説明

パンツ形状吸収物品上に弾性部材を適用するための方法

弾性ウェブ材料(2)上に弾性部材(4)を適用するための方法であって、走行方向に走る弾性ウェブ材料(2)を与える;弾性ウェブ材料(2)上に予め決められた接着剤パターン(6)で接着剤を適用する;接着剤(6)上に弾性体パターンで連続弾性部材(4)を適用する、但し弾性部材(4)は少なくとも弾性部材(4)の部分内で走行方向からそれる範囲の方向で適用される;弾性ウェブ材料(2)上に非弾性ウェブ材料(3)を適用する、但し非弾性ウェブ材料は接着剤パターン(6)をカバーするようにもたらされ、それによって弾性部材(4)は弾性ウェブ材料(2)と非弾性ウェブ材料(3)の間で接着剤パターン上に適用された位置でロックされる、ことを含む。非弾性ウェブ材料(3)は第一非直線縁(8)及び第二非直線縁(9)を有するバンド形状を与えられ、非弾性ウェブ材料(3)の形状は接着剤パターン(6)の形状とほぼ一致するようにもたらされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は弾性ウェブ材料上に弾性部材を適用するための方法であって、
走行方向に走る弾性ウェブ材料を与える;
弾性ウェブ材料上に予め決められた接着剤パターンで接着剤を適用する;
接着剤上に弾性体パターンで連続弾性部材を適用する、但し弾性部材は少なくとも弾性部材の部分内で走行方向からそれる範囲の方向で適用される;
弾性ウェブ材料上に非弾性ウェブ材料を適用する、但し非弾性ウェブ材料は接着剤パターンをカバーするようにもたらされ、それによって弾性部材は弾性ウェブ材料と非弾性ウェブ材料の間で接着剤パターン上に適用された位置でロックされる、
ことを含む方法に関する。
本発明は特に弾性パンツおむつの製造方法を提供することを目的とする。
【背景技術】
【0002】
パンツおむつの形の失禁プロテクターを製造することは益々一般的になりつつある。かかるパンツおむつは一体的な吸収性内部を持つ外部パンティからなる。あるいは、外部パンティは別個の失禁シールドとともに使用されることができ、それは外部パンティ内に一時的に取り付けられ、従って同じ外部パンティを保持しながら新しい失禁シールドのために交換されることができる。両方の種類の失禁プロテクターは幼児用並びに失禁症の成人用に製造される。
【0003】
ここで関連するパンツは使い捨ての種類のものであり、それはパンツおむつ又はおむつパンツが使用後に廃棄されることを意図され、洗浄されたり又はそうでなければ使用のために復元されたりすることを意図されないことを意味する。これは入手可能な材料及び製造方法がコストに有効なものでありかつ極めて高い価格を有する物品を生じないものであることを意味する。特に、高いスピードで様々な工程操作を行なうことができなければならず、それは方法の選択にある制限を課す。
【0004】
パンツおむつ及びおむつパンツにおいて良好な適合を得て緊密な封止を達成するためには、これらは少なくとも部分的に弾性材料から製造されることが多い。例えば、腹部を囲む部分の全て又は側部パネルだけが弾性不織材料から作られてもよい。この方法では、良好な適合及び特定のサイズ適応が達成される。パンティ自体の弾性材料は通常、パンティの脚開口及び腰開口のまわりに配置される特別な弾性部材を補われる。かかる弾性部材は局所的に高い締め付けを与え、パンティが下方にずれないことを保証する。さらに、弾性部材はパンティの開口からの漏出に対して封止する。しかしながら、弾性部材が本質的に弾性である材料に取り付けられることになるときに問題が起こる。弾性部材を適所に保つためには、接着剤が通常、弾性材料に適用され、その後弾性要素が接着剤上に置かれる。その後、弾性部材は弾性材料層及び弾性部材の上にさらなる材料層を積層することによって適用された位置でロックされる。コスト的な理由のため、ロッキング材料としてさらなる弾性材料層を使用することは好ましくない。代わりに、不織布の如き通常の非弾性材料層が使用される。これは弾性材料層における弾性特性が強く低下され、ある場合には積層された領域において実際に完全になくなることを意味し、それはもちろん積層の望ましくない結果である。
【0005】
結果として、本発明の目的は弾性ウェブ材料上に弾性材料を適用するための方法を提供することであり、そこでは弾性要素は弾性ウェブ材料の弾性特性に最小の負的影響で弾性ウェブ材料上にロックされる。
【発明の開示】
【0006】
本発明によれば、冒頭に述べられた種類の方法が提供され、その方法は弾性ウェブ材料上への弾性部材の適用の従来公知の方法の問題を実質的に除去する。
【0007】
