説明

ピリジル置換ピラゾールを調製するための方法

本発明は、アセチレンケトンをピリジルヒドラジン誘導体と反応させて1−ピリジル置換ジヒドロ−1H−ピラゾールを形成させる段階、続いて前記ピラゾールを反応させて脱水によって1−ピリジル置換トリハロゲンメチルピラゾールを形成させる段階、および続いて前記ピラゾールを加工する段階を含む、1−ピリジル置換ピラゾールを製造するための方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アセチレンケトンをヒドラジン誘導体と反応させて1−ピリジル置換ジヒドロ−1H−ピラゾールを得る段階、水の脱離によってこれらをさらに反応させて1−ピリジル置換トリハロメチルピラゾールを得る段階、およびこれらをさらに加工する段階を含む、1−ピリジル置換ピラゾールを調製するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
1−ピリジル置換ピラゾールおよびジヒドロ−1H−ピラゾールは、殺虫剤としての使用を見出し得るアントラニルアミドを調製するための有用な中間体である。
【0003】
1,3−ジカルボニルまたは対応する1,3−ビス−求電子試薬を、モノアルキルまたはアリールヒドラジンと反応させることでピラゾールを形成することを記載した文献が既にある(Synthesis 2004,Nl.pp43−52)。しかしながら、モノアルキルまたはモノアリールヒドラジンの場合、生成物は、位置異性体のピラゾールの混合物であると報告されている(Tetrahedron 59(2003),2197−2205;Martins et al.,T.L.45(2004)4935)。一方の位置異性体のみを得ようとする試みは失敗した(JOC 2007,72822 8243−8250)。さらに、トリフルオロメチルピラゾールを調製するための方法を記載した文献がある(WO2003/016282)。さらに、DIBALまたはLiAlHでジエステルを還元することによって対応するピラゾールが得られるという、(het)アリール置換ピラゾールの調製方法が記載されている(WO2007/144100)。しかしながら、非常に低い温度が求められ、DIBALの使用は不経済である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2003/016282号
【特許文献2】国際公開第2007/144100号
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】Synthesis 2004,Nl.pp43−52
【非特許文献2】Tetrahedron 59(2003),2197−2205
【非特許文献3】Martins et al.,T.L.45(2004)4935
【非特許文献4】JOC 2007,72822 8243−8250
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、本発明の目的は、上記の不利な点がない1−ピリジル置換ピラゾール誘導体および1−ピリジル置換ジヒドロ−1H−ピラゾールを調製するための、新規で経済的に実施可能な方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に基づき、一般式(I)
【0008】
【化1】

(式中、
はアルコキシ、ヒドロキシル、アリールオキシ、アルキルアリールオキシ、アルキル、シクロアルキル、ハロゲンであり、
はヒドロキシル、アルコキシ、アリールアルコキシ、アルキルチオ、塩素、臭素、フッ素、ヨウ素、O−(C=O)アルキル、O−(C=O)O−アルキル、OSOアルキル、OSOPh、OSO−ハロアルキル、OSO−アリールである。)のピリジル置換ピラゾール誘導体を調製するための方法であって、
式(II)
【0009】
【化2】

(式中、
は(C−C)−アルキル、アリール、ベンジル、テトラヒドロピラン、(C=O)−アルキル、(C=O)−O−アルキル、Si(アルキル)から選択される保護基であり、
および、Xはハロゲンである。)のアセチレンケトンを、式(III)
【0010】
【化3】

(式中、
はハロゲン、CN、NO、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、ハロシクロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノである。)のヒドラジノピリジンと反応させて、式(IV)
【0011】
【化4】

(式中、X、R、Rはそれぞれ上記に定義される。)の1−ピリジル置換ジヒドロ−1H−ピラゾールを得ること、
単離を行わずに、後者を、水の脱離によって、式(V)
【0012】
【化5】

(式中、X、R、Rはそれぞれ上記に定義される。)の1−ピリジル置換トリハロメチルピラゾールに場合によりさらに変換すること、
一般式(V)のこれらの化合物を、HSOの追加によって、例えば、式(VI)
【0013】
【化6】

