説明

パチンコ機

【課題】たとえ遊技盤自体や遊技盤が設置されるフレーム部材等に膨張又は収縮による変形が生じたとしても、遊技盤と発射装置との位置関係がズレず、常に遊技球を正常に遊技領域へ打ち込むことができるパチンコ機を提供する。
【解決手段】遊技盤2及び発射装置20を、基台21を介して一体化するとともに、基台21のみをミドル枠5に固定した状態で、遊技盤2及び発射装置20を備えるようにした。したがって、遊技盤2と発射装置20とをそれぞれ別個にミドル枠5へ固定するような従来のものと比較すると、ミドル枠5が熱により膨張又は収縮した際に、遊技盤2と発射装置20との相対的な位置関係、すなわち遊技盤2の前面に形成されている発射通路と発射装置20との相対的な位置関係がズレにくい。したがって、たとえミドル枠5が膨張又は収縮したとしても、遊技球を正確に発射通路へと打ち込むことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技球を遊技領域内へ打ち込むための発射装置を有するパチンコ機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来周知のパチンコ機には、遊技球を遊技領域内へ打ち込むための発射装置が設置されている。そして、発射装置の設置に関し、たとえば特許文献1に記載のパチンコ機において、発射装置は、合成樹脂製の枠部材を介して金属製のフレームに固定されている。一方、特許文献1に記載のパチンコ機において、遊技領域が前面に形成される遊技盤は、枠部材とは別に金属製フレームへ取り付けられている。
【0003】
【特許文献1】特開平11−333110号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、従来金属製とされていたフレーム部材(特許文献1における金属製のフレーム等)も合成樹脂により成形されることがある。しかしながら、合成樹脂は熱(たとえば液晶表示装置等が発生する熱)により膨張又は収縮しやすいという問題を有している。したがって、上記特許文献1に記載の構成では、遊技盤と発射装置とが別個にフレーム部材へ取り付けられているため、熱による各フレーム部材の膨張又は収縮に起因して、発射装置と遊技盤(特に、遊技盤に設置されているレール部材)との位置関係がズレてしまい、発射装置が発射する遊技球がレール部材間へ正常に打ち込まれなくなるという事態が起こり得る。
【0005】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みなされたものであって、たとえフレーム部材に膨張又は収縮による変形が生じたとしても、遊技盤と発射装置との位置関係がズレず、常に遊技球を正常に遊技領域へ打ち込むことができるパチンコ機を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、パチンコ機本体を支持する機枠に合成樹脂製の板状部材であるミドル枠が片開き可能に取り付けられているとともに、遊技球が流下可能な遊技領域が前面に形成された遊技盤、及び前記遊技領域へ前記遊技球を打ち込むための発射装置を備えたパチンコ機であって、前記遊技盤と前記発射装置とを連結部材により一体化するとともに、前記連結部材のみを前記ミドル枠に固定した状態で、前記遊技盤及び前記発射装置が備えられていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明のうち請求項2に記載の発明は、パチンコ機本体を支持する機枠に合成樹脂製の板状部材であるミドル枠が片開き可能に取り付けられているとともに、遊技球が流下可能な遊技領域が前面に形成された遊技盤、及び前記遊技領域へ前記遊技球を打ち込むための発射装置を備えたパチンコ機であって、前記遊技盤と前記発射装置とを連結部材により一体化するとともに、前記連結部材と前記遊技盤又は前記発射装置の何れか一方とを前記ミドル枠に固定した状態で、前記遊技盤及び前記発射装置が備えられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記連結部材が、金属製板状の基台であり、当該基台に、前記遊技盤が固着される第1突起部と、前記発射装置が固着される固着部とを設ける一方、前記遊技盤に、前記第1突起部を圧入可能な固定孔を設け、前記突起部を前記固定孔へ圧入することにより、前記遊技盤を前記基台に固着可能としたことを特徴とする。
