パネル型照明器具
【課題】容易に製造することができるとともに、漏電や発熱を防止することができるパネル型照明器具を提供する。
【解決手段】入射した光を乱反射させるドットパターン７が形成された導光板２と、導光板２の上端面（端面）２ａに沿って延在するように設けられて導光板２に光を入射する光ファイバ３と、光ファイバ３を発光させる光源５と、導光板２の上端面２ａおよび光ファイバ３を覆い光ファイバ３が発光したときの光を導光板２の端面に反射可能な反射鏡６と、を備える。
【解決手段】入射した光を乱反射させるドットパターン７が形成された導光板２と、導光板２の上端面（端面）２ａに沿って延在するように設けられて導光板２に光を入射する光ファイバ３と、光ファイバ３を発光させる光源５と、導光板２の上端面２ａおよび光ファイバ３を覆い光ファイバ３が発光したときの光を導光板２の端面に反射可能な反射鏡６と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、パネル型照明器具に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、パネル型照明器具として、ガラス板やアクリル板などの導光板の端面に複数のＬＥＤランプを配列し、導光板の端面から入射したＬＥＤランプの光を導光板の全面から拡散出射させるものが知られている（例えば特許文献１参照）。
このパネル型照明器具では、導光板が、厚い透明パネルと薄い拡散用パネルとが重ねて接合されており、拡散用パネルは、乳白色の半透明のアクリル板を使用している。
【０００３】
また、パネル型照明器具として、光を拡散させる部分にシルク印刷などによる粗面状のドットパターンを形成し、このドットパターンにおいて光を乱反射させる構成のものも知られている。
このようなパネル型照明器具は、導光板の全面をドットパターンとせずに、所望の文字やマーク、模様などに沿ってドットパターンを形成することにより、この文字やマーク、模様などに沿って発光させることができるため、サインや装飾などにも使用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】特開２０１１−１００５６９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上述したパネル型照明器具は、複数のＬＥＤランプが導光板の端面に配列されている構成であるため、この複数のＬＥＤランプの組み込みに手間がかかり製造に時間がかかるという問題がある。
また、例えば、パネル型照明器具を屋外で使用する場合、ＬＥＤランプに雨等の水がかかることにより、漏電や発熱の虞がある。
【０００６】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、容易に製造することができるとともに、漏電や発熱を防止することができるパネル型照明器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記目的を達成するため、入射した光を乱反射させるドットパターンが形成された導光板と、該導光板の端面に沿って延在するように設けられて前記導光板に光を入射する光ファイバと、該光ファイバを発光させる光源と、前記導光板の端面および前記光ファイバを覆い該光ファイバが発光したときの光を前記導光板の端面に反射可能な反射鏡と、を備えることを特徴とする。
【０００８】
本発明では、光源により反射鏡内の光ファイバを発光させることで、該光ファイバの光が直接、および反射鏡に反射して導光板に入射し、導光板に形成されたドットパターンに乱反射して導光板が光を放つことになる。そして、導光板の全面をドットパターンにすることにより、全面を発光させることができる。また、導光板に文字やマーク、模様などの形状に沿ってドットパターンを形成することにより、この文字やマーク、模様を発光させることができる。
そして、従来のパネル型照明器具では、複数のＬＥＤランプが導光板の端面に配列された構成であったが、本発明では、ＬＥＤランプに代わって光ファイバが導光板の端面に沿って延在するように設けられているため、導光板の端面に沿って光ファイバを配置してその光ファイバを反射鏡で覆うといった設置方法となり、複数のＬＥＤランプの設置に比べて、光ファイバの設置を容易に行うことができ、パネル型照明器具を容易に製造することができる。
また、光ファイバを反射鏡で覆っているため、パネル型照明器具を屋外で使用する場合に、光ファイバに雨などの水がかかることがなく、雨水が漏水しても漏電することはない。