(式中、R、Rはそれぞれ上記に定義される。)のピラゾールカルボン酸に変換すること、
後者を、保護基Rを分離した後に、式(VII)
【0014】
【化7】

(式中、Rは上記に定義される。)のヒドロキシメチルピラゾール酸に変換すること、
および、後者を、式(I)
【0015】
【化8】

の化合物に変換することを特徴とする、方法によって、目的を達成した。
【0016】
驚くべきことに、式(II)のアセチレンケトンと式(III)のヒドラジノピリジンの位置選択的反応が見られ、従来技術で報告されている不利な点は見られない。例えば、5−(アルコキシまたはベンジルオキシ)−1,1,1−トリクロロペント−3−イン−2−オンをヒドラジンピリジンと反応させると、高収率で、所望の3−[ベンジルオキシメチル]−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−5−(トリクロロメチル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−5−オルまたは3−[メチルオキシメチル]−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−5−(トリクロロメチル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−5−オルのみが得られる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明による方法を、以下のスキーム(I)によって説明することができる:
【0018】
【化9】

スキーム(I)
【0019】
式(VII)の化合物の式(I)の化合物への変換を、以下のスキーム(II)を用いた例によって説明する。
【0020】
【化10】

(式中、Rは上記に定義される。)
スキーム(II)
【0021】
一般的な定義
本発明に関連して、用語「ハロゲン」(X)は、他に定義される場合を除き、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素からなる群から選択される要素を含み、好ましくはフッ素、塩素および臭素を使用し、特に好ましくはフッ素および塩素を使用する。置換基は単一または多置換のものであってよく、多置換の場合、置換基は同じかまたは異なるものであってよい。
【0022】
1つ以上のハロゲン原子(−X)(=ハロアルキル基)で置換されているアルキル基は、例えば、トリフルオロメチル(CF)、ジフルオロメチル(CHF)、CCl、CFCl、CFCH、ClCH、CFCClから選択される。
【0023】
本発明に関連して、アルキル基は、別に定義される場合を除き、直鎖または分枝鎖炭化水素基である。
【0024】
アルキルおよびC−C12−アルキルの定義は、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチルおよびt−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、1,3−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、n−ヘプチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシルの意味を包含する。
【0025】
本発明に関連して、別に定義される場合を除き、シクロアルキル基は、環状飽和炭化水素基である。
【0026】
本発明に関連して、別に定義される場合を除き、アリールアルキル基およびアリールアルコキシ基は、アリール基で置換されているアルキルまたはアルコキシ基であり、ここで、該アルキルまたは該アルコキシ基は、アルキレン鎖を有していてもよい。具体的には、アリールアルキルの定義は、例えば、ベンジルおよびフェニルエチルの意味を包含し、アリールアルコキシの定義は、例えば、ベンジルオキシの意味を包含する。
【0027】
本発明に関連して、別に定義される場合を除き、アルキルアリール基(アルカリル基)およびアルキルアリールオキシ基は、アルキル基で置換されているアリール基またはアリールオキシ基であり、ここで、該アリール基または該アリールオキシ基は、C1−8−アルキレン鎖を有していてもよく、アリール骨格またはアリールオキシ骨格において、O、N、PおよびSから選択される1つ以上のヘテロ原子を有していてもよい。
【0028】
適切な場合には、本発明の化合物は、種々の可能な異性体形態、特に立体異性体、例えばEおよびZ、トレオおよびエリトロ、光学異性体、しかし適切な場合は互変異性体の混合物として存在してもよい。EおよびZ異性体の両方、トレオおよびエリトロ異性体、光学異性体、これらの異性体の任意の所望の混合物ならびに可能な互変異性体形態を開示し、特許請求の範囲に記載する。
【0029】
式(II)のプロパルギルエーテル
式(II)
【0030】
【化11】

