説明

ハーネスを有するレスピレーター、並びにその作製及びフィッティング方法

ハーネスを有するレスピレーター(10)をその作製及びフィッティング方法と共に開示する。前記レスピレーター(10)は、マスク本体(16)と、前記マスク本体(16)に取り付けられたハーネス(30)とを含む。前記ハーネス(30)は、前記マスク本体(16)の第1の側面に配置された第1の締結ストラップ固定機構(34a)と、前記第1の側面と対向する、前記マスク本体(16)の第2の側面に配置された第2の締結ストラップ固定機構(34b)と、前記第1の締結ストラップ固定機構(34a)及び前記第2の締結ストラップ固定機構(34b)の1つに取り付けられる締結ストラップ(32)とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は概して、可撓性の締結ストラップなどを有するレスピレーターに関する。より具体的には、本発明は、レスピレーターを着用者に簡単に適応及び固定させるためのハーネスを含むレスピレーター、並びにその作製及びフィッティング方法に関する。
【背景技術】
【0002】
レスピレーターを着用者の頭に取り付け固定するために、レスピレーターに可撓性の締結ストラップを設けることは周知である。このような目的を達成するための多種多様なアプローチが存在する。代表的なアプローチとしては、対向し合う末端部を引き寄せて併せ、結ぶことによって着用者の後頭部で固定可能である1対の締結ストラップを有するマスク本体を含むレスピレーターを提供することが挙げられる。更に別のアプローチは、着用者の頭にフィットする弾性の紐を用いる。更に別のアプローチは、着用者の後頭部でストラップ/紐を解除可能な形で併せて固定できるようにする締め具、フック、又はその他の類似の機構のような締結具をストラップ/紐の自由端に設ける。更に別のアプローチは、マスク本体に1対のストラップループを用いるもので、各ループを着用者の頭の上で引っ張り、各ループを着用者の後頭部に配置して、良好なフィットをもたらすことによって、レスピレーターを着用者の顔にフィットさせる。更に別のアプローチは、締結ストラップ又は紐の有効長を調節して、レスピレーターを適切にフィットさせることができるようにすることを目的としている。レスピレーターが適切にフィットしないと、着用者の不快感が増大する可能性、及びレスピレーターの外辺部での密閉係合が最小化される可能性がある。したがって、適切なフィッティングは重要である。
【0003】
既知のアプローチは、それぞれのニーズに対応するが、それでもなお、いくつかの短所が存在する。例えば、着用者の後頭部から取り付けて固定するタイプの既知のレスピレーターでは、特にヘルメットのような保護帽を被っているときに、着用者の後頭部からの取り付け及び固定が困難なときがある。更には、後頭部で取り付ける配置の既知のタイプのものでは、適切にフィットさせるための有効な調節機能を、とりわけ簡単かつ確実な形で通常提供できない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第00/01737号
【特許文献2】米国意匠特許第424,688号
【特許文献3】米国意匠特許第431,647号
【特許文献4】米国意匠特許第443,927号
【特許文献5】米国再発行特許第28,102号
【特許文献6】米国特許出願公開第09/109,497号
【特許文献7】米国特許第4,419,993号
【特許文献8】米国特許第4,536,440号
【特許文献9】米国特許第4,790,306号
【特許文献10】米国特許第4,807,619号
【特許文献11】米国特許第4,850,347号
【特許文献12】米国特許第4,874,399号
【特許文献13】米国特許第4,971,052号
【特許文献14】米国特許第5,035,239号
【特許文献15】米国特許第5,062,421号
【特許文献16】米国特許第5,307,796号
【特許文献17】米国特許第5,411,576号
【特許文献18】米国特許第5,472,481号
【特許文献19】米国特許第5,558,089号
【特許文献20】米国特許第5,617,849号
【特許文献21】米国特許第5,706,804号
【特許文献22】米国特許第5,908,598号
【特許文献23】米国特許第5,924,420号
【特許文献24】米国特許第6,057,256号
【特許文献25】米国特許第6,123,077号
【特許文献26】米国特許第6,125,849号
【特許文献27】米国特許第7,028,689号
【特許文献28】米国特許第5,025,052号
【特許文献29】米国特許第5,099,026号
【特許文献30】米国特許第6,213,122号
【特許文献31】米国特許第6,238,466号
【特許文献32】米国特許第6,068,799号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、特に、保護帽を被っていても、着用者の頭に簡単に着脱できるレスピレーターを提供するという点で、この分野の改善をもたらすと共に、適切なフィット力をもたらす広範な調節機能も、簡単かつ確実に行える形で提供できるようにしたいという継続的な要望が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の1つの代表的な実施形態では、