さらに、上記目的を達成するために、本発明のうち請求項4に記載の発明は、パチンコ機本体を支持する機枠に合成樹脂製の板状部材であるミドル枠が片開き可能に取り付けられているとともに、遊技球が流下可能な遊技領域が前面に形成された遊技盤、及び前記遊技領域へ前記遊技球を打ち込むための発射装置を備えたパチンコ機であって、前記遊技盤及び前記発射装置に、両者を一体化するための一体化手段を設けるとともに、一体化された状態における前記遊技盤又は前記発射装置の何れか一方のみを前記ミドル枠に固定した状態で、前記遊技盤及び前記発射装置が備えられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、連結部材を介して遊技盤と発射装置とを一体化するとともに、遊技盤及び発射装置が、連結部材のみをミドル枠に固定した状態で備えられているため、遊技盤と発射装置とをそれぞれ別個にミドル枠へ固定するような従来のものと比べて、ミドル枠が熱により膨張又は収縮した際に、遊技盤と発射装置との相対的な位置関係がズレにくい。したがって、ミドル枠が膨張又は収縮したとしても、遊技球を正確に遊技領域へ打ち込むことができる。また、連結部材を介して遊技盤と発射装置とを一体化しているため、遊技盤及び発射装置に両者を一体化するための一体化手段を設ける必要がない。つまり、たとえば遊技盤や発射装置に連結部材を固着するための孔等を設けるだけで構成可能であるため、既存の遊技盤や発射装置を用いて容易に構成可能であり、汎用性に富む。
請求項2に記載の発明によれば、連結部材を介して遊技盤と発射装置とを一体化するとともに、遊技盤及び発射装置が、連結部材と遊技盤又は発射装置の何れか一方とをミドル枠に固定した状態で備えられているため、遊技盤と発射装置とをそれぞれ別個にミドル枠へ固定するような従来のものと比べて、ミドル枠が熱により膨張又は収縮した際に、遊技盤と発射装置との相対的な位置関係がズレにくい。したがって、ミドル枠が膨張又は収縮したとしても、遊技球を正確に遊技領域へ打ち込むことができる。また、連結部材を介して遊技盤と発射装置とを一体化しているため、遊技盤及び発射装置に両者を一体化するための一体化手段を設ける必要がない。つまり、たとえば遊技盤や発射装置に連結部材を固着するための孔等を設けるだけで構成可能であるため、既存の遊技盤や発射装置を用いて容易に構成可能であり、汎用性に富む。
請求項3に記載の発明によれば、連結部材を、金属製板状の基台としているため、熱による影響を受けにくくなっており、基台を介在させたとしても、遊技盤と発射装置との相対的な位置関係の維持効果が高い。また、基台に、遊技盤が固着される第1突起部を設ける一方、遊技盤に、第1突起部を圧入可能な固定孔を設け、突起部を固定孔へ圧入することにより、遊技盤を基台に固着可能としている。したがって、遊技盤の基台への固着を容易に行うことができる。
請求項4に記載の発明によれば、遊技盤及び発射装置に、両者を一体化するための一体化手段を設けるとともに、遊技盤及び発射装置が、一体化された状態における遊技盤又は発射装置の何れか一方のみをミドル枠に固定した状態で備えられているため、ミドル枠に遊技盤と発射装置とそれぞれ別個に固定するような従来のものと比べて、ミドル枠が熱により膨張又は収縮した際に、遊技盤と発射装置との相対的な位置関係がズレにくい。したがって、ミドル枠が膨張又は収縮したとしても、遊技球を正確に遊技領域へ打ち込むことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の一実施形態となるパチンコ機について、図面をもとに詳細に説明する。
【0009】
(パチンコ機の説明)
図1は、パチンコ機1を前面側から示した説明図であり、図2は、前扉、供給皿、及び貯留皿を取り外した状態にあるパチンコ機1を前面側から示した説明図である。
パチンコ機1は、遊技盤2の前面に形成された遊技領域2a内へ遊技球を打ち込み、遊技領域2a内を流下させて遊技するものであって、遊技盤2は、支持体として機能する機枠3の前面上部に、合成樹脂製のフレーム部材であるミドル枠5を介して設置されている。また、遊技盤2の前方には、ガラス扉を嵌め込み設置してなる前扉4が、左端縁を軸として片開き可能に機枠3に蝶着されており、該前扉4によって閉塞される遊技盤2の前方空間が遊技領域2aとされている。
【0010】