本発明による方法は第一非直線縁及び第二非直線縁を有するバンド形状を与えられた非弾性ウェブ材料を主に特徴とし、非弾性ウェブ材料の形状は接着剤パターンの形状とほぼ一致するようにもたらされる。
【0008】
非弾性ウェブ材料の第一非直線縁は弾性ウェブ材料上に非弾性ウェブ材料を置く前に非弾性ウェブ材料を切断することによって形成されることが好ましい。
【0009】
本発明の一例によれば、非弾性ウェブ材料の第二非直線縁は弾性ウェブ材料上に非弾性ウェブ材料を置いた後に形成される。
【0010】
弾性ウェブ材料は衛生パンティの製造のための製造ウェブにおける構成要素を構成してもよく、そこでは脚開口は製造ウェブにおいて切断される。従って、非弾性ウェブ材料の第二非直線縁は脚開口を切断するときに形成される。
【0011】
衛生パンティは吸収性衛生パンティ又はパンツおむつであることができ、そこでは吸収芯は脚開口の間の製造ウェブに適用される。
【0012】
本発明の一例によれば、弾性部材は正弦曲線形状で弾性ウェブ材料上に置かれる。
【0013】
弾性部材を、その長さの一部に沿って弾性ウェブ材料の外側に置くように配置することもできる。この方法では、弾性ウェブ材料の外側に置かれる弾性部材の部分は非弾性ウェブ材料の適用後に切り取られることができる。
【0014】
弾性部材は弾性バンド又は弾性糸の如き単一の弾性部材であってもよい。あるいは、弾性部材は少なくとも二つの部分部材からなってもよい。
【0015】
本発明によれば、非弾性ウェブ材料は不織材料によって構成されることが有利である。
【0016】
弾性ウェブ材料は有孔弾性フィルムの各側に取り付けられた不織層を有する三層積層体によって構成されることが有利である。
【0017】
図面の簡単な記述
以下において、本発明は添付図面に示された図を参照してより詳細に記載されるだろう。
図1は本発明による製造ウェブを示す。
図2は吸収パッケージを示す。
図3は本発明による方法で製造されたパンツおむつを示す。
図4は本発明の代替例による製造ウェブを示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1に示された製造ウェブ1は弾性ウェブ材料2、非弾性ウェブ材料3、弾性部材4、及び多数の芯パッケージ5から作り上げられ、それらは互いに予め決められた相互の距離で弾性ウェブ材料上に分布される。製造ウェブは全ての構成要素が集成されているがウェブが個々の物品に加工される前の段階で図1に示されている。示された製造ウェブ1は続く製造工程においてパンツおむつに加工されることを意図される。
【0019】
製造ウェブ1は弾性ウェブ材料2が弾性ウェブ材料の長さ方向と一致する製造方向に供給される連続工程で形成される。接着剤の被覆は弾性ウェブ材料2上にカーブ形状領域6で適用され、その後弾性部材4は接着剤に固定される。示された例では、接着剤は一般に正弦形状曲線に沿って適用される。接着剤はスプレー又は被覆の如き、目的のために好適な方法で適用されることができる。使用される接着剤はホットメルト接着剤であることが好ましく、それは溶融された形態で適用され、冷却後に凝固する。弾性部材をカーブ形状パターンで適所に保つために、非弾性ウェブ材料3は続いて接着剤被覆表面上に及び弾性要素4上に適用され、それによって弾性部材は二つのウェブ材料2,3の間にしっかりとロックされる。
【0020】
非弾性ウェブ材料3が弾性ウェブ材料2上に置かれる前に、縁部分7はカーブ形状切断線8に沿って切り取られ、それは一般に、カーブ形状接着剤領域上に対応するカーブ形状縁と一致する。切断線8は非弾性ウェブ材料3が弾性ウェブ材料2上に置かれるときに非弾性ウェブ材料3がカーブ形状接着剤領域を完全にカバーするように適応される。置かれる前に切り取られる部分7は図1では傾斜線でマークされている。
【0021】
弾性要素4が弾性ウェブ材料2と非弾性ウェブ材料3の間に取り付けられた後、芯パッケージ5は弾性ウェブ材料2上に予め決められた相互の距離で適用される。
【0022】
芯パッケージ5は共通表面全体の上に又はその一部だけの上に製造ウェブ1に取り付けられることができる。例えば、芯パッケージ5は製造ウェブの横方向と一致する芯パッケージの長さ方向に各芯パッケージ5上に中央に延びるバンド形状領域又は線に沿ってのみ取り付けられることができる。あるいは、芯パッケージは一つ又は複数の横方向に又は縦方向に延びる線又はバンド形状領域に沿って取り付けられることができる。多数の散乱された取り付け点又は取り付け領域で芯パッケージ5を取り付けることもできる。芯パッケージ5の取り付けは溶接又は接着の如き好適な方法でなされることができる。
【0023】
