説明

パッケージトレイを搬送するためのオーバーヘッド型のコンベヤシステム

本発明は、例えば食品用のパッケージトレイ(2)を、搬入ステーション(3)から搬出ステーション(4)へと搬送するためのコンベヤシステム(1)に関するものである。コンベヤシステムには、レール(5)を有した無端コンベヤトラックと;レール(5)に対して移動可能に連結された複数のトロリーと;少なくとも1つのトロリーを介してレール(5)に対してそれぞれ連結された複数のトレイキャリア(7)と;が設けられている。各トレイキャリア(7)には、好ましくは支持プラットホームといったような支持部材が設けられている。支持部材は、少なくとも1つのパッケージトレイを支持し得るよう構成されている。このタイプのコンベヤシステム(1)は、ロールトラックを使用する場合と比較して、システムが比較的小さい床面積しか必要としないという利点を有している。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
例えば1つまたは複数の搬入ステーションから少なくとも1つの搬出ステーションへとといったようにして、食品用のパッケージトレイを搬送し得るよう構成されたコンベヤシステムであって、
−レールを有した無端コンベヤトラックと;
−前記レールに対して移動可能に連結されていて、好ましくは互いに連結されているような、例えばチェーン部材を介して互いに連結されているような、複数のトロリーと;
−少なくとも1つの前記トロリーを介して各々が前記レールに対して連結された一連をなす複数のトレイキャリアであるとともに、複数のトレイキャリアからなるチェーンを形成し、各トレイキャリアには、支持部材が設けられており、好ましくは支持プラットホームが設けられており、前記支持部材が、少なくとも1つの前記パッケージトレイを支持し得るように構成された、複数のトレイキャリアと;
−前記コンベヤトラックに沿って搬送方向に複数の前記トレイキャリアからなる前記チェーンを移動させ得るように構成された駆動手段と;
−前記トレイキャリア内へと前記パッケージトレイを搬入し得るように構成された、好ましくは前記トレイキャリア内へと前記パッケージトレイを選択的に搬入し得るように構成された、搬入ステーションと;
−前記トレイキャリアから前記パッケージトレイを搬出し得るように構成された、好ましくは前記トレイキャリアから前記パッケージトレイを選択的に搬出し得るように構成された、搬出ステーションと;
を具備していることを特徴とするコンベヤシステム。
【請求項2】
請求項1記載のコンベヤシステムにおいて、
さらに、制御システムを具備していることを特徴とするコンベヤシステム。
【請求項3】
請求項2記載のコンベヤシステムにおいて、
前記制御システムが、
−前記無端コンベヤトラックに沿った固定ポイントに対しての、複数の前記トレイキャリアからなる前記チェーンの位置を決定するための、例えば搬入ステーションまたは搬出ステーションまたは処理ステーションに対しての複数の前記トレイキャリアからなる前記チェーンの位置を決定するための、チェーン位置決定手段と;
−前記トレイキャリアに関する情報および/または前記パッケージトレイやその内容物に関する製品情報を受領するための受領手段であるとともに、情報が、例えば、搬入ステーション、搬出ステーション、処理ステーション、または、処理システムによって受領されるような、受領手段と;
−メモリ表を有した電子的メモリ手段であるとともに、前記メモリ表が、前記コンベヤシステム内の前記各パッケージトレイに関して、前記パッケージトレイおよび/またはその内容物に関連する少なくとも1つのデータ項目を受領するための少なくとも1つのメモリフィールドと、搬入ステーションのところにおいて前記パッケージトレイが内部に配置された前記トレイキャリアに関連するパラメータを格納するための少なくとも1つのメモリフィールドと、を有しているような、電子的メモリ手段と;
を備えていることを特徴とするコンベヤシステム。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンベヤシステムにおいて、
少なくとも1つの搬出ステーションが、前記トレイキャリアから、前記パッケージトレイを、実質的に水平方向の状態でもって搬出するための搬出デバイスを備え、
前記搬出デバイスが、例えばコンベヤベルトまたは搬出プラットホームといったような搬出トラックを備え、
前記搬出トラックが、前記無端コンベヤトラックの一部に対して少なくとも部分的に平行に延在しており、および/または、前記無端コンベヤトラックに対して少なくとも部分的に一致しており、
これにより、好ましくは実質的に水平状態とされた前記パッケージトレイを、トレイキャリアから前記搬出トラックへと搬出し得るものとされていることを特徴とするコンベヤシステム。
【請求項5】
請求項4記載のコンベヤシステムにおいて、
さらに、搬出手段を具備し、
この搬出手段が、トレイキャリアの支持部材によって支持されたパッケージトレイに対して係合し得るように構成されているとともに、搬出ステーションにおいて前記トレイキャリアから制御された態様でもって前記パッケージトレイを搬出し得るよう、前記パッケージトレイに対して、例えば押圧力といったような搬出力を印加し得るように構成されていることを特徴とするコンベヤシステム。
【請求項6】
請求項5記載のコンベヤシステムにおいて、
