説明

パンツ型の使い捨て着用物品

【課題】両側縁部に触れても肌を刺激することなく、かつ、側面視において見た目にも優れた使い捨て着用物品の提供。
【解決手段】前後ウエスト域13,14のうちの少なくともいずれか一方のウエスト13域が、肌対向面に位置し、少なくも横方向Xにおいて伸縮性を有する内面シート32と、非肌対向面に位置し、非伸縮性の外面シート30とを含むパンツ型の使い捨て着用物品10において、延出縁部29が、内面シート32の両側縁部と外面シート30の両側縁部とが互いに固着されてサイドシーム部26から横方向Xの外側に延びる前方フラップ27と後方フラップ28とから構成されており、前方フラップ27と後方フラップ28とが内方へカールした形状を有し、延出縁部29が曲状をなしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使い捨て着用物品に関し、より詳しくは、両側縁部がシールされたパンツ型の使い捨ておむつ、使い捨てのトイレット・トレーニングパンツ、使い捨て失禁パンツ、使い捨ての生理用パンツ等のパンツ型の使い捨て着用物品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、前後ウエスト域の両側部を接合するサイドシーム部を有するパンツ型の使い捨て着用物品は公知である。例えば、特許文献1には、前ウエスト域と、後ウエスト域と、前後ウエスト域間に位置するクロッチ域と、前後ウエスト域の両側縁部を互いに接合するサイドシーム部を有するパンツ型の使い捨て着用物品が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭61−207605号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された発明に係るおむつは、前後ウエスト域を形成するシート部材によって、サイドシーム部からおむつの横方向外方に延びる延出縁部が形成されており、延出縁部ではシート部材の端縁部に形成された切断部位が外側に剥き出しになっている。このようにシート部材の切断部位が剥き出しになっている場合には、それに触れた着用者の肌に違和感を与えるとともに、見た目にも好ましくない。
【0005】
本発明の課題は、両側縁部に触れても肌を刺激することなく、かつ、側面視において見た目にも優れたパンツ型の使い捨て着用物品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明が対象とするのは、縦方向及びそれに直交する横方向と、肌対向面及び非肌対向面と、前ウエスト域と、後ウエスト域と、前記前後ウエスト域間に位置するクロッチ域と、前記前後ウエスト域の両側縁部どうしを接合するサイドシーム部と、前記サイドシーム部の横方向の外側において前記縦方向に延びる延出縁部とを有するパンツ型の使い捨て着用物品である。
【0007】
本発明の特徴とするところは、前記前後ウエスト域のうちの少なくともいずれか一方のウエスト域が、肌対向面に位置し、少なくも前記横方向において伸縮性を有する内面シートと、非肌対向面に位置し、実質的に非伸縮性の外面シートとを含み、前記延出縁部が、前記内面シートの両側縁部と前記外面シートの両側縁部とが互いに固着されて前記サイドシーム部から前記横方向の外側に延びる前方フラップと後方フラップとから構成されており、前記前方フラップと前記後方フラップとが内方へカールした形状を有し、前記延出縁部が曲状をなすことにある。
【0008】
本発明は、前記特徴とする構成のほかに、以下の好ましい実施の態様を含む。
(1)前記外面シートが、捲縮繊維を一部に含むシート部材から形成されている。
(2)前記内面シートの厚さが、0.9〜1.00mm,前記外面シートの厚さが、0.3〜0.5mmであって、前記前方フラップと前記後方フラップとの前記横方向における寸法が1.5〜2.5mmである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の着用物品によれば、サイドシーム部から横方向に延出する縁出縁部が曲状をなしているので、該部位に触れても着用者の肌を刺激することがない。また、シート部材の切断部位が外部に露出されないので、側面視において見た目にも好ましく、柔らかな印象を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明に係る使い捨て着用物品の一例として示す、使い捨ておむつの斜視図。