(a)マスク本体と、(b)前記マスク本体に取り付けられたハーネスであって、このハーネスが(i)前記マスク本体の第1の側面に配置された第1の締結ストラップ固定機構と、(ii)前記第1の側面と対向する、前記マスク本体の第2の側面に配置された第2の締結ストラップ固定機構と、(iii)前記第1及び第2の締結ストラップ固定機構の1つに取り付けられる締結ストラップとを含み、(iv)前記第1及び第2の締結ストラップ固定機構のもう一方の固定機構によって、レスピレーターを着用するときに、前記締結ストラップを前記もう一方の固定機構の上に引き寄せて、前記もう一方の固定機構の上に保持できるようにすると共に、前記締結ストラップを前記もう一方の固定機構の上に引き寄せることによって、前記もう一方の固定機構から前記締結ストラップを手で取り外せるようにもするハーネスとを含むレスピレーターについて定める。
【0007】
本開示の別の代表的な実施形態は、レスピレーターを作製するためのプロセスであって、前記プロセスが、着用者の顔にフィットするように適合されると共に、対向し合う側面部分を有するマスク本体を準備する工程と、1対の固定機構が1つずつ、対向し合う側面部分の対応する方に取り付けられるように、前記固定機構を前記マスク本体に取り付ける工程と、締結ストラップの対向し合う末端部分を前記固定機構の1つに取り付ける工程であって、前記締結ストラップが、ループとして形成可能な中間部分を有し、この中間部分が、レスピレーターを着用するときに、もう一方の固定機構の上に保持されるように、前記もう一方の固定機構に解除可能な形で固定できると共に、前記もう一方の固定機構の上に引き寄せることによって、前記もう一方の固定機構から前記締結ストラップを手で取り外せるようにする工程と、を含むプロセスを提供する。
【0008】
本開示の別の代表的な実施形態は、レスピレーターを着用者の顔にフィットさせるプロセスであって、前記プロセスが、マスク本体とハーネスとを有するレスピレーターであって、前記ハーネスが締結ストラップと1対の固定機構とを含み、前記マスク本体の各側面の上に前記固定機構があり、前記締結ストラップが、前記固定機構の1つに取り付けられる、対向し合う末端部と、前記固定機構のもう一方に解除可能な形で固定されるように、前記対向し合う末端部の中間に形成されるループ部分とを有するレスピレーターを準備する工程と、片方の手で前記マスク本体を着用者の顔に当てて押さえる工程と、前記レスピレーターを着用するときに、もう一方の手で前記ループ部分を掴んで、前記ループ部分を後頭部に巻き付け、前記固定機構のもう一方の上に前記ループ部分を引っ掛けて、前記もう一方の固定機構の上に前記ループ部分を保持するようにすると共に、前記ループ部分を前記もう一方の固定機構の上に引き寄せることによって、前記もう一方の固定機構から前記締結ストラップを手で取り外せるようにする工程と、を含むプロセスを提供する。
【0009】
本開示の態様は、マスク本体と、前記マスク本体を素早く、利便的に、かつしっかりと着用者に取り付け、及び/又は着用者から取り外すことができるようにするハーネスとを含むレスピレーターである。
【0010】
本開示の別の態様は、着用者がヘルメットなどのような保護帽を被っていても、レスピレーター本体を素早く、利便的に、かつしっかりと着用者の顔に取り付け、及び/又は着用者の顔から取り外すことができるようにするハーネスを有するレスピレーターを含むレスピレーターである。
【0011】
本開示の別の態様は、着用者がレスピレーター本体を着用者の顔にフィット及び調節しやすくして、適切なフィットをもたらすことができるようにする、レスピレーターのハーネスである。
【0012】
本開示の別の態様は、ハーネスのデザインが非常にシンプルで、最小限の数の部品が用いられており、かつ、複雑な構造を有さないことにより、その構造が比較的製造しやすいものであるという点で有益である、レスピレーターのハーネスである。
【0013】
上記の態様は、着用者がレスピレーターを堅実にかつ素早く、鼻及び口を含む着用者の顔に取り付けることができる可能性を高める。
【0014】
上記の態様は、着用者がそれによって、着用者の不快感を増大させ、レスピレーターの外辺部での密閉係合を潜在的に最小化する可能性を改善する。
【0015】
本発明の上記及び他の態様は、本発明の図面及び発明を実施するための形態において、更に完全に図示及び説明されているが、同様の参照番号は同様の部分を表すために用いられている。しかしながら、説明及び図面は、例示のためのものに過ぎず、本発明の範囲を必要以上に限定する形で読み取るべきではないことを理解されたい。
【0016】
用語解説
本発明の説明に用いられる用語は、次の意味を有する。
【0017】
「清浄空気」とは、濾過されて汚染物質を除去したか、又は他の方法で呼吸しても安全にされた、ある体積の空気又は酸素を意味する。
