説明

バーコード印刷用レーザープリンターおよびバーコード印刷システム

【課題】バーコードを形成するバーおよびスペースの幅を適切に補正することができるバーコード印刷用レーザープリンターを提供する。
【解決手段】補正対象となるバーを左端のバー31とこれに隣接するスペース32を参照する(S13)。隣接するスペース32が1Sであるため、補正テーブル21を参照してドット補正値を導出する(S14)。このようにしてバー31の幅を決定する(S15)。次に補正対象となるバーを次のバー33とし、同様にしてスペース32の幅を決定する(S16〜S19)。全てのバーおよびスペースの幅を決定した後、補正後のデータを基に印刷する(S24、S25)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、バーコード印刷用レーザープリンターおよびバーコード印刷システムに関するものであり、特に、スペース、および複数のドットを印字して構成されるバーを複数組み合わせて形成されるバーコードを印刷するバーコード印刷用レーザープリンターおよびこのようなバーコード印刷用レーザープリンターを含むバーコード印刷システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、バーコードに関する印字については、バーコードリーダによる読取りを確実に行なうことができるようにするため、凸版印刷やオフセット印刷等、バーコード専用のプリンターを利用していた。昨今では、バーコードリーダでの読取り率が向上され、低密度のバーコードでも読取りが可能になり、例えば、ドットで印字を行なうレーザープリンターでバーコードを印刷することができるようになった。
【0003】
バーコードは、黒色のバー(黒バー)と呼ばれる部分と、白色のスペース(白バー)と呼ばれる部分とを複数組み合わせて形成される。バーは、複数のドットを印字して構成される。スペースは、バーとバーとの間に空白部分を設けることにより形成される。日本においては、バーコードの基本規約としてJAN(Japanese Article Number)コードが採用されており、バーやスペースの幅等について細かい許容誤差範囲等が定められている。バーおよびスペースの幅の基本単位は、モジュールと呼ばれている。JANコードにおいては、バーの幅については1モジュールから4モジュールが選択される。なお、1つの数字に対応する1つのキャラクタは、7モジュールから構成される。
【0004】
上記したレーザープリンターでバーコードを印刷する場合、同じ幅のバーとスペースとを形成する際には、バーのドット列とバー間に位置するスペースの幅とが同じとなるようにしている。しかし、用紙に定着したトナーのドット径の変化やレーザー光の主走査方向と副走査方向における径の違い等により、バーの幅とスペースとの幅が同じにならない場合がある。また、同様の理由で、バーとスペースの幅の比率も理論的な値と異なることがある。
【0005】
このような課題に対応したバーコード印字装置に関する技術が、特開平9−99590号公報(特許文献1)および特開平5−54165号公報(特許文献2)に開示されている。特許文献1によると、バーコードを構成するバーのモジュールの和に対してキャラクタ毎のバーパターンモジュール構成をドット数で置き換えた仮バーパターン置き換えテーブルを作成し、これによってドット数を変更したバーパターンテーブルを作成して、許容誤差範囲内とするようにしている。また、特許文献2によると、バーのドット数を一律に削減し、スペースの幅を一律に増加させてインクの滲みの発生時における読取り率の低下を防止することとしている。
【特許文献1】特開平9−99590号公報
【特許文献2】特開平5−54165号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1では、キャラクタ毎に補正を行なっているため、各キャラクタ間における補正、および各バー、各スペースに対する影響を考慮した補正を行なうことができない。また、特許文献2においては、一律にバーのドット数を削減するよう補正するため、補正が不適切な場合がある。
【0007】
ここで、バーの幅について、以下のように補正することが考えられる。図8(a)〜図8(c)は、バーの幅の理論値と実際にドット印字した場合のバーの幅の実測値とを比較した状態を示す図である。図8(a)は1モジュール分のバーを示し、図8(b)は2モジュール分のバーを示し、図8(c)は3モジュール分のバーを示す。なお、ここで、バーの幅の理論値は、図中のハッチングで示す600dpi(dot per inch)の正方形のピクセルを複数連ねて表している。1つのピクセルの幅は、42.25μmである。ここで、バーは1モジュール当たり、基本的に4つのドットにより構成される。
