説明

ビデオコーディングシステム、帳票傾き補正プログラムおよび小包処理装置

【課題】オペレータの入力効率を向上し得るビデオコーディングシステム、帳票傾き補正プログラムおよび小包処理装置を提供することである。
【解決手段】実施形態に係るビデオコーディングシステムは、撮像手段により撮像された、宛先情報が記載された帳票が添付されている小包の画像に基づき前記帳票の傾きを検出し、この検出した傾き情報に基づき前記撮像手段により撮像された画像に対し帳票画像の傾き補正を行なう帳票傾き補正手段と、この帳票傾き補正手段により帳票画像の傾きが補正された画像を表示する表示手段と、この表示手段に表示された画像に基づき、当該小包の宛先情報を入力する入力手段とを具備している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、ビデオコーディングシステム、帳票傾き補正プログラムおよび小包処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、宛先情報が記載された帳票(配達伝票)が添付されている小包から前記帳票に記載されている宛先情報を読取り、この読取った宛先情報に基づき当該小包を行先別に区分処理する小包処理装置が開発され、実用化されている。
【0003】
このような小包処理装置では、小包の帳票が貼付されている面の画像をカメラにより撮像し、このカメラにより撮像された画像から、前記帳票に記載された宛先情報を認識し(読取り)、宛先情報を認識できなかった場合は、カメラにより撮像された画像をビデオコーディングシステム(VCS)へ送って表示することで、オペレータが表示された画像に基づき宛先情報を打鍵入力するようにしたものがある。
【0004】
従来の郵便物読取区分機においては、郵便物の一辺に平行に宛先情報が記載されることが多い。しかしながら、小包の場合は、宛先情報を記載した帳票が任意の方向に貼付されるため、撮像した画像をそのまま表示すると、帳票が傾いて表示されたり、帳票の方向が逆に表示されたりして、オペレータが宛先情報を視認しにくく、ビデオコーディングシステムにおけるオペレータの入力効率が悪化するという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第3207419号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、オペレータの入力効率を向上し得るビデオコーディングシステム、帳票傾き補正プログラムおよび小包処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態に係るビデオコーディングシステムは、撮像手段により撮像された、宛先情報が記載された帳票が添付されている小包の画像に基づき前記帳票の傾きを検出し、この検出した傾き情報に基づき前記撮像手段により撮像された画像に対し帳票画像の傾き補正を行なう帳票傾き補正手段と、この帳票傾き補正手段により帳票画像の傾きが補正された画像を表示する表示手段と、この表示手段に表示された画像に基づき、当該小包の宛先情報を入力する入力手段とを具備している。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】実施形態に係るビデオコーディングシステムが適用される小包処理装置の構成を概略的に示す模式図。
【図2】実施形態に係る帳票の一例を示す模式図。
【図3】実施形態に係る入力結果テーブルの情報格納例を説明するための図。
【図4】実施形態に係るデータベースの情報格納例を説明するための図。
【図5】実施形態に係る小包処理装置の全体的な動作を説明するフローチャート。
【図6】実施形態に係る小包処理装置の全体的な動作を説明するフローチャート。
【図7】第1の実施形態に係る帳票画像の傾き補正処理を説明するフローチャート。
【図8】図7におけるバーコード認識処理を説明するフローチャート。
【図9】図8におけるバーコード候補検出処理を説明するフローチャート。
【図10】図8におけるバーコード候補の認識処理を説明するフローチャート。
【図11】図8におけるバーコード候補の認識処理を説明する図。
【図12】図7における帳票の位置・傾き推定処理および帳票画像の傾き補正処理を説明する模式図。
【図13】図7における帳票画像の傾き補正処理を具体的に説明する模式図。
【図14】第2の実施形態に係る帳票画像の傾き補正処理を説明するフローチャート。
【図15】図14における郵便番号記入枠の検出処理を説明するフローチャート。
【図16】図15における郵便番号記入枠候補の検出処理を説明するフローチャート。
【図17】図15における郵便番号記入枠候補の検証処理を説明するフローチャート。
【図18】図15における郵便番号記入枠候補の検証処理を説明する図。
【図19】図14における帳票の位置・傾き推定処理および帳票画像の傾き補正処理を説明する模式図。
【図20】第3の実施形態に係る帳票画像の傾き補正処理を説明するフローチャート。
【図21】図20における2次元バーコード認識処理を説明するフローチャート。
【図22】図21における2次元バーコード候補検出処理を説明するフローチャート。
【図23】図21における2次元バーコード候補の認識処理を説明するフローチャート。
【図24】図21における2次元バーコード候補の認識処理を説明する図。
【図25】図20における帳票の位置・傾き推定処理および帳票画像の傾き補正処理を説明する模式図。
【図26】第4の実施形態に係る帳票画像の傾き補正処理を説明するフローチャート。