【0018】
「閉鎖位置」とは、可撓性フラップが本質的に封止面と完全に接触している位置を意味する。
【0019】
「汚染物質」とは、一般的に粒子と考えられていなくてもよいが(例えば、有機蒸気など)、空気中に浮遊できる、粒子及び/又は他の物質を意味する。
【0020】
「外す」とは、衣類などを人から脱がせる又は取り外すことを意味する。
【0021】
「着用する」とは、衣類として身に着けることを意味する。
【0022】
「呼気」は、濾過フェイスマスク着用者が吐き出す空気である。
【0023】
「呼気流」とは、呼気中に呼気弁の開口部を通過する気流を意味する。
【0024】
「吸気弁」とは、開くと、流体が濾過フェイスマスクの内部気体空間から出られるようにする弁を意味する。
【0025】
「外部気体空間」とは、呼気が、呼気弁を通ってその向こう側へ出た後に入っていく周囲大気空間を意味する。
【0026】
「濾過フェイスマスク」とは、着用者の少なくとも鼻と口を覆うと共に、着用者に清浄空気を供給できる呼吸保護用具(ハーフ及びフルフェイスマスク及びフードを含む)を意味する。
【0027】
「フラップ」とは、呼気流からの空気のような動流体からの力に応じて位置を変える動的要素を意味する。
【0028】
「可撓性フラップ」とは、動流体から加えられる力に応じて曲がる又は撓むことができるシート状の物品を意味し、この動流体は、呼気弁の場合は呼気流であり、吸気弁の場合は吸気流である。
【0029】
「ハーネス」とは、少なくとも1つの締結ストラップと、マスク本体のようなものを一緒に保持するために共に相互作用する少なくとも1つの締結ストラップ連結要素とを含む支持用配列体を意味する。
【0030】
「保護帽」とは、安全又は保護目的で人の頭に被せるヘルメット、硬質帽、フードなどのような物品を意味する。
【0031】
「吸気弁」とは、開くと、流体が濾過フェイスマスクの内部気体空間の中に入れるようにする弁を意味する。
【0032】
「内部気体空間」は、マスク本体と人の顔面との間の空間を意味する。
【0033】
「マスク本体」とは、人の少なくとも鼻及び口の上にフィットすることができ、外部気体空間から分離された内部気体空間を画定するのを助ける構造体を意味する。
【0034】
「粒子」とは、空気中に浮遊可能ないずれかの液体及び/又は固体物質を意味し、例えば、病原体、細菌、ウィルス、粘液、唾液、血液などがある。
【0035】
「レスピレーター」とは、顔の全部又は一部を覆う用具であって、吸気を濾過する、又は着用者の吸入用の気体を供給するために用いられる用具を意味する。
【0036】
「封止面」とは、弁が閉鎖位置にあるときに、フラップと接触する表面を意味する。
【0037】
「締結ストラップ」とは、イソプレン、ポリイソプレン、及び天然ゴムなどを含むプラスチックのように、弾性特性を有する材料の細長い可撓性ストリップであって、ループとして形成可能であると共に、物を結合又は固定するために用いられるストリップを意味する。
【0038】
添付の図面と併せて、本発明の上記の態様及びその他の特長について詳細に説明するが、添付図面では、いくつかの図面にわたって、同じ構造体を示すために同じ参照番号を用いている。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明に従って作製された、マスク本体とハーネスとを含むレスピレーターの1つの代表的な実施形態の正面斜視図。
【図2】図1のレスピレーターの後面斜視図。
【図3】図1に示されているように着用者が着用している状態のレスピレーターの正面斜視図。
【図4】図1のレスピレーターの連結用留め具を示す後面斜視図。
【図5】本発明に従って作製されたハーネスの左側正面斜視図。
【図6】前記ハーネスの留め具の構成要素の1つの上面斜視図。
【図7】図6の留め具の構成要素の底面斜視図。
【図8】図6の留め具の構成要素の正面斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0040】
図1〜8は、着用者でのフィッティング及び調節を容易にする本開示の原理に従って作製されたレスピレーター10の代表的な実施形態を示している。図3及び4に示されているように、着用者12は、有益なことに、ヘルメット15などのような保護帽15を着用していても、レスピレーター10を着用者の頭14に着脱できる。ユーザーは、レスピレーターの着脱時に保護帽を脱ぐ必要がないため、これは非常に有益である。それに加えて、レスピレーター10は、様々な寸法の着用者に対応するように簡単に調節され、安全性を高める確実かつ快適なフィットをもたらす。
【0041】
図1〜8のレスピレーター10は、同一出願人による米国特許第7,028,689号に記載されているものと類似の濾過フェイスマスク10であってよく、前記特許は、本明細書に組み込まれる。濾過フェイスマスク10は、カップ状のマスク部分16を有し、このマスクには、例えばウィリアムズ(Williams)らの米国特許第6,125,849号に記載されている技法を含む好適な技法を用いて、呼気弁18が取り付けられている。濾過フェイスマスク10は、保護又は衛生目的で、顔の全部又は一部を覆うことができる。呼気弁18は、レスピレーター10の内側の圧力上昇に応じて開き、この圧力上昇は、着用者が呼気するときに生じる。呼気弁18は通常、呼気と吸気との間、及び吸気中には閉じたままである。