当該遊技領域2aは、遊技盤2の前面に円弧状に配設された外レール15及び内レール16(図1では前扉4により隠れている)等によって囲まれており、両レール間が、後述する発射装置20により発射された遊技球を遊技領域2a上部へ導くための発射通路17とされている。また、遊技領域2aの略中央には、「0」〜「9」の数字や絵柄等からなる「図柄」を表示するための図柄表示部6が設けられている。さらに、遊技領域2aには、図示しない多数の遊技釘、遊技球が通過可能なゲート部材、一対の爪片を開閉動作可能に備えたチューリップ式電動役物、開閉可能な扉部材を有する大入賞装置、風車等が設置されている。
【0011】
また、機枠3の前面側であって上記遊技盤2の下方には、遊技球を発射装置20へ供給するための供給皿7、及び供給皿7から溢れた遊技球を貯留するための貯留皿8が機枠3に対して夫々片開き可能に取り付けられている。さらに、貯留皿8の右側には、発射装置20を作動させるための操作ハンドル9が回動操作可能に設置されている。加えて、遊技盤2の下部には、遊技球を両レール間へ発射するための発射装置20が、後述する基台21を介して遊技盤2よりも下方へ突出するように設置されている。
【0012】
一方、機枠3の後面側には、供給皿7へ貸球や賞品球として払い出される遊技球を貯留するための貯留タンク、当該貯留タンクと連結された払い出し装置、図柄表示部6に「図柄」を表示させるための液晶表示装置、払い出し装置や図柄表示装置等の動作を統合的に制御するサブ統合基板を内蔵したサブ制御装置、及び遊技に係る制御(たとえば、所謂「大当たり抽選」等)を実行するためのメイン制御基板を内蔵してなるメイン制御装置(いずれも図示せず)が取り付けられている。
【0013】
以上のようなパチンコ機1では、遊技者によって操作ハンドル9が回動操作されると、発射装置20が作動して遊技球が発射通路17を通って遊技領域2a内へ打ち込まれる。そして、遊技領域2a内を流下する遊技球がチューリップ式電動役物へ入賞すると、メイン制御基板にて「大当たり抽選」を行い、所謂「大当たり」である場合には、図柄表示部6に「図柄」を所定の態様(たとえば、「7、7、7」等)で表示させた後、大入賞装置の扉部材を所定回数にわたって断続的に開成させるといった所謂「大当たり状態」を生起させる。
【0014】
(発射装置の設置に係る説明)
次に、本発明の要部となる発射装置20の設置に係る構成について、図3及び図4をもとに説明する。
図3は、発射装置20及び基台21を拡大して示した斜視説明図であり、図4は、遊技盤2、ミドル枠5、及び基台21の分解状態を示した斜視説明図である。また、図5は、図4におけるA部を拡大して示した拡大説明図である。
【0015】
発射装置20は、ソレノイド等の駆動機構をケース部材31の内部に収納してなるもので、ケース部材31の前面には、前後方向を軸に揺動して遊技球を打撃する発射杵32、発射杵32の揺動が所定範囲内となるように規制する規制部材33、33等が設けられている。また、ケース部材31の前面の左右側縁は、ケース部材31の左右側面よりも夫々外方へ突出するフランジ部とされている。そして、当該フランジ部の上端部及び下端部には、それぞれ固着孔34が穿設されており、発射装置20を、後述する基台21の支持突起22先端にフランジ部の後面を当接させた状態でネジ止め可能としている。
【0016】
また、基台21は、金属薄板からなる本体21aを有し、当該本体21aの左部には、発射装置20のケース部材31が挿通可能な窓24が開設されている。そして、当該窓24の周囲には、発射装置20を支持するための4つの支持突起22、22・・が前方へ突設されている。また、本体21aの上縁には、基台21と遊技盤2とを固着するための2つの固定突起23、23が前方へ突設されている。さらに、基台21には、基台21をミドル枠5の後面にネジ止めするための複数のネジ孔24、24・・が穿設されている。
【0017】
一方、ミドル枠5は、合成樹脂製の板状部材であって、その中央には、遊技盤2を収容可能な収容凹部41が設けられている。当該収容凹部41の右下部には、基台21の固定突起23、23を遊挿可能な一対の丸孔42、42が穿設されている。また、収容凹部41の左上部には、収容されるミドル枠5を固定位置に位置決めするための位置決め突起50が設けられている。さらに、ミドル枠5には、収容された遊技盤2の前後方向へのぐらつきを防止するための押し止め部材(図示せず)が設けられている。尚、遊技盤2の右下部で、収容凹部41へ収容した際に丸孔42、42と対応する位置には、固定突起23、23を圧入可能な固定孔10、10が設けられている。また、遊技盤2の左上部には、位置決め突起50が嵌入可能な位置決め孔51が穿設されている。