【図27】図26における帳票検出処理を説明するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態に係るビデオコーディングシステムが適用される小包処理装置について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る小包処理装置の構成を概略的に示すものである。この小包処理装置は、読取区分機1とビデオコーディングシステム(VCS)2とによって構成されている。
【0010】
この小包処理装置により扱う小包Pは、多面形状たとえば6面形状であり、少なくとも1つの面上に宛先情報が記載された帳票Lが添付(たとえば、貼付)されている。帳票Lは、たとえば、図2に示すように、横長の長方形状で、当該小包Pの届け先を示す宛先情報(住所情報)が記載される宛先情報欄21が設けられているとともに、郵便番号が記入される郵便番号記入枠22および当該帳票L固有の1次元バーコード(以降、単にバーコードともいう)23があらかじめ印刷されている。
上記宛先情報としては、都道府県名、市区町村名、街区番号、氏名などの全てあるいは一部から構成されている。
【0011】
郵便番号記入枠22は、図面に対し、帳票Lの左側上部に当該帳票Lの長辺(上辺)と平行に設けられているものとする。また、1次元バーコード23は、帳票Lの右側下部に当該帳票Lの長辺(下辺)と平行に設けられているものとする。
【0012】
なお、図示は省略されているが、その外に依頼主の住所情報が記載される依頼主情報欄なども設けられている。
【0013】
読取区分機1は、小包Pに添付された帳票Lの画像を取得し、取得した画像から帳票Lに記載されている宛先情報を認識し、その宛先情報の認識結果あるいはビデオコーディングシステム2からの宛先情報に対応した所定の区分情報(区分箱番号)に基づき、小包Pを後述するデータベース11に登録されている配達順の宛先情報に対応するポケット(区分箱)に区分するとともに、リジェクト小包Pに対し固有のID番号を示すバーコード(管理情報)を印刷(付与)するものである。
【0014】
読取区分機1は、たとえば、処理する小包Pを帳票Lが添付された面を上にした状態で1個ずつ供給する供給部3、供給部3によって供給される小包Pを搬送する搬送路(搬送手段)4、搬送路4で搬送される小包Pの帳票Lが添付された面の画像を撮像するスキャナ部(撮像手段)5、スキャナ部5を通過した小包Pから当該小包Pに印刷されているバーコードを読取るバーコード読取部6、バーコード読取部6を通過した小包P上に上記ID番号を示すバーコードを印刷するバーコード印刷部7、バーコード印刷部7を通過した小包Pを宛先情報の認識結果あるいはビデオコーディングシステム2からの宛先情報をデータベース11にあらかじめ登録されている配達順の宛先情報に基づき区分したり、宛先情報の認識できなかった小包Pおよびデータベース11に該当する宛先情報がなかった小包Pをリジェクト庫(図示しない)としての宛先無区分口へ区分する区分部8、スキャナ部4で取得した小包Pの画像(以降、撮像画像ともいう)から宛先情報を認識する認識部9、これら各部を制御する制御部10、および、データベース11によって構成されている。
【0015】
供給部3、搬送路4、スキャナ部5、バーコード読取部6、バーコード印刷部7、および区分部8は、搬送区分部本体1a内に設けられている。
【0016】
スキャナ部4は、搬送路4で搬送される小包Pの帳票Lが添付された面に対応して設けられたカメラから構成されていて、このカメラにより小包Pの帳票Lが添付された面の画像を撮像するようになっている。
【0017】
認識部9は、基準の文字パターンが記憶されている辞書を有していて、小包Pの撮像画像から得られる1文字ずつの文字パターンと上記辞書の基準の文字パターンとの比較により得られる類似度により、類似度の高い文字を認識結果として出力するものであり、たとえば、CPU(セントラル・プロセッシング・ユニット)を主体に構成されている。
【0018】
制御部10は、全体の制御を司るもので、たとえば、CPU(セントラル・プロセッシング・ユニット)などを主体に構成されていて、図3に示すように、ビデオコーディングシステム2からの宛先情報とID番号からなる入力結果が登録される入力結果テーブルT1を有する。
【0019】
データベース11は、たとえば、図4に示すように、配達順の宛先情報と宛先情報に対応する所定の区分情報(区分箱情報)とが対応してあらかじめ登録されている。また、データベース11には、後述する帳票画像の傾き補正処理に用いる基準情報(帳票Lの4つの端点の距離情報)などもあらかじめ登録される。
【0020】
ビデオコーディングシステム2は、画像蓄積装置12、複数(この例では3つ)のビデオコーディングデスク(以降、単にVCDと略称する)13,…、および、パソコン等により構成されるスーパバイザ端末装置14によって構成されていて、これら画像蓄積装置12、VCD13、および、スーパバイザ端末装置14は通信回線を介して接続されている。
【0021】
画像蓄積装置12は、認識部9で宛先情報が認識できなかった際、認識部9から供給されるスキャナ部4で取得した小包Pの撮像画像を対応するID番号を付与して記憶し、VCD13に分配するもので、大容量記憶装置12aおよび分配部12bにより構成され、スーパバイザ端末装置14によって管理されている。
【0022】
