説明

フィルム又は他の撮像媒体を模擬するシステム及び方法

【課題】媒体シミュレーション及びそのための画像の生成に関する技術を提供する。
【解決手段】一実施形態では、本発明は、単一の映像画面を光学的に中継するように作動可能な少なくとも1つのレンズと、第1視覚媒体及び第2視覚媒体とを提供する媒体シミュレーションシステムを含む。第1撮像媒体及び第2撮像媒体は、各々、単一の視覚的場面のそれぞれの画像を取り込んで記憶するように作動可能である。更に、第1撮像媒体上に記憶されたそれぞれの画像は、第2撮像媒体上に記憶されたそれぞれの画像に相関付けられる。また、第1撮像媒体上に記憶されたそれぞれの画像の態様を選択的に適用して第2撮像媒体上に記憶されたそれぞれの画像の対応する態様を修正するようにコンピュータデバイス上で作動可能なデータ管理プログラムを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本出願は、「同じレンズを通して同時に取り込まれたフィルムとデジタル起源の画像との間のタイムコード相互参照を容易にするためのシステム及び方法」という名称の2005年4月20日申請の米国特許仮出願出願番号第60/672,965号からの優先権を請求し、その全開示は、この記述により引用により組み込まれるものとする。
【0002】
本発明は、一般的に、撮像に関し、より詳細には、媒体シミュレーション及びそのための画像の生成に関する。
【背景技術】
【0003】
デジタル撮像が過去のフィルム画像起源の多くに置き変わる時、美的及び芸術的な問題が産業界の多くで起こっている。光化学媒体から電子媒体取り込みへの変化、及びフィルムカメラからビデオカメラへの機器の変化が、これらの問題に大きく影響している。Mowryに付与された米国特許第5,687,011号(「011特許」)は、デジタルフィルムシミュレーションに対する手法を開示している。
特に、「011」特許は、電子(例えば、デジタル)取り込みとフィルム取り込みの間の「ギャップ」を埋めるハイブリッドカメラを開示している。このカメラは、相互依存的に両方の取り込み技術を呈しており、それによって映画画像結果を含む新しい範囲の創造的で芸術的なオプションを可能にし、同時にデジタル起源の製作品の当業者に公知の効率及び費用対効果を維持している。
【0004】
いわゆる「媒体シミュレーション」は、本明細書では、一般的に、別の取り込み媒体に関連した画像を模倣するために1つの媒体で取り込まれた画像を操作する処理を意味する。例えば、デジタルフォーマットの画像は、フィルムで取り込まれた画像のように見えない場合がある。デジタル画像は、例えば、色、解像度、又は鮮明度などを調節することによってフィルム画像を模擬するように修正される。代替的な例では、フィルム画像は、デジタル画像を模擬するように修正される。当業者に公知のように、媒体シミュレーションは、消費者及び娯楽撮像の重要な一面である。媒体シミュレーションでは、映像は、一般的に、最終形式で供給される前に何らかの時点で操作されるか又は少なくともデジタル領域を通過させられる。
【0005】
娯楽産業での撮像は、デジタルで撮影された増え続ける数の作品においてフィルム起源の芸術性を維持することに着目し続けている。これらの作品は、模擬される実際のフィルム媒体が取り込み時に関わって、取り込み時に実際に露出されたフィルムを使用してデジタル画像の修正処理を通知する「011」特許に開示された控えめな方法とは異なり、典型的に、媒体サンプリングからのデータ変換に基づいている。これは、フィルムが取り込み時にある一定の条件の下でレンズ画像をレンダリングした方法を示唆するソフトウエアプログラムとは異なるものである。
【0006】
「011」特許に更に開示するように、フィルム及びビデオは、ビデオ起源の映像を美的に修正する特定の目的のために相前後して発生する。初期取り込み及び/又は記憶での媒体を相互参照する利益は、単一か又は複数のレンズを通すかに関わらず、1つの媒体の選択された場面起源の画像の同じ視覚的場面の別の媒体起源の画像との適正な画像参照を可能にすることである。残念ながら、マルチメディア取り込み媒体シミュレーションシステムに関連して容易に媒体を相互参照するための自動的な方法をユーザに提供する技術又はシステムは、従来技術で利用可能ではない。
【0007】
【特許文献1】米国特許仮出願出願番号第60/672,965号
【特許文献2】米国特許第5,687,011号
【発明の開示】
【0008】
本発明は、単一の映像画面を光学的に中継するように作動可能な少なくとも1つのレンズと、第1視覚媒体及び第2視覚媒体とを提供する媒体シミュレーションシステムを含む。第1撮像媒体及び第2撮像媒体は、各々、単一の視覚的場面のそれぞれの画像を取り込んで記憶するように作動可能である。更に、第1撮像媒体上に記憶されたそれぞれの画像は、第2撮像媒体上に記憶されたそれぞれの画像に相関付けられる。また、第1撮像媒体上に記憶されたそれぞれの画像の態様を選択的に適用して第2撮像媒体上に記憶されたそれぞれの画像の対応する態様を修正するようにコンピュータデバイス上で作動可能なデータ管理プログラムを提供する。
