ヒューマンインタフェース機能付き監視システム
【課題】 表示装置の大型化,薄型化,壁掛けなどに影響されずに簡単に表示画面に誤りなく容易に操作入力することにある。
【解決手段】 プラントの監視に関係する機能画面を表示するタッチパネル無しの第1の表示装置3と、この第1の表示装置に表示される機能画面の中の少なくとも1つのプラント構成機器を操作するための操作方法を表す操作画面を表示するタッチパネル4t付きの第2の表示装置4と、これら第1及び第2の表示装置3,4が接続され、前記操作画面の中の1つの操作方法のタッチ操作を判断し、前記機能画面の中の少なくとも1つのプラント構成機器を選択し、またはその選択された構成機器に関する事象を更新するインタフェース機能処理部2とを設けたヒューマンインタフェース機能付き監視システムである。
【解決手段】 プラントの監視に関係する機能画面を表示するタッチパネル無しの第1の表示装置3と、この第1の表示装置に表示される機能画面の中の少なくとも1つのプラント構成機器を操作するための操作方法を表す操作画面を表示するタッチパネル4t付きの第2の表示装置4と、これら第1及び第2の表示装置3,4が接続され、前記操作画面の中の1つの操作方法のタッチ操作を判断し、前記機能画面の中の少なくとも1つのプラント構成機器を選択し、またはその選択された構成機器に関する事象を更新するインタフェース機能処理部2とを設けたヒューマンインタフェース機能付き監視システムである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に表示される監視対象(例えばプラント計装システム)に関係する機能メニューを含む機能画面を操作可能とするヒューマンインタフェース機能付き監視システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、監視システムは、プラント計装モデルの他、プラント各所に設置される構成機器の設定値、操作量、制御量等を表示し、かつ、操作員が必要に応じて表示情報を確認しつつ入力装置から変更しようとする設定値や制御パラメータを入力し、あるいは予め定める操作手順に従って必要な情報を入力し、プラントの運転状態を監視制御する。なお、プラントの監視制御には、空調、電力、鉄鋼、製紙、鉄道、上下水道その他多くのプラントの監視制御が含まれる。
【0003】
このような各種の監視システムにおける表示画面の操作方法としては、大きく分けて3つに分類できる。
【0004】
(1) 表示装置の表示部にタッチパネルを設け、操作員がタッチパネルのタッチセンサーにタッチし、画面操作を行う方法である(特許文献1)。
【0005】
このタッチパネルを用いた特許文献1の技術は、表示画面上にプロセス計装モデル、プラント各箇所の構成機器に対応する設定値,操作量,制御量等のプロセス情報を表示する複数のプロセス機器情報領域及びこの各プロセス機器情報領に個別に操作入力できる操作入力用アイコンを有する操作入力領域を設け、この操作入力領域の操作入力用アイコンにタッチし、所望のプロセス情報である例えば設定値を入力し変更する構成である。
【0006】
(2) また、監視システムに専用キーボード、汎用キーボードを設け、これらキーボードから必要な表示情報を操作入力し、画面操作を行う方法である。
【0007】
(3) また、監視システムにマウスなどのポインティングデバイスを設け、ポインティングデバイスを操作しながら必要な表示情報を操作入力し、画面操作を行う方法である。
【特許文献1】特開平08−234829号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、以上の3つの操作方法のうち、最も容易な操作方法としては、タッチパネル操作である。
【0009】
しかし、前記(1)のタッチパネル付き表示装置は、プラントの監視制御上、多くの問題が指摘されている。
【0010】
イ.近年,益々大型化の傾向に進行しているが、それに伴ってタッチセンサーが大型化し、コストアップが問題となっている。
【0011】
ロ.プラント全体が単純な構成であれば、タッチパネルの操作が容易であるが、プラントの構成が複雑になってくると、操作入力用アイコンが専用となって汎用性に欠け、例えば操作入力順序の変更や新たな監視機能項目を追加し難い問題がある。
【0012】
ハ.表示画面上の操作入力用アイコンを変更せずに操作入力順序だけを規定し、新たな監視制御機能を追加しようとすると、誤った操作入力を行う確率が高くなり、プラントに大きな支障を招く問題がある。
【0013】
ニ.タッチパネル付き表示装置の大型化・薄型化に伴い、表示装置を壁掛け式で使用する例が多くなり、それに伴って高い位置に設置することから、操作入力用アイコンへの人為的なタッチ操作が難しくなる。その結果、操作入力の選択の幅が狭くなる。
【0014】
前記(2)のキーボードを用いた操作方法は、様々な表示画面に対応した操作方法ごとに個別にキーボードを設けることが難しく、表示画面が変化したとき、操作員が各キーの意味を読み替えるといった不便があり、経験者,熟練者でないと各キーの意味を読み間違いたり、誤った操作入力を行う可能性が高くなる。
【0015】
さらに、前記(3)のポインティングデバイスを用いた操作方法は、任意の位置にポインタを移動させ、プラントの機能画面とは関係のない操作も行える自由度がある。
【0016】
しかし、操作に自由度があるということは、誤って隣の操作入力用アイコンを操作してしまう確率が高くなり、機能画面とは関係のない領域を操作し、その領域に何らかの意味付けを持っていると、その意味付けを持った画面へ簡単に変化し、監視制御の信頼を消失させてしまう問題がある。
【0017】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、表示装置の大型化,薄型化,壁掛けなどに影響されずに簡単、かつ、誤りなく表示画面に操作入力し、所望の監視操作を実現するヒューマンインタフェース機能付き監視システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記課題を解決するために、本発明は、監視対象に関係する機能画面を表示するタッチパネル無しの第1の表示装置と、この第1の表示装置に表示される機能画面の中の少なくとも1つの機能項目または1つの構成機器を操作するための複数の操作方法を表す操作画面を表示するタッチパネル付きの第2の表示装置と、これら第1及び第2の表示装置が接続され、前記操作画面の中の1つの操作方法のタッチ操作を判断し、前記機能画面の中の少なくとも1つの機能項目または構成機器を選択し、その選択された構成機器に関しては事象を更新するインタフェース機能処理部とを備えたヒューマンインタフェース機能付き監視システムである。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、表示装置の大型化,薄型化,壁掛けなどに影響されることがなく、また、簡単、かつ、誤りなく表示画面に操作入力し所望の監視操作を実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係るヒューマンインタフェース機能付き監視システムの一実施の形態を示す構成図である。
【0021】
この監視システムは、キーボード,マウスなどの入力装置1と、インタフェース機能処理部2と、壁掛け可能な大型の表示装置3と、手元で操作入力可能な小型の表示装置4と、記憶装置5とで構成される。なお、図示されていないが、例えばプラント各箇所に設置される構成機器のプロセスセンサーの検出出力または各ローカルコントローラとの間でプロセスデータの受け渡しを行う入出力ポートなどが設けられているが、ここでは特に重要な要件でないので省略する。
