで回動させる。すると、アーム143bの先端のロードプレート143dがランプ144の傾斜部144aを滑り上がり、傾斜部144aの最上部を越えてレスト部144bに載置された状態となる。
【0035】
レスト部144bは磁気ディスク141の外側に位置し、且つ、磁気ディスク141の記録面141aより十分に高い位置にある。このため、強い衝撃によりアーム143bが撓むことがあっても、磁気ヘッド143cが磁気ディスク141の記録面141aに衝突するような不都合を防止することができる。また、駆動部143aはリニアモータ型である。したがって、退避時には大きな電力によってアーム143bを図7(b)に示す位置に電磁的にロックすれば、強い衝撃があっても、アーム143bが傾斜部144aの最後部を乗り越えて磁気ディスク141側に戻ってしまうこともない。
【0036】
なお、再び作動させるときには、アーム143bを回動させることによって、ロードプレート143dがレスト部144bの端部144cを滑り上がり、さらに傾斜部144aを経て、磁気ディスク141の方へと移動して行く。
【0037】
なお、このようにヘッド退避が行われるのは、落下検出時だけでない。HDD140での記録再生アクセスが行われていないときも、図7(b)の状態に退避される。例えば、HDD140に対するアクセスが行われていない期間は、装置制御部101はHDD電源スイッチ121をオフとする。すると、HDD140においてはヘッド退避が行われて、非動作時に衝撃等が加わって磁気ヘッド143cが磁気ディスク141に衝突することが避けられるとともに、省電効果も得られる。さらには、それによってHDD140の非動作時には後述する落下検出を行うことも不要となり、装置制御部101の処理負担を減らすことができるとともに、省電効果を得ることができる。特に、携帯型の機器では電力消費を削減することが重要であるため、非動作時にHDD電源スイッチ121をオフとすることは有効である。
【0038】
ところで磁気ヘッド143cの退避動作自体は、前述した動作以外にも各種の例が考えられる。例えば、作動中におけるアーム143bの位置のまま、それ以上は磁気ディスク141の方へ行かないように、または、磁気ディスク141から僅かに離間するように電磁的に位置を強制する等種々の手段が考えられる。
【0039】
または、磁気ヘッド143cと磁気ディスク141との間に接触阻止部材を位置させることも考えられる。例えば、磁気ヘッド143cまたは磁気ヘッド143cを支持したアーム143bに係合部を設け、落下状態が検出された場合に、接触阻止部材として被係合部が突出させるようにする。これにより、この被係合部と係合部とが係合することにより磁気ヘッドと磁気ディスクとの接触を回避するような機構も可能である。
【0040】
以下、本実施形態において、磁気ヘッド143cを退避させる具体例を説明する。
まず、第1の所定の高さ、例えば、40cm以下の落下については、ヘッド退避が間に合わない場合があるため、ダンパによる振動吸収でHDDを保護する。また、第1の所定の高さ〜第2の所定の高さ、例えば、40〜70cm以下の落下については、ダンパとヘッド退避によりHDDを保護する。なお、ダンパはばねやゴムのような弾性体などを用いて、衝撃を弱めるための装置である。
【0041】
そして、第2の所定の高さを超える落下については、HDD自体の衝撃耐性を超える可能性があり、ヘッド退避は間に合うが、保証範囲外とする。40cmの高さから着地までの時間は約280msであり、その時間内にヘッド退避を完了させる必要がある。
【0042】
ディスク制御部111がヘッド退避コマンド(Unload)を発行してから、あるいはHDD電源スイッチ121を遮断してからヘッド退避が完了するまでには約100ms(第1時間T1とする)程度の時間が必要である。したがって、自由落下が始まって、ヘッド退避行動を開始するまでの時間は180ms以内とする必要がある。
【0043】
落下の検知方法については、加速度センサ117の出力値により検知する方法が知られている。図2に、約60cmの高さから自由落下した際の加速度センサ出力値の波形を示す。
【0044】
60cmから落下し、着地するまでの時間は、物理公式、
落下時間=√(2*0.6/G)=約350ms(G:重力加速度)、
として計算できる。
【0045】
60 cmの高さからの落下のため、ヘッド退避によるHDD140の保護が必要になる。加速度センサ117は、同一平面にない少なくとも3方向(互いに直交するX軸、Y軸、Z軸の各方向)の加速度を検出して出力する。図2において、符号201は、ある1軸の加速度出力値を示している。
【0046】
自由落下中のセンサ出力値は、いずれの軸のセンサの値も0G付近を示すため、本実施形態では、絶対値0.4G以下の値を所定の時間連続で検出した際に自由落下を検知する。本実施形態では、80ms(第2時間T2とする)の間連続で検出した際に、自由落下と検知する(符号202)。
