説明

バチルスサブチリスKCCM10639またはKCCM10640を含む植物病害防除用組成物およびこれらを用いた植物病害防除方法

本発明は、新菌株バチルスサブチリスKCCM10639またはKCCM10640を含む植物病害防除用組成物、およびこれを用いた植物病害防除方法に関し、さらに詳しくは、新菌株バチルスサブチリスKCCM10639、KCCM10640またはこれらの混合物の純粋培養物、これらの純粋培養物を有効成分として含有する微生物製剤、およびこれを用いた植物病害防除方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
最近、多くの研究者は、植物の生長およびヒトの健康に有利に利用するために土壌内の微生物相を変化させる努力を行っている。バクテリゼーション(Bacterization)とは、微生物培養物を作物成長または生育部位に接種することを意味し、このような接種は、たまには多大な作物の増収をもたらすこともがある。ところが、実際、その接種された微生物が根圏でどんな役割を果たすかについては未だ明確ではない。微生物は、種類によっては作物生長期間内に根圏で安定して生存生育することによりその密度を維持させる種類もあるが、既存の根圏微生物によって排斥されることにより根圏に定着できないものもある。この際、根の周りで安定して定着および増殖する微生物を「根圏微生物」と呼ぶ。
【0002】
微生物の根圏定着とは、非常に積極的な過程であって、微生物が種子の表面または土壌内で生存しながら、炭水化物とアミノ酸に富んだ種子分泌物を用いて増殖し、根の表面に付着して、生長する根に沿って移動増殖する全体的な過程である。また、この根圏微生物は、潅水によって主導的に根の下部まで移動する。
【0003】
代表的な根圏微生物としては、シュードモナス、アゾトバクター、バチルスなどがある。根圏微生物は、その増殖速度が速く、運動性があり、根分泌物を好むという傾向があるが、植物に有益な影響を与える種類を「植物生長促進根圏微生物」という。以前には植物生長促進根圏微生物の有益効果が例えば大根、ジャガイモ、サトウキビなどの根作物についてのみ認識されたが、最近では、例えばオートムギ、豆、綿花、落花生、桃、稲および野菜類などの多様な作物におけるその肯定的効果が認められている。
【0004】
微生物接種処理による生長促進効果と病害防除効果は、コインの両面として認識されなければならない。すなわち、生長促進効果を持つ微生物が病害抑制効果を示すこともあり、病害抑制機能微生物が植物生長を促進するという事実が多くの研究者によって解明されている。一例として、植物生長促進効果が認められたある微生物(シュードモナス細菌)は、根圏の有害細菌およびカビの密度を低下させて病害を減らすことにより、相対的に作物生育を促進させるという研究結果がある。
【0005】
すなわち、これまでその作用メカニズムが知られた大部分の植物生長促進根圏微生物は、有害根圏微生物を制御することにより、間接に作物生育を促進するものと知られている。
【0006】
一方、根圏微生物が、植物生長を促進させる物質(生理活性物質)を生産することにより、植物生長を直接促進させる場合もある。すなわち、これらの生理活性物質は、根による養分吸収を促進させることにより、根毛発育増進や根および茎生長促進などの効果を発揮すると知られている。結局、植物生長促進根圏微生物は、病害防除による生育促進効果の外にも、特殊生理活性物質を生産して作物の生理を変化させることにより、病菌侵入に対する植物体自己防御能力を倍加させて病害防止および生長促進効果を示すのである。
【0007】
根圏微生物による生物学的防除メカニズムは、抗菌性、競争、溶菌、特定養分の枯渇、シアン生産などによると知られている。