【0022】
この監視システムの特徴とするところは、インタフェース機能処理部2に2台の表示装置3,4を接続したことにある。そのうち,表示装置3は、操作員の手元に置かずに壁掛けなどにより使用可能な大型の表示画面を備えたものを用い、表示装置4は、操作員の手元に置いて操作入力可能なタッチパネル4t付きの小型の表示画面を備えたものが用いられる。ここで、大型の表示装置3とは、少なくとも小型の表示装置4よりも表示画面が大きく、かつ、操作員による操作入力が不要であり、かつ、タッチセンサー無しで使用できることから、大型化,薄型化,壁掛け等による取付けが可能であり、大型化することができるという意味から表現した概念である。
【0023】
前記入力装置は、画面操作入力以外のシステム上必要な制御指示画面を入力したり、画面作成時や画面取込み時に用いられる。前記インタフェース機能処理部2は、CPUで構成され、プログラムに従って所定のヒューマンインタフェース機能を実現する。
【0024】
このインタフェース機能処理部2は、機能的には、複数の機能項目を有する機能メニュー画面及び複数の操作方法を表す操作画面からなる初期画面を表示する初期画面表示手段2Aと、操作員が表示された複数の操作方法の中から特定の操作方法にタッチ操作したとき、機能メニュー画面の何れの機能項目かを判断し、当該機能項目に対応する次展開の機能画面を表示装置3に表示し、かつ、当該次展開の機能画面に合わせた操作方法を表す操作画面を表示装置4に表示する操作方法判断出力手段2Bと、表示装置4に表示される複数の操作方法の中の何れかの操作方法及び当該操作方法を確定するためにタッチ操作したとき、機能画面の中の構成機器に対する事象(遮断器の投入・遮断)を解析する操作事象解析手段2Cと、この解析結果に基づいて表示装置3に表示される機能画面の該当構成機器に対して解析された事象に従って更新する反映ないし更新する機能画面更新手段2Dとが設けられている。
【0025】
前記記憶装置5は、システム本体に内蔵または外付けされ、前述した初期画面、各種の機能画面、操作方法を表す操作画面(ここで、これら各画面は各表示装置3,4に表示される画像データを意味するものであり、以下、説明の便宜上、画面と呼ぶ)が記憶させる。各画面は、予め作成して記憶装置5に保存するか、または画面読取装置6で必要な画面を読取って記憶装置5の画面格納領域に保存するか、あるいは適宜必要なときにネットワーク(例えばインターネット、専用線、LAN等)に接続される画面提供サーバ7にアクセスし、必要とする画面を要求し、その要求のもとに提供された画面を一時的に記憶装置5に記憶した後、各表示装置3,4に表示してもよい。
【0026】
次に、以上のようなヒューマンインタフェース機能付き監視システムの作用について、図2を参照して説明する。
先ず、操作員が入力装置1から監視動作開始指示を入力すると(S1)、インタフェース機能処理部2は、予め作成されたプログラムデータに従い、初期画面表示手段2Aを実行する。
【0027】
初期画面表示手段2Aは、不要なデータ・画面などを削除する初期化処理を実施した後(S2)、記憶装置5またはネットワークを介して例えば画面提供サーバ7から、例えば図3(a)に示す複数の機能項目A1〜A5を有する機能メニュー画面G1及び複数の操作方法をグラフィック的に表現した操作画面G2からなる初期画面を取り出し、機能メニュー画面G1を表示装置3の表示部3aに表示し、また、操作画面G2を表示装置4の表示部4aに表示する(S3)。
【0028】
しかる後、インタフェース機能処理部2は、操作方法判断出力手段2Bを実行する。すなわち、操作員は、図3(b)に示す表示部4aに表示される操作画面G2の操作方法の中から何れの操作方法例えば上ボタン↑または下ボタン↓をタッチ選択し、その後に表示ボタンをタッチ選択し、必要に応じて閉じボタンをタッチ選択する。
【0029】
ここで、操作方法判断出力手段2Bは、上ボタン↑または下ボタン↓をタッチ選択したか否かを判断し(S4a,S4b)、その判断内容に従って表示装置3に表示される複数の機能項目A1〜A5のうち特定の機能項目例えばA1をフリッカ点灯、色替え表示等により機能項目A1が選択されていることを明示する(S5)。そして、その後、表示ボタンがタッチ選択されたか、あるいは閉ボタンがタッチ選択されたかを判断する(S6a,S6b)。ここで、表示ボタンがタッチ選択されたと判断されたとき、記憶装置5または画面提供サーバ7から、選択明示されている機能項目A1に関する次展開の図4(a)に示すモニター用機能画面G3(例えばプラント計装モデル画面)及び当該モニター用機能画面G3に合わせた図4(b)に示す複数の操作方法をグラフィック的に表現した操作画面G4を取り出し、モニター用機能画面G3を表示装置3に、また、操作画面G4を表示装置4にそれぞれ表示する(S7)。
【0030】
例えば、図4(a)に示すようにモニター用機能画面G3として、受配電系統を表す計装モデルを表示した場合、操作画面G4には受変電設備(遮断器や断路器など)を操作選択するためのカーソル11,受変電設備を選択するための選択ボタン、閉ボタン等が表示される。
【0031】
引き続き、インタフェース機能処理部2は、操作事象解析手段2Cを実行する。操作員は表示装置4に操作画面G4が表示されると、操作画面G4内の複数の操作方法を表すカーソル11の中の適宜なカーソルにタッチし、ポインタ12を移動するか、あるいは順次構成機器へ移動していることが認識できるようにする。しかる後、操作方法を確定するために選択ボタンにタッチ選択する。
【0032】
ここで、操作事象解析手段2Cは、そのタッチ操作された操作方法からモニター用機能画面G3の中の構成機器であることを判断し、かつ、選択ボタンのタッチから、図5(a)に示すように特定の構成機器であることを解析し、当該構成機器が選択されたことを明示するとともに、表示装置4に操作方法を表す例えば図5(b)に示すように特定の構成機器の投入ボタン・遮断ボタン及び詳細情報表示ボタンからなる操作画面G5を表示する(S9)。
【0033】
例えば、受変電設備のうち遮断器が選択されたとき、モニター用機能画面G3には図5(a)に示すように遮断器が選択された状態を明示し、表示装置4には遮断器の投入ボタン・遮断ボタン及び詳細情報表示ボタンからなる操作画面G5を表示する。
【0034】
その後、操作員は、操作画面G5の中の投入(事象)を表すボタンである操作方法をタッチ操作する。
【0035】
ここで、操作事象解析手段2Cは、図5(a)で特定の構成機器として遮断器がタッチ操作され、かつ、投入ボタンがタッチ操作されると、遮断器の投入であるとする事象を解析する(S10)。
【0036】
なお、詳細情報とはプラントの監視に必要な情報であって、例えばこの受配電設備では、系統名、構成機器名、警報シンボル、警報時の処理方法、警報に対する影響系統、構成機器に対する保守情報等である。
【0037】
機能画面更新手段2は、操作員が操作画面から1つの操作方法である投入ボタンまたは遮断ボタンをタッチ操作され、操作事象解析手段2Cにて遮断器の投入という事象が解析されると、モニター用機能画面G3に反映する(S11)。すなわち、投入ボタンが選択された時、該当遮断器を投入する。また、詳細情報表示ボタンが選択されたとき、機能メニュー画面G3の各構成機器にプラントの監視に必要な情報を書き込むとか、必要に応じてモニター用機能画面G3にウインドウ画面を表示し、監視に必要な情報を表示する。
