説明

バースト・サイズの判定を行う装置、方法及びプログラム

【課題】バースト伝送を行う通信システムのバースト・サイズを判定する方法を提供する。
【解決手段】バースト伝送を行う通信システムのバースト・サイズを判定する方法は、送信装置が、所定サイズのパケットを、所定数だけ連続して前記通信システムに送信するステップと、受信装置が、前記通信システムから前記パケットを受信し、閾値以下又は未満の時間間隔で連続して受信した前記パケットの数の最大値を測定するステップと、受信装置が、前記最大値及び前記所定サイズに基づきバースト・サイズを判定するステップとを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークの帯域監視技術に関し、より詳しくは、PON(Passive Optical Network)の上り方向における通信の様に、バースト伝送を行う通信システムの帯域の混雑度を判定する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、非特許文献1には、ネットワークの空き帯域を監視する技術が開示されている。このうち、SLoPS(Self−loading Periodic Stream)方式は、例えば、50Mbpsの空き帯域が存在していることの確認を、50Mbpsでネットワークに送信した試験パケットが、受信側で問題なく受信できたかどうかにより判定するものであり、試験パケットが、ユーザトラフィックを著しく圧迫するという問題がある。
【0003】
これに対してTOPP(Trains of Packet Pairs)方式は、2個の同一サイズから成る1組の試験パケットを送信し、受信側におけるこの2個の試験パケットの間隔を測定することにより空き帯域を推定するものであり、ユーザトラフィックに与える影響が少ないという利点を有している。図5及び図6は、TOPP方式を説明する図である。図5に示す様に、1組の試験パケットを、時間間隔t秒でネットワークに送信したとする。なお、1組の試験パケットに含まれる2つの試験パケットの長さは共にLバイトとする。ネットワークの空き帯域が十分にある場合、理想的には、この時間間隔t秒は保存されるが、ネットワークが混雑するにつれて、受信側においては、時間間隔は増大し、t+Δt秒となる。
【0004】
TOPP方式においては、L/tを送信側における送信速度Roとし、L/(t+Δt)を受信側における受信速度Rmとし、送信側の装置は、Roを変化させながら複数組の試験パケットを送信し、受信側の装置は、図6に示す様に、Roに対するRo/Rmの変化を測定する。ネットワークの空き帯域が十分に存在する場合、理想的には、Ro/Rmは1となるが、ネットワークの空き帯域が十分ではなくなるとΔtが増大し、よって、Roの増加と共にRo/Rmも増加することになる。したがって、Ro/Rmの値が1から増加しはじめるときのRoを空き帯域と推定することができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】Ravi Prasad、er al.、“Bandwidth Estimation:Metrics, Measurement Techniques, and Tools”、IEEE Network、2003年11月、12月
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、主に使用されているGE(Gigabit Ethernet)−PONといったPONシステムにおいて、上り方向、つまり、加入者宅に設置される光終端装置(ONU:Optical Network Unit)から通信局舎に設置される光終端装置(OLT:Optical Line Terminal)に向かう方向は、時分割多重を行うため、間欠的に送信を行ういわゆるバースト伝送となる。具体的には、ONUは、加入者端末から受信したパケットを、トークンと呼ばれるパケットに格納し、OLTから指定される送信タイミングにおいてこのトークンをOLTに送信する。なお、OLTは、この送信タイミングを、通信を行っているONUの数やトラフィック量に基づき決定する。つまり、通信を行っているONUが少ない場合には、各ONUに与える送信タイミングを、図7(a)に示す様に密にすることができるが、通信を行っているONUが増える程、あるONUに与えることができる送信タイミングは、図7(b)に示す様に疎になってしまうことになる。
【0007】