【0009】
代替的な実施形態では、本発明は、コンピュータデバイス上で作動可能な媒体シミュレーションソフトウエアアプリケーションを含む。このアプリケーションは、複数の媒体によって取り込まれたそれぞれの画像を受信するように作動可能な画像受信モジュールと、複数の媒体の少なくとも1つによって供給された非画像データに対してそれぞれの画像の少なくとも一部から導出された画像データを修正するように作動可能な画像修正モジュールとを含む。複数の媒体の第1のもの起源の少なくとも一部の画像は、複数の媒体の第2のものに取り込まれた画像の対応する態様からのデータに基づいて選択的に修正される。それぞれの画像は、単一のレンズを通じて複数の媒体によって取り込まれる。
【0010】
更に別の実施形態は、映像を取り込むためにレンズを通じて露出された写真フィルムを含むフィルムシミュレーションシステムを含む。写真フィルムは、撮像情報以外の付加的な情報に対するデータ記憶態様を有する。また、レンズを通じて映像を取り込むための電子取り込み手段と、電子取り込み手段に取り込まれた映像を写真フィルムに取り込まれた映像の選択された部分と相互参照するための手段とが含まれる。
【0011】
更に別の実施形態は、映像を中継するためのレンズと、レンズを通じて中継された映像を記録し、かつ相互参照データを記録するのに使用される視覚データ記録媒体とを含む媒体シミュレーションシステムに関する。更に、レンズを通じて中継された映像を電子的に取り込むように作動可能な電子取り込み媒体が提供される。電子取り込み媒体によって電子的に取り込まれた映像は、相互参照データに関連して、視覚データ記録媒体によって記録された映像の選択された態様と製作後処理中に相互参照される。
【0012】
本発明のこれら及び他の特徴及び利点は、添付図面を参照する本発明の以下の説明から明らかになるであろう。
【0013】
本発明を説明する目的のために、現在好ましいとされる形態を図面に示しているが、本発明は、図示の正確な構成及び手段に制限されないことは理解されるものとする。本発明の特徴及び利点は、添付図面を参照する本発明の以下の説明から明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
好ましくは、カメラが本明細書で一般的に「映像」と呼ぶ視覚的場面を複数の媒体に取り込む間に好ましくはある一定の媒体上に記憶される非視覚データを提供するためのシステム及び方法を開示する。本明細書で使用される場合、「非視覚データ」は、一般的に、画像に含まれるデジタル画像データでない全てのデータを指す。「非視覚データ」という語は、見ることのできないデータを除外することを意味するのではなく、代わりに非視覚データは、画像に含まれないデータである。
【0015】
複数の媒体の第1のものは、例えば、フィルムとすることができ、複数の媒体の第2のものは、例えば、デジタル記憶デバイスとすることができる。非視覚データは、いずれの媒体にも記憶することができ、1つの媒体(例えば、フィルム)に記憶された画像を他の媒体(例えば、デジタル記憶デバイス)に記憶された画像と相互参照することによって映像のデジタル画像を修正するために処理中に使用されることが好ましい。非視覚データを使用して、デジタル画像は、それぞれの非デジタル画像と相互参照することができ、デジタル画像をそれぞれを識別するためのユーザ入力又は命令を必要とすることなく修正することができる。例えば、美的な調節のためのあらゆるユーザ入力は、必ずしも削除されない。
【0016】
当業技術で公知のように、いくつかの手法は、記録されたデータに基づいて映像を利用される様々な媒体に一般的に割り当てて相互参照するために、例えば、二重システム音声及び非線形編集システムで媒体を相互参照することに頼っている。相互参照媒体は、媒体シミュレーションと、電子的に取り込まれた映像の最終的な修正のためのフィルム起源との目的のためにハイブリッドカメラ構成で使用されることが好ましい。複数の媒体に記録された画像は、単一のレンズを通じて送られ、別々に記録され、相互参照媒体上に記憶されたデータに対して相互参照されることが好ましい。
【0017】
以下の説明は、同様の参照番号が同様の要素を示す添付の図面を参照する。以下は、好ましい実施形態による図1−4に示す一部の参照番号に対応する要素のリストである。
101−視覚的場面
102−ビームスプリッタ/画像ダイバータ
103−フィルムストック
104−ハイブリッドマルチメディアカメラ
105−ビデオテープ又は他の電子記憶装置又はドライブ
106−デジタル視覚データレコーダ
108−レンズ
109−デジタル画像取り込みデバイス(ccdなど)