【0038】
なお、プラントの種類に応じて、さらにモニター用機能画面及び操作画面を変更しつつ表示し、操作画面の操作方法に従って操作員が手元でタッチ選択し、モニター用機能画面に表示される機能を最適な状態に反映し、更新していく。
【0039】
なお、断路器が選択されたとき、機能メニュー画面G3には図6(a)に示すように断路器が選択された状態を明示し、表示装置4には図6(b)に示すように断路器の詳細情報を表示する詳細情報表示ボタン及び選択解錠ボタンからなる操作画面G6を表示する。
【0040】
その他の例についても、図7及び図8を参照して説明する。
【0041】
例えば、図3(a)に示す複数の機能項目A1〜A5を有する機能メニュー画面G1及び複数の操作方法をグラフィック的に表現した操作画面G2からなる初期画面を表示装置3及び表示装置4に表示した後、表示装置4の操作画面G2のタッチ操作により機能メニュー画面G1から履歴一覧表示を選択すると、図示していないが、この履歴一覧表示に対応する例えばプラントの構成機器一覧を表示装置3に表示し、構成機器一覧から特定の構成機器を選択可能とする操作方法を表す操作画面を表示装置4に表示する。
【0042】
ここで、操作員が表示装置4に表示された操作画面の中から所要の操作方法にタッチ操作し、表示装置3に表示される多数の構成機器の中から同じ機能を有する例えば遮断器を選択したとき、表示装置3には図7(a)に示すように遮断器に関する履歴情報一覧のモニター用機能画面G7が表示される。このとき、表示装置4には図7(b)に示すようにモニター用機能画面G7の中から少なくとも所望とする1つの履歴を検索可能とする操作方法を表す操作画面G8が表示される。すなわち、操作画面G8には、履歴情報を絞り込む検索ボタン、ページを変更する前ページボタン、次ページボタンなどの操作方法が表示される。
【0043】
ここで、操作員が操作画面G8の中から検索ボタンにタッチ操作すると、当該検索ボタンの操作方法を判断し、図8に示すようにモニター用機能画面G7上に履歴情報を絞り込むための検索条件を設定するウインドウ画面G9が表示され、一方、表示装置4には検索条件に合わせた操作方法を表す操作画面G10が表示される。具体的には、期間で検索する場合には操作画面G10に数字ボタンを表示し、直接時間をタッチ操作入力することで検索条件を設定したり、時間を設定する場合には+1ボタンや−1ボタンを表示し、これら+1ボタン,−1ボタンをタッチ操作入力することで時間を変更し、検索条件を設定したりする。
【0044】
また、設備名称で検索する場合には、操作画面G10にキーボードや50音表を表示し、任意の名称をタッチ操作入力することで検索条件を設定したり、あるいは操作画面に設備名称一覧を表示し、任意の設備名称にタッチ操作入力することで検索条件を設定する。
【0045】
従って、以上のような実施の形態によれば、モニター用機能画面を表示する大型の表示装置3と、この表示装置3に表示されるモニター用機能画面を操作する操作方法をグラフィック的に表す操作画面をタッチパネル4t付きの小型の表示装置4に分け、ヒューマンインタフェース機能を実現する構成としたので、表示装置3の大型化,薄型化、高位置設置、タッチセンサーを不要にしてコストの低減化等を実現できる。
【0046】
また、小型の表示装置4は、手元においてタッチ操作入力可能であり、しかもモニター用機能画面に合わせた操作方法を表す操作画面となっているので、操作員はその操作方法を見ながら簡単にタッチ操作でき、操作画面を増やすことで操作入力順序の変更や新たな操作入力項目を追加できる。
【0047】
また、操作方法がグラフィク的に表現されているので、誤った操作入力を大幅に減らすことができ、操作の信頼性を高めることができる。
【0048】
さらに、操作員が従来のように各キーの意味を読み替えるとか、各キーの意味を読み間違いたりすることがなく、確実、かつ、正確に操作入力することができる。
【0049】
(その他の実施の形態)
(1) 上記実施の形態では、監視操作に先立ち、表示装置3に初期表示状態の機能メニュー画面G1を表示したが(図3(a)参照)、例えば表示装置3に代えて、図9に示すように表示装置4の表示部4aに複数の機能項目A1〜A5を列記した操作画面G11を表示させた構成であってもよい。
【0050】
この例では、手元で複数の機能項目A1〜A5の機能メニューの中から1つをタッチ操作し、所望の機能項目を選択し、この選択された機能項目に関するモニター用機能画面を表示装置3に表示できる。
【0051】
(2) 上記実施の形態における操作画面に表現された複数の操作方法のうち、必要な操作方法に関するボタン,例えば図10(b)に示すように常時使用する閉ボタンとしては、物理的IFボタンとなる例えば閉押しボタン13を設けた構成であってもよい。
【0052】
(3) 上記実施の形態では、タッチ操作によりポインタを移動させる↑ボタン、↓ボタン、←ボタン、→ボタンを設けたが、図11に示すように物理的IFボタン,例えばトラックボール14を設け、ポインタを移動させる構成であってもよい。
【0053】
(4) さらに、上記実施の形態では、プラント計装モデルの機能面(機能的な構成機器)から機能メニュー画面や操作画面を作成し、表示装置3,4に表示する構成としたが、適宜な記憶装置5等に、操作員ごとの監視業務(電気,機械等)及びレベル(資格者,熟練者、未熟者等)を設定したテーブル15(図12(a)参照)、監視業務及びレベルごとに操作できるメニューを設定したテーブル16(図12(b)参照)を用意し、例えば入力装置1から監視動作開始指示を入力した後、操作員IDデータまたは氏名の入力することを条件とする。
【0054】
インタフェース機能処理部2は、入力される操作員IDデータまたは氏名のもとに、テーブル15及びテーブル16を参照し、例えば操作員Bであれば、テーブル15の「電気」及び「中レベル」に基づき、テーブル16の内容か「履歴一覧及びトレンドグラフ」を表示不可と判断し、表示装置3には、図13(a)に示すように履歴一覧及びトレンドグラフを除いた機能項目A1,A2,A5だけを初期の機能メニュー画面G12として表示する。
【0055】
これにより、操作員ごとの監視業務及びレベルに応じて機能画面の更新、変更を許容することにより、未然に操作入力の誤りを減らすことができ、プラントの高度な監視及び信頼性を高めることができる。
【0056】
(5) 前記実施の形態では、何れの操作員でも開始動作開始指示を入力し、図2に示す一連の処理を行うことができたが、インタフェース機能処理部2内に操作員識別判定機能を付加し、記憶装置5に操作員ごとの識別データ(指紋情報、暗証番号,パスワード等)及び監視業務,レベルを記憶し、また、インタフェース機能処理部2に操作員を識別するための識別情報読取(または識別情報入力)装置を接続する。
【0057】
インタフェース機能処理部2の操作員識別判定機能は、識別情報読取(または識別情報入力)装置から操作員の識別情報を受け取ると、記憶装置5に記憶される操作員ごとの識別データを参照し、前記操作方法が前記記憶された監視業務及びレベル以外と判定したとき、前記操作画面から監視業務及びレベル以外とされた操作方法を非表示とする。
【0058】
例えば遮断器を操作しない業務の操作員であれば、図14(b)に示すように表示装置4に遮断器の投入ボタン及び遮断ボタンの無い操作画面G12を表示するものである。
【0059】
これにより、誤ったタッチ操作がなくなり、より監視の信頼性を上げることができる。