(式中、Xはハロゲン、好ましくはフッ素、塩素またはBr、最も好ましくは塩素であり、
は(C−C)−アルキル、アリール、ベンジル、テトラヒドロピラン、(C=O)−アルキル、(C=O)−Oアルキル、Si(アルキル)、好ましくはベンジル、Si(Me)、フェニル、(C−C)アルキル、(C=O)O−tert−ブチル、より好ましくは(C−C)−アルキルおよびベンジルおよび(C=O)O−tert−ブチルから選択される保護基である。)によって、本発明による方法を実施する際に出発物質として用いられるプロパルギルエーテルは、一般用語に定義される。
【0031】
本発明に関連して適切な式(II)のアセチレンケトンの例は、5−(ベンジルオキシ)−1,1,1−トリクロロペント−3−イン−2−オン、5−(ベンジルオキシ)−1−ブロモ−1,1−ジクロロペント−3−イン−2−オン、5−(ベンジルオキシ)−1,1−ジクロロ−1−フルオロペント−3−イン−2−オン、5−(フェニルオキシ)−1,1,1−トリクロロペント−3−イン−2−オン、5−(ベンジルオキシ)−1,1,1−トリフルオロペント−3−イン−2−オン、5−(ベンジルオキシ)−1,1,1−トリクロロペント−3−イン−2−オン、1,1,1−トリクロロ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ペント−3−イン−2−オン、5−(トリメチルシリルオキシ)−1,1,1−トリクロロペント−3−イン−2−オン、5−(メチルオキシ)−1,1,1−トリクロロペント−3−イン−2−オンである。
【0032】
アセチレンケトンを調製するための方法は、従来技術、例えば、THL45(2004),4935−4938;JOC2002,67,9200−9209に記載されている。
【0033】
一般式(III)のヒドラジノピリジン
本発明に用いられるヒドラジノピリジンは、一般式(III)
【0034】
【化12】

(式中、
はハロゲン、CN、NO、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、ハロシクロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノであり、
は、好ましくはハロゲン、CN、NO、(C−C)−アルキル、ハロ(C−C)−アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシであり、
は、より好ましくはF、塩素、臭素、ヨウ素、CN、(C−C)−アルキル、ハロ(C−C)−アルキル、ハロ(C−C)アルコキシであり、
は、最も好ましくはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素、特に塩素である。)の化合物である。
【0035】
本発明に関連して適切なヒドラジノピリジンの一例は、3−クロロ−2−ヒドラジノピリジンである。
【0036】
工程(1)
本方法の第一の実施形態では、式(II)の2−アシル化プロパルギルエーテルを式(III)のヒドラジノピリジンと最初に反応させる。その後、工程(1)で形成される中間体を、水の脱離によって、式(V)の5−トリハロメチルピラゾール誘導体に変換する(工程2)。
【0037】
【化13】

(式中、X、R、Rはそれぞれ上記に定義される。)
【0038】
式(III)のヒドラジノピリジンを用いた式(II)のプロパルギルエーテルの環化が高い位置選択性で進行し、式(IV)の所望の位置異性体のみが形成されることは驚くべきことであると考えられる。式(IV)および(V)の化合物は新規である。
【0039】
本発明の工程段階(1)は、好ましくは−20℃から+100℃の温度範囲内、より好ましくは−10℃から+70℃の温度で実施される。
【0040】
本発明の工程段階(1)は、一般的には、標準気圧下で実施される。または、しかしながら、水を除去するために、減圧下で行うことも可能である。
【0041】
反応時間は重要ではなく、バッチサイズおよび温度に従って、数分から数時間の範囲内で選択することができる。
【0042】
本発明の工程段階の実施において、式(II)のプロパルギルエーテル1molを、0.8molから1.5mol、好ましくは0.9molから1.2mol、より好ましくは等モル量の式(III)のヒドラジノピリジンと反応させる。
【0043】
適切な溶媒は、例えば、脂肪族、脂環式または芳香族炭化水素、例えば、石油エーテル、n−ヘキサン、n−ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレンまたはデカリンおよびハロゲン化炭化水素、例えば、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ジクロロメタン、クロロホルム、テトラクロロメタン、ジクロロエタンまたはトリクロロエタン、エーテル類、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、メチルtert−アミルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタンまたはアニソール;ニトリル類、例えば、アセトニトリル、プロピオニトリル、n−ブチロニトリル、イソブチロニトリルまたはベンゾニトリル;アミド類、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルホルムアニリド、N−メチルピロリドンまたはヘキサメチルリン酸アミド;スルホキシド類、例えば、ジメチルスルホキシドまたはスルホン類、例えば、スルホラン、アルコール類、例えば、メタノール、エタノール、i−プロパノールである。特に好ましくは、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、n−ヘキサン、シクロヘキサンまたはメチルシクロヘキサン、エタノールを使用し、極めて特に好ましくは、トルエン、キシレン、THF、メチルtert−ブチルエーテル、エタノール、アセトニトリルを使用する。
【0044】
形成された3−[(アルコキシ)メチル]−1−(ピリジン−2−イル)−5−(トリハロアルキル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−5−オルスを、後処理を行わずに、水を脱離する後の工程(2)において使用することができる。
【0045】
または、これらの中間体を、適切な後処理工程および場合によりさらに精製することによって、単離することができる。次いで、後半段階でのみ水を脱離することが可能である。
【0046】
工程2.水の脱離
【0047】
【化14】