VCD13は、たとえば、CPU(セントラル・プロセッシング・ユニット)などを主体に構成されていて、液晶表示器等の画像表示部13aおよびキーボード等の入力部13bを備えており、画像蓄積装置12から供給される小包Pの撮像画像に対し帳票画像の傾きを補正して、補正後の画像を画像表示部13aに表示し、この表示された画像をオペレータが目視することで当該小包Pの宛先情報(住所コード)を入力部13bにより入力するようになっている。この入力された宛先情報は、対応するID番号とともにスーパバイザ端末装置14を介して制御部10に送られる。
【0023】
次に、上記のような構成において、本実施形態に係る小包処理装置の全体的な動作について、図5および図6に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
【0024】
まず、供給部3は、処理する小包Pを帳票Lが添付された面を上にした状態で1個ずつ搬送路4に供給し、搬送路4で搬送する(ステップS1)。スキャナ部5は、搬送路4で搬送される小包Pの帳票Lが添付された面の画像を撮像し、撮像した画像を認識部9へ送る(ステップS2)。
【0025】
認識部9は、たとえば、小包Pから取得された画像に対し帳票Lの画像を検知し(切出し)、検知した帳票Lの画像に対し宛先情報欄21に記載された宛先情報の認識処理を行ない、その認識結果を制御部10へ出力する(ステップS3)。
【0026】
制御部10は、認識部9からの認識結果に基づき、宛先情報を認識でき、かつ、認識された宛先情報がデータベース11に登録されているか否かを判定し(ステップS4)、登録されている場合、当該小包Pを区分部8により宛先情報に対応する区分口に区分する(ステップS5)。この際、認識された宛先情報に対応してデータベース11に登録されている区分情報により区分される。
【0027】
ステップS4における判定の結果、宛先情報を認識できなかった場合(読取不能)、あるいは、認識された宛先情報がデータベース11に登録されている宛先情報になかった場合(宛先無し)、制御部10は、当該小包Pに対し管理情報として固有のID番号を示すバーコードをバーコード印刷部7により印刷し(ステップS6)、その後、当該小包Pを区分部8においてリジェクト用の区分口(リジェクト庫)に区分する(ステップS7)。
【0028】
リジェクトされた小包Pの画像は画像蓄積装置12へ送られ、分配部12bにより、当該小包Pに印刷されたID番号が付与されて大容量記憶装置12aに格納される(ステップS8)。
【0029】
次に、画像蓄積装置12は、分配部12bにより、大容量記憶装置12aに格納されたリジェクト小包Pの画像を対応するID番号とともにリジェクト画像待ちのVCD13に分配する(ステップS9)。
【0030】
リジェクト小包Pの各面の画像およびID番号を受取ったVCD13は、受取った小包Pの画像に対し帳票画像の傾きを補正して、補正後の画像を画像表示部13aに表示し、この表示された画像をオペレータが目視することで当該小包Pの宛先情報(住所コード)を入力部13bにより入力する(ステップS10)。
【0031】
宛先情報の入力が終了すると、VCD13は、入力された宛先情報に上記ID番号を付与した入力結果を生成し、スーパバイザ端末装置14を介して制御部10へ送信する。これにより、制御部10は、VCD13から送られたの宛先情報とID番号とからなる入力結果を入力結果テーブルT1に追加登録する(ステップS11)。この結果、入力結果テーブルT1には、宛先情報とID番号とからなる入力結果ファイルが生成される。
【0032】
次に、リジェクトされた小包Pを再度、供給部3により搬送路4に供給して搬送することにより(ステップS12)、バーコード読取部6でID番号を示すバーコード(ステップS6で印刷されたバーコード)を読取り、制御部10へ送る(ステップS13)。
【0033】
制御部10は、バーコード読取部6で読取られたバーコードを認識し、その認識結果(ID番号)により該当する宛先情報を入力結果テーブルT1から取出す(ステップS14)。
【0034】
次に、制御部10は、入力結果テーブルT1から取出した宛先情報がデータベース11に登録されているか否かを判定し(ステップS15)、登録されている場合、当該小包Pを区分部8により宛先情報に対応する区分口に区分する(ステップS16)。
【0035】
ステップS15における判定の結果、宛先情報がデータベース11に登録されている宛先情報になかった場合(宛先無し)、制御部10は、当該小包Pを区分部8において宛先無区分口としてのリジェクト庫に区分される(ステップS17)。
【0036】
次に、ステップS10におけるリジェクト小包Pの画像に対する帳票画像の傾き補正処理について説明する。
まず、第1の実施形態に係る帳票画像の傾き補正処理について図7に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
【0037】
リジェクト小包Pの撮像画像を取込み(ステップS21)、取込んだ撮像画像から帳票L上に印刷された1次元バーコード23を認識する(ステップS22,S23)。この認識の結果、1次元バーコード23を認識できなかった場合、ステップS21で取込んだ未補正の撮像画像をそのまま画像表示部13aに表示する(ステップS24)。
【0038】
ステップS22,S23における認識の結果、1次元バーコード23を認識できた場合、得られるバーコード情報から当該バーコード23の存在位置および傾き角度の情報を取得する(ステップS25)。
次に、取得したバーコード23の存在位置および傾き角度の情報から帳票Lの存在位置および傾き角度を推定する(ステップS26)。
【0039】