【０００９】
また、本発明に係るパネル型照明器具では、前記反射鏡は、前記光ファイバの延在方向を軸方向とする半円弧面状に形成されていて、内側に前記光ファイバが配されていることが好ましい。
このようにすることにより、光ファイバから発光し反射鏡に入射した光が導光板に向かって反射するため、導光板に効率よく光を入射させることができる。
【００１０】
また、本発明に係るパネル型照明器具では、前記光源は、太陽光を集光する太陽光集光装置としてもよい。
このようにすることにより、太陽光を利用した省エネルギー型のパネル型照明器具を実現することができる。
【００１１】
また、本発明に係るパネル型照明器具では、前記光源は、ＬＥＤ光源としてもよい。
このようにすることにより、ＬＥＤ光源の色を変えることで導光板が発光する色を変えることができる。
また、光源をＬＥＤ光源とすることにより、省エネルギーおよび長寿命を図ることができる。
【発明の効果】
【００１２】
本発明によれば、従来のパネル型照明器具では、複数のＬＥＤランプが導光板の端面に配列された構成であったが、本発明では、ＬＥＤランプに代わって光ファイバが導光板の端面に沿って延在するように設けられているため、導光板の端面に沿って光ファイバを配置してその光ファイバを反射鏡で覆うといった設置方法となり、複数のＬＥＤランプの設置に比べて、光ファイバの設置を容易に行うことができ、パネル型照明器具を容易に製造することができる。
また、光ファイバを反射鏡で覆っているため、パネル型照明器具を屋外で使用する場合に、光ファイバに雨などの水がかかることがなく、雨水が漏水しても漏電することはない。
【図面の簡単な説明】
【００１３】
【図１】本発明の実施形態によるパネル型照明器具の一例を示す図である。
【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【００１４】
（第１実施形態）
以下、本発明の実施形態によるパネル型照明器具について、図１および２に基づいて説明する。
図１および２に示すように、本実施形態によるパネル型照明器具１は、横長の略長方形の板状の導光板２と、導光板２の端面２ａに沿って配されていて複数の光ファイバ３からなる光ファイバ束４と、複数の光ファイバ３に光を通過させる光源５（図１参照）と、導光板２の端面２ａと複数の光ファイバ３とを覆うように設置された反射鏡６と、を備えている。
【００１５】
導光板２は、例えば、フロートガラスや高透過ガラスなどのガラスやアクリルなどで形成され、片面に任意の文字やマーク、模様のドットパターン７が形成されている。このドットパターン７は、シルク印刷などによって粗面状に形成されたもので、光が入射すると乱反射して拡散出射するように構成されている。
本実施形態では、導光板２に文字のドットパターン７が形成されている。なお、このドットパターン７は、文字やマーク、模様のように導光板２の片面に対して部分的に形成されているものだけでなく、導光板２の片面全体に形成されているものとしてもよい。また、ドットパターン７は導光板２の両面に形成されていてもよい。
【００１６】
また、本実施形態では、導光板２は、正面視において横長の略長方形状となるように、設置面に立設している。そして、光ファイバ束４が配された端面２ａが上端面となっている。この光ファイバ束４が配された端面２ａを上端面２ａとして以下説明する。
【００１７】
光ファイバ３は、コアとコアを囲繞するクラッドとを備える公知のもので、導光板２の上端面２ａの長さ方向（図１の矢印Ａの方向）に沿って配されている。
本実施形態では、複数の光ファイバ３が束ねられた光ファイバ束４がシールド８の内部に収容されたシールド付き光ファイバケーブル９を加工して使用している。そして、光ファイバ束４のうち、導光板２の上端面２ａに設置される部分４ａは、シールド８がなく露出した状態となっていて、導光板２の上端面２ａに設置された部分と連続し光源５と接続されている部分４ｂは、シールド８に覆われている。
なお、本実施形態では、光源５として太陽光を集光する太陽光集光装置が使用されている。
【００１８】
反射鏡６は、導光板２の上端面２ａと同等の長さに延在し長さ方向に直交する断面形状が半円弧状の半円筒部材１１と、半円筒部材１１の両端部に配される一対の半円の板状の半円板部材１２と、を備えている。
半円筒部材１１は、内側が導光板２の上端面２ａと対向するように設置されていて、導光板２の上端面２ａと光ファイバ束４を覆っている。そして、半円筒部材１１の両端部にそれぞれ半円板部材１２が設置されることで、光ファイバ束４の端部側も覆っている。
