説明

パッキングユニットとシッピングユニットとパッキングユニットを製造する方法

本発明は、各々が折畳み可能であり、1つの底壁と2つの対向する側壁とを有し、直立状態では上向きのテーパー形状の、液体製品が充填されたパッケージのグループから成るパッキングユニットにおいて、前記パッケージは、各々が前記パッキングユニットの底壁に面した側壁を有しており、前記パッケージは、各層に複数のパッケージを有する複数の層を成して互いに上下に配置されており、これらパッケージは、第1の方向とこの方向の反対の第2の方向とに交互に向けられており、各層の前記複数のパッケージは、第1もしくは第2の方向に等しく向けられており、前記パッキングユニットに形状の安定性を与えるために、前記パッケージのグループを部分的に覆うプラスチックフィルムカバーが、プラスチックフィルム材料から成るウェブによって形成されており4つのもしくは4つより少ない細長いシール部分に沿って接合されていることを特徴とする、パッキングユニットと、シッピングユニットと、前記パッキングユニットを製造する方法とに関わる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各々が折畳み可能であり、1つの底壁と2つの対向する側壁とを有しており、直立状態では上向きのテーパー形状であり、液体製品が充填されている複数のパッケージのグループを具備するパッキングユニットに関わる。
【0002】
本発明は、このパッキングユニットを製造する方法と、序文に述べたようなパッキングユニットを有するシッピングユニットとに、更に関わる。
【背景技術】
【0003】
食料品産業では、液体状の食料品を保持するパッケージが、更なる分配もしくは保管のためにボックス中に包装されることは、一般的である。
【0004】
食料品業界で使用される一般的なパッケージは、厚紙のような硬性の包装材によって形成されている。この形式のパッケージは、例えば積み重ねることができる形状で、且つ荷物を運ぶことができる形状で製造され得る。このことは、これらパッケージが、例えばパレット上に、もしくは更なる搬送のための厚紙製の箱中に、並んで上下に配置されることによって、より大きなユニットで容易に包装され得ることを、意味する。
【0005】
前記折畳み可能なパッケージは、食料品産業及び他の産業に広く使用されている。このようなパッケージは、可撓性のプラスチック製のフィルム材料によって形成されており、即ち、このようなパッケージは、上記のパッケージのタイプと同じ硬性の性質を有していない。
【0006】
各々が折畳み可能なパッケージは、例えば搬送の前に、互いに上下に積み重ねられることができないことが、問題である。また、従って、複数の折畳み可能なパッケージが、しばしば厚紙製のボックス中に一緒に包装される。このようなボックスを搬送する時、搬送の間に前記パッケージに与えられる振動と力とが、これらパッケージを磨耗することがある。時として、このような磨耗は、特に包装材料の皺の形成と組み合わさって、パッケージの中身の漏れを生じさせることがある。
【0007】
特許文献1は、折畳み可能なパッケージを互いに上下に積み重ね得るように、これらパッケージを折り曲げる方法を、開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】EP0681970
【発明の概要】
【0009】
本発明の課題は、折畳み可能なパッケージを保管及び搬送するために適しているパッケージユニットを、有効にすることである。本発明の更なる課題は、折畳み可能なパッケージを保管及び搬送するために適しているパッキングユニットを製造する方法を、有効にすることである。また、折畳み可能なパッケージを保管及び搬送するために適している複数のパッケージユニットを有するシッピングユニットを有効にすることも、本発明の課題である。
【0010】
第1の態様に従えば、本発明は、各々が折畳み可能であり、1つの底壁と2つの対向する側壁とを有しており、直立した状態では上向きのテーパー形状であり、液体製品が充填されている複数のパッケージのグループから成るパッキングユニットに関わり、
このパッキングユニットは、前記パッケージが、各々が前記パッキングユニットの底壁に面した側壁を有するように配置されており、
前記パッケージは、各層に複数のパッケージを有する複数の層を成して互いに上下に積み重ねられており、前記パッケージは、第1の方向とこの第1の方向の反対の第2の方向とに交互に向けられており、各層の前記複数のパッケージは、第1もしくは第2の方向に等しく向けられており、そして、
前記パッキングユニットに形状の安定性を与えるために、前記パッケージのグループを少なくとも部分的に覆うプラスチックフィルムカバーが、プラスチックフィルム材料から成るウェブによって形成されており、このプラスチックフィルムカバーを形成するために4つのもしくはこれより少ない細長いシール部分に沿って一緒に接合されていることを、特徴とする。
【0011】
この折畳み可能なパッケージは、接続部分に沿って互いに接合されている可撓性の壁によって規定されているチャンバを有するパッケージを意味する。このようなパッケージは、軽量であることと、有効な製造を可能にすることと、充填されていない状態で、硬性のパッケージ材料によって形成されている対応するパッケージより、あいている空間が少ないことと、の効果を有している。
【0012】
前記パッケージが、各々が前記パッキングユニットの底壁に面した側壁を有するように配置されているという事実によって、例えば、前記パッケージが平面に安定して配置されることが可能になる。更に、前記パッケージユニットは、このパッケージユニットを平面に安定して配置させ得る広範なベース面と、この面とほぼ平行な前記パッケージの側壁とによって形成され得る。
【0013】
前記複数の層は、少なくとも2つの層であり、例えば2、3、4、5、6、7、8、もしくはこれらより多くの層である。前記複数の層は、少なくとも2つの層、且つ偶数の数の層であっても良く、例えば、2、4、6、8もしくはこれ以上であっても良い。このような複数の層は、前記パッキングユニットが例えば正平行6面体の形状になるようにパッキングすることを可能にし得る。結果として、前記パッキングユニットの合理的な積み重ねが、可能となる。