抗菌性の場合、研究室内で病院菌に対する抗菌能(拮抗能)が認められる根圏微生物は、作物栽培現場において必ずしも同じ抗菌力を発揮するのではないが、その大部分が深い相関度を示す。
【0008】
抗菌力は、主に根圏微生物が分泌する抗生物質とシデロフォア(Siderophore)によると知られているが、病害生物防除の主効果は主に抗生物質による。例えば、ある植物生長促進根圏微生物は、小麦栽培土壌への投与の際に小麦の根の周りにフェナジン(phenazine)という強力な抗生物質を分泌して病原菌を抑制することにより、病害防止だけでなく、増収効果を示している。
【0009】
競争とは、根圏栄養分と根の病害敏感部位に対して根圏微生物と病原菌間の競争によって病原菌を無力化させることにより、病害抑制効果を得ることをいう。植物生長促進根圏微生物(シュードモナス細菌)は、多様な栄養成分を速い速度で摂取し、病原菌が利用する必須栄養成分を枯渇させることにより、病原菌が根の特定部位を介して侵入して発病させる。ところが、この植物生長促進根圏微生物がその特定部位を先占して定着することにより、病原菌の根内侵入が不可能になって発病を予防することができる。
【0010】
溶菌とは、植物生長促進根圏微生物が生産するカビ破壊酵素の作用によって病原性カビを死滅させることをいう。すなわち、植物生長促進根圏微生物がキチナーゼというカビ細胞壁溶解酵素を生産して病原性カビ(ピシウム(Pythium)など)の細胞を破壊することにより、病害防止および増収効果を図ることができる。
微量元素の一つである鉄成分は微生物生長の必須元素であるが、土壌中における鉄は主に3価鉄の不溶性状態で存在するので、微生物に直接には利用できない。微生物は、これらの不溶性鉄を吸収して利用するためにシデロフォアという物質を生産し、シデロフォア−鉄が結合したキレート化合物を作ることにより、鉄を利用することができるのである。植物生長促進根圏微生物は、多量または優れた機能のシデロフォアを生産して速い速度で鉄を利用することにより、根圏の有害微生物(病原菌を含む)の生長に必要な鉄成分を枯渇させてしまう。よって、病原菌は、生長および根内侵入を行うことができなくなる。
【0011】
多くの根圏微生物はシアン化合物を作り、これは病原菌の防除に役に立っている。すなわち、シアン化合物は、根圏の病原菌菌体に致命的な損傷を被らせることにより、その生育を阻止することができる。
【背景技術】
【0012】
韓国特許出願第1998−0012807号、第2001−0063465号および第2003−0079546号には、バチルスサブチリスを用いた植物病害防除方法が開示されている。線虫に殺虫効果を持つバチルス菌が、韓国特許出願第2002−004324号および第2002−004325号に開示されており、昆虫に殺虫効果を持つバチルスが、韓国特許出願第2002−0017167号および第2004−7007871号などに開示されている。また、韓国出願第2003−0005335号には、バチルスレンチモブス(Bacillus lentimobs)を用いた微生物農薬および前記微生物の突然変異菌株が開示されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の目的は、植物病害防除のための新菌株バチルスサブチリス(Bacillus subtilis)KCCM−10639またはKCCM10640を提供することにある。
【0014】
また、本発明の他の目的は、芝生病害の予防に効果的な新菌株バチルスサブチリスKCCM−10639またはKCCM10640を提供することにある。
【0015】
