説明

ピッチャー型浄水器

【課題】浄化した浄水を貯留することなく、注水毎に原水を浄化して供給できるピッチャー型浄水器を提供すること。
【解決手段】上方に開口が設けられた有底の容器2と、この容器開口を塞ぐ蓋体6と、容器内に収容されて原水を浄化する浄水カートリッジ27とを備え、蓋体6は、容器開口を塞ぐ板状体からなる閉蓋7を有し、この閉蓋は、その表裏面を貫通して前記容器内へ連通する2個の第1、第2の連通孔が穿設されて、該第1の連通孔を含めた箇所に前記閉蓋と一体形成のポンプ装着部Aが設けられてここに加圧ポンプ装置11が装着され、第2の連通孔を含めた箇所の前記閉蓋の表面側に前記閉蓋と一体形成のノズル装着部Bに漏水防止手段を有する注水ノズル手段及び閉蓋7の裏面側に前記閉蓋と一体形成のカートリッジ装着部Cに浄水カートリッジ27が装着されて、該蓋体6と容器開口とが密封手段を介して開閉自在に結合されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ピッチャー型浄水器に係り、詳しくは水差し、いわゆる取っ手及び注水口などを有する所定大きさの容器に浄水カートリッジが収容されて、水道水などの原水を浄化してコップなどの小型容器に適宜注水できるようにした、持ち運び可能でテーブルなど台に載置して使用するのに好適なピッチャー型浄水器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
予め所定量の水或いは氷水を貯留して置き、コップなどの小型容器に適宜注水できるようにした持ち運び可能な水差し、いわゆるピッチャーが一般家庭或いは喫茶店などで広く使用されている。
【0003】
近年、水道水などの原水をより美味しく飲水するために、ピッチャーに浄水カートリッジを収容して、原水を浄水してコップなどの小型容器に適宜注水できるようにしたピッチャー型浄水器が開発されて、これまで様々なタイプのピッチャー型浄水器が提案されて来ており、また、このピッチャー型浄水器に似た簡易型浄水器も知られている(下記特許文献1〜4参照)。
【0004】
例えば、下記特許文献1に開示されたピッチャー型浄水器は、注水口及び取っ手を有するケーシングを備え、このケーシングは、その内部が隔壁で上下、すなわち原水貯留部と浄水貯留部とに画成されて、この隔壁の一部に開口が設けられて、この開口に連通した原水貯留部の底部に円柱状の浄水カートリッジが浄水貯留部に突出させた状態で交換可能に装着された構成となっている。この浄水カートリッジは、上部にメッシュ状の原水導入口及び底部に同じくメッシュ状の浄水導出口が設けられて、このカートリッジの内部に吸着剤として活性炭及びイオン交換樹脂が充填されたものとなっている。
【0005】
このピッチャー型浄水器は、ケーシング上部の原水貯留部に供給された原水がその自重の水圧で浄水カートリッジを通過し、その通過の際に、活性炭やイオン交換樹脂の吸着剤により原水に含まれる残留塩素、カルキ臭、カビ臭やトリハロメタン等の有機物、重金属やアルミニウムなどの不純物等が除去されて、浄化された浄水が下部の浄水貯留部に貯留されて、この貯留された浄水が適宜コップなどに注水されるようになっている。
【0006】
また、下記特許文献2に開示されたピッチャー型浄水器は、容器本体と、この容器本体の上部に着脱自在に取付けられるともに容器本体の下部へ連通する連通部を備えた上容器と、連通部に着脱自在に取付け可能な浄水カートリッジと、容器本体及び上容器の開口部を開閉自在に閉塞する蓋とを備えたものとなっている。このピッチャー型浄水器は、上記特許文献1のピッチャー型浄水器と同じ方法で原水が浄水されて、この貯留された浄水が適宜コップなどに注水されるようになっている。
【0007】
さらに、下記特許文献3、4には、上記ピッチャー型浄水器に似た簡易型浄水器が紹介されている。すなわち、これらの簡易型浄水器は、上部に開口部を有する容器と、この開口部を密封する蓋と、容器内部に収容した浄化器とを備え、蓋に圧力抜き機構を有する逆止弁付き加圧装置が設けられた構成となっている。この浄水器は、加圧装置を操作して容器内の圧力を上昇させることにより、液体が浄化器を通じて外部へ送出され、その際に、イオン交換樹脂により精製され且つ多孔質膜でろ過されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2008−253992号公報(段落〔0035〕〜〔0040〕、図2)
【特許文献2】特開2008−237981号公報(段落〔0016〕〜〔0022〕、図2)
【特許文献3】実開昭60−49987号公報(実用新案登録請求の範囲、図2)
【特許文献4】実開昭60−49986号公報(実用新案登録請求の範囲、図3)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記特許文献1、2のピッチャー型浄水器は、原水貯留部(特許文献2では上容器となっている、以下同じ)に供給された原水がその自重の水圧で浄水カートリッジを通過する際に浄化されて、下部の浄水貯留部(容器本体)に貯留されるので、ユーザはこの貯留された浄水を適宜コップなどに注水して飲水できる。
【0010】
このようなピッチャー型浄水器は、通常、水道水などを浄水するのに使用されている。
【0011】
ところが、水道水は、細菌汚染を防止するために、殺菌力が強く、人体への害が少なくなく、しかも残留効果の高い消毒剤として塩素等の薬剤が添加されている。そして、ピッチャー型浄水器は、このような水道水を浄水するのに使用され、浄化された浄水は、通常、浄化後あまり時間が経たないうちに飲水されるが、ユーザによっては、浄水を冷却するために所定期間、例えば2〜3日或いはそれ以上の期間保存して置いて飲水することがある。
【0012】
浄水は、浄化の際に、殆ど細菌及び微生物などが除去されるが、それでも微量の細菌や微生物などが残存することがあり、残存すると、浄化後時間を置いた浄水及び低温保存中の浄水は、それら細菌や微生物が繁殖し、場合によっては人体に影響を及ぼす濃度まで繁殖してしまうことがある。このため、これらのピッチャー型浄水器は、浄水貯留部(容器本体)に浄水が貯留されるので、この貯留された浄水は、時間が経つと変質して水質低下を招き、その結果、上述のような課題が発生する恐れがある。また、原水はその自重の水圧を利用して浄水カートリッジに通過されるので、この浄水カートリッジを通過する際に時間が掛かり、急場の飲水に間に合わなくなり、使い勝手が悪いなどの課題がある。さらに、これらのピッチャー型浄水器は、通常、テーブルなどの台に載置して置いて、その都度、持ち運んでコップなどに注水するようにして使用されるので、傾き或いは転倒などすると、内部の原水或いは浄水が外へ流出して周辺を汚染しまうことがある。なお、このようなピッチャー型浄水器は、横倒しにした状態で冷蔵庫などへ入れて冷却するような使用はそもそも想定されていないので、横倒しにすると当然のことながら内部の水が流出してしまうことになる。
【0013】