なお、一対の半円板部材１２のうち光源５側に設置される半円板部材１２Ａには、光ファイバ束４が挿通可能な孔部１３が形成されている。
そして、半円筒部材１１の内側と、半円板部材１２の内側は、光ファイバ３から発光された光を反射可能な鏡面に形成されている。
【００１９】
本実施形態によるパネル型照明器具１では、光源５から光ファイバ３に光が送られると、光ファイバ３のうち導光板２の上端面２ａに設置された部分では、発光して、その光が導光板２に上端面２ａから入射する。このとき、光ファイバ３から発光して反射鏡６を反射した光も導光板２に上端面２ａから入射する。
そして、導光板２に入射した光は、ドットパターン７で乱反射し、ドットパターン７に沿って発光してその文字が表示される。
【００２０】
次に、上述したパネル型照明器具１の作用効果について図面を用いて説明する。
本実施形態によるパネル型照明器具１によれば、複数のＬＥＤランプが導光板２の端面に配列された従来のパネル型照明器具のＬＥＤランプに代わって、光ファイバ３が導光板２の上端面２ａに沿って延在するように設けられているため、複数のＬＥＤランプの設置に比べて、光ファイバ３の設置を容易に行うことができ、容易に製造することができる。
また、ＬＥＤランプを使用せずに光ファイバ３を使用しているため、屋外で使用する場合にパネル型照明器具１の漏電や発熱を防ぐことができる。
【００２１】
また、反射鏡６は、半円筒状の半円筒部材１１を備えていることにより、半円筒部材１１を反射した光が導光板２に効率よく入射することができる。
また、光源５として太陽光集光装置を使用していることにより、太陽光を利用した省エネルギー型のパネル型照明器具を実現することができる。
【００２２】
以上、本発明によるパネル型照明器具１の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上述した実施形態では、光源５として太陽光集光装置を使用しているが、太陽光集光装置に代わって、例えば、ＬＥＤ光源などを使用してもよい。そして、光源５にＬＥＤ光源を使用する場合に、発光色を変更することにより、ドットパターン７から発光される文字の色を変更することができる。また、光源５をＬＥＤ光源とすることにより、省エネルギーおよび長寿命を図ることができる。
また、上述した実施形態において、電源を太陽光電池としてもよい。このようにすることにより、太陽光発電を利用した省エネルギー型のパネル型照明器具１を実現することができる。
また、上述した実施形態では、片面にドットパターン７が形成された導光板２を使用しているが、内部にドットパターン７が形成された合せガラスの導光板２としてもよく、また、内部にドットパターン７が形成されるとともに内部にアルゴンガスが充填された複層ガラスの導光板２としてもよい。
【００２３】
また、上述した実施形態では、導光板２の上端面２ａに光ファイバ束４を配した構成としているが、これに限定されず、導光板２の側端面や下端面、あるいは全端面に光ファイバ束４を配するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、略長方形状の導光板２を採用しているが、例えば、正面視において三角形、菱形、楕円形状などの他の形状であってもよい。要は、導光板２の端面の少なくとも一部に光ファイバ３を配置し、その光ファイバ３を反射鏡６で覆うことが可能であればよい。
【符号の説明】
【００２４】
１ パネル型照明器具
２ 導光板
２ａ 上端面（端面）
３ 光ファイバ
４ 光ファイバ束
５ 光源
６ 反射鏡
７ ドットパターン
８ シールド
９ 光ファイバケーブル
１１ 半円筒部材
１２ 半円板部材
【技術分野】
【０００１】
本発明は、パネル型照明器具に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、パネル型照明器具として、ガラス板やアクリル板などの導光板の端面に複数のＬＥＤランプを配列し、導光板の端面から入射したＬＥＤランプの光を導光板の全面から拡散出射させるものが知られている（例えば特許文献１参照）。
このパネル型照明器具では、導光板が、厚い透明パネルと薄い拡散用パネルとが重ねて接合されており、拡散用パネルは、乳白色の半透明のアクリル板を使用している。
【０００３】
また、パネル型照明器具として、光を拡散させる部分にシルク印刷などによる粗面状のドットパターンを形成し、このドットパターンにおいて光を乱反射させる構成のものも知られている。