本発明の別の目的は、新菌株バチルスサブチリスKCCM−10639またはKCCM10640の純粋培養物を有効成分として含有する植物病害防除用微生物製剤、およびこれを用いた植物病害防除方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、植物の生長促進のための新菌株バチルスサブチリスKCCM−10639およびKCCM10640を提供する。
本発明は、新菌株バチルスサブチリスKCCM−10639またはKCCM10640の純粋培養物を有効成分として含有する植物病害防除用微生物製剤を提供する。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る新菌株バチルスサブチリスKCCM−10639およびKCCM10640は、植物の病害発生を効率よく抑制した。特に、前記微生物は耐性胞子を形成するから、微生物製剤の製造の容易性および製品の生物学的安定性がある。また、新菌株バチルスサブチリスKCCM−10639およびKCCM10640は、現在多く使用している化学農薬に耐性を示すため、化学農薬と交互的または同時に使用可能である。また、多様な病害発生環境条件でも優れた増殖活性を有し、土壌に対する優れた定着能を持っている。したがって、本発明に係る微生物製剤は、植物病害、特に芝生病害の防除に非常に優れた能力を持っている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明は、植物の生長促進のための新菌株バチルスサブチリスKCCM−10639およびKCCM10640を提供する。
本発明は、新菌株バチルスサブチリスKCCM−10639またはKCCM10640の純粋培養物を有効成分として含有する植物病害防除用微生物製剤を提供する。
【0019】
本発明のバチルスサブチリス菌株は、菌株自体、またはその培養体、その抽出物またはその胞子単独で担体と混合して粉末、ペレット、顆粒または溶液などに剤形化して植物病害防除用微生物製剤として使用することができる。前記担体としては水、ホワイトカーボン、カオリン、ゼオライトなどを使用することができる。
【0020】
剤形化された微生物製剤は、植物が生長している土壌、または成長中の植物表面に処理することにより、植物病害による植物成長の抑制およびこれによる枯死を防除することができる。
【0021】
本発明は、前記微生物製剤を用いた植物病害防除方法を提供する。
以下、実施例によって本発明をさらに詳しく説明する。但し、下記実施例は本発明を例示するものに過ぎず、本発明の内容を限定するものではない。
【0022】
実施例1:菌株の単離、同定および特徴
新菌株バチルスサブチリスKCCM−10639またはKCCM−10640は、全国ゴルフ場のグリーンおよびフェアウェイ表土層(10cm内外)から選抜されたが、耐性胞子を形成し、優れた抗菌活性を示す菌株が選抜された。また、既存の化学農薬に対して耐性を示す菌株が選択された。
【0023】
選択された微生物菌株の中でも、優れた効能を持つ微生物を単離し、同定した。その結果、バチルスサブチリス2種として同定された。これらのそれぞれは2004年12月28日韓国微生物保存センターに寄託し、それぞれKCCM−10639、KCCM10640の寄託番号を与えられた。
【0024】
新菌株KCCM−10639およびKCCM10640バチルスサブチリス菌株の共通特徴
[1]ゴルフ場の根圏および葉圏に棲息している土着微生物菌株である。
[2]製造の容易性および製品の生物学的安定性のための耐性胞子形成菌株である。
[3]既存の化学農薬との交互的使用のために、残留農薬に死滅しない。
[4]生物学的防除のために優れた抗菌活性を示す。
[5]多様な病害発生環境条件で優れた増殖活性を持つ。
[6]芝生刈取物と土壌栄養分を餌として生存および繁殖が優れる。
[7]土壌に対する優れた定着能を持っている。

