説明

パウチ及びスパウト付きパウチの製造方法並びにパウチ及びスパウト付きパウチ

【課題】充填用未シール部とスパウト装着用未シール部との間の狭い境界部を適切なシール圧でシールすることができるパウチの製造方法及びパウチを提供する。
【解決手段】パウチ本体1の角部4を切除してスパウト装着用未シール部2を成形する前に、パウチ本体に境界部6から切断予定線5を越えて角部4の切除領域4A内まで拡がる拡大境界部シール9を形成し、その後、切断予定線5にてパウチ本体1の一部を切断してスパウト装着用未シール部3を成形すると共に、拡大境界部シール9の残余部分によって境界部シール7を形成したことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パウチの製造方法及びその方法で製造されたパウチを用いたスパウト付きパウチの製造方法、並びにパウチ及びスパウト付きパウチに関する。
【背景技術】
【0002】
スパウト付きパウチへ内容物を充填する際、予めスパウトを装着したスパウト付きパウチの形態での供給は、スパウトが嵩張って輸送効率が悪いため、パウチとスパウトを別々に供給し、充填直前に装着することが望ましい。
パウチの角部にスパウトを取り付ける場合には、図5に示すように、上辺101が未シール状態の四角形状のパウチ100が充填工程への供給形態とされる(図5(A)参照)。そして、充填工程にて、上辺101の角部102を斜めに切除してスパウト装着用未シール部103を形成し(図5(B)参照)、スパウト装着用未シール部103にスパウト104を装着し、未シール部をシールしスパウトシール106とする(図5(C),(D)参照)。未シールの上辺101の残余部分である充填未シール部105から内容物を充填し、充填後、充填未シール部105をシールして充填シール107とする方法が従来から用いられている(図5(E)参照)。
このようなパウチ100の切断、スパウト104の装着を内容物の充填設備で一括して行う方法は、たとえば特許文献1に記載されている。
【0003】
しかし、角部を切除する際に、少なからず切断屑が発生することが予想され、可能であれば、充填設備で切除工程を実施することは避けることが望ましい。
そこで、角部を予め切除した図5(B)の形態のパウチを充填工程に供給することが考えられるが、そうすると、切除されたスパウト装着用未シール部103と充填用未シール部105との境界部108が鈍角状に突出する角形状となるために、この境界部108からパウチ本体の表裏フィルムが開きやすく、パウチ供給時、スパウト装着時において障害となるおそれがある。
【0004】
このような境界部における表裏フィルムの開きを防止するために、たとえば、特許文献2に示すように、充填用未シール部105とスパウト装着用未シール部103との間の境界部108にポイントシールを設けることが考えられる。しかし、このように狭い範囲のみをヒートシールしようとすると、ヒートシール時の単位面積当たりのシール圧が過大になりやすく、溶融樹脂のはみ出しや、フィルム割れ等の不良を招くという問題がある。
【0005】
ポイントシールの面積を大きくすることも考えられるが、充填用未シール部105及びスパウト装着用未シール部103の大きさの制約からポイントシールの面積を大きくすることができない。充填用未シール部105及びスパウト装着用未シール部103の大きさをそのままでポイントシールの面積を大きくしようとすると、必然的にパウチ全体の幅が大きくなってしまう。
【特許文献1】特開平06−48401号公報
【特許文献2】特開2006−7593号公報(図9)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記した従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、パウチ本体の充填用未シール部とスパウト装着用未シール部との間の狭い境界部を適切なシール圧でシールすることができるパウチの製造方法及びパウチを提供することにある。また、そのパウチを用いたスパウト付きパウチの製造方法及びスパウト付きパウチを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、パウチ本体の一辺に内容物を充填する充填用未シール部と、該充填用未シール部に隣接するスパウト装着用未シール部とを有し、該スパウト装着用未シール部はパウチ本体の一辺の角部を切断予定線にて切除して成形されるもので、充填用未シール部とスパウト装着用未シール部の境界部が境界部シールによってシールされた構成のパウチの製造方法であって、
