説明

ピレスロイドおよびネオニコチノイドの液状殺シロアリ組成物

【課題】連続する化学的バリヤーをもたらしそして低い施用率でシロアリ致死率が増大した土壌処理用の液状殺シロアリ組成物の提供。
【解決手段】(i)ピレスノイドおよび(ii)イミダクロプリド、ニチアジン、チアメトキサム、ジノテフラン、ニテンピラム、チアクロプリドおよびクロチアナジンからなる群から選ばれるネオニコチノイドを含む液状殺シロアリ剤。ピレスロイドは、ビフェンスリン、サイパーメスリン、ゼータサイパーメスリン、ラムダサイパーメスリン、ベータサイハロスリン、アルファサイパーメスリン、トラロメスリン、デルタメスリン、サイフルスリン、ベータサイフルスリン、エスフェンバレレート、フルバリネート、エトフェンプロクスおよびパーメスリンからなる群から選ばれる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、殺虫組成物に関する。特に、それは土壌に存在するシロアリの制御に有用な液状殺シロアリ剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
シロアリは、いうまでもなく、すべての建造物に関係する昆虫のなかで最も破壊的なものである。シロアリは、毎年建造物に15億ドルの損害を与えていると推定され、さらに10億ドルが処理に使われている。シロアリのタイプに応じて、1つのコロニーは約2200平方フィートをカバーする。これらの勤勉な昆虫は、1日24時間働き、かれらの周囲の木材およびすべての他のセルロース含有物質を徐々に食べてしまう。かれらは、餌にしている木材、泥の管または土壌中に隠れたままでいるため、一般に、見つからないまま大きな破壊を生じさせる。2つのタイプのシロアリが存在し、i)乾燥木材シロアリおよびii)地中シロアリと区別される。これらの2つのタイプのなかで、地中シロアリは、通常、土壌中に住み(すなわち土壌伝播性)、そしてその土壌から、次に餌にする建造物の木材へ泥の管をつくる。
【0003】
土壌伝播性シロアリの制御は、建造物の周りおよびその下の土壌に連続的な化学的バリヤーを用意することにより、シロアリが群がる土壌へ殺シロアリ剤を戦略的に施用することにより達成できる。しかし、土壌中の液状殺シロアリ剤の最終の分布は、一連の変数、すなわち土壌水分、土壌のタイプ、水中の活性成分の溶解度、処方のタイプ並びに施用の変数例えば施用される容積、圧力およびノズルのタイプより得られる。土壌伝播性シロアリの制御に好ましい方法は、土壌表面への殺シロアリ剤の直接施用によるものであり、それにより殺シロアリ剤が土壌中に溶脱するとき土壌中に化学的バリヤーを生ずる。土壌表面への直接施用に有用と思われる殺シロアリ剤は、液状の殺シロアリ剤の形で施用される。「液状の殺シロアリ剤」は、シロアリの制御が必要な場所への施用前に水性媒体に組成物が処方される、少なくとも1つの殺シロアリ剤を含む組成物として定義される。
【0004】
土壌伝播性シロアリの処理のために液状殺シロアリ剤を処方する技術には、2つの問題がある。問題の一つは、比較的水不溶性の土壌結合殺シロアリ剤を含む液状の殺シロアリ剤が土壌に施用されるときに生じ、土壌中の殺シロアリ剤の不動化により生ずる望ましい連続した化学的バリヤーに、とぎれた領域または濃度の低い領域が存在する場合がある。そのため、シロアリは、化学的バリヤーのこれらのとぎれた領域および濃度の低い領域を通って食品の源/建造物に近づくことができる。第二の問題は、従来用いられてきた液状の殺シロアリ剤は、低い施用率ではシロアリ致死率が比較的低い。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、連続する化学的バリヤーをもたらしそして低い施用率でシロアリ致死率が増大した土壌処理用の液状殺シロアリ組成物を提供することは有益なことと思われる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ピレスロイド例えばビフェンシンおよびネオニコチノイド例えばイミダクロプリド、クロチアニジンまたはチアメトキシンを含む組成物は、連続する化学的バリヤーおよび低い施用率での増大したシロアリ致死率をもたらすことが、予想されることなく分かった。ネオニコチノイドは、非常に有効な連続する化学的バリヤーのために良好な土壌移動性をもたらす。ピレスロイドおよびネオニコチノイドの組み合わせは、低い施用率でのシロアリ致死率を予想以上に上昇させる。特に、本発明は、ピレスロイド、並びにイミダクロプリド、ニシアジン、チアメトキサム、ジノテフラン、ニテンピラム、チアクロプリドおよびクロチアナジンからなる群から選ばれるネオニコチノイドを含む液状殺シロアリ組成物である。本発明の他の局面は、また明らかになるだろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