110−フィルム露出ゲート及びシャッター
112−記録するために両方の媒体にデータを提供するタイムコード発生装置
201−非視覚データのための磁気的、視覚的、又は他の記録媒体
203−フィルム画像、及び単一のフィルム画像からのデータによって修正される対応する選択された数のデジタル画像
205−デジタル起源の画像を記憶するための磁気媒体又は他のオプション
206−デジタル映像記録ヘッド又はその他(テープ又はその他へ)
208−タイムコード/非視覚データ記録手段
209−非視覚的デジタル取り込み画像参照データ(オリジナル媒体から転送)
210−非視覚的フィルム画像参照データ(オリジナル媒体から転送)
301−デジタル起源の画像のモニタディスプレイ
302−画像とデジタル化フィルム起源画像に対応する画像データ(ディスプレイモニタに表示された時の)とに基づいて画像態様を置き換える修正されたデジタル起源の画像を模擬するフィルム
303−デジタル画像修正コンピュータ
304−フィルム起源画像参照デジタル画像修正プログラム
305−高精細度dvd又は他の記憶オプション
306−任意的な美的及び機能的命令のためのキーボードのようなユーザ入力デバイス
401−デジタル起源の視覚データ
402−フィルム起源の画像データ
【0018】
好ましい実施形態では、図8に具体的に示されている「011」特許に開示されたフィルム模擬ハイブリッドデジタルカメラの簡単で費用対効果の大きい構成は、複数の媒体の少なくとも1つでの相互参照非視覚的情報を提供するために非視覚データを記録するのに使用される。好ましくは、8mmフィルムストックのような小さなゲージのフィルム103が、エマルジョンカラー反応情報を提供するために使用される。
【0019】
好ましい実施形態では、通常、スーパー8サウンドカートリッジと呼ばれる公知のスーパー8mmフィルムストックを収容する公知のカートリッジベースの製品は、実施形態のフィルム態様の有用なアプリケーションの例である。一般的に、消費者のフィルムカメラは、この製品又は類似の製品を利用し、それによって音声を磁気ストライプ201(図2)、好ましくは、連続的な薄いストリップとしてストックの全長を通して絶え間ないようにフィルムストックに付加された磁性材料上に生で記録することができる。音声は、フィルムの視覚画像に同期化される。磁気ストライプ201は、映像が記録されるエマルジョン区域の側、及び任意的にフィルムストックに含まれたスプロケットホールの隣りの小さな外側スペースに配置された電子的に記録可能な媒体であることが好ましい。
【0020】
あらゆる選択されたエマルジョンタイプフィルムストックの美的利点がスーパー8サウンドカートリッジ容器に選択的に提供されると同時に、好ましい実施形態では、二重媒体システムが、高精細度のデジタル起源の画像の最終的なデジタル修正を記録するために提供される。勿論、当業者は、あらゆる他の電子的に取り込まれた映像フォーマットを使用することもできることを認識するであろう。デジタル起源の画像は、製作後処理中に非デジタル媒体の画像と相互参照される。従って、カメラ104(図1)の電子取り込み態様、例えば、カメラのデジタル画像取り込み部分によって生成された電子タイムコード又は関連のデータは、本明細書では電子的に中継される。データ(例えば、タイムコードデータ)は、デジタル/電子的に取り込まれた映像のための記憶手段105(テープ又はドライブ、又は他のこのような記憶オプションなど)内で伝送され記憶されるだけではなく、選択されたフィルムストックの態様内の記憶のためにカメラのフィルム取り込み111部分に伝送される。
【0021】
フィルム取り込みユニット111は、スーパー8サウンドカートリッジを収容するように構成されるのが好ましく、また、当業者によく知られスーパー8サウンド記録に使用される磁気記録ヘッド107を含む。磁気記録ヘッド107は、例えば、マイクロフォンで記録された音声に関するデータを受信して記憶するためにフィルムストックに追加された磁気サウンドストライプ201のための電子刺激を提供することが好ましい。これらのデータは、同じ瞬間に記録されるフィルムエマルジョンの部分からの記録されたいくつかのフレームオフセットであるのが好ましく、それによってカメラの構成要素のための適切なスペースを可能にする。
【0022】
タイムコードデータ210は、磁気記録ヘッド107によって供給され、カメラタイムコード発生装置112によって磁気サウンドストライプ201に供給されるのが好ましく、それによって後で修正される画像を収容する参照媒体(フィルムなど)とデジタル媒体(コンパクトフラッシュ(登録商標)メモリなど)の両方に記録するためのデータを提供する。毎秒24フレーム(FPS)、1FPS、又はそれより遅い速度かには関係なく、全ての必要なタイムコードデータ又は同等のデータのタイプをデジタル起源の画像が取り込まれるフレーム速度に関わらず記憶するためにアンプル磁気媒体が存在する。フィルムストックが選択されたデジタル化処理で処理された状態で、音声ストライプデータが読み取られ、高精細度DVD又はコンピュータドライブのようなデジタル化フィルム映像を記憶するのに使用される電子記録媒体に供給される。
