説明

バックライト

【課題】低本数の光源を用いたバックライトにおいて輝度ムラを抑制する。
【解決手段】画像表示装置用バックライト100であって、複数本の熱陰極蛍光ランプ10と、複数本の熱陰極蛍光ランプ10を収納する筐体20とを備え、筐体20の底面20bは反射板21となっており、反射板21の主面20bに沿った平行方向における蛍光ランプ10の第1光度(Ih)は、垂直方向における蛍光ランプ10の第2光度(Iv)よりも大きいことを特徴とするバックライト100である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置に用いられるバックライト、特に、直下型液晶ディスプレイ用バックライトに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、液晶ディスプレイのバックライトの光源としては、冷陰極蛍光ランプが主に採用されている。冷陰極蛍光ランプは、細径化に適しているので、薄型化が要求されるバックライトの光源として用いられている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002−116704号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
近年、液晶ディスプレイの大画面化が進んでおり、これに伴ってバックライトも大型化してきている。このバックライトの大型化により、光源として冷陰極蛍光ランプを用いると、点灯回路が複雑になるとともに、使用するランプ本数の増加により、消費電力が高くなることが危惧されている。
さらに説明すると、冷陰極蛍光ランプは、他のランプと比べて駆動に必要な電圧(駆動電圧)が大きく、高圧な電源を用いることが必要である。特に、画面サイズが32インチ以上のような大画面の液晶ディスプレイが最近登場しているため、ランプ長はより長くなり、その分、駆動電圧はさらに高圧化する傾向が強くなっている。
【0004】
また、冷陰極蛍光ランプは、1本当たりに投入する電力が小さいため、画面輝度を確保するためには本数を多くする必要があり、それゆえに、部品コストが増大するとともに、組み立て工数がかかるという問題が顕在化する可能性が高い。
そのような中、冷陰極蛍光ランプよりも高効率・高出力である熱陰極蛍光ランプをバックライトの光源として採用することが検討され始めている。熱陰極蛍光ランプを採用することで、上述した特長により、消費電力を抑えるとともに、ランプ本数を削減することで、点灯回路の簡素化・部品コストダウン・組み立て工数削減が期待できる。しかしながら、バックライトとしては冷陰極蛍光ランプの開発・研究が今日に至るまで盛んに行われた結果、熱陰極蛍光ランプの欠点が克服されていないのが実情である。
【0005】
本願発明者は、液晶ディスプレイの大画面化に伴って益々顕在化してくるバックライトの問題を、現在主流の冷陰極蛍光ランプの改良により解決するのではなく、熱陰極蛍光ランプを用いることによって解決することを試みている。
本願発明者の検討によると、熱陰極蛍光ランプを用いたバックライトは、確かに、冷陰極蛍光ランプと比較してランプ本数を減らすことができるが、それでも、ランプ本数を減らすと、デメリットが顕在化してくることがわかった。つまり、バックライト内のランプ本数が極端に少ないと(例えば、冷陰極蛍光ランプの半分程度)、画面の輝度ムラが酷くなり、液晶ディスプレイ用のバックライトとしての使用が不可となってしまう。特に、画面中央付近の輝度ムラは、直ちに画像の品質劣化に繋がるため、即、不適となることがわかった。したがって、画面サイズが32インチまたはそれ以上の液晶ディスプレイにおいては、低本数の蛍光ランプで画面の輝度ムラの悪化を抑制するのは至難であった。
【0006】
加えて、液晶ディスプレイの薄型化の傾向に伴って、今日、直下型バックライトの薄型化(例えば、40mm以下)が求められており、バックライトを構成する筐体の厚さを小さくすることが更に輝度ムラの悪化を増進させるに至っている。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、低本数の光源を用いたバックライトにおいて、輝度ムラを抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るバックライトは、画像表示装置に用いられるバックライトであり、複数本の蛍光ランプと、前記複数本の蛍光ランプを収納する筐体とを備え、前記筐体内の底面は、反射板となっており、かつ、前記反射板の主面に沿った平行方向における前記蛍光ランプの第1光度は、前記平行方向に直交する垂直方向における前記蛍光ランプの第2光度よりも大きいことを特徴とする。
【0008】
ある好適な実施形態において、前記第1光度は、前記第2光度に対して1.2倍以上である。
ある好適な実施形態において、前記第1光度は、前記第2光度に対して10.0倍以下である。