【0014】
各層の複数のパッケージは、各層に、例えば2、3、4、5、6、7、8、もしくはこれらより多くのパッケージがあり得る。各層に複数のパッケージを設けることによって、前記パッキングユニットは、広範なベース面によって形成され得、このことによって、前記パッキングユニットは、平面に安定して配置され得る。各層の前記複数のパッケージは、各層に、2つもしくはこれ以上のパッケージがあり得る。
【0015】
前記パッケージが第1の方向とこの第1の方向の反対の第2の方向に交互に向けられていることと、各層の前記複数のパッケージが前記第1もしくは第2の方向で等しく向けられていることと、もしくは、これらパッケージが上下に配置されていることとによって、前記パッケージは、固く包装され得、また、このパッキングユニットが保存及び/もしくは搬送のために望ましいほぼ正平行6面体の形状となるように、包装され得る。
【0016】
前記パッケージを少なくとも部分的に覆う前記プラスチックフィルムカバーは、前記パッキングユニットの形状の安定性が得られるように、設けられている。前記折畳み可能なパッケージを有するパッキングユニットのディメンションが安定し得ることは、重要な効果である。このようにディメンションが安定しているパッキングユニットは、例えば、荷物を運ぶために適用され得、即ち、例えば、前記パッケージが積み重ねられ得る。複数のパッキングユニットは、例えば、1つのパレットの上に積み重ねられ得、このパレットは、複数のパッケージの取り扱い及び搬送のみならず、複数のパッキングユニットの取り扱い及び搬送を容易にし得る。更に、これらを少なくとも部分的に覆っている前記プラスチックカバーによって、また、例えば搬送の間に揺れと振動とが生じても、前記パッケージは、互いにこすり合わないか、一般のパッキングユニットの搬送の間よりは互いにこすり合うことがない。この結果、前記パッケージが損傷して漏れが生じる危険性が、減じられる。前記折畳み可能な複数のパッケージが箱中に一緒に包装されると、例えば皺が、前記可撓性の壁に生じ得る。このような皺は、搬送の間のこすれの影響によって生じられるパッケージの壁への磨耗に関連するいかなる損傷を、悪化させる。このような皺の問題が、本発明によって最小限に抑えられる。このように、本発明は、前記折畳み可能なパッケージの搬送に関わる種々の問題を解決する。
【0017】
前記プラスチックフィルムカバーが、プラスチックフィルム材料から成るウェブによって形成されており、このウェブは、前記プラスチックフィルムカバーを形成するために、4つのもしくはこれより少ない細長いシール部分、即ち長手方向のシールに沿って一緒に接合されていることは、例えば、前記プラスチックフィルムカバーの合理的な製造を可能にし得る。
【0018】
前記長手方向のシールは、前記プラスチックフィルムの長手方向に構成要素を有している。
本発明に係る長手方向の及び/もしくは横方向のシールは、可撓性及び/もしくは曲げ性を有し得る。前記可撓性の及び/もしくは曲げ性のシール部分は、前記パッケージが損傷を受けることとパッケージの漏れが生じることとの危険性を、減じるかもしくは最小限に抑えるように補助することができる。
【0019】
本発明に係るパッキングユニットは、ハンドルを有し得る。前記パッキングユニットのハンドルは、個々のパッキングユニットが手で運んで搬送されなければならない場合に、非常に有効である。本発明に係るパッキングユニットは、例えば飲料の容易な搬送を、このパッキングユニットを店頭で購入した消費者が行うのに適しているように、例えば所定の容量を各々が有する複数のパッケージによって構成され得る。例えば、各々が10乃至200センチリットルの液体容量を有する例えば1乃至24個のパッケージを含むパッキングユニットは、このように運ばれ得る。
【0020】
前記パッケージは、例えばプラスチック、紙、積層材、もしくはこれらの組み合わせによって形成され得る。
【0021】
前記パッキングユニットの各層のパッケージの数は、同じである。
前記パッケージのグループは、例えば、4、6、8、もしくは10個のパッケージを含み得る。
【0022】
前記プラスチックフィルムカバーは、個々のパッケージの各々が前記ユニットで一定の状態を有するように、前記パッキングユニットを覆うことができる。このようにして、前記プラスチックフィルムカバーは、前記パッケージのグループが例えば搬送の間、もしくは付勢を受けた時に、それぞれの状態を確実に維持することができる。
【0023】
前記プラスチックカバーは、前記パッケージのグループを完全に覆うことができる。このようにして、前記パッケージのグループは、前記グループが受ける付勢の方向に関係なく、全ての側から保護され得、改良されたディメンションの安全性が、得られる。前記パッケージのグループは、例えば、全てが前記プラスチックフィルムカバーによって覆われている6つの面を有することができる。前記パッケージのグループ及び前記パッキングユニットは、かくして例えば正平行6面体を形成することができる。この形状は、複数のこのようなパッキングユニットが固く包装されることによって保存及び積荷スペースをほとんど取らないので、パッキングユニットの形状に適している。前記パッケージのグループの全側面より少ない、例えば5つもしくは4つの側面が、前記プラスチックカバーによって覆われ得る。前記パッキングユニットの少なくとも4つの側面は、本発明に従った形状の安定性を与えるために、前記プラスチックフィルムカバーによって覆われなければならない。
【0024】
前記パッキングユニットは、4つのもしくはこれより少ない横方向のシール部分、即ち複数の横方向のシール、例えば3つのもしくはこれより少ない横方向のシールを有し得る。
前記横方向のシールは、前記プラスチックフィルムの長手方向に直交して構成要素を有し得る。
【0025】
前記長手方向の、もしくは横方向のシールの種々の組み合わせが、前記パッキングユニットに使用され得る。前記パッキングユニットは、例えば、4つのもしくはこれより少ない長手方向のシールを有し得る。
【0026】
前記プラスチックフィルムカバーは、例えば、1つの長手方向のシールと2つの横方向のシールとを有し得る。かくして、前記プラスチックフィルムカバーは、パッケージのグループの周りにシールされこのプラスチックフィルムカバーの有効な適用を可能にするプラスチックフィルムの一部であり得る。