芯パッケージ5の適用後、脚くぼみ10は各芯パッケージ5の間でかつ弾性要素4及びカーブ形状接着剤領域6の形状に一致する形状で製造ウェブ1から切断される。脚くぼみ10が切断されるとき、非弾性ウェブ材料3は非弾性ウェブ材料3の実質的に三角形の部分11を除去することによって同時に造形される。これによって、非弾性ウェブ材料3の残りの部分はカーブ形状接着剤領域6の形状に対応するバンド形状を与える。図1から明らかなように、最後に切断された非弾性ウェブ材料3は弾性部材4の一つの側上の第一カーブ形状切断縁8及び各脚くぼみ10の縁の一部に沿って走る第二カーブ形状縁9を有しかつ脚くぼみ10の間に直線区域を有するカーブ形状を持つ。従って、非弾性ウェブ材料3は弾性部材4の形状に適応されかつ弾性部材4及び周囲の接着剤被覆領域6だけをカバーする形状を与えられる。これは非弾性ウェブ材料3のみが弾性ウェブ材料2の弾性に縁的に影響することを意味する。
【0024】
脚くぼみ10を切断して切断部分を除去した後、製造ウェブ1は折りたたまれた縁及び開放縁が形成されるように製造方向に二重に折りたたまれる。折りたたまれた製造ウェブ1は製造方向に対して横切って間欠的に一緒に接合され、その接合は製造ウェブ1の開放縁から脚開口10の各々の縁まで延びる。接合は技術的に公知の方法、例えば溶接又は接着によって形成され、開放可能であることが好ましい。これは接合された部分が引き離されるときに接合が周囲の材料の前に破壊することを意味する。しかしながら、接合は完成したパンツおむつを使用中に一緒に保持するために十分に強いことは当然必要である。
【0025】
折りたたまれかつ接合された製造ウェブ1は続いて、個々のパンツおむつが製造ウェブ1から分離されるように各接合の中心で切断されることによって分割される。完成した吸収パンツおむつは次いで折りたたみ及び包装の如きさらなる工程を通過してもよい。
【0026】
パンツおむつの製造中、ここに記載されていない追加の構成要素、例えば隆起した漏出バリヤーなどを適用することも当然可能である。かかる構成要素は吸収物品において一般的であるが、本発明にとって重要ではない。
【0027】
パンツおむつのために好適な芯パッケージ5は図2において最も良好に示され、かつ液体バリヤー層12、吸収芯13及び液体透過性内部層14を含む。芯パッケージ5は弾性ウェブ材料2に対して液体バリヤー層12で取り付けられる。図2は二つの重ねられた吸収層15,16からなる吸収芯13を示し、そこでは液体バリヤー層12の最も近くに位置される下部吸収層15は内部層14の最も近くに位置される上部吸収層16より幾分大きい。示された例では、芯パッケージ5は矩形の平面形状を有し、それは吸収芯13を一緒に包囲する液体バリヤー層12及び液体透過性内部層14の形状によって規定される。図1に示されるように、芯パッケージ5が製造ウェブ1上に置かれるとき、液体透過性内部層14及び液体バリヤー層12の部分は脚開口10を切断するときに切り取られ、それによって芯パッケージ5はより砂時計状の平面形状を与えられる。別の平面形状を有する芯パッケージ5を使用することは当然可能であり、液体バリヤー層12及び内部層14は例えば既に最初からおむつの脚開口後に造形されてもよい。また、台形、楕円形などを有する芯パッケージ5を使用することもできる。さらに、芯パッケージ5は図に示された形状を持つ必要はない。例えば衛生ナプキン又は軽い失禁のためのプロテクターとして意図された吸収パンティに対しては、主に吸収パンティの股部分に位置される吸収芯13で十分でありうる。
【0028】
液体透過性内部層14は不織材料の層、有孔プラスチックフィルム、網、トウ又は同種物の如き、目的のために知られた材料からなってもよい。内部層14はもちろん、同じ又は異なる材料の二以上の層の積層体からなってもよい。
【0029】
液体バリヤー層12は液体不透過性プラスチックフィルム、疎水性不織層又は液体バリヤー特性を持つように処理された不織層、又は液体透過に抵抗する能力を有する他の可撓性材料層からなってもよい。しかしながら、もし液体バリヤー層12が特定の呼吸性を示すなら、即ち層12の水蒸気の通過を可能とするなら有利であるかもしれない。
【0030】
吸収芯13はセルロース毛羽パルプ、ティッシュ、吸収フォームなどの吸収材料から形成されることができる。また、吸収芯13は超吸収材、即ち水性ゲルを形成しながら自重の数倍に相当する体液を吸収することができるポリマー材料を含むことが一般的である。かかる超吸収材は通常、粒子の形で存在するが、繊維、フレーク、顆粒及びフィルムも見い出される。さらに、吸収芯13は剛化要素、造形要素、結合剤などの非吸収性構成要素を含んでもよい。繊維詰物、連続気泡フォーム、吸い上げ層などの様々な種類の液体受容及び液体分配構造を芯パッケージ5に含めてもよい。