【0047】
同様に、着地についても着地時のショックを加速度センサ117で検出できるため、前述自由落下後に加速度センサ117の絶対値が1G以上の値を示した時点で着地と判定できる(符号203)。実際には、着地によるショックがあるため、1Gよりもはるかに大きな値を示す。本実施形態では、落下を検知すると、まず、ヘッド退避コマンドによるヘッド退避処理を行う。その理由は、記録や再生処理をヘッド退避処理後も継続可能とするためである。
【0048】
一方、先に述べたとおり、自由落下を開始後、180ms以内にヘッド退避行動を開始しなければ、40cmの高さからの保護に間に合わず、また、落下検知に80msを要する。そこで、落下検知後100ms以内にヘッド退避コマンドの発行ができない場合(つまり、100ms以上の間ATA Busyが継続する)には、電源断によるオートリトラクト機能を利用して、ヘッド退避を実行する。
【0049】
さらに、本実施形態では、通常の記録、再生においてATA Busyが100ms以上継続しないように、一度の書き込み/読み出しコマンド発行時のデータサイズを制限する。本実施形態のHDD140が書き込み、読み出し可能なデータ転送レートを40メガバイト(MB)/秒とすると、一度の書き込み/読み出しコマンドによって記録再生するデータ量を4MB以下に制限する必要がある。そこで、本実施形態では、安全のため、2MB以下に限定したアクセスを行う。
【0050】
こうすることにより、通常時においては、データの書き込み、読み出しは100ms以内に完了することが想定でき、ほとんどのケースにおいて、退避コマンドによるヘッド退避の実行が可能となる。
【0051】
以上、説明した本実施形態のヘッド退避処理の手順をフローチャートにまとめると、図3のようになる。なお、図3の処理は、装置制御部101及びディスク制御部111により実行される。
図3に示すように、落下を検知するとヘッド退避処理が開始される(ステップS301)。すると、ステップS302において、ATAビジー状態であるか否かを検出する。ここで、ATAビジー状態でなく、HDD140に対し、ヘッド待避コマンドを発行可能な状態であった場合にはステップS303に進み、ヘッド待避のためのUnloadコマンドを発行し、その後、処理を終了する。
【0052】
また、ステップS302の検出の結果、落下検出時にATAビジー状態であった場合にはステップS304に進み、タイマ118に100msのタイムアウト時間を設定し、起動する。これは先に述べたように、100ms以上の間ATA Busyが継続した場合に、Unloadコマンドによるヘッド退避を断念し、電源断によるヘッド退避行動(オートリトラクト機能)を開始させるためである。
【0053】
タイマ起動後には、ステップS305に進み、イベント待ち状態となる。ここでは、以下の3つのイベントの発生を待機する。
case1:ATA Busy解除、
case2:着地検知、
case3:100msタイムアウト、の3つである。
【0054】
ATA Busy解除が発生した場合にはステップS306に進み、100msタイマを解除し、Unloadコマンドを発行し、ヘッド退避行動を開始し、ヘッド退避処理を完了する。
【0055】
また、着地を検知した場合にはステップS307に進む。この場合、落下開始後180ms以内の着地であるため、落下高度は40cm以下である。したがって、ヘッド退避処理を行わなくてもダンパにより保護されるため、100msタイマの解除を行い、ヘッド退避処理を終了する。
【0056】
また、ステップS305のイベント待ち状態において、100msタイムアウトが発生した場合には、Unloadコマンドによるヘッド退避が実施できない。そこで、ステップS308に進んで電源回路120を制御してHDD電源スイッチ121を遮断し、HDD140に対する電力供給を停止してヘッド退避行動を開始させるようにする、ヘッド退避処理を実行する。
【0057】
ここで着地検知を行っている理由は、着地による衝撃で、HDD140において書き込み/読み出しのリトライが発生し、ATA Busyの期間が長くなることで、100msタイムアウトが発生し、これによる電源断を回避するためである。また、着地検知を行わないと、ヘッド退避処理が不要な高さからの落下にも関わらず、100msタイムアウトが発生し、不要な電源断が発生してしまう恐れがあるからである。
【0058】
図4、5、6に、それぞれ、記録中の装置の自由落下例を3つ示す。
図4は60cmからの自由落下であり、落下中にUnloadコマンドによりヘッド退避された例である。図5は60cmからの自由落下であるが、100msのタイムアウトが発生し、電源断によるヘッド退避が実行された例である。図6は15cmからの自由落下であり、着地検出により、ヘッド退避処理が解除された例である。