次に、推定した帳票Lの存在位置および傾き角度に基づき、ステップS21で取込んだ撮像画像(全体画像)から帳票Lの画像(以降、帳票画像という)を抽出し、この抽出した帳票画像に対し傾き補正処理を行なうことにより、傾きを補正した画像を生成する(ステップS27)。
次に、傾きを補正した画像を画像表示部13aに表示する(ステップS28)。
【0040】
次に、図7のステップS22におけるバーコード認識処理について図8に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
【0041】
まず、取込んだ撮像画像から1次元バーコード23と思われる領域をバーコード候補として検出する(ステップS31)。
次に、次のバーコード候補が存在するか否かを判定し(ステップS32)、存在しなければ当該処理を終了し、存在すればそれぞれのバーコード候補を認識する(ステップS33)。
【0042】
次に、バーコード候補を認識できたか否かを判定し(ステップS34)、バーコード候補を認識できなかった場合はステップS32に戻って上記同様な動作を繰り返し、バーコード候補を認識できた場合はバーコード情報(認識結果、存在位置、傾き角度の各情報)を出力する(ステップS35)。
【0043】
次に、図8のステップS31におけるバーコード候補検出処理について図9に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
【0044】
まず、リジェクト小包Pの撮像画像(多値画像)を取込む(ステップS41)。取込んだ撮像画像は多値画像であるので、その多値画像を白黒2色の2値画像に変換する(ステップS42)。
次に、変換した2値画像から黒画素の連結成分(黒画素のつながり)を抽出する(ステップS43)。
【0045】
次に、抽出した黒画素の連結成分からバーコードの一部分と思われるものを選択する(ステップS44)。すなわち、黒画素の連結成分のうち、サイズが一定の範囲にあるものをバーコード成分として選択する。
【0046】
次に、選択したバーコード成分に対し、近接したバーコード成分をまとめて統合し、領域を形成する(ステップS45)。
次に、統合した結果の領域のうち、サイズが妥当なものをバーコード候補とし(ステップS46)、そのバーコード候補を出力する(ステップS47)。
【0047】
次に、図8のステップS33におけるバーコード候補の認識処理について図10に示すフローチャートおよび図11に示す処理の説明図を参照しつつ説明する。
【0048】
まず、取込んだ撮像画像からバーコード候補画像23a(図11参照)を抽出し(ステップS51)、この抽出したバーコード候補画像23aの傾きを検出する(ステップS52)。すなわち、抽出したバーコード候補画像23aの中心を通る直線31(図11参照)を計算し、この計算した直線31の傾き角度を当該バーコードの傾き角度とする。
【0049】
次に、求めたバーコードの傾き角度だけバーコード候補画像23aを回転させることにより傾きを補正し、正規の状態にする(ステップS53)。
【0050】
次に、全ての走査線S(図11参照)に対し処理したか否かを判定し(ステップS54)、全ての走査線Sを処理していない場合、次の走査線Sを解読する(ステップS55)。すなわち、走査線S上の黒パターンと白パターンの並び方をテーブルデータと比較することによりバーコードを解読する。
【0051】
次に、解読できたか否かを判定し(ステップS56)、解読できなかった場合はステップS54に戻って上記同様な動作を繰り返し、解読できた場合は解読結果の文字列を認識結果として出力する(ステップS57)。
【0052】
ステップS54において、全ての走査線Sを処理した場合、どの走査線Sも解読できなかったので認識失敗とし(ステップS58)、当該処理を終了する。
【0053】
次に、図7のステップS26,S27における帳票Lの位置・傾き推定処理および帳票画像の傾き補正処理について図12を参照して説明する。
【0054】
あらかじめ帳票Lに対するバーコード23の相対的な位置情報を登録しておくことにより、バーコード23の検出結果から帳票Lの存在位置を推定し、傾き角度を推定することができる。たとえば、図12に示すように、バーコード23の右下隅から帳票Lの4つの端点の距離A,B,C,Dを基準情報としてデータベース11に登録しておき、この登録された基準情報とステップS25で取得したバーコード23の存在位置および傾き角度の情報により帳票Lの存在位置を推定し、傾き角度を推定する。
【0055】
次に、小包Pの撮像画像から帳票画像を抽出し、この抽出した帳票画像を上記推定した傾き角度だけ回転させることにより傾きを補正し、正規の状態にする。
図13により帳票画像の傾き補正処理を具体的に説明する。図13(a)はリジェクト小包Pの撮像画像であり、当該画像内の帳票画像Laが角度θ傾いているものとする。小包Pの撮像画像から帳票画像Laを抽出し、この抽出した帳票画像Laを前記推定した傾き角度(θ)だけ回転させることにより傾きを補正し、図13(b)に示すような正規の状態にする。このように傾き補正された帳票画像Laが画像表示部13aに表示される。
【0056】
次に、第2の実施形態に係る帳票画像の傾き補正処理について図14に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
【0057】
リジェクト小包Pの撮像画像を取込み(ステップS61)、取込んだ撮像画像から帳票L上に印刷された郵便番号記入枠22を検出する(ステップS62,S63)。この検出の結果、郵便番号記入枠22を検出できなかった場合、ステップS61で取込んだ未補正の撮像画像をそのまま画像表示部13aに表示する(ステップS64)。