上記特許文献3、4の簡易型浄水器は、いずれも地震その他災害等の非常時に細菌等の繁殖している湖、沼、池や河川の水を浄化するために持ち運び、海外旅行者或いは海外出張者等の健康維持のために持ち運びされるものとなっている。そのため、これらの簡易型浄水器は、注水操作が面倒になっている。すなわち、加圧装置に圧力抜き機構が付設されて、この圧力抜き機構のバルブをひねって圧抜きを行い液体の送出止めをするようになっている。このため、液体送出とその停止の切換操作性が悪く、しかも液体の流出量を制御し難いという課題が内在している。また、これらの簡易型浄水器は、転倒すると、内部の原水或いは浄水が外へ流出して周辺を汚染し、横倒しにした状態で冷蔵庫などに入れて冷却するような使用はそもそも想定されていないので、上記のピッチャー型浄水器が抱える課題と同じ課題が内在している。
【0014】
そこで、本発明は、このような従来技術が抱える課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、浄化した浄水を貯留することなく、注水毎に原水を浄化して供給できるピッチャー型浄水器を提供することにある。
【0015】
本発明の他の目的は、上記の目的に加え、横に倒しても漏水がなく、しかも冷蔵庫などに横倒しにした状態で収容して内部の水を冷却できるピッチャー型浄水器を提供することにある。
【0016】
本発明のまた他の目的は、汚染されやすい部品を取外し自在にして洗浄を可能にし、水垢や雑菌などを除去できる衛生上優れたピッチャー型浄水器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記目的を達成するために、本願のピッチャー型浄水器に係る発明は、上方に開口が設けられた有底の容器と、前記容器開口を塞ぐ蓋体と、前記容器内に収容されて原水を浄化する浄水カートリッジとを備え、前記蓋体は、前記容器開口を塞ぐ板状体からなる閉蓋を有し、該閉蓋は、その表裏面を貫通して前記容器内へ連通する2個の第1、第2の連通孔が穿設されて、前記第1の連通孔を含めた箇所に前記閉蓋と一体形成のポンプ装着部が設けられ、前記ポンプ装着部に加圧ポンプ装置が装着され、前記第2の連通孔を含めた箇所の前記閉蓋の表面側に前記閉蓋と一体形成のノズル装着部に漏水防止手段を有する注水ノズル手段及び前記閉蓋の裏面側に前記閉蓋と一体形成のカートリッジ装着部に前記浄水カートリッジが装着されて、該蓋体と前記容器開口とが密封手段を介して開閉自在に結合されていることを特徴とする。
【0018】
上記ピッチャー型浄水器において、前記ポンプ装着部は、ポンプハウジングで形成されて、前記ポンプハウジング内に前記加圧ポンプ装置を構成するポンプ操作部及び該ポンプ操作部に連結されたポンプ手段が組み込まれていることを特徴とする。
【0019】
上記ピッチャー型浄水器において、前記注水ノズル手段及び前記浄水カートリッジは、前記ノズル装着部及び前記カートリッジ装着部にそれぞれ着脱自在な結合手段で結合されていることを特徴とする。
【0020】
上記ピッチャー型浄水器において、前記注水ノズル手段は、一端に注水口及び他端に開口を有し内部が中空の吐水管と、前記ノズル装着部に連結され両端が開口し内部が中空の連結管とを有し、前記吐水管と前記連結管とが着脱自在な結合手段で結合されて、前記吐水管或いは前記連結管の何れか一方の管内に前記漏水防止手段を構成する逆止弁が収容されていることを特徴とする。
【0021】
上記ピッチャー型浄水器において、前記浄水カートリッジは、内部に中空孔を有する筒状のカートリッジ容器と、前記カートリッジ容器内に充填された浄化部材とを有し、前記筒状のカートリッジ容器は、一端に前記カートリッジ装着部に前記結合手段で連結される結合部及び他端に原水流入孔が形成されていることを特徴とする。
【0022】
上記ピッチャー型浄水器において、前記蓋体は、前記閉蓋と、前記閉蓋の表面との間で所定の隙間をあけて該閉蓋を覆う化粧カバーとからなり、前記ポンプ装着部及び前記ノズル装着部が前記化粧カバーで覆われていることを特徴とする。
【0023】
上記ピッチャー型浄水器において、前記化粧カバーは、前記ノズル装着部分が開閉自在に構成されていることを特徴とする。
【0024】
上記ピッチャー型浄水器において、前記漏水防止手段は、注水と止水の切替が可能な開閉切替手段で構成されており、前記開閉切替手段が止水の状態にあるときは、前記容器内は密閉されていることを特徴とする。
【0025】
上記ピッチャー型浄水器において、前記容器内には、前記容器内の内圧を調整するポンプが前記閉蓋に備えられていることを特徴とする。
【0026】
上記ピッチャー型浄水器において、前記ポンプは、蛇腹状に形成されていることを特徴とする。
【0027】
上記ピッチャー型浄水器において、前記ポンプは、前記閉蓋に着脱自在に設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0028】
本発明は、上記構成を備えることにより、以下の優れた効果を奏する。すなわち、本発明によれば、容器内の原水は、注水時にのみ浄化されるので、新鮮な浄水を注水することができる。すなわち、容器内の原水は、加圧ポンプ装置の操作により、注水時にのみ浄水カートリッジで浄化されるので、従来技術の課題、例えば浄水貯留による水質変化或いは浄化時間が掛かるなどの課題が解決できる。また、蓋体に、主要部品の加圧ポンプ装置、浄水カートリッジ及び注水ノズル手段が配設されているので、部品の扱い及びメンテナンスなどが簡単になる。特に、加圧ポンプ装置は、蓋体の略中央部に配設すると、浄化・注水操作を安定した状態でできる。さらに、蓋体と容器開口とが密封手段で開閉自在に結合され、また、注水ノズル手段に漏水防止手段が設けられているので、転倒しても容器内部の水が漏出することなく、しかも横倒した状態で冷蔵庫などに収容して容器内部の水を冷却できる。
【0029】
ポンプ装着部がポンプハウジングで形成されるので、部品点数が少なくなり、加圧ポンプ装置の構成及び組立が簡単になる。
【0030】
注水ノズル手段及び浄水カートリッジは、ノズル装着部及びカートリッジ装着部から取外しができるので、注水ノズル手段及び浄水カートリッジの洗浄、メンテナンス或いは交換が容易になる。
【0031】
注水ノズル手段に漏水防止手段として逆止弁が設けられているので、漏水を防止できる。また、この逆止弁は、着脱自在な管内に収容されているので、逆止弁の管内への組込み、取外しが簡単になる。
【0032】
浄水カートリッジは、内部に中空孔を有する筒状のカートリッジ容器と、このカートリッジ容器内に充填された浄化部材とを有し、筒状のカートリッジ容器は、一端にカートリッジ装着部に前記結合手段で連結される結合部及び他端に原水流入孔が形成されているので、蓋体から浄水カートリッジの取外しが簡単にできる。
【0033】
閉蓋には、ポンプ装着部及びノズル装着部などが設けられているが、これらが化粧カバーで覆われるので、見苦しさを解消できデザイン性が向上する。
【0034】
化粧カバーは、ノズル装着部分が開閉自在に構成されているので、この部分から注水ノズル手段の取外しが可能になり、この注水ノズル手段の洗浄、メンテナンス或いは交換が容易になる。