【0059】
図4〜図6において、縦軸は上から順番に以下の項目を表している。すなわち、「装置の状態」、「装置の動作モード」、「落下検知状態」、「着地検知状態」、「100msタイムアウト」、「ATA Busy」、「HDD電源」、「記録ストリームデータのデータバッファ蓄積量」を表している。また、横軸は、ある時点からの相対時間を示しており、いずれの図でも、0sec時点では、ビデオカメラ100は手持ちで記録状態にあり、0.2sec時点で記録状態のまま自由落下を開始している。
【0060】
<Unloadコマンドによるヘッド退避>
図4について説明する。
自由落下開始後、80ms後に装置は落下を検知する(符号401)。それと同時にタイマを起動する(符号402)。この時点でATAには書き込みコマンドが発行済みでATA Busy状態にある。
【0061】
符号403は、書き込みコマンドによるATA Busy期間を示している。やがて書き込みコマンドが終了し、ATA Busyが解除されると、タイマの動作も解除される(符号404)。次に、ヘッド退避のためのUnloadコマンドが発行される(符号405)。Unloadコマンドは、100ms程度でヘッド退避が完了し、ATA Busyが解除される。その後、ビデオカメラ100は着地するが、ヘッド退避は完了しているため、HDD140は保護されている。
【0062】
着地による振動等が落ち着くと、Loadコマンドによりヘッドがロードされ(符号406)、ロード完了後、記録を再開するために、書き込みコマンドが発行される(符号407)。ヘッド退避されている間は、HDD140への記録ができないが、データバッファ(メモリ114)に蓄積することでこの期間の記録データも保持する(符号408)。
【0063】
データバッファに蓄積されたデータは、ヘッドロード後、をHDD140に記録される。このように、Unloadコマンドを発行することにより、記録モードを継続したまま、ヘッド退避処理を実行することができる。
【0064】
<電源断によるヘッド退避>
次に、図5を参照しながら電源断によるヘッド退避について説明する。
自由落下開始後、80ms後にビデオカメラ100は落下を検知する(符号501)。また、それと同時にタイマを起動する(符号502)。この時点でATAには書き込みコマンドが発行済みでATA Busy状態にある(符号503)。
【0065】
先に述べたように、1回の書き込みコマンドで取り扱うアクセスデータサイズは2MBに制限するように決定しているため、通常は100ms以内に書き込みコマンドは終了するはずである。しかしながら、この例では書き込みのリトライ動作により、書き込みコマンドが完了せず、ATA Busyが100ms以上継続している。やがて、タイマのタイムアウトが発生し(符号504)、HDD140の電源断によるヘッド退避が実施される(符号505)。
【0066】
ヘッド退避は100ms程度で完了するため、着地時点ではHDD140は保護される。しかしながら、HDD140に対する電力供給を停止した時点で、書き込みコマンドはエラー終了してしまうため、記録を継続することはできず、ビデオカメラ100は記録停止状態となる(符号506)。その後、ユーザ指示によりリペアモードに入れられ(符号507)、電源断まで記録していたデータの修復処理を行い、記録停止状態まで復帰する。
【0067】
<着地検知によるヘッド退避処理解除>
次に、図6を参照しながら着地検知によるヘッド退避処理解除について説明する。
自由落下開始後、80ms後にビデオカメラ100は落下を検知する(符号601)。それと同時にタイマを起動する(符号602)。この時点でATAにはWriteコマンドが発行済みでATA Busy状態にある(符号603)。
【0068】
今回の例では15cmからの自由落下のため、ATA Busy解除前に着地検知が発生する(符号604)。15cmからの落下のため、ヘッド退避はされていなくても、ダンパによりHDD140は保護される。着地によりタイマの動作が解除され、ヘッド退避処理が解除される。着地の衝撃により、符号603の書き込みコマンドでリトライが発生し、通常の10倍程度のATA Busyが発生するが、ヘッド退避処理は解除されているため、図5のようなHDD140の電源断は発生しない。
【0069】
したがって、ビデオカメラ100自体は記録モードを継続することができ、書き込みのリトライ中のデータはバッファに蓄積される。符号603のATA Busyが解除されると、データバッファに蓄積されたデータが、符号606,607の書き込みコマンドでHDD140に記録される。この時点では、ショックは治まっているため、通常のATA処理時間で、それぞれのコマンドは完了し、記録は継続する。
【0070】