(式中、X、R、Rはそれぞれ上記に定義される。)
【0048】
水の脱離のために、例えば、以下の試薬を使用することが可能である:HSO、CFCOOH、(CHCOCl、POCl、ポリリン酸、SOCl、(CHCO)O、(CFCO)O、塩化オキサリル、ホスゲン、ジホスゲン。
【0049】
特に好ましくは、(CFCO)O、塩化オキサリル、塩化チオニルおよびホスゲンである。
【0050】
本発明の工程段階(2)は、好ましくは−20℃から+100℃の温度範囲内、より好ましくは−10℃から+70℃の温度で実施される。
【0051】
本発明の工程段階(2)は、一般的には、標準気圧下で実施される。または、しかしながら、減圧下または高圧下(例えば、ホスゲンとの反応)で行うことも可能である。
【0052】
反応時間は重要ではなく、バッチサイズおよび温度に応じて、数分から数時間の範囲内で選択することができる。
【0053】
本発明の工程段階の実施において、式(IV)の3−[(アルコキシ)メチル]−1−(ピリジン−2−イル)−5−(トリハロアルキル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−5−オル1molを、0.1から2mol、好ましくは0.2molから1.8mol、より好ましくは0.2から1molの脱水剤と反応させる。また、触媒量のH2SO4またはCF3COOHを用いて水の脱離を行うことも可能である。
【0054】
適切な溶媒は、例えば、脂肪族、脂環式または芳香族炭化水素、例えば、石油エーテル、n−ヘキサン、n−ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレンまたはデカリンおよびハロゲン化炭化水素、例えば、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ジクロロメタン、クロロホルム、テトラクロロメタン、ジクロロエタンまたはトリクロロエタン、エーテル類、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、メチルtert−アミルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタンまたはアニソール;ニトリル類、例えば、アセトニトリル、プロピオニトリル、n−ブチロニトリル、イソブチロニトリルまたはベンゾニトリル;ケトン類、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンまたはシクロヘキサノン;アミド類、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルホルムアニリド、N−メチルピロリドンまたはヘキサメチルリン酸アミド;スルホキシド類、例えば、ジメチルスルホキシドまたはスルホン類、例えば、スルホランである。特に好ましくは、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、n−ヘキサン、シクロヘキサンまたはメチルシクロヘキサンを使用し、極めて特に好ましくは、トルエン、キシレン、THF、CHCl、メチルtert−ブチルエーテルを使用する。
【0055】
工程3および4
本発明による方法のさらなる実施形態では、式(VI)または式(VII)のピラゾールを生じるスキームに従って、式(V)のトリハロアルキルピラゾールを変換する。これは、トリハロメチル基の加水分解によって式(VI)のアルコキシカルボン酸を調製し(工程3)、次いで保護基を脱離によって所望の3−(ヒドロキシメチル)−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸を調製する(工程4)。
【0056】
【化15】

(式中、X、R、Rはそれぞれ上記に定義される。)
【0057】
本発明による方法の好ましい実施形態では、式(V)の2−[3−(アルコキシメチル)−5−(トリハロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリジンを、式(VII)の3−(ヒドロキシメチル)−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸に直接的に変換する。
【0058】
【化16】