【0035】
注水ノズル手段に漏水防止手段として注水と止水の切替が可能な開閉切替手段が設けられているので、この開閉切替手段を操作することにより、止水と注水とが使用者の判断で行うことができ、使い勝手がよくなる。さらに、開閉切替手段を止水とし、本体容器内を密閉状態とし、加圧ポンプ手段を操作することで、本体容器内の圧力を上昇させることができ、注水が必要なときに、開閉切替手段を操作することで、必要なときに必要な量の注水が可能となる。さらにまた、開閉切替手段を止水とすることで完全に水漏れを抑制することができるので、冷蔵庫等に横置きが可能となる。
【0036】
容器内に、内圧を調整するポンプを設けることで、このポンプが容器内においての加圧時又は注水時の圧力の変化に伴い伸縮することにより、容器内の加圧時及び注水時の補助的役割を果たすことができ、注水の効率を上げることができる。また、ポンプが設けられたことにより、加圧時の容器への衝撃及び加圧抵抗を抑制し、さらに注水時の乱射等も抑制することができる。
【0037】
ポンプを蛇腹状にすることで、上述したポンプの効果をさらに高めることができる。
【0038】
ポンプは、着脱自在に設けられているので、取り外して洗浄することができ、衛生的に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】図1は本発明の実施例1に係るピッチャー型浄水器の縦断面図である。
【図2】図2は図1のピッチャー型浄水器を切断する前の上面図である。
【図3】図3は図1の加圧ポンプ部分及び注水ノズル部分を拡大した断面図である。
【図4】図4Aは図1の加圧ポンプ部分を拡大した拡大断面図であり、図4Bは図4Aの加圧ポンプを加圧した状態を示す拡大断面図である。
【図5】図5は図1の注水ノズル部分を拡大した拡大断面図である。
【図6】図6は本発明の実施例2に係るピッチャー型浄水器の縦断面図である。
【図7】図7は本発明の実施例3に係るピッチャー型浄水器の縦断面図である。
【図8】図8は本発明の実施例4に係るピッチャー型浄水器の縦断面図である。
【図9】図9Aは実施例4に係るピッチャー型浄水器の部分上面図であり、図9Bは図8のIXB部分の拡大図である。
【図10】図10Aは実施例5のピッチャー型浄水器の部分拡大断面図であり、図10Bは図10Aの正面図である。
【図11】図11は本発明の実施例6に係るピッチャー型浄水器の縦断面図である。
【図12】図12Aは図11のXIIA部分の拡大図であり、図12Bは図12Aの変形後を示した図である。
【図13】図13は実施例7のピッチャー型浄水器を示した断面図である。
【図14】図14Aは図13のXVI部の拡大図であり、図14Bは図14Aの変形後を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
以下、図面を参照して本発明の最良の実施形態を説明する。但し、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するためのピッチャー型浄水器を例示するものであって、本発明をこのピッチャー型浄水器に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも等しく適応し得るものである。
【実施例1】
【0041】
図1〜図5を参照して、本発明の実施例1に係るピッチャー型浄水器を説明する。なお、図1は本発明の実施例1に係るピッチャー型浄水器の縦断面図、図2は図1のピッチャー型浄水器を切断する前の上面図、図3は図1の加圧ポンプ部分及び注水ノズル部分を拡大した断面図、図4は加圧ポンプ部分を拡大した拡大断面図、図5は図1の注水ノズル部分を拡大した拡大断面図である。
【0042】
本発明の実施例1に係るピッチャー型浄水器1は、図1、図2に示すように、上方が開口し比較的深底の容器本体2と、この容器本体の開口を塞ぐ蓋体6とを有し、この蓋体6に、注水ノズル手段21、浄水カートリッジ27及び加圧ポンプ装置11が装着された構成となっている。
【0043】
容器本体2は、所定の面積を有する略円形の底部2aと、この底部の周囲から上方へ所定高さ立設された側壁2bとを有し、側壁の上方が開口2cした比較的深底の容器となっている。側壁2bの一部に、数本の手指を挿入できる環状の取っ手3が設けられている。開口2c近傍の側壁には、その対向する位置にそれぞれ係止具5A、5Bが装着される突起部(図5参照)4が形成されている。これらの突起部4は、図5に示すように、側壁2bの外面から外方へ所定高さ突出し、該突起部の周方向に両端部にそれぞれ小突起4aが突出している。この容器本体2は、底部の直径が例えば184mm、側壁の高さが例えば247mmとなっている。この容器本体は、内部が若干加圧されるので剛性を有し、耐蝕性のある合成樹脂材などで形成されている。なお、この容器本体は、抗菌処理を施すのが好ましい。
【0044】
係止具5A、5Bは、同じ構造となっている。図5を参照して、一方の係止具5Aを説明する。この係止具5Aは、突起部の小突起4aに枢支される枢支部5aと、蓋体6の周縁に係止される係止部5bとを有し、枢支部5aが小突起4aに枢支されて、不図示のバネ体で係止部5bが蓋体6の周縁に係止・保持されるようになっている。
【0045】
図1〜図5を参照して、蓋体及びこの蓋体に装着される加圧ポンプ装置、注水ノズル手段及び浄水カートリッジを説明する。
【0046】
蓋体6は、図1に示すように、容器本体の開口2cを塞ぐ板状体からなる閉蓋7と、この閉蓋との間に所定の隙間をあけてその上方を覆う外装カバー32とを有し、合成樹脂成型体で形成されている。閉蓋7は、図3、図5に示すように、容器本体の開口2cを覆い側壁2bの頂端より外方へ突出するフランジ部7aと、側壁2b頂部の内壁面に内接する筒状突起7bとを有し、この筒状突起7bには、側壁2bの内壁面に内接する周囲に環状の凹状溝7が形成されて、この凹状溝7内にリング状シールパッキンPが装着されて、容器本体2が蓋体6で閉塞されたときに、容器本体の開口2cが閉蓋7で塞がれてシールパッキンPで密封される。
【0047】
この閉蓋7は、図1に示すように、略中央部に加圧ポンプ装置11が装着されるポンプ装着部A、この中央部から外方へ若干離れた、すなわち、取っ手3と反対側になる箇所に、注水ノズル手段21が装着されるノズル装着部B及び浄水カートリッジ27が装着されるカートリッジ装着部Cが設けられている。ノズル装着部Bとカートリッジ装着部Cとは、同じ箇所にあって閉蓋7の表裏面に設けられている。
【0048】
加圧ポンプ装置11は、ポンプ装着部Aに装着される。このポンプ装着部Aは、図1、図4に示すように、閉蓋7を構成する板状体を貫通した連通孔8と、この連通孔の周辺にあって板状体の表裏から上下方向へ所定長さ突出した筒状の第1、第2の筒状部9、10で形成されている。すなわち、第1の筒状部9は、板状体の表面から上方へ所定高さ立設されて、上端に所定の直径を有する開口9aを有し、内部に加圧ポンプ装置11の操作部品が収容される筒状体で形成されている。また、第2の筒状部10は、板状体の裏面から下方へ所定長さ垂下突出し、下端に開口9aより大きい開口10aを有し、ポンプパッキンPが収容される筒状体で形成されている。第1、第2の筒状部9、10は、閉蓋7と一体に形成されて、これらはポンプハウジングを構成している。なお、連通孔8は、特許請求の範囲の第1の連通孔となっている。