【0027】
前記プラスチックフィルムカバーは、例えば、2つの長手方向のシールと2つの横方向のシールとを有していても良い。
【0028】
本発明に従えば、前記シールは、前記パッキングユニットの側面に配置され得る。
【0029】
前記シールは、前記パッキングユニットの側面と、このパッキングユニットの3つのもしくはこれより少ない端部とに配置され得る。
【0030】
前記シールは、前記パッキングユニットの側面に配置されて、このパッキングユニットの端部には配置されなくても良い。
【0031】
本発明に係る形状の安定性は、前記プラスチックフィルムカバーが、パッケージのグループを、個々のパッケージが互いに対してほぼ一定の状態に保持されるように覆うことを、意味する。前記パッケージのグループがプラスチックフィルムカバーで覆われることによって、前記パッキングユニットが付勢を受けた時に、本発明に係る形状の安定性が果たされ得る。
【0032】
前記プラスチックフィルムカバーは、前記パッケージのグループを、締め付け力無しで覆うことができる。前記プラスチックフィルムカバーは、前記パッケージのグループを緩く覆い、同時に前記パッキングユニットに形状の安定性を与えるように、設けられ得る。緩く覆っている前記プラスチックフィルムは、この場合、個々のパッケージを各々の状態に必ずしも固定せず、前記パッケージが前記グループの中の残りのパッケージに対してわずかに移動され得ることを、確実にする。しかしながら、それでも形状の安定性は、前記プラスチックフィルムが前記パッケージの各々が前記パッケージユニットから落ちるのを防ぐように、与えられる。前記パッキングユニットが付勢を受けた時、前記パッケージの移動が生じるが、依然として前記プラスチックフィルムは、前記パッケージの落下を防ぐ。かくして、この形式のプラスチックフィルムは、前記パッケージに形状の安定性を与えることができる。
【0033】
また、前記プラスチックフィルムカバーは、前記パッケージのグループを、締め付け力によって覆うことも可能である。かくして、この種類のプラスチックフィルムカバーは、前記パッケージに形状の安定性を与えることができる。
【0034】
前記パッキングユニットの前記プラスチックフィルムカバーは、前記パッケージの中身が前記パッキングユニットの形状の安定性を得るための逆圧ビームを形成するように、締め付け力によって前記パッケージを覆うように配置され得る。
【0035】
前記パッキングユニットの前記プラスチックフィルムカバーは、例えば収縮フィルムであり得る。この収縮フィルムは、望ましく適切な方法で、前記パッケージの周りに配置され、そして、前記パッキングユニットをより固く包むように、また、望ましい場合は締め付け力を生じさせるように、例えば加熱によって収縮させられ得る。
【0036】
前記パッキングユニットの前記プラスチックフィルムカバーは、例えば、フィルムラップであり得る。フィルムによるラップは、前記パッケージのカバーに適用される有効な方法である。更に、ラップすることによって、本発明に係るパッキングユニットで形状の安定性が得られるように、前記カバーに張力を生じさせることができる。
【0037】
前記パッキングユニットの前記プラスチックフィルムカバーは、収縮フィルムの形態のフィルムラップであっても良い。
前記パッケージの前記プラスチックフィルムカバーには、横方向の及び/もしくは長手方向のシールが設けられ得る。
【0038】
前記パッキングユニットの前記プラスチックフィルムカバーは、例えば、熱硬化性のプラスチック、もしくは樹脂、もしくは他のポリマー材料によって形成され得る。これらは、本発明によれば適切である。
【0039】
前記パッキングユニットの前記プラスチックフィルムカバーは、100マイクロメートルより小さい厚みを有することができるが、100マイクロメートルより大きい厚みを有することもできる。前記プラスチックフィルムカバーは、例えば、5乃至50マイクロメートル、もしくは10乃至30マイクロメートルの厚みを有することができる。
【0040】
本発明のシッピングユニットは、複数のパッキングユニットを有し得る。1つのシッピングユニットとして複数のパッキングユニットを取扱うことは、これらパッキングユニットの搬送の際に、有効である。複数のパッキングユニットが1つのユニットとして取扱われる場合、リフティング、もしくは他の取扱い動作が、最小限に抑えられ得る。また、シッピングユニットは、例えば、店頭への分配と店頭での保管とのために適切な数のパッキングユニットを有し得る。
【0041】
前記シッピングユニットの前記パッキングユニットは、ロードキャリア上に積み重ねられ得る。前記シッピングユニットを運ぶこのロードキャリアは、例えば、前記シッピングユニットと前記パッキングユニットとの取扱いと搬送とを容易にすることができる。前記ロードキャリアは、例えば、リフティング及びローディングのために、もしくは、フォークリフトトラック、もしくは手動トラックのようなトラックによる搬送のために、配置され得る。
【0042】
前記シッピングユニットの前記パッキングユニットは、積み重ねられて配置され得、この積み重ねは、プラスチックフィルムカバーによって少なくとも部分的に覆われる。このようなプラスチックフィルムカバーは、例えば、前記パッキングユニットを一緒に保持し、搬送の間に、これらを安定させることができる。更に、前記プラスチックフィルムカバーは、前記パッキングユニットがロードキャリア上に積み重ねられる場合、これらパッキングユニットを前記ロードキャリアに固定することができる。前記プラスチッフィルムカバーは、例えばフィルムラップであり得、このフィルムラップは、収縮フィルムであり得る。
【0043】
第2の態様に従えば、本発明は、パッキングユニットを製造する方法に関わり、この方法は、
各々が折畳み可能であり、1つの底壁と2つの対向する側壁とを有しており、直立状態では上向きのテーパー形状であり、液体製品が充填されている複数のパッケージのグループであって、前記パッケージは、前記パッケージが第1の方向とこの第1の方向の反対の第2の方向に交互に向けられるように、各層に複数のパッケージを有する複数の層を成して互いに上下に積み重ねられており、各層の前記パッケージは、各々が前記パッキングユニットの底壁に面した側壁を有するように、前記第1もしくは第2の方向に等しく向けられているように、前記パッケージのグループを配置する工程と、
