説明

ビデオ・オン・デマンドブラウジングを有する番組ガイドシステム

【課題】ビデオ・オン・デマンドブラウジング能力を有する双方向テレビ番組ガイドシステムを提供すること。
【解決手段】双方向テレビ番組ガイドシステムが提供される。このシステムにおいて、視聴者はテレビに指示して選択したテレビ番組と番組ガイド表示とを同時に表示させ得る。視聴者は、番組ガイド表示を用いて利用可能なビデオ・オン・デマンド(VOD)をブラウジングしながら、以前選択した番組を番組ガイド表示の背景で視聴し続けることができる。視聴者は、遠隔制御ユニット上の多様なキーを用いて、番組ガイド表示上でビデオ・オン・デマンド番組をブラウジングし得る。視聴者は、番組ガイドに指示して所与のビデオ・オン・デマンド番組をオーダーし、その番組について所望の放送時間を設定し得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(発明の背景)
本発明は、双方向テレビ番組ガイドに関し、より詳細には、視聴者がビデオ・オン・デマンド番組をブラウジングすることが可能なテレビ番組ガイドに関する。テレビ番組とビデオ・オン・デマンド番組についての情報を含む番組ガイド表示とを、同時に表示スクリーン上に表示することができる。
【背景技術】
【0002】
テレビの歴史において、放送ネットワークは、適切な視聴時間に表示される興味のある番組内容をテレビ視聴者に提供するよう励んできた。このことは、テレビの一般視聴者層が多岐にわたることを考えると、困難な事業であることがわかった。時が経つにつれて、「ペイ・パー・ビュー」および「要求」チャンネルのような、より多様な番組内容および視聴者の番組視聴予定についてより大きな操作性をテレビ視聴者に提供するサービスを有するケーブルシステムが出現した。しかし、これらのシステムが視聴者に提供するのは、わずか2〜3回の所定の放送時間に表示される比較的少数の番組である。
【0003】
より最近では、わずか2〜3回の所定の放送時間に比較的少数の番組を提供するいくつかのケーブルシステムにおいて、ビデオ・オン・デマンドまたは「VOD」番組が利用可能となっている。
【0004】
より最近では、ビデオ・オン・デマンドすなわち「VOD」番組は、いくつかのケーブルシステムの加入者に対して利用可能となっている。ビデオ・オン・デマンド番組は一般的には、視聴者に対していつでも利用可能な番組のライブラリまたはデータベースからなる。このような番組は典型的には、近傍のテレビ配信設備内に配置されたビデオサーバに格納される。視聴者は、データベースから番組を選択し、ビデオサーバに選択した番組を提供するよう要求することができる。ビデオサーバは、その要求を処理し、選択された番組が利用可能な場合は、その番組のビデオ信号を視聴者のテレビ設備へと経路設定する。このようなビデオ・オン・デマンドシステムは、データベース内に含まれる番組を視聴者が実質的にいつでも見ることを可能にする。
【0005】
テレビ番組ガイドは、テレビ視聴者が興味のある番組を選択することを支援する。テレビ視聴者は従来は、特定の時間に放送される番組を確認する際、印刷された番組予定を調べていた。最近では、ケーブル、衛星、および放送テレビシステムは、視聴者にますます多くの選択可能なテレビチャンネルを提供している。視聴者が興味を有する可能性のある番組の数が増加するにしたがって、双方向電子番組ガイドは、視聴者がどの番組が特に興味があり得るか確認することを支援するよう発展してきた。このような双方向番組ガイドは概して、マイクロコントローラにより制御されるセットトップボックスを用いて実現される。このセットトップボックスは、視聴者のテレビセットに接続される。これらのセットトップボックスは典型的には、中央放送センタから番組情報を受信し、その番組情報をセットトップボックス内のメモリ中に格納する。番組情報は典型的には、番組名、放送時間、チャンネル、番組詳細などを含む。
【0006】
視聴者は、利用可能な番組内容についての番組リストを通読する際、番組ガイド表示を呼び出し、遠隔操作上下カーソルキーを用いることができる。興味のある番組が配置されると、視聴者は上記遠隔操作に指示(direct)してセットトップボックスにその番組を表示するよう命令することができる。
【0007】
現行の双方向ビデオ・オン・デマンド番組ガイドは、番組リストを視聴者の表示スクリーン上に表示する。表示される番組のテキスト形式の詳細およびオーダーオプションもまた提供される。このタイプのビデオ・オン・デマンド番組ガイド表示は、テレビスクリーン全体を覆い、視聴者がビデオ・オン・デマンド番組ガイド表示および前回選択したテレビチャンネルの両方を視聴することを不可能にする。視聴者がビデオ・オン・デマンド番組を視聴することに興味が有る場合、ビデオ・オン・デマンド番組内容オプションを視聴するためには、彼または彼女は進行中の番組内容全てを終了(leave)してフルスクリーン番組ガイドオーバーレイを表示しなくてはならない。
【0008】
したがって、本発明の目的は、テレビ番組の改良された視聴能力および選択能力を有するビデオ・オン・デマンド番組ガイドシステムを提供することである。
【0009】
本発明の別の目的は、視聴者がビデオ・オン・デマンド番組ガイド表示および選択したテレビ番組の両方をテレビ表示スクリーン上で同時に視聴することを可能にするビデオ・オン・デマンド番組ガイドシステムを提供することである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0010】