【0008】
まず、図8(a)を参照して、1モジュール分のバー101の幅は、4つのピクセル102a〜102dで表され、その理論値は169μmである。ここで、1モジュール分のバー101の幅を4つのドット103a〜103dで表すと、4つのドット103a〜103dの幅の実測値は245μmとなる。この場合、両端に位置するピクセル102a、102dに対して両端に位置するドット103a、103dが38μmずつはみ出している。ここで、2つのドット103a、103dを削減する。そうすると、ドット103b〜103cの幅は約160μmとなる。この実測値は、理論値により近くなり、規定された許容誤差範囲内となる。このようにして1モジュール分のバーの幅を補正する。具体的には、2ドット削減して印字する。
【0009】
同様に、図8(b)を参照して、2モジュール分のバー104の幅の理論値は338μmであり、8つのドット106a〜106hの幅の実測値は377μmである。この場合、両端に位置するピクセル105a、105hに対して両端に位置するドット106a、106hが19.5μmずつはみ出している。ここで、1つのドット106hを削減する。そうすると、ドット106a〜106gの幅は約335μmとなる。この実測値は、理論値により近くなり、規定された許容誤差範囲内となる。図8(c)を参照して、3モジュール分のバー107の幅の理論値は507μmであり、12個のドット109a〜109lの幅の実測値は521μmである。この場合、実測値は理論値に近く許容誤差範囲内であるため、ドット109a〜109lの数の補正を行なう必要はない。
【0010】
このようにして、各バーに対して上記したような補正を行なうことが考えられる。しかし、上記した補正を行なった場合、隣接するスペースの幅に影響を与える。具体的には、バーの幅、およびバーの開始位置や終了位置が理論値に対してずれることにより、隣接するスペースの幅、およびスペースの開始位置や終了位置に影響を与える。この場合、バーの幅に応じて、具体的には、モジュールの数に応じてそれぞれが異なることになる。ここで、隣接するスペースの幅についても、許容誤差範囲内とすることが必要となるため、スペースに隣接するバーも影響を受けてしまう。このように、スペースについては隣接するバーにより、バーについては隣接するスペースにより、各バーおよび各スペースの幅は影響を受けてしまう。このような問題に対し、上記した特許文献1および特許文献2では対応することができない。
【0011】
この発明の目的は、バーコードを形成するバーおよびスペースの幅を適切に補正することができるバーコード印刷用レーザープリンターを提供することである。
【0012】
この発明の他の目的は、バーコードを形成するバーおよびスペースの幅を適切に補正することができるバーコード印刷システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
この発明に係るバーコード印刷用レーザープリンターは、スペース、および複数のドットを印字して構成されるバーを複数組み合わせて形成されるバーコードを印刷する。ここで、バーコード印刷用レーザープリンターは、バーの幅、およびバーの少なくともいずれか一方側に隣接するスペースの幅を参照して、バーを構成するドットの数を変更して、バーの幅を補正する補正手段を備える。
【0014】
好ましくは、補正手段は、バーの両側に隣接するスペースの幅を参照して、バーの幅を補正する。
【0015】
さらに好ましくは、補正手段は、バーの幅およびバーに隣接するスペースの幅に対応したドットの数の補正値を格納した補正テーブルを参照して、バーの幅を補正する。
【0016】
さらに好ましくは、補正手段は、印刷手段による印刷方向に応じて異なる。
【0017】
この発明の他の局面において、バーコード印刷システムは、上記したいずれかのバーコード印刷用レーザープリンターと、バーコード印刷用レーザープリンターにバーコードを形成する基となるデータを送信してバーコードの印刷要求を行なうコンピュータとを含む。
【発明の効果】
【0018】