ピレスロイド、並びにイミダクロプリド、ニシアジン、チアメトキサム、ジノテフラン、ニテンピラム、チアクロプリドおよびクロチアナジンからなる群から選ばれるネオニコチノイドを含む液状殺シロアリ組成物が予想されることなく見いだされた。好ましくは、ピレスロイドは、ビフェンスリン、サイパーメスリン、ゼータサイパーメスリン、ラムダサイパーメスリン、ベータサイハロスリン、アルファサイパーメスリン、トラロメスリン、デルタメスリン、サイフルスリン、ベータサイフルスリン、エスフェンバレレート、フルバリネート、エトフェンプロクスおよびパーメスリンからなる群から選ばれる。さらに好ましくは、ピレスロイドはビフェンスリンである。
【0008】
好ましい組成物は、ビフェンスリンとイミダクロプリドとの混合物である。ビフェンスリンは、組成物中のすべての成分の0.0005重量%から0.50重量%の量で存在する。イミダクロプリドは、組成物中のすべての成分の0.0005重量%から0.50重量%の量で存在する。
【0009】
他の好ましい組成物は、ビフェンスリンとクロチアナジンとの混合物である。ビフェンスリンは、組成物中のすべての成分の0.0005重量%から0.50重量%の量で存在する。クロチアナジンは、組成物中のすべての成分の0.0005重量%から0.50重量%の量で存在する。
【0010】
さらに他の好ましい組成物は、ビフェンスリンとチアメトキサムとの混合物である。ビフェンスリンは、組成物中のすべての成分の0.0005重量%から0.50重量%の量で存在する。チアメトキサムは、組成物中のすべての成分の0.0005重量%から0.50重量%の量で存在する。
【0011】
本発明の他の態様は、シロアリの制御が必要な場所または必要であることが予想される場所に、殺シロアリに有効な量の組成物を施用することからなるシロアリを制御する方法に関する。その場所は、シロアリに侵された建造物、シロアリに侵されることが予想される建造物または該建造物に隣接する場所から選ばれる。
【0012】
液状の殺シロアリ剤は、殺シロアリ剤を含む任意の組成物であって、該組成物は、シロアリの制御が必要な場所への施用前に水性媒体中で処方される。すなわち、液状の殺シロアリ剤は、1)殺シロアリ剤、2)水性媒体および3)殺シロアリ処方に従来使用されている他の添加物(例えば、界面活性剤、湿潤剤、凍結/解凍剤)から作られる。施用前に水性媒体中に処方されているかまたは処方できる殺シロアリ剤のすべての組成物は、そのため、本発明の範囲内である(例えば、マイクロエマルション、懸濁濃縮物、乳化可能な濃縮物、水和物、水分散可能な顆粒、カプセル懸濁物、乳化可能な顆粒またはこれらの組み合わせ)。
【0013】
本発明の組成物は、殺シロアリ剤の市販の処方から誘導できる。例えば、少し例をあげれば、TALSTAR(商標)GC FLOWABLE INSECTICIDE/MITICIDE、TALSTAR(商標)TERMITICIDE/INSECTICIDEまたはTALSTARONE(商標)MULTI−INSECTICIDEの名称および商標の下でFMC Corporationにより販売されているビフェンスリンは、本発明で有用であることが分かっている。当業者により周知の方法を用いて、殺シロアリ剤の上記の処方は、水性媒体中に分散して殺シロアリに有効な量の殺シロアリ剤を含む組成物を提供できる。
【0014】
以下の実施例は、本発明をさらに説明するが、もちろん、その範囲を制限するものと決して考えてはならない。実施例は、シロアリを制御するのに本発明の組成物の有効性を説明する生物学的データを示す。他に指示されていないかぎり、すべての部、%などは、組成物のすべての成分の重量による。