【0018】
また、収容凹部41の下方には、発射装置20から発射された遊技球を発射通路17へ導くための誘導部材43や供給皿7から溢れた遊技球を貯留皿8へ案内する案内機構44等が設置された平板状の機構部45が設けられている。そして、当該機構部45には、発射装置20のケース部材31を遊挿可能な取付孔46が開設されている。当該取付孔46の前面側の左右側縁は、発射装置20のフランジ部と同形状で且つ機構部45の前面よりも後方へ凹んだ段部47、47とされており、当該段部47内には、基台21の支持突起22、22・・を挿通可能な挿通孔48、48・・が穿設されている。
【0019】
ここで、上記構成を有する発射装置20及び基台21の設置方法について説明する。
まず、遊技盤2を収容凹部41内へ収容する。このとき、収容凹部41内に設けられている位置決め突起50を遊技盤2の位置決め孔51へ嵌入させて、遊技盤2の位置決めを行うとともに、押し止め部材により前後方向へがたつかないように押し止めする。
次に、基台21の固定突起23、23を、ミドル枠5の後方から丸孔42、42内へ遊挿させ、その先端を固定孔10、10内へ圧入させて遊技盤2と基台21とを固着するとともに、基台21をミドル枠5の後面にネジ止めして、基台21及び遊技盤2を固定する。このとき、基台21の支持突起22、22・・は、機構部45の挿通孔48、48・・に挿通され、その先端が段部47よりも若干前方へ突出した状態となっている。
さらに、発射装置20のケース部材31を機構部45の前方から取付孔46内へ遊挿し、フランジ部の後面を支持突起22、22・・の先端面に当接させた状態で各固着孔34へネジを螺入して、発射装置20を基台21に固着することにより、発射装置20は設置完了となる。このとき、ケース部材31は、窓24を介して基台21よりも更に後方へ突出している。
【0020】
(発明の効果)
以上のような構成を有するパチンコ機1によれば、遊技盤2と発射装置20とが基台21を介して連結され一体化されているとともに、その基台21のみをミドル枠5にネジ止めして固定している。したがって、発射装置と遊技盤とを夫々別個にミドル枠へ固定する従来のものと異なり、たとえミドル枠5が熱により膨張又は収縮したとしても、遊技盤2と発射装置20との相対的な位置関係、すなわち遊技盤2の前面に形成されている発射通路17と発射装置20との相対的な位置関係がズレにくく、常に遊技球を正確に発射通路17へと打ち込むことができる。
【0021】
また、基台21と遊技盤2とを固着するにあたっては、各固定突起23の固定孔10内への圧入により可能としている。したがって、遊技盤2の基台21への固着を容易に行うことができる。さらに、基台21を金属製としているため、熱による影響を受けにくくく、発射通路17と発射装置20との相対的な位置関係の維持効果が高い。
加えて、発射装置20とは別部材となる基台21を用いて遊技盤2と発射装置20とを一体化しているため、発射装置20や遊技盤2等に両者を一体化するための突起や係止片等を新たに成形する必要がない。つまり、発射装置20には固着孔34を、遊技盤2には固定孔10を夫々設けるだけで構成可能であるため、既存の発射装置や遊技盤を採用して構成しやすく、汎用性に富む。
【0022】
(本発明の変更例)
なお、本発明のパチンコ機に係る構成は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、発射装置、基台、遊技盤、及びミドル枠等の構成について、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で必要に応じて適宜変更可能である。
【0023】
たとえば、上記実施形態では基台を用いて遊技盤及び発射装置を一体化するという構成を採用しているが、遊技盤及び/又は発射装置に、他方へ固着するための一体化手段、たとえば係止片や遊技盤の下端部を挟持可能な挟持片等を設け、基台等の別部材を用いることなく遊技盤と発射装置とを一体化する構成としてもよい。さらに、上記実施形態とは逆に、遊技盤側に突起を、基台又は発射装置側に孔を夫々形成して、遊技盤と発射装置とを一体化するようにしてもよいし、一体化する位置や一体化手段(突起や孔、係止片等)の数や形状等について適宜設計変更可能であることは言うまでもない。