(発明の要旨)
本発明の上記および他の目的は、ビデオ・オン・デマンドブラウジング能力を有する双方向テレビ番組ガイドシステムを提供することにより、本発明の原理にしたがって達成される。視聴者は、番組ガイドに指示して、ビデオ・オン・デマンド番組を含む視聴者テレビ装置上に番組ガイド表示を提示させ得る。
【0011】
本発明の番組ガイド表示は、所定のカテゴリ内の1つ以上のビデオ・オン・デマンド(VOD)番組についての情報を含む。他のカテゴリ内のビデオ・オン・デマンド番組についての情報は表示されない。視聴者は、上下カーソルキーを用いて番組ガイド上の番組をブラウジングすることにより、特定のカテゴリ内の別のビデオ・オン・デマンド番組についての情報を入手し得る。別のビデオ・オン・デマンド番組カテゴリは、左右カーソルキーを用いて選択され得る。
【0012】
番組ガイド表示がアクティブである場合、番組ガイドは、現在のチャンネルによって用いられているスクリーン領域を縮小し得、これにより、番組ガイド表示および現在のチャンネルが明瞭に表示される。しかし、所望の場合、番組ガイド表示は、視聴者が番組ガイドを表示しながら以前選択した番組を番組ガイドの背景で見続けることができるよう、視聴者のテレビスクリーンの一部の上に重ねられ得る。これにより、視聴者が番組を見続けながらビデオ・オン・デマンド番組をブラウジングすることが可能となる。
【0013】
番組ガイド表示は、表示されるビデオ・オン・デマンド番組のテキスト形式の簡単な説明を含み得る。視聴者が遠隔操作カーソルキーを用いて利用可能な番組内容をブラウジングするとき、簡単な説明の各々は自動的に更新され、表示される番組に対応し得る。
【0014】
視聴者は、遠隔制御ユニット上に配置された情報キーを押すことにより、所与のビデオ・オン・デマンド番組についてのより多くの情報を入手し得る。これにより、そのビデオ・オン・デマンド番組についてのさらなる情報を供給する詳細な情報スクリーンが現れ得る。
【0015】
視聴者は、スクリーン上のボタンまたは選択キーなどの遠隔制御ユニット上のキーを押すことにより、ビデオ・オン・デマンド番組をオーダーし得る。これにより、視聴者に対して情報を入力してオーダーを完了するよう要求する構成および制御スクリーンが現れる。このような情報は、親制御コード(parental control code)の入力および/または所望の番組開始時間の入力を含み得る。番組ガイドは、オーダを確認するための確認スクリーンを視聴者に提供し得る。
【0016】
本発明のさらなる特徴、性質および多様な利点は、添付の図面および以下の好適な実施形態の詳細な説明からより明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1A】視聴者の表示スクリーンの大部分をカバーし、視聴者が番組のカテゴリを選択することを可能にする従来のビデオ・オン・デマンド番組ガイド表示の図である。
【図1B】視聴者の表示スクリーンの大部分をカバーし、視聴者が特定のカテゴリ内の番組を閲読することを可能にする従来のビデオ・オン・デマンド番組ガイド表示の図である。
【図1C】視聴者の表示スクリーンの大部分をカバーする従来のビデオ・オン・デマンド番組ガイド表示オーダー確認の図である。
【図2】対話式テレビ番組ガイドが本発明に従って実施され得るシステムの図である。
【図3】本発明の番組ガイドシステムと共に用いるための例示的なビデオサーバの図である。
【図4】対話式テレビ番組ガイドが本発明に従って実施され得る別のシステムの図である。
【図5】本発明の番組ガイドシステムと共に用いるための例示的なリモートコントロールの図である。
【図6A】視聴者がバックグランドに前もって選択されたチャンネルのビデオを見続けながら、番組ガイド表示上に示されるビデオ・オン・デマンド番組をブラウズするために用い得る、本発明による番組ガイド表示の例示的な表示スクリーンの図である。
【図6B】視聴者が(1)番組ガイド表示上に示されるビデオ・オン・デマンド番組をブラウズすること、(2)ビデオ・オン・デマンド番組のビデオクリップを見ること、および(3)バックグランドに前もって選択されたチャンネルのビデオを見ること、を同時に行うために用い得る、本発明による番組ガイド表示の例示的な表示スクリーンの図である。
【図7】視聴者が番組カテゴリを変更すると、番組ガイド表示中に呈示される番組がどのように自動的に更新され得るかを示す、本発明による番組ガイド表示の例示的な表示スクリーンの図である。
【図8】本発明の番組ガイドシステムのための例示的な構成および制御スクリーンの図である。
【図9】本発明によるブラウジング表示スクリーンの提供に伴ういくつかのステップを図示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
(好適な実施形態の詳細な説明)
従来のビデオ・オン・デマンド番組ガイドシステム(図示せず)によって提供される一組の番組ガイド表示スクリーン1のセットを図1Aから図1Cに図示する。このシステムでは、視聴者は利用可能なビデオ・オン・デマンド番組リストを見得る。番組ガイドは呼び出されると、まず進行中の番組4の上にオーバーレイされている表示スクリーン3の上にカテゴリ表示2(図1Aに図示される)を呈示する。カテゴリ表示2は、一連のビデオ・オン・デマンド番組カテゴリ5およびスクリーン上番組選択ボタン6を含む。視聴者は、利用可能な番組カテゴリ5をスクロールし、いくつかのリモートコントロールキー(図示せず)を用いて目的のカテゴリを選択し得る。目的のカテゴリはまた、スクリーン上選択ボタン6を用いても選択され得る。