【0025】
1.新菌株KCCM−10639およびKCCM−10640の培養的な特徴
PDA(ジャガイモ抽出液300g、ブドウ糖20g、寒天15g、蒸留水1L)で培養が行われ、生長適正pHの範囲はpH5〜9であり、最適のpHはpH7内外である。生長適正温度の範囲は15〜30℃であり、最適の生長温度は25℃内外である。酸素要求度は強好気性であり、培養48時間以内に耐性胞子の生成が誘導される。

【0026】
2.形態的特徴
形態が桿状(Rod shape)であり、耐性胞子を生成し、澱粉加水分解能力があり、運動性がある。図1は新菌株バチルスサブチリスKCCM10639の電子顕微鏡写真(A)および光学顕微鏡写真(B)である。耐性胞子に該当する部分を円で示した。図2は新菌株バチルスサブチリスKCCM10640の電子顕微鏡写真(A:5,000倍、B:10,000倍)である。

【0027】
3.分類
16srDNA塩基配列分析の結果、NCBIにあるバチルスサブチリスrDNA配列と99.9%の相同性を示し、いずれもバチルスサブチリスとして同定された。

【0028】
実施例2:植物病害防除効果の確認
ゴルフ場のグリーンおよびフェアウェイ芝生病害である「リゾクトニア病害(ラージパッチ、ブラウンパッチ、春はげ症)」、「ピシウム病害(ピシウムブライト)」に対する病害抑制効果を試験した。
【0029】
リゾクトニア病害防除を試験するために、リゾクトニア菌(Rhizoctonia solani)を使用し、ピシウム病害に対する防除を試験するために、ピシウム菌(Pythium sp.)を試験菌株として選択した。培養した拮抗菌を火炎滅菌したループに若干浸けてテスト用栄養ブロス寒天(Nutrient Broth Agar)培地上の中央部分に2〜3回若干掻いてやる。対象病原菌であるRhizoctonia spp.およびPythium sp.は、直径8mmのサイズで切り取ってNB培地の両側に載せておく。25℃で2〜3日間培養した後、各対象病原菌に対する拮抗力を観察した。
【0030】
図3はバチルスサブチリスKCCM10639のリゾクトニア菌(Rhizoctonia solani)に対する拮抗作用を示す。KCCM10639がプレートの中央に直線形態で接種され、プレートの両端に、リゾクトニア菌(Rhizoctonia solani)が成長した寒天プレートを置き、2日生長させた後の写真である。
【0031】
図4はバチルスサブチリスKCCM10639のピシウム菌(Pythium sp.)に対する拮抗作用を示す。左は対照区を示し、右はKCCM10639が中央に直線形態で接種されたときにピシウム菌(Pythium sp.)の成長を抑制することを示す。
【0032】
図5はバチルスサブチリスKCCM10640のリゾクトニア菌(Rhizoctonia solani)に対する抗菌活性を示す。(A)はバチルスサブチリスKCCM10640が接種されたものであり、(B)は対照区である。
【0033】
図6はバチルスサブチリスKCCM10640のピシウム菌(Pythium sp.)に対する抗菌活性を示す。(A)はバチルスサブチリスKCCM10640が接種されたものであり、(B)は対照区である。
【0034】
図7はリゾクトニア菌(Rhizoctonia solani)に対する拮抗作用を示す。(A)はバチルスサブチリスKCCM10639であり、(B)はバチルスサブチリスKCCM10640である。
【0035】
実施例3:従来の殺菌剤(化学農薬)に対する耐性の確認
(1)実験方法
[1]N.A(nutrient broth agar)培地を2〜3日前に作っておく。
[2]滅菌水(蒸留水)を作る。そして、農薬を実際使用量(勧奨使用量)だけの割合で滅菌数(蒸留水)に溶解させる。
[3][2]の100μLをろ紙に吸収させ、水分を乾燥させる。そして、拮抗菌を100μLスミアリング(smearing)した培地に前記ろ紙を載せる。その後、密封し、25℃で2日間培養する。対照区は蒸留水とする。
[4]実験結果を観察する。
[5]菌の成長を観察し、紙ディスクの周辺にクリアゾーン(生長阻止帯)生成有無を確認する。
[6]クリアゾーンが生成されていなければ、拮抗菌株はその農薬に耐性があるものであり、クリアゾーンが生成されていれば、農薬に影響を受けるものである。この際には、クリアゾーンの直径を測定してその度合いを記録する。
【0036】
(2)結果
新菌株KCCM10639およびKCCM10640は、従来の殺菌剤に対して耐性を示す。従来の殺菌剤の種類およびこれに対する耐性の度合いを表1に示す。
【0037】
【表1】

【0038】
実施例3:植物病原性の検証
芝生に病原菌と本発明に係る微生物を同時接種して芝生に病気を誘発するか否かを確認し、その結果を図8に示した。芝生に病原菌と本発明に係る微生物を同時接種した結果、病原菌の生長は抑制したが、芝生には感染を誘発しなかった。よって、本発明に係る微生物は、芝生に対して非病原性であり、優れた抗菌活性を持っていることを確認した。

【0039】
実施例4:微生物製剤の製造方法
(1)液剤の製造
[1]栄養ブロスパウダー(Nutrient Broth powder)8gとシリコンオイル0.5〜1.0mLを水1Lと均一に混ぜる。
[2]121℃で15分間高温高圧滅菌(Autoclaving)した後、拮抗菌0.1〜2mLを接種する。
[3]25℃で4日間培養した後、培養液を収去する。
【0040】
(2)粒剤の製造
[1]ゼオライト5kgに前記収去した液剤1Lを均一に混ぜる。
[2]粒剤製造機で40℃で1日間乾燥させた後、乾燥した粒剤を収去する。