このようなバーコード印刷用レーザープリンターおよびバーコード印刷システムによると、バーの幅およびバーの少なくとも一方側に隣接するスペースの幅を参照してバーを構成するドットの数を変更して、バーの幅を補正する。そうすると、バーの幅について、隣接するスペースの影響を考慮したより適切な補正を行うことができる。また、バーとバーの間に位置するスペースについても、適切な補正を行うことができる。したがって、バーコードを形成するバーおよびスペースの幅を適切に補正することができる。また、このようにして印刷されたバーコードは、読取り率を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1はこの発明の一実施形態に係るバーコード印刷用レーザープリンターを含むバーコード印刷システムを示すブロック図である。図1を参照して、バーコード印刷システム19は、バーコード印刷用レーザープリンター10と、ネットワーク17を介してバーコード印刷用レーザープリンター10の外部に配置され、バーコード印刷用レーザープリンター10に対し、バーコードを形成する基となるデータを送信してバーコードの印刷要求を行なう複数のパソコン(コンピュータ)18とを含む。
【0020】
バーコード印刷用レーザープリンター10は、バーコード印刷用レーザープリンター10全体を制御する制御部11と、データの書込みや読出しを行うためのDRAM12と、バーコード印刷用レーザープリンター10の有する情報を表示する表示画面を含み、バーコード印刷用レーザープリンター10におけるユーザとのインターフェースとなる操作部13と、受信したバーコードを形成する基となるデータからバーコードを形成し、用紙に定着させて出力する画像形成部14と、データを格納するハードディスク15と、ネットワーク17と接続するためのネットワークIF(インターフェース)部16とを含む。
【0021】
バーコード印刷用レーザープリンター10は、ネットワークIF部16を通じて、ネットワーク17に接続されたパソコン18から受信したバーコードを形成する基となるデータを用いて、DRAM12を介して画像形成部14においてバーコードを印刷する。なお、バーコード印刷用レーザープリンター10は、バーコードを形成する基となるデータの他に、パソコン18から入力された画像データを用いて、DRAM12を介して画像形成部14において画像を形成し、印刷することができる。
【0022】
画像形成部14は、静電潜像を形成する感光体と、感光体の表面に光を照射するレーザー(いずれも図示せず)とを含む。データを基にしたレーザー光の照射により感光体表面に形成された静電潜像の現像については、現像剤としてのトナーが用いられる。なお、レーザー光については、主走査方向と副走査方向において、ビーム径が異なる。
【0023】
ハードディスク15には、バーコードを構成するバーの幅を補正する複数の補正テーブルが格納されている。補正テーブルの詳細については、後述する。
【0024】
なお、図1において太線の矢印は画像データの流れを示しており、細線の矢印は制御信号または制御データの流れを示している。
【0025】
次に、バーコード印刷システム19において、バーコードを印刷する場合について説明する。図2は、この発明の一実施形態に係るバーコード印刷用レーザープリンター10を含むバーコード印刷システム19を用いてバーコードを印刷する場合のフローチャートである。
【0026】
図1〜図2を参照して、まず、ユーザは、パソコン18からバーコード印刷用レーザープリンター10に対して印刷するバーコードを形成する基となるデータを送信してバーコードの印刷要求を行なう。そうすると、制御部11は、送信されたバーコードを形成する基となるデータを受信する。そして、形成するバーコードが、主走査方向に延びるバーコードか、または副走査方向に延びるバーコードかを判断し、対応する補正テーブルを選択する(図2において、ステップS11、以下、ステップを省略する)。
【0027】
図3および図4は、補正テーブルの一例を示す図である。図3は、バー開始位置補正テーブル、すなわち、バーの右隣にスペースが位置する場合の補正テーブル21を示し、図4は、バー終了位置補正テーブル、すなわち、バーの左隣にスペースが位置する場合の補正テーブル22を示す。図3および図4において、縦列は、スペースの幅をモジュール単位で示し、横列は、バーの幅をモジュール単位で示し、その交点の欄でドット数変更値、すなわちドットの数を増減させるドット補正値を示している。図3および図4は、主走査方向に延びるバーコードに対する補正テーブルであり、この実施例において、制御部11は、図3および図4に示す補正テーブルを選択する。
【0028】
次に、制御部11は、受信したデータを基に形成されるバーコードのパターンをDRAM12上においてモジュール単位で表示する(S12)。図5(a)〜図5(c)は、モジュール単位で表示したバーコードのパターンの一例を示す図であり、それぞれ同じバーコードを示す。図5(a)〜図5(c)中、四角で囲まれた1枡を1モジュールとし、ハッチングされた枡をバー、バー間の白抜きの枡をスペースとしている。図5(d)〜図5(f)は、図5(a)〜図5(c)で示すバーコードのパターンについて、バーとスペースの幅、およびモジュールを記号で表した図である。図5(d)〜図5(f)は、それぞれ図5(a)〜図5(c)に対応する。図5(d)〜図5(f)において、Bはバー、Sはスペース、数値はバーおよびスペースの幅をモジュール単位で4段階に示したものを指す。ここで、モジュール単位の4段階は、図3および図4の縦列および横列に対応する。図5(g)は、各バーおよび各スペースの幅のドット補正値を示す。図5(h)は、ドット補正値を反映させた各バーおよび各スペースのドットパターン値を示す。