【0042】
マスク本体16は、着用者の顔とマスク本体の内面との間に内部気体空間又は空隙(図示せず)を作り出すように着用者の顔と間隔を置いた関係で、人の鼻及び口の上にフィットするように適合されている。マスク本体16は流体透過性であり、典型的には、呼気が、マスク本体16を通過する必要なしに、呼気弁18を通じて内部気体空間から出られるように、呼気弁18がマスク本体16に取り付けられている場所に配置された開口部19(図2)が設けられている。マスク本体16の上の開口部19の1つの典型的な位置は、マスクを着用しているときに着用者の口がくる位置のすぐ前である。この位置に開口部19、すなわち呼気弁18を配置することによって、呼気弁が、レスピレーター10の着用者が発生させた呼気圧力に応じて、より簡単に開くことができるようになる。この図1に示されているタイプのマスク本体16では、本質的にマスク本体16の露出面の全体が、吸気に対して流体透過性である。
【0043】
アルミニウムのような金属の柔軟で柔らかいバンドを含むノーズクリップ22をマスク本体16の上に設けて、濾過フェイスマスク10を着用者の鼻及び口の上に所望通りのフィットする関係に保持できるようにマスク本体16の形を整えることができる。好適なノーズクリップの例は、米国特許第5,558,089号に示されている。
【0044】
マスク本体16は、図1〜3に示されているように、湾曲した半球形を有することができる。しかし、マスク本体16は、最終用途に応じて、本質的にいかなる適切な形状を取ることもできる。マスク本体16は、図示されているような構造を有するカップ状マスクであることができるが、使用していないときには平らに折り畳めるが、着用するときにはカップ形状に開くことのできる、三つ折り構造を有することもできる(ボストック(Bostock)らの米国特許第6,123,077号、ヘンダーソン(Henderson)らの米国意匠特許第431,647号、ブライアント(Bryant)らの同第424,688号を参照のこと)。本発明のフェイスマスクは、チェン(Chen)らの米国意匠特許第443,927号に開示されている平らに二つ折りされるマスクのような数多くのその他の形体を取ってもよい。マスク本体16は、流体不透過性であると共に、米国特許第5,062,421号に示されているマスクのように、マスク本体に取り付けられたフィルターカートリッジを有することもできる。それに加えて、マスク本体16を、前記の負圧マスクとは対照的に、正圧空気取入れ口と共に用いるように適応させることもできる。正圧マスクの例は、グラニス(Grannis)らの米国特許第5,924,420号、及びブラウン(Braun)らの同第4,790,306号に示されている。濾過フェイスマスクのマスク本体は、例えば米国特許第5,035,239号及び同第4,971,052号に開示されているように、清浄空気を着用者に供給する内蔵型の呼吸器に接続することもできる。マスク本体は、着用者の鼻と口のみを覆う(このようなマスクは「ハーフマスク」という)だけではなく、着用者の呼吸器系に加えて着用者の視覚も保護するために、目も覆う(このようなマスクは「フルフェイスマスク」という)ように構成されてもよい(例えばライシェル(Reischel)らの米国特許第5,924,420号を参照のこと)。マスク本体は、着用者の顔から隔置してよく、あるいは、着用者の顔とぴったり重なるか又はごく近接した位置にあってもよい。いずれの場合にも、マスクは、内部気体空間を画定する助けをしており、吐き出された空気がその中に入ってから、呼気弁を通ってマスク内部を離れる。マスク本体はまた、その周辺部に示温性のフィット表示シールを有して、適切なフィットが確立されているか否かを着用者が容易に確認できるようにすることができる(スプリンゲット(Springett)らの米国特許第5,617,849号を参照のこと)。
【0045】
濾過フェイスマスク10を着用者の顔にぴったりと保持するために、マスク本体16には、締結ストラップ32と1対の締結固定機構34a、bとを含むハーネス30が設けられている。図1〜3は、マスク本体16が、内側成形層36及び外側濾過層38のような多数の層を含んでよいことを示している。成形層36は、マスク本体16に構造を提供し、外側濾過層38を支持する。成形層36は、濾過層38の内側及び/若しくは外側(又は両側)に配置してよく、例えば、熱結合性繊維の不織布ウェブから作製されてカップ状の形体に成形されることができる(デュールド(Dyrud)らの米国特許第4,807,619号、及びバーグ(Berg)の米国特許第4,536,440号を参照のこと)。成形層36は、多孔質層、又は、スコブ(Skov)の米国特許第4,850,347号に開示されている成形層のように、可撓性プラスチックの、開口加工が施された「魚網」タイプの網状組織からも作製することができる。