【図2】おむつの一部破断展開図。
【図3】おむつの分解斜視図。
【図4】図2のIV−IV線模式断面図。
【図5】図1の一点鎖線Vで囲んだ領域の拡大図。
【図6】図5のVI−VI線断面図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、本発明に係るパンツ型の使い捨て着用物品の一例として示す、使い捨ておむつ10の斜視図、図2は、おむつ10の一部破断展開平面図、図3は、おむつ10の分解斜視図、図4は、図2のIV−IV線模式断面図である。なお、図2において、おむつ10の縦軸はP、横軸はQで示されており、おむつ10は、縦軸Pに関して対称である。
【0012】
おむつ10は、縦方向Y及びそれに直交する横方向Xと、肌当接面側及びそれに対向する非肌当接面側と、おむつ10の外形を形成するシャーシ11と、シャーシ11の肌当接面側に位置する吸液性構造体12とを含む。
【0013】
おむつ10は前ウエスト域13と、後ウエスト域14と、前後ウエスト域13,14間に位置するクロッチ域15と、互いに縦方向Yにおいて対向し、横方向Xへ延びる前後端部16,17と、互いに横方向Xにおいて対向して、縦方向Yへ延びる両側縁部18,19とを有する。
【0014】
両側縁部18,19は、着用者の大腿部に沿ってフィットするようにクロッチ域15において凹曲状に形成されている。また、前ウエスト域13の両側縁部22,23と後ウエスト域14の両側縁部24,25とは、縦方向Yへ間欠的に延びるサイドシーム部26によって連結されており、ウエスト開口及び一対のレッグ開口が形成されている。前後ウエスト域13,14の両側縁22,23,24,25は、サイドシーム部26からさらに横方向Xの外方に延び、前方フラップ27と後方フラップ28とが形成されている。サイドシーム部26では、熱又は超音波によるエンボス加工によって、互いに重なり合うシートどうしが融着されている。
【0015】
シャーシ11は、非肌当接面側に位置し、前ウエスト域13とクロッチ域15の一部を形成する略台形状の第1外面シート30と、後ウエスト域14とクロッチ域15の一部を形成する略台形状の第2外面シート31と、前ウエスト域13において横方向Xに延び、第1外面シート30の肌対向面に接合された第1内面シート32と、後ウエスト域14において横方向Xへ延び、第2外面シート31の肌対向面に接合された第2内面シート33と、第1及び第2外面シート30,31との間に位置し、クロッチ域15の中央部を形成する略矩形の中間シート34とを有する。
【0016】
図4に示すとおり、第1外面シート30と第1内面シート32とは、ホットメルト接着剤41を介して互いに接合されて第1積層シート37が形成されている。第2内面シート33は第1内面シート32よりも幅狭であって、第2外面シート31と第2内面シート33とはホットメルト接着剤42を介して互いに接合されることで、第2積層シート38が形成されている。また、中間シート34は、非肌対向面に位置する略矩形の繊維不織布シート39と、肌対向面に位置する、繊維不織布シート39とほぼ同形同大の透湿性かつ不透液性のプラスチックシート40とがホットメルト接着剤(図示せず)を介して接合されて形成されている。
【0017】
シャーシ11は、後ウエスト域14の横軸方向Xの中央部に配置された、非肌対向面に外部から視認可能なグラフィック(図示せず)などが印刷されている、プラスチック材料から形成されたグラフィック表示フィルム44と、シャーシ11の肌対向面において、クロッチ域15を中心として前後ウエスト域13,14に延びる繊維不織布製の固定シート45とをさらに有する。固定シート45は、中間シート34よりも幅広であって、クロッチ域15の中央部において、中間シート34の肌対向面の全体を被覆している。
【0018】
前ウエスト域13の前端縁部16沿いでは、第1外面シート30が内方へ向かって折り返されており、折り返しによって形成された前折曲部46内には、ストランド状の複数のエラストマーからなる第1ウエスト弾性要素47が収縮可能に配設されている。また、後ウエスト域14の後端縁部17沿では、第2外面シート31が内方へ向かって折り返されており、折り返しによって形成された後折曲部48内には、ストランド状の複数のエラストマーからなる第2ウエスト弾性要素49が収縮可能に配設されている。