【0029】
図1〜図5(h)を参照して、バーコードを形成するバーおよびスペースの幅を補正する方法について、詳細に説明する。まず、補正対象となるバーを図5(a)の点線で囲うバー31とする。そして、これに隣接するスペースを参照する(S13)。この場合、右隣となるスペース32を参照する。右隣に隣接するスペースが1S(幅が1のスペース32)であるため、図3に示す補正テーブル21を参照して、バー31の終了位置を補正するドット補正値を導出する(S14)。ここでは、縦が1列目、横が2列目となり、欄23のドット補正値「−1」が導出される。ここで、バー31の幅をドット数で表すと、2(モジュール)×4(1モジュール当たりのドット数)−1(ドット補正値)=7となる。このようにして補正を行ない、バー31の幅を決定する(S15)。決定された補正後のバー31の幅は、DRAM12に一時的に格納される。
【0030】
次に、補正対象となるバーを右側へ移動させる(S16)。ここでは、次の補正対象バーとして、図5(b)中の点線で囲うバー33が選択される。バー33は、左端側から2つ目のバーである。次に、バー31とバー33の間に位置し、バー33の左側に隣接するスペース32を参照する(S17)。スペース32は1Sであるため、図4に示す補正テーブル22を参照してドット補正値を導出する(S18)。この場合、縦が1列目、横が1列目となり、欄24のドット補正値「+1」が導出される。ここで、バー33の開始位置を補正するドット補正値が導出されると、スペース32の幅の補正を行なうことができる。すなわち、スペース32の幅をドット数で表すと、1(モジュール)×4(1モジュール当たりのドット数)+1(ドット補正値)=5となる。このようにして補正を行ない、スペース32の幅を決定する(S19)。決定した補正後のスペース32の幅についても、DRAM12に一時的に格納される。
【0031】
次に、バー31と同様にして、バー33の右側に隣接するスペース34を参照し、欄25のドット補正値「0」を導出して、バー33の幅を決定する(S20)。この場合、バー33の幅をドット数で表すと、1(モジュール)×4(1モジュール当たりのドット数)+0(ドット補正値)=4となる。そして、バー33の幅を決定し、決定した補正後のバー33の幅をDRAM12に格納する。
【0032】
このようにして左側から順にバーおよびスペースの幅を交互に補正して決定し、DRAM12に順次格納していく(S21)。
【0033】
そして、最も右端である最後のバー35が補正対象となるバーとなったときには(S21において、YES)、後端のバー35として、図3に示す補正テーブル21を参照して欄26に示す後端バー終了位置補正値「−1」を導出する(S22)。その後、後端のバー35の幅を決定し、DRAM12に格納する(S23)。
【0034】
なお、全てのバーおよびスペースに対するドット補正値を図5(g)に示し、ドット補正後の全てのバーおよびスペースのドットパターン値を図5(h)に示す。
【0035】
全てのバーおよびスペースの幅が決定した後、DRAM12上にデータを展開する(S24)。そして、補正後のバーコードのデータを基に、所定の間隔で複数のドットを印字して、バーコードの印刷を行なう(S25)。
【0036】
このように構成することにより、バーの幅について、隣接するスペースの影響を考慮したより適切な補正を行うことができる。また、バーとバーの間に位置するスペースについても、適切な補正を行うことができる。したがって、バーコードを形成するバーおよびスペースの幅を適切に補正することができる。また、このようにして印刷されたバーコードは、読取り率を向上させることができる。
【0037】
なお、上記の実施の形態においては、主走査方向に延びるバーコードの場合について説明したが、副走査方向に延びるバーコードについては、図6に示す補正テーブル27および図7に示す補正テーブル28を用い、ドット補正値を導出することができる。すなわち、制御部11は、バーコードの延びる方向が副走査方向であると判断した場合には、図6に示す補正テーブル27および図7に示す補正テーブル28を選択する。補正テーブル27は、バー開始位置補正テーブルを示し、図3に対応する。補正テーブル28は、バー終了位置補正テーブルを示し、図4に対応する。