【0019】
カテゴリが選択されると、番組ガイドは、進行中の番組4の上にオーバーレイされている表示スクリーン3上に番組表示7(図1Bに図示される)を呈示する。表示7は、典型的には、選択されたカテゴリ11からの複数の番組リスト8を含み、それらの各々は番組タイトル9および説明ボックス10を含む。視聴者は、番組リスト8をスクロールするためにリモートコントロール(図示せず)上のカーソルキーを用いて、ビデオ・オン・デマンド番組の番組リストを見得る。視聴者が番組ガイド表示7上に示されている特定のビデオ・オン・デマンド番組9(例えば、Xファイルザムービー)のオーダーを所望する場合、視聴者はスクリーン上選択ボタン12を押しても、あるいはリモートコントロール(図示せず)上の専用ボタンを用いてもよい。一旦番組が選択されると、番組ガイド表示は、選択された番組のタイトル14、料金16、ならびにスクリーン上ボタン17および18を含むオーダー確認スクリーン13(図1Cに図示)を呈示する。視聴者は、YESキー17を押すことによって選択された番組14のオーダーを行い得、あるいはNOキー18を押すことによってオーダーを取り消し得る。番組オーダーはまた、リモートコントロール(図示せず)上のいくつかのキーを用いて確認または取り消しが行われる。
【0020】
図1A〜図1Cの構成に関連付けられる多くの不都合がある。例えば、図1A〜図1Cに示されている番組ガイド表示によって、視聴者が利用可能なビデオ・オン・デマンド番組を見ながら、前もって選択されたチャンネルからのビデオを見ることが可能にはならない。視聴者は、ビデオ・オン・デマンド番組を選択するために、現在進行中のいずれものプログラミングも放置しなければならず、かつ、全スクリーン番組表示2、7および13を表示しなければならない。
【0021】
さらに、視聴者は、(1)まず始めにカテゴリブラウズスクリーン2に戻ることなく、番組表示7のままで番組カテゴリ11を変更すること、(2)選択されたビデオ・オン・デマンド番組のための開始時間を選択すること、および(3)ビデオ・オン・デマンド番組のビデオクリッププレビューを見ること、が可能ではない。
【0022】
それとは異なり、本発明は、視聴者が前もって選択したテレビ番組を見続けながら、利用可能なビデオ・オン・デマンド番組の一覧をブラウズし、ビデオ・オン・デマンド番組を選択することを可能にするブラウジング表示を有する番組ガイドを提供する。視聴者は、ビデオ・オン・デマンド番組を選択し、その番組についての開始時間を選択し得る。視聴者は、番組ガイド上で列挙されている、あるビデオ・オン・デマンド番組のビデオクリップも見得る。
【0023】
番組ガイド表示は、幅において(すなわち、水平方向寸法で)単一のセルであり、長さにおいて(すなわち、垂直方向寸法で)単一のセルであり得る。あるいは、所望の場合、複数のビデオ・オン・デマンド番組リストを含む複数のセルが表示され得る。短文の番組説明が、現在列挙されているビデオ・オン・デマンド番組の説明を表示するためのセル中に与えられ得る。視聴者が特定のビデオ・オン・デマンド番組についてさらなる情報を得ることを所望する場合、視聴者は、その番組についての詳細な情報を有する付加的なスクリーンを表示するように番組ガイドを指示し得る。
【0024】
本発明による例示的な番組ガイドシステム20を図2に示す。番組ガイドシステム20は、メイン設備22、地域内テレビ配信設備26、およびユーザテレビ機器30を含み得る。メイン設備22(複数の設備22であり得る)は、ビデオ・オン・デマンド番組ガイドリストデータ、オーダーデータ、テレビ番組ガイドリストデータ、ペイ・パー・ビューオーダー情報、テレビ番組宣伝情報などの番組ガイド情報21を格納するための番組ガイドデータベース24を含む。このような情報は、供給元識別コードまたはアドレス25によって分類され、番組タイプ(すなわち、ビデオ・オン・デマンド、ペイ・パー・ビューなど)をさらに識別するための「タグ」または他の記号27も含み得る。
【0025】
番組ガイドデータベース24からの情報は、通信リンク28を介して地域内テレビ配信設備26に伝送され得る。しかし、代替的な実施の形態においては、データベース24の一部または全てが、地域内設備26(図示せず)内に含まれ得る。リンク28は衛星リンク、電話ネットワークリンク、ケーブルまたはファイバ光学リンク、マイクロウェーブリンク、このようなリンクの組み合わせ、あるいは他のいずれもの適した通信経路であり得る。データ信号に加えて、リンク28を通ってビデオ信号を伝送することが所望である場合、衛星リンクなどの相対的に高い帯域幅のリンクが、電話線などの相対的に低い帯域幅のリンクよりも概して好ましい。
【0026】
地域内テレビ配信設備26は、ケーブルシステムヘッドエンド、局所放送配信設備、または衛星テレビ配信設備などの、テレビ信号を視聴者に配信するための設備である。
【0027】
図2に示される構成において、ビデオサーバ29は、これらの番組を視聴者に供給するためのビデオ・オン・デマンド番組のデータベース31(図3)を含み得る配信設備26に含まれ得る。ビデオサーバ29(図3)は、視聴者テレビ機器30に要求された番組のビデオ信号を与え得る、いずれもの適したディジタル、アナログ、またはディジタル・アナログ混合格納および検索システム33から成り得る。このようなシステムは、ビデオカセットレコーダ(VCR)システム、ディジタルバーサタイルディスクシステム(DVD)、レーザディスクシステム、光ディスクシステム、磁気テープおよびディスクシステム、および磁気光学システム(読出し/書込みディジタルディスクシステムなど)などを含み得る(しかし、これらに限定されない)。