プラスチックフィルムカバーによって前記パッケージを少なくとも部分的に覆い、且つ前記パッキングユニットに形状の安定性を与えるための4つのもしくはこれより少ないシールを前記プラスチックフィルムカバーに与える工程とを具備し、
前記プラスチックフィルムカバーは、プラスチックフィルム材料から成るウェブによって形成されており、このプラスチックフィルムカバーを形成するために4つもしくはこれより少ない細長いシール部分に沿って一緒に接続されている。
【0044】
この方法に係る前記プラスチックフィルムカバーは、前記パッケージを包装するフィルムラップであっても良い。
【0045】
この方法に係る前記プラスチックフィルムカバーは、前記パッケージに対して収縮される収縮フィルムであっても良い。
【0046】
また、適用可能である場合、パッキングユニットに係る上記の説明は、前記方法と前記シッピングユニットとに関わる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】図1は、第1の方向と、この第1の方向と反対の第2の方向とに交互に向けられており、個々の層を成して第1もしくは第2の方向に等しく向けられている、本発明に係るパッケージの概略的な斜視図である。
【図2a】図2aは、長手方向のシール及び横方向のシールを有するプラスチックフィルムによって囲まれている、方向(a)から見たように示されているパッキングユニットの概略的な斜視図である。
【図2b】図2bは、長手方向のシール及び横方向のシールを有するプラスチックフィルムカバーによって囲まれている、方向(a)とは異なる方向(b)から見たように示されているパッキングユニットの概略的な斜視図である。
【図3a】図3aは、長手方向のシール及び横方向のシールを有するパッキングユニットの異なる実施形態を概略的に示す図である。
【図3b】図3bは、長手方向のシール及び横方向のシールを有するパッキングユニットの異なる実施形態を概略的に示す図である。
【図3c】図3cは、長手方向のシール及び横方向のシールを有するパッキングユニットの異なる実施形態を概略的に示す図である。
【図4】図4は、プラスチックフィルムカバーによって部分的に覆われている本発明に係るパッキングユニットの概略的な斜視図である。
【図5a】図5aは、プラスチックフィルムカバーによってパッケージのグループを覆うための方法を概略的に示す図である。
【図5b】図5bは、プラスチックフィルムカバーによってパッケージのグループを覆うための方法を概略的に示す図である。
【図5c】図5cは、プラスチックフィルムカバーによってパッケージのグループを覆うための方法を概略的に示す図である。
【図5d】図5dは、プラスチックフィルムカバーによってパッケージのグループを覆うための方法を概略的に示す図である。
【図6a】図6aは、ロードキャリア上に設置されている本発明に係る24個のパッキングユニットの概略的な斜視図である。
【図6b】図6bは、ロードキャリア上に設置されている本発明に係る3つのパッキングユニットの概略的な斜視図である。
【図6c】図6cは、ロードキャリア上に設置されている本発明に係る2つのパッキングユニットの概略的な斜視図である。
【図6d】図6dは、ロードキャリア上に設置されている本発明に係る24個のパッキングユニットの概略的な斜視図である。
【図7】図7は、パッキングユニットがプラスチックユニットに包装されている様子を概略的に示す図である。
【図8a】図8aは、6つのパッケージを有し、ハンドルを更に有しているパッキングユニットを概略的に示す図である。
【図8b】図8bは、6つのパッケージを有し、ハンドルを更に有しているパッキングユニットを概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0048】
本発明が、より詳しく説明され、特定の好ましい実施形態とこれの変形例とが、示されている。このような開示は、明確化と説明とを目的としており、本発明の範囲を制限するものと見なされてはならない。参照される図は、概略図であり、必ずしも一定の比例に描写されていない。
【0049】
図1を参照して、複数のパッケージ1が説明される。これらパッケージ1は、本発明に従えば、第1の方向と、この第1の方向の反対の第2の方向とに交互に向けられており、個々の層を成しているこれらパッケージは、前記第1もしくは第2の方向に等しく向けられている。図1では、6つのパッケージ1が示されている。これらパッケージ1は、狭い端部2と広い端部3とを有し、直立状態では上向きのテーパー形状である。明らかであろうが、これらパッケージは、概略的に示されている。パッキングユニット4が、各々が前記パッキングユニットの底壁に面した側壁を有するように配置されている。図1は、2つの層を成して互いに上下に配置されている6つのパッケージ1を示している。しかしながら、本発明に従えば、パッケージ1は、2つより多くの層を成して配置されても良い。パッケージの数は、6以外の数であっても良く、例えば4、もしくはこれ以上であっても良い。偶数の層が、前記パッケージのグループを適当なほぼ平行6面体の形状に形成していることが、図1から明らかである。この形状は、平行6面体の形状に正確には対応しないことが、理解される。
【0050】
本発明に従えば、前記パッケージは、2つの対向する側壁と1つの底壁とを有しており、且つこれら側壁と底壁とは可撓性を有していることが好ましく、図は、このようなパッケージを示すことを目的としている。
【0051】
図2a及び図2bを参照して、本発明の特定の実施形態が、説明される。図2a及び図2bは、2つの異なる角度から見たパッキングユニット4を示している。このパッキングユニット4は、6つのパッケージ1a乃至1fを有しており、これらパッケージには、液体製品が充填されている。これらパッケージ1は、プラスチックによって形成されており、各々が折畳み可能であり、また、直立状態では上向きのテーパー形状である。前記パッケージ1は、第1の方向とこの第1の方向の反対の第2の方向とに交互に向けられており、また各々の層の前記複数のパッケージ1は、前記第1もしくは第2の方向に等しく向けられており、1つのプラスチックフィルムカバー5によって覆われている。