【実施例1】
【0015】
ビフェンスリンおよびイミダクロプリドの組み合わせの施用によるシロアリ致死率を決定するテスト。
本発明の組成物を、以下の方法で殺シロアリ剤の活性についてテストした。
【0016】
蒸留水中のTALSTAR(商標)TERMITICIDE/INSECTICIDEおよびイミダクロプリドの湿潤剤から作られるテスト組成物を調製し、ビフェンスリンおよびイミダクロプリドの組み合わせ並びにビフェンスリン単独およびイミダクロプリド単独の施用の適切な割合を提供した。
【0017】
直径13mmのガラス管を次にテストを行うのに十分な量になるように長さ20cmずつに切った。管の長さ20cmの切片のそれぞれに、底とした管の一端から5cm、8cmおよび18cmの距離に印を付けた。管のそれぞれの切片に、まず8cmの印までガラス管の底から直径1cmの木製の「だぼ」を置き、次に頂部とした管の他の末端から約2cmの土壌を入れることにより、砂質の土壌(含水量3重量%)を詰めた。土壌を次に直径1cmの木製の「だぼ」の第二の切片を用いて頂部から管中に緩く詰めた。土壌のレベルが18cmの印に調節されるまで2cmずつの土壌を使用して、方法を繰り返し、それにより高さ10cmの土壌のカラムを作った。これらのテストを行うのに使用されるタイプの直径13mmのガラス管の切片から形成されるアガープラグを3cmずつの切片に切断した。アガーの3cmの切片を次に、アガープラグが8cmの印で土壌に確実に触れるまで、土壌を含むそれぞれの管の底に静かに押し込み、それにより管のそれぞれの切片の底に5cmの空所を生成させた。管のそれぞれの切片にアガープラグを入れた後、長さ6cmに切ったアプリケーターの棒の2つの切片をそれぞれの管の底の末端に挿入し、それによりアガープラグ中にそれぞれの棒の約1cmを押し込んでアガープラグを固定した。中心に孔の開いた内径13mmのプラスチックキャップを、管の切片のそれぞれの底の末端にかぶせた。鋭くしたアプリケーターの棒を次にアガープラグを経てアガープラグと土壌との接点へそれぞれのプラスチックキャップの孔に挿入した。アプリケーターの棒を次に回転しつつ静かに取り出して、土壌を通る液体の自由な流れのための手段を作った。管のそれぞれの切片を次に垂直に立て、そして上記で調製されたビフェンスリン、クロチアナジンまたはこれらの組み合わせを0.5mLずつ土壌の頂部上にピペットにより加えた。テスト懸濁物の施用後、管のそれぞれの切片の頂部にアルミニウムフォイルの小片をかぶせた。管を次に約20時間直立させて、殺シロアリ剤を土壌中を下方に移動させた。次に、内径13mmのプラスチックキャップを管のそれぞれの切片の頂部にかぶせた。中心に孔を開けたプラスチックキャップを管のそれぞれの切片の底から取り除き、そして0.5cm×4cmの濾紙片を次にアプリケーターの棒の2つの切片の間に入れた。50匹のシロアリ(Reticulitermes flavipes)の働きアリを次に管のそれぞれの切片の底部の5cmの空所に入れた。中心に孔の開いていない新しいプラスチックキャップを管のそれぞれの切片の底にかぶせた。管の切片を次に、土壌の下に配置されたシロアリを有したまま、直立した位置で貯蔵した。シロアリの致死率を、処理後1時間、2時間、1日、2日および7日で測定した。以下の結果を記録した。
【0018】
【表1】

【実施例2】
【0019】
ビフェンスリンとクロチアナジンとの組み合わせの施用によるシロアリ致死率を決定するテスト。
本発明の組成物を、以下の方法で殺シロアリ活性についてテストした。
【0020】
蒸留水中のTALSTAR(商標)TERMITICIDE/INSECTICIDEおよびクロチアナジンの湿潤剤から作られるテスト組成物を調製し、ビフェンスリンおよびクロチアナジンの組み合わせ並びにビフェンスリン単独およびクロチアナジン単独の施用の適切な割合を提供した。
【0021】