ある好適な実施形態において、前記蛍光ランプは、内面に蛍光体が形成されたバルブと、前記バルブ内に設けられ、熱電子を放出するフィラメントとから構成された熱陰極蛍光ランプである。
【0009】
ある好適な実施形態において、前記熱陰極蛍光ランプは、前記バルブの断面が略楕円形の形状を有している。
ある好適な実施形態において、前記筐体の深さは、40mm以下である。
ある好適な実施形態において、前記複数本の蛍光ランプのそれぞれは、前記平行方向における蛍光層の厚さと前記垂直方向における蛍光体層の厚さとが異なる。
【0010】
前記垂直方向における蛍光体層の厚さは、前記平行方向における蛍光層の厚さよりも厚いことが好ましい。
ある好適な実施形態において、前記複数本の蛍光ランプのそれぞれは、前記垂直方向に遮光材を有している。
ある好適な実施形態において、前記複数の蛍光ランプのそれぞれは、二重管の構造を有している。
【0011】
ある好適な実施形態において、前記反射板のうち、前記熱陰極蛍光ランプの間には補助反射板が設けられている。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、反射板の主面に沿った平行方向における蛍光ランプの第1光度が、当該平行方向に直交する垂直方向における蛍光ランプの第2光度よりも大きい構成にしているので、低本数の光源を用いたバックライトであっても、均斉度の低下を抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本願発明者は、大画面化が益々加速する液晶ディスプレイ用のバックライトに好適なものは、現在主流の冷陰極蛍光ランプ(CCFL)を用いたものでなく、冷陰極蛍光ランプと比べて1本あたりに大出力の電力を投入できる熱陰極蛍光ランプ(HCFL)を用いたものに移行すると考え、研究開発を行っていた。そのように移行すると考えた理由は、熱陰極蛍光ランプの「大出力」という特徴を生かすことで、液晶テレビにおけるコントラスト比を大きくすることができ、動画を含めた高画質化が可能となるとともに、冷陰極蛍光ランプに比べ、バックライトとして使用するランプの本数が大幅に削減でき、コストダウンが可能であるからである。このような開発の中、本願発明者は、種々の検討を加えて、熱陰極蛍光ランプが低本数でも液晶ディスプレイ用のバックライトとして輝度ムラを許容できる構成を見出し、本発明に至った。
【0014】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面においては、説明の簡潔化のため、実質的に同一の機能を有する構成要素を同一の参照符号で示す。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。
図1から図4を参照しながら、本発明の実施形態に係るバックライト100について説明する。
【0015】
図1は、本実施形態のバックライト100を含む画像表示装置(液晶表示装置)1000の構成を模式的に示す分解斜視図であり、図2は、本実施形態のバックライト100を構成する熱陰極蛍光ランプ10の断面構成を模式的に示している。図3および図4は、それぞれ、本実施形態のバックライト100および画像表示装置1000の構成を示す断面図および上面図である。
【0016】
本実施形態のバックライト100は、複数本の蛍光ランプ10と、複数本の蛍光ランプ10を収納する筐体20とから構成されている。本実施形態における蛍光ランプ10は、熱陰極蛍光ランプであり、内面に蛍光体(不図示)が形成されたバルブ12から構成されており、バルブ12内には、熱電子を放出するフィラメント14が設けられている。
本実施形態の筐体20の底面20bは、反射板21となっている。そして、反射板21の主面(20b)に沿った平行方向における蛍光ランプ10の第1光度(Ih)は、当該平行方向に直交する垂直方向における蛍光ランプ10の第2光度(Iv)よりも大きくなるように構成されている。なお、本明細書において、平行方向における蛍光ランプ10の第1光度(Ih)を「平行光度」と称する場合があり、垂直方向における蛍光ランプの第2光度(Iv)を「垂直光度」と称する場合がある。平行光度(Ih)と垂直光度(Iv)との関係の詳細は後述する。
【0017】
図2は、本実施形態のバックライト100に用いる熱陰極蛍光ランプ10の断面構成を模式的に示している。本実施形態の熱陰極蛍光ランプ10は、バックライト用として用いられるので、長寿命のものが使用される。好ましくは、熱陰極蛍光ランプ10は、公称寿命1.2万時間以上のランプであり、さらに好ましくは、公称寿命2万時間以上、または、3万時間以上のランプである。なお、ディスプレイとして従来から広く普及しているCRT(陰極線管)の寿命は、約20000時間であるので、それ以上の寿命があるランプであることが望まれる。
【0018】
図示した熱陰極蛍光ランプ10は、直管状のガラスバルブ12と、ガラスバルブ12の両端に配設された一対の電極11とから構成されている。