(式中、X、R、Rはそれぞれ上記に定義される。)
【0059】
式(VII)の化合物は同様に新規である。
【0060】
反応は、一般的には、酸性または塩基性条件下で実施される。
【0061】
好ましくは、鉱酸、例えば、HSO、HCl、HSOCl、HF、HBr、HI、HPOまたは有機酸、例えば、CFCOOH、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸である。
【0062】
触媒、例えば、FeCl、AlCl、BF、SbCl、NaHPOを追加することによって、反応を促進することができる。
【0063】
有機塩基、例えば、トリアルキルアミン類、アルキルピリジン類、ホスファジン類および1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン(DBU)、無機塩基、例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム、アルカリ金属の炭酸塩(NaCO、KCO)および酢酸塩、例えば、NaOAc、KOAc、LiOAc、アルコキシド、例えば、NaOMe、NaOEt、NaOt−Bu、KOt−Buの存在下で、塩基性加水分解が生じる。
【0064】
工程6および9
本発明による方法のさらなる実施形態では、アルコキシ基を最初に分離する(工程6)。続いて、トリハロメチル基の加水分解を開始する(工程9)。
【0065】
【化17】

(式中、XおよびRおよびRはそれぞれ上記に定義される。)
【0066】
保護基の脱離は、Rラジカルの定義次第である。Rが(C−C)−アルキルまたはベンジルである場合、BBr、HCl、HI、MeSiI、PyHCl、FeCl、BFの存在下で、ベンジルの場合はさらに接触水素化によっても脱離を行うことができる。塩基性条件(NaOH、KOH、NaCO、NaHCO)、およびFアニオン存在下のSiMeの下で、アセチルまたはアルキルスルホニル基を脱離することができる。
【0067】
工程8.Rが(C−C)−アルキルまたはベンジルである場合、CX基をエステル基に直接的に変換することができる。従って、式(V)の化合物を式(I)の化合物に直接的に変換することが可能である(工程8)。
【0068】
【化18】

(式中、
X、R、RおよびRはそれぞれ上記に定義され、
は(C−C)−アルコキシであり、
は好ましくはメトキシ、エトキシ、プロポキシであり、
は(C−C)−アルコキシ、アリール(C−C)−アルコキシであり、
は好ましくは(C−C)−アルコキシである。)
これらの目的のために、例えば、アルコール類、例えば、メタノール、エタノール、プロパノールまたはアルコール/HCl、アルコール/FeCl、アルコール/HSOまたはアルコール/アルコキシド(NaOMe、NaOEt、KOEt、NaOPr)の組み合わせを使用することができる。
【0069】
反応工程8は、物質中または溶媒中で実施することができる。好ましくは、溶媒中で反応を実施する。適切な溶媒は、例えば、水、脂肪族および芳香族炭化水素、例えば、n−ヘキサン、ベンゼンもしくはトルエン、ここで、該脂肪族および芳香族炭化水素は、塩化メチレン、ジクロロエタン、フルオロベンゼン、クロロベンゼンもしくはジクロロベンゼンなどのフッ素原子および塩素原子で置換されていてもよい;エーテル類、例えば、ジエチルエーテル、ジフェニルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、イソプロピルエチルエーテル、ジオキサン、ジグリム、ジメチルグリコール、ジメトキシエタン(DME)もしくはTHF;ニトリル類、例えば、メチルニトリル、ブチルニトリルもしくはフェニルニトリル;アルコール類、例えば、メタノール、エタノール、i−プロパノール;アミド類、例えば、ジメチルホルムアミド(DMF)もしくはN−メチルピロリドン(NMP);または、これら溶媒の混合物からなる群から選択され、特に適切な溶媒は、水、アルコール類、例えば、メタノール、エタノール、i−プロパノール、アセトニトリル、ジクロロメタンである。
【0070】
工程7
式(VIII)の化合物において、CX基をエステル基に直接的に変換することができる。従って、式(VIII)の化合物を式(I)の化合物に直接的に変換することが可能である(工程7)。
【0071】
工程5
本発明による方法の実施に用いられる式(VII)の化合物を、2段階プロセスで式(I)の化合物に変換する。
【0072】
【化19】

第一に、ハロゲン化剤を用いて、式(VII)の化合物を、対応する酸ハロゲン化物に変換する。また同時に、ヒドロキシル基をハロゲンに交換する。
【0073】
【化20】