【0058】
ステップS62,S63における検出の結果、郵便番号記入枠22を検出できた場合、得られる郵便番号記入枠情報から当該郵便番号記入枠22の存在位置および傾き角度の情報を取得する(ステップS65)。
次に、取得した郵便番号記入枠22の存在位置および傾き角度の情報から帳票Lの存在位置および傾き角度を推定する(ステップS66)。
【0059】
次に、推定した帳票Lの存在位置および傾き角度に基づき、ステップS61で取込んだ撮像画像から帳票Lの画像を抽出し、この抽出した帳票画像に対し傾き補正処理を行なうことにより、傾きを補正した画像を生成する(ステップS67)。
次に、傾きを補正した画像を画像表示部13aに表示する(ステップS68)。
【0060】
次に、図14のステップS62における郵便番号記入枠の検出処理について図15に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
【0061】
まず、取込んだ撮像画像から郵便番号記入枠22と思われる領域を郵便番号記入枠候補として検出する(ステップS71)。
次に、次の郵便番号記入枠候補が存在するか否かを判定し(ステップS72)、存在しなければ当該処理を終了し、存在すればそれぞれの郵便番号記入枠候補を検証する(ステップS73)。
【0062】
次に、郵便番号記入枠候補を検証できたか否かを判定し(ステップS64)、郵便番号記入枠候補を検証できなかった場合はステップS72に戻って上記同様な動作を繰り返し、郵便番号記入枠候補を検証できた場合は郵便番号記入枠情報(検証結果、存在位置、傾き角度の各情報)を出力する(ステップS75)。
【0063】
次に、図15のステップS71における郵便番号記入枠候補の検出処理について図16に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
【0064】
まず、リジェクト小包Pの撮像画像(多値画像)を取込む(ステップS81)。取込んだ撮像画像は多値画像であるので、その多値画像を白黒2色の2値画像に変換する(ステップS82)。
次に、変換した2値画像から黒画素の連結成分(黒画素のつながり)を抽出する(ステップS83)。
【0065】
次に、抽出した黒画素の連結成分から郵便番号記入枠の一部分と思われるものを選択する(ステップS84)。すなわち、黒画素の連結成分のうち、サイズが一定の範囲にあるものを郵便番号記入枠成分として選択する。
【0066】
次に、選択した郵便番号記入枠成分に対し、近接した郵便番号記入枠成分をまとめて統合し、領域を形成する(ステップS85)。
次に、統合した結果の領域のうち、サイズが妥当なものを郵便番号記入枠候補とし(ステップS86)、その郵便番号記入枠候補を出力する(ステップS87)。
【0067】
次に、図15のステップS73における郵便番号記入枠候補の検証処理について図17に示すフローチャートおよび図18に示す処理の説明図を参照しつつ説明する。
【0068】
まず、取込んだ撮像画像から郵便番号記入枠候補画像22a(図18参照)を抽出し(ステップS91)、この抽出した郵便番号記入枠候補画像22aの傾きを検出する(ステップS92)。すなわち、抽出した郵便番号記入枠候補画像22aの中心を通る直線41(図18参照)を計算し、この計算した直線41の傾き角度を当該郵便番号記入枠の傾き角度とする。
【0069】
次に、求めた郵便番号記入枠の傾き角度だけ郵便番号記入枠候補画像22aを回転させることにより傾きを補正し、正規の状態にする(ステップS93)。
【0070】
次に、枠の個数を計算するために、傾きを補正した郵便番号記入枠候補画像22aの垂直方向に射影22b(図18参照)を計算する(ステップS94)。射影22bの計算は、たとえば、郵便番号記入枠候補画像22aの垂直方向に黒画素の数を計算することにより行なう。
【0071】
次に、枠の個数を推定する(ステップS95)。枠個数の推定は、たとえば、計算した射影22bのピークの数を計数して、ピークが14個あれば7個の枠が存在するものと判断する。
【0072】
次に、推定した枠の個数が7個か否かを判定し(ステップS96)、7個の場合はその旨の検証結果を出力し(ステップS97)、7個でない場合は検証失敗とし(ステップS98)、当該処理を終了する。
【0073】
次に、図14のステップS66,S67における帳票Lの位置・傾き推定処理および帳票画像の傾き補正処理について図19を参照して説明する。
【0074】
あらかじめ帳票Lに対する郵便番号記入枠22の相対的な位置情報を登録しておくことにより、郵便番号記入枠22の検出結果から帳票Lの存在位置を推定し、傾き角度を推定することができる。たとえば、図19に示すように、郵便番号記入枠22の左上隅から帳票Lの4つの端点の距離A,B,C,Dを基準情報としてデータベース11に登録しておき、この登録された基準情報とステップS65で取得した郵便番号記入枠22の存在位置および傾き角度の情報により帳票Lの存在位置を推定し、傾き角度を推定する。
【0075】
次に、小包Pの撮像画像から帳票画像を抽出し、この抽出した帳票画像を上記推定した傾き角度だけ回転させることにより傾きを補正し、正規の状態にする。なお、帳票画像の傾き補正処理の具体的な説明は前述した第1の実施形態と同様であるので省略する。
【0076】
次に、第3の実施形態に係る帳票画像の傾き補正処理について図20に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