パウチ本体の角部を切除してスパウト装着用未シール部を成形する前に、パウチ本体に前記境界部から切断予定線を越えて角部の切除領域内まで拡がる拡大境界部シールを形成し、
その後、切断予定線にてパウチ本体の一部を切断してスパウト装着用未シール部を成形すると共に、拡大境界部シールの残余部分によって境界部シールを形成したことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、拡大境界部シールは、パウチ本体の一辺に沿って延びていることを特徴とする。
【0008】
請求項3に係る発明は、上記した方法で製造されたパウチとスパウトを供給し、パウチのスパウト装着用未シール部にスパウトを装着してシールした後、充填用未シール部から内容物を充填してシールすることを特徴とする。
【0009】
請求項4に係る発明は、パウチ本体の一辺に内容物を充填する充填用未シール部と、該充填用未シール部に隣接するスパウト装着用未シール部を有し、該スパウト装着用未シール部はパウチ本体の一辺の角部を切断予定線にて切除して成形されるもので、充填用未シール部とスパウト装着用未シール部の境界部が境界部シールによってシールされた構成のパウチであって、
前記境界部シールのシール領域が、充填用未シール部の端辺とスパウト装着用未シール部の端辺を含む領域となっていることを特徴とする。
【0010】
請求項5に係る発明は、上記パウチのスパウト装着用未シール部にスパウトが装着されてシールされた構成で、スパウトシールと境界部シールが重なっていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、上記スパウト付きパウチに充填用未シール部から内容物が充填されシールされた構成で、シールされた充填シールがスパウトシールと共に境界部シールと重なっていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に係る発明によれば、境界部をシールする際に、シールする領域を境界部だけでなく切除領域まで拡大した拡大境界部シールを設けたので、シール圧を分散させることができ、適切なシール圧で境界部をシールすることができる。また、拡大境界部シールは切除領域に拡大しているので、パウチ自体の形状,寸法には影響はない。
【0012】
請求項2に係る発明によれば、拡大境界部シールをパウチ本体の一辺に沿って設ける構成となっているので、拡大境界部シールは、通常のパウチのシール板を利用して容易に形成することができる。
【0013】
請求項3に係る発明によれば、充填設備で切断しないので、充填設備が簡略化できると共に、充填時の切断屑等の問題を解消することができる。
【0014】
請求項4に係る発明によれば、境界部シールのシール領域が充填用未シール部の端辺とスパウト装着用未シール部の端辺を含む構成となっているので、表裏のフィルムが完全にシールされ、フィルムの間に引っ掛かるおそれがない。
【0015】
請求項5に係る発明によれば、スパウトのシール部と境界部シールを重ねているので、スパウトシールによって境界部シールを隠すことができる。
【0016】
請求項6に係る発明によれば、充填シールがスパウトのシール部と共に境界部シールと重なっているので、境界部シールを完全に覆うことができると共に、接合強度をより高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下に本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
図1及び図2は本発明の実施の形態に係るスパウト付きパウチの製造工程を示している。
本発明は、パウチ本体1の一辺、図中上辺1aに内容物を充填する充填用未シール部2と、充填用未シール部2に隣接するスパウト装着用未シール部3とを有し、スパウト装着用未シール部3がパウチ本体1の上辺の角部4を切断予定線5にて切除して成形されるもので、充填用未シール部2とスパウト装着用未シール部3の境界部6が境界部シール7によってシールされた構成のパウチを製造するものである。切断予定線5は切断が予定される仮想の線である。
