説明

バイオセンサを用いた測定方法

【課題】
信頼性が高くかつ測定精度の高い、バイオセンサを用いた測定方法を提供する。
【解決手段】
添加した液体試料が反応部14で呈色反応を起こした後、呈色した反応部14に照射ビーム16を走査させて吸光度信号を検出する。その後、バイオセンサ8の供給部12に照射ビーム16を走査させて、吸光度信号を検出し、検出した吸光度信号から供給部12に残留している液体試料の量を求める。そして、残留液体試料の量に基づいて上記反応部14における吸光度信号を補正し、該補正した吸光度信号から添加液体試料中の分析対象物の濃度を算出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生物学的なサンプルの分析を行うバイオセンサを用いた測定方法に関し、特に、光学的な信号検出を行って分析対象物の濃度測定を行う測定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のバイオセンサを用いた測定方法について説明する。図5(a)は、従来の定量測定装置の概略構成図であり、図5(b)はバイオセンサの構成図である。
【0003】
図5(a)に示す定量測定装置500は、半導体レーザ1、コリメートレンズ2、開口部3、ビームスプリッタ4、参照光5、第1のフォトダイオード6、集光レンズ7、第2のフォトダイオード10、および計測部30を備えている。
【0004】
コリメートレンズ2は、半導体レーザ1の出射光を平行ビームに変換する。開口部3は、ビームを絞る。ビームスプリッタ4は、ビームを偏光する。第1のフォトダイオード6は、ビームスプリッタ4で反射されたビームを参照光5として受光する。集光レンズ7は、ビームスプリッタ4で透過されたビームを集光し、バイオセンサ8の所定位置に導く。第2のフォトダイオード10は、バイオセンサ8からの散乱光9を受光する。計測部30は、フォトダイオード6,10の出力をそれぞれLog変換するLog変換部31,32と、該Log変換部31,32で求めたLog変換値を減算することにより、吸光度信号34を求める減算部33とを備えている。
【0005】
図5(b)に示すバイオセンサ8は、一定量の液体試料11が添加される供給部12、液体試料を展開する展開部13、および液体試料中の分析対象物の濃度に応じて呈色する反応部14からなる。呈色している反応部14の吸光度信号34を読みとることで、分析対象物の濃度を求めることができる。
【0006】
次に、動作について説明する。
半導体レーザ1から出射された光は、コリメートレンズ2を通過することによって平行ビームに変換される。この平行ビームは、開口部3を通過してビームスプリッタ4に入射される。ビームスプリッタ4で反射された一部の光ビームは、参照光5として第1のフォトダイオード6で受光される。一方、ビームスプリッタ4を透過した残りの光ビームは、集光レンズ7によってバイオセンサ8上の呈色している反応部13に照射され、バイオセンサ8上からの散乱光9を第2のフォトダイオード10で受光する。そして、参照光5を受光した第1のフォトダイオード6の出力、および散乱光9を受光した第2のフォトダイオード10の出力をそれぞれLog変換し、第1のフォトダイオード6のLog変換値から第2のフォトダイオード10のLog変換値を減算することにより、吸光度信号34を得る。この吸光度信号34から液体試料中の分析対象物の濃度を求める。
【0007】
ところで、添加した液体試料が不十分な量である場合や、目詰まりなどの発生により展開不良である場合、液体試料中の分析対象物の濃度を正確に測定することができない。
【0008】
ここで、図6(a)に、バイオセンサ8の供給部12に十分に液体試料11を添加した場合の展開の様子を示している。添加した液体試料11は、展開部13、反応部14を経て下流側端部の測定部15に到達する。一方、図6(b)に、バイオセンサ8の供給部12に添加した液体試料11が不足している場合で、下流側端部の測定部15に到達していない。測定部15に液体試料11が到達しているかどうかは、バイオセンサ8の測定部15に光ビームを照射し、得られる吸光度信号から判断することができる。これにより、液体試料の添加量不足や展開不良を検知することができる。