【0077】
第3の実施形態では、図25に示すように、帳票Lに1次元バーコード23の代わりに2次元バーコード(QRコード(登録商標))24が印刷されているものとする。
【0078】
リジェクト小包Pの撮像画像を取込み(ステップS101)、取込んだ撮像画像から帳票L上に印刷された2次元バーコード24を認識する(ステップS102,S103)。この認識の結果、2次元バーコード24を認識できなかった場合、ステップS101で取込んだ未補正の撮像画像をそのまま画像表示部13aに表示する(ステップS104)。
【0079】
ステップS102,S103における認識の結果、2次元バーコード24を認識できた場合、得られるバーコード情報から当該バーコード24の存在位置および傾き角度の情報を取得する(ステップS105)。
次に、取得した2次元バーコード24の存在位置および傾き角度の情報から帳票Lの存在位置および傾き角度を推定する(ステップS106)。
【0080】
次に、推定した帳票Lの存在位置および傾き角度に基づき、ステップS101で取込んだ撮像画像から帳票Lの画像を抽出し、この抽出した帳票画像に対し傾き補正処理を行なうことにより、傾きを補正した画像を生成する(ステップS107)。
次に、傾きを補正した画像を画像表示部13aに表示する(ステップS108)。
【0081】
次に、図20のステップS102における2次元バーコード認識処理について図21に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
【0082】
まず、取込んだ撮像画像から2次元バーコード24と思われる領域を2次元バーコード候補として検出する(ステップS111)。
次に、次の2次元バーコード候補が存在するか否かを判定し(ステップS112)、存在しなければ当該処理を終了し、存在すればそれぞれの2次元バーコード候補を認識する(ステップS113)。
【0083】
次に、2次元バーコード候補を認識できたか否かを判定し(ステップS114)、2次元バーコード候補を認識できなかった場合はステップS112に戻って上記同様な動作を繰り返し、2次元バーコード候補を認識できた場合は2次元バーコード情報(認識結果、存在位置、傾き角度の各情報)を出力する(ステップS115)。
【0084】
次に、図21のステップS111における2次元バーコード候補検出処理について図22に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
【0085】
まず、リジェクト小包Pの撮像画像(多値画像)を取込む(ステップS121)。取込んだ撮像画像は多値画像であるので、その多値画像を白黒2色の2値画像に変換する(ステップS122)。
次に、変換した2値画像から黒画素の連結成分(黒画素のつながり)を抽出する(ステップS123)。
【0086】
次に、抽出した黒画素の連結成分から2次元バーコードの一部分と思われるものを選択する(ステップS124)。すなわち、黒画素の連結成分のうち、サイズが一定の範囲にあるものを2次元バーコード成分として選択する。
次に、選択した2次元バーコード候補を出力する(ステップS125)。
【0087】
次に、図21のステップS113における2次元バーコード候補の認識処理について図23に示すフローチャートおよび図24に示す処理の説明図を参照しつつ説明する。
【0088】
まず、取込んだ撮像画像から2次元バーコード候補画像24a(図24参照)を抽出し(ステップS131)、この抽出した2次元バーコード候補画像24aの傾きを検出する(ステップS132)。すなわち、抽出した2次元バーコード候補画像24aの位置決めマークを検出することにより、当該2次元バーコードの傾き角度を求める。
【0089】
次に、求めた2次元バーコードの傾き角度だけ2次元バーコード候補画像24aを回転させることにより傾きを補正し、正規の状態にする(ステップS133)。
【0090】
次に、傾きを補正した2次元バーコード候補画像24a上のグリッド位置を決定する(ステップS134)。すなわち、傾きを補正した2次元バーコード候補画像24a上にグリッドを設定し、各グリッド位置での画素の値(黒なら1、白なら0)を並べてデータとする。
【0091】
次に、各グリッド位置で画素値を取得して解読処理を行ない(ステップS135,S136)、解読できたか否かを判定し(ステップS137)、解読できた場合は解読結果の文字列を認識結果として出力する(ステップS138)。
【0092】
ステップS137において、解読できなかった場合は認識失敗とし(ステップS139)、当該処理を終了する。
【0093】
次に、図20のステップS106,S107における帳票Lの位置・傾き推定処理および帳票画像の傾き補正処理について図25を参照して説明する。
【0094】
あらかじめ帳票Lに対する2次元バーコード24の相対的な位置情報を登録しておくことにより、2次元バーコード24の検出結果から帳票Lの存在位置を推定し、傾き角度を推定することができる。たとえば、図24に示すように、2次元バーコード24の右下隅から帳票Lの4つの端点の距離A,B,C,Dを基準情報としてデータベース11に登録しておき、この登録された基準情報とステップS105で取得した2次元バーコード24の存在位置および傾き角度の情報により帳票Lの存在位置を推定し、傾き角度を推定する。
【0095】
