説明

フォーク・ラック

【課題】 従来の物品保持用ラックは保持形態が固定しており、物品の保持量 及び保持方法も制限を受けた。そのため、置き場所も制約を受け、物品の搬送、移動には対応できないという問題があった。
【解決手段】物品保持用ラックの数を増減することで物品保持量の増減を計り、物品保持用ラックの形状を用途に応じた形状に変える事により、保持形態も変わると同時に、置き場所の制約が広がり、物品の搬送、移動にも効果的となる。一方、物品保持用ラックを回転させる事により、物品の裏表を変えることを可能にした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は平型、長尺物の物品保持及び搬送を一般家庭から産業用にいたる広範囲な用途を図ったラックに関する。
【背景技術】
【0002】
従来においては、家庭内で本を立てて置く固定のラック及び物品を立てたり、置く為の固定したラックはある。
【0003】
以下、図8により、従来のラックについて説明する。
この物は、単に物品を置いたり、立てたりするだけの固定したラックである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
長尺物の保持、搬送用の可動が可能なラックが無かった為、苦慮して来た。
【課題を解決するための手段】
【0005】
U字型をした部材内に物品を収納する事により解決。
【0006】
U字型部材を必要に応じ、連結 又は 分解を行なう事により物品の保持数量、搬送数量の増減を計る。
【0007】
U字型部材の構成は用途に応じ、幾通りにも形状を変える事ができる。
【0008】
U字型部材の構成は必要に応じ、物品の保持形態を変える事ができる。
【0009】
U字型部材の基本形状を生かし、物品の大小、重量、強度面、等に対応した仕様構成の変更にも対処できる。
【0010】
U字型部材の構成は容易に組立て、分解することができる。
【発明の効果】
【0011】
物品と物品が緩衝しないため、長尺物の保持、移動、及び 搬送が物品を傷つけることなく、安全かつ安易に行なう事を提供できる。
【0012】
置き場所は平置、立置、吊り下げての中空、壁面、等、広範囲となる。
【0013】
物品をU字型部材内に固定し、U字型部材を回転させる事により、物品本体を回転させることが可能であり,物品の裏表の作業効率の向上を計ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図7に基ずいて説明する。
【0015】
図1,2、においては、1はU字型部材,物品保持部である。 ラック全体はU字型部材2体と、それらを支持する2の連通部材で構成されており,連通部材の長短でU字型部材の巾の調整を行う。 置き場所としては立置、横置,吊り下げが可能である。
【0016】
U字型部材単体には、2の連通部材用の孔を要する。
【0017】
U字型部材単体には、それぞれの単体を連結する為の連通用孔3,4、5、を要する。
【0018】
U字型部材単体には、単体を上下に連結する為のダボ7とダボを受ける孔8を要する。
【0019】
U字型部材単体には、物品を保護する為の保護材6(ラバー、スポンジ等)を要する。
【0020】
U字型部材単体と連通部材を固定する必要がある場合は、U字型部材の素材,設計により、幾多の方法も可能。
【0021】
以下、上記構成の保持形態別、組立方法について説明する。 基本型の保持形態は図2の薄肉U字型部材1が2枚と連通部材2で構成され、図1の保持形態となる。
【0022】
図3においては、図2における3aと3b、4aと4b及び 5aと5bをボルトにより固定すると横2連の保持形態が構成される。 この方法を重ねる事により幾台もU字型部材を連結することが可能である。 また、置き場所においては立置、横置、吊り下げが可能。
【0023】
図4においては、図3より3aと3b、4aと4bを外し、5aと5bを支点に回転させ、一方の5と5cをボルトにより固定すると、立型2連の保持形態となる。
【0024】
図5においては、図3の連結部を全て外し、新たに3と5c、5と3c、3aと5b及び 5aと3bを連結した立型2連の保持形態であるが、この方法では連通部材用孔はU字型部材本体2体の同心孔となる。 また、U字型部材2体の連結角度は同心孔を支点に、新たなる連通用孔を必要に応じ設けることにより、角度は任意に変更が可能。