以上説明したとおり、本実施形態においてはUnloadコマンドと電源断によるヘッド退避とを併用することにより、より安全なHDD140の保護を行うことができる。また、着地検知を実施することにより、不要なHDD電源断による記録の中断も発生しないようにすることができる。なお、本実施形態では、ビデオカメラ100の落下を検知して、ヘッド待避コマンドを発行してから100ms以内にATAビジーが解消されない場合に、HDD140に対する電源をオフしていた。
【0071】
しかし、ビデオカメラ100が所定の高さから地上に落下するまでに要する時間から、落下検知に要する時間と、ヘッド待避に要する時間を除いた時間よりも短い所定の時間(T1)を、ヘッド待避コマンドを発行してからカウントする構成としてもよい。そして、ヘッド待避コマンドを発行してからT1期間内にヘッド待避コマンドが実行されない場合に、HDD140に対する電源をオフするように構成してもよい。
【0072】
(本発明に係る他の実施形態)
前述した本発明の実施形態におけるハードディスク装置を構成する各手段は、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
【0073】
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0074】
なお、本発明は、前述したハードディスク装置の制御方法における各工程を実行するソフトウェアのプログラム(実施形態では図3に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接、あるいは遠隔から供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
【0075】
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0076】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
【0077】
プログラムを供給するための記録媒体としては種々の記録媒体を使用することができる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
【0078】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
【0079】
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0080】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0081】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行うことによっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0082】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明の実施形態を示し、ビデオカメラの構成例を説明するブロック図である。
【図2】本発明の実施形態を示し、ビデオカメラを60cmから自由落下させた時の加速度センサの出力値を表す特性図である。
【図3】本発明の実施形態を示し、ヘッド退避の処理手順を説明するフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態を示し、ビデオカメラを60cmから自由落下させた時のUnloadコマンドによるヘッド退避の例を説明する特性図である。
【図5】本発明の実施形態を示し、ビデオカメラを60cmから自由落下させた時のHDD電源断によるヘッド退避の例を説明する特性図である。
【図6】本発明の実施形態を示し、ビデオカメラを15cmから自由落下させた時のヘッド退避処理の解除の例を説明する特性図である。
【図7】ハードディスクドライブの構成例を説明する図である。
【符号の説明】
【0084】
100 ビデオカメラ
101 装置制御部
102 レンズ
103 撮像素子
104 信号処理部
105 動画符号/復号化部
106 静止画符号/復号化部
108 マイク
109 スピーカ
110 音声信号符号/復号化部
111 ディスク制御部
113 フラッシュメモリ
114 メモリ
115 表示部
116 データバス
117 加速度センサ
118 タイマ
119 操作部
120 電源回路
121 HDD電源スイッチ
140 ハードディスクドライブ(HDD)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置の自由落下を検知したことに応じてヘッド待避のコマンドを発行するよう制御するとともに、前記装置の自由落下を検知してから所定時間内に前記ヘッド待避のコマンドが発行されない場合には、ハードディスクドライブに対する電力供給を停止するよう制御する装置制御手段を有することを特徴とするハードディスク装置。