ONUが上り方向に送信するデータは、一旦、ONUのバッファに蓄積され、ONUのトークン送信タイミングにおいて、トークンに格納できるだけの量のデータがバッファから読み出されて送信されるため、例えば、あるトークンを送信した後、次のトークンの送信が可能となるまでに、TOPP方式による1組の試験パケットをONUが受信した場合、この1組の試験パケットは共に1つのトークンに格納されて送信されることになる。なお、1組の試験パケットは1つのトークンに格納できるサイズであるものとする。この確率は、ONUのトークンの送信タイミングが疎に成る程大きくなり、この場合、受信側で観測されるパケットの間隔は、送信時の間隔より通常短いものとなり、ONUのトークンの送信タイミングが疎であるのにも拘らず、空き帯域が十分に存在するものと判定されることになる。つまり、バースト伝送を行うシステムには、TOPP方式を適用することはできない。
【0008】
ここで、1つのトークンに格納することができない量の試験パケットを連続して送信すると、一連の試験パケットが異なるトークンに格納されるため、受信側においてはトークンの間隔を推定することができ、よって、バースト伝送を行う通信システムの帯域を推定することが可能になる。しかしながら、このためにはトークンのサイズ、つまり、バースト・サイズを知っていることが必要であり、ネットワークの運用者でない限り、何らかの測定によりこのサイズを推定する必要がある。
【0009】
したがって、本発明は、バースト伝送を行う通信システムのバースト・サイズを判定する装置及び方法を提供することを目的とする。当該装置及び方法は、PONシステムの上り方向の様に、バースト伝送を行う通信システムの帯域を、ユーザトラフィックを圧迫することなく判定する帯域判定装置及び方法のために使用されるものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明によるバースト伝送を行う通信システムのバースト・サイズを判定する方法は、
送信装置が、所定サイズのパケットを、所定数だけ連続して前記通信システムに送信するステップと、受信装置が、前記通信システムから前記パケットを受信し、閾値以下又は未満の時間間隔で連続して受信した前記パケットの数の最大値を測定するステップと、受信装置が、前記最大値及び前記所定サイズに基づきバースト・サイズを判定するステップとを備えていることを特徴とする。
【0011】
本発明による方法の他の実施形態によると、
送信装置は、所定サイズのパケットを、所定数だけ連続して送信することを、複数回繰り返すことも好ましい。
【0012】
また、本発明による方法の他の実施形態によると、
送信装置は、所定サイズのパケットを、所定数だけ連続して送信することを数分間隔で第1の回数だけ繰り返すことを、数時間間隔で第2の回数だけ繰り返すことも好ましい。
【0013】
さらに、本発明による方法の他の実施形態によると、
前記最大値は、送信装置が所定数だけ連続してパケットを送信する各回のうち、受信時間間隔の総てが閾値以下又は未満である回以外の回における最大値であることも好ましい。
【0014】
本発明によるバースト伝送を行う通信システムのバースト・サイズを判定する装置は、
前記通信システムに所定数だけ連続して送信された所定サイズのパケットを受信する手段と、閾値以下又は未満の時間間隔で連続して受信した前記パケットの数の最大値を測定する手段と、前記最大値及び前記所定サイズに基づきバースト・サイズを判定する手段とを備えていることを特徴とする。
【0015】
本発明による装置の他の実施形態によると、
前記パケットの前記通信システムへの連続送信は、複数回繰り返され、前記最大値は、前記パケットの前記通信システムへの連続送信の各回のうち、受信時間間隔の総てが閾値以下又は未満である回以外の回における最大値であることも好ましい。
【0016】
本発明によるプログラムは、上記バースト・サイズを判定する装置としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
バースト伝送を行う通信システムのバースト・サイズを判定することができ、これにより、バースト伝送を行う通信システムの帯域判定が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明によるバースト・サイズ判定システムのブロック図である。
【図2】帯域判定装置により帯域の判定を行う場合の構成図である。
【図3】バースト・サイズ判定方法を説明する図である。
【図4】帯域判定方法を説明する図である。
【図5】TOPP方式における試験パケットの送受信を説明する図である。
【図6】TOPP方式における帯域の推定を説明する図である。
【図7】ONUによる上り方向への信号送信を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