(式中、Rはハロゲンであり、Rは塩素、臭素、ヨウ素、フッ素である。)
【0074】
式(I)の化合物(式中、Rはハロゲンであり、Rは塩素、臭素、フッ素、ヨウ素である。)は新規である。
【0075】
酸ハロゲン化物を形成するために、および、ヒドロキシルをハロゲンに交換するために、以下の試薬が適切である:SOCl、POCl、塩化オキサリル、ホスゲン、ジホスゲン、POBr、PBr、SF、HCFCFN(Me)、PI。好ましくは、SOCl、塩化オキサリル、POCl、ホスゲンである。
【0076】
本発明のハロゲン化工程(工程5a)は、好ましくは−20℃から+100℃の温度範囲内、より好ましくは−10℃から+70℃の温度で実施される。
【0077】
本発明の工程段階は、一般的には、標準気圧下で実施される。または、しかしながら、減圧下または高圧下(例えば、ホスゲンとの反応)で行うことも可能である。
【0078】
反応時間は重要ではなく、バッチサイズおよび温度に応じて、数分から数時間の範囲内で選択することができる。
【0079】
本発明の工程段階の実施において、式(VII)の酸1molを、1.9molから2.5mol、好ましくは1.95molから2.2mol、より好ましくは等モル量(2当量)の塩素化剤と反応させる。
【0080】
適切な溶媒は、例えば、脂肪族、脂環式または芳香族炭化水素、例えば、石油エーテル、n−ヘキサン、n−ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレンまたはデカリンおよびハロゲン化炭化水素、例えば、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ジクロロメタン、クロロホルム、テトラクロロメタン、ジクロロエタンまたはトリクロロエタン、ニトリル類、例えば、アセトニトリル、プロピオニトリル、n−ブチロニトリル、イソブチロニトリルまたはベンゾニトリル;アミド類、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルホルムアニリド、N−メチルピロリドンまたはヘキサメチルリン酸アミドである。特に好ましくは、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、n−ヘキサン、シクロヘキサンまたはメチルシクロヘキサン、塩化メチレン、ジクロロエタンを使用し、極めて特に好ましくは、トルエン、キシレンを使用する。
【0081】
工程5bにおいて、酸ハロゲン化物をアルコールと反応させて、式(I)のエステルを形成させる。
【0082】
好ましくは、メタノール、エタノール、プロパノール、i−プロパノール、シクロヘキサノールなどのアルコール類である。
【0083】
本発明の工程段階は、好ましくは−20℃から+100℃の温度範囲内、より好ましくは−10℃から+40℃の温度で実施される。
【0084】
反応時間は重要ではなく、バッチサイズおよび温度に応じて、数分から数時間の範囲内で選択することができる。
【0085】
本発明の工程段階の実施において、式(VII)の酸ハロゲン化物1molを、1から3当量、好ましくは1当量のアルコールと反応させる。反応は、溶媒としてのアルコール中で実施することができる。ハロゲン化およびアルコールとの反応は、一般的には、ワンポット反応として実施する。
【0086】
本発明の式(I)の化合物は、アントラニルアミドの合成において有用な中間体である(WO2007/112893、WO2007/144100)。
【0087】
調製実施例:
【実施例1】
【0088】
THL45(2004)4935−4938に記載されているように、5−(ベンジルオキシ)−1,1,1−トリクロロペント−3−イン−2−オン、5−(ベンジルオキシ)−1−ブロモ−1,1−ジクロロペント−3−イン−2−オンを、ベンジルプロパルギルエーテル、ブチル−LiおよびCClCOOEtから調製した。
【実施例2】
【0089】
3−[(ベンジルオキシ)メチル]−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−5−(トリクロロメチル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−5−オル
メチルtert−ブチルエーテル20mlに、5−(ベンジルオキシ)−1,1,1−トリクロロペント−3−イン−2−オン(2.9g、0.01mol)および3−クロロ−2−ヒドラジノピリジン(l.43g、0.01mol)を最初に入れて(発熱性)、混合物を30℃でさらに1時間攪拌した。溶媒を回転蒸発によって濃縮し、生成した混合物をLC/MSの手法で分析した。m/e435で1つの異性体のみを同定した。収率は94%、純度は92%であった(面積比)。
【0090】
特性評価:
H NMR(CDCl):3.5[(1H,d,19Hz)];3.84[(1H,d,19Hz)];4.32(2H,s);4.52(m,2H),7.1(1H,m);7.3−7.4(5H,m);7.8[(1H,d,2Hz)];8.1[(1H,d,2Hz)]ppm。
【0091】
融点(m.p.):112−113℃。