【0049】
加圧ポンプ装置11は、図4Aに示すように、ポンプパッキンPと、このポンプパッキンが取付けられて該ポンプパッキンを第2の筒状部10内で上下動させる所定長さのプッシュ棒12と、このプッシュ棒の頂部に装着されてコイル状スプリング14をプッシュ棒12に押込めて固定する固定具13と、この固定具を覆う押釦キャップ15と、コイル状スプリング14とで構成されている。
【0050】
プッシュ棒12は、一端にポンプパッキンPが取付けられるパッキン装着部12cと、コイル状スプリング14が装着されるスプリング装着部12aとを有し、これらのパッキン装着部12cとスプリング装着部12aとが連結部12bで結合されて、一体の成型体で形成されている。パッキン装着部12cは、第2の筒状部10の内径より若干小さい直径を有する小径筒状体からなり、この小径筒状体の外周囲に取付け具12dを介してポンプパッキンPが装着されている。このポンプパッキンPには、Yパッキンが使用されている。なお、この小径筒状体は、凹み穴、すなわち、図4図示の状態で、下方が開口し、この開口から連結部を底部とした穴となっている。ポンプパッキンPは、第2の筒状部10の内壁面に内接・摺動して、この摺動で筒状部10内部で空気を圧縮するようになっている。
【0051】
連結部12bは、第2の筒状部10の内径より若干小さく肉薄の環状体で形成されて、スプリング装着部12aとの連結側が閉蓋7の裏面に当接されるようになっている。プッシュ棒12とこのプッシュ棒に設けられたパッキン装着部12c、連結部12b及びポンプパッキンPでピストン、すなわちポンプ手段を構成している。なお、連結部12bが当接される閉蓋7の裏面には、環状の凹状溝7が形成されて、この凹状溝にシールパッキンPが装着されている。このシールパッキンPは、ピストン受けパッキンとなっている。スプリング装着部12aは、連結部12bから所定長さ延設されて、コイル状スプリング14の内径より小さい棒状体で形成されている。固定具13は、図4図示の状態で、下方が開口し頂部が閉鎖され、外径が第1の筒状体9の内径より若干小さい筒状体で形成されて、プッシュ棒12の頂部に固定される。押釦キャップ15は、図4図示の状態で、下方が開口し頂部が閉鎖されて開口の内径が第1の筒状体9の外径より若干大きい筒状体で形成されて、固定具13の頂部に固定される。
【0052】
また、第2の筒状部10は、閉蓋7の裏面から下方へ所定長さ垂下突出し、下端に開口9aより若干大きい開口10aを有する筒状体で形成されている。この筒状部10は、ポンプパッキンPが所定距離内壁面に内接しながら上下動できる長さになっている。開口10aには、逆止弁Vが装着されている。この逆止弁Vは、逆止弁パッキン17が収容される弁ハウジング16と、薄肉状の弾性体からなる逆止弁パッキン17と、この逆止弁パッキンを弁ハウジングに固定する弁蓋18とを有している。弁ハウジング16は、所定の肉厚及び開口10aを塞ぐ大きさの円盤状体からなり、図4Aに示した状態で、下方に逆止弁パッキン17が収容される凹み穴16aを設け、この凹み穴の底部に比較的小径の貫通孔16bが形成されている。弁蓋18は、比較的肉薄の板状体からなり、この板状体に表裏面を貫通する複数個の小孔18aが設けられ、弁ハウジングの凹み穴16aの開口に固定される。したがって、図4Bに示すように、加圧時には逆止弁パッキン17の外周縁が下向きに撓み、該パッキン17上部に設けた環状シーリング面17aと弁ハウジング16の内壁面に隙間16cが生じて、加圧空気が弁蓋18の小孔18aを通して容器本体2内に導入する。加圧停止時は該パッキン17上の環状シーリング面17aは容器本体2内の逆圧により弁ハウジング16の内壁面に圧着密封され、図4Aに示した状態に戻る。
【0053】
加圧ポンプ装置11の組立は、プッシュ棒12のパッキン装着部12cにポンプパッキンPを固定して、このプッシュ棒を連通孔8に挿通し、スプリング装着部12aにコイル状スプリング14を装着した後に、固定具13をプッシュ棒12の頂部に固定する。次いで、固定具13に押釦キャップ15を固定する。その後、第2の筒状部10の開口10aに逆止弁Vを固定して、筒状部内を密封して、組立を終了する。この加圧ポンプ装置によれば、ポンプ装着部がポンプハウジングで形成されるので、部品点数が少なくなり、加圧ポンプ装置の構成及び組立が簡単になる。
【0054】
この加圧ポンプ装置11の使用は、押釦キャップ15を下方へ押すと、プッシュ棒12はコイル状スプリング14のバネ力に抗して圧縮されて下方へ移動する。このプッシュ棒12の移動により、ポンプパッキンPが第2の筒状部10の内壁面に内接・摺動し、このとき、第2の筒状部10の開口10aが逆止弁Vで密封されているので、筒状部10内部の空気が圧縮される。この圧縮空気は、逆止弁Vを通して、容器本体2内へ送られる。押釦キャップ15の押圧を止めると、押釦キャップ15は、コイル状スプリング14のバネ圧縮力により上方へ移動するともに、筒状部10内には、筒状部10及びポンプパッキンPなどの隙間から、外気が入り込み、押釦キャップ15が元の状態へ復帰する。この復帰した状態で、再び、押釦キャップ15を下方へ押すと、上記の動作が行われて、容器本体2内へ圧縮空気が押し込まれる。この操作を繰り返して、容器本体2内へ圧縮空気が送られると、容器本体2内の内圧が高まり、容器内の原水は、後述する給水チューブ、浄水カートリッジを経て浄化されて、浄化された浄水は、注水ノズル手段を経て注水口から流出される。
【0055】
次に、図1、図5を参照して、注水ノズル手段及び浄水カートリッジを説明する。
【0056】
注水ノズル手段21及び浄水カートリッジ27は、ノズル装着部B及びカートリッジ装着部Cにそれぞれ装着される。ノズル装着部Bは、図5に示すように、閉蓋7を構成する板状体を貫通した連通孔8と、この連通孔の周辺にあって板状体の表面から所定長さ突出した筒状の第3の筒状部19とで形成されている。カートリッジ装着部Cは、連通孔8周辺にあって板状体の裏面から所定高さ突出した筒状の第4の筒状部20Aで形成されている。第3の筒状部19は、板状体の表面から所定高さ立設されて、所定の直径を有し上端が開口19aした筒状体で形成されている。この筒状部19には、注水ノズル手段21の連結管22が装着される。なお、連通孔8は、特許請求の範囲の第2の連通孔となっている。
【0057】
注水ノズル手段21は、第3の筒状部19に結合される連結管22と、この連結管の一端が連結されて他端が注水口となった吐出管26とで構成されている。
【0058】
連結管22は、一端に第3の筒状部19の開口19aに嵌入される差込部22a、他端に吐出管26が差込まれる開口22bを有し、内部に中空孔22、22が形成されて、差込部22a部分が略90度折曲された管体で形成されている。