【0052】
本発明に係るパッキングユニットのパッケージの数は、6以外の数であっても良い。前記パーケージの数は、4、もしくはこれ以上であっても良い。前記パッケージの数は、2、もしくはこれ以上であっても良い。各層のパッケージの数は、2、もしくはこれ以上であっても良い。
【0053】
前記プラスチックカバー5は、別個の前記複数のパッケージの状態を固定することによって、形状の安定性を与える。
【0054】
前記パッキングユニット4は、6つの面を有しており、図では、これらのうち4つが示され、面6a乃至6dと称されており、図に示されていない他の2つの面が、面6aと面6cとのそれぞれ反対側にある。この例では、前記プラスチックフィルムカバー5は、前記パッキングユニットの6つの面6の全てを覆っており、前記プラスチックフィルムカバー5は、3つのシール13a乃至13cを有している。前記シール13aは、長手方向のシールであり、前記シール13b及び13cは、横方向のシールである。
【0055】
明らかであろうが、前記プラスチックカバー5は、図2a及び図2bに示されている数以外の数のシールを有していても良い。前記シール13の数は、図2a及び図2bに示されている数より多くても少なくても良い。前記プラスチックフィルム5は、例えば、前記パッキングユニット4の6つの面の全てにシール13を有していても良い。前記面は、例えば、図2a及び図2bに示されているような前記シール13がなくても良い。本発明に従えば、前記長手方向のシールの数は、4かこれ以下である。各面に1つ以上のシール13があっても良いが、各面に1つのシール13を有していることが、好ましい。
【0056】
この例は、第1の方向とこの第1の方向の反対の第2の方向とに交互に向けられているパッケージであって、個々の層を成して前記第1もしくは第2の方向に等しく向けられている本発明のパッケージを、更に示している。前記パッケージは、第1の方向R1に向いたパッケージ1b、1d、1fの第1の層と、この第1の方向R1の反対の第2の方向R2に向いたパッケージ1a、1c、1eの第2の層とを含む。この例では、前記方向R1及びR2は、前記パッケージのテーパーの方向と同じであり、これら方向は、図では矢印R1及びR2によって示されている。前記方向R1と前記方向R2とは、反対向きであることが好ましい。
【0057】
図3a乃至図3cを参照して、前記長手方向のシール及び横方向のシールを有するパッキングユニットの異なる実施形態が、説明される。前記パッキングユニットのパッケージを明確にするために、前記パッキングユニットの複数のパッケージは示されておらず、この例では透明の前記プラスチックフィルムカバー5のみが、前記パッキングユニットを示すために示されている。かくして、前記パッキングユニット4のどの面にあるシールも、図中に示されている。前記プラスチックフィルムカバー5は、平行6面体の形状にほぼ対応する形状で、示されている。この例に係るプラスチックフィルムのウェブが、前記シール13aの方向とほぼ対応する長手方向に向いている。図3a及び図3bは、2つの長手方向のシール13a、13dと、2つ横方向のシール13b、13cとを有しているパッキングユニットを示している。図3cは、1つの長手方向のシール13aと2つの横方向のシール13b、13cとを有するパッキングユニットを示している。
【0058】
前記シールは、例えば熱溶接され得る、もしくは、熱及び/もしくは圧力を使用した他の方法で一緒に接続され得る。
【0059】
図4を参照して、本発明の特定の実施形態が説明される。この図は、液体製品が充填されている6つのパッケージ1a乃至1fを有するパッケージユニット4を示している。これらパッケージ1は、プラスチックによって形成されており、各々が折畳み可能であり、また、直立状態では上向きのテーパー形状である。前記パッケージ1は、第1の方向とこの第1の方向の反対の第2の方向とに交互に向けられており、個々の層を成しているこれらパッケージは、前記第1もしくは第2の方向に等しく向けられており、これらパッケージ1を包装している1つのプラスチックフィルム5によって、部分的に覆われている。前記パッキングユニット4は、6つの面を有しており、これらのうちの4つが、前記プラスチックフィルムカバー5によって覆われている面6a乃至6dである。前記プラスチックフィルムカバー5は、前記パッキングユニット4に形状の安定性を与える。更に、この例は、第1の方向とこの第1の方向の反対の第2の方向とに交互に向けられているパッケージであって、個々の層を成して前記第1もしくは第2の方向に等しく向けられており、第1の方向R1に向いたパッケージ1b、1d、1fの第1のセットと、前記第1の方向R1の反対の方向R2に向いたパッケージ1a、1c、1eの第2のセットとを含む本発明のパッケージを、示している。この例では、前記方向R1及びR2は、前記パッケージのテーパーの方向と同じであり、これら方向は、図では矢印R1及びR2とによって示されている。前記方向R1と前記方向R2とは、反対向きであることが好ましい。
【0060】
図5a乃至図5dを参照して、本発明に係るパッキングユニットを製造する方法が、以下に説明される。この方法は、パッケージのグループ14を完全に覆うプラスチックフィルムカバー5によってパッケージ1のこのグループ14を覆うことを特に含み、この覆う動作は、前記パッケージに形状の安定性を与える。明らかであろうが、前記パッケージのグループ14の向きは、本発明の範囲内で、図5a乃至図5dに示されているものと異なっていても良い。この例では、プラスチックフィルム9が、透明でないものとして示されている。図5aは、第1の方向とこの第1の方向の反対の第2の方向とに交互に向けられており、個々の層を成して前記第1もしくは第2の方向に等しく向けられているパッケージ1のグループ14と、プラスチックフィルム9とを、示している。この例では、前記プラスチックフィルムは、図では、V字形状に設けられており、このプラスチックは、V字形状に曲げられていると見なされ得る。
【0061】
図5bでは、前記プラスチックフィルムが、パッケージ1の前記グループ14の所定の側面の形状のほぼ全体をたどるように設けられている。