ガラスバルブ12は、ソーダ石灰ガラス製、または、バリウム・ストロンチウムシリケート(軟化点675℃の軟質ガラス)製である。バルブ12の寸法を例示すると、32インチ用としては、バルブ12の外径12mm、肉厚1.0mm、長さ820mmである。45インチ用としては、バルブ12の外径12mm、肉厚1.0mm、長さ1010mmである。65インチ用としては、バルブ12の外径25.5mm、肉厚1.0mm、長さ1550mmである。なお、105インチ用としては、バルブ12の外径38mm、肉厚0.9mm、長さ2500mmである。なお、バルブの肉厚は、1.2mmにすることもできる。
【0019】
ガラスバルブ12の内面には蛍光体(不図示)が塗布されている。より具体的には、ガラスバルブ12の内面12aには、アルミナからなる保護膜が形成されており、その保護膜の上に蛍光体層が積層されている。蛍光体層を構成する蛍光体は、例えば、赤(Y:Eu)、緑(LaPO:Ce,Tb)および青(BaMgAl1627:Eu,Mn)の各色を発光する希土類蛍光体を混合したものを用いることができる。なお、蛍光体は、他の希土類蛍光体を用いることができる。例えば、赤として、(Y,La):Eu、3.5MgO・0.5MgF・GeO:Mn、緑として、CeMgAl1119:Tb、GdMgB10:Ce,Tb、青として、(Sr,Ca)10(POl2:Euを挙げることができる。
【0020】
ガラスバルブ12内には、水銀と、希ガスが封入されている。本実施形態では、ガラスバルブ12内に、約5mgの水銀(不図示)と、緩衝用希ガスとして常温における圧力500Paのアルゴン(Ar)が封入されている。なお、バルブ12内に封入する水銀は、水銀単体の他に、例えば、亜鉛水銀、スズ水銀、ビスマス、インジウム水銀などのアマルガムの形態で封入することもできる。
【0021】
また、希ガスとしては、アルゴン(Ar)の混合比率が100%のものの他、アルゴン(Ar)にクリプトン(Kr)を混合したものを用いることもできる。クリプトン(Kr)の混合比(分圧比)は、例えば、20%〜60%であり、一例として、アルゴン:クリプトン=50%:50%の混合ガス(ガス圧600Pa)を挙げることができる。
熱陰極蛍光ランプ10は、低圧水銀蒸気放電を応用したランプである。発光の原理は、電子放出物質が塗布されている電極からは、放電(および電極を加熱する別の手段)によって熱電子が放出されるだけの温度を維持することで、電子が供給されアーク放電を維持することができる(これは、冷陰極と大きく異なる点である)。この放電により得られた水銀原子の転移スペクトルのうち、主に254nmの紫外線を蛍光体の励起線として利用することで可視光に転換して利用している。
【0022】
なお、熱陰極蛍光ランプ10は、バルブ12の断面が円形のものに限らず、略楕円形(楕円形、長円、扁平形状などの形状)のものであってもよい。略楕円のバルブ12の一例は、長径/短径の値(外径基準)が1.6であるが、典型的には、1.2≦(L1/L2)≦1.8の範囲のものを用いることができる。略楕円のバルブ12を作製するには、次のようにすればよい。まず、断面円形のバルブ(ガラスバルブ)を用意し、そのバルブを加熱して、略楕円中空の型(金型)の間に配置し、その型によってバルブを挟み込んで変形させれば、略楕円状のバルブ12を得ることができる。なお、バルブ12の内面に塗布されるアルミナや蛍光体は、適宜好適な段階で形成すればよい。あるいは、円形のランプを作製してから、それに熱を加えて、ランプのガラスを軟化させプレス加工して、略楕円バルブ12を製造することもできる。
【0023】
本実施形態における電極11は、フィラメント14と、フィラメント14を保持する一対のリード線13と、この一対のリード線13を保持するビーズガラス15とから構成されている。ビーズガラス15は、ビーズマウントとも称される。図示した電極11は、いわゆるガラスビーズマウント方式のものである。
フィラメント14は、タングステン製であり、本実施形態の構成の一例では、長寿命ランプにするためにエミッタ塗布量を大きくするように複雑なコイル形状としている。すなわち、太いタングステン線の周囲にゆるく覆うように細いタングステン線を巻き付けて長い籠状の構造体を形成し、この構造体を螺旋状に巻いたものが二重コイルと称される。フィラメント14は前記二重コイルをいまいちど螺旋状に巻いて三重コイルとしたもの、または前記三重コイルをさらに螺旋状に巻いて四重コイルとしたものである。フィラメント14が三重コイルの場合、三重目のコイルが5〜7ターンの電極コイルである。またフィラメント14が四重コイルの場合、2〜4ターンの電極コイルである。
【0024】