【0018】
図1(A)は、パウチの角部切断前の形態を示している。
このパウチ本体の切断前形態は、四角形状の表裏一対の可撓性フィルムの左右側辺及び下辺側をヒートシールした袋体で、左右側辺には側辺シール11が、下辺には下辺シール12が、所定幅で形成されている。図示例では、下辺シール12の角部には、スリット13によって分離された吊り下げ片14が設けられており、この吊り下げ片14に吊り下げ穴15が設けられている。
吊り下げ片14とスリット13を挟んだ隣接部には、下辺シール12近傍の内側にジッパー17が装着されている。スパウト付きパウチを吊り下げて使用する際に、このジッパー17を開封して内容物を補給したり、水を加えて濃度を調整したりすることができる。スリット13と側辺に指を掛けてジッパー17を支持することにより、吊り下げ片14と干渉せずにジッパー17の開口状態を維持しやすい。
パウチ本体1の上辺1aは未シール状態である。この上辺1aの一方の角部4、図示例では下辺側の吊り下げ片14が設けられる角部と対角位置にある角部4が切断予定線5に沿って上辺1aに対して斜めに直線状に切除されるようになっている。切断予定線5の長さは、スパウト8がシールされる基部8aの長さに応じて決められる。図示例では、切断予定線5の上端がパウチ本体1の上辺1aのほぼ中間位置で、上辺1aに対して45度の角度で側辺側に延びている。
【0019】
この切断予定線5に沿った部分がスパウト装着用未シール部3となる部分で、切断予定線5の上端から切除される角部と反対側の上辺の残余部分が充填用未シール部2となっている。特に、この実施の形態のスパウト付きパウチは、上記したように下辺側にジッパー17を設けることから、充填用未シール部を配置できないので、充填用未シール部2とスパウト装着用未シール部3が隣接することになる。
そして、パウチ本体1には、充填用未シール部2とスパウト装着用未シール部3となる切断予定線5との境界部6から切断予定線5を越えて角部4の切除領域4A内まで拡がる拡大境界部シール9が形成されている。
この拡大境界部シール9は、境界部6を含み、充填用未シール部2を除いて角部4の切除領域4A側の上辺1aの所定範囲をシールするようになっている。この拡大境界部シール9によって、ヒートシール時に境界部6に作用する単位面積当たりのシール圧を分散させている。図示例では、三角形状の切除領域4Aの上辺1aに沿って角端まで延びており、角端において側辺シール11とつながっている。
【0020】
図示例では、この拡大境界部シールをパウチ本体1の側辺シール11と同程度の幅に形成しているが、たとえば、図1(C)に示すように、拡大境界部シール9の幅を、境界部6のシール幅よりも角部4の切除領域4A内のシール幅を大きくしてシール圧の分散効果をより高めてもよい。
もっとも、ヒートシール時に境界部6に作用する単位面積当たりのシール圧を軽減できればよく、拡大境界部シール9は側辺シール11とつながっていなくてもよい。また、角部4の切除領域4Aを全面的にシールするような構成となっていてもよい。さらに、角部4の上辺1aに沿って形成されている必要はなく、種々のパターンを適用可能である。
この拡大境界部シール9は、左右の側辺シール11及び下辺の下辺シール12と共に製袋時にヒートシールされる。
【0021】
図1(B)は、角部を切除する工程を示している。
この角部4の切除は、上記切断予定線5に沿って切除される。この切除工程は内容物の充填工程では行わず、充填工程には切除した形態で供給される。
角部4を切断することにより、切断線に沿ってスパウト装着用未シール部3が形成されると共に、拡大境界部シール9の境界部6の部分が残って、スパウト装着用未シール部3と充填用未シール部2の間の境界部6に境界部シール7が形成されることになる。
【0022】
この例では、拡大境界部シール9は上辺1aに沿って形成されているので、境界部シール7のシール領域は、スパウト装着用未シール部3の斜辺に沿った斜辺部7cと充填用未シール部2側の上辺1aに沿った上辺部7aの二辺を含む台形状となっている。斜辺部7cと対向する充填用未シール部2側の縦辺部7dは上辺部7aに対して直角の直角辺で、上辺部7aと対向するスパウト装着用未シール部2側の下辺部7bは上辺部7aと平行に形成されている。