【0060】
その他、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。例えば、図1に示すシステムでは、インタフェース機能処理部2と表示装置3,4を1組としたが、複数組で構成されてもよい。
【0061】
また、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されることで発明が抽出された場合には、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明に係るヒューマンインタフェース機能付き監視システムの一実施の形態を示す構成図。
【図2】ヒューマンインタフェース機能付き監視システムにおける処理手順の一例を説明するフロー図。
【図3】2台の表示装置に表示される初期画面及び操作画面の一例図。
【図4】図3に示す初期画面の中のグラフィック計装モデル画面を選択したときの2台の表示装置に表示される受変電系統のモニター用機能画面及び操作画面の一例図。
【図5】図4に示すモニター用機能画面の中の遮断器を選択したときの2台の表示装置に表示される受変電系統のモニター用機能画面及び操作画面の一例図。
【図6】図4に示すモニター用機能画面の中の断路器を選択したときの2台の表示装置に表示される受変電系統のモニター用機能画面及び操作画面の一例図。
【図7】図3に示す初期画面の中の履歴一覧表示を選択し、かつ、断路器を選択したときの2台の表示装置に表示される受変電系統のモニター用機能画面及び操作画面の一例図。
【図8】図7に示す操作画面の中から検索ボタンにタッチ操作したときに機能メニュー画面に表示される検索条件設定用のウインドウ画面の一例図。
【図9】本発明に係るヒューマンインタフェース機能付き監視システムの他の実施の形態を説明する初期状態のメニューを表示した操作画面の一例図。
【図10】本発明に係るヒューマンインタフェース機能付き監視システムのさらに他の実施の形態を説明する操作画面の一部に物理的I/Fとしての閉押しボタンを設けた一例図。
【図11】本発明に係るヒューマンインタフェース機能付き監視システムのさらに他の実施の形態を説明する操作画面の一部に物理的I/Fとしてのポインタ移動用のトラックボールを設けた一例図。
【図12】本発明に係るヒューマンインタフェース機能付き監視システムのさらに他の実施の形態を説明する操作員の監視業務及びレベルを設定するテーブルのデータ配列図。
【図13】操作員の監視業務及びレベルに応じて2台の表示装置に表示される初期画面及び操作画面の一例図。
【図14】本発明に係るヒューマンインタフェース機能付き監視システムのさらに他の実施の形態を説明する遮断器を操作しない操作員が受変電系統の中の遮断器を選択したときのモニター用機能画面及び操作画面の一例図。
【符号の説明】
【0063】
1…入力装置、2…インタフェース機能処理部、2A…初期画面表示手段、2B…操作方法判断出力手段、2C…操作事象解析手段、2D…機能画面更新手段、3…大型の表示装置、4…表示装置、4t…タッチパネル、5…画面読取装置、11…カーソル、13…閉押しボタン、14…トラックボール、15,16…テーブル。
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に表示される監視対象(例えばプラント計装システム)に関係する機能メニューを含む機能画面を操作可能とするヒューマンインタフェース機能付き監視システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、監視システムは、プラント計装モデルの他、プラント各所に設置される構成機器の設定値、操作量、制御量等を表示し、かつ、操作員が必要に応じて表示情報を確認しつつ入力装置から変更しようとする設定値や制御パラメータを入力し、あるいは予め定める操作手順に従って必要な情報を入力し、プラントの運転状態を監視制御する。なお、プラントの監視制御には、空調、電力、鉄鋼、製紙、鉄道、上下水道その他多くのプラントの監視制御が含まれる。
【0003】
このような各種の監視システムにおける表示画面の操作方法としては、大きく分けて3つに分類できる。
【0004】
(1) 表示装置の表示部にタッチパネルを設け、操作員がタッチパネルのタッチセンサーにタッチし、画面操作を行う方法である(特許文献1)。
【0005】
このタッチパネルを用いた特許文献1の技術は、表示画面上にプロセス計装モデル、プラント各箇所の構成機器に対応する設定値,操作量,制御量等のプロセス情報を表示する複数のプロセス機器情報領域及びこの各プロセス機器情報領に個別に操作入力できる操作入力用アイコンを有する操作入力領域を設け、この操作入力領域の操作入力用アイコンにタッチし、所望のプロセス情報である例えば設定値を入力し変更する構成である。
【0006】
(2) また、監視システムに専用キーボード、汎用キーボードを設け、これらキーボードから必要な表示情報を操作入力し、画面操作を行う方法である。
【0007】
(3) また、監視システムにマウスなどのポインティングデバイスを設け、ポインティングデバイスを操作しながら必要な表示情報を操作入力し、画面操作を行う方法である。
【特許文献1】特開平08−234829号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、以上の3つの操作方法のうち、最も容易な操作方法としては、タッチパネル操作である。
【0009】
しかし、前記(1)のタッチパネル付き表示装置は、プラントの監視制御上、多くの問題が指摘されている。
【0010】
イ.近年,益々大型化の傾向に進行しているが、それに伴ってタッチセンサーが大型化し、コストアップが問題となっている。
【0011】
ロ.プラント全体が単純な構成であれば、タッチパネルの操作が容易であるが、プラントの構成が複雑になってくると、操作入力用アイコンが専用となって汎用性に欠け、例えば操作入力順序の変更や新たな監視機能項目を追加し難い問題がある。
【0012】
ハ.表示画面上の操作入力用アイコンを変更せずに操作入力順序だけを規定し、新たな監視制御機能を追加しようとすると、誤った操作入力を行う確率が高くなり、プラントに大きな支障を招く問題がある。
【0013】
ニ.タッチパネル付き表示装置の大型化・薄型化に伴い、表示装置を壁掛け式で使用する例が多くなり、それに伴って高い位置に設置することから、操作入力用アイコンへの人為的なタッチ操作が難しくなる。その結果、操作入力の選択の幅が狭くなる。
【0014】
前記(2)のキーボードを用いた操作方法は、様々な表示画面に対応した操作方法ごとに個別にキーボードを設けることが難しく、表示画面が変化したとき、操作員が各キーの意味を読み替えるといった不便があり、経験者,熟練者でないと各キーの意味を読み間違いたり、誤った操作入力を行う可能性が高くなる。
【0015】
さらに、前記(3)のポインティングデバイスを用いた操作方法は、任意の位置にポインタを移動させ、プラントの機能画面とは関係のない操作も行える自由度がある。
【0016】
しかし、操作に自由度があるということは、誤って隣の操作入力用アイコンを操作してしまう確率が高くなり、機能画面とは関係のない領域を操作し、その領域に何らかの意味付けを持っていると、その意味付けを持った画面へ簡単に変化し、監視制御の信頼を消失させてしまう問題がある。