【0023】
フィルム画像が映像によって取り込まれた画像とは大きく異なるフレーム速度で取り込まれることは、本明細書の教示によって提供される1つの利益である。これは、同じフレーム速度で取り込まれて相互参照目的のために使用されるビデオ補助映像を含む一般的な従来技術の24fpsフィルム製作品とは異なる。実施形態に含まれてコンピュータデバイスで作動可能なソフトウエアプログラム304は、フレーム速度変動オプションに対処し、どのような選択された数のデジタルで(電子的に)取り込まれて記憶された画像も修正するための次のデジタルデータを提供する1つのフィルムキーフレームの特別な用途に対応するために選択的に一連の電子的に取り込まれた映像203を表す磁気ストライプ201に記憶されたデータを利用することが好ましい。
【0024】
他の実施形態では、磁気構成要素及び記録材料は、他のデータ記録オプションで置換することができ、それによって製作後処理中の許容可能な記録画像相互参照を可能にする。別のオプションの1つの例は、フィルムエマジョンへの映像記録であり、バーコード又は他の選択されたデータ符号化映像記録を更に使用する。選択的に、各及び全てのフィルム映像は、ハイブリッドマルチメディアカメラ104の視覚的刺激構成要素によってエマルジョンにインプリント(露出)されたエマルジョン記憶視覚データ態様を選択的に(必ずではなく)有することができる。視覚データ態様が関係するフィルムフレームの選択的に近くに、エマルジョン記憶データのこのビットは、次のデータ態様読取手段(レーザ又は他の映像スキャニングデバイスなど)によって読み取られる場合に対応するフレームから相互にオフセットされる。この任意的なオフセットは、フィルム材料が光化学処理され、選択的にデジタル化又はそうでなければ走査されてフィルム画像の電子媒体ファクシミリとして記憶された時に、適切に記録されたデータ態様に正しいフィルム画像を参照させるために補償及び修正される。代替的に、利用されたフィルムストックに現れた既存の画像参照データマーカが、フィルムストックの露出中に読み込まれ、それによって電子的に取り込まれた画像に対する記録を可能にする。これは、媒体間のシステム関連の対応する画像の次の識別のために媒体間の信頼することができるデータリンクを提供する。
【0025】
このようなエマルジョンベースのデータ態様に対する従来技術の方法は、KODAKデータコード並びにAATONフィルムカメラシステムの音声同期エマルジョン記録データを含む。これらは、カメラで撮影された材料内の視覚データに二重システム音声記録及び編集のための相互参照のためにデータ追跡映像を供給させることができる。対照的に、1つの媒体の態様を別の態様に適切に投入する目的のために同じか又は変化するフレーム速度で記録された様々な媒体の映像対映像参照リンク選択映像を提供するソフトウエアを使用することが好ましい。このリンクは、ハイブリッドカメラ取り込みデバイス104(又は1つの協働マルチメディア取り込みシステムとして相前後して働く様々な媒体の複数のユニットの形式を取る「カメラ」でなくてはならない)内で具体化された様々な媒体の1つに取り込まれて記憶された画像内のデータの選択された修正のために製作後の自動媒体参照を可能にする。
【0026】
更に、画像データに露出されるフィルムストック内の事前に記録されたフィルムフレーム参照データのオプションが、ハイブリッドカメラユニット又はシステム104によって読み取って記録するために提供される。事前に記録されたフィルムフレーム参照情報は、システムの電子取り込み態様の電子記録手段内にデータを記録するか、又は電子的に取り込まれた画像との2次データ参照手段などによって別々にデータを電子的に記録するために使用することができる。
【0027】
代替的な実施形態は、電子又はそれ以外とすることができて個々の映像取り込み又は動画撮像を含む様々に選択された媒体を含む構成を含む撮像されて電子的に取り込まれた材料を相互参照するためのシステムを含む。この代替的な実施形態は、収容された様々な媒体に関わらずこのようなシミュレーションのための画像修正に固有の参照データによる控えめな媒体シミュレーションを可能にする。
【0028】