フィラメント14に塗布されるエミッタは、例えば、ストロンチウム、カルシウム、バリウムの酸化物である。本実施形態では、長寿命ランプを実現するために、フィラメント14に塗布するエミッタ量を多くするようにしており、本実施形態では、熱陰極蛍光ランプ10の一本あたり、一対の電極のうちの一つのフィラメント14に5.0mg以上のエミッタを塗布している。なお、希ガスの構成をアルゴン100%でなく、アルゴンよりも原子量の大きいクリプトンを所定混合比で混入させると、エミッタがフィラメント14から飛散し難くなり、その技術的意味でランプ寿命を長くすることができる。
【0025】
図示した電極11は、ガラスバルブ12の封止部16にてピンチシールされている。また、ガラスバルブ12の少なくとも一方の端部には、排気管17が封着されている。この排気管17は、バルブ12内を排気したり、希ガスを封入したりする時に使用され、その排気・封入の後に封着されたものである。なお、排気管17をバルブ12の一端でなく、両端に設けると、ガス排気・封入を効率良く行うことができるメリットがある。また、それにより、バルブ12内部の不純物の割合を低下させることもできる。
【0026】
ガラスバルブ12の端部には、封止部16や排気管17を覆うように口金50が設けられている。なお、封止部16から外へ延びたリード線(13)の延長部18と口金50との結線手法は、ランプ10の仕様に合わせて適宜決定すればよい。具体的には、口金50に形成された外部端子(例えば、ピン)と、リード線13の延長部18とが電気的に接続される。
【0027】
図1、図3及び図4に示すように、熱陰極蛍光ランプ10を含むバックライト100は、液晶表示装置1000内に組み込まれており、本実施形態におけるバックライト100は、直下型の画像表示装置用のバックライトである。加えて、バックライト100は、例えば、26インチ以上(好ましくは、32インチ以上。例えば、32インチ、40インチ、42インチ、46インチ、65インチなど)の液晶ディスプレイ用の面状光源として使用される。なお、図1では液晶パネル60を示していないが、図3では液晶パネルを示している。
【0028】
図示した例では、熱陰極蛍光ランプ10が6本配置された例を示している。しかし、熱陰極蛍光ランプ10の本数は、この数に限定されるものではない。なお、本実施形態の好適な一例では、32インチから46インチの画面サイズの液晶ディスプレイのパネルに対して、熱陰極蛍光ランプ10を4本から6本配置して、点灯・動作させることが可能である。
【0029】
本実施形態のバックライト100を収納する筐体の一部となる反射板21は、金属板(例えば、メッキを施した鉄製、または、アルミニウム製)から構成されており、その厚さは1.5mmである。図示した例では、反射板21の上面(筐体の主面20b)には、反射シート23が形成されている。反射シート23は、白色の酸化チタン(又は炭酸カルシウム)が分散されてなるポリエチレンテレフタレート(PET)の樹脂層から構成されており、その厚さは2.0mmである。また、反射板21の上面の一部には、光学シート30の下面を支持するための支柱24が形成されている。支柱24は、白色樹脂製である。なお、図3に示したバックライト100の高さH(反射板21の上面から光学シート30が位置する面までの高さ)は、典型的には40mm以下である。高さHが50mm以上の場合、輝度ムラの問題は生じにくいが、高さHが40mm以下になると、何も対策をしなければ輝度ムラの問題が顕在化してくる。そして、高さHが30mm以下になると、何も対策をしなければ輝度ムラが問題となることが多くなる。この例では、高さHは例えば27mmである。
【0030】
また、バックライト100の反射板21の下方には、図3に示すように、点灯回路(バラスト回路または安定器)70を配設することができる。この例では、各ランプ10に、一つの点灯回路70が設けられており、したがって、6本のランプ10に6個の点灯回路70が使用されている。ただし、点灯回路70とランプ10の数は異なるものにすることが可能である。
【0031】
点灯回路70は、口金50を介してランプ10に電気的に接続されており、また、調光機能も備えている。点灯回路70を収納するように反射板21の下には、下カバー72が設けられている。下カバー72は、厚さ1.5mmの金属板から構成されている。下カバー72と反射板21との間の空間には、例えば、配線が配設されている。なお、バックライト100に下カバー72は設けなくてもよく、その場合、点灯回路70は液晶ディスプレイ(例えば、液晶テレビ)の筐体内に配置しておくことも可能である。
【0032】
また、反射板21の端部には、図4に示すように、ランプ10を保持するためのランプホルダ75が設けられている。ランプホルダ75は、例えば、高明度のシリコンゴム製のものである。加えて、バックライト100の筐体の開口部20aには、光学シート30が配置されている。この例では、光学シート30は、上から順に、偏光シート31(住友3M社製のDBEF(Dual Brightness Enhancement Film)、厚さ0.440mm)、レンズシート32(厚さ0.155mm)、拡散シート33(厚さ0.113mm)、拡散板34(厚さ2.0mm)を含んでいる。拡散板34の下面に、さらにレンズシートを設けることも可能である。