【0031】
芯パッケージ5に含まれる様々な構成要素は互いに通常の方法で、例えば熱又は超音波による接着又は溶接によって接続されてもよい。明らかに、芯パッケージ5はここに記載されたものとは別のさらなる構成要素を含んでもよく、例えば芯パッケージは液体輸送層、弾性要素、形状安定要素、造形要素などを含んでもよい。たとえ二つの吸収層15,16を有する吸収芯が示されたとしても、別の配置を使用することができる。ある用途のためには、例えば単一の吸収層で十分であり、他の用途は二つより多い吸収層を要求するかもしれない。従って、吸収芯の設計は吸収芯が吸収することを期待される液体の量に適応されることができる。同様に、吸収されることになる体液の種類及び体液が吸収芯に運搬される方法はもちろん、吸収芯のサイズ及び特性にとって重要である。
【0032】
図3に示されたパンツおむつ20は弾性的に伸張可能な外部パンティ21を含み、それは弾性ウェブ材料2から形成される。好適な弾性材料は様々な種類の弾性不織材料である。さらに、外部パンティ21における弾性材料は積層体からなってもよい。本発明による吸収パンティに使用するために好適な弾性不織材料は吸収パンティの前部分上の脚開口の縁のまわりに十分な弾性封止を与えるためにパンティの横方向に少なくとも80%、好ましくは少なくとも100%弾性的に伸張できるべきである。さらに、もし弾性不織材料が吸収パンティの長さ方向にも、即ち横方向に垂直な方向に弾性的に伸張されることができるなら有利である。
【0033】
図3に示されているように伸張された平面であるが集成された状態では、パンツおむつ20の前部分23は二つの側部接合25においてパンツおむつの対応する後部分に接合される。この方法では脚開口26及び二つの脚開口27が形成される。
【0034】
前に述べたように、側部接合25はそれらがパンツおむつを装着している間に起こる引張力に抵抗することができるがそれらが使用された吸収パンティを除去するときに引き裂かれることができるような方法で行なわれることが好適である。
【0035】
弾性部材4はパンツおむつの後部分24上に脚弾性体として配置され、脚開口27の後縁に従う。従って、脚開口まわりの弾性要素4はパンツおむつの後部分24に配置されるだけであり、一方前部分23上に延びる脚縁15の部分は特別な弾性部材を持たない。外部パンティ21は弾性材料を含むので、腰開口26が特別な弾性要素を与えられる必要はなく、多くの用途のための外部パンティ21の弾性はパンツおむつ21を安全かつ快適に適所に着座させかつ使用者の腰のまわりを封止すれば十分である。増強された弾性効果を腰開口26のまわりで得るための代替策は伸張に対する増大した抵抗を有するライニングが腰開口26のまわりに形成されるように外部パンティ2において弾性材料を折りたたむことである。本発明の範囲内では、腰開口のまわりに弾性部材を配置することも当然可能である。かかる弾性部材は図1に示された製造ウェブ1の一方又は両方の縁に沿って適用される。
【0036】
脚弾性体及び腰弾性体における弾性部材4は弾性糸、バンド又は同種物の形であってもよい。もし弾性糸又はバンドが使用されるなら、二つ以上のものが互いに平行に配置されることが多く、そのとき弾性部材において弾性部分部材を構成するだろう。弾性部材における材料はゴム、弾性フォーム又は同種物であってもよい。
【0037】
記載されたパンツおむつは脚開口の後部分に沿って弾性部材を与えられているにすぎないが、脚開口の前部分に沿って代替的に又は一構成要素として弾性体を配置することが当然考えられる。
【0038】
図4では製造ウェブ1が示され、それは弾性ウェブ材料2、非弾性ウェブ材料3、及び弾性部材4を含む。弾性部材4は接着剤領域6において弾性ウェブ材料2と非弾性ウェブ材料3の間に取り付けられる。弾性部材4の部分4′は製造ウェブの縁の外側を走り、弾性ウェブ材料2及び非弾性ウェブ材料3の切り取られた部分とともにカーブ形状切断縁8に沿って切り取られる。切断は二工程で行なわれることが有利である:細い直線縁区域11′が第一工程で切断され、望ましくない部分の残りが後の製造工程で、たぶん製造ウェブ1とさらなる製造構成要素の接合後に切断される。非弾性ウェブ材料の対向縁もカーブ形状切断縁9を与えられる。これは非弾性ウェブ材料3が弾性ウェブ材料に接合される前になされることが好ましい。非弾性ウェブ材料3の除去された部分7,11は図4では細い平行線を引かれている。
【0039】