【特許文献1】特開2003−4743号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、前記従来の測定方法では、バイオセンサの浸透具合にばらつきがある場合や液体試料が血液である場合、ヘマトクリット値の違いや含有タンパク量の違いによる粘度のばらつきのため、液体試料のバイオセンサ上の下流側端部への到達位置にばらつきが発生する。そのため、到達位置に応じて液体試料の添加量不足を正確に検出ことができない。例えば、幅が2mm、長さが20mm、必要添加量が5μLであるバイオセンサに血液を添加した場合、添加量が2μL以上少ないときは添加量不足を検出することができるが、添加不足量が2μL以下であるときは検出することができない。
【0010】
また、従来の測定方法では、液体試料の添加量不足を検知するだけで、分析対象物の測定値を補正することができなかった。
【0011】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、信頼性が高くかつ測定精度の高い、バイオセンサを用いた測定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1にかかる測定方法は、一定量の液体試料が添加される供給部と、前記液体試料を輸送する展開部と、前記液体試料が反応する反応部とを備えたバイオセンサを用いて、液体試料中に含まれる分析対象物の濃度を測定する測定方法において、前記添加した液体試料が前記バイオセンサの反応部で反応を起こした後、前記バイオセンサの供給部に残留している前記液体試料の量を特定することを特徴とする。
【0013】
これにより、液体試料の展開が十分に行われているかどうかを知ることができ、信頼性が高く、かつ測定精度の高い、バイオセンサを用いた測定方法を実現可能である。
【0014】
また、本発明の請求項2にかかる測定方法は、請求項1に記載の測定方法において、前記バイオセンサの供給部における残留液体試料の量を特定した後、該残留液体試料の量に応じて、前記分析対象物の濃度の値を補正することを特徴とする。
【0015】
これにより、添加試料中に含まれる分析対象物の濃度をより正確に求めることができ、信頼性が高く、かつ測定精度の高いバイオセンサを用いた測定方法を実現可能である。
【0016】
また、本発明の請求項3にかかる測定方法は、請求項1に記載の測定方法において、前記液体試料を前記バイオセンサの供給部に添加直後に、該供給部に添加された前記液体試料の量を測定し、前記供給部への液体試料の添加量が一定量であるかどうかを判断することを特徴とする。
【0017】
これにより、液体試料の添加量不足を精度良く検出することができ、信頼性が高く、かつ測定精度の高い、バイオセンサを用いた測定方法を実現可能である。
【0018】
また、本発明の請求項4にかかる測定方法は、請求項1に記載の測定方法において、上記バイオセンサの供給部における残留液体試料の量は、前記供給部に光を照射して得られる該供給部からの透過光もしくは反射光から検出した吸光度に基づいて特定することを特徴とする。
【0019】
これにより、添加試料中に含まれる分析対象物の濃度をより正確に求めることができ、信頼性が高く、かつ測定精度の高いバイオセンサを用いた測定方法を実現可能である。
【0020】
また、本発明の請求項5にかかる測定方法は、請求項4に記載の測定方法において、前記バイオセンサの供給部に照射する光の波長帯域は、300nm〜580nmの範囲であることを特徴とする。
【0021】
これにより、供給部の液体試料残留量をより正確に測定することができ、測定精度をより高めることができる。
【0022】
また、本発明の請求項6にかかる測定方法は、請求項4に記載の測定方法において、前記バイオセンサの供給部に照射する光の波長は、前記バイオセンサの反応部に照射する光の波長と異なることを特徴とする。
【0023】
これにより、測定する位置に応じて波長の異なる光を照射し、読み取り不良を防ぐことができ、測定精度をより高めることができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明のバイオセンサを用いた測定方法によれば、一定量の液体試料が添加される供給部と、前記液体試料を輸送する展開部と、前記液体試料が反応する反応部とを備えたバイオセンサを用いて、液体試料中に含まれる分析対象物の濃度を測定する測定方法において、前記添加した液体試料が前記バイオセンサの反応部で反応を起こした後、バイオセンサの供給部に残留している液体試料の量を測定し、該残留量に応じて分析対象物の濃度の値を補正するようにしたので、信頼性が高くかつ測定精度の高い測定方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下に、本発明のバイオセンサを用いた測定方法の実施の形態を図面とともに詳細に説明する。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1による、バイオセンサを用いた測定方法について説明する。