まず、本発明のバースト・サイズ判定装置が判定したバースト・サイズを利用することになる帯域判定装置について説明する。図2は、帯域判定装置によりGE−PONシステムの帯域の判定を行う場合の構成図である。図2によると、GE−PONシステムは、通信局舎に設置されている光終端装置(OLT)40と、加入者宅に設置されている1つ以上の光終端装置(ONU)30とを備えている。なお、OLT40と接続されている1本の光ファイバは、カップラ等の分岐装置により複数の光ファイバに分岐されて各ONU30と接続している。帯域判定装置の送信器10は、ONU30と接続してONU30に試験パケットを送信し、帯域判定装置の受信器20は、例えば、レイヤ2又はレイヤ3スイッチ50経由でOLT40と接続しており、OLT40から試験パケットを受信して帯域の判定を行う。
【0020】
図4は、帯域判定装置による帯域の判定を説明する図である。ここでは、ONU30が1つのトークンに最大2個の試験パケットを格納できるものとし、送信器10は4つの試験パケットを生成して送信するものとし、この4つの試験パケットは、ONU30による第1トークンの送信タイミングより前に総て到達したものとする。この場合、図4(a)及び図4(b)に示す様に、第1及び第2の試験パケットは第1トークンに、第3及び第4の試験パケットは第2トークンに格納されることになる。なお、本発明においてパケットとは、ONU30が端末装置から受信し、トークンに含めてOLT40に送信する情報の塊を示すものであり、例えば、LANにおけるフレーム等も、その称呼に係わらず含むものである。
【0021】
図4(b)のONU30のトークン送信タイミングは、図4(a)のONU30のトークン送信タイミングより疎、つまり、帯域が小さい状態であり、受信器20における試験パケットの受信間隔の最大値は、図4から明らかな様に、ONU30のトークン送信タイミングが疎に成る程大きくなる。したがって、この最大値を、例えば、n個の閾値によりn+1個に分類することで、n+1段階で空き帯域を判定できることになる。
【0022】
なお、上記空き帯域の判定において、送信器10は、送信した複数の試験パケット総てが1つのトークンに格納されない様に試験パケットを送信する必要がある。ここで、仮に、ONU30がトークンを送信する間隔Tが固定値であり、各トークンには最大S個の試験パケットが格納できるものとする。つまり、試験パケットのサイズをLバイトとすると、トークンは、L×Sバイトのデータを格納できるが、L×(S+1)バイトのデータを格納することはできないものとする。
【0023】
この場合、送信器10が少なくともS+1個の試験パケットを生成してT秒以内に送信することで、少なくともこれら試験パケットの総てが1つのトークンにて送信されることを防ぐことができる。しかしながら、ONU30がトークンを送信する間隔Tは、OLT40により指定される可変値である。したがって、試験パケットの総てが1つのトークンにて送信されることを防ぐためには、1つのONU30に対してOLT40が指定できるトークン送信タイミングの最小間隔Tmin秒を使用し、間隔Tmin秒以内に少なくともS+1個の試験パケットを送信する必要がある。但し、このためには、送信器10とONU30を結ぶリンクの物理速度が、少なくとも(S+1)個の試験パケットをTmin秒以内に送信できるものであることが必要であり、可能であれば、これを使用することができる。
【0024】
一方、帯域判定装置は、50Mbpsの空き帯域が存在するといった様な、具体的な空き帯域の値を推定するものではなく、n個の閾値にてn+1段階での評価を行うものである。また、図4から明らかな様に、受信器20で観測する試験パケットの間隔は、ONU30のトークンの送信間隔に依存したものとなる。したがって、n個の閾値のうち、一番小さい閾値をTth1秒とすると、トークンの送信間隔がTth1秒以上となっていることを受信器20が検出できれば良いことになる。つまり、間隔Tth1秒以内の間に少なくともS+1個の試験パケットを生成して送信することでn+1段階での評価は可能であるため、間隔Tmin秒の間にS+1個の試験パケットを送信することが不可能である場合には、これを使用する。なお、Tth1は、検出を行いたい程度により決まる値である。
【0025】
上記、帯域判定装置により、バースト伝送を行うシステムであっても空き帯域の評価が可能になる。しかしながら、この帯域判定装置の送信器10は、1つのトークンに格納される試験パケットの最大数に基づき送信する試験パケットの量及び間隔を決定するが、GE−PONシステムの運用者ではない限り、この値を一般的には知ることができない。このため、本発明によるバースト・サイズ判定システムは、バースト・サイズの判定を行う。