【0062】
図5cでは、長手方向のシール13aが、設けられている。本発明に従えば、この、実施形態及び他の実施形態、即ち実施例によって説明される長手方向のシール13aは、前記プラスチックフィルムの長手方向に構成要素を有しているシールとして規定され得、また横方向のシールは、前記プラスチックフィルムの長手方向に直交して構成要素を有しているシールとして規定され得る。前記プラスチックフィルムの長手方向は、図7を参照して更に説明される。この例では、前記シールは、上述の形式であるか、他のいかなる有効で適切な形式であっても良い。前記プラスチックフィルムの前記長手方向のシールから突出している部分は、シール動作と同時に、例えば、切削、もしくは他のいかなる任意の取り外し動作によって、除去され得る。更に、前記プラスチックフィルムのディメンション及び前記シールの外形は、前記プラスチックフィルムが前記シールから全くもしくはわずかしか突出しないように、設定され得る。前記プラスチックフィルムの幅は、例えば、前記パッケージのグループの周囲の長さよりほんのわずかに広くなるように、選択され得る。
【0063】
更に、本発明に従えば、前記プラスチックフィルムの突出している部分は、前記パッケージへと強く折り曲げられ得る。説明から明らかであるように、かくして、前記パッケージのグループの4つの側面が、プラスチックフィルムカバーによって覆われる。4つの側面のみがプラスチックフィルムカバーによって覆われることが望ましく、実際に都合が良い場合、前記プラスチックフィルム9の部分が都合良く取り除かれ得、この結果、前記プラスチックカバーは、覆われていないパッケージ1の前記グループ14の側壁から全くもしくは少ししか突出しない。このことは、前記プラスチックフィルムカバーが、前記パッケージのグループを部分的にのみ覆うように意図されていることを、意味する。図5dは、プラスチックフィルムカバーによって完全に覆われている前記パッケージのグループを示している。この図では、2つの横方向のシールが設けられており、これらのうちの前記横方向のシール13bが図に示され、横方向のシール13cと長手方向のシール13aとが破線によって示されている。この例では、前記横方向のシールは、図に示されているように向けられているが、本発明の範囲内で、他の向き、例えば、前記横方向のシールは、下方から上方へ、即ち示されている方向と約90度異なる方向に延びていても良い。前記プラスチックフィルムの前記横方向のシールから突出している部分は、もしある場合は、長手方向のシールに関して上述された方法によって、除去されるか折り曲げられ得る。
【0064】
結果として、パッケージ1のグループ14と前記パッケージのグループを完全に覆うプラスチックフィルム5とを有するパッキングユニットが、形成される。前記プラスチックフィルムカバーは、熱処理によって収縮され得、このことによって、形状の安定性が与えられる、即ち形状の安定性が高められる。
【0065】
前記プラスチックフィルムは、本発明の範囲内で、示されている折り曲げられたV字形状の以外の形状に折り曲げられても良い。前記プラスチックフィルムは、例えば、中にパッケージが設けられているチューブもしくはパイプの形状であっても良い。このように形成されたプラスチックフィルムカバーは、前記折り曲げられたV字形状のプラスチックフィルムに関する説明から類推して、例えば、1つの長手方向のシールと2つの横方向のシールとを有し得る。前記プラスチックフィルムから成るチューブ形状もしくは折り曲げられたV字形状のウェブは、長手方向のシールに沿って互いに接続されたプラスチックフィルムから成る2つのウェブによって構成されていても良い。この場合、このプラスチックフィルムカバーは、2つの横方向のシールと2つの長手方向のシールとを有する。更に、本発明に従えば、パッケージのグループは、プラスチック袋、もしくは、一端がシールされているチューブに代えられ得る。このようなプラスチック袋もしくは一端がシールされたチューブは、前記パッキングユニットが1つもしくは2つの、もしくはこれ以上の横方向のシールを有するように、横方向にシールされている。
【0066】
前記プラスチックフィルムが、例えば収縮させることによって前記グループ14のパッケージ1の周りに強く締め付けられることによって前記プラスチックフィルムの周囲が前記グループのパッケージの周囲よりわずかに小さくなる場合、この方法は、前記プラスチックフィルムカバー5が締め付け力によってパッケージのグループを覆うことを、有効とする。この締め付け力は、前記フィルムが前記パッケージのグループを中心としてどの程度強く収縮されるかによって、異なり得る。また、収縮は、前記カバーが締め付け力無しで前記パッケージのグループを覆うように、果たされることもできる。前記プラスチックフィルムがほぼ締め付け力無しで適用される場合、この方法は、本発明に係るプラスチックフィルムカバー5が締め付け力無しでパッケージのグループを覆うことを、有効とする。フィルムの包装材が使用される場合、締め付け力は、前記プラスチックフィルムカバーが、場合によっては収縮と同時に、覆うことによって得られ得る。前記締め付け力は、別個の前記複数のパッケージの状態を強く固定することによって、前記パッキングユニット4に更なる形状の安定性を与えることができる。
【0067】
図6a乃至図6dを参照して、本発明に係る複数のパッキングユニット4a乃至4dを有するシッピングユニット7a乃至7dが、説明される。各パッキングユニット4a乃至4dは、図に示されていない複数のパッケージを有している。図に示されている例では、前記シッピングユニット7a乃至7dは、ロードキャリア8a乃至8dの上にそれぞれ配置されているか、積み重ねられている。
【0068】
図6bでは、前記シッピングユニット7bは、このユニットをプラスチックフィルム9で包装することによって覆われており、このことによって、特に、搬送の間の保護を与え、前記シッピングユニット7bと前記パッキングユニット4bと本発明のパッケージとの形状の安定性を高める。図に示されている例では、前記シッピングユニット7bの4つの面が、プラスチックフィルム9によって覆われるが、例えば、5つもしくは6つの面が覆われても良い。
【0069】