この成形層は、スコブ(Skov)の特許、又はクロンザー(Kronzer)らの米国特許第5,307,796号に記載されているもののような既知の手順に従って成形することができる。成形層36は、マスクに構造を提供すると共に、濾過層への支持力を提供するが、典型的に大きめの粒子を捕捉するためのフィルターとしても機能してよい。内側フィルター層36と外側フィルター層38が合わさって、吸気フィルター要素として作用する。つまり、着用者が吸気すると、空気はマスク本体16を通じて取り込まれ、空中浮遊粒子は、繊維、具体的には、外側フィルター層38内の繊維間の隙間に捕捉される。図2では、外側フィルター層38は、マスク本体16と一体的であり、すなわち、マスク本体の一部を形成し、フィルターカートリッジのようにマスク本体に後から取り付けられる(又はマスク本体から取り外される)アイテムではない。
【0046】
図1に示されているレスピレーター10のような負圧ハーフマスクレスピレーターで一般的な濾過材は、帯電マイクロファイバー、具体的にはメルトブロウンマイクロファイバー(BMF)の絡合ウェブを含むことが多い。マスク本体内のフィルターとして用いることができる繊維性材料の例は、バウマン(Baumann)らの米国特許第5,706,804号、ピーターソン(Peterson)の同第4,419,993号、メイヒュー(Mayhew)の米国再発行特許第28,102号、ジョーンズ(Jones)らの米国特許第5,472,481号及び同第5,411,576号、並びにルソー(Rousseau)らの同第5,908,598号に開示されている。これらの繊維は、ポリプロピレン、及び/又はポリ4−メチル−1−ペンテン(ジョーンズ(Jones)らの米国特許第4,874,399号、及びデュールド(Dyrud)らの同第6,057,256号を参照のこと)のようなポリマーを含んでよく、濾過性能を高めるフッ素原子及び/又はその他の添加剤(「フッ素化エレクトレット(Fluorinated Electret)」という名称の米国特許出願公開第09/109,497号(国際公開第00/01737号として公開)、並びにクレーター(Crater)らの米国特許第5,025,052号及び同第5,099,026号を参照のこと)も含んでよく、性能を高めるための低濃度の抽出性炭化水素を有してもよい(例えばルソー(Rousseau)らの米国特許第6,213,122号を参照のこと)。繊維性ウェブも、リード(Reed)らの米国特許第4,874,399号、並びに同第6,238,466号及び同第6,068,799号(いずれもルソー(Rousseau)ら)に記載されているように、向上した耐オイルミスト性を有するように作製してよい。
【0047】
呼気弁18は、超音波溶接、膠付け、接着剤結合(ウィリアムズ(Williams)らの米国特許第6,125,849号を参照のこと)、又は機械的なクランプなどの様々な技法を用いてマスク本体に固定することができる。呼気弁18は、弁座40と、空気の流動を制御する弁フラップ42(図2)とを含む。弁座40は、典型的には、一体型の一片の物体に成型される比較的軽量のプラスチックで作製される。弁座40は、射出成形技法により作製できる。弁フラップ42と接触する封止面は典型的には、必ず良好な封止が得られるように、実質的に均一に滑らかに構築される。フラップ42は、レスピレーター10の内側の圧力の上昇に応じて開くものであり、この圧力上昇は、着用者が呼気するときに生じる。呼気弁18は通常、呼気と吸気との間、及び吸気中には閉じたままである。フラップ42は、呼気中に弁座40から持ち上がる自由部分46を有する可撓性フラップであることができる。自由部分46が、弁座40と接触していないとき、呼気は、内部気体空間から外部気体空間に移動することができる。呼気は、外部気体空間に直接移動してもよく、あるいは、例えば、マスクが衝突要素も含むか、フィルター付き呼気弁を含む場合には、より蛇行した経路を取ってもよい。封止面は、開口部48を取り囲む又は包囲して、望ましくない汚染物がこれを通ることを防ぐ。封止面及び弁開口部48は、前側から見るとき、本質的にいかなる形状をもとることができる。例えば、封止面と弁開口部48は、正方形、矩形、円形、楕円形などであってよい。封止面の形は、弁開口部48の形と一致する必要はなく、弁開口部48の形も、封止面の形と一致する必要はない。
【0048】
濾過フェイスレスピレーター10の着用者が呼気すると、呼気は通例は、マスク本体16と呼気弁18との両方を通過する。マスク本体内の濾材並びに/又は成形及びカバー層とは対照的に、呼気弁18を通過する呼気の割合が最も高いと、最高の快適性が得られる。呼気が封止面から可撓性弁フラップ42を持ち上げることによって、呼気が内部気体空間から呼気弁18の開口部48を通って排出される。十字部材50は、封止面、及び最終的には呼気弁18を安定させる。十字部材50は、吸入中にフラップ42(図2)がひっくり返って弁の開口部48の中に入るのを防ぐこともできる。
【0049】