コンピュータ実行命令(例えば、ソフトウエアに含まれる)は、コンピュータデバイスによって利用されることが好ましい。コンピュータデバイスは、通信ネットワーク全体、例えば、メインフレームコンピュータ、ミニコンピュータ、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、及びウェブTVのようなインターネットアクセスデバイスにわたるデータの送受信ができるあらゆるデバイスとすることができる。ソフトウエアは、選択的な画像区分修正変換を用いるデータ管理アプリケーションを含み、それによってフィルム映像は、デジタル起源の画像の修正のための控えめな基準を提供することができることが好ましい。対応する画像区分及び/又は態様は、要求される美観及びアプリケーションの所定の構成において要求される詳細の程度及び修正詳細に基づいて様々な既存のデジタル手段の選択的な組合せの1つによって識別することができる。このプログラムは、本明細書では、媒体間で他の画像を修正する場合に関連する画像を区別するために画像間に供給されたデータリンクに頼っている。このデータは、選択された媒体模擬修正処理に対するフレームを提供する。(この非視覚データは、タイムコードデータなどに制限されず、潜在的に、取り込み時のユーザ入力データ、デジタル修正段階で有用なカメラ設定、及び照明条件、又は他のデータに関する自動的に収集されたデータを含む。)
【0029】
図1を続けて参照すると、ハイブリッドカメラ104は、任意的な構成で2つ又はそれよりも多くの個別のレンズを含むことができるレンズ108を通じて視覚的場面101を取り込み、それによって僅かにオフセットされた画像を収集する。ビーム分割その他の画像分割手段102、又はレンズ画像の選択的に全ての選択された千鳥式の中継は、レンズを通して撮影された場面からの光の選択された部分をデジタル取り込みデバイス109及びフィルムゲート110に送出し、エマルジョン記録手段を有する選択されたフィルムストックを断続的に移動し、103が、次の化学的処理及びデジタル化のために好ましくは潜在的な写真画像202としてレンズ光を受け取って記録する。
【0030】
デジタル取り込みは、磁気記録手段206のようなオプションを含み、当業技術で公知のような磁気テープ(及び204、このようなテープの詳細)、コンピュータドライブ、又は他の記録媒体とすることができる記憶装置105内に記録された記録構成要素によってデジタルレコーダ106によって記録される。本明細書の教示によると、取り込まれた映像参照データは、選択的にデータ発生装置102によって収集され、データ供給構成要素107によって記録され(又は、別の任意的構成に読み込まれる)、フィルムストック103、磁性材料201、又は他の媒体をデータ供給/記録構成要素107によって固有のデータ関連刺激に露出され、選択的なサイズ(画像記録に干渉しない)のスーパー8音声記録音声/映像フレームオフセットに一般的な選択されたフレームオフセットで選択的に記録された可読データ記録を作成する。また、非画像データをフィルムに露出するためのこのデータ刺激は、選択的に画像関係(又は他の画像参照)データとしてハイブリッドカメラタイムコード発生装置112によって選択的に生成されたデータから作成され、これは、記憶されたデジタル取り込み画像データと共に又はこれに関連させて選択された画像データに対して記録される。デジタル取り込み材料に対して記録されたこのようなデータは、記録構成要素208によって磁気テープのような選択されたデジタルデータ記憶オプションに送られる。
【0031】
製作後態様は、以下に限定されるものではないが、化学的に処理されてデジタル化されるフィルム103を含み、構成要素107によって記録されたデータは、これらの記憶されてデジタル化されたフィルム起源画像の態様として又はこれに関連させて記録される。収容される媒体が両方とも電子的に発生されている場合、このような処理及びデジタル化は、バイパスされることが好ましい。コンピュータ303は、全ての関連の媒体103及び204から画像及び非画像データを受け取り、これらを選択されたメモリに維持し、対応するフィルム起源画像を選択されたデジタル起源の画像に正確に適合させるために非画像データを用いることが好ましい。単一のフィルム画像又はフィルム「キーフレーム」は、多くのデジタル起源の画像203に関してデータの修正のためにデータを提供することができる。これは、フィルム画像201に基づいてデジタル起源の画像の実際の修正の処理で選択的に行うことができ、又は次のデータストア(DVD305又は他の媒体など)を生成する中間の段階で取り込み時に使用され、画像データ、媒体シミュレーション修正、又は他の選択された画像修正に使用する更に別のコンピュータ手段に送る前に同期化され/関連付けられた全ての媒体からの全ての画像401、402、及び非画像データ209、210を組み込んでいる。
【0032】