【0019】
クロッチ域15の前ウエスト域13寄りの側縁部(レッグ前開口縁部)沿いには、第1外面シート30の内面に固定されたテープ状のエラストマーからなる前レッグ弾性要素50R,50Lが収縮可能に配設されている。また、クロッチ域15の後ウエスト域14寄りの側縁部(レッグ後開口縁部)沿いには、第2外面シート31の内面に固定されたテープ状のエラストマーからなる後レッグ弾性要素51R,51Lが収縮可能に配設されている。前レッグ弾性要素50R,50Lの一部及び後レッグ弾性要素51R,51Lの全体の外面には、固定シート45が固定されている。
【0020】
第1及び第2外面シート30,31は、厚さが、0.3〜0.5mm,質量が15〜40g/m、好ましくは、25〜35g/m、繊維密度が0.06〜0.1g/cm、好ましくは、0.07〜0.09g/cmの範囲である、熱融着性のスパンボンド不織布からなる実質的に弾性非伸縮性の繊維不織布から形成されている。第1及び第2外面シート30,31は、それぞれ複数層から形成されていてもよいが、その場合には、少なくともその外面に位置する繊維層が捲縮するスパンボンドフィラメント繊維から形成することもできる。また、第1及び第2外面シート30,31を第1及び第2内面シート32,33よりも低い弾性伸縮性を有する繊維不織布から形成してもよい。
【0021】
第1及び第2内面シート32,33は、厚さが0.9〜1.0mm,質量が20〜50g/m、好ましくは、30〜40g/m、繊維密度が0.01〜0.04g/cm、好ましくは、0.025〜0.035g/cmの範囲である、熱融着性のエラストマー繊維からなる弾性的に伸縮性のエアスルー繊維(ステープル)不織布やスパンボンド繊維不織布から形成されている。
【0022】
また、第1及び第2外面シート30,31の伸縮率は、100〜150%、第1及び第2内面シート32,33の伸縮率は150〜300%であって、第1及び第2内面シート32,33は横方向Xへ2.0〜3.0倍に伸張させた状態でホットメルト接着剤を介して第1及び第2外面シート30,31と接合されている。
【0023】
なお、第1及び第2外面シート30,31と第1及び第2内面シート32,33とを接合するためのホットメルト接着剤41,42には、公知の各種の接着剤を制限なく用いることができるが、第1及び第2内面シート32,33の伸縮性を阻害しないようにするために、質量が1.0〜5.0g/mの範囲であって、ゴム系の接着剤、たとえば、SBS(スチレン−ブタジエン−スチレン)系、SIS(スチレン−イソプレン−スチレン)系の接着剤を用いることが好ましい。また、ホットメルト接着剤41,42の塗布パターンには、Ω状、スパイラル状、ドット状、波状などの公知の各種パターンを採用することができるが、後記の本発明の効果を奏するためには、横方向Xに延びる複数条の接着ラインからなるΩ状の塗布パターンであることが好ましい。また、その場合には、各接着ラインの線径が、好ましくは0.01〜0.1mm,さらに好ましくは0.03〜0.07mmであり、各接着ラインの離間寸法が1.0〜2.5mm,さらに好ましくは1.5〜2.0mmであり、また、第1及び第2内面シート32,33の内面全体に対する面積率が好ましくは2〜10%、さらに好ましくは4〜6%である。
【0024】
中間シート34及び固定シート45は、第1及び第2外面シート30,31と同様に、スパンボンド繊維不織布から形成してもよいし、弾性的に非伸縮性のエアスルー繊維不織布などから形成してもよい。
【0025】
吸液性構造体12は、前後端縁とそれらに直交する両側縁とによって画成された、クロッチ域15を中心として前後ウエスト域13,14に延びる縦長方形状であって、肌当面側に位置する透液性のトップシート53と、フラッフパルプと超吸収性ポリマー粒子等との混合からなる吸液性コアを液拡散性シート(図示せず)で覆うことによって形成された吸液性芯材55と、非肌当接面側に位置し、吸液性芯材全体を被包する被覆シート56と、吸液性芯材55と被覆シート56との間に位置するプラスチック材料から形成された防漏シート57とを含む。