本発明の代表的な実施形態は呼気弁を用いるが、本開示では、吸気弁を用いてもよいこと、また、更に言えば、呼吸を制御するためのその他の器具を代わりに用いてよいことを構想している。
【0050】
レスピレーター10を着脱すると共に、レスピレーター10を調節するように適合された、1つの代表的な実施形態のハーネス30について言及する。ハーネス30は、最小限の数の部品を用い、これらの部品は、複雑な構造を有さず、比較的製造及び使用がしやすい。上述のように、ハーネス30は、図示されているように、単一の締結ストラップ32と、締結ストラップ32と協働するようにマスク本体16の対向し合う側面部分に取り付けられた1対の締結ストラップ固定機構34a、bとを含む。後述のように、ハーネス30によって、レスピレーター10が着用者に着脱可能になるうえに、特にヘルメット15などを着用しているときに、レスピレーターをマスク本体に合わせるのが極めて容易になる。
【0051】
この代表的な実施形態では、締結ストラップ固定機構34a、bは同一であるため、本明細書では、1つの締結ストラップ固定機構の説明のみを示す。締結ストラップ32は、説明される形で、締結ストラップ固定機構のいずれか1つと協働するように適合された対向部分32a、32bを有する。締結ストラップ32は、末端部分32a、32bの中間でループ部分32cを形成するように適合されている。
【0052】
締結ストラップ32は、弾性特性を有する可撓性部材であってよい。締結ストラップ32は、様々な材料で作製することができる。例えば、典型的な材料としては、イソプレン、ポリイソプレン、及び天然ゴムが挙げられる。その他の典型的な材料としては、スパンデックス(Spandex)(商標)及びネオプレン(Neoprene)(商標)が挙げられる。特定の物質に対するアレルギー反応を有する着用者には、快適な感触を提供するポリエステルのような布地で編まれた弾性ゴム材でもよい。弾性締結ストラップ32は、着用者の所望の位置にマスク本体16を保持して、適切なフィットを実現するのを助ける。締結ストラップ32は、後述のようにストラップ固定機構内に形成されている、図示されているような形体(例えばT字型)を有するスリット68と協働する概ね薄い部材である。
【0053】
ストラップ固定機構34aは、底面72を含む一般に拡張したベース部分70を含む成形プラスチック製の一片の部材であってよい。底面72は、適切な手段によって、外層に熱結合してよい。あるいは、底面72は、マスク本体16の外層に接着接合してもよい。この締結ストラップ固定機構は、一般に頂部が平らな保持部分74を含む。ベース部分70及び保持部分74は、ブリッジ要素76によって併せて結合される。ブリッジ要素76は、レスピレーターを保持するときに締結ストラップ32の幅に対応する距離で、ベース部分70と保持部分74とを相互から隔置させる。図示されているように保持部分74の中に形成されているのが、1対の隔置スリット68である。スリット68は、締結ストラップ32のスリット68への挿入、スリット68からの取り外し及び変位に対応する大きさになっている。着用者は、スリットのうちの対応する方の中に、締結ストラップの末端部分を配置する。スリットによって、締結ストラップは、摩擦力による作用を受けない限りは、静止したままになる。このような摩擦力は、自由端のうちの対応する方を引っ張らない限りは、締結ストラップを1つの位置に保持する傾向がある。末端部を引っ張ると、それに従ってループの大きさが縮小又は拡大する。このように、ハーネス30は調節可能であり、それによって、着用者の顔に対して有効な封止状態を生み出すためにマスク本体16を着用者にフィットさせる。ストラップ固定機構は同一であるため、ユーザーは、ストラップの末端部がストラップ固定機構のどちらか1つに連結するようにストラップを取り付けられるという点で、その取り付けは可逆的である。続いて使用時には、ユーザーは、ループ部分32cを後頭部の周囲に巻き付けて、もう一方のストラップ固定機構にループを固定することができる。
【0054】
これは、着用者の頭に着脱するための操作の数及び複雑度を最小限に抑えるという点で、非常に有益である。更には、ストラップ固定機構34aは、レスピレーター10の前側と隣接して配置される。このため、ユーザーは、ストラップの末端部を見て掴むことができるため、調節をより簡単に行うことができる。したがって、後頭部に手を持っていって調節を行う必要がない。このため、顔の広範な大きさにわたって、優れたフィットを得るための利便的かつ確実なアプローチが提供される。同一のストラップ固定機構が図示されているが、同一でないストラップ固定機構が提供されてもよい。例えば、ストラップ固定機構の1つにスリットを設けてよく、もう一方のストラップ固定機構には、ループ部分を引っ掛かった関係に保持するための保持部材を設ける。
【0055】