従って、個別のデータストア305の作成(媒体の1つ又は相前後して働くように1つよりも多いスレーブされたものとしてかに関わらず)は、修正プログラムの態様として全ての画像及び非画像データを取り入れ、選択的に自動的な画像態様及び/又は1つの媒体からのデータの部分が、別の媒体からの画像データに従って相互に関連付けられて修正され、フィルムのような1つの媒体の単一の画像からのデータが、デジタルのような別の媒体起源の一連の画像又は画像のシーケンスに加えられる。このような固有のデータストアを利用することができる個別のソフトウエア304を提供することができ、データ修正コンピュータ303によって利用することができ、コンピュータシステムユーザは、媒体をメモリにロードすることができ、固有の同期及び選択的な修正処理により、全てのデジタル起源の画像(又はプロジェクトの「最終編集」であると決定された選択された画像)を修正されたフィルム模擬画像として見て、1つの媒体の画像態様を選択的に閲覧し、別の媒体からその媒体を模擬することができる。ディスプレイ301は、モニタ302に未修正の媒体に関係する画像を表示し、本明細書に説明した目的によって及びその目的のために修正された最終映像を表示する。データ入力構成要素306(又は他の手段)によってシステムユーザが行う最終美的映像調節は、モニタ302上でビューされた映像に基づいてこの時点で利用することができる。
【0033】
本発明を本発明の特定的な実施形態に関して説明してきたが、多くの他の変形及び修正及び他の使用は、当業者には明らかになるであろう。従って、本発明を本明細書の特定の開示に制限しないことが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】好ましい実施形態に従ってフィルム及びデジタル媒体で単一のレンズで中継された画像を取り込むように作動可能なマルチメディアハイブリッドカメラを示す図である。
【図2】光化学処理に続くフィルム及びテープ媒体を示し、かつ好ましい実施形態に従って単一のフィルム画像が複数の電子的に取り込まれた画像に影響を与え得るタイムコード相互参照データ態様及びキーフレーム手法を示す図である。
【図3】好ましい実施形態に従ってデータ修正プログラムに関連したデータ修正コンピュータデバイスを示す図である。
【図4】本発明の例示的な実施形態に従って媒体シミュレーション修正を提供するために相互媒体参照を抽出するための対応するタイムコードデータに関連して複数の媒体取り込みから作成された画像を収容するデータ記憶装置によって出力された修正された画像を収容することができる例示的な最終デジタル媒体を示す図である。
【符号の説明】
【0035】
107 磁気記録ヘッド
201 磁気ストライプ
203 デジタル起源の画像

【特許請求の範囲】
【請求項1】
単一の視覚的場面を光学的に中継するように作動可能な少なくとも1つのレンズと、
第1視覚媒体及び第2視覚媒体と、
を含み、
前記第1撮像媒体及び前記第2撮像媒体は、各々、前記単一の視覚的場面のそれぞれの画像を取り込んで記憶するように作動可能であり、該第1撮像媒体上に記憶された該それぞれの画像は、該第2撮像媒体上に記憶された該それぞれの画像に相関付けられ、
前記第1撮像媒体上に記憶された前記それぞれの画像の態様を選択的に適用して、前記第2撮像媒体上に記憶された前記それぞれの画像の対応する態様を修正するようにコンピュータデバイス上で作動可能なデータ管理プログラム、
を更に含むことを特徴とする媒体シミュレーションシステム。
【請求項2】
前記第1撮像媒体上に記憶された前記それぞれの画像は、非視覚データに関連して前記第2撮像媒体上に記憶された前記それぞれの画像に相関付けられることを特徴とする請求項1に記載の媒体シミュレーションシステム。
【請求項3】
前記第1撮像媒体は、磁気記録媒体を含むことを特徴とする請求項1に記載の媒体シミュレーションシステム。
【請求項4】
前記磁気記録媒体は、前記第2撮像媒体上に記録されたタイムコードデータに関連するデータを記憶することを特徴とする請求項3に記載の媒体シミュレーションシステム。
【請求項5】
前記磁気記録媒体は、前記画像記録媒体とは別々に設けられることを特徴とする請求項3に記載の媒体シミュレーションシステム。
【請求項6】
前記非視覚データは、前記第1視覚媒体内に記録された視覚データ要素として記憶されることを特徴とする請求項2に記載の媒体シミュレーションシステム。
【請求項7】
前記視覚データ態様は、可読データコード又はバーコードであることを特徴とする請求項6に記載の媒体シミュレーションシステム。
【請求項8】
前記第1撮像媒体は、写真フィルムであることを特徴とする請求項1に記載の媒体シミュレーションシステム。
【請求項9】
前記第1撮像媒体は、その上に第1データが事前に記録されており、
更に、前記第2撮像媒体には、前記第1撮像媒体上の前記第1データに関連する、画像取り込み中にそこに記憶された可読データが備えられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の媒体シミュレーションシステム。
【請求項10】
前記非視覚データは、データコードを含むことを特徴とする請求項2に記載の媒体シミュレーションシステム。
【請求項11】