このように、角部4を切除することで、充填用未シール部2とスパウト装着用未シール部3の境界部6が境界部シール7によってシールされた構成のパウチが完成する。
充填用未シール部2とスパウト装着用未シール部3の境界部6がシールされているので、搬送時や充填機で表裏フィルムが開くことを防止することができる。特に、境界部シール7は、パウチ本体1の上辺1aと切断された斜辺の端までシールされているので、表裏フィルムのめくれを確実に防止できる。
【0023】
図2(A),(B)は、供給されたパウチにスパウトを装着する工程を示している。
すなわち、スパウト装着用未シール部3を開いてスパウト8の基部8aを挿入し、スパウト装着用未シール部3をスパウト8の基部8aにヒートシールしてスパウトシール3Aを形成する。
このスパウトシール3Aと境界部シール7は重なっており、スパウトシール3Aは切断した斜辺に沿って全長にわたって所定幅で形成されるもので、斜辺と平行の内側縁が上辺と交わる交点位置が、境界部シール7の充填用未シール部2側の端部付近となっている。また、内側縁から境界部シール7の下辺部7bと縦辺部7dの角部が一部はみだしている。
【0024】
次いで、図2(C)に示すように、充填用未シール部2から内容物が充填され、充填用未シール部2が充填シール2Aにてシールされる。シールされた充填シール2Aはスパウトシール3Aと共に境界部シール7に重ねられている。
この充填シール2Aは上辺1aに沿って所定幅で延びているが、その幅は境界部シール7の幅よりも大きく、境界部シール7は充填シール2Aによって完全に隠されることになる。したがって、この例では、充填シール2Aが境界部シール7を完全に覆い、スパウトシール3Aが境界部シール7を部分的に覆う構成となっている。
【0025】
このスパウト8の取り付け工程と、内容物の充填・シール工程は、一体の装置上で行われる。
境界部6は、境界部シール7、スパウトシール3A及び充填シール2Aと3重に加圧、加熱されるが、境界部シール7の段階で適切な加圧力でシールされているので、溶融樹脂のはみ出しや、フィルム割れ等の不良は生じない。
このように重ねて接合しているので接合強度が高い。特に、この例のパウチは、スパウト8を下向きにして吊り下げて使用するもので、鈍角状に突出する境界部6には応力が集中しやすい。この境界部シール7は3重に加熱加圧されることで、接合強度が高く、シール漏れは生じるおそれがない。
【0026】
図3,図4には、上記実施の形態の変形例を示している。
この変形例は、パウチの形態とスパウトの形態が異なるのみで、製造手順は上記した実施の形態と全く同一であり、以下の説明では、上記実施の形態と異なる点のみを説明するものとし、同一の構成部分については同一の符号を付して説明を省略する。
このパウチは、下辺に吊り下げ片をスリットを介して分離した構成ではなく、下辺角部16に吊り下げ穴15を設けたものである。
【0027】
スパウト28が、上記実施の形態と比べてサイズが小さく、スパウト28を装着してシールした際のパウチ本体1の膨らみが小さいので、スパウトシール23Aの端部に上辺に沿って充填用未シール部2側に延びる延長部を23A1設けたものである。この延長部23A1の端部は境界部シール7の端部より充填用未シール部2側に位置し、境界部シール7の下辺部7bと縦辺部7dの角部を含めて全体を完全に覆っている。また、スパウトシール23Aの他端部にも、側辺シール11と重なるように側辺に沿って延長された延長部が設けられている。
一方、充填シール2Aの境界部シール7側の端部は、スパウトシール23Aと共に境界部シール7に重なっているが、その端は角部4を切断した斜辺と上辺1aの交点よりも手前までで、スパウトシール23Aの端部の延長部23A1と重ねられている。したがって、この例では、スパウトシール23Aが境界部シール部7を完全に覆い、充填シール2Aが境界部シール7を部分的に覆う構成となっている。
【0028】