レスピレーター10の構造を説明した後は、レスピレーターを着用者に対してフィットさせることについて説明する。本発明のレスピレーター10では、ハーネス30がマスク本体16に取り付けられている。締結ストラップ32の一方の末端部は、摺動自在に一方の固定機構のスリット68を通過して、着用者の顔の一方の側面上で、レスピレーター10をマスク本体16に固定する。レスピレーター10を取り付けるには、着用者は、片方の手でマスク本体16を着用者の顔に当てて押さえる。着用者は、もう一方の手でループ部分を掴み、ループ部分を着用者の後頭部に巻き付け、それをもう一方の固定機構に引っ掛ける。有益なことに、着用者はヘルメットを被ったままで、この作業を行うことができる。これにより、安全性が加わる。締結ストラップとハーネスとの間の摩擦係合によって、レスピレーターは、レスピレーターを着用者の顔にしっかり固定できる。これにより、レスピレーター10が着用者に取り付けられる。
【0056】
適切なフィットを実現するために、着用者は、締結ストラップ32の対向し合う末端部分を引っ張って、ループ部分を拡大又は縮小させ、それによって、着用者の快適感及びサイズに対応させることができる。着用者が、レスピレーター10を外したいと思ったら、装着するときと同様に、片方の手でマスク本体16を押さえながら、もう一方の手で締結ストラップ32をもう一方の固定機構から外すだけである。
【0057】
上記の代表的な実施形態は、本発明の実例に過ぎず、本発明の原理の用途を提供可能な考えられる具体的な実施形態のほんの一部を示すものであることを理解されたい。当業者であれば、特許請求の範囲で示される本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、本発明の原理に従って多種多様なその他の配列を容易に考案できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)マスク本体と、
(b)前記マスク本体に取り付けられたハーネスであって、前記ハーネスが、
(i)前記マスク本体の第1の側面に配置された第1の締結ストラップ固定機構と、
(ii)前記第1の側面と対向する、前記マスク本体の第2の側面に配置された第2の締結ストラップ固定機構と、
(iii)前記第1及び第2のストラップ固定機構の1つに取り付けられる締結ストラップと
を含み、
(iv)前記第1及び第2のストラップ固定機構のもう一方の固定機構によって、レスピレーターを着用するときに、前記締結ストラップを前記もう一方の固定機構の上に引き寄せて、前記もう一方の固定機構の上に保持できるようにすると共に、前記締結ストラップを前記もう一方の固定機構の上に引き寄せることによって、前記もう一方の固定機構から前記締結ストラップを手で取り外せるようにするハーネスと、
を含む、レスピレーター。
【請求項2】
前記第1及び第2の締結ストラップ固定機構の両方が、締結ストラップの対応する末端部分を前記締結ストラップ固定機構内に摩擦によって保持し、それによって、マスク部分に対して締結ストラップのサイズを調節して着用者に合わせることができるように、前記末端部分が、前記締結ストラップ固定機構に対して移動可能になる部分を含む、請求項1に記載のレスピレーター。
【請求項3】
前記第1及び第2の締結ストラップ固定機構の両方が、マスク本体に取り付け可能であるベース部分と、前記締結ストラップのループ部分をストラップ保持部分の上に及びストラップ保持部分から引っ張ることができるように、前記ベース部分から隔置されたストラップ保持部分とを含む、請求項1に記載のレスピレーター。
【請求項4】
対応する前記末端部分を摩擦によって保持する前記部分がスリットである、請求項2に記載のレスピレーター。
【請求項5】
前記マスク部分が濾過フェイスマスクである、請求項1に記載のレスピレーター。
【請求項6】
前記固定機構のそれぞれがプラスチック材料で作製される、請求項1に記載のレスピレーター。
【請求項7】
前記締結ストラップが細長い弾性部材である、請求項1に記載のレスピレーター。
【請求項8】
前記締結ストラップが、イソプレン、ポリイソプレン、天然ゴム、スパンデックス(Spandex)(商標)、ネオプレン(Neoprene)(商標)、及びファブリックで編まれた弾性ゴム材料を含む群の材料で作製される、請求項1に記載のレスピレーター。
【請求項9】
前記締結ストラップの前記末端部分を摩擦によって係合させる前記部分が、前記末端部分を、着用者が末端部分を観察及び把持できるような形で提供するように、前記第1及び第2のストラップ固定機構が、前記マスク本体の側面部分に隣接して配置される、請求項8に記載のレスピレーター。
【請求項10】
レスピレーター用のマスク本体に取り付け可能であるハーネスであって、前記ハーネスが、
末端部分を有する締結ストラップと、
前記マスク本体の第1の側面に取り付け可能である第1の締結ストラップ固定機構と、
前記マスクの対向する第2の側面に取り付け可能である第2の締結ストラップ固定機構であって、前記第2の締結ストラップ固定機構によって、レスピレーターを着用するときに、前記締結ストラップを前記第2の固定機構の上に引き寄せて、前記第2の固定機構の上に保持できるようにすると共に、前記締結ストラップを前記第2の固定機構の上に引き寄せることによって、前記第2の固定機構から前記締結ストラップを手で取り外せるようにする第2の締結ストラップ固定機構と、