【0028】
ビデオサーバ29は、ビデオ・オン・デマンド番組要求を処理するための上記の格納および検索システムと組み合わせて用いられ得る、ネットワーク化コンピュータシステムなどの制御器39も含み得る。制御器ユニット39によって行われる機能の一部は、番組ガイドシステム20の他の部分との通信、課金情報の受取りおよび送信、番組利用可能性の確認、番組放送時間の待合わせおよび調整、要求されたプログラミングの選択および放送、および選択されたプログラミングの要求者の場所へのルーティングなどの様々なインタフェースおよび制御タスクを含み得る。
【0029】
ビデオサーバ29は、与えられた番組ガイドシステムにおけるいずれもの適した位置に位置付けられ得る。例えば、図4において、番組ガイドシステム40は、局所テレビ配信設備41に配置されるビデオサーバ29と共に示される。局所配信設備41、すなわち(or)「近傍ノード」は、地域内テレビ配信設備26と視聴者テレビ機器30との間で結合された中間配信設備として用いられ得る。
【0030】
図4に示されるように、地域内テレビ配信設備26は、テレビプログラミングおよび番組ガイド情報21を近傍ノード41に配信し得、次いでこの近傍ノード41は、通信経路32を介して視聴者テレビ機器30にこの情報を周期的、継続的、または要求に応じて配信し得る。所望の場合、番組ガイド情報21は局所ノード41内に格納され得、通信経路32(図示せず)を介して視聴者テレビ機器30に周期的、継続的、または要求に応じて配信され得る。いずれのタイプの構成においても、テレビプログラミングおよび番組ガイド情報は、アナログテレビチャネルを通って配信され得、番組ガイドデータは経路32上の帯域外チャネルを通って配信され得る。データ配信は、経路32上の一つまたはそれ以上のディジタルチャネルを用いることも伴う。このようなディジタルチャネルは、テレビプログラミングおよび他の情報を配信するためにも用いられ得る。
【0031】
複数の近傍ノード41を設けることによって、二つの重要な利点が実現される。すなわち、(1)制限された処理能力を有し得る個々のビデオ・オン・デマンドサーバへの要求を軽減すること、および(2)通信経路32に対する帯域幅要件を軽減すること、である。
【0032】
周期的に、最近発表された番組を追加するために番組データベース31を更新することが必要であり得る。各々の地理的位置でデータベース31を手動で更新するのではなく、番組データベース31の内容が遠隔的に更新され得るようにビデオサーバ29が構成され得る。通信リンク28および/または32は、新たな番組をデータベース31にダウンロードするために用いられ得る。このような番組伝達は、システム視聴者への影響を最小化するために、番組要求が低い期間に起こり得る。例えば、図2および図4において、メイン設備22は、ビデオサーバデータベース31間で配信するための新たな番組のデータベース23を含み得る。番組ガイドシステム20および40は、これらの番組を、通信リンク38を通って地域内テレビ配信システム26に伝送し得、次いで、この地域内テレビ配信システム26はこれらの番組をビデオサーバ29にルートし得る(通信リンク32を通る可能性が高い)。次いで、制御器39は、格納および検索システム33に、これらの番組を含んでデータベース31を更新するように指示し得る。
【0033】
メイン設備22によって地域内テレビ配信設備26に伝送された番組ガイド情報21は、現在の番組、将来の番組、およびビデオ・オン・デマンド番組についてのテレビ番組リストデータを含み得る。各番組についての番組リストデータは、番組のタイトル、番組のチャンネル、予定された放送時間(開始時間)および終了時間(または継続時間)を含み得る(しかし、これらに限定されない)。他の典型的な番組データは、視聴率、批評家の評価、簡単な説明、ジャンル(スポーツ、映画、子供、など)、俳優などを含み得る。伝送された番組情報は、VOD番組および契約チャンネルを含む個々の番組のための料金情報、番組およびチャンネルをオーダーする時間間隔、衝動的なオーダーではあり得ないオーダーを行うための電話番号などの、広告情報および有料番組データも含み得る。
【0034】
図2に示されるように、地域内テレビ配信設備26は、通信経路32を介して複数の視聴者の視聴者テレビ機器30にテレビプログラミングおよび番組ガイド情報を配信し得る。例えば、テレビプログラミングは、アナログテレビチャネルを通って配信され得、番組ガイドデータは経路32上の帯域外チャネルを通って配信され得る。データ配信は、経路32上で一つあるいはそれ以上のディジタルチャネルを用いることも含み得る。このようなディジタルチャネルは、テレビプログラミングおよび他の情報を配信するためにも用いられ得る。
【0035】
視聴者テレビ機器30は、典型的には、セットトップボックス34を含む。視聴者テレビ機器30は、アドバンスドテレビジョン受信器(HDTVなど)、パーソナルコンピュータテレビ(PC/TV)、または他のいずれもの適したテレビ機器などの、セットトップボックス回路に類似の回路が一体化されているいずれもの適した機器であり得る。複数のテレビおよびオーディオチャンネル(アナログ、ディジタル、またはアナログおよびディジタルの両方)が、通信経路32を介してセットトップボックス34に与えられ得る。所望の場合、番組リストおよび他の情報は、通信経路32からは分離されている通信経路を用いるテレビ配信設備26に類似しているが、これからは分離している一つまたはそれ以上の配信設備によって配信され得る。