また、上記実施形態では基台のみをミドル枠に固定する構成を採用しているが、基台とともに遊技盤又は発射装置の何れか一方もミドル枠に固定し、ミドル枠に安定して固定されるように構成してもよい。
さらに、基台を用いずに遊技盤と発射装置とを一体化したものについては、遊技盤又は発射装置の何れか一方のみをミドル枠に固定するという構成を採用すれば、両者の相対的な位置関係の維持に係り、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。この具体的構成としては、たとえばミドル枠に少なくとも2つの固定突起又は固定孔を、遊技盤に固定孔又は固定突起を設け、固定突起の固定孔への嵌入により遊技盤をミドル枠へ固定する構成等が考えられる。なお、このとき遊技盤の対角等ではなく何れか一角部を複数の固定突起及び固定孔により固定する構成とすれば、固定突起同士の間隔が狭くなるため、ミドル枠が熱により膨張又は収縮した際に、その膨張又は収縮に起因してミドル枠に生じる歪みを低減することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】パチンコ機を前面側から示した説明図である。
【図2】前扉、供給皿、及び貯留皿を取り外した状態にあるパチンコ機を前面側から示した説明図である。
【図3】発射装置及び基台を拡大して示した斜視説明図である。
【図4】遊技盤、ミドル枠、及び基台の分解状態を示した斜視説明図である。
【図5】図4におけるA部を拡大して示した拡大説明図である。
【符号の説明】
【0025】
1・・パチンコ機、2・・遊技盤、5・・ミドル枠、10・・固定孔、17・・発射通路、20・・発射装置、21・・基台(連結部材)、22・・支持突起(固着部)、23・・固定突起(突起部)、31・・ケース部材、34・・固着孔、41・・収容凹部、42・・丸孔、46・・取付孔、47・・段部、48・・挿通孔。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パチンコ機本体を支持する機枠に合成樹脂製の板状部材であるミドル枠が片開き可能に取り付けられているとともに、遊技球が流下可能な遊技領域が前面に形成された遊技盤、及び前記遊技領域へ前記遊技球を打ち込むための発射装置を備えたパチンコ機であって、
前記遊技盤と前記発射装置とを連結部材により一体化するとともに、
前記連結部材のみを前記ミドル枠に固定した状態で、前記遊技盤及び前記発射装置が備えられていることを特徴とするパチンコ機。
【請求項2】
パチンコ機本体を支持する機枠に合成樹脂製の板状部材であるミドル枠が片開き可能に取り付けられているとともに、遊技球が流下可能な遊技領域が前面に形成された遊技盤、及び前記遊技領域へ前記遊技球を打ち込むための発射装置を備えたパチンコ機であって、
前記遊技盤と前記発射装置とを連結部材により一体化するとともに、
前記連結部材と前記遊技盤又は前記発射装置の何れか一方とを前記ミドル枠に固定した状態で、前記遊技盤及び前記発射装置が備えられていることを特徴とするパチンコ機。
【請求項3】
前記連結部材が、金属製板状の基台であり、当該基台に、前記遊技盤が固着される第1突起部と、前記発射装置が固着される固着部とを設ける一方、
前記遊技盤に、前記第1突起部を圧入可能な固定孔を設け、
前記突起部を前記固定孔へ圧入することにより、前記遊技盤を前記基台に固着可能としたことを特徴とする請求項1又は2に記載のパチンコ機。
【請求項4】
パチンコ機本体を支持する機枠に合成樹脂製の板状部材であるミドル枠が片開き可能に取り付けられているとともに、遊技球が流下可能な遊技領域が前面に形成された遊技盤、及び前記遊技領域へ前記遊技球を打ち込むための発射装置を備えたパチンコ機であって、
前記遊技盤及び前記発射装置に、両者を一体化するための一体化手段を設けるとともに、
一体化された状態における前記遊技盤又は前記発射装置の何れか一方のみを前記ミドル枠に固定した状態で、前記遊技盤及び前記発射装置が備えられていることを特徴とするパチンコ機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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