【実施例3】
【0092】
1−(3−クロロピリジン−2−イル)−3−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)メチル]−5−(トリクロロメチル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−5−オル、2つのジアステレオマーの混合物
5−(ベンジルオキシ)−1,1,1−トリクロロペント−3−イン−2−オン(実施例No.2参照)の代わりに、1,1,1−トリクロロ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ペント−3−イン−2−オンを使用した。実施例No.2に記載されているのと似たように調製した。
【0093】
生成したジアステレオマー混合物の特性評価:
H NMR(CDCl):1.46−1.58(4H);1.66−1.73(1H,m);1.75−1.8(1H,m);3.48(1H,m);3.81(1H,m);3.33(1H,d);3.81(1H,d);7.21(1H,dd);7.23(1H,dd);7.94(1H,dd);8.22(1H,dd);9.48(1H,bs)ppm。
【実施例4】
【0094】
2−{3−[(ベンジルオキシ)メチル]−5−(トリクロロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル}−3−クロロピリジン
4.35gの3−[(ベンジルオキシ)メチル]−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−5−(トリクロロメチル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール]−5−オルを、メチルイソブチルエーテル30mlに溶解した。次いで、トリフルオロ酢酸無水物3gを加えた(発熱反応)。混合物を25℃でさらに2時間攪拌する過程で沈殿物が形成された。沈殿物をろ別し、洗浄した。収率は95%であった。
【0095】
特性評価:
H NMR(CDCl):4.60(2H,s);4.62(m,2H),6.95(1H,s);7.2−7.4(5H,m);7.42(1H,m);7.95[(1H,d,2Hz)];8.5[(1H,d,2Hz)]ppm。
【0096】
融点(m.p.):211−213℃。
【実施例5】
【0097】
3−[(ベンジルオキシ)メチル]−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
4.4gの2−{3−[(ベンジルオキシ)メチル]−5−(トリクロロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル}−3−クロロピリジンおよび30mlの20%HSOを100℃で24時間加熱した。
【0098】
沈殿物をろ別し、水で洗浄した。収率は92%であった。
【0099】
特性評価:
H NMR(CDCl):4.61(2H,s);4.63(m,2H),6.97(1H,s);7.2−7.4(5H,m);7.42(1H,m);7.96[(1H,d,2Hz)];8.5[(1H,d,2Hz)]ppm。
【実施例6】
【0100】
1−(3−クロロピリジン−2−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸ヒドロクロリド
3.43gの3−[(ベンジルオキシ)メチル]−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸および20mlのHCl(37.5%)を100℃で2時間加熱し、次いで10mbarの減圧下で反応混合物を十分に濃縮した。これにより、塩酸塩として、1−(3−クロロピリジン−2−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸を得た。NaHCOで中和することによって、白色の固体として遊離酸を得た。収率は94%であった。
【実施例7】
【0101】
メチル3−(クロロメチル)−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
1−(3−クロロピリジン−2−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸ヒドロクロリド(0.1mol)をトルエン50mlに最初に入れた。SOClを60℃で一部ずつ加えた。混合物を70℃で3時間加熱する過程で、沈殿物が完全に溶液になった。メタノール(30ml)を混合物にゆっくりと滴加し、溶液を室温で1時間攪拌した。続いて、溶液を減圧下で濃縮した。これにより、純度96%で生成物の95%を得た(面積比)。
【0102】
特性評価:
H NMR(CDCl):3.7(3H,s);4.7(2H,s);7.1(1H,s);7.5(1H,m);8.05[(1H,m)];8.5[(1H,m)]ppm。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)
【化1】