【0026】
図1(a)は、本実施の形態1による定量測定装置100の概略構成図であり、図1(b)はバイオセンサの構成図である。図1において、図5と同一構成要素については同一符号を付す。
【0027】
図1(a)に示す定量測定装置100は、半導体レーザ1、コリメートレンズ2、開口部3、ビームスプリッタ4、参照光5、第1のフォトダイオード6、集光レンズ7、第2のフォトダイオード10、および計測部30を備えている。
【0028】
コリメートレンズ2は、半導体レーザ1の出射光を平行ビームに変換する。開口部3は、ビームを絞る。ビームスプリッタ4は、ビームを偏光する。第1のフォトダイオード6は、ビームスプリッタ4で反射されたビームを参照光5として受光する。集光レンズ7は、ビームスプリッタ4を透過したビームを集光して、バイオセンサ8の所定位置に導く。第2のフォトダイオード10は、バイオセンサ8からの散乱光9を受光する。
【0029】
計測部30は、第1のフォトダイオード6および第2のフォトダイオード10の出力をそれぞれLog変換するLog変換部31,32と、該Log変換部31,32で求めたLog変換値を減算することにより、吸光度信号34を求める減算部33とを備えている。
【0030】
図1(b)に示すバイオセンサ8は、一定量の液体試料が供給される供給部12、液体試料を展開する展開部13、および液体試料中の分析対象物の濃度に応じて呈色する反応部14を備えている。
【0031】
次に、本実施の形態1による測定方法について詳細に説明する。
半導体レーザ1から出射された光は、コリメートレンズ2を通過することによって平行ビームに変換される。なお、半導体レーザ1の波長は635nmを使用する。この波長の条件は、標識試薬の金コロイドと試料の血液(赤血球)との吸光度差が十分得られ、かつ、金コロイドの吸光度感度が十分得られるものであり、かつ、光ディスク等で使用されているなどの理由から波長を決定した。この平行ビームは、開口部3で絞られた後、ビームスプリッタ4に入射される。
【0032】
ビームスプリッタ4で反射された一部の光ビームは、参照光5として第1のフォトダイオード6で受光される。一方、ビームスプリッタ4を透過した残りの光ビームは、集光レンズ7によってバイオセンサ8上の呈色した反応部14に照射され、その反応部14からの散乱光9が第2のフォトダイオード10で受光される。
【0033】
参照光5を受光した第1のフォトダイオード6の出力と、散乱光9を受光した第2のフォトダイオード10の出力はそれぞれLog変換され、第1のフォトダイオード6のLog変換値から第2のフォトダイオード10のLog変換値を減算することにより、反応部14における吸光度信号34が得られる。
【0034】
呈色している反応部14の吸光度信号を読み取った後に、バイオセンサ8の供給部12に半導体レーザ1の出射光を照射して、その吸光度信号を読み取る。具体的には、図2(a)に示すように、照射ビーム16を位置Aから位置Eまでの領域に照射し、該領域における吸光度信号を読み取る。図2(b)に、供給部12における吸光度信号を示す。残留液体試料17により上昇した吸光度信号の幅、たとえば、図2(b)の矢印で示した幅の距離を測定することにより、バイオセンサ8の供給部12に残留している液体試料の量を特定する。そのため、液体試料が全血で、供給部12への必要添加量が5μLである場合、供給部12に残留している液体試料17の量を0.1μL単位で検出することができる。
【0035】
ところで、添加液体試料中の分析対象物の濃度を正確に測定するためには、バイオセンサ8の供給部12に液体試料が常に一定量添加される必要がある。供給部12に対する液体試料の必要量添加量5μLである場合、添加量を、必要添加量の100%、75%、50%と減らして添加したときの反応部14における吸光度を、図3に示す。図3より、必要添加量の低下とともに、反応部14における吸光度が比例的に低下していることがわかる。したがって、残留液体試料17から添加不足量を計算し、該添加不足量に応じて、前記反応部14において得られた吸光度信号34を補正することで、液体試料中の分析対象物の濃度をより正確に測定することができる。