次に、小包Pの撮像画像から帳票画像を抽出し、この抽出した帳票画像を上記推定した傾き角度だけ回転させることにより傾きを補正し、正規の状態にする。なお、帳票画像の傾き補正処理の具体的な説明は前述した第1の実施形態と同様であるので省略する。
【0096】
次に、第4の実施形態に係る帳票画像の傾き補正処理について図26に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
【0097】
リジェクト小包Pの撮像画像を取込み(ステップS141)、取込んだ撮像画像から帳票Lを検出する(ステップS142,S143)。この検出の結果、帳票Lを検出できなかった場合、ステップS141で取込んだ未補正の撮像画像をそのまま画像表示部13aに表示する(ステップS144)。
ステップS142,S143における検出の結果、帳票Lを検出できた場合、帳票Lの存在位置および傾き角度を計算する(ステップS145)。
【0098】
次に、計算した帳票Lの存在位置および傾き角度に基づき、ステップS141で取込んだ撮像画像から帳票画像を抽出し、この抽出した帳票画像を上記計算した傾き角度だけ回転させることにより傾きを補正し、正規の状態にする(ステップS146)。なお、帳票画像の傾き補正処理の具体的な説明は前述した第1の実施形態と同様であるので省略する。
次に、傾きを補正した画像を画像表示部13aに表示する(ステップS147)。
【0099】
次に、図26のステップS142における帳票検出処理について図27に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
【0100】
まず、リジェクト小包Pの撮像画像(多値画像)を取込む(ステップS151)。取込んだ撮像画像は多値画像であるので、その多値画像を白黒2色の2値画像に変換する(ステップS152)。
次に、変換した2値画像から、ハフ変換などの既知の手法で画像に含まれる直線成分を検出する(ステップS153)。
【0101】
次に、検出した直線成分から、2組の互いに直交する平行線を探索して、四角形を検出する(ステップS154)。
次に、検出した四角形のうち、サイズが妥当なものを帳票成分として選択し(ステップS155)、選択した四角形を帳票検出結果として出力する(ステップS156)。
【0102】
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、小包の宛先情報を取得できなかった場合、小包から得られた撮像画像をVCDに表示する際に、帳票の傾きを検出し、この検出した傾き情報に基づき前記撮像画像に対し帳票画像の傾き補正を行ない、補正された画像を表示することにより、ビデオコーディングシステムにおけるオペレータによる表示画像の視認性が著しく向上し、打鍵入力作業の効率化が図れる。
【0103】
なお、前記実施形態では、スキャナ部4を1つのカメラにより構成して、小包Pの帳票Lが添付された面の画像を撮像し、この撮像画像から帳票Lに記載された宛先情報を認識し、宛先情報を認識できなかった場合は、上記撮像画像をビデオコーディングシステムへ送って表示することで、オペレータが表示された画像に基づき宛先情報を打鍵入力するようにした場合について説明したが、これに限定されるものではなく、たとえば、スキャナ部4を小包Pの各面にそれぞれ対応して設けられた複数のカメラにより構成し、この複数のカメラにより撮像された各面における画像から、それぞれ帳票Lに記載された宛先情報を認識し、宛先情報を認識できなかった場合は、複数のカメラにより撮像された各画像をビデオコーディングシステムへ送って表示することで、オペレータが表示された各画像に基づき宛先情報を打鍵入力するようにしたものでも同様に適用できる。
【0104】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0105】
P…配達物、L…帳票、La…帳票画像、1…読取区分機、2…ビデオコーディングシステム(VCS)、3…供給部、4…搬送路、5…スキャナ部、6…バーコード読取部、7…バーコード印刷部、8…区分部、9…認識部、10…制御部、11…データベース、12…画像蓄積装置、12a…大容量記憶装置、12b…分配部、13…ビデオコーディングデスク(VCD)、13a…画像表示部、13b…入力部、14…スーパバイザ端末装置、T1…入力結果テーブル、21…宛先情報欄、22…郵便番号記入枠、23…1次元バーコード、24…2次元バーコード。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像手段により撮像された、宛先情報が記載された帳票が添付されている小包の画像に基づき前記帳票の傾きを検出し、この検出した傾き情報に基づき前記撮像手段により撮像された画像に対し帳票画像の傾き補正を行なう帳票傾き補正手段と、
この帳票傾き補正手段により帳票画像の傾きが補正された画像を表示する表示手段と、
この表示手段に表示された画像に基づき、当該小包の宛先情報を入力する入力手段と、
を具備するビデオコーディングシステム。
【請求項2】
前記帳票傾き補正手段は、
前記撮像手段により撮像された画像から、前記帳票にあらかじめ印刷されている当該帳票固有の1次元バーコードを検出する第1の処理手段と、
この第1の処理手段による1次元バーコードの検出結果に基づき前記帳票の傾きを検出する第2の処理手段と、
この第2の処理手段により検出された前記帳票の傾き情報に基づき前記撮像手段により撮像された画像に対し帳票画像の傾き補正を行なう第3の処理手段と、
を具備する請求項1記載のビデオコーディングシステム。
【請求項3】
前記帳票傾き補正手段は、