(式中、
はアルコキシ、ヒドロキシル、アリールオキシ、アルキルアリールオキシ、アルキル、シクロアルキル、ハロゲンであり、
はヒドロキシル、アルコキシ、アリールアルコキシ、アルキルチオ、塩素、臭素、フッ素、ヨウ素、O−(C=O)アルキル、O−(C=O)O−アルキル、OSOアルキル、OSOPh、OSO−ハロアルキル、OSO−アリールである。)のピリジル置換ピラゾール誘導体を調製するための方法であって、
(A)式(II)
【化2】

(式中、
は(C−C)−アルキル、アリール、ベンジル、テトラヒドロピラン、(C=O)−アルキル、(C=O)−Oアルキル、Si(アルキル)から選択される保護基であり、
および、Xはハロゲンである。)のアセチレンケトンを、式(III)
【化3】

(式中、
はハロゲン、CN、NO、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、ハロシクロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノである。)のヒドラジノピリジンと反応させて、式(IV)
【化4】

(式中、X、R、Rはそれぞれ上記に定義される。)の1−ピリジル置換ジヒドロ−1H−ピラゾールを得ること、
(B)単離を行わずに、後者を、水の脱離によって、式(V)
【化5】

(式中、X、R、Rはそれぞれ上記に定義される。)の1−ピリジル置換トリハロメチルピラゾールに場合によりさらに変換すること、
(C)一般式(V)のこれらの化合物を、HSOの追加によって、例えば、式(VI)
【化6】

(式中、R、Rはそれぞれ上記に定義される。)のピラゾールカルボン酸に変換すること、
(D)後者を、保護基Rを分離した後に、式(VII)
【化7】

(式中、Rは上記に定義される。)のヒドロキシメチルピラゾール酸に変換すること、および
(E)後者を式(I)の化合物に変換することを特徴とする、調製するための方法。
【請求項2】
が(C−C)−アルコキシ、ハロゲンであり、
が(C−C)−アルコキシ、アリール(C−C)−アルコキシ、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素であり、
がハロゲン、CN、NO、(C−C)−アルキル、ハロ(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、ハロ(C−C)−アルコキシであることを特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物を調製するための方法。
【請求項3】
式(V)の化合物の調製が、請求項1の工程(A)および(B)を含むことを特徴とする、式(I)の化合物を調製するための方法。
【請求項4】
式(V)
【化8】

(式中、
Xはハロゲンであり、
は(C−C)−アルキル、アリール、ベンジル、テトラヒドロピラン、(C=O)−アルキル、(C=O)−Oアルキル、Si(アルキル)から選択される保護基であり、
はハロゲン、CN、NO、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、ハロシクロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノである。)の化合物を、保護基を分離することによって、式(VIII)
【化9】

(式中、
X、Rはそれぞれ上記に定義される。)の化合物に変換し、
後者を、加水分解によって、一般式(VII)
【化10】

(式中、
は上記に定義される。)の化合物に変換し、
ならびに、後者を、ハロゲン化剤の追加および続いてアルコールの追加によって、式(I)の化合物に変換することを特徴とする、請求項3に記載の式(I)の化合物を調製するための方法。
【請求項5】
式(V)の化合物
(式中、
Xはハロゲンであり、
は(C−C)−アルキル、アリール、ベンジル、テトラヒドロピラン、(C=O)−アルキル、(C=O)−Oアルキル、Si(アルキル)から選択される保護基であり、
はハロゲン、CN、NO、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、ハロシクロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノである。)を、アルコールの追加によって、本発明の式(I)の化合物に直接的に変換することを特徴とする、請求項3に記載の式(I)の化合物を調製するための方法。
【請求項6】
がハロゲンであり、
がフッ素、塩素、臭素、ヨウ素であり、
がハロゲン、CN、NO、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、ハロシクロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノであることを特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項7】
Xがハロゲンであり、
が塩素であり、
がベンジルであることを特徴とする、請求項1に記載の式(IV)の化合物。
【請求項8】
Xがハロゲンであり、
が塩素であり、
がベンジルであることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の式(V)の化合物。
【請求項9】
Xが塩素であることを特徴とする、請求項8に記載の式(V)の化合物。
【請求項10】
がハロゲン、CN、NO、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、ハロシクロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノであることを特徴とする、請求項1から4に記載の式(VII)の化合物。

【公表番号】特表2012−522735(P2012−522735A)
【公表日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−502500(P2012−502500)
【出願日】平成22年3月26日(2010.3.26)
【国際出願番号】PCT/EP2010/001926
【国際公開番号】WO2010/112178
【国際公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【出願人】(507203353)バイエル・クロップサイエンス・アーゲー (172)
【氏名又は名称原語表記】BAYER CROPSCIENCE AG
【Fターム(参考)】