【0026】
図1は、本発明によるバースト・サイズ判定システムのシステム構成図であり、システムは、送信装置1と、受信装置2とで構成される。送信装置1は、図2の送信器10と同じくONU30に接続し、受信装置2は、図2の受信器20と同じく、スイッチ50を介してOLT40に接続する。なお、送信装置1は、帯域判定装置の送信器10に、受信装置2は、帯域判定装置の受信器2に組み込んでも良い。また、図1に示す様に、送信装置1は、送信部11と、受信部12と、生成部13と、制御部14とを備えており、受信装置2は、受信部21と、送信部22と、計測部23と、保存部24と、判定部25とを備えている。
【0027】
生成部13は、制御部14から送信指示を受けた場合、xバイトのプローブ・パケットをm個生成し、送信部11はm個のプローブ・パケットを連続して送信する。なお、生成部11は、各プローブ・パケットに送信順序を示す1からmの番号を設定する。受信部21は、受信したプローブ・パケットを計測部23に出力し、計測部23は、各プローブ・パケットの受信時刻を測定して、受信時刻と、連続して送信された2つのプローブ・パケット間の時間間隔を保存部24に保存する。なお、プローブ・パケットの連続番号が欠落した場合には、その測定結果は廃棄又は欠落したことを示す情報と共に保存してバースト・サイズの判定には使用しない。
【0028】
本発明によるバースト・サイズ判定システムは、上記m個のプローブ・パケットを送信しての受信時刻及び間隔測定を1回の測定とし、この測定を、図3に示す様に複数回繰り返す。具体的には、図3に示す様に、上記測定を数分間隔、好ましくは10分以内の間隔でp回実施し、さらに、数時間間隔、好ましくは1から4時間の間の間隔でp回の測定をq回繰り返し、合計p×q回の測定を行う。
【0029】
判定部25は、保存部24に保存されている各測定回のプローブ・パケットの受信時間間隔に基づき以下に説明する方法にてバースト・サイズの判定を行う。まず、判定部25は、各測定回において、受信したm個のプローブ・パケットのm−1個の時間間隔が総て閾値未満又は以下である否かを判定し、総てが閾値未満又は以下である第1のグループと、それ以外の第2のグループに全測定回を分類する。第2のグループに分類された測定回が存在する場合、判定部25は、第2のグループに分類された測定回の中から、前記閾値以下で連続受信したプローブ・パケットの数の最大値を調べる。この最大値がa個であるとすると、判定部25は、バースト・サイズを以下の式にて判定する。
バースト・サイズ=(x+パケット間のオーバヘッド)×a(バイト) (1)
ここで、パケット間のオーバヘッドとは、ONUがトークンを格納するパケット間に挿入するバイトであり、例えば、GE−PONシステムにおいては、インターフレームギャップ(IGP)及びプリアンブルの和である。判定部25は式(1)にて判定したバースト・サイズを含むメッセージを生成して送信部22に出力し、送信部22は、このメッセージを送信装置1に対して送信する。また、バースト・サイズを含むメッセージを受信部12経由で受信した送信装置1の制御部14は、結果を帯域判定装置に出力する。
【0030】
一方、総ての測定回が第1のグループとなった場合、判定部25は、上記合計p×q回の測定を再度行うことを要求するメッセージを生成して送信部22に出力し、送信部22は、このメッセージを送信装置1に対して送信する。測定を再度行うことを要求するメッセージを受信した送信装置1の制御部14は、生成部13を制御して再判定処理を行う。なお、再判定処理の開始は、数時間程度後に開始することが好ましい。なお、このとき上記式(1)のaをmとすることにより求めた仮のバースト・サイズを送信装置1に通知しても良い。
【0031】
受信装置2は、各測定回においてm個のプローブ・パケットを受信するが、異なるトークンに格納された連続するプローブ・パケット間の時間間隔は、同じトークンに格納された連続するプローブ・パケット間の時間間隔より長くなる。つまり、長い2つの時間間隔の間に挟まれた、短い時間間隔で受信するプローブ・パケットは、総て同じトークンに格納されていたものと判定することができる。よって、閾値により長い時間間隔と短い時間間隔を判定し、2つの長い時間間隔に挟まれた短い時間間隔で連続して受信するプローブ・パケットの数及びプローブ・パケットのサイズによりバースト・サイズを推定することができる。なお、x及びmの値は、各種システムの仕様に基づき1つのトークンには絶対に格納されなくなる値とする。
【0032】