【0059】
中空孔22内に逆止弁23が組み込まれる。この逆止弁23は、両端が開口し内部が中空な弁ハウジング24aと、この弁ハウジング内に収容される弁体25及びコイル状スプリングと、弁ハウジング内に弁体25及びコイル状スプリングを収容して、該ハウジングの一端開口を塞ぐ弁蓋24bとからなり、この弁蓋には不図示の流水孔が形成されている。
【0060】
逆止弁23の中空孔22への組み込みは、まず、開口22bから中空孔22の奥方向へ向かって、弁ハウジング24a、弁体25及びコイル状スプリングの順に挿入されて、コイル状スプリングが伸張した状態で弁蓋24bにより開口22bが塞がれる。この組立により、弁ハウジング24aの開口は、コイル状スプリングの伸張力により弁体25の弁部で閉塞される。この弁体25は、弁体25の後方にはガイド棒が連結されて、このガイド棒が弁蓋24bの中心孔に挿入されて、この孔内で移動されるようになっている。なお、コイル状スプリングはガイド棒で支持されている。
【0061】
次に、逆止弁23の動作について説明する。加圧ポンプ装置11の操作により容器本体2内が加圧されると、容器本体2内から浄水カートリッジ27を通過した浄水により弁ハウジング24a内の弁体25の弁部が押圧される。そして、弁体25の弁部が押圧されることにより弁体25は弁ハウジング24a内をコイル状スプリングの伸張力に逆らい、ガイド棒に従って移動する。この弁体25が移動することによって弁ハウジング24aの開口に隙間ができ、その開口にできた隙間から、逆止弁23は浄水を注水ノズル手段21へ通過させることができる。また、容器本体2内の加圧が停止されると、弁ハウジング24a内のコイル状スプリングの伸張力により弁体25は押し戻され、弁ハウジング24aの開口は弁体25の弁部により閉塞され、逆止弁23は、浄水の通過を抑制することができる。
【0062】
吐出管26は、一端に連結管22に連結される差込部26a、他端に注水口26cを有し、内部に中空孔26、26が形成されて、注水口26cの部分が鈍角に折曲された管体で形成されている。注水口に漏水止めキャップCaが装着される。ここで、外部からの
逆汚染を防ぎ浄水出口を衛生的に保つためには、該キャップCa、および注水ノズル手段21の内壁面と逆止弁23等の接水部材としては銀添着その他の抗菌処理を施した材質が望ましい。
【0063】
カートリッジ装着部Cは、図1、図5に示すように、連通孔8の周辺にあって閉蓋7の裏面から所定高さ下方へ突出した筒状の第4の筒状部20Aと、この筒状部の外壁から若干離し該筒状部の周囲を囲むリング状突起20Bとで形成されている。
【0064】
第4の筒状部20Aは、閉蓋の裏面から所定高さ下方へ立設されて、所定の直径を有し図5図示の状態で下端が開口20aした筒状体で形成されている。この筒状部20Aには、浄水カートリッジ27が装着される。また、リング状突起20Bは、閉蓋7の裏面から所定高さ下方へ突出した突起からなり、この突起にカートリッジ結合リングRが固定されるようになっている。
【0065】
浄水カートリッジ27は、内部に中空孔を有する筒状のカートリッジ容器28と、このカートリッジ容器内に充填された浄化部材29とを有し、筒状カートリッジ容器28は、一端にカートリッジ装着部Cに結合される結合部及び他端に原水流入孔が形成されている。
【0066】
カートリッジ容器28は、一端にカートリッジ装着部Cに結合される結合部28A、他端に開口28bを有し、内部が中空28Bで所定の長さを有する筒状ケースからなり、開口28bが蓋キャップ30で閉塞されている。結合部28Aは、第4の筒状部20Aの筒状体に差込内部に流通孔281を有する差込部28aと、この差込部の近傍にあってカートリッジ結合リングRで固定されるリング突起28cとで構成されている。
【0067】
蓋キャップ30は、開口28bを塞ぐ円盤状蓋体からなり、略中央部に流通孔30が形成されている。この蓋キャップ30は、流通孔31に連通する貫通孔を有する筒状管30aが、図1で裏面側に形成されている。浄化部材29は、多孔質中空糸カートリッジ29aと、ろ過剤カートリッジ29bとで構成されている。浄水カートリッジ27は、内部に浄化部材29が収容された後に、開口28bを蓋キャップ30で閉蓋して、この蓋キャップ30の筒状管30aに所定長さの給水チューブ31が装着される。この給水チューブ31は、内部に流通孔31を有し、その長さは容器本体2の底部2aに到達する長さが好ましい。
【0068】
閉蓋7は、ポンプ装着部A及びノズル装着部Bにポンプ装置11及び注水ノズル手段21が装着された状態で、外装カバー32で覆われる。この外装カバーは、化粧カバーからなり、閉蓋と一体又は別体に構成されている。
【0069】
このピッチャー型浄水器によれば、容器内の原水は、注水時にのみ浄化されるので、新鮮な浄水を注水することができる。すなわち、容器内の原水は、加圧ポンプ装置の操作により、注水時にのみ浄水カートリッジで浄化されるので、従来技術の課題、例えば浄水貯留による水質変化或いは浄化時間が掛かるなどの課題が解決できる。また、蓋体に、主要部品の加圧ポンプ装置、浄水カートリッジ及び注水ノズル手段が配設されているので、部品の扱い及びメンテナンスなどが簡単になる。特に、加圧ポンプ装置は、蓋体の略中央部に配設すると、浄化・注水操作を安定した状態でできる。さらに、蓋体と容器開口とが密封手段で開閉自在に結合され、また、注水ノズル手段に漏水防止手段が設けられているので、転倒しても容器内部の水が漏出することなく、しかも横倒した状態で冷蔵庫などに収容して容器内部の水を冷却できる。また、ポンプ装着部がポンプハウジングで形成されるので、部品点数が少なくなり、加圧ポンプ装置の構成及び組立が簡単になる。さらに、注水ノズル手段及び浄水カートリッジは、ノズル装着部及びカートリッジ装着部から取外しができるので、注水ノズル手段及び浄水カートリッジの洗浄、メンテナンス或いは交換が容易になる。さらにまた、注水ノズル手段に逆止弁が設けられているので、漏水を防止できる。また、この逆止弁は、着脱自在な管内に収容されているので、逆止弁の管内への組込み、取外しが簡単になる。さらにまた、浄水カートリッジは、内部に中空孔を有する筒状のカートリッジ容器と、このカートリッジ容器内に充填された浄化部材とを有し、筒状のカートリッジ容器は、一端にカートリッジ装着部に前記結合手段で連結される結合部及び他端に原水流入孔が形成されているので、蓋体から浄水カートリッジの取外しが簡単にできる。
【0070】
さらにまた、閉蓋には、ポンプ装着部及びノズル装着部などが設けてられているが、これらが化粧カバーで覆われるので、見苦しさを解消できデザイン性が向上する。
【実施例2】
【0071】
図6を参照して、本発明の実施例2に係るピッチャー型浄水器を説明する。なお、図6は本発明の実施例2に係るピッチャー型浄水器の縦断面図である。
【0072】
本発明の実施例2に係るピッチャー型浄水器1Aは、上記ピッチャー型浄水器1と外装カバー32の構成が一部異なるのみで、他の構成が同じになっているので、共通する構成には同じ符号を付して説明を省略し、異なる構成を説明する。