このようなパネル型照明器具は、導光板の全面をドットパターンとせずに、所望の文字やマーク、模様などに沿ってドットパターンを形成することにより、この文字やマーク、模様などに沿って発光させることができるため、サインや装飾などにも使用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】特開２０１１−１００５６９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上述したパネル型照明器具は、複数のＬＥＤランプが導光板の端面に配列されている構成であるため、この複数のＬＥＤランプの組み込みに手間がかかり製造に時間がかかるという問題がある。
また、例えば、パネル型照明器具を屋外で使用する場合、ＬＥＤランプに雨等の水がかかることにより、漏電や発熱の虞がある。
【０００６】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、容易に製造することができるとともに、漏電や発熱を防止することができるパネル型照明器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記目的を達成するため、入射した光を乱反射させるドットパターンが形成された導光板と、該導光板の端面に沿って延在するように設けられて前記導光板に光を入射する光ファイバと、該光ファイバを発光させる光源と、前記導光板の端面および前記光ファイバを覆い該光ファイバが発光したときの光を前記導光板の端面に反射可能な反射鏡と、を備えることを特徴とする。
【０００８】
本発明では、光源により反射鏡内の光ファイバを発光させることで、該光ファイバの光が直接、および反射鏡に反射して導光板に入射し、導光板に形成されたドットパターンに乱反射して導光板が光を放つことになる。そして、導光板の全面をドットパターンにすることにより、全面を発光させることができる。また、導光板に文字やマーク、模様などの形状に沿ってドットパターンを形成することにより、この文字やマーク、模様を発光させることができる。
そして、従来のパネル型照明器具では、複数のＬＥＤランプが導光板の端面に配列された構成であったが、本発明では、ＬＥＤランプに代わって光ファイバが導光板の端面に沿って延在するように設けられているため、導光板の端面に沿って光ファイバを配置してその光ファイバを反射鏡で覆うといった設置方法となり、複数のＬＥＤランプの設置に比べて、光ファイバの設置を容易に行うことができ、パネル型照明器具を容易に製造することができる。
また、光ファイバを反射鏡で覆っているため、パネル型照明器具を屋外で使用する場合に、光ファイバに雨などの水がかかることがなく、雨水が漏水しても漏電することはない。
【０００９】
また、本発明に係るパネル型照明器具では、前記反射鏡は、前記光ファイバの延在方向を軸方向とする半円弧面状に形成されていて、内側に前記光ファイバが配されていることが好ましい。
このようにすることにより、光ファイバから発光し反射鏡に入射した光が導光板に向かって反射するため、導光板に効率よく光を入射させることができる。
【００１０】
また、本発明に係るパネル型照明器具では、前記光源は、太陽光を集光する太陽光集光装置としてもよい。
このようにすることにより、太陽光を利用した省エネルギー型のパネル型照明器具を実現することができる。
【００１１】
また、本発明に係るパネル型照明器具では、前記光源は、ＬＥＤ光源としてもよい。
このようにすることにより、ＬＥＤ光源の色を変えることで導光板が発光する色を変えることができる。
また、光源をＬＥＤ光源とすることにより、省エネルギーおよび長寿命を図ることができる。
【発明の効果】
【００１２】
本発明によれば、従来のパネル型照明器具では、複数のＬＥＤランプが導光板の端面に配列された構成であったが、本発明では、ＬＥＤランプに代わって光ファイバが導光板の端面に沿って延在するように設けられているため、導光板の端面に沿って光ファイバを配置してその光ファイバを反射鏡で覆うといった設置方法となり、複数のＬＥＤランプの設置に比べて、光ファイバの設置を容易に行うことができ、パネル型照明器具を容易に製造することができる。
また、光ファイバを反射鏡で覆っているため、パネル型照明器具を屋外で使用する場合に、光ファイバに雨などの水がかかることがなく、雨水が漏水しても漏電することはない。
【図面の簡単な説明】
【００１３】
【図１】本発明の実施形態によるパネル型照明器具の一例を示す図である。