前記第1撮像媒体は、動画フィルムであり、前記第2撮像媒体は、デジタル取り込み及び記憶システムとして作動可能であることを特徴とする請求項1に記載の媒体シミュレーションシステム。
【請求項12】
第1撮像媒体及び前記第2撮像媒体は、視覚情報を記録する時にある一定の期間にわたって同じ数の映像を記録しないことを特徴とする請求項1に記載の媒体シミュレーションシステム。
【請求項13】
第1撮像媒体及び前記第2撮像媒体は、ある一定の期間にわたって同じ数の映像が記録されていることを特徴とする請求項1に記載の媒体シミュレーションシステム。
【請求項14】
非視覚データが、前記第2撮像媒体上に記憶された前記それぞれの画像に関連して識別された映像に関連してコンピュータデバイスにより前記第1撮像媒体上に記録された選択された画像のその後の自動変更を可能にすることを特徴とする請求項2に記載の媒体シミュレーションシステム。
【請求項15】
前記第1及び第2撮像媒体上の前記それぞれの画像は、媒体シミュレーションに向けた修正のためにコンピュータデバイスに電子形式で連続して供給されることを特徴とする請求項1に記載の媒体シミュレーションシステム。
【請求項16】
前記視覚的場面は、前記第1及び第2撮像媒体上に同時に記録されることを特徴とする請求項1に記載の媒体シミュレーションシステム。
【請求項17】
第1及び第2撮像媒体上に記憶された前記画像は、複数のレンズを通じて取り込まれることを特徴とする請求項1に記載の媒体シミュレーションシステム。
【請求項18】
単一のその後の記憶手段が、画像及び該画像に対する他のデータを含むことを特徴とする請求項1に記載の媒体シミュレーションシステム。
【請求項19】
コンピュータによってアクセス可能な単一のその後のメモリ手段が、画像及び該画像に対する他のデータを含むことを特徴とする請求項1に記載の媒体シミュレーションシステム。
【請求項20】
前記記憶手段は、DVDであることを特徴とする請求項19に記載の媒体シミュレーションシステム。
【請求項21】
前記非視覚データは、タイムコードデータであることを特徴とする請求項19に記載の媒体シミュレーションシステム。
【請求項22】
コンピュータデバイス上で作動可能な媒体シミュレーションソフトウエアアプリケーションであって、
複数の媒体によって取り込まれたそれぞれの画像を受信するように作動可能な画像受信モジュールと、
前記複数の媒体の少なくとも1つによって供給された非画像データに関連して前記それぞれの画像の少なくとも一部から導出された画像データを修正するように作動可能な画像修正モジュールと、
を含み、
前記複数の媒体の第1のもの起源の前記少なくとも一部の画像は、該複数の媒体の第2のものに取り込まれた画像の対応する態様からのデータに基づいて選択的に修正され、
更に、前記それぞれの画像は、単一のレンズを通じて前記複数の媒体によって取り込まれる、
ことを特徴とするアプリケーション。
【請求項23】
前記複数の媒体の1つは、フィルムであることを特徴とする請求項22に記載の媒体シミュレーションシステム。
【請求項24】
コンピュータデバイス上で作動可能なフィルムシミュレーションソフトウエアアプリケーションであって、
それぞれの画像の一部が取り込まれて最初に電子的に記憶され、それぞれの画像の一部は取り込まれて最初にフィルムエマルジョン内に記憶される、それぞれの画像から画像データを導出するように作動可能な画像データ態様と、
前記フィルムエマルジョン内に記憶された前記それぞれの画像から導出された前記画像データに関連してデジタル媒体に記憶された該それぞれの画像の少なくとも一部を選択的に修正するために非画像データを使用するように作動可能な相関する態様と、
を含み、
前記関連する態様は、前記フィルムエマルジョン内に記憶された前記画像の対応する態様に基づいて前記少なくとも一部の画像を修正し、
前記デジタル媒体に最初に記憶された前記それぞれの画像及び前記フィルムエマルジョン内に最初に記憶された前記それぞれの画像の両方は、単一のカメラレンズを通じて取り込まれ、
更に、前記非画像データは、前記それぞれの画像の前記取り込み中に記憶される、
ことを特徴とするアプリケーション。
【請求項25】
映像を取り込むためにレンズを通じて露出され、撮像情報以外の付加的な情報のためのデータ記憶態様を有する写真フィルムと、
前記レンズを通じて前記映像を取り込む電子取り込み手段と、
前記電子取り込み手段上に取り込まれた前記映像を前記写真フィルム上に取り込まれた前記映像の選択された部分と相互参照するための手段と、
を含むことを特徴とするフィルムシミュレーションシステム。
【請求項26】
前記情報は、タイムコードデータであることを特徴とする請求項25に記載のフィルムシミュレーションシステム。
【請求項27】
写真フィルム上のフィルム画像として取り込まれ、かつ電子取り込み手段上の電子画像として取り込まれ、該フィルム画像及び該電子画像が実質的に同時に取り込まれる映像を提供するレンズと、
