説明

ヒューズボックス

【課題】設置スペースを大幅に削減することができ、延いては小型化が実現可能となるヒューズボックスを提供する。
【解決手段】中空筒状の本体3を備え、当該本体3がその中空部分を通る軸心を中心に回動自在なように該本体3の長手方向の両端部の所で支持されたヒューズボックスであって、前記本体3の外周面には、ヒューズ5を挿抜可能なヒューズ孔311が複数形成され、前記ヒューズ孔311各々には、該ヒューズ孔311に前記ヒューズ5を挿入した際に、該ヒューズ5の一対の金属端子51Aに接触して電気的に接続する一対の端子金具34が設けられ、前記本体3の前記中空部分に配索される電線の端部が前記一対の端子金具34に電気的に接続されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒューズボックスなどのヒューズボックスに係り、特に自動車、キャンピングカー、小型のレジャーボート、小型の航空機、自動二輪車などのような各種の乗り物に装備された、複数のヒューズを収納するヒューズボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ブレード型などのヒューズを複数収納可能なヒューズボックスとしては、特許文献1に開示されているようなものがあった。即ち、図10に示すように、ヒューズボックス100の表面に、各ブレード型ヒューズ200の形状に対応した所定のヒューズ収納孔101が形成されている。ヒューズ収納孔101は、相互に平行でヒューズボックス100の表面に略垂直な深さ方向に設置されている。
【0003】
そして、各ヒューズ収納孔101に、それぞれのブレード型ヒューズ200が別個に収納されている。また、ヒューズボックス100のヒューズ収納孔101内には、ヒューズ接続用端子が導入され、ブレード型ヒューズ300の金属端子部と接続されるようになっている。
【0004】
ところで、ヒューズが何らかの理由によって断線した場合には、ヒューズを、ヒューズボックスから取り外さなければならない。この場合には、使用者がヒューズ200をヒューズ収納孔101から指で抜き取るか、又は特殊な工具等を使用して抜き取る。そして、新しいヒューズ200を、ヒューズボックス100内のヒューズ収納孔101に挿入するようになっている。
【特許文献1】特開2003−257300号公報(特に図5)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このようなヒューズボックスにあっては、ヒューズボックスの表面でのヒューズの実装密度を大きく稼ぐことが難しい。一方、最近の自動車や小型船舶の乗り物にあっては、多機能化に伴って電装部品の設置点数が増大しており、その分、ヒューズの数も増大する傾向にある。このため、設置スペースが限られた狭い乗り物への設置にあたっては、ヒューズボックス自体の小型化が強く求められている。
【0006】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、設置スペースを大幅に削減することができ、延いては小型化が実現可能となるヒューズボックスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した目的を達成するために、本発明に係るヒューズボックスは、下記(1)〜(4)を特徴としている。
(1) 中空筒状の本体を備え、当該本体がその中空部分を通る軸心を中心に回動自在なように該本体の長手方向の両端部の所で支持されたヒューズボックスであって、
前記本体の外周面には、ヒューズを挿抜可能なヒューズ孔が複数形成され、
前記ヒューズ孔各々には、該ヒューズ孔に前記ヒューズを挿入した際に、該ヒューズの一対の金属端子に接触して電気的に接続する一対の端子金具が設けられ、
前記本体の前記中空部分に配索される電線の端部が前記一対の端子金具に電気的に接続されている、
こと。
(2) 上記(1)の構成のヒューズボックスにおいて、
前記本体は、その前記両端部に、前記軸心に沿って互いに離れる方向に突出する回転軸部を有し、
前記回転軸部の外周面のうち前記両端部の所は、前記本体がヒューズボックス収容用ヒューズ室内で回動自在となるように、該ヒューズボックス収容用ヒューズ室の内壁に形成された軸受により支持される、
こと。
(3) 上記(1)の構成のヒューズボックスにおいて、
前記本体の中空部分を画成する内周面のうち前記両端部の所は、前記本体がヒューズボックス収容用ヒューズ室内で回動自在となるように、該ヒューズボックス収容用ヒューズ室の内壁に形成された回転支持部により支持される、