直径13mmのガラス管を次にテストを行うのに十分な量になるように長さ20cmずつに切った。管の長さ20cmの切片のそれぞれに、底とした管の一端から5cm、8cmおよび18cmの距離に印を付けた。管のそれぞれの切片に、まず8cmの印までガラス管の底から直径1cmの木製の「だぼ」を置き、次に頂部とした管の他の末端から約2cmの土壌を入れることにより、砂質の土壌(含水量3重量%)を詰めた。土壌を次に直径1cmの木製の「だぼ」の第二の切片を用いて頂部から管中に緩く詰めた。土壌のレベルが18cmの印に調節されるまで2cmずつの土壌を使用して、方法を繰り返し、それにより高さ10cmの土壌のカラムを作った。これらのテストを行うのに使用されるタイプの直径13mmのガラス管の切片で形成されるアガープラグを3cmずつの切片に切断した。アガーの3cmの切片を次に、アガープラグが8cmの印で土壌に確実に触れるまで、土壌を含むそれぞれの管の底に静かに押し込み、それにより管のそれぞれの切片の底に5cmの空所を生成させた。管のそれぞれの切片にアガープラグを入れた後、長さ6cmに切ったアプリケーターの棒の2つの切片をそれぞれの管の底の末端に挿入し、それによりアガープラグ中にそれぞれの棒の約1cmを押し込んでアガープラグを固定した。中心に孔の開いた内径13mmのプラスチックキャップを、管の切片のそれぞれの底の末端にかぶせた。鋭くしたアプリケーターの棒を次にアガープラグを経てアガープラグと土壌との接点へそれぞれのプラスチックキャップの孔に挿入した。アプリケーターの棒を次に回転しつつ静かに取り出して、土壌を通る液体の自由な流れのための手段を作った。管のそれぞれの切片を次に垂直に立て、そして上記で調製されたビフェンスリン、イミダクロプリドまたはこれらの組み合わせを0.5mLずつ土壌の頂部上にピペットにより加えた。テスト懸濁物の施用後、管のそれぞれの切片の頂部にアルミニウムフォイルの小片をかぶせた。管を次に約20時間直立させて、殺シロアリ剤を土壌中を下方に移動させた。次に、内径13mmのプラスチックキャップを管のそれぞれの切片の頂部にかぶせた。中心に孔を開けたプラスチックキャップを管のそれぞれの切片の底から取り除き、そして0.5cm×4cmの濾紙片を次にアプリケーターの棒の2つの切片の間に入れた。50匹のシロアリ(Reticulitermes flavipes)の働きアリを次に管のそれぞれの切片の底部の5cmの空所に入れた。中心に孔の開いていない新しいプラスチックキャップを管のそれぞれの切片の底にかぶせた。管の切片を次に、土壌の下に配置されたシロアリを有したまま、直立した位置で貯蔵した。シロアリの致死率を、処理後1時間、2時間、1日、2日および7日で測定した。以下の結果を記録した。
【0022】
【表2】

【実施例3】
【0023】
ビフェンスリンおよびチアメトキサムの組み合わせの施用によるシロアリの致死率を決定するテスト。
本発明の組成物を、以下の方法で殺シロアリ活性についてテストした。
【0024】
蒸留水中のTALSTAR(商標)TERMITICIDE/INSECTICIDEおよびクロチアナジンの湿潤剤から作られるテスト組成物を調製し、ビフェンスリンおよびチアメトキサムの組み合わせ並びにビフェンスリン単独およびチアメトキサム単独の施用の適切な割合を提供した。
【0025】
直径13mmのガラス管を次にテストを行うのに十分な量になるように長さ20cmずつに切った。管の長さ20cmの切片のそれぞれに、底とした管の一端から5cm、8cmおよび18cmの距離に印を付けた。管のそれぞれの切片に、まず8cmの印までガラス管の底から直径1cmの木製の「だぼ」を置き、次に頂部とした管の他の末端から約2cmの土壌を入れることにより、砂質の土壌(含水量3重量%)を詰めた。土壌を次に直径1cmの木製の「だぼ」の第二の切片を用いて頂部から管中に緩く詰めた。土壌のレベルが18cmの印に調節されるまで2cmずつの土壌を使用して、方法を繰り返し、それにより高さ10cmの土壌のカラムを作った。これらのテストを行うのに使用されるタイプの直径13mmのガラス管の切片から形成されるアガープラグを3cmずつの切片に切断した。アガーの3cmの切片を次に、アガープラグが8cmの印で土壌に確実に触れるまで、土壌を含むそれぞれの管の底に静かに押し込み、それにより管のそれぞれの切片の底に5cmの空所を生成させた。管のそれぞれの切片にアガープラグを入れた後、長さ6cmに切ったアプリケーターの棒の2つの切片をそれぞれの管の底の末端に挿入し、それによりアガープラグ中にそれぞれの棒の約1cmを押し込んでアガープラグを固定した。中心に孔の開いた内径13mmのプラスチックキャップを、管の切片のそれぞれの底の末端にかぶせた。