前記搬出手段が、例えば押し込みボディといったような少なくとも1つの移動可能な搬出部材という態様で、前記トレイキャリアに設けられ、これにより、搬出ステーションにおいて、前記トレイキャリアからパッケージトレイを搬出し得るものとされていることを特徴とするコンベヤシステム。
【請求項7】
請求項6記載のコンベヤシステムにおいて、
前記搬出手段が、搬出ステーションの関連起動手段に対して、例えば搬出ステーションの1つまたは複数のガイドレールに対して、相互作用し得るように構成されていることを特徴とするコンベヤシステム。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1項に記載のコンベヤシステムにおいて、
少なくとも1つの搬入ステーションが、前記トレイキャリア内へと、前記パッケージトレイを、好ましくは実質的に水平方向の状態でもって搬入するための搬入デバイスを備え、
前記搬入デバイスが、例えばコンベヤベルトまたは搬入プラットホームといったような搬入トラックを備え、
前記搬入トラックが、前記無端コンベヤトラックの一部に対して少なくとも部分的に平行に延在しており、さらに、前記トレイキャリアの前記支持部材の高さ位置と実質的に同じ高さ位置に少なくとも部分的に延在しており、
前記無端コンベヤトラックに対して少なくとも部分的に一致しており、
これにより、前記パッケージトレイを、実質的に水平方向の状態でもって、前記搬入トラック上の位置から、前記トレイキャリアの前記支持部材上へと、移動させ得るものとされていることを特徴とするコンベヤシステム。
【請求項9】
請求項8記載のコンベヤシステムにおいて、
前記搬入手段が、前記少なくとも1つの搬入ステーションにおいてパッケージトレイに対して係合し得るように構成されているとともに、前記搬入ステーションに隣接して進められるまたは前記搬入ステーションの上方を進められるトレイキャリア内へと前記パッケージトレイを制御された態様でもって搬入し得るよう、前記パッケージトレイに対して、例えば押圧力といったような搬入力を印加し得るように構成され、
前記搬入手段が、好ましくは、互いに平行に配置されているとともに前記搬入トラックの少なくとも一部を形成する一連をなす複数のロールとして具現され、
前記ロールが、搬入方向に対して好ましくは搬送方向に対して好ましくは45°という角度でもって水平方向平面内に延在し、これにより、パッケージトレイが前記搬送方向において前記ロール上を移動する際には、前記ロールが、前記搬送方向に対して傾斜して前記パッケージトレイに対して力を印加し得るものとされていることを特徴とするコンベヤシステム。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか1項に記載のコンベヤシステムにおいて、
搬入手段が、例えばパッケージトレイに対して係合するための取込手段という態様でもって、前記トレイキャリアに設けられ、これにより、搬入ステーションにおいて前記トレイキャリア内へとパッケージトレイを搬入し得るものとされていることを特徴とするコンベヤシステム。
【請求項11】
請求項10記載のコンベヤシステムにおいて、
前記搬入手段が、搬入ステーションの関連起動手段に対して、例えば搬入ステーションの1つまたは複数のガイドレールに対して、相互作用し得るように構成されていることを特徴とするコンベヤシステム。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか1項に記載のコンベヤシステムにおいて、
各トレイキャリアが、トレイキャリアの前記支持部材が前記レールよりも低い高さ位置に配置されているようにして、1つまたは複数のトロリーに対して吊り下げ的に連結され、
これにより、前記支持部材上に配置されたパッケージトレイが、前記レールの底面に沿って搬送されることを特徴とするコンベヤシステム。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか1項に記載のコンベヤシステムにおいて、
1つまたは複数のトレイキャリアには、前記支持部材上においてパッケージトレイを位置決めするための位置決め手段が設けられ、
この位置決め手段が、例えば、前記パッケージトレイが前記トレイキャリア内へとスライド挿入される際に前記パッケージトレイの側面に対して係合するようなガイドまたは位置決めリブとされ、これにより、前記パッケージトレイが前記トレイキャリア内へと搬入される際に、パッケージトレイを所望の位置へと案内し得るものとされていることを特徴とするコンベヤシステム。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれか1項に記載のコンベヤシステムにおいて、
1つまたは複数のトレイキャリアにおいては、好ましくはすべてのトレイキャリアにおいては、前記支持部材または前記支持プラットホームが、壁を介して屋根部分に対して連結され、これにより、前記パッケージトレイおよび/またはその内容物が、前記コンベヤトラックに沿って配置された処理デバイスの処理手段に対して、3つの面からアクセスすることができ、
これにより、前記パッケージトレイおよび/またはその内容物に対して処理を行うことができる、例えば、食品に対して防腐剤またはマリネ液を適用するための処理手段によって、または、例えば、前記パッケージトレイに対してコードを印刷するための処理手段によって、処理を行うことができることを特徴とするコンベヤシステム。
【請求項15】