【0017】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、表示装置の大型化,薄型化,壁掛けなどに影響されずに簡単、かつ、誤りなく表示画面に操作入力し、所望の監視操作を実現するヒューマンインタフェース機能付き監視システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記課題を解決するために、本発明は、監視対象に関係する機能画面を表示するタッチパネル無しの第1の表示装置と、この第1の表示装置に表示される機能画面の中の少なくとも1つの機能項目または1つの構成機器を操作するための複数の操作方法を表す操作画面を表示するタッチパネル付きの第2の表示装置と、これら第1及び第2の表示装置が接続され、前記操作画面の中の1つの操作方法のタッチ操作を判断し、前記機能画面の中の少なくとも1つの機能項目または構成機器を選択し、その選択された構成機器に関しては事象を更新するインタフェース機能処理部とを備えたヒューマンインタフェース機能付き監視システムである。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、表示装置の大型化,薄型化,壁掛けなどに影響されることがなく、また、簡単、かつ、誤りなく表示画面に操作入力し所望の監視操作を実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係るヒューマンインタフェース機能付き監視システムの一実施の形態を示す構成図である。
【0021】
この監視システムは、キーボード,マウスなどの入力装置1と、インタフェース機能処理部2と、壁掛け可能な大型の表示装置3と、手元で操作入力可能な小型の表示装置4と、記憶装置5とで構成される。なお、図示されていないが、例えばプラント各箇所に設置される構成機器のプロセスセンサーの検出出力または各ローカルコントローラとの間でプロセスデータの受け渡しを行う入出力ポートなどが設けられているが、ここでは特に重要な要件でないので省略する。
【0022】
この監視システムの特徴とするところは、インタフェース機能処理部2に2台の表示装置3,4を接続したことにある。そのうち,表示装置3は、操作員の手元に置かずに壁掛けなどにより使用可能な大型の表示画面を備えたものを用い、表示装置4は、操作員の手元に置いて操作入力可能なタッチパネル4t付きの小型の表示画面を備えたものが用いられる。ここで、大型の表示装置3とは、少なくとも小型の表示装置4よりも表示画面が大きく、かつ、操作員による操作入力が不要であり、かつ、タッチセンサー無しで使用できることから、大型化,薄型化,壁掛け等による取付けが可能であり、大型化することができるという意味から表現した概念である。
【0023】
前記入力装置は、画面操作入力以外のシステム上必要な制御指示画面を入力したり、画面作成時や画面取込み時に用いられる。前記インタフェース機能処理部2は、CPUで構成され、プログラムに従って所定のヒューマンインタフェース機能を実現する。
【0024】
このインタフェース機能処理部2は、機能的には、複数の機能項目を有する機能メニュー画面及び複数の操作方法を表す操作画面からなる初期画面を表示する初期画面表示手段2Aと、操作員が表示された複数の操作方法の中から特定の操作方法にタッチ操作したとき、機能メニュー画面の何れの機能項目かを判断し、当該機能項目に対応する次展開の機能画面を表示装置3に表示し、かつ、当該次展開の機能画面に合わせた操作方法を表す操作画面を表示装置4に表示する操作方法判断出力手段2Bと、表示装置4に表示される複数の操作方法の中の何れかの操作方法及び当該操作方法を確定するためにタッチ操作したとき、機能画面の中の構成機器に対する事象(遮断器の投入・遮断)を解析する操作事象解析手段2Cと、この解析結果に基づいて表示装置3に表示される機能画面の該当構成機器に対して解析された事象に従って更新する反映ないし更新する機能画面更新手段2Dとが設けられている。
【0025】
前記記憶装置5は、システム本体に内蔵または外付けされ、前述した初期画面、各種の機能画面、操作方法を表す操作画面(ここで、これら各画面は各表示装置3,4に表示される画像データを意味するものであり、以下、説明の便宜上、画面と呼ぶ)が記憶させる。各画面は、予め作成して記憶装置5に保存するか、または画面読取装置6で必要な画面を読取って記憶装置5の画面格納領域に保存するか、あるいは適宜必要なときにネットワーク(例えばインターネット、専用線、LAN等)に接続される画面提供サーバ7にアクセスし、必要とする画面を要求し、その要求のもとに提供された画面を一時的に記憶装置5に記憶した後、各表示装置3,4に表示してもよい。
【0026】
次に、以上のようなヒューマンインタフェース機能付き監視システムの作用について、図2を参照して説明する。
先ず、操作員が入力装置1から監視動作開始指示を入力すると(S1)、インタフェース機能処理部2は、予め作成されたプログラムデータに従い、初期画面表示手段2Aを実行する。
【0027】
初期画面表示手段2Aは、不要なデータ・画面などを削除する初期化処理を実施した後(S2)、記憶装置5またはネットワークを介して例えば画面提供サーバ7から、例えば図3(a)に示す複数の機能項目A1〜A5を有する機能メニュー画面G1及び複数の操作方法をグラフィック的に表現した操作画面G2からなる初期画面を取り出し、機能メニュー画面G1を表示装置3の表示部3aに表示し、また、操作画面G2を表示装置4の表示部4aに表示する(S3)。
【0028】
しかる後、インタフェース機能処理部2は、操作方法判断出力手段2Bを実行する。すなわち、操作員は、図3(b)に示す表示部4aに表示される操作画面G2の操作方法の中から何れの操作方法例えば上ボタン↑または下ボタン↓をタッチ選択し、その後に表示ボタンをタッチ選択し、必要に応じて閉じボタンをタッチ選択する。
【0029】
ここで、操作方法判断出力手段2Bは、上ボタン↑または下ボタン↓をタッチ選択したか否かを判断し(S4a,S4b)、その判断内容に従って表示装置3に表示される複数の機能項目A1〜A5のうち特定の機能項目例えばA1をフリッカ点灯、色替え表示等により機能項目A1が選択されていることを明示する(S5)。そして、その後、表示ボタンがタッチ選択されたか、あるいは閉ボタンがタッチ選択されたかを判断する(S6a,S6b)。ここで、表示ボタンがタッチ選択されたと判断されたとき、記憶装置5または画面提供サーバ7から、選択明示されている機能項目A1に関する次展開の図4(a)に示すモニター用機能画面G3(例えばプラント計装モデル画面)及び当該モニター用機能画面G3に合わせた図4(b)に示す複数の操作方法をグラフィック的に表現した操作画面G4を取り出し、モニター用機能画面G3を表示装置3に、また、操作画面G4を表示装置4にそれぞれ表示する(S7)。
【0030】
例えば、図4(a)に示すようにモニター用機能画面G3として、受配電系統を表す計装モデルを表示した場合、操作画面G4には受変電設備(遮断器や断路器など)を操作選択するためのカーソル11,受変電設備を選択するための選択ボタン、閉ボタン等が表示される。
【0031】
引き続き、インタフェース機能処理部2は、操作事象解析手段2Cを実行する。操作員は表示装置4に操作画面G4が表示されると、操作画面G4内の複数の操作方法を表すカーソル11の中の適宜なカーソルにタッチし、ポインタ12を移動するか、あるいは順次構成機器へ移動していることが認識できるようにする。しかる後、操作方法を確定するために選択ボタンにタッチ選択する。
【0032】