図4に示される製造ウェブ1は弾性要素4が物品上に破壊されずに延びることは望ましくない吸収物品の製造における一構成要素として含めることを意図される。さらに、弾性的に伸張可能な部分だけを持つ吸収物品を製造することは望ましいかもしれない。例えば、下方の胴部を包囲するが非弾性股部分を有する弾性部分を持つパンツおむつを設計することは一般的である。この目的のために、図4の伸縮性の弾性製造ウェブはさらなるウェブ材料と組み合わせ、完成した製造ウェブを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明による製造ウェブを示す。
【図2】吸収パッケージを示す。
【図3】本発明による方法で製造されたパンツおむつを示す。
【図4】本発明の代替例による製造ウェブを示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性ウェブ材料(2)上に弾性部材(4)を適用するための方法であって、
走行方向に走る弾性ウェブ材料(2)を与える;
弾性ウェブ材料(2)上に予め決められた接着剤パターン(6)で接着剤を適用する;
接着剤(6)上に弾性体パターンで連続弾性部材(4)を適用する、但し弾性部材(4)は少なくとも弾性部材(4)の部分内で走行方向からそれる範囲の方向で適用される;
弾性ウェブ材料(2)上に非弾性ウェブ材料(3)を適用する、但し非弾性ウェブ材料は接着剤パターン(6)をカバーするようにもたらされ、それによって弾性部材(4)は弾性ウェブ材料(2)と非弾性ウェブ材料(3)の間で接着剤パターン上に適用された位置でロックされる、
ことを含む方法において、
非弾性ウェブ材料(3)が第一非直線縁(8)及び第二非直線縁(9)を有するバンド形状を与えられ、非弾性ウェブ材料(3)の形状が接着剤パターン(6)の形状とほぼ一致するようにもたらされることを特徴とする方法。
【請求項2】
非弾性ウェブ材料(3)の第一非直線縁(8)が弾性ウェブ材料(2)上に非弾性ウェブ材料(3)を置く前に非弾性ウェブ材料(3)を切断することによって形成されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
非弾性ウェブ材料(3)の第二非直線縁(9)が弾性ウェブ材料(2)上に非弾性ウェブ材料(3)を置いた後に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
弾性ウェブ材料(2)が衛生パンティ(20)の製造のための製造ウェブ(1)における構成要素を構成し、脚開口(10)が製造ウェブ(1)において切断され、非弾性ウェブ材料(3)の第二非直線縁(9)が脚開口(10)を切断するときに形成されることを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
吸収芯(13)が脚開口(10)の間の製造ウェブ(1)に適用されることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
弾性部材(4)が正弦曲線形状で弾性ウェブ材料(2)上に置かれることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
弾性部材(4)がその長さの部分(4′)に沿って弾性ウェブ材料(2)の外側に置かれることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
弾性ウェブ材料(2)の外側に置かれる弾性部材(4)の部分(4′)が非弾性ウェブ材料(3)の適用後に切り取られることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
弾性部材(4)が少なくとも二つの部分部材からなることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
非弾性ウェブ材料(3)が不織材料によって構成されることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
弾性ウェブ材料(2)が有孔弾性フィルムの各側に取り付けられた不織層を有する三層積層体によって構成されることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2006−519666(P2006−519666A)
【公表日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−507924(P2006−507924)
【出願日】平成16年2月23日(2004.2.23)
【国際出願番号】PCT/SE2004/000237
【国際公開番号】WO2004/078083
【国際公開日】平成16年9月16日(2004.9.16)
【出願人】(598166490)エスシーエー・ハイジーン・プロダクツ・アーベー (21)
【Fターム(参考)】