【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【００１４】
（第１実施形態）
以下、本発明の実施形態によるパネル型照明器具について、図１および２に基づいて説明する。
図１および２に示すように、本実施形態によるパネル型照明器具１は、横長の略長方形の板状の導光板２と、導光板２の端面２ａに沿って配されていて複数の光ファイバ３からなる光ファイバ束４と、複数の光ファイバ３に光を通過させる光源５（図１参照）と、導光板２の端面２ａと複数の光ファイバ３とを覆うように設置された反射鏡６と、を備えている。
【００１５】
導光板２は、例えば、フロートガラスや高透過ガラスなどのガラスやアクリルなどで形成され、片面に任意の文字やマーク、模様のドットパターン７が形成されている。このドットパターン７は、シルク印刷などによって粗面状に形成されたもので、光が入射すると乱反射して拡散出射するように構成されている。
本実施形態では、導光板２に文字のドットパターン７が形成されている。なお、このドットパターン７は、文字やマーク、模様のように導光板２の片面に対して部分的に形成されているものだけでなく、導光板２の片面全体に形成されているものとしてもよい。また、ドットパターン７は導光板２の両面に形成されていてもよい。
【００１６】
また、本実施形態では、導光板２は、正面視において横長の略長方形状となるように、設置面に立設している。そして、光ファイバ束４が配された端面２ａが上端面となっている。この光ファイバ束４が配された端面２ａを上端面２ａとして以下説明する。
【００１７】
光ファイバ３は、コアとコアを囲繞するクラッドとを備える公知のもので、導光板２の上端面２ａの長さ方向（図１の矢印Ａの方向）に沿って配されている。
本実施形態では、複数の光ファイバ３が束ねられた光ファイバ束４がシールド８の内部に収容されたシールド付き光ファイバケーブル９を加工して使用している。そして、光ファイバ束４のうち、導光板２の上端面２ａに設置される部分４ａは、シールド８がなく露出した状態となっていて、導光板２の上端面２ａに設置された部分と連続し光源５と接続されている部分４ｂは、シールド８に覆われている。
なお、本実施形態では、光源５として太陽光を集光する太陽光集光装置が使用されている。
【００１８】
反射鏡６は、導光板２の上端面２ａと同等の長さに延在し長さ方向に直交する断面形状が半円弧状の半円筒部材１１と、半円筒部材１１の両端部に配される一対の半円の板状の半円板部材１２と、を備えている。
半円筒部材１１は、内側が導光板２の上端面２ａと対向するように設置されていて、導光板２の上端面２ａと光ファイバ束４を覆っている。そして、半円筒部材１１の両端部にそれぞれ半円板部材１２が設置されることで、光ファイバ束４の端部側も覆っている。
なお、一対の半円板部材１２のうち光源５側に設置される半円板部材１２Ａには、光ファイバ束４が挿通可能な孔部１３が形成されている。
そして、半円筒部材１１の内側と、半円板部材１２の内側は、光ファイバ３から発光された光を反射可能な鏡面に形成されている。
【００１９】
本実施形態によるパネル型照明器具１では、光源５から光ファイバ３に光が送られると、光ファイバ３のうち導光板２の上端面２ａに設置された部分では、発光して、その光が導光板２に上端面２ａから入射する。このとき、光ファイバ３から発光して反射鏡６を反射した光も導光板２に上端面２ａから入射する。
そして、導光板２に入射した光は、ドットパターン７で乱反射し、ドットパターン７に沿って発光してその文字が表示される。
【００２０】
次に、上述したパネル型照明器具１の作用効果について図面を用いて説明する。
本実施形態によるパネル型照明器具１によれば、複数のＬＥＤランプが導光板２の端面に配列された従来のパネル型照明器具のＬＥＤランプに代わって、光ファイバ３が導光板２の上端面２ａに沿って延在するように設けられているため、複数のＬＥＤランプの設置に比べて、光ファイバ３の設置を容易に行うことができ、容易に製造することができる。
また、ＬＥＤランプを使用せずに光ファイバ３を使用しているため、屋外で使用する場合にパネル型照明器具１の漏電や発熱を防ぐことができる。
【００２１】
また、反射鏡６は、半円筒状の半円筒部材１１を備えていることにより、半円筒部材１１を反射した光が導光板２に効率よく入射することができる。
また、光源５として太陽光集光装置を使用していることにより、太陽光を利用した省エネルギー型のパネル型照明器具を実現することができる。
【００２２】