鋭くしたアプリケーターの棒を次にアガープラグを経てアガープラグと土壌との接点へそれぞれのプラスチックキャップの孔に挿入した。アプリケーターの棒を次に回転しつつ静かに取り出して、土壌を通る液体の自由な流れのための手段を作った。管のそれぞれの切片を次に垂直に立て、そして上記で調製されたビフェンスリン、チアメトキサムまたはこれらの組み合わせを0.5mLずつ土壌の頂部上にピペットにより加えた。テスト懸濁物の施用後、管のそれぞれの切片の頂部にアルミニウムフォイルの小片をかぶせた。管を次に約20時間直立させて、殺シロアリ剤を土壌中を下方に移動させた。次に、内径13mmのプラスチックキャップを管のそれぞれの切片の頂部にかぶせた。中心に孔を開けたプラスチックキャップを管のそれぞれの切片の底から取り除き、そして0.5cm×4cmの濾紙片を次にアプリケーターの棒の2つの切片の間に入れた。50匹のシロアリ(Reticulitermes flavipes)の働きアリを次に管のそれぞれの切片の底部の5cmの空所に入れた。中心に孔の開いていない新しいプラスチックキャップを管のそれぞれの切片の底にかぶせた。管の切片を次に、土壌の下に配置されたシロアリを有したまま、直立した位置で貯蔵した。シロアリの致死率を、処理後1時間、2時間、1日、2日および7日で測定した。以下の結果を記録した。
【0026】
【表3】

【0027】
本発明に関連して、用語「殺シロアリ剤」は、シロアリを殺すかまたは忌避する活性化学化合物または成分、例えばビフェンスリン、イミダクロプリド、ニチアジン、チアメトキサム、ジノテフラン、ニテンピラム、チアクロプリドまたはクロチアニジンをいう。用語「液状殺シロアリ剤」は、組成物が、シロアリの制御が望まれる場所への施用前に水性媒体に調剤される殺シロアリ剤の組成物をいう。用語「場所」は、シロアリの制御が必要とされるかまたは必要とされることが予想されるすべての場所をいう。そのような場所は、ビルディング、樹木、ポスト・ポール、垣根、およびビルディング、樹木、ポスト・ポール、垣根に隣接する場所、並びに他の場所を含むが、これらに限定されない。用語「忌避」は、シロアリバリヤーにおける殺シロアリ剤の使用によって、シロアリを退け、追いやりまたは近づけないことをいう。用語「致死率」、「致死%」、「制御」または「制御%」は、互いにほぼ同じ意味で使用でき、シロアリの殺害および/または忌避をいう。
【0028】
当業者は、本発明の変化したものも使用でき、そして本発明が本明細書に特に記述された以外の点も実施できることを目指していることを理解するだろう。従って、本発明は、請求の範囲に規定された本発明の趣旨および範囲内に包含されるすべての改変を含む。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
i)ピレスロイドおよび
ii)イミダクロプリド、ニチアジン、チアメトキサム、ジノテフラン、ニテンピラム、チアクロプリドおよびクロチアナジンからなる群から選ばれるネオニコチノイド
を含むことを特徴とする液状殺シロアリ剤組成物。
【請求項2】
ピレスロイドが、ビフェンスリン、サイパーメスリン、ゼータサイパーメスリン、ラムダサイパーメスリン、ベータサイハロスリン、アルファサイパーメスリン、トラロメスリン、デルタメスリン、サイフルスリン、ベータサイフルスリン、エスフェンバレレート、フルバリネート、エトフェンプロクスおよびパーメスリンからなる群から選ばれる請求項1の組成物。
【請求項3】
ピレスロイドがビフェンスリンである請求項2の組成物。
【請求項4】
組成物がビフェンスリンおよびイミダクロプリドを含む請求項1の組成物。
【請求項5】
ビフェンスリンの量が、組成物中のすべての成分の0.0005重量%から0.50重量%に等しく、そしてイミダクロプリドの量が、組成物中のすべての成分の0.0005重量%から0.50重量%に等しい請求項4の組成物。
【請求項6】
組成物がビフェンスリンおよびクロチアナジンを含む請求項1の組成物。
【請求項7】
ビフェンスリンの量が、組成物中のすべての成分の0.0005重量%から0.50重量%に等しく、そしてクロチアナジンの量が、組成物中のすべての成分の0.0005重量%から0.50重量%に等しい請求項6の組成物。
【請求項8】