図6dの前記シッピングユニット7dは、より安定した積み重ねを可能にする結合層(binding layers)に積み重ねられているパッキングユニット4を有している。
【0070】
図7を参照して、パッケージに形状の安定性を与えるようにこれらパッケージを少なくとも部分的に覆うプラスチックフィルムカバー5を形成するために、パッケージ1のグループ14を含むパッキングユニット4を覆うことが、説明される。この図7は、概略的であり、前記パッケージの1回目の包装を示している。ここでは、図に示されているように、座標x−y−zが導入されており、この図に係る包装は、xz平面内で行われることが考えられる。前記包装がこの平面内でのみ行われる場合、パッケージ1の前記グループ14の全部で6つの面のうちの4つの面が、前記プラスチックフィルムカバー5によって覆われる。また、包装がxy平面内でも行われる場合、5つもしくは6つの面が前記プラスチックカバーによって覆われ得る。前記カバーで数回にわたって包装することによって、前記プラスチックフィルムカバーによって生じられる締め付け力が、少ない回数での包装の場合より大きくなることができるので、有効となり得る。このことは、例えば前記パッケージに収容されている液体に逆圧ビームを与える必要がある場合に、望ましいだろう。また、複数回にわたる包装は、1回だけの包装より物質的且つ機械的な保護を与え得る。また、明らかであろうが、包装は、xy平面内でのみ行われても良い。包装する平面は、前記パッケージユニット4の搬送の間の向きと、場合によってはパッキングユニットの積み重ねとに応じて、選択され得る。明らかであろうが、プラスチックフィルムロール10の前記プラスチックフィルムの、前記パッキングユニット4から突出する部分が、例えば締め付け力が高められた時に、前記パッキングユニット4へと折り返され得る。本発明に係るプラスチックフィルムの長手方向は、前記プラスチックフィルムロール10から得られる前記プラスチックフィルムの方向と見なされることができ、この方向は、矢印15によって示されている方向か、これの反対の方向であり、この長手方向は、包装のために使用されるプラスチックフィルムと、シールされるプラスチックフィルムとの両方に適用され得る。本発明に係るプラスチックフィルムの長手方向は、前記プラスチックフィルムの長手方向の延びの方向として、規定され得る。前記プラスチックフィルムは、収縮フィルムであっても良く、例えば、包装の後に前記パッキングユニット4を熱した時にこれが収縮するように、選択され得る。この収縮によって、前記締め付け力が高められ得る。
【0071】
本発明に係る包装によって求められるプラスチックフィルムカバー5には、本発明に係る複数の長手方向のシールと横方向のシールとの両方が、設けられ得る。この結果、例えば、前記パッキングユニット4の、即ちパッケージ1の、形状の安定性を、及び/もしくは強度を高めることが可能である。
【0072】
図8a及び図8bを参照して、ハンドル11a乃至11cを有するパッキングユニット4が、説明される。
【0073】
図8aは、前記プラスチックフィルムカバー5によって覆われているパッケージ1のグループを有するパッキングユニットを示している。前記ハンドルの部分12cが、前記プラスチックフィルムカバーに接着されており、このことによって、前記パッキングユニットは、前記ハンドルを用いて、前記パッキングユニットから前記ハンドルが緩まないようにして、運ばれ得る。例えば、前記プラスチックフィルムカバーがパッケージのグループの4つの面を覆っている場合、前記ハンドルは、1つ以上の前記パッケージもしくは前記プラスチックフィルムに取着され得る。ここでは、プラスチックフィルムが適用されている。
【0074】
図8bは、プラスチックフィルムカバー5で包装されているパッケージ1のグループを有するパッキングユニットを示している。前記プラスチックフィルムカバー5は、前記ハンドル11の部分12aと部分12bとを包装し、包装の後に、これら部分が前記プラスチックフィルムカバー5と前記パッケージとの間に配置されるように、位置付けられている。この包装は、前記パッキングユニットを前記ハンドルによって、このハンドルが前記パッキングユニットから緩まないようにして、運ぶことができるようにするために、十分であり得る。また、前記ハンドルは、例えば前記ハンドルの前記パッキングユニットへのより良好な接着を確実にするために、包装の前に、1つ以上のパッケージもしくはプラスチックフィルムに取着され得る。
【0075】
図8a及び図8bに示されているパッキングユニットは、前記ハンドルによって適切に運ばれることができ、6つのパッケージは、例えば飲料を売る際に、便利な数である。各パッケージは、例えば1リットルの飲料を保持することができるが、例えば330ミリリットル乃至2リットルの他の容量も有効であり得る。前記パッケージの数は、6以外の数字であっても良い。
【0076】
上述の例で、図を参照して説明されているパッケージは、本発明に係るパッケージであり、各々が折畳み可能である。このような折畳み可能なパッケージは、例えば、接続部分に沿って互いに接合されている複数の可撓性の壁によって規定された1つのチャンバを有するパッケージを意味する。前記壁は、標準的には、2つの対向する側壁と1つの底壁とを含む。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各々が折畳み可能であり、1つの底壁と2つの対向する側壁とを有しており、直立状態では上向きのテーパー形状であり、液体製品が充填されている複数のパッケージ(1)のグループから成るパッキングユニット(4)において、
前記パッケージ(1)は、各々が前記パッキングユニット(4)の底壁に面した側壁を有するように配置されており、
前記パッケージ(1)は、各層に複数のパッケージ(1)を有する複数の層を成して互いに上下に配置されており、前記パッケージ(1)は、第1の方向とこの第1の方向の反対の第2の方向とに交互に向けられており、各層の前記複数のパッケージ(1)は、第1もしくは第2の方向に等しく向けられており、そして、
前記パッキングユニット(4)に形状の安定性を与えるために、前記パッケージのグループを少なくとも部分的に覆うプラスチックフィルムカバー(5)が、プラスチックフィルム材料から成るウェブによって形成されており、このフィルムカバーを形成するために4つのもしくはこれより少ない細長いシール部分に沿って接合されていることを特徴とする、パッキングユニット(4)。