【0025】
図6においては、U字型部材の上に他のU字型部材を重ねて置く方法であり、ダボ7とダボ受け孔8で固定する。 また、図3の横2連型を同様に重ねることも可能である。
【0026】
図7においては、4aと4b、4と4cの連結孔でボルト止めの上、連結し、8、8a8b、8cの各々のダボ孔を利用し、円型部材9を取り付ける事により、保持部材の回転を可能とする。 尚、円型部材は平板、パイプ形状の部材等、必要、用途に応じた部材を選択できる。
【0027】
保持部材を吊下げる場合は、4、4a、4b、4cの孔を利用するか、専用のフック孔を追加することで可能。
【実施例】
【0028】
試作品を木製で製作の上、実際に可動を行い、実用性について検討を行なった。
尚、連結部材について、試作品は、U字型部材のそれぞれの巾を手早く簡単に行なう事が出来る方法、すなわち、連結部材1本で行ないましたが安定性を重要視し、強度を求める上では複数の連結部材の使用であり、U字型部材と連結部材を固定させる手段は、必要に応じU字型部材の材料 及び 設計変更によりボルト止めも可能。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】 本発明の実施形態を示すU字型部材と連通部材の全体側面外観図 及び部分断面図
【図2】 U字型部材の正面外観図、2枚1組で構成される。
【図3】 U字型部材2枚、横方向に連結した立置図(重ね置き可能)
【図4】 U字型部材2枚、互いに逆、立方向に連結した横置図(重ね置き可能)
【図5】 U字型部材2枚、互いに逆、立方向に連結した横置図(重ね置き可能)
【図6】 U字型部材の上に他のU字型部材を重ねて置く2段図(2段以上も可能)
【図7】 U字型部材を2枚連結し、脱着式ダボ孔を利用し、円形部材を装着した図、物品を保持のまま回転させることが可能。
【図8】 従来のラック図、物品を置いたり、立てたりする固定したラック。
【符号の説明】
【0030】
1 U字型物品保持部材
2 連通部材 及び 連通部材用孔
3 連結用ボルト孔
4 連結用ボルト孔
5 連結用ボルト孔
6 物品保護材(ラバー、スポンジ等、扱い品目に応じた部材)
7 連結用ダボ(着脱式)
8 連結用ダボ受孔
9 物品保持部回転用円型部材 平板、パイプ等、使用目的により異なる。
10 回転用円型部材取付ボルト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数枚の薄肉U字型部材に取り付け連結孔を設け、U字型部材を平行に配置し、該連結孔を連通する部材で連結してなる、組立て分解自在のラック。
【請求項2】
取付けボルト孔を設けた2枚の薄肉U字型部材を横方向に配置し、部材と部材の複数組を平行に接続し、該ボルト孔を連通する部材で連結してなる、組立て分解自在のラック。
【請求項3】
取り付けボルト孔を設けた2枚の薄肉U字型部材を逆方向に配置し、部材と部材の複数組を縦に接続し、該ボルト孔を連通する部材で連結してなる、組立て分解自在のラック。
【請求項4】
ダボ孔を設けた2枚の薄肉U字型部材を縦に重ね、部材と部材の複数組を該ダボ孔にダボを連通することにより連結してなる、組立て分解自在のラック。
【請求項5】
取付けボルト孔を設けた2枚の薄肉U字型部材を相対に配置し、部材と部材の複数組を縦に接続し、該ボルト孔を連通する部材で連結してなる、組立て分解自在のラック。
【請求項6】
前記複数枚の薄肉U字型部材が2枚である事を特徴とする、請求項1、2、3、4及び5に記載した組立て分解自在のラック。
【請求項7】
前記薄肉U字型部材はあらゆる材料で製作できる事を特徴とする、請求項1,2,3、4及び5に記載した組立て分解自在のラック。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−69795(P2006−69795A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−282726(P2004−282726)
【出願日】平成16年8月31日(2004.8.31)
【出願人】(504364150)
【Fターム(参考)】