ここで、操作事象解析手段2Cは、そのタッチ操作された操作方法からモニター用機能画面G3の中の構成機器であることを判断し、かつ、選択ボタンのタッチから、図5(a)に示すように特定の構成機器であることを解析し、当該構成機器が選択されたことを明示するとともに、表示装置4に操作方法を表す例えば図5(b)に示すように特定の構成機器の投入ボタン・遮断ボタン及び詳細情報表示ボタンからなる操作画面G5を表示する(S9)。
【0033】
例えば、受変電設備のうち遮断器が選択されたとき、モニター用機能画面G3には図5(a)に示すように遮断器が選択された状態を明示し、表示装置4には遮断器の投入ボタン・遮断ボタン及び詳細情報表示ボタンからなる操作画面G5を表示する。
【0034】
その後、操作員は、操作画面G5の中の投入(事象)を表すボタンである操作方法をタッチ操作する。
【0035】
ここで、操作事象解析手段2Cは、図5(a)で特定の構成機器として遮断器がタッチ操作され、かつ、投入ボタンがタッチ操作されると、遮断器の投入であるとする事象を解析する(S10)。
【0036】
なお、詳細情報とはプラントの監視に必要な情報であって、例えばこの受配電設備では、系統名、構成機器名、警報シンボル、警報時の処理方法、警報に対する影響系統、構成機器に対する保守情報等である。
【0037】
機能画面更新手段2は、操作員が操作画面から1つの操作方法である投入ボタンまたは遮断ボタンをタッチ操作され、操作事象解析手段2Cにて遮断器の投入という事象が解析されると、モニター用機能画面G3に反映する(S11)。すなわち、投入ボタンが選択された時、該当遮断器を投入する。また、詳細情報表示ボタンが選択されたとき、機能メニュー画面G3の各構成機器にプラントの監視に必要な情報を書き込むとか、必要に応じてモニター用機能画面G3にウインドウ画面を表示し、監視に必要な情報を表示する。
【0038】
なお、プラントの種類に応じて、さらにモニター用機能画面及び操作画面を変更しつつ表示し、操作画面の操作方法に従って操作員が手元でタッチ選択し、モニター用機能画面に表示される機能を最適な状態に反映し、更新していく。
【0039】
なお、断路器が選択されたとき、機能メニュー画面G3には図6(a)に示すように断路器が選択された状態を明示し、表示装置4には図6(b)に示すように断路器の詳細情報を表示する詳細情報表示ボタン及び選択解錠ボタンからなる操作画面G6を表示する。
【0040】
その他の例についても、図7及び図8を参照して説明する。
【0041】
例えば、図3(a)に示す複数の機能項目A1〜A5を有する機能メニュー画面G1及び複数の操作方法をグラフィック的に表現した操作画面G2からなる初期画面を表示装置3及び表示装置4に表示した後、表示装置4の操作画面G2のタッチ操作により機能メニュー画面G1から履歴一覧表示を選択すると、図示していないが、この履歴一覧表示に対応する例えばプラントの構成機器一覧を表示装置3に表示し、構成機器一覧から特定の構成機器を選択可能とする操作方法を表す操作画面を表示装置4に表示する。
【0042】
ここで、操作員が表示装置4に表示された操作画面の中から所要の操作方法にタッチ操作し、表示装置3に表示される多数の構成機器の中から同じ機能を有する例えば遮断器を選択したとき、表示装置3には図7(a)に示すように遮断器に関する履歴情報一覧のモニター用機能画面G7が表示される。このとき、表示装置4には図7(b)に示すようにモニター用機能画面G7の中から少なくとも所望とする1つの履歴を検索可能とする操作方法を表す操作画面G8が表示される。すなわち、操作画面G8には、履歴情報を絞り込む検索ボタン、ページを変更する前ページボタン、次ページボタンなどの操作方法が表示される。
【0043】
ここで、操作員が操作画面G8の中から検索ボタンにタッチ操作すると、当該検索ボタンの操作方法を判断し、図8に示すようにモニター用機能画面G7上に履歴情報を絞り込むための検索条件を設定するウインドウ画面G9が表示され、一方、表示装置4には検索条件に合わせた操作方法を表す操作画面G10が表示される。具体的には、期間で検索する場合には操作画面G10に数字ボタンを表示し、直接時間をタッチ操作入力することで検索条件を設定したり、時間を設定する場合には+1ボタンや−1ボタンを表示し、これら+1ボタン,−1ボタンをタッチ操作入力することで時間を変更し、検索条件を設定したりする。
【0044】
また、設備名称で検索する場合には、操作画面G10にキーボードや50音表を表示し、任意の名称をタッチ操作入力することで検索条件を設定したり、あるいは操作画面に設備名称一覧を表示し、任意の設備名称にタッチ操作入力することで検索条件を設定する。
【0045】
従って、以上のような実施の形態によれば、モニター用機能画面を表示する大型の表示装置3と、この表示装置3に表示されるモニター用機能画面を操作する操作方法をグラフィック的に表す操作画面をタッチパネル4t付きの小型の表示装置4に分け、ヒューマンインタフェース機能を実現する構成としたので、表示装置3の大型化,薄型化、高位置設置、タッチセンサーを不要にしてコストの低減化等を実現できる。
【0046】
また、小型の表示装置4は、手元においてタッチ操作入力可能であり、しかもモニター用機能画面に合わせた操作方法を表す操作画面となっているので、操作員はその操作方法を見ながら簡単にタッチ操作でき、操作画面を増やすことで操作入力順序の変更や新たな操作入力項目を追加できる。
【0047】
また、操作方法がグラフィク的に表現されているので、誤った操作入力を大幅に減らすことができ、操作の信頼性を高めることができる。
【0048】
さらに、操作員が従来のように各キーの意味を読み替えるとか、各キーの意味を読み間違いたりすることがなく、確実、かつ、正確に操作入力することができる。
【0049】
(その他の実施の形態)
(1) 上記実施の形態では、監視操作に先立ち、表示装置3に初期表示状態の機能メニュー画面G1を表示したが(図3(a)参照)、例えば表示装置3に代えて、図9に示すように表示装置4の表示部4aに複数の機能項目A1〜A5を列記した操作画面G11を表示させた構成であってもよい。
【0050】
この例では、手元で複数の機能項目A1〜A5の機能メニューの中から1つをタッチ操作し、所望の機能項目を選択し、この選択された機能項目に関するモニター用機能画面を表示装置3に表示できる。
【0051】
(2) 上記実施の形態における操作画面に表現された複数の操作方法のうち、必要な操作方法に関するボタン,例えば図10(b)に示すように常時使用する閉ボタンとしては、物理的IFボタンとなる例えば閉押しボタン13を設けた構成であってもよい。
【0052】
(3) 上記実施の形態では、タッチ操作によりポインタを移動させる↑ボタン、↓ボタン、←ボタン、→ボタンを設けたが、図11に示すように物理的IFボタン,例えばトラックボール14を設け、ポインタを移動させる構成であってもよい。
【0053】
(4) さらに、上記実施の形態では、プラント計装モデルの機能面(機能的な構成機器)から機能メニュー画面や操作画面を作成し、表示装置3,4に表示する構成としたが、適宜な記憶装置5等に、操作員ごとの監視業務(電気,機械等)及びレベル(資格者,熟練者、未熟者等)を設定したテーブル15(図12(a)参照)、監視業務及びレベルごとに操作できるメニューを設定したテーブル16(図12(b)参照)を用意し、例えば入力装置1から監視動作開始指示を入力した後、操作員IDデータまたは氏名の入力することを条件とする。
【0054】