【0073】
ピッチャー型浄水器1Aは、外装カバー32の注水ノズル手段21の部分32aが支軸33で開閉自在に形成されている。このピッチャー型浄水器1Aによると、外装カバーは、ノズル装着部分が開閉自在に構成されているので、この部分から注水ノズル手段の取外しが可能になり、この注水ノズル手段の洗浄、メンテナンス或いは交換が容易になる。
【実施例3】
【0074】
図7を参照して、本発明の実施例3に係るピッチャー型浄水器を説明する。なお、図7は本発明の実施例3に係るピッチャー型浄水器の縦断面図である。
【0075】
本発明の実施例3に係るピッチャー型浄水器1Bは、上記ピッチャー型浄水器1Aと注水ノズル手段の構成が異なるのみで、他の構成が同じになっているので、共通する構成には同じ符号を付して説明を省略し、異なる構成を説明する。
【0076】
ピッチャー型浄水器1Bは、ピッチャー型浄水器1Aの注水ノズル手段21に代えて注水ノズル手段21Aを備え、この注水ノズル手段21Aは、浄水ホース34で構成されている。この浄水ホース34は、内部に中空孔を有する所定長さ内部ホース35が外皮36で被覆されたものからなり、外皮の一端がノズル装着部Bに結合される結合部を有し、他端が注水口となり、この注水口に漏水止めキャップCaが装着されている。このピッチャー型浄水器1Bによれば、注水ノズル手段21Aを簡単に構成できる。なお、漏水止めキャップCaおよび注水ノズル手段21A(浄水ホース34)の接水面はいずれも抗菌性を付与した材質であることが衛生面では望ましい。
【実施例4】
【0077】
次に、図8、図9を参照して、本発明の実施例4に係るピッチャー型浄水器を説明する。なお、本発明の実施例4のピッチャー型浄水器1Cは、実施例1又は2のピッチャー型浄水器1、1Aに比べ漏水防止手段の構造が異なること意外は、実施例1及び2のピッチャー型浄水器1、1Aと同じ構造であるので、実施例1及び2のピッチャー型浄水器1、1Aと同一の構造のものについては同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。また、図8に示す実施例4のピッチャー型浄水器1Cは実施例2のピッチャー型浄水器1Aを基とした場合の図を示しているが、実施例1のピッチャー型浄水器1についても適用可能である。
【0078】
図8に示すように、実施例4のピッチャー型浄水器1Cの漏水防止手段には、実施例1及び2のピッチャー型浄水器1、1Aに設けられた逆止弁23に代えて、開閉切替手段37が連結管22'に設けられている。
【0079】
この、開閉切替手段37は、切替ローター38と切替ハンドル39で構成されている。切替ローター38は、有底筒状の円筒形をしており、側面38bには開孔42を有している。そして、切替ローター38は、連結管22Aの角部に配置され、連結部22Aの入口部22Aaと切替ローター38の側面38b、及び出口部22Abと切替ローター38の筒状の開口部38aとが接している。また、切替ローター38は、ローター押え板40で注水ノズル手段21Cの連結部22A内に固定されている。
【0080】
また、切替ハンドル39は、切替ハンドル39の中央をビス41を用いて外装ケース32及び切替ローター38と接続されている。切替ハンドル39は、ビス41を中心として対称的に2枚のハンドル部39aが形成されており、このハンドル部39aを操作することで、開閉切替手段37の止水と注水の切替を行うことができる。なお、切替ローター38と連結管22Aの出口部22Abとの間には、弁座パッキン43が介されている。
【0081】
次に、この開閉切替手段37の使用方法を説明する。まず、切替ハンドル39を操作し止水の位置、すなわち切替ローター38に形成された開孔42が連結管22Aの出口部22Abに連通しない位置に切替ローター38を回転させる。このとき、切替ハンドル39は任意の角度、例えば90°回転させるごとに止水と注水が切替わるようにしてもよいが、開口の大きさによりこの角度は変更可能である。さらに、止水と注水が切替わったことが分かるような構造、例えば、止水と注水が切替わる位置に小さな凹凸を設けることで音や感触で分かるようにしてもよい。また、任意の角度、例えば、90°以上回転しないようにし、一定間隔で往復するようにしてもよい。
【0082】
次に、切替ローター38を止水の位置にしたら、加圧ポンプ装置11を操作し、容器本体2内に空気を送り込み容器本体2内の圧力を上昇させる。このとき、切替ローター38が止水の位置にあることにより、容器本体2内は密閉状態となり、容器本体2内の圧力を上昇させることができる。
【0083】
次に、容器本体2内の圧力が上昇したら、切替ハンドル39を注水の位置に操作し、切替ローター38に形成された開孔42を連結管22Aの出口部22Abと連通させる位置に切替ローター38を回転させる。すると、上昇した容器本体2内の圧力により、容器本体2内の水を注水させることができる。
【0084】
すなわち、実施例4のピッチャー型浄水器1Cは、この開閉切替手段37を備えることにより、実施例1〜3のピッチャー型浄水器に使用した逆止弁23と異なり、止水と注水が使用者の判断で行うことができる。
【0085】
また、あらかじめ加圧ポンプ装置11を操作し容器本体2内の圧力を上昇させておくことで、給水が必要な時に切替ハンドル39を操作することにより、必要な量の給水が可能となり、使用者の利便性が向上する。
【0086】
さらに、切替ローター38を止水の位置にすることで、容器本体2内の水が漏れることを抑制することができるので、冷蔵庫等での横置きも可能である。
【実施例5】
【0087】
次に、図10を参照して本発明の実施例5のピッチャー型浄水器について説明する。なお、本発明の実施例5のピッチャー型浄水器1Dは、実施例4のピッチャー型浄水器1Cに比べ漏水防止手段としての開閉切替手段37の配置構造が異なること以外は、実施例4のピッチャー型浄水器1Cと同じ構造であるので、実施例4のピッチャー型浄水器1Cと同一の構造のものについては同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0088】
図10A及び図10Bに示すように実施例5のピッチャー型浄水器1Dの開閉切替手段37は、実施例4のピッチャー型浄水器1Cの開閉切替手段37が上面の外装カバー32に、設けられているのに対し、注水ノズル手段21Dの正面に設けられている。なお、注水ノズル手段21Dには、図10Aに示すように、連結部と吐出部が一体形成されている連絡吐出部22Bが備えられている。
【0089】
このような構造にすることで、切替ハンドル39の操作を注水ノズル手段21Dの正面側から操作できるようになる。そのため、使用者の使い勝手や用途に応じたピッチャー型浄水器を提供することができる。
【0090】
なお、実施例5では、切替ハンドル39は注水ノズル手段21Dの正面に設けられているが、これに限らず、注水ノズル手段の側面側に設けてもよい。