を含むハーネス。
【請求項11】
前記第1及び第2の締結ストラップ固定機構の両方が、前記締結ストラップの対応する末端部分を前記締結ストラップ固定機構内に摩擦によって保持し、それによって、前記ハーネスを調整できるように、前記末端部分が、前記締結ストラップ固定機構に対して移動可能になる部分を含む、請求項10に記載のハーネス。
【請求項12】
前記第1及び第2の締結ストラップ固定機構の両方が、マスク本体に取り付け可能である本体部分と、前記末端部分の中間の、前記締結ストラップのループ部分をストラップ保持部分の上に及びストラップ保持部分から引っ張ることができるように、前記本体部分から隔置されたストラップ保持部分とを含む、請求項10に記載のハーネス。
【請求項13】
対応する末端部分を摩擦によって保持する前記部分がスリットである、請求項10に記載のハーネス。
【請求項14】
前記マスク部分が濾過フェイスマスクである、請求項10に記載のハーネス。
【請求項15】
前記第1及び第2の締結ストラップ固定機構のそれぞれが、プラスチック材料で作製される、請求項10に記載のハーネス。
【請求項16】
前記締結ストラップが細長い弾性部材である、請求項10に記載のハーネス。
【請求項17】
前記締結ストラップが、イソプレン、ポリイソプレン、天然ゴム、スパンデックス(Spandex)(商標)、ネオプレン(Neoprene)(商標)、及びファブリックで編まれた弾性ゴム材料を含む群の材料で作製される、請求項16に記載のレスピレーター。
【請求項18】
レスピレーターを作製するためのプロセスであって、前記プロセスが、
着用者の顔にフィットするように適合されると共に、対向し合う側面部分を有するマスク部分を準備する工程と、
1対の固定機構が1つずつ、対向し合う側面部分の対応する方に取り付けられるように、前記固定機構を前記マスク部分に取り付ける工程と、
締結ストラップの末端部分を前記1対の固定機構の1つに取り付ける工程であって、前記締結ストラップが、ループとして形成可能な中間部分を有し、前記中間部分が、レスピレーターを着用するときに、前記1対の固定機構のもう一方の固定機構の上に保持されるように、前記もう一方の固定機構に解除可能な形で固定できると共に、前記もう一方の固定機構の上に引き寄せることによって、前記もう一方の固定機構から前記締結ストラップを手で取り外せるようにする工程と、
を含むプロセス。
【請求項19】
前記締結ストラップの前記末端部を取り付ける前記工程が、前記固定機構の両方にスリットを設けることと、前記締結ストラップの末端部のそれぞれが、前記固定機構の前記スリットの対応する1つを通過するように、前記締結ストラップの末端部のそれぞれを配置することとを含む、請求項18に記載のプロセス。
【請求項20】
レスピレーターを着用者の顔にフィットさせるプロセスであって、前記プロセスが、
マスク本体とハーネスとを有するレスピレーターであって、前記ハーネスが締結ストラップと1対の固定機構とを含み、前記マスク本体の各側面の上に前記固定機構があり、前記締結ストラップが、前記固定機構の1つに取り付けられる、対向し合う末端部と、前記固定機構のもう一方に解除可能な形で固定されるように、前記対向し合う末端部の中間に形成されるループ部分とを有するレスピレーターを準備する工程と、
前記マスク本体が着用者の顔の上に配置されるように、片方の手で前記マスク本体を押さえる工程と、
前記レスピレーターを着用するときに、もう一方の手で前記ループ部分を掴んで、着用者の後頭部に巻き付け、前記固定機構のもう一方の上に前記ループ部分を引っ掛けて、前記もう一方の固定機構の上に前記ループ部分を保持するようにすると共に、前記ループ部分を前記もう一方の固定機構の上に引き寄せることによって、前記もう一方の固定機構から前記締結ストラップを手で取り外せるようにする工程と、
を含むプロセス。
【請求項21】
1つの前記固定機構に対して前記対向し合う末端部分を引っ張って、前記ループ部分の大きさを拡大又は縮小させることによって、前記マスク本体を着用者に合わせる作業を行う、請求項20に記載のプロセス。
【請求項22】
片方の手で前記マスク本体を押さえて、もう一方の手でもう一方の固定機構から前記ループ部分を外すことによって、前記レスピレーターが取り外し可能である、請求項21に記載のプロセス。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公表番号】特表2010−531710(P2010−531710A)
【公表日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−514898(P2010−514898)
【出願日】平成20年5月5日(2008.5.5)
【国際出願番号】PCT/US2008/062605
【国際公開番号】WO2009/002608
【国際公開日】平成20年12月31日(2008.12.31)
【出願人】(505005049)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (2,080)
【Fターム(参考)】