【0041】
実施例5:本発明に係る微生物製剤を用いた芝生における病害発生抑制の効果
実施例4によって製造された微生物製剤に対し、例えば光度、湿度などの環境要因が実際現場と同様に制御される人工植物生長相自動制御システムで植物病害防除効果を確認した。ピシウム菌(Pythium sp.)およびリゾクトニア菌(Rhizoctonia solani)を接種し、実施例4によって製造された微生物製剤を処理したとき、芝生における病害発生率が87〜95%抑制された(図9参照)。また、ピシウム菌に汚染した土壌に、実施例4によって製造された微生物製剤を混合処理したとき、病害発生率が100%抑制された(図10参照)。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明に係る新規のバチルスサブチリスKCCM10639およびKCCM10640菌は、植物の病害発生を効率よく抑制した。特に、前記微生物は耐性胞子を形成するから、微生物製剤の製造の容易性および製品の生物学的安定性がある。また、新菌株バチルスサブチリスKCCM10639およびKCCM10640は、現在多く使用している化学農薬に耐性を示すため、化学農薬と交互的或いは同時に使用可能である。また、多様な病害発生環境条件でも優れた増殖活性を有し、土壌に対する優れた定着能を持っている。したがって、本発明に係る微生物製剤は、植物病害、特に芝生病害の防除に非常に優れた能力を持っている。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】バチルスサブチリスKCCM10639の3500倍の電子顕微鏡写真(A)および400倍の光学顕微鏡写真(B)を示す。耐性胞子部分は円で表示した。
【図2】バチルスサブチリスKCCM10640の電子顕微鏡写真である。(A):5000倍、(B):10000倍。
【図3】バチルスサブチリスKCCM10639のリゾクトニア菌(Rhizoctonia solani)に対する拮抗作用を示す。KCCM10639がプレートの中央に直線形態で接種され、プレートの両端に、リゾクトニア菌(Rhizoctonia solani)が成長した寒天プレートを置き、2日生長させた後の写真である。
【図4】バチルスサブチリスKCCM10639のピシウム菌(Pythium sp.)に対する拮抗作用を示す。左は対照区を示し、右はKCCM10639が中央に直線形態で接種されたときにピシウム菌(Pythium sp.)の成長を抑制することを示す。
【図5】バチルスサブチリスKCCM10640のリゾクトニア菌(Rhizoctonia solani)に対する抗菌活性を示す。(A):バチルスサブチリスKCCM10640が接種されたもの、(B):対照区。
【図6】バチルスサブチリスKCCM10640のピシウム菌(Pythium sp.)に対する抗菌活性を示す。(A):バチルスサブチリスKCCM10640が接種されたもの、(B):対照区。
【図7】リゾクトニア菌(Rhizoctonia solani)に対する拮抗作用を示す。(A):バチルスサブチリスKCCM10639、(B):バチルスサブチリスKCCM10640。
【図8】本発明に係る微生物製剤が植物病原性を持たないことを示す。
【図9】微生物製剤を用いた芝生における病害発生抑制効果を示す。
【図10】微生物製剤を病原菌汚染土壌に処理した場合の病害発生抑制効果を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
植物病害防除のための新菌株バチルスサブチリスKCCM10639またはKCCM10640。
【請求項2】
請求項1に記載のバチルスサブチリスKCCM10639、KCCM10640またはこれらの混合物の純粋培養物を有効成分として含有する、植物病害防除のための微生物製剤。
【請求項3】
請求項1に記載のバチルスサブチリスKCCM10639、KCCM10640またはこれらの混合物の有効量を植物または土壌に撒布することにより、植物病害を防除する方法。
【請求項4】
請求項1に記載のバチルスサブチリスKCCM10639、KCCM10640またはこれらの混合物の有効量と添加剤を混合することを特徴とする、微生物製剤の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2009−511012(P2009−511012A)
【公表日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−534440(P2008−534440)
【出願日】平成18年10月2日(2006.10.2)
【国際出願番号】PCT/KR2006/003990
【国際公開番号】WO2007/043771
【国際公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【出願人】(508098408)
【Fターム(参考)】