【0038】
ドットの幅は、レーザー光のビーム径により主走査方向と副走査方向とで異なる。しかし、このように構成することにより、副走査方向に延びるバーコードについても、適切に補正を行うことができる。さらに、主走査方向や副走査方向に限らず、様々な印刷方向に応じて、異なる補正テーブルを複数有し、印刷方向に応じて、異なる補正を行なってもよい。
【0039】
また、上記の実施の形態においては、バーの両側に隣接するスペースの幅を参照してバーの幅を補正することにしたが、これに限らず、バーの少なくともいずれか一方側に隣接するスペースを参照して、バーを構成するドットの数を変更してバーの幅を補正するようにしてもよい。
【0040】
なお、上記の実施の形態においては、補正テーブルを参照してドット補正値を導出し、各バーおよび各スペースの幅を補正することにしたが、これに限らず、ハードディスクは、補正テーブルに対応するドット補正値算出式を格納し、この算出式に用いてドット補正値を算出して、これをドット補正値とするようにしてもよい。
【0041】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】この発明の一実施形態に係るバーコード印刷用レーザープリンターを含むバーコード印刷システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施形態に係るバーコード印刷用レーザープリンターを含むバーコード印刷システムを用いて印刷する場合のフローチャートである。
【図3】主走査方向に延びるバーコードに対するバー開始位置補正テーブルの一例を示す図である。
【図4】主走査方向に延びるバーコードに対するバー終了位置補正テーブルの一例を示す図である。
【図5】モジュール単位で表示したバーコードのパターン、ドット補正値の一例を示す図である。
【図6】副走査方向に延びるバーコードに対するバー開始位置補正テーブルの一例を示す図である。
【図7】副走査方向に延びるバーコードに対するバー終了位置補正テーブルの一例を示す図である。
【図8】バーの幅の理論値と実際にドット印字した場合のバーの幅の実測値とを比較した状態を示す図である。
【符号の説明】
【0043】
10 バーコード印刷用レーザープリンター、11 制御部、12 DRAM、13 操作部、14 画像形成部、15 ハードディスク、16 ネットワークIF部、17 ネットワーク、18 パソコン、19 バーコード印刷システム、21,22,27,28 補正テーブル、23,24,25,26 欄、31,33,35 バー、32,34 スペース。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スペース、および複数のドットを印字して構成されるバーを複数組み合わせて形成されるバーコードを印刷するバーコード印刷用レーザープリンターであって、
前記バーの幅、および前記バーの少なくともいずれか一方側に隣接する前記スペースの幅を参照して、前記バーを構成する前記ドットの数を変更して、前記バーの幅を補正する補正手段を備える、バーコード印刷用レーザープリンター。
【請求項2】
前記補正手段は、前記バーの両側に隣接する前記スペースの幅を参照して、前記バーの幅を補正する、請求項1に記載のバーコード印刷用レーザープリンター。
【請求項3】
前記補正手段は、前記バーの幅および前記バーに隣接する前記スペースの幅に対応した前記ドットの数の変更値を格納した補正テーブルを参照して、前記バーの幅を補正する、請求項1または2に記載のバーコード印刷用レーザープリンター。
【請求項4】
前記補正手段は、前記印刷手段による印刷方向に応じて異なる、請求項1〜3のいずれかに記載のバーコード印刷用レーザープリンター。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載のバーコード印刷用レーザープリンターと、
前記バーコード印刷用レーザープリンターにバーコードを形成する基となるデータを送信して前記バーコードの印刷要求を行なうコンピュータとを含む、バーコード印刷システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−269368(P2009−269368A)
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−124161(P2008−124161)
【出願日】平成20年5月12日(2008.5.12)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】