【0091】
また、実施例5の注水ノズル手段21Dには、図10Aに示すように、泡沫機能を有する部品48、例えば、メッシュ状の泡沫リングが装着されている。これにより、注水時の乱射等を抑制することができる。なお、この泡沫機能を有する部品は公知であるため、詳細な説明は省略する。
【実施例6】
【0092】
次に、図11、図12を参照して本発明の実施例6のピッチャー型浄水器について説明する。なお、本発明の実施例6のピッチャー型浄水器1Eは、実施例4のピッチャー型浄水器1Cに比べ閉蓋7に内圧調整ポンプ44Aが設けられていること以外は、実施例4のピッチャー型浄水器1Cと同じ構造であるので、実施例4のピッチャー型浄水器1Cと同一の構造のものについては同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0093】
実施例6では、図11に示すように、実施例4のピッチャー型浄水器1Cの閉蓋7に内圧調整ポンプ44Aが設けられており、内圧調整ポンプ44Aは容器本体2内に配置されている。なお、実施例6のピッチャー型浄水器1Eでは、内圧調整ポンプ44Aは蛇腹状に形成されたものを使用しているが、ポンプの形状はこれに限られない。
【0094】
まず、内圧調整ポンプ44Aの構造及び取付け方法について説明する。この内圧調整ポンプ44Aは、蛇腹状の内圧調整ポンプ本体(以下、単にポンプ本体という)44Aaとポンプ本体44Aaの上部に設けられた内圧調整ポンプの首部(以下、単に首部という)44Abとで構成されている。さらに、この首部44Abには、螺合するための図示省略する螺旋状の切れ込みが形成されている。
【0095】
一方、閉蓋7には、内圧調整ポンプ44Aを設置するために、凸状の内圧調整ポンプ設置部45が設けられている。この内圧調整ポンプ設置部45には、首部44Abの螺旋状の切れ込みと螺合するための切れ込みが形成されている。そして、加圧調整ポンプ44Aは、首部44Abと閉蓋7の内圧調整ポンプ設置部45とを螺合させることで、内圧調整ポンプ44A内を密閉状態としたまま取付けることができる。
【0096】
次に、この内圧調整ポンプ44Aと開閉切替手段37及び加圧ポンプ装置11との関連を説明する。
【0097】
まず、開閉切替手段37の切替ハンドル39を操作し、切替ローター38を止水の位置に回転させ、容器本体2内を密閉状態にし、加圧ポンプ装置11を操作し容器本体2内の圧力を上昇させる。以上のことは、実施例4での説明と同様であるので、詳細な説明は省略する。このとき、実施例4のピッチャー型浄水器1Cと比べ、図12Aに示すように容器本体2内に内圧調整ポンプ44Aが設けられていることにより、容器本体2内を加圧すると、内圧調整ポンプ44Aも矢印に示すように加圧される。これにより図12Bに示すように、内圧調整ポンプ44Aが縮むことで内圧調整ポンプ44A内の圧力もさらに上昇する。このため、容器本体2内全体の圧力は、容器本体2内のみを加圧する場合に比べ高くすることができるので、内圧調整ポンプ44Aは、内圧上昇の補助的役割を果たすこととなる。
【0098】
一方、注水時には、容器本体2内の圧力が開放されるとともに内圧調整ポンプ44A内の圧力も開放される。これにより、注水時の圧力をより強くし、また、より長時間にわたり圧力を保つことができるので、内圧調整ポンプ44Aが注水する圧力の補助的役割を果たすこととなる。
【0099】
さらに、この内圧調整ポンプ44Aを容器本体2内に設けることで、加圧時に、内圧調整ポンプが縮むことにより、容器本体2に加圧の衝撃が伝わることを緩和し、容器本体2等の破損の抑制にもなる。これは、特に、加圧ポンプ手段11を勢いよく急激に操作してしまったときに有効である。
【0100】
さらに、内圧調整ポンプ44Aを蛇腹状にすることにより、内圧調整ポンプ44Aの伸縮が容易となるので、上記内圧調整ポンプ44Aを備えた効果をより効率的に行うことができる。
【0101】
また、この内圧調整ポンプは上述したように着脱自在であるので、洗浄が可能であり衛生的に使用できる。さらに、内圧調整ポンプは抗菌性を付与した材質であることが衛生面ではさらに望ましい。
【実施例7】
【0102】
次に、図13、図14を参照して本発明の実施例7のピッチャー型浄水器について説明する。なお、本発明の実施例7のピッチャー型浄水器1Fは、実施例6のピッチャー型浄水器1Eに比べ閉蓋7に設けられた内圧調整ポンプ44Aの配置及び構造が異なること以外は、実施例6のピッチャー型浄水器1Eと同じであるので、実施例6のピッチャー型浄水器1Eと同一の構造のものについては同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0103】
実施例7のピッチャー型浄水器1Fに設けられた内圧調整ポンプ44Bは、図13、図14Aに示すように、実施例6の内圧調整ポンプ44Aとは、上下逆向きに設置されている。
【0104】
まず、この内圧調整ポンプ44Bの構造及び取付け方法について説明する。実施例7の内圧調整ポンプ44Bは、実施例6の内圧調整ポンプ44Aと比べ、略同じ構造となっているが、内圧調整ポンプ本体(以下、単にポンプ本体という)44Baの首部44Bbとは反対側の底部に、環状の突起44Bcが設けられている。この環状の突起44Bcは後述するポンプスプリング47を嵌め込む部分であり、この環状の突起44Bcはポンプスプリング47が嵌め込める大きさで形成されている。
【0105】
また、内圧調整ポンプ44Bの取付けは、まず、上記実施例6と同じように、内圧調整ポンプの首部44Bbと閉蓋7に設けられた内圧調整ポンプ設置部46とを螺合して行われる。
【0106】
このとき、閉蓋7に形成される内圧調整ポンプ設置部46は、実施例6の内圧調整ポンプ設置部45とは対称的に凹状に形成されている。さらに、この内圧調整ポンプ設置部45の凹状の底部には、内圧調整ポンプ44Bと連通する通気孔46aが設けられている。また、実施例7のピッチャー型浄水器1Fには、外装カバー32の内側に、ポンプスプリング47が嵌め込める大きさの環状の突起32bが形成されている。さらに、外装カバー32と閉蓋7との間には、内圧調整ポンプ44Bが設置されるための空間44BSが、外装カバー32から内側へ突出した環状の壁32cにより形成されている。
【0107】
次に、内圧調整ポンプ44Bの取付けについて説明する。まず、内圧調整ポンプ44Bを内圧調整ポンプ設置部46に螺合した後、内圧調整ポンプ設置部46の凹状の底部に設けられた内圧調整ポンプ44Bと連通する通気孔46aを通してポンプ本体44Ba内の空気を排出し、ポンプ本体44Baを押し縮める。そして、この押し縮められたポンプ本体44Baの底部に設けられた環状の突起44Bcに合わせてポンプスプリング47を嵌め込み、さらに外装カバー32の内側に設けられたポンプスプリング32が嵌め込める大きさの環状の突起32bにポンプスプリング47を嵌め込み、その後、外装カバー32を装着させる。これにより、内圧調整ポンプ44Bとポンプスプリング47は図14Aに示すように設置される。
【0108】