以上、本発明によるパネル型照明器具１の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上述した実施形態では、光源５として太陽光集光装置を使用しているが、太陽光集光装置に代わって、例えば、ＬＥＤ光源などを使用してもよい。そして、光源５にＬＥＤ光源を使用する場合に、発光色を変更することにより、ドットパターン７から発光される文字の色を変更することができる。また、光源５をＬＥＤ光源とすることにより、省エネルギーおよび長寿命を図ることができる。
また、上述した実施形態において、電源を太陽光電池としてもよい。このようにすることにより、太陽光発電を利用した省エネルギー型のパネル型照明器具１を実現することができる。
また、上述した実施形態では、片面にドットパターン７が形成された導光板２を使用しているが、内部にドットパターン７が形成された合せガラスの導光板２としてもよく、また、内部にドットパターン７が形成されるとともに内部にアルゴンガスが充填された複層ガラスの導光板２としてもよい。
【００２３】
また、上述した実施形態では、導光板２の上端面２ａに光ファイバ束４を配した構成としているが、これに限定されず、導光板２の側端面や下端面、あるいは全端面に光ファイバ束４を配するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、略長方形状の導光板２を採用しているが、例えば、正面視において三角形、菱形、楕円形状などの他の形状であってもよい。要は、導光板２の端面の少なくとも一部に光ファイバ３を配置し、その光ファイバ３を反射鏡６で覆うことが可能であればよい。
【符号の説明】
【００２４】
１ パネル型照明器具
２ 導光板
２ａ 上端面（端面）
３ 光ファイバ
４ 光ファイバ束
５ 光源
６ 反射鏡
７ ドットパターン
８ シールド
９ 光ファイバケーブル
１１ 半円筒部材
１２ 半円板部材
【特許請求の範囲】
【請求項１】
入射した光を乱反射させるドットパターンが形成された導光板と、
該導光板の端面に沿って延在するように設けられて前記導光板に光を入射する光ファイバと、
該光ファイバを発光させる光源と、
前記導光板の端面および前記光ファイバを覆い該光ファイバが発光したときの光を前記導光板の端面に反射可能な反射鏡と、を備えることを特徴とするパネル型照明器具。
【請求項２】
前記反射鏡は、前記光ファイバの延在方向を軸方向とする半円弧面状に形成されていて、内側に前記光ファイバが配されていることを特徴とする請求項１に記載のパネル型照明器具。
【請求項３】
前記光源は、太陽光を集光する太陽光集光装置であることを特徴とする請求項１または２に記載のパネル型照明器具。
【請求項４】
前記光源は、ＬＥＤ光源であることを特徴とする請求項１または２に記載のパネル型照明器具。
【請求項１】
入射した光を乱反射させるドットパターンが形成された導光板と、
該導光板の端面に沿って延在するように設けられて前記導光板に光を入射する光ファイバと、
該光ファイバを発光させる光源と、
前記導光板の端面および前記光ファイバを覆い該光ファイバが発光したときの光を前記導光板の端面に反射可能な反射鏡と、を備えることを特徴とするパネル型照明器具。
【請求項２】
前記反射鏡は、前記光ファイバの延在方向を軸方向とする半円弧面状に形成されていて、内側に前記光ファイバが配されていることを特徴とする請求項１に記載のパネル型照明器具。
【請求項３】
前記光源は、太陽光を集光する太陽光集光装置であることを特徴とする請求項１または２に記載のパネル型照明器具。
【請求項４】
前記光源は、ＬＥＤ光源であることを特徴とする請求項１または２に記載のパネル型照明器具。
【図１】
【図２】
【図２】
【公開番号】特開２０１３−４５６４１（Ｐ２０１３−４５６４１Ａ）
【公開日】平成２５年３月４日（２０１３．３．４）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１１−１８２８２６（Ｐ２０１１−１８２８２６）
【出願日】平成２３年８月２４日（２０１１．８．２４）
【出願人】（３９００３１９７８）株式会社テクネット (5)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２５年３月４日（２０１３．３．４）
【国際特許分類】
【出願日】平成２３年８月２４日（２０１１．８．２４）
【出願人】（３９００３１９７８）株式会社テクネット (5)
【Ｆターム（参考）】
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