【0033】
さらに、光学シート30の上には、液晶パネル(例えば、厚さ約2mm)60が配設され、そして、その液晶パネル60及び光学シート30を覆うように上カバー62が配設されている。上カバー62は、例えば、厚さ1.5mmの金属板からなる。なお、この例における画像表示領域65(図4参照)は、46インチサイズでは1018mm×573mmであるが、勿論その寸法に限らず、他の寸法であってもよい。また、ランプ10の封止部16周辺は、ランプ10の非点灯部位を隠すために額縁領域として覆われて、その非点灯の部位は外部には見えないことになる。なお、バックライト100から見て、液晶パネル60が位置する方向をスクリーン方向90とする。
【0034】
次に、図5を参照しながら、本実施形態の構成について説明する。図5は、本実施形態のバックライト100の構成を模式的に示す断面図である。本実施形態の構成では、上述したように、垂直光度(Iv)よりも平行光度(Iv)の方が大きい。この垂直光度(Iv)よりも平行光度(Iv)の方が大きい構成によって、低本数の光源を用いたバックライトであっても、均斉度を向上させることができる。
【0035】
図5に示した例において、熱陰極蛍光ランプ10の上方には、光学シート(例えば、拡散シートなど)30が位置している。また、図5に示した熱陰極蛍光ランプ10は、断面が略楕円形(楕円形、長円などの扁平形状)のバルブ12を有している。勿論、熱陰極蛍光ランプ10として、断面が円形のバルブ12を使用することもできる。
図5に示した例では、略楕円形のバルブ12の長径が筐体20の底面20bに対して平行となるように、熱陰極蛍光ランプ10は配列されている。ここでは、筐体20の底面20bに平行な径は、略楕円形のバルブ12の長径となる。なお、バルブ12の断面(バルブ12の長手方向92に垂直な断面)が円形の場合、直径がそのまま筐体20の底面20bに平行な径になる。
【0036】
本願発明者は、均斉度について実験を行った。図6(a)及び(b)は、それぞれ、均斉度の測定について説明するための上面図及び断面図である。
図6に示した構成では、熱陰極蛍光ランプ10のバルブ12はピッチPで等間隔に配列されている。ピッチPは108mmである。バルブ12は略楕円形の形状を有しており、長径が23mmで、短径が16mmである。また、図6中で光学シート30が位置している有効表示領域は、L1×L2の正方形であり、ここでは、L1=L2=500mmである。バルブ12と反射板21との間の隙間Tは2mmであり、反射板21と光学フィルムとの間の高さHは30mmである。そして、図6(a)における中央に位置する輝度分布測定部位Sに沿って輝度(相対輝度)を測定し、それを均斉度の指標にした。
【0037】
まず、図5に示したような、略楕円バルブ12の長径を水平方向に配列した例において、垂直光度(Iv)と平行光度(Iv)とに手を加えていない比較例の均斉度を測定すると、非常に悪い結果であった。ここでの均斉度は、隣接するランプ間の均斉度(隣接するランプ間における、輝度極小値/輝度極大値)であり、計測したランプのバルブ12の長径は23mmで、短径は16mmである。具体的な結果を述べると、その比較例の均斉度は、高さHが30mmで0.56であり、バックライト用として適用できるレベルには至っていなかった。
【0038】
なお、均斉度は、最も高い輝度を100%として、それに対する最も低い輝度の比で表すので、単にランプの出力を上げて輝度を向上させればよいという単純なものではない。新たな光学部材を導入せずに均斉度を4%向上させるというのは至難であり、実際には、目視でわずかにみえる輝度ムラを解消するために数%の均斉度の向上を目指して、各種パラメータや材料を選定しているのが実情である。
【0039】
次に、図7(a)及び(b)を参照しながら、本実施形態の構成の効果(均斉度の向上)について説明する。図7(a)は、略楕円ランプの光学系シミュレーションのモデルであり、バルブの断面が、A1〜A6とB1〜B6の領域に分割されている。ここで、A3、A4、B3、B4の領域からの光度をIhとし、A1、B1、A6、B6の領域からの光度をIvとする。
【0040】
図7(b)は、水平光度Ih/垂直光度Iv=ωとした場合において、ωとランプ間均斉度との関係を表した結果(光学系シミュレーションの結果)である。ここでの条件は、楕円ランプの長径は24mmで、短径は15mmである。ランプピッチPは95mmで、反射板21と光学シート30との間の高さHは24mmで、反射板21とランプ10との間の隙間Tは1mmである。
【0041】