【請求項2】
前記パッキングユニットは、ハンドル(11)を有している、請求項1に記載のパッキングユニット(4)。
【請求項3】
各層の前記パッケージ(1)の数は、同一である、請求項1又は2に記載のパッキングユニット(4)。
【請求項4】
液体製品が充填されているパッケージ(1)の前記グループは、4つ、6つ、8つ、もしくは10のパッケージを有する、請求項1乃至3のいずれか1に記載のパッキングユニット(4)。
【請求項5】
前記プラスチックフィルムカバー(5)は、パッケージ(1)の前記グループを完全に覆う、請求項1乃至4のいずれか1に記載のパッキングユニット(4)。
【請求項6】
前記プラスチックフィルムカバー(5)は、1つの長手方向のシールと、2つの横方向のシールとを有する、請求項5に記載のパッキングユニット(4)。
【請求項7】
前記プラスチックフィルムカバー(5)は、収縮フィルムである、請求項1乃至6のいずれか1に記載のパッキングユニット(4)。
【請求項8】
前記プラスチックフィルムカバー(5)は、締め付け力無くパッケージ(1)の前記グループを覆う、請求項1乃至7のいずれか1に記載のパッキングユニット(4)。
【請求項9】
前記プラスチックフィルムカバー(5)は、締め付け力によってパッケージ(1)の前記グループを覆う、請求項1乃至7のいずれか1に記載のパッキングユニット(4)。
【請求項10】
請求項1に記載のパッキングユニットを複数有している、シッピングユニット(7)。
【請求項11】
前記パッキングユニット(4)は、ロードキャリア(8)上に積み重ねられている、請求項10に記載のシッピングユニット(7)。
【請求項12】
前記パッキングユニット(4)によって形成された積み重ねが、プラスチックフィルムカバーによって少なくとも部分的に覆われている、請求項10又は11に記載のシッピングユニット(7)。
【請求項13】
パッキングユニットを製造する方法であって、この方法は、
各々が折畳み可能であり、1つの底壁と2つの対向する側壁とを有しており、直立状態では上向きのテーパー形状であり、液体製品が充填されている複数のパッケージ(1)のグループであって、前記パッケージ(1)は、第1の方向とこの第1の方向の反対の第2の方向とに交互に向けられるように、各層に複数のパッケージを有する複数の層を成して互いに上下に積み重ねられており、各層の前記パッケージ(1)は、各々が前記パッキングユニット(4)の底壁に面した側壁を有するように等しく向けられているように、前記パッケージ(1)のグループを配置する工程と、
プラスチックフィルムカバー(5)によって前記パッケージ(1)を少なくとも部分的に覆い、且つ前記パッケージユニット(4)に形状の安定性を与えるための4つのもしくはこれより少ないシール(13)を前記プラスチックカバー(5)に与える工程とを具備し、
このプラスチックフィルムカバー(5)は、プラスチックフィルム材料から成るウェブによって形成されており、前記プラスチックフィルムカバーを形成するために4つもしくはこれより少ないシール部分に沿って接合されている、
パッキングユニット(4)を製造する方法。
【請求項14】
前記プラスチックフィルムカバー(5)は、前記パッケージを包装するフィルムラップである、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記プラスチックフィルムカバー(5)は、前記パッケージ(1)に対して収縮される収縮フィルムである、請求項13又は14に記載の方法。

【図1】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図4】
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【図5a】
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【図5b】
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【図5c】
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【図5d】
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【図6a】
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【図6b】
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【図6c】
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【図6d】
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【図7】
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【図8a】
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【図8b】
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【公表番号】特表2012−507453(P2012−507453A)
【公表日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−534445(P2011−534445)
【出願日】平成21年10月21日(2009.10.21)
【国際出願番号】PCT/SE2009/051195
【国際公開番号】WO2010/050880
【国際公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【出願人】(510086280)
【氏名又は名称原語表記】Ecolean Research & Development A/S
【住所又は居所原語表記】Dampfaergevej 3, 2nd floor, DK−2100 COPENHAGEN, Denmark
【Fターム(参考)】