請求項1〜14のいずれか1項に記載のコンベヤシステムにおいて、
さらに、前記コンベヤトラックに沿って配置された1つまたは複数の処理ステーションが設けられ、
前記処理ステーションの各々が、通過する1つまたは複数のパッケージトレイに対しておよび/またはそのパッケージトレイ内の食品に対して、例えば、以下のうちの1つまたは複数の操作を行い得るような処理デバイスを備え、
前記1つまたは複数の操作が、
−パッケージトレイの計量、
−フィルムによるパッケージトレイのシール、
−パッケージトレイに対してのコードの適用、
−食用添加物の添加、例えばマリネ液のような液体添加物の添加、
−物体の追加、例えば吸収性インサートのようなインサートの追加、
−食品によるパッケージトレイの充填、
−食品の追加、
−パッケージトレイの走査、
とされていることを特徴とするコンベヤシステム。
【請求項16】
請求項14または15記載のコンベヤシステムにおいて、
前記処理ステーションが、前記コンベヤトラックに対して位置合わせして配置されているとともに、トレイキャリア内に配置されたパッケージトレイに対しておよび/またはそのパッケージトレイ内に配置された食品に対して処理を実行し得るように構成されていることを特徴とするコンベヤシステム。
【請求項17】
請求項15記載のコンベヤシステムにおいて、
前記処理ステーションが、搬入ステーションと搬出ステーションとの間において前記コンベヤトラックに対して平行に配置されているとともに、処理前には、前記搬出ステーションを介して前記トレイキャリアから前記パッケージトレイを搬出し得るように、また、処理後には、前記搬入ステーションを介して前記トレイキャリア内へと前記パッケージトレイを搬入し得るように、構成されていることを特徴とするコンベヤシステム。
【請求項18】
請求項15〜17のいずれか1項に記載のコンベヤシステムにおいて、
前記処理ステーションが、前記トレイキャリアから前記パッケージトレイを選択的に搬出し得るよう構成された、なおかつ、前記トレイキャリア内へと前記パッケージトレイを選択的に搬入し得るように構成された、制御システムによって、起動され、
前記パッケージトレイおよび/またはその内容物に対しての前記処理が、前記パッケージトレイおよび/またはその内容物に関して前記制御システムのメモリ内において利用可能な情報に依存することを特徴とするコンベヤシステム。
【請求項19】
請求項1〜18のいずれか1項に記載のコンベヤシステムにおいて、
1つまたは複数のパッケージトレイと組み合わせて使用されることを特徴とするコンベヤシステム。
【請求項20】
請求項1〜19のいずれか1項に記載のコンベヤシステムにおいて、
前記コンベヤシステムが、例えば肉加工産業といったようなまたは例えば鶏肉加工産業といったような食品加工産業において使用し得るよう構成され、
前記コンベヤシステムが、パッケージトレイ内に配置された食品を搬送し得るものとされ、
前記パッケージトレイが、最終的な消費者向け包装の一部を形成するものとされることを特徴とするコンベヤシステム。
【請求項21】
好ましくは肉製品といったような食品が充填されたパッケージトレイを搬送するための方法であって、
請求項1〜20のいずれか1項に記載されたコンベヤシステムを使用して搬送を行うことを特徴とする方法。
【請求項22】
請求項21記載の方法において、
例えば肉加工産業といったようなまたは例えば鶏肉加工産業といったような食品加工産業において、請求項1〜20のいずれか1項に記載されたコンベヤシステムを使用して、パッケージトレイ内に配置された食品を搬送し、
前記パッケージトレイを、最終的な消費者向け包装の一部を形成するものとすることを特徴とする方法。
【請求項23】
請求項22記載の方法において、
例えばマリネ液の添加といったようなまたは例えば製品の走査といったような処理を、前記パッケージトレイが前記コンベヤトラックに沿ってトレイキャリアによって搬送される際に、前記コンベヤトラックに沿って配置されたて1つまたは複数の処理ステーションによって、前記パッケージトレイ内の食品に対しておよび/または前記パッケージトレイに対して、実行することを特徴とする方法。
【請求項24】
食品であって、
請求項21〜23のいずれか1項に記載された方法を使用してパッケージトレイ内に包装されていることを特徴とする食品。
【請求項25】
好ましくは鶏肉屠殺場といったような屠殺場設備であって、
請求項1〜20のいずれか1項に記載されたコンベヤシステムが設けられていることを特徴とする屠殺場設備。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate

【図34】
image rotate

【図35】
image rotate

【図36】
image rotate


【公表番号】特表2012−515694(P2012−515694A)
【公表日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−547836(P2011−547836)
【出願日】平成22年1月22日(2010.1.22)
【国際出願番号】PCT/NL2010/000009
【国際公開番号】WO2010/085141
【国際公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【出願人】(509174255)
【Fターム(参考)】