【0036】
ビデオ・オン・デマンド番組のオーダーなどのいくつかの機能は、データを通信経路32を通って局所配信設備41(図4)に、および/または地域内配信設備26に伝送することをセットトップボックス34に要求し得る。このようなデータは、電話線、ケーブル、または他の別々の通信経路を通って伝送され得る。これらのような機能が、地域内テレビ配信設備26とは別の設備を用いて提供される場合、セットトップボックス34を伴ういくつかの通信には、別々の設備と直接行われ得るものがある。
【0037】
視聴者テレビ機器30の各組は、二つの別々のビデオ信号を同時に受け取り、復号化し、表示するケイパビリティを有し得る。例えば、視聴者テレビ機器30は、二チューナセットトップボックスを用い得る。チューナは、アナログ、ディジタル、またはアナログ・ディジタル混合のケイパビリティを有し得る。所望の場合、他のいずれもの構成が、二つのビデオ信号の同時表示を取り扱うために用いられ得る。
【0038】
番組ガイドデータ21は、視聴者テレビ機器30に継続的、周期的、または要求に応じて配信され得る。地域内テレビ配信設備26または近傍ノード41は、ある情報(例えば、有料番組課金情報または局所的に生成された認証技術を用いて購入または視聴された番組に関する情報)について視聴者テレビ機器30を周期的にポーリングもし得る。メイン設備22は、好ましくは、情報配信タスクを取り扱うためのプロセッサを含む。各視聴者テレビ機器30は、好ましくは、視聴者テレビ機器30上での双方向テレビ番組ガイドの実施と関連付けられたタスクを取り扱うためのプロセッサを含む。地域内テレビ配信設備26および/または近傍ノード41は、セットトップボックス34上で実施される双方向番組ガイドとの視聴者の相互作用をモニタすることに関連付けられたタスクのための、および番組ガイドデータおよび他の情報を視聴者テレビ機器30に配信することと関連付けられたタスクを取り扱うためのプロセッサも含み得る。
【0039】
視聴者テレビ機器30中の各セットトップボックス34は、ビデオカセットレコーダ36および/または家庭用格納装置35に接続され得る。ビデオカセットレコーダ36は、選択されたテレビ番組が記録されることを可能にする。各ビデオカセットレコーダ36はテレビ38に接続され得る。番組を記録するために、セットトップボックス34は、適切な時間に記録を開始および停止することをビデオカセットレコーダ36に指示する制御信号をビデオカセットレコーダ36に送信する(例えば、赤外線送信器を用いて)。番組ガイドシステム20または40は、セットトップボックス34を介して家庭用格納装置35にビデオ・オン・デマンド番組およびビデオ・オン・デマンド番組データなどのいくつかの情報を格納し得る。
【0040】
セットトップボックス34上で実施される双方向テレビ番組ガイドを用いる間に、ビデオ・オン・デマンド番組リストおよび他の情報がテレビ38上に表示され得る。このような番組ガイド表示は、セットトップボックス34を用いて視聴者が合わせた番組を不明瞭にしないように呈示されても、あるいは所望の場合、テレビ番組の一部の最上部のオーバーレイとして呈示されてもよい。各セットトップボックス34、ビデオカセットレコーダ36、およびテレビ38は、一つまたはそれ以上のリモートコントロール50によって、あるいはワイヤレスキーボード、マウス、トラックボール、専用ボタンの組などの他のいずれもの適した視聴者入力インタフェースによって制御され得る。
【0041】
例示的なリモートコントロール50を図5に示す。通常の動作の間、プレイキー58またはVODブラウズキー51が、メイン表示スクリーン上の番組ガイド表示をオンまたはオフにトグルするために用いられ得る。チャンネル上下キー(チャンネルキー)57は、セットボックス34が合わせられるチャンネルを変えるために用いられ得る。上下カーソルキー54aおよび54bは、番組ガイド上の利用可能なビデオ・オン・デマンド番組を垂直方向にスクロールするための用いられ得る。左右カーソルキー54cおよび54dは、ビデオ・オン・デマンドカテゴリを変えるために用いられ得る。選択キー52または購入キー56は、利用可能な番組リストからそのような番組の一つを選択することによってビデオ・オン・デマンド番組をオーダーするときなどの選択を行うために用いられ得る。数値キー60は、通常のテレビ視聴の間あるいはビデオ・オン・デマンド番組のブラウジングを行っている間の両方で所望の番組を直接選択するために用いられ得る。
【0042】
番組ガイド表示がアクティブである間、情報キー53は、特定のビデオ・オン・デマンド番組についてさらなる情報を得るために詳細な情報スクリーンを呼び出すために用いられ得る。詳細情報スクリーンは、特定のビデオ・オン・デマンド番組を要求するために用いられ得るスクリーン上ボタンを含み得る。購入キー56および/またはOKキー55は、スクリーン上ボタンをアクティブにするために用いられ得、それによって詳細情報スクリーン上に表示されたビデオ・オン・デマンド番組をオーダーする。TVへ戻るキー59は、番組ガイド表示から出て、通常のテレビ視聴モードに戻るために用いられ得る。様々な他のキー(図示せず)が、電力制御、ビデオカセットレコーダ(VCR)機能、音量制御などの機能のために用いられ得る。図5の遠隔制御50のためのキーは、適したリモートコントロール配置の例示的な一例のみを示している。所望の場合、他のいずれもの適したリモートコントロールキー配置が用いられ得る。