こと。
(4) 上記(1)乃至(3)の構成のいずれかのヒューズボックスにおいて、
前記本体は、複数の分割体を組み立てることによって形成され、
前記複数の分割体が組み立てられた際に形成される前記中空部分が、前記分割体の内周面により画成される、
こと。
【0008】
上記(1)〜(3)の構成のヒューズボックスによれば、3次元的にヒューズを配置するので、従来の平面的な2次元配置に比べて実装面積を稼ぐことができ、ヒューズの設置スペースを大幅に削減することができ、延いてはヒューズボックスの小型化が実現可能となる。また、ヒューズが立体的な配置であるが、本体は回転可能となっており、限られた作業場所でのヒューズの交換作業の際に、本体を回転させることで本体の所望の表面部分をその作業場所に臨むように出現させることができる。これによって、全周面のいずれの部分に取付けてあるヒューズであっても、そのヒューズの交換を容易にかつ確実に行うことができる。
上記(4)の構成のヒューズボックスによれば、分割体は、個別に着脱させて同じものと交換可能に、若しくは個別に着脱させて別種のものに変更可能に構成したので、システムによって、或いはグレード、車種などによっては、分割体の一部を適宜交換することで、汎用性を拡大できる。
【発明の効果】
【0009】
本発明のヒューズボックスによれば、ヒューズ室内に回転可能に設置した本体には、電源と各種電装品との間に接続させる複数個のヒューズを立体的に装着することができるので、従来の平面的な2次元配置に比べて実装面積を稼ぐことができ、設置スペースを大幅に削減でき、延いてはヒューズボックスの小型化が実現可能となる。また、ヒューズが立体的な配置であるが、本体が回転可能となっており、限られた作業場所でのヒューズの交換作業の際に、本体を回転させることで所望の表面部分をその作業場所に臨むように出現させることができ、これによって全周面のいずれの場所に取付けてあるヒューズであっても、ヒューズの交換を容易にかつ確実に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係るヒューズボックス1を示すものであり、本実施形態のヒューズボックス1は、例えば、インストルメント・パネルを配置したダッシュボード2の下部のヒューズ室21に設置されており、図2に示すように、略円筒形状(又は略角筒形状でもよい)を有し、ヒューズ室21内の軸受6に回転可能に取付けた本体3と、この本体3の両端面に一体に設けた回転軸部4と、本体3の表面(外周面)31に取付けた複数個のヒューズ5と、本体3の回転角度を一定範囲に規制する規制手段7と、ヒューズ室21内に設けた軸受6に対して本体3を確実に着脱させるための着脱手段8(図6参照)と、を備えている。
【0011】
ヒューズ室21は、ダッシュボード2の下部に開口された窓22から外部(車室内)を臨むように設置されており、この窓22からヒューズ室21に手などを差し込んでヒューズ5の交換などが行える。また、このヒューズ室21には、本体3のみを設置させてあるが、例えば本体3におけるヒューズ5配置を記載した説明書などを収納させるようにしてもよい。さらに、窓22を塞ぐ蓋23の裏面などにヒューズ配置などの説明を記載しておいてもよい。また、ヒューズ5を交換する場合、ヒューズ5間の隙間に指先を入り込ませるのが困難であったり、ヒューズ5の引き抜きに大きな力を要するような場合には、専用の引抜き用具をヒューズ室21の床面などに着脱可能にセットしておくようにしてもよい。
【0012】
なお、このヒューズ室21にはヒューズ5を複数取付けた本体3が1本だけ水平配置されているが、本体3は垂直配置(又は斜め配置)させてあっても構わない。また、システムによって、或いはグレード、車種などによっては、必要とするヒューズ5の数が多い場合もあり、その場合には本体3を複数本のもので構成してそれらの本体3に多数のヒューズ5を取付けるようにしてもよい。
【0013】
さらに、本体3とは別に、略円筒形状又は略角筒形状を有する本体3と同じようなもの(予備本体)を、予備ヒューズの収納のためにもう1本設置しておき、本体3に設置したヒューズ5が切れた場合には、予備本体に収容した予備ヒューズを取出してきて、本体3の切れたヒューズを取り替えるようにしてもよい。この場合、予備本体は、本体3とまったく同じ構成のものを用いるとともに、本体3のヒューズ孔311(図3参照)と同じ位置のヒューズ孔に、本体3側と同じ容量のヒューズを収容しておけば、ヒューズの取替作業が間違いなく、しかも迅速に行える。