【0026】
被覆シート56は、吸液性芯材55の両側縁から横方向Xの外側に延びる両側部を有している。両側部には、その一部を内方へ向かって折り返すことによって形成された、縦軸Pの方向へ延びる一対のスリーブ状のサイドフラップ58R,58Lが形成されており、サイドフラップ58R,58L内には、縦方向Yに延びるエラストマーからなるストランド状の4条の弾性要素59,60がホットメルト接着剤を介して収縮可能に接合されている。弾性要素59,60のうちの外側に位置する2本の弾性要素59a,60aは、クロッチ域15の中央部に配置されており、第1及び第2レッグ弾性要素50R,50L,51R,51Lとともに、着用者の鼠径部に沿って延びる弾性帯を形成している。また、弾性要素59,60のうちの内側に位置する2本の弾性要素59b,60bがサイドフラップ58R,58L内において前後ウエスト域13,14へ延びており、被覆シート56の両側部は、弾性要素59,60の収縮作用によって、トップシート53から離間してバリア又はガスケットカフを形成し、排泄物の横漏れを防止することができる。
【0027】
吸液性構造体12の非肌当接面の全体又はその一部は、ホットメルト接着剤(図示せず)を介してシャーシ11の肌対向面に固定されている。また、吸液性構造体12の後端部は、第2内面シート33と第2外面シート31との間に位置している。このように、吸液性構造体12の後端部が、第2外面シート31と第2内面シート33の間に位置しているので、吸液性構造体12の後端部から排泄物が漏れ出るのを防止することができる。
【0028】
なお、第1及び第2内面シート32,33は、前後ウエスト域13,14のみならず、クロッチ域15へ延長して配置されていてもよい。また、肌対向面に固定シート45を配置せず、シャーシ11全体を、おむつ10の外形を形成する、一連に延びる外面シートと内面シートとによって形成し、おむつ10全体が伸縮性を有していてもよい。
【0029】
図5は、図1の一点鎖線Vで囲んだ領域の拡大図、図6は、図5のVI−VI線断面図である。
【0030】
図5及び6に示すとおり、おむつ10の両側縁部18では、第1積層シート37の側縁部からなる前方フラップ27と、第2積層シート38の側縁部からなる後方フラップ28とから構成された延出縁部29がサイドシーム部26から横方向Xの外側に延びている。前方フラップ27と後方フラップ28とは、内巻状にカールした曲状を有し、それらの外側縁部70,71が互いに向き合い接触又は非接触の状態にある。また、前方フラップ27と後方フラップ28との横方向Xにおける寸法は、ほぼ同じであって、具体的には、前方フラップの横方向Xの寸法Lは、約1.5〜2.5mmである。
【0031】
おむつ10の製造時において、各シート30,31,32,33は、製造装置の機械方向に流れる帯状の繊維ウエブを所要の大きさにカットすることによって形成されるところ、前方フラップ27と後方フラップ28とが内方へカールした形状を有し、各シートの切断された部位(外側縁部70,71)が外側に露出しないので、おむつの両側縁部18に着用者の肌が触れても徒に刺激を与えることはない。また、各シートの切断部位が露出している場合に比して、おむつ10の側面視において柔らかな印象を与えるので、見た目にも優れている。
【0032】
このように、延出縁部29が内方にカールした曲状をなす要因として、ホットメルト接着剤41,42の塗布パターン、各シート30,31,32,33の厚さや剛性なども関係するものと考えられるが、前方フラップ27と後方フラップ28とにおいて、伸縮性を有する第1及び第2内面シート32,33が内側(肌対向面)に位置し、非伸縮性を有する第1及び第2外面シート30,31が、それぞれ、第1及び第2内面シート32,33に接合された状態でその外側(非肌対向面)に位置していることから、第1及び第2内面シート32,33が収縮して内方へカールしようとする作用が生じ、外側の第1及び第2外面シート30,31がそれに巻き込まれるように第1及び第2内面シート32,33とともに内方へカールすることが考えられる。また、内側に外側より収縮率の高いシートが存在しているという要因以外に、さらに、その補助要因として、製造時のおむつの連続体を個々のおむつに分離するためにフラップ相当部位をカッターによって切断するときに、カッターの圧力および/または形状によって、切断部位が内方へ押し曲げられることも考えられる。なお、各シート30,31,32,33が熱融着性の繊維から形成されている場合であって、熱をかけた状態で切断される場合には、かかる切断時において、前方フラップ27の外側縁70と後方フラップ28の外側縁71とが熱溶着されて一体となり、延出縁部29が一連の環状をなすことも考えられる。