【0043】
セットトップボックス34は、メイン表示スクリーン72上に番組ガイド表示70を呈示するように指示され得る。セットトップボックス34は、メイン表示スクリーン72が番組ガイド表示70および不明瞭にされていない現在の番組77(図示せず)の両方を呈示するように、現在の番組77(チャンネル5)によって用いられるスクリーン面積の量を再調整(すなわち、縮小)し得る。しかし、所望の場合、番組ガイド表示70は、図6に示されるように、現在の番組77の一部の上に重ねられてもよい。これによって、視聴者がメイン表示スクリーン72上のテレビ番組を視聴しながら、ビデオ・オン・デマンド番組リストを同時に見ることが可能になる。
【0044】
ビデオ・オン・デマンド番組ガイド表示70は、プレイキー58、VODブラウズキー51(図5)などのリモートコントロールユニット50上の専用キーを用いること、あるいはスクリーン上ボタン(図示せず)を用いることなどによる、いずれかの適した技術を用いて呼び出され得る。あるいは、ガイド70は、まず「通常ブラウズモード」を入力し(すなわち、放送番組を定期的に示す番組ガイド表示を呼び出す)、次いで上下カーソルキー54aおよび54bまたは数値キー60を用いて指示されたビデオ・オン・デマンドチャネルを選択することによって呼び出され得る。
【0045】
番組ガイド表示70は、好ましくは、特定のビデオ・オン・デマンド番組についての情報を含む。所望の場合、そのようなビデオ・オン・デマンド番組は、「最近の公開」「シチュエーションコメディ」「アクション/冒険物」「ドラマ」などのいくつかのカテゴリ72によって組織化され得る。図6の例において、視聴者は、ドラマカテゴリの番組を視聴しており、要求に応じて利用可能な特定のドラマ番組についての情報が表示される。表示された情報は、番組タイトル76(トゥルーマンショー)、その番組の長さ74、すなわち「放映時間」(110分)、その番組簡単なテキスト説明73、その番組が実際に要求に応じて利用になることを示すアイコン75、列挙されているビデオ・オン・デマンド番組についてビデオクリップが利用可能であることを示すアイコン79、ビデオ・オン・デマンド番組番号77(VOD1)、および番組の視聴率78(TV−Y)を含み得る(しかし、これらに限定されない)。特定のビデオ・オン・デマンド番組についてのより詳細な情報は、情報キー53(図5)を押すことによって利用可能になり得る。このような詳細な情報は、あらすじ、俳優および女優などを含み得、別々の詳細情報スクリーン(図示せず)としてメインスクリーン72上に現れ得る。
【0046】
図6に示される番組ガイド表示70は、幅(すなわち、垂直方向寸法)において単一のセルまたは要素のみであり、長さ(すなわち、水平方向寸法)において単一のセルまた要素のみであるが、一方のあるいは両方の寸法において複数のセル(図示せず)として表示されてもよい。
【0047】
番組ガイド表示70における各セルは、ガイド70上で現在示されている番組タイトルの簡単なテキスト説明を含む番組説明ボックス73を含み得る。例えば、図6に示される配置において、番組タイトル「トゥルーマンショー」が示され、番組説明ボックス73はトゥルーマンショー番組の簡単な説明を含む。視聴者は、その番組についてのより詳細な情報を得るため、および/または他の利用可能なオプション(図示せず)を見るために、リモート50(図5)上の情報キー53を押し得る。選択キー52またはスクリーン上ボタンは、他のオプションを選択するために用いられ得る。
【0048】
視聴者は、上下カーソルキー54aおよび54b(図5)などのリモート50上のいずれもの適したキーを用いることによって、与えられたビデオ・オン・デマンドカテゴリ72における番組一覧をナビゲートし得る。これによって、番組ガイド表示70は、そのカテゴリ内の次のビデオ・オン・デマンド番組についての情報を表示し得る。例えば、図6において、番組ガイド表示70はビデオ・オン・デマンドカテゴリ「ドラマ」に設定され、そのカテゴリ内の初めのビデオ・オン・デマンド番組(VOD1)についての情報を表示する(トゥルーマンショー)。視聴者が上方カーソルキー54aを一度押すと、ビデオ・オン・デマンド番組番号77が増え得、ガイド70がそのカテゴリ中の次の番組(すなわち、VOD2)についての情報を表示する。視聴者が上方カーソルキー54aを再び押すと、ビデオ・オン・デマンド番組番号77は、そのカテゴリ中の次の番組(すなわち、VOD3)に増え得る、などである。下方カーソルキー54bは、ビデオ・オン・デマンド番組77を減少するために同様の方法で作動し得る。
【0049】
ビデオ・オン・デマンドカテゴリ72は、左右カーソルキー54cおよび54dなどのリモート50上のいずれかの適したキー(図5)を用いることによって変更され得る。これによって、番組ガイド表示70は次のビデオ・オン・デマンドカテゴリ72の第1のビデオ・オン・デマンド番組を表示し得る。例えば、図6において、ビデオ・オン・デマンドカテゴリ72は「ドラマ」に設定され、そのカテゴリ内の第1のビデオ・オン・デマンド番組(VOD1)は「トゥルーマンショー」である。視聴者が右方カーソールキー54cを一度押すと、ビデオ・オン・デマンドカテゴリ77は「シチュエーションコメディ」などの別のカテゴリに変更され得、そのカテゴリ内の第1の番組(VOD1)に関する情報が表示される(サインフェルド(Seinfeld))。これは図7に示される。右方カーソルキー54cが再び押されると、カテゴリ72は次のカテゴリ(例えば、「最近の公開」)に再び増え得る。左方カーソルキー54dは、右方カーソルキー54cの順序とは逆の順序でカテゴリ72をスクロールするという条件で、同様の方法で動作し得る。所望の場合、視聴者は、数値キー60を用いて番組ガイド表示70を与えられたビデオ・オン・デマンドカテゴリ72内の特定のビデオ・オン・デマンド番組に直接合わせてもよい。