【0014】
本体3は、前述したように略円筒形状であって、特に、中心部には軸方向に沿って空間(以下、「主空間」とよぶ)Sを設けた中空形状を有しており、この主空間Sを利用して、図示外のバッテリと各種電装部品とを接続するワイヤハーネス(以下、「配線」とよぶ)W(図4参照)などを配索させる構成となっている。また、この本体3には、両端部に本体3より小径の回転軸部4を設けており、この回転軸部4がヒューズ室21の左右の内壁面21Aに設けた軸受6に回転可能な状態で支持される。なお、この回転軸部4と軸受6との間には、前述したように規制手段7を設けており、後述するように、軸受6に対して最大で360度近くまで回転可能となる。
【0015】
また、この本体3の両端面に設けた回転軸部4も、中空円筒形状を有しており、本体3に設けた前述の主空間Sと連通する空間(端部空間)Sを形成している。これにより、後述するように、主空間S内に設けた配線Wをこの端部空間Sから本体3の外部(の車体内部)へ向けて引き出させる。
【0016】
さらに、この本体3は、配線Wの接続作業などの際に、内部を開いて露出させ主空間Sに配設する配線Wを、後述するヒューズ5側の端子51(図8参照)と接触させて導通させるための端子金具34と接続させたり、故障などの際にヒューズ5側の端子51と配線Wとの接続状態を確認させるなどの目的で、本体3及びこれと一体に設けた(後に詳述する)回転軸部4が、複数個のものに分割可能に構成されている。
【0017】
実施形態の本体3は、図3に示すように、2分割可能にするために、2つの略半円筒形状のもの(以下、「分割体」とよぶ)3Aと、これら2つの分割体3Aのうちの一方側の分割体3Aの接合面33に形成したピン331と、このピン331を嵌合させるために他方側の分割体3Aの接合面33に穿設した嵌合穴332とを有する構成となっている。なお、各分割体3Aには、回転軸部4に相当する部分も2分割されたもの(分割軸体4A)が一体に形成されている。なお、この分割方向は、本実施形態のような本体3の軸方向ではなく、回転軸部に直交する直径方向であってもよい。
【0018】
分割体3Aには、図3に示すように、ヒューズ孔311を放射状に(等角的に)複数個所に穿設しているとともに、各ヒューズ孔311には、各ヒューズ5の端子51の先端部51Aと電気的に接触する一対の端子金具34が、主空間Sを臨む内周面32(またはこの近傍の内部)にそれぞれ固設されている。
【0019】
各対の端子金具34には、図4に示す配線W、w及びコネクタC、cを介して図示外のバッテリと接続させるためにその配線Wの一端部が一方側の端子金具34に半田付けなどで固着されているとともに、配線W、w及びコネクタC、cを介して各電装部品と接続させるためにその配線W2の一端部が他方側の端子金具34に半田付けなどで固着されている。
【0020】
なお、本実施形態では、ヒューズ5側に接続させる配線Wとバッテリ側に接続させる配線wとの間を、それぞれの配線W、wの一端部に取付けたコネクタC、cを介して簡単に着脱させることができるようになっているが、このような1対のコネクタを設けることについては特に必須ではない。即ち、バッテリ側に接続される配線wの先端と適宜の手段で分割体3A側の端子金具34との間を、着脱可能な適宜手段で簡単に接続できればよい。
【0021】
なお、ここで使用されているヒューズ5には、図8に示すように、ブレード型のヒューズ(平型ヒューズ)が用いられており、導電性の材料で脚状に形成された左右一対の端子51と、これらの端子51をつなぐ可溶体(過電流が流れると溶断する部分)52と、合成樹脂などで形成し端子51及び可溶体52を収容するとともに、頭部53を形成した絶縁体54などを備えている。通常、このようなヒューズ5では、溶断したヒューズ5の交換などの際には頭部53を、指先で挟んで或いは適宜の専用用具などで挟んで引き抜くようになっている。
【0022】
一方、本実施形態では、図9に示すように、本体3の軸方向に直交する半径方向に関して、ヒューズ5が本体3の中心から放射状に配置されている。従って、ヒューズ5は、本体3の内周面32でのヒューズ5間のピッチPよりも、本体3の外周面31でのヒューズ5のピッチPの方が、ピッチ間隔が拡大するので、実装密度を高めて本体3にヒューズ5を取付けても、指先を差し込ませることが可能である。又、さらに実装面積を高めるためにピッチ間隔P1が狭くなっても、フラットなヒューズボックスでのものと比較して、本実施形態の方がはるかに実装面積を高めることができる。