なお、上記実施の形態では、吊り下げタイプのパウチに適用した例を示したが、吊り下げタイプに限定されるものではなく、底部の形状は、自立型のパウチでもよいし、その他角部を切除してスパウトを装着するような各種パウチについて適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】図1は本発明の実施の形態に係るパウチの製造方法の手順を示すもので、同図(A)は角部を切断する前のパウチの形態を示す図、同図(B)は角部を切除した後の成形品であるパウチを示す図、同図(C)は角部の拡大境界部シールの他のパターンを示す図である。
【図2】図2は図1の製造方法で製造されたパウチに対するスパウトの取り付け工程、内容物の充填・シール工程を示す図である。
【図3】図3は図1のパウチの変形例を示すもので、同図(A)は角部の切除前のパウチの形態を示す図、同図(B)は角部を切除した後の成形品であるパウチを示す図である。
【図4】図4は図3の製造方法で製造されたパウチに対するスパウトの取り付け工程、内容物の充填・シール工程を示す図である。
【図5】図5は従来のスパウト付きパウチの製造手順を示す図である。
【符号の説明】
【0030】
1 パウチ本体
1a 上辺
2 充填用未シール部
2A 充填シール
3 スパウト装着用未シール部
3A スパウトシール
4 角部(上辺側)
4A 切除領域
5 切断予定線
6 境界部
7 境界部シール
7a 上辺部
7b 下辺部
7c 斜辺部
7d 縦辺部
8 スパウト
8a 基部
9 拡大境界部シール
11 側辺シール
12 下辺シール
13 スリット
14 吊り下げ片
15 吊り下げ穴
17 ジッパー
28 スパウト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パウチ本体の一辺に内容物を充填する充填用未シール部と、該充填用未シール部に隣接するスパウト装着用未シール部とを有し、該スパウト装着用未シール部はパウチ本体の一辺の角部を切断予定線にて切除して成形されるもので、充填用未シール部とスパウト装着用未シール部の境界部が境界部シールによってシールされた構成のパウチの製造方法であって、
パウチ本体の角部を切除してスパウト装着用未シール部を成形する前に、パウチ本体に前記境界部から切断予定線を越えて角部の切除領域内まで拡がる拡大境界部シールを形成し、
その後、切断予定線にてパウチ本体の一部を切断してスパウト装着用未シール部を成形すると共に、拡大境界部シールの残余部分によって境界部シールを形成したことを特徴とするパウチの製造方法。
【請求項2】
拡大境界部シールは、パウチ本体の一辺に沿って延びている請求項1に記載のパウチの製造方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の製造方法で製造されたパウチとスパウトを供給し、パウチのスパウト装着用未シール部にスパウトを装着してシールした後、充填用未シール部から内容物を充填してシールすることを特徴とするスパウト付パウチの製造方法。
【請求項4】
パウチ本体の一辺に内容物を充填する充填用未シール部と、該充填用未シール部に隣接するスパウト装着用未シール部を有し、該スパウト装着用未シール部はパウチ本体の一辺の角部を切断予定線にて切除して成形されるもので、充填用未シール部とスパウト装着用未シール部の境界部が境界部シールによってシールされた構成のパウチであって、
前記境界部シールのシール領域が、充填用未シール部の端辺とスパウト装着用未シール部の端辺を含む領域となっていることを特徴とするパウチ。
【請求項5】
請求項4に記載のパウチのスパウト装着用未シール部にスパウトが装着されてシールされた構成で、スパウトシールと境界部シールが重なっていることを特徴とするスパウト付きパウチ。
【請求項6】
請求項5に記載のスパウト付きパウチに充填用未シール部から内容物が充填されシールされた構成で、シールされた充填シールがスパウトシールと共に境界部シールと重なっていることを特徴とするスパウト付きパウチ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−239200(P2008−239200A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−83101(P2007−83101)
【出願日】平成19年3月27日(2007.3.27)
【出願人】(000003768)東洋製罐株式会社 (1,150)
【Fターム(参考)】