【0050】
番組ガイド表示70がアクティブである間、セットトップボックス34が現在合わせられているテレビ番組はメイン表示スクリーン72上に表示され続ける。視聴者は番組ガイド表示70上のいくつかのビデオ・オン・デマンド番組をスクロールし得るが、メイン表示スクリーン72上のビデオはチャンネル5上の番組に合わせられたままである。しかし、視聴者が番組ガイド表示70を新たなビデオ・オン・デマンド番組リストにスクロールする度に、番組説明ボックス73は更新され、現在示されている番組についての情報を表示する。その結果、視聴者はビデオ・オン・デマンド番組の自動的に更新されたテキスト説明をブラウジングしている間に、選択されたテレビ番組を見得る。この特徴は、例えば、家族の一員が進行中の番組を見続けたいと望む一方で家族の他の一員がビデオ・オン・デマンド番組をブラウズしたいと望むときに特に有用であり得る。
【0051】
いくつかのビデオ・オン・デマンド番組は、それらと関連付けられたビデオクリッププレビューを有し得る。図6aに示されるように、番組ガイド表示70は、列挙された番組が関連付けられたビデオクリッププレビューを有することを指示するためにビデオクリップアイコン79を含み得る。番組ガイド表示70上の番組リストをブラウジングしている視聴者が特定のビデオ・オン・デマンド番組に興味を持った場合、この視聴者はその番組のビデオクリップを要求し得る。例えば、図6において、視聴者が「トゥルーマンショー」番組に興味を持ったと仮定する。OKキー55(図5)などのいずれもの適切なキーを押すことによって、視聴者は番組ガイドにビデオサーバ29(図3)からその番組のビデオクリップを要求することを指示し得る。ビデオクリッププレビューが与えられると、視聴者がその番組のオーダーを望むか否かを尋ねる表示スクリーンが視聴者に呈示され得る(図示せず)。視聴者は、リモート50(図5)上のいずれもの適切なキーを押すことによって、あるいは、スクリーン上ボタン(図示せず)を用いることによってこの申し出を受諾あるいは拒絶し得る。
【0052】
視聴者はビデオクリッププレビュー編を要求する場合、進行中の番組77、番組ガイド表示70およびビデオウィンドウ71が全て同時に見られ得るように、プレビューがビデオウィンドウ71に呈示され得る(図6bに示される)。しかし、ある実施の形態において、ビデオウィンドウ71は全スクリーン表示であっても、あるいは視聴者選択可能(すなわち、全スクリーン表示から部分スクリーン表示およびその逆に変更し得る)であってもよい。ビデオウィンドウ71は、部分スクリーンオーバーレイまたはピクチャーインピクチャー(picture−in−picture)ビデオウィンドウなどのいずれもの適した方法を用いて実施され得る。
【0053】
番組ガイド表示70上で番組リストをブラウジングしている視聴者が、特定のビデオ・オン・デマンド番組に興味を持った場合、この視聴者はその番組を要求し得る。例えば、図6において、視聴者が「トゥルーマンショー」番組を要求したいと仮定する。選択キー52(図5)などのリモート50上のいずれもの適切なキーを押すことによって、視聴者は、ビデオサーバ29からその番組を要求することを番組ガイドに指示し得る(図3)。視聴者が詳細な情報スクリーン(図示せず)上の特定の番組についてさらなる情報をブラウジングする場合、そのスクリーンは、そのビデオ・オン・デマンド番組をオーダーするためのスクリーン上ボタンを含み得る。購入キー56(図5)などのリモート50上のいずれもの適切なキーを押すことによって、視聴者はスクリーン上ボタンをアクティブにし得、それによってビデオサーバ29(図3)からその番組を要求することを番組ガイドに指示する。
【0054】
視聴者がビデオ・オン・デマンド番組を一旦要求すると、視聴者にオーダーを完了するために入力を要求する一つまたはそれ以上の構成および制御スクリーンが現れ得る。図8に示されるように、構成および制御スクリーン80は、要求された番組のタイトル81および料金89および視聴者入力のための一連のデータフィールドを含み得る。このようなデータフィールドは、購入確認フィールド82、親管理コードフィールド84、提出フォームフィールド85、番組開始時間フィールド86、および開始番組即時フィールド88を含み得る。視聴者はカーソルキー54を用いて構成および制御スクリーン80をナビゲートし得、リモート50上の適切なキー(図5)を用いてデータフィールドに要求された情報を入力し得る。
【0055】
構成および制御スクリーン80上のいくつかのデータフィールドは、リモート50上の数値キー60からの入力を必要とし得る。例えば、番組開始時間フィールド86は、要求されたビデオ・オン・デマンド番組について所望の開始時間を確立することを数値入力に要求し得る。開始時間フィールド86は、リモート50上のカーソルキー54およびOKキー55などのバイナリ(yes/no)入力キーを用いて選択され得る開始時間のリスト(図示せず)を呈示するプルダウンメニューであり得る。親管理コードフィールド84もまた数値入力を要求し得る。開始番組即時フィールド88および購入確認フィールド82などの他のデータフィールドは、リモート50上のOKキー55などのバイナリ入力キーからの入力も受諾し得る。