なお、均斉度の観点から述べると、出射光が混じり合って均斉化するという点で、反射板21と光学シート30との間の高さHは大きい方がよく、隙間Tも大きい方がよい。それゆえ、高さHが40mm以下(特に、30mm以下)の条件で均斉度を高くするのは通常難しく、隙間Tもある程度(例えば、3mm程度)は光学設計上欲しいところである。そのような中、高さHが24mmで、隙間Tが1mmというのは、均斉度を高くするのは極めて困難な条件である。なお、高さHが50mm以上であると、光学的な工夫をしなくても良好な均斉度を得やすい。
【0042】
図7(b)に示すように、ω(=Ih/Iv)が0.8のときは均斉度は0.47で、ωが1.0のときは均斉度0.48という結果であるが、ωが大きくなるにしたがって、均斉度が向上していることがわかる。ωが1.2のときは均斉度0.49となり、ωが2.0のときは均斉度0.52となり、ωが2.4のときは均斉度0.54となる。その後、図7(b)には示していないが、ωが4.0のときは均斉度0.59となる。
【0043】
次に、図8(a)及び(b)も参照して説明を続ける。図8(a)は、円形ランプの光学系シミュレーションのモデルである。
図8(b)もまた、ωとランプ間均斉度との関係を表した結果(光学系シミュレーションの結果)を示している。ここでの条件は、円形ランプの直径は18.0mmである。ランプピッチPは95mmで、反射板21と光学シート30との間の高さHは24mmで、反射板21とランプ10との間の隙間Tは1mmである。
【0044】
図8(b)に示すように、ωが0.8のときは均斉度は0.46で、ωが1.0のときは均斉度0.49という結果であるが、ωが大きくなるにしたがって、均斉度が向上していることがわかる。ωが1.2のときは均斉度0.51となり、ωが2.0のときは均斉度0.61となる。その後、図8(b)には示していないが、ωが10.0のときは均斉度0.70となる。
【0045】
このように、ω(=Ih/Iv)の値を大きくすることにより、均斉度を向上させることができることが理解できる。すなわち、本実施形態の構成によれば、均斉度を向上させることができる。本実施形態の構成において、ωは1よりも大きい値であるが、ωは1.2以上であることが好ましい。ωは1.2以上であれば、ωが1の場合の均斉度と比較して、1%以上均斉度を向上させることが可能となる。ωの上限は特に定められないが、ωの値をあまりにも大きくしようとすると、ランプの光出力の損失が大きくなるので、その損失を抑える意味においてωを10以下にすることも好ましい。ωが10であれば、上述した円形ランプの例において均斉度を約70%にすることができるからである。また、ωが2に抑えたとしても、ωが1のときと比較して、円形ランプの例において均斉度を約10%も向上させることができる。
【0046】
次に、図9から図21を参照しながら、垂直光度(Iv)よりも平行光度(Ih)の方が大きい蛍光ランプ10の構成およびその製造方法について説明する。
図9は、蛍光体層の厚さと光束との関係を表すグラフである(出展;W. Elenbaas:Fluorescent lamps, McMillan Press(1971))。図9中の横軸は、ガラス管の単位長さあたりの蛍光体の重量(mg/cm)であり、縦軸は光束(lm)である。なお、ガラス管の単位長さあたりの蛍光体の重量は、蛍光体層の厚さと読み替えることができる。
【0047】
図9からわかるとおり、蛍光体の量(ここでは重量又は質量)が多くなるにしたがって光束が増加する領域(領域A)と、蛍光体の量が多くなると光束が低下する領域(領域B)とがある。領域Aでは、蛍光体の量が増えるにしたがって蛍光体から発光する量(ここでは光束)が増大する。一方、領域Bでは、蛍光体の増加による光の増加よりも、蛍光体による光の遮断の方が大きくなり、蛍光体の増加に伴って光束が低下する。
【0048】
本実施形態では、この領域Aまたは領域Bにおける光の変化を用いて、垂直光度(Iv)よりも平行光度(Iv)の方が大きい蛍光ランプ10を構築する。なお、領域Aでの光の変化(光束又は光度の変化)は、領域Bと比べると急峻であるので、光学設計の観点からは領域Bでの光の変化を利用して、本実施形態の蛍光ランプ10を構築する方が好適である。もちろん、領域Aの範囲において蛍光体の量(具体的には、膜厚)が制御可能であるならば、領域Aにおける光の変化を利用することも可能である。
【0049】
図10は、垂直光度(Iv)よりも平行光度(Ih)の方が大きい蛍光ランプ10の製造方法を説明するための図である。図10では、ガラスバルブ12の内面に、蛍光体を分散させた溶媒を流す時に(矢印81参照)、例えば、垂直光度を規定する方向(将来、垂直になる方向)に熱風80を当てて、その部分の蛍光体層が厚くなるようにする。
また、図11に示すように、水平光度を規定する方向(将来、水平になる方向)に熱風80が当たらないように防風部材(防風板)82を配置して、蛍光体層の形成を行うこともできる。
【0050】
この蛍光体層の厚さの違いによって、本実施形態の蛍光ランプ10を実現することができる。ここでは、図9の領域Aの特性を利用したが、領域Bの特性を利用する場合は当然蛍光体層の厚さの関係は逆になる。