インタフェース機能処理部2は、入力される操作員IDデータまたは氏名のもとに、テーブル15及びテーブル16を参照し、例えば操作員Bであれば、テーブル15の「電気」及び「中レベル」に基づき、テーブル16の内容か「履歴一覧及びトレンドグラフ」を表示不可と判断し、表示装置3には、図13(a)に示すように履歴一覧及びトレンドグラフを除いた機能項目A1,A2,A5だけを初期の機能メニュー画面G12として表示する。
【0055】
これにより、操作員ごとの監視業務及びレベルに応じて機能画面の更新、変更を許容することにより、未然に操作入力の誤りを減らすことができ、プラントの高度な監視及び信頼性を高めることができる。
【0056】
(5) 前記実施の形態では、何れの操作員でも開始動作開始指示を入力し、図2に示す一連の処理を行うことができたが、インタフェース機能処理部2内に操作員識別判定機能を付加し、記憶装置5に操作員ごとの識別データ(指紋情報、暗証番号,パスワード等)及び監視業務,レベルを記憶し、また、インタフェース機能処理部2に操作員を識別するための識別情報読取(または識別情報入力)装置を接続する。
【0057】
インタフェース機能処理部2の操作員識別判定機能は、識別情報読取(または識別情報入力)装置から操作員の識別情報を受け取ると、記憶装置5に記憶される操作員ごとの識別データを参照し、前記操作方法が前記記憶された監視業務及びレベル以外と判定したとき、前記操作画面から監視業務及びレベル以外とされた操作方法を非表示とする。
【0058】
例えば遮断器を操作しない業務の操作員であれば、図14(b)に示すように表示装置4に遮断器の投入ボタン及び遮断ボタンの無い操作画面G12を表示するものである。
【0059】
これにより、誤ったタッチ操作がなくなり、より監視の信頼性を上げることができる。
【0060】
その他、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。例えば、図1に示すシステムでは、インタフェース機能処理部2と表示装置3,4を1組としたが、複数組で構成されてもよい。
【0061】
また、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されることで発明が抽出された場合には、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明に係るヒューマンインタフェース機能付き監視システムの一実施の形態を示す構成図。
【図2】ヒューマンインタフェース機能付き監視システムにおける処理手順の一例を説明するフロー図。
【図3】2台の表示装置に表示される初期画面及び操作画面の一例図。
【図4】図3に示す初期画面の中のグラフィック計装モデル画面を選択したときの2台の表示装置に表示される受変電系統のモニター用機能画面及び操作画面の一例図。
【図5】図4に示すモニター用機能画面の中の遮断器を選択したときの2台の表示装置に表示される受変電系統のモニター用機能画面及び操作画面の一例図。
【図6】図4に示すモニター用機能画面の中の断路器を選択したときの2台の表示装置に表示される受変電系統のモニター用機能画面及び操作画面の一例図。
【図7】図3に示す初期画面の中の履歴一覧表示を選択し、かつ、断路器を選択したときの2台の表示装置に表示される受変電系統のモニター用機能画面及び操作画面の一例図。
【図8】図7に示す操作画面の中から検索ボタンにタッチ操作したときに機能メニュー画面に表示される検索条件設定用のウインドウ画面の一例図。
【図9】本発明に係るヒューマンインタフェース機能付き監視システムの他の実施の形態を説明する初期状態のメニューを表示した操作画面の一例図。
【図10】本発明に係るヒューマンインタフェース機能付き監視システムのさらに他の実施の形態を説明する操作画面の一部に物理的I/Fとしての閉押しボタンを設けた一例図。
【図11】本発明に係るヒューマンインタフェース機能付き監視システムのさらに他の実施の形態を説明する操作画面の一部に物理的I/Fとしてのポインタ移動用のトラックボールを設けた一例図。
【図12】本発明に係るヒューマンインタフェース機能付き監視システムのさらに他の実施の形態を説明する操作員の監視業務及びレベルを設定するテーブルのデータ配列図。
【図13】操作員の監視業務及びレベルに応じて2台の表示装置に表示される初期画面及び操作画面の一例図。
【図14】本発明に係るヒューマンインタフェース機能付き監視システムのさらに他の実施の形態を説明する遮断器を操作しない操作員が受変電系統の中の遮断器を選択したときのモニター用機能画面及び操作画面の一例図。
【符号の説明】
【0063】
1…入力装置、2…インタフェース機能処理部、2A…初期画面表示手段、2B…操作方法判断出力手段、2C…操作事象解析手段、2D…機能画面更新手段、3…大型の表示装置、4…表示装置、4t…タッチパネル、5…画面読取装置、11…カーソル、13…閉押しボタン、14…トラックボール、15,16…テーブル。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視対象に関係する機能画面を表示するタッチパネル無しの第1の表示装置と、
この第1の表示装置に表示される機能画面の中の少なくとも1つの機能項目または1つの構成機器を操作するための複数の操作方法を表す操作画面を表示するタッチパネル付きの第2の表示装置と、
これら第1及び第2の表示装置が接続され、前記操作画面の中の1つの操作方法のタッチ操作を判断し、前記機能画面の中の少なくとも1つの機能項目または構成機器を選択し、その選択された構成機器の事象を更新するインタフェース機能処理部と
を備えたことを特徴とするヒューマンインタフェース機能付き監視システム
【請求項2】
請求項1に記載のヒューマンインタフェース機能付き監視システムにおいて、
前記第1の表示装置は、操作員の手元に置かずに使用可能な大型の表示画面を備えたものであり、
前記タッチパネル付きの第2の表示装置は、操作員の手元に置いてタッチ操作入力可能な前記第1の表示装置の表示画面よりも小さな表示画面を備えたものであることを特徴とするヒューマンインタフェース機能付き監視システム。
【請求項3】
請求項1に記載のヒューマンインタフェース機能付き監視システムにおいて、
前記第2の表示装置に表示される操作画面は、前記第1の表示装置に表示される前記監視対象に関係する機能画面が変化するごとに、その変化した機能画面に合わせた複数の操作方法を視覚認識可能に表したタッチ操作入力可能な画面であることを特徴とするヒューマンインタフェース機能付き監視システム
【請求項4】
請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載のヒューマンインタフェース機能付き監視システムにおいて、
前記インタフェース機能処理部は、
前記第1の表示装置に表示される前記監視対象に関係する前記機能画面の一種である機能メニュー画面に対し、前記第2の表示装置に表示される操作画面の中の所要の操作方法にタッチ操作されたとき、そのタッチ操作された操作方法を判断し、前記機能メニュー画面から監視する1つの機能項目を選択し、この1つの機能項目に関する次展開の機能画面を前記第1の表示装置に表示し、また、次展開の機能画面に合わせた操作方法を表す操作画面を前記第2の表示装置に表示する操作方法判断手段と、
この操作方法判断手段で表示された操作画面の中から構成機器を特定する操作方法のタッチ操作及び当該構成機器の事象を表す操作方法のタッチ操作に基づき、前記第1の表示装置に表示される前記機能画面の中の少なくとも1つの構成機器に関する事象を解析する操作事象解析手段と、