【0056】
構成および制御スクリーン80が適切に書き込まれ、提出されると、オーダー工程が完了する。番組ガイドシステムは、視聴者のオーダーを確認するための回答スクリーン(図示せず)を提供し得る。
【0057】
選択されたビデオ・オン・デマンド番組が即座に開始しない場合は、番組を伝送するために必要とされる帯域幅を軽減するために局所メモリ(例えば、家庭用格納装置35内の)に全体あるいは一部をダウンロードし得るか、および/またはピークではない時間の間に伝送され得る。料金値下げは、番組のそのような「事前のオーダー」(図示せず)に対して提供され得る。
【0058】
本明細書に記載されるブラウジング表示特徴の提供に伴うステップの一部を、図9のフローチャートに示す。ステップ100で、番組ガイドは視聴者に、ビデオ・オン・デマンドブラウジングモードあるいは通常ブラウジングモードのいずれかを呼び出すためのオプションを与える。視聴者がビデオ・オン・デマンドブラウジングモードを呼び出すことを選択する場合、ステップ101で番組ガイド表示70が視聴者テレビ機器30上に表示される。視聴者が通常ブラウジングモードを呼び出すことを選択する場合、番組ガイドは視聴者テレビ機器30上で番組ガイド表示(図示せず)を表示し、現在のチャンネルを反映した番組リストを表示する可能性がある。
【0059】
ステップ100でビデオ・オン・デマンドブラウジングモードが選択されると仮定すると、ステップ101で番組ガイド表示70が視聴者テレビ機器30上で表示される。番組ガイド表示70が最初に表示されると、「デフォルト」カテゴリおよび番組リストに設定され得るか、あるいは前に選択されたカテゴリおよび/または番組に戻り得る。ステップ102で、視聴者は左右カーソルキー54dおよび54cを用いて利用可能な番組カテゴリをブラウズし得、および/または上下カーソルキー54aおよび54bを用いてそのカテゴリ内の利用可能な番組カテゴリをブラウズし得る。目的の番組がそのカテゴリ内に見出されない場合は、新たなカテゴリが選択され得、視聴者はそのカテゴリ内の番組をブラウズし得る。目的となる番組が見出されるか、あるいはリモート50上のTVへ戻るキー59(図5)を押すことによって番組ガイド表示70を出得るまで、視聴者は利用可能なカテゴリおよび番組をブラウズし続け得る。
【0060】
目的となるビデオ・オン・デマンド番組が見出される場合、視聴者はいくつかのオプションを有する。例えば、視聴者は、1)利用可能である場合(例えば、スクリーン上ボタンまたはリモートコントロールキーを用いて)番組のビデオクリップを要求すること、2)(例えば、スクリーン上ボタンまたはリモートコントロールキーを用いて)番組を要求すること、または3)情報キー53を押すことによってその番組に関するさらなる情報を要求すること(ステップ103)を行い得る。ビデオクリップ番組が要求される場合、ビデオクリップは視聴者の表示スクリーンに呈示される(ステップ102)。ビデオ・オン・デマンド番組が要求される場合、視聴者入力を要求する構成および制御スクリーンが現れ得る(ステップ104)。視聴者は、要求された番組をオーダーするためにこのフォームに書き込み、提出し得る。
【0061】
この時点で、視聴者は、さらなるビデオ・オン・デマンド番組をブラウズするために番組ガイド表示70に戻っても、あるいは所望である場合、視聴者は番組ガイドから出るためにTVへ戻るキーを押してもよい(ステップ105)。
【0062】
選択された番組が即座に開始するように設定された場合、番組ガイドは番組を即座に提供する。しかし、選択された番組がより後の時間のためにオーダーされる場合、番組ガイドはその後の時間に番組を自動的に開始し得る。さらに、番組ガイドは、見る人が予定された開始時間を思い出すように、選択された番組が示される前のある時に通知スクリーン(図示せず)を呈示するように構成され得る。この通知が受け取られると、視聴者には、1)予定された時間に番組を見る、2)即座に番組を見る、3)別の時間に番組を再予定する(例えば、新たな開始時間を入力するか、番組ガイドから与えられるリストから開始時間を選択することによって)、または4)選択された番組を取り消す、ためのオプションが与えられ得る。
【0063】
図9のフローチャートに特別示されていないが、視聴者は、リモート50上のTVへ戻るキー59を押すことによって通常のテレビ視聴にいつでも戻り得る。
【0064】
上記は本発明の原理の単なる例示であり、本発明の範囲および精神から逸脱せずに当業者によって様々な改変が行われ得る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本願明細書に記載された発明。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−9444(P2013−9444A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−226708(P2012−226708)
【出願日】平成24年10月12日(2012.10.12)
【分割の表示】特願2010−229134(P2010−229134)の分割
【原出願日】平成11年5月18日(1999.5.18)
【出願人】(500050376)ユナイテッド ビデオ プロパティーズ, インコーポレイテッド (206)
【Fターム(参考)】