前記撮像手段により撮像された画像から、前記帳票にあらかじめ印刷されている郵便番号記入枠を検出する第1の処理手段と、
この第1の処理手段による郵便番号記入枠の検出結果に基づき前記帳票の傾きを検出する第2の処理手段と、
この第2の処理手段により検出された前記帳票の傾き情報に基づき前記撮像手段により撮像された画像に対し帳票画像の傾き補正を行なう第3の処理手段と、
を具備する請求項1記載のビデオコーディングシステム。
【請求項4】
前記帳票傾き補正手段は、
前記撮像手段により撮像された画像から、前記帳票にあらかじめ印刷されている当該帳票固有の2次元バーコードを検出する第1の処理手段と、
この第1の処理手段による2次元バーコードの検出結果に基づき前記帳票の傾きを検出する第2の処理手段と、
この第2の処理手段により検出された前記帳票の傾き情報に基づき前記撮像手段により撮像された画像に対し帳票画像の傾き補正を行なう第3の処理手段と、
を具備する請求項1記載のビデオコーディングシステム。
【請求項5】
前記帳票傾き補正手段は、
前記撮像手段により撮像された画像から前記帳票を検出する第1の処理手段と、
この第1の処理手段による帳票の検出結果に基づき当該帳票の傾きを検出する第2の処理手段と、
この第2の処理手段により検出された前記帳票の傾き情報に基づき前記撮像手段により撮像された画像に対し帳票画像の傾き補正を行なう第3の処理手段と、
を具備する請求項1記載のビデオコーディングシステム。
【請求項6】
コンピュータに、
撮像手段により撮像された、宛先情報が記載された帳票が添付されている小包の画像から、前記帳票にあらかじめ印刷されている当該帳票固有の1次元バーコードを検出する第1の手順、
この第1の手順による1次元バーコードの検出結果に基づき前記帳票の傾きを検出する第2の手順、
この第2の手順により検出された前記帳票の傾き情報に基づき前記撮像手段により撮像された画像に対し帳票画像の傾き補正を行なう第3の手順、
を実行させるための帳票傾き補正プログラム。
【請求項7】
コンピュータに、
撮像手段により撮像された、宛先情報が記載された帳票が添付されている小包の画像から、前記帳票にあらかじめ印刷されている郵便番号記入枠を検出する第1の手順、
この第1の手順による郵便番号記入枠の検出結果に基づき前記帳票の傾きを検出する第2の手順、
この第2の手順により検出された前記帳票の傾き情報に基づき前記撮像手段により撮像された画像に対し帳票画像の傾き補正を行なう第3の手順、
を実行させるための帳票傾き補正プログラム。
【請求項8】
コンピュータに、
撮像手段により撮像された、宛先情報が記載された帳票が添付されている小包の画像から、前記帳票にあらかじめ印刷されている当該帳票固有の2次元バーコードを検出する第1の手順、
この第1の手順による2次元バーコードの検出結果に基づき前記帳票の傾きを検出する第2の手順、
この第2の手順により検出された前記帳票の傾き情報に基づき前記撮像手段により撮像された画像に対し帳票画像の傾き補正を行なう第3の手順、
を実行させるための帳票傾き補正プログラム。
【請求項9】
コンピュータに、
撮像手段により撮像された、宛先情報が記載された帳票が添付されている小包の画像から前記帳票を検出する第1の手順、
この第1の手順による帳票の検出結果に基づき当該帳票の傾きを検出する第2の手順、
この第2の手順により検出された前記帳票の傾き情報に基づき前記撮像手段により撮像された画像に対し帳票画像の傾き補正を行なう第3の手順、
を実行させるための帳票傾き補正プログラム。
【請求項10】
当該小包の届け先を示す宛先情報が記載された帳票が添付されている小包を搬送する搬送手段と、
この搬送手段により搬送される小包の画像を撮像する撮像手段と、
この撮像手段により撮像された画像から前記帳票に記載された宛先情報を認識する認識手段と、
この認識手段により宛先情報を認識できた場合、当該宛先情報に基づき、前記搬送手段により搬送される小包を区分処理する第1の処理手段と、
前記認識手段により宛先情報を認識できなかった場合、前記搬送手段により搬送される当該小包に対して所定の管理情報を付与する管理情報付与手段と、
前記認識手段により宛先情報を認識できなかった場合、前記撮像手段により撮像された画像に基づき前記帳票の傾きを検出し、この検出した傾き情報に基づき前記撮像手段により撮像された画像に対し帳票画像の傾き補正を行なう帳票傾き補正手段と、
この帳票傾き補正手段により帳票画像の傾きが補正された画像を表示するとともに、当該表示された画像に基づき、当該小包の宛先情報を入力するビデオコーディングシステムと、
このビデオコーディングシステムにより入力された宛先情報と前記管理情報とを対応させて登録する登録手段と、
前記管理情報が付与された小包を前記搬送手段により搬送することにより、当該小包から前記管理情報を読取り、この読取った管理情報により対応する宛先情報を前記登録手段から取得し、この取得した宛先情報に基づき、当該搬送される小包を区分処理する第2の処理手段と、
を具備する小包処理装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate


【公開番号】特開2013−103163(P2013−103163A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−248010(P2011−248010)
【出願日】平成23年11月11日(2011.11.11)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】