なお、図12に示すように、ガラスバルブ12の一部に、マーク85を付しておくことによって、蛍光体層の厚さの差を外部から認識できるようにすることも好適である。このマーク85は、バルブ12の端部(具体的には、図4における画像表示領域65の外に位置する部分)の蛍光体を剥いで作ったり、マーク用の材料(塗料)を付着させて作ることができる。
【0051】
また、図13に示すように、垂直光度を規定する方向に金属層84をバルブ12の外面に密着して、その金属層84を加熱しながら、蛍光体を塗布することも可能である。あるいは、水平光度を規定する方向に金属層84を密着して、そこを冷却しながら、蛍光体を塗布することも可能である。
なお、一度蛍光体をバルブ12の内面全面に塗布した後、その蛍光体層の一部を薄くすることによって蛍光体の膜厚の差を作ることもできる。蛍光体層の一部を薄くするには、物理的に蛍光体を剥ぎ取る他、蛍光体が熔解する溶媒を選択的に所定部位に流すことなどの手法を用いることができる。
【0052】
本実施形態の蛍光ランプ10を作製した後に、蛍光体層の厚さの違いを検知するには次のようにすればよい。例えば、図14(a)及び(b)に示すように、バルブ12の管周の一部にマーク86を付着させる。次に、図15に示すように、それを回転させながら(矢印87)、光源88から発せられた光を受光器89で受けて、蛍光体層19の膜厚の差(19a、19b)を検知する。蛍光体層が厚い部位19aと薄い部位19bとは、マーク86を基準にして特定することができる。また、図16に示すように、バッフル94の付いた容器95内に光源88と受光器89とを配置した装置を用いて、バルブ12の内面に塗布された蛍光体層19の膜厚を測定することもできる。
【0053】
また、垂直光度よりも平行光度の方が大きい蛍光ランプ10は、図17に示すように、バルブ12の一部に遮光材52を設けることによっても構築することができる。すなわち、バルブ12の蛍光体層の膜厚は一定の場合でも、垂直光度を規定する方向(将来、垂直になる方向)に遮光材52を設けることによって、本実施形態の蛍光ランプ10を構築することができる。
【0054】
図18は、遮光材52が形成された部位のバルブ12の断面を模式的に示している。図18に示した構成では、ガラスバルブ12の上に、保護膜54を介して、遮光材52の層を積層し、その上に蛍光体層19が形成されている。保護膜54は、アルミナ、シリカなどから構成されている。遮光材52は、例えば、白色の物質(酸化チタン、酸化ランタンなど)である。
【0055】
なお、図19に示すように、遮光材52は蛍光体層19の上に形成してもよい。あるいは、図20に示すように、遮光材52は、バルブ12の外周の一部に形成することも可能である。図20に示した例の遮光材として、例えば、無機接着剤や、シリコーン系の接着剤を用いることができる。
加えて、本実施形態の蛍光ランプ10は、一つのバルブから構成する形態の他、図21に示すように、二重管の構成(12A、12B)にして作ることも可能である。図21に示した構成例では、外側のバルブ12Bの内面に遮光材52が形成されている。
【0056】
以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、勿論、種々の改変が可能である。例えば、本実施形態の構成に加えて、均斉度を向上させる他の特徴(部材、手段)を導入することも可能である。ランプ10の直上に遮光材(例えば、レンズシート)を配置することも出来るし、あるいは、反射板21に補助反射板を導入することもできる。
【0057】
図22は、反射板21の一部に補助反射板22を設けたバックライト1000の構成例を示している。図11に示した例では、反射板21の一部は、凸状(三角状)に屈曲されて、補助反射板22を構成している。補助反射板22を含む反射板21の上面(筐体の主面20b)には、反射シートが形成されている。補助反射板22の頂点(または稜線)の一部には、光学シート30の下面を支持するための支柱24が形成されている。
【0058】
加えて、上述の実施形態では、蛍光ランプ10として、熱陰極蛍光ランプを例にして説明したが、それに限定されない。垂直光度(Iv)よりも平行光度(Iv)の方が大きい蛍光ランプ10の構成を有していれば、他の蛍光ランプ(例えば、冷陰極蛍光ランプ、外部電極蛍光ランプなど)にも適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明によれば、輝度ムラが抑制されたバックライトを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の実施形態に係るバックライト100を含む画像表示装置1000の分解斜視図
【図2】本発明の実施形態に係る熱陰極蛍光ランプ10を模式的に示す断面図
【図3】本発明の実施形態に係るバックライト100の構成を示す断面図