【0023】
また、本実施形態の回転軸部4と軸受6との間には、本体3の回転に伴い、配線Wが不用意に多数回捩れて切れるのを回避させるため、換言すれば、最大でもほぼ1回転までに回転を規制するために、後述の規制手段7が設置されている。
【0024】
軸受6は、軸方向のみスライド可能に構成されており、換言すれば、左右の内壁面21Aに対して周方向への回動を不可能とするように構成されており、図5に示す規制手段7の一部及び図6に示す着脱手段8の一部をそれぞれ構成している。
【0025】
このように、本実施形態の軸受6は、図6において、ヒューズ室21の左右の内壁面21Aに形成した(車体内部の空間Sと連通する)孔60に対して、例えば図示外のセレーションなどによって周方向には回転動作が阻止されるとともに、後述する受け部材Rによって内壁面21Aの厚さ方向(軸受6の軸方向)にはスライド可能に設置されている。
【0026】
規制手段7は、ヒューズ室21内の軸受6に対して本体3が最大で略360度程度までしか回転できないようすることで、本体3の端子金具34に半田などで固着された配線Wなどが捩れて切断されるのを回避する。本実施形態の規制手段7は、図2に示す各回転軸部4の外周面の一部にそれぞれ1箇所だけ突設する突条部41と、図5に示す各軸受(図5では一方側の軸受6のみ示す)6の内周面6Aの一部に設けた凸状のストッパ部61とで構成されており、時計方向及び反時計方向のいずれの方向に回動する場合にも、最大で略360度一回転したところで、回転軸部4の突条部41が軸受6のストッパ部61に係止してその後の回転が阻止される。
【0027】
なお、本実施形態では、左右の回転軸部4が左右の軸受6にバランスよく支持されるようにするため、突条部41は、左右の回転軸部4において互いに180度位相がずれた位置に形成されているのと同時に、軸受6のストッパ部61も、突条部41の設置位置に対応するように互いに位相が180度ずれた部位に形成されており、略360度程度の回動角度を確保させている。
【0028】
着脱手段8は、図6に示すように、ヒューズ室21内の左右の内壁面21Aにそれぞれ設けた軸受6の間に架け渡した本体3を、(例えばユーザのオプション機能の変更などに対応して)必要時に、確実にかつ容易に着脱できるようにする。本実施形態の着脱手段8は、内壁面21Aに形成する孔60に固着した受け部材Rと、この受け部材Rにセレーション係合する軸受6とで構成されているおり、前述したように、受け部材Rの内周面Rに対して軸受6が軸方向にのみスライド移動可能となっている。
【0029】
受け部材Rは、先端に抜け出し防止のためのストップ突起Rを設けているとともに、基端を内周面側に折り返すことで形成したばね室Rと、ばね室Rに収容する圧縮ばねRとを備えており、普段、手などで押さえない限り、軸受6は圧縮ばねRによって内壁面21Aからヒューズ室21に向けて押出されている。
【0030】
なお、本体3を確実にかつ容易に左右の軸受6間に着脱できるようにするため、圧縮ばねRで押圧された状態のときの左右の軸受6の間の間隔(D)は本体3の左右の回転軸部4の先端間の長さ(L)よりも短くなるように構成されているが、軸受6を最大限まで押込んだときの軸受6間の間隔(Dmax)は勿論左右の回転軸部4の先端間の長さ(L)よりも長くなるように構成されている。
【0031】
従って、本実施形態の着脱手段8において、ヒューズ室21内に手を差し込んで、手で軸受6を内壁面21A奥部に向けて押込み、軸受6を内壁面21A側から後退させることで、本体3を左右の軸受6の間に架け渡すことができる。また、軸受6の間に架け渡した後の本体3は、手による軸受6の押込み動作を停止させることで、元の状態まで内壁面21Aからヒューズ室21に向けて軸受6が前進してくるので、本体3が軸受6の間から抜け落ちることが防止される。
【0032】
なお、本発明は上記した実施形態の態様に限定されるものではなく、各種の態様が可能である。
例えば、本実施形態では、ヒューズ室21に設けた軸受61に軸支される回転軸部4を本体3の両端面に設けたが、例えばヒューズ室21に回転軸部を設けるとともに、本体3の両端面には、その回転軸部を軸支する軸受を設けてもよい。
【0033】
また、本実施形態では、分割体4Aが2つのものから構成されているが、例えば図7に示すように、3個以上の分割体(ここでは8個の分割体9A〜9Hから成る)で構成するようにしてもよい。また、これらの分割体は、所望のものだけを個別に交換させて故障した部分だけを交換するようにしてもよいし、使用する車種などによって電装品などの装備が異なる場合には、それに対応するような容量及び個数を装着可能なものに変更させるようにしてもよい。