次に、実施例7の内圧調整ポンプの動作について説明する。まず、切替ハンドル39を回転させ、切替ローター38を止水の位置にし、加圧ポンプ装置11を操作し、容器本体2内を加圧状態とする。なお、これらの工程は、実施例6と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0109】
この加圧状態において、実施例7の内圧調整ポンプ44Bは、通気孔46aから加圧ポンプ装置11からの空気を矢印で示すように取り入れ、押し縮められていたポンプ本体44Baはポンプスプリング47のバネ力に逆らい伸長し、ポンプスプリング47を押し戻した図14Bに示した状態となる。
【0110】
実施例7のピッチャー型浄水器1Fでは、内圧調整ポンプ44Bを設けたことにより、容器本体2内の加圧時に、容器本体2内の空気を通気孔46aを通すことでポンプ本体44Baが伸長するので、空気を滑らかに内圧調整ポンプ44B内に取り込むことができ、加圧も滑らかに行えるので、容器等の負担を軽減することができる。さらに、ポンプ本体44Baの伸縮を補助するポンプスプリング47を併用することにより、実施例6のピッチャー型浄水器1Eの内圧調整ポンプ44Aに比べ、加圧時の容器衝撃及び加圧抵抗、又は注水時の乱射等を、より緩和することができ、使用者に対してもソフトな感覚を与えることができる。
【0111】
また、ポンプスプリング47を備えることで、注水時にこのポンプスプリング47の伸張力も加わり、注水を向上並びに持続させることができる。
【0112】
なお、実施例6、7のピッチャー型浄水器は、実施例4のピッチャー型浄水器に加圧調整ポンプを設けた例を示したが、もちろん実施例5のピッチャー型浄水器に加圧調整ポンプを設けてもよい。
【0113】
さらに、加圧調整ポンプは、実施例1〜3のピッチャー型浄水器に設けてもよい。このとき、容器本体内は加圧状態にはならないが、加圧ポンプ装置の急激な操作による容器本体内の圧力の過剰な変化を吸収し、容器本体等の破損を抑制することができる。
【0114】
また、実施例5では図10Aに示したように、注水時の水の乱射をより抑制するために、注水ノズル手段の先端に泡沫機能を有する部品、例えばメッシュ状の泡沫リングを装着しているが、これは、他の実施例1〜4、6、7のピッチャー型浄水器にも適用することができる。
【符号の説明】
【0115】
1、1A〜1F ピッチャー型浄水器
2 容器本体
3 取っ手
5A、5B 係止具
6 蓋体
7 閉蓋
連通孔(第1の連通孔)
連通孔(第2の連通孔)
9 第1の筒状部
10 第2の筒状部
19 第3の筒状部
20A 第4の筒状部
21、21A、21C、21D 注水ノズル手段
22 連結管
23 逆止弁
26 吐出管
27 浄水カートリッジ
28 カートリッジ容器
29 浄化部材
29a 多孔質中空糸カートリッジ
29b ろ過剤カートリッジ
31 給水チューブ
37 開閉切替手段
38 切替ローター
39 切替ハンドル
40 ローター押え板
41 ビス
42 開孔
43 弁座パッキン
44A、44B 内圧調整ポンプ
45、46 内圧調整ポンプ設置部
46a 通気孔
47 ポンプスプリング
A ポンプ装着部
B ノズル装着部
C カートリッジ装着部
V 逆止弁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上方に開口が設けられた有底の容器と、前記容器開口を塞ぐ蓋体と、前記容器内に収容されて原水を浄化する浄水カートリッジとを備え、
前記蓋体は、前記容器開口を塞ぐ板状体からなる閉蓋を有し、該閉蓋は、その表裏面を貫通して前記容器内へ連通する2個の第1、第2の連通孔が穿設されて、前記第1の連通孔を含めた箇所に前記閉蓋と一体形成のポンプ装着部が設けられ、前記ポンプ装着部に加圧ポンプ装置が装着され、前記第2の連通孔を含めた箇所の前記閉蓋の表面側に前記閉蓋と一体形成のノズル装着部に漏水防止手段を有する注水ノズル手段及び前記閉蓋の裏面側に前記閉蓋と一体形成のカートリッジ装着部に前記浄水カートリッジが装着されて、該蓋体と前記容器開口とが密封手段を介して開閉自在に結合されていることを特徴とするピッチャー型浄水器。
【請求項2】
前記ポンプ装着部は、ポンプハウジングで形成されて、前記ポンプハウジング内に前記加圧ポンプ装置を構成するポンプ操作部及び該ポンプ操作部に連結されたポンプ手段が組み込まれていることを特徴とする請求項1に記載されたピッチャー型浄水器。
【請求項3】
前記注水ノズル手段及び前記浄水カートリッジは、前記ノズル装着部及び前記カートリッジ装着部にそれぞれ着脱自在な結合手段で結合されていることを特徴とする請求項1に記載のピッチャー型浄水器。
【請求項4】
前記注水ノズル手段は、一端に注水口及び他端に開口を有し内部が中空の吐水管と、前記ノズル装着部に連結され両端が開口し内部が中空の連結管とを有し、前記吐水管と前記連結管とが着脱自在な結合手段で結合されて、前記吐水管或いは前記連結管の何れか一方の管内に前記漏水防止手段を構成する逆止弁が収容されていることを特徴とする請求項1に記載されたピッチャー型浄水器。
【請求項5】
前記浄水カートリッジは、内部に中空孔を有する筒状のカートリッジ容器と、前記カートリッジ容器内に充填された浄化部材とを有し、前記筒状のカートリッジ容器は、一端に前記カートリッジ装着部に前記結合手段で連結される結合部及び他端に原水流入孔が形成されていることを特徴とする請求項1又は3に記載のピッチャー型浄水器。
【請求項6】
前記蓋体は、前記閉蓋と、前記閉蓋の表面との間で所定の隙間をあけて該閉蓋を覆う化粧カバーとからなり、前記ポンプ装着部及び前記ノズル装着部が前記化粧カバーで覆われていることを特徴とする請求項1に記載のピッチャー型浄水器。
【請求項7】
前記化粧カバーは、前記ノズル装着部分が開閉自在に構成されていることを特徴とする請求項6に記載のピッチャー型浄水器。
【請求項8】
前記漏水防止手段は、注水と止水の切替が可能な開閉切替手段で構成されており、前記開閉切替手段が止水の状態にあるときは、前記容器内は密閉されていることを特徴とする請求項1又は4に記載のピッチャー型浄水器。
【請求項9】
前記容器内には、前記容器内の内圧を調整するポンプが前記閉蓋に備えられていることを特徴とする請求項1又は8に記載のピッチャー型浄水器。
【請求項10】
前記ポンプは、蛇腹状に形成されていることを特徴とする請求項9に記載のピッチャー型浄水器。
【請求項11】
前記ポンプは、前記閉蓋に着脱自在に設けられていることを特徴とする請求項9又は10に記載のピッチャー型浄水器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−247129(P2010−247129A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−102334(P2009−102334)
【出願日】平成21年4月20日(2009.4.20)
【出願人】(000149309)ジョプラックス株式会社 (19)
【Fターム(参考)】