前記少なくとも1つの構成機器に対し、前記解析された事象に従って更新する機能画面更新手段と
を設けたことを特徴とするヒューマンインタフェース機能付き監視システム。
【請求項5】
請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載のヒューマンインタフェース機能付き監視システムにおいて、
前記第2の表示装置に表示される操作画面を構成する複数の操作方法のうち、少なくとも常時操作入力に使用する操作方法は、タッチセンサー無しの物理的I/Fとなる操作ボタンを用いることを特徴とするヒューマンインタフェース機能付き監視システム。
【請求項6】
請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載のヒューマンインタフェース機能付き監視システムにおいて、
前記第2の表示装置に表示される操作画面を構成する複数の操作方法のうち、ポインタ移動用の操作方法にはタッチセンサー無しの物理的I/Fとなるトラックボールを用いることを特徴とするヒューマンインタフェース機能付き監視システム。
【請求項7】
請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載のヒューマンインタフェース機能付き監視システムにおいて、
前記第2の表示装置に表示される操作画面を構成する複数の操作方法としては、操作員の監視業務およびレベルに応じて、適宜選択的に前記操作画面の中から一部の操作方法を非表示とすることを特徴とするヒューマンインタフェース機能付き監視システム。
【請求項8】
請求項1ないし請求項4の何れか一項に記載のヒューマンインタフェース機能付き監視システムにおいて、
前記インタフェース機能処理部は、予め操作員ごとの識別データ、監視業務及びレベルが記憶され、前記操作画面の操作方法を操作するに先立ち、操作員から入力される識別データに基づき、前記操作方法が前記記憶された監視業務及びレベル以外と判定したとき、前記操作画面から監視業務及びレベル以外とされた操作方法を非表示とすることを特徴とするヒューマンインタフェース機能付き監視システム。
【請求項1】
監視対象に関係する機能画面を表示するタッチパネル無しの第1の表示装置と、
この第1の表示装置に表示される機能画面の中の少なくとも1つの機能項目または1つの構成機器を操作するための複数の操作方法を表す操作画面を表示するタッチパネル付きの第2の表示装置と、
これら第1及び第2の表示装置が接続され、前記操作画面の中の1つの操作方法のタッチ操作を判断し、前記機能画面の中の少なくとも1つの機能項目または構成機器を選択し、その選択された構成機器の事象を更新するインタフェース機能処理部と
を備えたことを特徴とするヒューマンインタフェース機能付き監視システム
【請求項2】
請求項1に記載のヒューマンインタフェース機能付き監視システムにおいて、
前記第1の表示装置は、操作員の手元に置かずに使用可能な大型の表示画面を備えたものであり、
前記タッチパネル付きの第2の表示装置は、操作員の手元に置いてタッチ操作入力可能な前記第1の表示装置の表示画面よりも小さな表示画面を備えたものであることを特徴とするヒューマンインタフェース機能付き監視システム。
【請求項3】
請求項1に記載のヒューマンインタフェース機能付き監視システムにおいて、
前記第2の表示装置に表示される操作画面は、前記第1の表示装置に表示される前記監視対象に関係する機能画面が変化するごとに、その変化した機能画面に合わせた複数の操作方法を視覚認識可能に表したタッチ操作入力可能な画面であることを特徴とするヒューマンインタフェース機能付き監視システム
【請求項4】
請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載のヒューマンインタフェース機能付き監視システムにおいて、
前記インタフェース機能処理部は、
前記第1の表示装置に表示される前記監視対象に関係する前記機能画面の一種である機能メニュー画面に対し、前記第2の表示装置に表示される操作画面の中の所要の操作方法にタッチ操作されたとき、そのタッチ操作された操作方法を判断し、前記機能メニュー画面から監視する1つの機能項目を選択し、この1つの機能項目に関する次展開の機能画面を前記第1の表示装置に表示し、また、次展開の機能画面に合わせた操作方法を表す操作画面を前記第2の表示装置に表示する操作方法判断手段と、
この操作方法判断手段で表示された操作画面の中から構成機器を特定する操作方法のタッチ操作及び当該構成機器の事象を表す操作方法のタッチ操作に基づき、前記第1の表示装置に表示される前記機能画面の中の少なくとも1つの構成機器に関する事象を解析する操作事象解析手段と、
前記少なくとも1つの構成機器に対し、前記解析された事象に従って更新する機能画面更新手段と
を設けたことを特徴とするヒューマンインタフェース機能付き監視システム。
【請求項5】
請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載のヒューマンインタフェース機能付き監視システムにおいて、
前記第2の表示装置に表示される操作画面を構成する複数の操作方法のうち、少なくとも常時操作入力に使用する操作方法は、タッチセンサー無しの物理的I/Fとなる操作ボタンを用いることを特徴とするヒューマンインタフェース機能付き監視システム。
【請求項6】
請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載のヒューマンインタフェース機能付き監視システムにおいて、
前記第2の表示装置に表示される操作画面を構成する複数の操作方法のうち、ポインタ移動用の操作方法にはタッチセンサー無しの物理的I/Fとなるトラックボールを用いることを特徴とするヒューマンインタフェース機能付き監視システム。
【請求項7】
請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載のヒューマンインタフェース機能付き監視システムにおいて、
前記第2の表示装置に表示される操作画面を構成する複数の操作方法としては、操作員の監視業務およびレベルに応じて、適宜選択的に前記操作画面の中から一部の操作方法を非表示とすることを特徴とするヒューマンインタフェース機能付き監視システム。
【請求項8】
請求項1ないし請求項4の何れか一項に記載のヒューマンインタフェース機能付き監視システムにおいて、
前記インタフェース機能処理部は、予め操作員ごとの識別データ、監視業務及びレベルが記憶され、前記操作画面の操作方法を操作するに先立ち、操作員から入力される識別データに基づき、前記操作方法が前記記憶された監視業務及びレベル以外と判定したとき、前記操作画面から監視業務及びレベル以外とされた操作方法を非表示とすることを特徴とするヒューマンインタフェース機能付き監視システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2009−289064(P2009−289064A)
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−141478(P2008−141478)
【出願日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
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