しかしながら、図7(a)に示す様に、PONシステムの他のONU30が殆ど通信を行っていない状況においてはトークン間の間隔も短く、受信装置2は、長い時間間隔と短い時間間隔を区別することができなくなる。この場合、受信装置2は、実際のバースト・サイズより大きい値を、バースト・サイズとして誤検出することになる。したがって、m−1個の時間間隔総てが閾値以下である測定については、バースト・サイズの判定には使用しない。また、測定の間隔を数時間程度取ることにより、トークンの間隔が密である状況下でのみ測定することを防ぐことができる。
【0033】
また、例えば、ONU30と送信装置1がスイッチング装置等を介して接続している場合等、送信装置1と他の端末装置が共にONU30に信号を送信できる様な場合においては、プローブ・パケット間に他の端末装置が送信した信号が混入する場合も生じる。この場合もバースト・サイズを正しく測定することができなくなる。この様な確率を少なくするため、本発明においては、数時間おきに1回のみ測定するのではなく、数時間おきに数分程度の時間間隔で複数回の測定を行う。なお、このときプローブ・パケットの優先度を一番高くして、トークン内のプローブ・パケット間に他の情報が挿入されにくくしても良い。
【0034】
なお、本発明によるバースト・サイズ判定システムの送信装置1及び受信装置2は、それぞれ、コンピュータを図1の各部として機能させるプログラムにより実現することができる。これらコンピュータプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶されて、又は、ネットワーク経由で配布が可能なものである。さらに、本発明は、ハードウェア及びソフトウェアの組合せによっても実現可能である。
【符号の説明】
【0035】
1 送信装置
11、22 送信部
12、21 受信部
13 生成部
14 制御部
2 受信装置
23 計測部
24 保存部
25 判定部
10 帯域判定装置の送信器
20 帯域判定装置の受信器
30、40 光終端装置
50 スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バースト伝送を行う通信システムのバースト・サイズを判定する方法であって、
送信装置が、所定サイズのパケットを、所定数だけ連続して前記通信システムに送信するステップと、
受信装置が、前記通信システムから前記パケットを受信し、閾値以下又は未満の時間間隔で連続して受信した前記パケットの数の最大値を測定するステップと、
受信装置が、前記最大値及び前記所定サイズに基づきバースト・サイズを判定するステップと、
を備えている方法。
【請求項2】
送信装置は、所定サイズのパケットを、所定数だけ連続して送信することを、複数回繰り返す、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
送信装置は、所定サイズのパケットを、所定数だけ連続して送信することを数分間隔で第1の回数だけ繰り返すことを、数時間間隔で第2の回数だけ繰り返す、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記最大値は、送信装置が所定数だけ連続してパケットを送信する各回のうち、受信時間間隔の総てが閾値以下又は未満である回以外の回における最大値である、
請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
バースト伝送を行う通信システムのバースト・サイズを判定する装置であって、
前記通信システムに所定数だけ連続して送信された所定サイズのパケットを受信する手段と、
閾値以下又は未満の時間間隔で連続して受信した前記パケットの数の最大値を測定する手段と、
前記最大値及び前記所定サイズに基づきバースト・サイズを判定する手段と、
を備えている装置。
【請求項6】
前記パケットの前記通信システムへの連続送信は、複数回繰り返され、
前記最大値は、前記パケットの前記通信システムへの連続送信の各回のうち、受信時間間隔の総てが閾値以下又は未満である回以外の回における最大値である、
請求項5に記載の装置。
【請求項7】
請求項5又は6に記載の装置としてコンピュータを機能させるプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2010−212943(P2010−212943A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−56241(P2009−56241)
【出願日】平成21年3月10日(2009.3.10)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ETHERNET
【出願人】(000208891)KDDI株式会社 (2,700)
【Fターム(参考)】