【0033】
また,第1及び第2内面シート32,33は、第1及び第2外面シート30,31よりも低い剛性を有している。具体的には、第1及び第2外面シート30,31のJIS規定によるカンチレバー測定値は、機械方向(MD)が35〜40mm、機械方向に直交する方向(CD)が30〜35mm、また、第1及び第2内面シート32,33のカンチレバー剛性値は、MDが12〜17mm,CDが15〜20mmである。第1及び第2内面シート32,33の剛性が、第1及び第2外面シート30,31のそれよりも低いことから、シートの変形度合いが大きく、内側からより内方へカールし易くなるとともに、外側の剛性が高いことから、外部衝撃による変形を抑えることができる。
【0034】
また、第1及び第2外面シート30,31が捲縮繊維から形成されたシート、若しくは、捲縮繊維を一部に含むシートから形成された場合には、捲縮繊維の捲縮率などにもよるが、第1及び第2外面シート30,31の変形度合いが増して、第1及び第2内面シート32,33による変形作用の影響を受けやすくなり、より前方フラップ27と後方フラップ28とが内方へカールし易くなる。
【0035】
本発明のおむつ10を構成する各構成材料には、特に記述がなされている場合を除き、この種の分野において通常用いられている、各種の公知の材料を制限なく用いることができる。また、前後ウエスト域13,14が別体のシート部材から構成されたものではなく、前後ウエスト域13,14とクロッチ域15とが一体に形成されて、おむつ10の外形をなすものであってもよい。
【符号の説明】
【0036】
10 パンツ型の使い捨て着用物品
13 前ウエスト域
14 後ウエスト域
15 クロッチ域
26 サイドシーム部
27 前方フラップ
28 後方フラップ
29 延出縁部
30 第1外面シート
31 第2外面シート
32 第1内面シート
33 第2内面シート
X 横方向
Y 縦方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦方向及びそれに直交する横方向と、肌対向面及び非肌対向面と、前ウエスト域と、後ウエスト域と、前記前後ウエスト域間に位置するクロッチ域と、前記前後ウエスト域の両側縁部どうしを接合するサイドシーム部と、前記サイドシーム部の横方向の外側において前記縦方向に延びる延出縁部とを有するパンツ型の使い捨て着用物品において、
前記前後ウエスト域のうちの少なくともいずれか一方のウエスト域が、肌対向面に位置し、少なくも前記横方向において伸縮性を有する内面シートと、非肌対向面に位置し、実質的に非伸縮性の外面シートとを含み、
前記延出縁部が、前記内面シートの両側縁部と前記外面シートの両側縁部とが互いに固着されて前記サイドシーム部から前記横方向の外側に延びる前方フラップと後方フラップとから構成されており、前記前方フラップと前記後方フラップとが内方へカールした形状を有し、前記延出縁部が曲状をなすことを特徴とする前記着用物品。
【請求項2】
前記外面シートが、捲縮繊維を一部に含むシート部材から形成されている請求項1に記載の着用物品。
【請求項3】
前記内面シートの厚さが、0.9〜1.00mm,前記外面シートの厚さが、0.3〜0.5mmであって、前記前方フラップと前記後方フラップとの前記横方向における寸法が1.5〜2.5mmである請求項1または2に記載の着用物品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−136090(P2011−136090A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−298963(P2009−298963)
【出願日】平成21年12月28日(2009.12.28)
【出願人】(000115108)ユニ・チャーム株式会社 (1,219)
【Fターム(参考)】