【図4】本発明の実施形態に係るバックライト100の構成を示す平面図
【図5】本発明の実施形態に係るバックライト100の構成を模式的に示す断面図
【図6】(a)及び(b)は、それぞれ、均斉度の測定について説明するための上面図及び断面図
【図7】(a)は、略楕円ランプの光学系シミュレーションのモデルであり、(b)はその光学系シミュレーションのグラフ
【図8】(a)は、円形ランプの光学系シミュレーションのモデルであり、(b)はその光学系シミュレーションのグラフ
【図9】蛍光体層の厚さと光束との関係を表すグラフ
【図10】本実施形態に係る蛍光ランプ10の製造方法を説明する図
【図11】本実施形態に係る蛍光ランプ10の製造方法を説明する図
【図12】本実施形態に係る蛍光ランプ10の製造方法を説明する図
【図13】本実施形態に係る蛍光ランプ10の製造方法を説明する図
【図14】(a)はバルブ12の管周の一部にマーク86を付着させた斜視図、(b)はその断面図
【図15】蛍光体の膜厚の検出方法を説明するための図
【図16】蛍光体の膜厚の検出方法を説明するための図
【図17】本実施形態の蛍光ランプ10の断面図
【図18】本実施形態の蛍光ランプ10の部分拡大断面図
【図19】本実施形態の蛍光ランプ10の部分拡大断面図
【図20】本実施形態の蛍光ランプ10の断面図
【図21】本実施形態の蛍光ランプ10の断面図
【図22】バックライト100の改変例を含む画像表示装置1000の分解斜視図
【符号の説明】
【0061】
10 蛍光ランプ(熱陰極蛍光ランプ)
11 電極
12 バルブ
13 リード線
14 フィラメント
15 ビーズガラス
16 封止部
17 排気管
18 延長部
19 蛍光体層
20 筐体
20a 開口部
20b 筐体の主面(底面)
21 反射板
22 補助反射板
23 反射シート
24 支柱
25 鏡面反射層
30 光学シート
31 偏光シート
32 レンズシート
33 拡散シート
34 拡散板
50 口金
52 遮光材
54 保護膜
60 液晶パネル
62 上カバー
65 画像表示領域
70 点灯回路
72 下カバー
75 ランプホルダ
90 スクリーン方向
100 画像表示装置用バックライト
1000 画像表示装置(液晶表示装置)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像表示装置に用いられるバックライトであって、
複数本の蛍光ランプと、
前記複数本の蛍光ランプを収納する筐体と
を備え、
前記筐体内の底面は、反射板となっており、かつ、
前記反射板の主面に沿った平行方向における前記蛍光ランプの第1光度は、前記平行方向に直交する垂直方向における前記蛍光ランプの第2光度よりも大きいことを特徴とする、バックライト。
【請求項2】
前記第1光度は、前記第2光度に対して1.2倍以上である、請求項1に記載のバックライト。
【請求項3】
前記第1光度は、前記第2光度に対して10.0倍以下である、請求項1に記載のバックライト。
【請求項4】
前記蛍光ランプは、内面に蛍光体が形成されたバルブと、前記バルブ内に設けられ、熱電子を放出するフィラメントとから構成された熱陰極蛍光ランプである、請求項1から3の何れか一つに記載のバックライト。
【請求項5】
前記熱陰極蛍光ランプは、前記バルブの断面が略楕円形の形状を有している、請求項4に記載のバックライト。
【請求項6】
前記筐体の深さは、40mm以下である、請求項1から5の何れか一つに記載のバックライト。
【請求項7】
前記複数本の蛍光ランプのそれぞれは、前記平行方向における蛍光層の厚さと前記垂直方向における蛍光体層の厚さとが異なることを特徴とする、請求項1から6の何れか一つに記載のバックライト。
【請求項8】
前記垂直方向における蛍光体層の厚さは、前記平行方向における蛍光層の厚さよりも厚いことを特徴とする、請求項7に記載のバックライト。
【請求項9】
前記複数本の蛍光ランプのそれぞれは、前記垂直方向に遮光材を有していることを特徴とする、請求項1から6の何れか一つに記載のバックライト。
【請求項10】
前記複数の蛍光ランプのそれぞれは、二重管の構造を有している、請求項1から3の何れか一つに記載のバックライト。
【請求項11】
前記反射板のうち、前記熱陰極蛍光ランプの間には補助反射板が設けられている、請求項1から10の何れか一つに記載のバックライト。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2009−129582(P2009−129582A)
【公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−300836(P2007−300836)
【出願日】平成19年11月20日(2007.11.20)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】