【請求項2】
装置に対してコマンドを発行してデータを記録再生するディスク制御手段と、
前記装置の自由落下を検知する落下検知手段と、
前記落下検知手段が落下を検知したことに応じて、前記装置に対してヘッド待避のコマンドを発行するよう前記ディスク制御手段を制御するとともに、前記落下検知手段が落下を検知してから所定時間内に前記ヘッド待避のコマンドが発行されない場合には、ハードディスクドライブに対する電力供給を停止するよう制御する装置制御手段とを有することを特徴とするハードディスク装置。
【請求項3】
前記所定時間は、前記装置が所定の高さから地上に落下するまでの時間であることを特徴とする請求項2に記載のハードディスク装置。
【請求項4】
前記所定時間は、前記装置が所定の高さから地上に落下するまでの時間から、前記落下検知手段が落下検知に要する時間、及び前記装置制御手段がヘッド待避に要する時間を引いた時間であることを特徴とする請求項2に記載のハードディスク装置。
【請求項5】
前記装置制御手段は、電力供給が停止されるとオートリトラクト機能によりヘッド待避を行うことを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載のハードディスク装置。
【請求項6】
前記装置制御手段は、前記落下検知手段が落下を検知してから所定時間内にヘッド待避が実行されず、且つ、前記落下検知手段により前記装置が地上に着地したことを検知した場合には、前記装置制御手段に対する電力供給の停止を解除することを特徴とする請求項2〜5の何れか1項記載のハードディスク装置。
【請求項7】
前記落下検知手段は加速度センサを有し、前記加速度センサにより所定時間、無重力状態を認識した際に、自由落下を検知することを特徴とする請求項2〜6の何れか1項に記載のハードディスク装置。
【請求項8】
前記ディスク制御手段は、前記装置制御手段のデータ転送レートと前記所定時間とに基づいて、前記ハードディスクドライブに対する1回のアクセスデータサイズを決定することを特徴とする請求項2〜7の何れか1項に記載のハードディスク装置。
【請求項9】
装置の自由落下を検知したことに応じてヘッド待避のコマンドを発行するよう制御するとともに、前記装置の自由落下を検知してから所定時間内に前記ヘッド待避のコマンドが発行されない場合には、ハードディスクドライブに対する電力供給を停止するよう制御する装置制御工程を有することを特徴とするハードディスク装置の制御方法。
【請求項10】
装置に対してコマンドを発行してデータを記録再生するディスク制御工程と、
前記装置の自由落下を検知する落下検知工程と、
前記落下検知工程において落下を検知したことに応じて、前記装置に対してヘッド待避のコマンドを発行するよう前記ディスク制御工程を制御するとともに、前記落下検知工程において落下を検知してから所定時間内に前記ヘッド待避のコマンドが発行されない場合には、ハードディスクドライブに対する電力供給を停止するよう制御する装置制御工程とを有することを特徴とするハードディスク装置の制御方法。
【請求項11】
装置の自由落下を検知したことに応じてヘッド待避のコマンドを発行するよう制御するとともに、前記装置の自由落下を検知してから所定時間内に前記ヘッド待避のコマンドが発行されない場合には、ハードディスクドライブに対する電力供給を停止するよう制御する装置制御工程をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項12】
装置に対してコマンドを発行してデータを記録再生するディスク制御工程と、
前記装置の自由落下を検知する落下検知工程と、
前記落下検知工程において落下を検知したことに応じて、前記装置に対してヘッド待避のコマンドを発行するよう前記ディスク制御工程を制御するとともに、前記落下検知工程において落下を検知してから所定時間内に前記ヘッド待避のコマンドが発行されない場合には、ハードディスクドライブに対する電力供給を停止するよう制御する装置制御工程とをコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項13】
請求項11または12に記載のコンピュータプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−140575(P2010−140575A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−317582(P2008−317582)
【出願日】平成20年12月12日(2008.12.12)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】