組成物がビフェンスリンおよびチアメトキサムを含む請求項1の組成物。
【請求項9】
ビフェンスリンの量が、組成物中のすべての成分の0.0005重量%から0.50重量%に等しく、そしてチアメトキサムの量が、組成物中のすべての成分の0.0005重量%から0.50重量%に等しい請求項8の組成物。
【請求項10】
殺シロアリに有効な量の請求項1の組成物を、シロアリの制御が必要なまたは必要であると予想される場所に施用することを特徴とするシロアリを制御する方法。
【請求項11】
殺シロアリに有効な量の請求項2の組成物を、シロアリの制御が必要なまたは必要であると予想される場所に施用することを特徴とするシロアリを制御する方法。
【請求項12】
殺シロアリに有効な量の請求項3の組成物を、シロアリの制御が必要なまたは必要であると予想される場所に施用することを特徴とするシロアリを制御する方法。
【請求項13】
殺シロアリに有効な量の請求項4の組成物を、シロアリの制御が必要なまたは必要であると予想される場所に施用することを特徴とするシロアリを制御する方法。
【請求項14】
殺シロアリに有効な量の請求項5の組成物を、シロアリの制御が必要なまたは必要であると予想される場所に施用することを特徴とするシロアリを制御する方法。
【請求項15】
殺シロアリに有効な量の請求項6の組成物を、シロアリの制御が必要なまたは必要であると予想される場所に施用することを特徴とするシロアリを制御する方法。
【請求項16】
殺シロアリに有効な量の請求項7の組成物を、シロアリの制御が必要なまたは必要であると予想される場所に施用することを特徴とするシロアリを制御する方法。
【請求項17】
殺シロアリに有効な量の請求項8の組成物を、シロアリの制御が必要なまたは必要であると予想される場所に施用することを特徴とするシロアリを制御する方法。
【請求項18】
殺シロアリに有効な量の請求項9の組成物を、シロアリの制御が必要なまたは必要であると予想される場所に施用することを特徴とするシロアリを制御する方法。
【請求項19】
該場所が、シロアリに侵された建造物、シロアリに侵されることが予想される建造物または該建造物に隣接する場所から選ばれる請求項10の方法。
【請求項20】
該場所が、シロアリに侵された建造物、シロアリに侵されることが予想される建造物または該建造物に隣接する場所から選ばれる請求項11の方法。
【請求項21】
該場所が、シロアリに侵された建造物、シロアリに侵されることが予想される建造物または該建造物に隣接する場所から選ばれる請求項12の方法。
【請求項22】
該場所が、シロアリに侵された建造物、シロアリに侵されることが予想される建造物または該建造物に隣接する場所から選ばれる請求項13の方法。
【請求項23】
該場所が、シロアリに侵された建造物、シロアリに侵されることが予想される建造物または該建造物に隣接する場所から選ばれる請求項14の方法。
【請求項24】
該場所が、シロアリに侵された建造物、シロアリに侵されることが予想される建造物または該建造物に隣接する場所から選ばれる請求項15の方法。
【請求項25】
該場所が、シロアリに侵された建造物、シロアリに侵されることが予想される建造物または該建造物に隣接する場所から選ばれる請求項16の方法。
【請求項26】
該場所が、シロアリに侵された建造物、シロアリに侵されることが予想される建造物または該建造物に隣接する場所から選ばれる請求項17の方法。
【請求項27】
該場所が、シロアリに侵された建造物、シロアリに侵されることが予想される建造物または該建造物に隣接する場所から選ばれる請求項18の方法。

【公表番号】特表2007−530559(P2007−530559A)
【公表日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−505088(P2007−505088)
【出願日】平成17年3月22日(2005.3.22)
【国際出願番号】PCT/US2005/009459
【国際公開番号】WO2005/096820
【国際公開日】平成17年10月20日(2005.10.20)
【出願人】(391022452)エフ エム シー コーポレーション (74)
【氏名又は名称原語表記】FMC CORPORATION
【Fターム(参考)】