タイムコードデータが、前記電子画像を前記フィルム画像と相互参照することを可能にし、更に、該電子画像が、相互参照されたフィルム画像に関連して選択的に修正可能である、フレーム参照データを前記写真フィルムの記録可能態様に供給するための手段と、
含むことを特徴とするフィルムシミュレーションシステム。
【請求項28】
画像を記憶するための写真フィルムと、
前記画像を記憶するための電子撮像媒体取り込み及びデータ記録手段と、
レンズを通じて取り込まれる記憶される前記画像を実質的に同時に供給するためのレンズと、
を含むことを特徴とするフィルムシミュレーションシステム。
【請求項29】
写真フィルムエマルジョン内に取り込まれたものと実質的に同じ画像に関連して電子的に取り込まれた画像を修正するためのシステムであって、
写真フィルム露出手段と相前後して作動する電子取り込み手段と、
前記写真フィルムから導出されたデジタル化された映像からの電子視覚データと、電子的に取り込まれた映像を選択的に修正するために使用される該電子的に取り込まれた映像とを相互参照するための相互参照手段と、
を含むことを特徴とするシステム。
【請求項30】
映像を中継するためのレンズと、
前記レンズを通じて中継された前記映像を記録し、かつ相互参照データを記録するために使用される視覚データ記録媒体と、
前記レンズを通じて中継された前記映像を電子的に取り込むように作動可能な電子取り込み媒体と、
を含み、
前記電子取り込み媒体によって電子的に取り込まれた前記映像は、相互参照データに関連して前記視覚データ記録媒体によって記録された前記映像の選択された態様と製作後処理中に相互参照される、
ことを特徴とする媒体シミュレーションシステム。
【請求項31】
前記相互参照データは、タイムコードデータであることを特徴とする請求項30に記載の媒体シミュレーションシステム。
【請求項32】
第1場面の第1場面画像を記録し、更に参照データを記憶する選択視覚データ記録媒体と、
第2場面の第2場面画像を電子的に取り込む電子取り込み媒体と、
を含み、
前記参照データは、前記第2場面画像と前記第1場面画像の選択された態様との間のその後の相互参照を可能にする、
ことを特徴とする媒体シミュレーションシステム。
【請求項33】
前記視覚データ記録媒体は、写真フィルムであることを特徴とする請求項32に記載の媒体シミュレーションシステム。
【請求項34】
前記第1場面及び前記第2場面は、同一であることを特徴とする請求項32に記載の媒体シミュレーションシステム。
【請求項35】
前記第1場面及び前記第2場面は、類似であることを特徴とする請求項32に記載の媒体シミュレーションシステム。
【請求項36】
1つよりも多い記録媒体上に単一のレンズを通じて取り込まれる映像を記録するための装置であって、
単一のレンズを通じて中継された映像を記録する第1記録媒体と、
前記単一のレンズを通じて中継された前記映像を記録する第2記録媒体と、
媒体相互参照データを組み込み、前記第1記録媒体及び前記第2記録媒体の少なくとも一方の中に供給されるデータ記録と、
前記相互参照データに関連して相互参照された前記第2記録媒体によって記録されたデータに関連して前記第1記録媒体の前記記録された映像の少なくとも一部を変更する変更モジュールと、
を含むことを特徴とする装置。
【請求項37】
前記相互参照データは、タイムコードデータであることを特徴とする請求項36に記載の装置。
【請求項38】
第1場面が取り込まれるレンズと、
前記第1場面に関連する選択された視覚データに露出され、かつそれを記録する写真画像記録媒体と、
前記レンズを通じて取り込まれた第2場面を取り込んでそれをデータストアに中継する電子取り込み媒体と、
を含み、
前記写真画像記録媒体の態様が、前記第1場面に含まれる第1映像及び前記第2場面に含まれる第2映像の態様間の製作後相互参照のための非視覚的画像参照データを供給されてそれを記憶する、
ことを特徴とするカメラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2008−537453(P2008−537453A)
【公表日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−507906(P2008−507906)
【出願日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際出願番号】PCT/US2006/015044
【国際公開番号】WO2006/113904
【国際公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【出願人】(507347978)メディアポッド リミテッド ライアビリティ カンパニー (8)
【Fターム(参考)】