【0034】
また、本体側の配線と、バッテリや電装部品側の配線との接続については、例えば、対応する配線どうしに番号を付した表示手段を取付けたり、配線自体に印字しておくことで、配線のつなぎ間違いを防止することができるとともに迅速な接続作業が行える。
【0035】
さらに、本実施形態では、車内のダッシュボードの下部にヒューズボックスを設けてあるが、自動車の場合にはこれ以外に、例えばエンジンルームに専用のヒューズ箱を設置するなどしてそこに本体などを取付けるような構成であってもよい。また、この自動車用としての用途の他に、例えば、キャンピングカー、小型のレジャーボート、小型の航空機、自動二輪車などのような設置スペースの限られた各種の小型の乗り物などに適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施形態に係るヒューズボックスを設けた車内を示す斜視図
【図2】そのヒューズボックスを示す説明図
【図3】本発明のヒューズボックスの本体を構成する2つの分割体を示す説明図
【図4】そのヒューズボックスの本体と車内との配線の接続を示す説明図
【図5】本発明のヒューズボックスの規制手段の構成を示す説明図
【図6】本発明のヒューズボックスの着脱手段の構成を示す断面図
【図7】本発明のヒューズボックスの本体を構成する分割体の変形例を示す説明図
【図8】ヒューズボックスに用いるヒューズの一例としてブレード型ヒューズを示す説明図
【図9】本発明のヒューズボックスの本体におけるヒューズの実装ピッチ間隔を示す説明図
【図10】従来のヒューズボックスを示す斜視図
【符号の説明】
【0037】
1 ヒューズボックス
2 ダッシュボード
21 ヒューズ室
21A 内壁面
22 窓
23 蓋
3 本体
3A、9A〜9H 分割体
331 ピン
332 嵌合穴
4 回転軸部
41 突条部
5 ヒューズ
51 端子
6 軸受
60 孔
61 ストッパ部
7 規制手段
8 着脱手段
R 受け部材
ストップ突起
ばね室
圧縮ばね
内周面
主空間
端部空間
車体内部の空間
W 配線(ワイヤハーネス)
、w、W、w 配線(ワイヤハーネス)
、c、C、c コネクタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中空筒状の本体を備え、当該本体がその中空部分を通る軸心を中心に回動自在なように該本体の長手方向の両端部の所で支持されたヒューズボックスであって、
前記本体の外周面には、ヒューズを挿抜可能なヒューズ孔が複数形成され、
前記ヒューズ孔各々には、該ヒューズ孔に前記ヒューズを挿入した際に、該ヒューズの一対の金属端子に接触して電気的に接続する一対の端子金具が設けられ、
前記本体の前記中空部分に配索される電線の端部が前記一対の端子金具に電気的に接続されている、
ことを特徴とするヒューズボックス。
【請求項2】
前記本体は、その前記両端部に、前記軸心に沿って互いに離れる方向に突出する回転軸部を有し、
前記回転軸部の外周面のうち前記両端部の所は、前記本体がヒューズボックス収容用ヒューズ室内で回動自在となるように、該ヒューズボックス収容用ヒューズ室の内壁に形成された軸受により支持される、
ことを特徴とする請求項1に記載のヒューズボックス。
【請求項3】
前記本体の中空部分を画成する内周面のうち前記両端部の所は、前記本体がヒューズボックス収容用ヒューズ室内で回動自在となるように、該ヒューズボックス収容用ヒューズ室の内壁に形成された回転支持部により支持される、
ことを特徴とする請求項1に記載のヒューズボックス。
【請求項4】
前記本体は、複数の分割体を組み立てることによって形成され、
前記複数の分割体が組み立てられた際に形成される前記中空部分が、前記分割体の内周面により画成される、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のヒューズボックス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−3492(P2010−3492A)
【公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−160169(P2008−160169)
【出願日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】