【0036】
なお、供給部12への照射ビーム16の走査を、液体試料の添加直後に行うようにすれば、供給部12に添加される液体試料が常に一定量添加されているかどうかを判断することができる。
【0037】
このような実施の形態1によれば、添加した液体試料がバイオセンサ8の反応部14で呈色反応を起こした後、バイオセンサ8の供給部12に残留している液体試料の量を特定し、該残留液体試料の量に基づいて、呈色した反応部14において得られた吸光度信号34を補正することで、添加した液体試料中の分析対象物の濃度を求めるようにしたので、信頼性が高く、かつ測定精度の高い測定方法を提供することができる。
【0038】
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2による、バイオセンサを用いた測定方法について説明する。
【0039】
図4は、本実施の形態2による定量測定装置200の概略構成図である。図4において、図1と同一構成要素については同一符号を付し、その説明を省略する。
【0040】
図4に示す定量測定装置200は、図1に示す上記実施の形態1の定量測定装置100の構成に加え、さらに、半導体レーザ18、コリメートレンズ19、および開口部20を備えている。
【0041】
以下、本実施の形態2による測定方法について説明する。
半導体レーザ1から出射された光は、コリメートレンズ2を通過することによって平行ビームに変換される。なお、半導体レーザ1の波長は635nmを使用する。この波長の条件は、標識試薬の金コロイドと試料の血液(赤血球)との吸光度差が十分得られ、かつ、金コロイドの吸光度感度が十分得られるものであり、かつ、光ディスク等で使用されているなどの理由から波長を決定した。この平行ビームは、開口部3で絞られた後、ビームスプリッタ4に入射される。
【0042】
ビームスプリッタ4で反射された一部の光ビームは、参照光5として第1のフォトダイオード6で受光される。一方、ビームスプリッタ4を透過した残りの光ビームは、集光レンズ7によってバイオセンサ8上の呈色した反応部14に照射され、その反応部14からの散乱光9が第2のフォトダイオード10で受光される。
【0043】
参照光5を受光した第1のフォトダイオード6の出力と、散乱光9を受光した第2のフォトダイオード10の出力はそれぞれLog変換され、第1のフォトダイオード6のLog変換値から第2のフォトダイオード10のLog変換値を減算することにより、反応部14における吸光度信号34が得られる。
【0044】
呈色している反応部14の吸光度信号を読み取った後、バイオセンサ8の供給部12に、半導体レーザ18の出射光を照射して、その吸光度信号を読み取る。
【0045】
ここで、半導体レーザ1と半導体レーザ18の相違点について詳細に説明する。
液体試料が血液の場合の反応部14に照射する光の波長の条件は、標識試薬の金コロイドと試料の血液(赤血球)との吸光度差が十分得られ、かつ、血液の吸光度が少ない波長であることが必要とされるため、半導体レーザ1の波長は635nmを使用している。これにより、血液の流れ残りによる影響を受けずに、反応部14の呈色部位の吸光度信号を読み取ることができる。
【0046】
しかしながら、半導体レーザ1を用いて供給部12に残留している血液の吸光度信号を測定しようとすると、635nmの波長では十分な吸光度信号が得られないので、読みとり不良が発生してしまう。
【0047】
そこで、本実施の形態2では、血液成分に対する吸収強度の高い波長を有する光を用いて供給部12に残留している血液量を測定するようにした。具体的には、300nm〜580nmの範囲の波長帯域のレーザ光を発生する半導体レーザ18を用いて、供給部12における吸光度測定を行うようにした。これにより、波長が635nmの半導体レーザ1で測定するよりも10倍以上の吸光度信号を得ることができ、読み取り不良の発生を防ぐことができる。
【0048】
この半導体レーザ18から出射された光は、コリメートレンズ19、開口部20を通過することにより平行ビームとなり、ビームスプリッタ4に入射される。そして、ビームスプリッタ4を透過した光は参照光5として、また、ビームスプリッタ4で反射された光は検出光として使用し、供給部12の吸光度を測定する。該測定結果から、供給部12に残留している血液量を求める。
【0049】
そして、求めた液体試料残留量に基づいて、反応部14で得られた吸光度信号を補正し、分析対象物の濃度を算出する。
【0050】
このような実施の形態2では、呈色している反応部14の吸光度の測定には、波長が635nmである半導体レーザ1を使用し、供給部12の吸光度の測定には、波長が580nmの半導体レーザ18を使用することで、読み取り不良の発生を防ぎ、供給部12の液体試料残留量をより正確に検出することができ、分析対象物の濃度の測定精度をより高めることができる。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明にかかる測定方法は、信頼性が高く、かつ測定精度の高い、生物学的なサンプルの分析を行うバイオセンサを用いた測定方法として利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の実施の形態1におけるバイオセンサ及びそれを用いた測定方法の概略構成図である。
【図2】本発明の実施の形態1における供給部の残留液体試料から得られる吸光度信号を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態1における供給部への必要添加量による液体試料濃度に対する吸光度信号を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態2におけるバイオセンサ及びそれを用いた測定方法の概略構成図である。
【図5】従来のバイオセンサ及びそれを用いた測定方法の概略構成図である。
【図6】従来のバイオセンサにおける、添加液体試料の展開の様子を示す図である。
【符号の説明】
【0053】
1 半導体レーザ(635nm)
2 コリメートレンズ
3 開口部
4 ビームスプリッタ
5 参照光
6 第1のフォトダイオード
7 集光レンズ
8 バイオセンサ
9 散乱光
10 第2のフォトダイオード
11 液体試料
12 供給部
13 展開部
14 反応部
15 測定部
16 照射ビーム
17 残留液体試料
18 半導体レーザ(580nm以下)
19 コリメートレンズ
20 開口部
30 計測部
31,32 Log変換部
33 減算部
34 吸光度信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一定量の液体試料が添加される供給部と、前記液体試料を輸送する展開部と、前記液体試料が反応する反応部とを備えたバイオセンサを用いて、液体試料中に含まれる分析対象物の濃度を測定する測定方法において、
前記添加した液体試料が前記バイオセンサの反応部で反応を起こした後、前記バイオセンサの供給部に残留している前記液体試料の量を特定する、
ことを特徴とする測定方法。
【請求項2】
請求項1に記載の測定方法において、
前記バイオセンサの供給部における残留液体試料の量を特定した後、該残留液体試料の量に応じて、前記分析対象物の濃度の値を補正する、
ことを特徴とする測定方法。
【請求項3】
請求項1に記載の測定方法において、
前記液体試料を前記バイオセンサの供給部に添加直後に、該供給部に添加された前記液体試料の量を測定し、前記供給部への液体試料の添加量が一定量であるかどうかを判断する、
ことを特徴とする測定方法。
【請求項4】
請求項1に記載の測定方法において、
上記バイオセンサの供給部における残留液体試料の量は、前記供給部に光を照射して得られる該供給部からの透過光もしくは反射光から検出した吸光度に基づいて特定する、
ことを特徴とする測定方法。
【請求項5】
請求項4に記載の測定方法において、
前記バイオセンサの供給部に照射する光の波長帯域は、300nm〜580nmの範囲である、
ことを特徴とする測定方法。
【請求項6】
請求項4に記載の測定方法において、
前記バイオセンサの供給部に照射する光の波長は、前記バイオセンサの反応部に照射する光の波長と異なる、
ことを特徴とする測定方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−191085(P2008−191085A)
【公開日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−27963(P2007−27963)
【出願日】平成19年2月7日(2007.2.7)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】