フライアッシュの輸送システム
【課題】 異物の混入してないフライアッシュを回収可能な輸送システムを提供する。
【解決手段】 ボイラの火炉から排出されたフライアッシュを回収して中継サイロに一旦貯灰し、該中継サイロから圧力輸送機により輸送管に導き、該輸送管内を空気輸送して回収するフライアッシュの輸送システムにおいて、前記圧力輸送機の上流側に、前記フライアッシュに混入している異物を捕捉して除去するストレーナを設ける。異物の混入していないフライアッシュを回収できるので、フライアッシュを使用する設備が異物で故障するようなことはなく、フライアッシュを有効に利用することができる。
【解決手段】 ボイラの火炉から排出されたフライアッシュを回収して中継サイロに一旦貯灰し、該中継サイロから圧力輸送機により輸送管に導き、該輸送管内を空気輸送して回収するフライアッシュの輸送システムにおいて、前記圧力輸送機の上流側に、前記フライアッシュに混入している異物を捕捉して除去するストレーナを設ける。異物の混入していないフライアッシュを回収できるので、フライアッシュを使用する設備が異物で故障するようなことはなく、フライアッシュを有効に利用することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、フライアッシュの輸送システムに関し、特に、ボイラで石炭を燃焼することによって発生したフライアッシュを空気輸送により搬送するフライアッシュの輸送システムに関する。
【背景技術】
【０００２】
一般に、火力発電所のボイラの火炉で石炭を燃焼することによって発生するアッシュは、ボイラの火炉から下方に落下して排出されるボトムアッシュと、気流とともにボイラの火炉から排出されるフライアッシュとに大別される。
【０００３】
この場合、ボトムアッシュは、火炉の下部のアッシュホッパからジェットパック車等に直接回収され、フライアッシュは、フライアッシュ（灰捨原粉）とフライアッシュ（回収原粉）とに分別され、フライアッシュ（灰捨原粉）は、火炉から輸送管を介して灰捨原粉サイロに導かれて貯灰され、加湿器で加湿された後にジェットパック車等に回収され、フライアッシュ（回収原粉）は、火炉から電気集塵機を介して回収原粉サイロに導かれて貯灰される。
【０００４】
また、回収原粉サイロに貯灰されたフライアッシュ（回収原粉）は、圧力輸送機によって輸送管内を空気輸送により搬送されて船等に回収され、或いは、フライアッシュ（粗粉）とフライアッシュ（細粉）とに更に分別され、フライアッシュ（粗粉）は、粗粉サイロに導かれて貯灰され、加湿器で加湿された後にジェットパック車等に回収され、フライアッシュ（細粉）は、細粉サイロに導かれて貯灰された後に、輸送管内を空気輸送により搬送されて船等に回収される。
【０００５】
上記のような系統を経て回収されるアッシュのうち、フライアッシュ（回収原粉（粗粉及び細粉））は、セメント原料等として有効利用されているが、回収したフライアッシュに異物（ボイラの空気予熱器のエレメントの破片等の異物）が混入していると、フライアッシュをセメント原料等として用いる設備の故障の原因となるため、フライアッシュを回収する前にフライアッシュに混入している異物を何らかの方法で取り除かなければならない。
【０００６】
従来、フライアッシュに含まれる異物を取り除くため、ボイラの火炉から灰捨原粉サイロにフライアッシュを搬送する輸送管の途中にストレーナを設けているが、それだけでは十分でなく、フライアッシュに異物が混入するのを避けられないのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００７】
【特許文献１】特公平３−３３９６６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００８】
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、異物の混入していないフライアッシュを回収することが可能なフライアッシュの輸送システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
上記のような課題を解決するために、本発明は、以下のような手段を採用している。
すなわち、本発明は、ボイラの火炉から排出されたフライアッシュを回収して中継サイロに一旦貯灰し、該中継サイロから圧力輸送機により輸送管に導き、該輸送管内を空気輸送して回収するフライアッシュの輸送システムにおいて、前記圧力輸送機の上流側に、前記フライアッシュに混入している異物を捕捉して除去するストレーナを設けたことを特徴とする。
【００１０】
本発明のフライアッシュの輸送システムによれば、中継サイロに一旦貯灰したフライアッシュを、中継サイロから圧力輸送機により輸送管に導き、輸送管内を空気輸送して回収する際に、圧力輸送機の上流側に設けたストレーナによりフライアッシュに混入している異物を捕捉して除去することができる。
従って、輸送管を介して異物の混入していないフライアッシュを回収することができるので、フライアッシュをセメント原料等として用いる場合に、フライアッシュをセメント原料等として用いる設備がフライアッシュに混入している異物によって故障するようなことはない。
【００１１】
また、本発明において、前記圧力輸送機は、入口部が前記中継サイロの出口部に接続され、出口部が前記輸送管に接続されるとともに、内部に前記中継サイロから供給されるフライアッシュを貯灰させる圧送タンクと、前記輸送管に空気を供給する空気供給源とを備え、該圧送タンクの入口部に前記ストレーナを設けたこととしてもよい。
【００１２】
本発明のフライアッシュの輸送システムによれば、圧力輸送機の圧送タンクの入口部に設けたストレーナにより、中継サイロから圧送タンクに供給されるフライアッシュに混入している異物を捕捉して除去することができる。
従って、異物の混入していないフライアッシュを中継サイロから圧送タンクに導き、圧送タンクから輸送管に導き、輸送管を介して回収することができるので、フライアッシュをセメント原料等として用いる場合に、フライアッシュをセメント原料等として用いる設備がフライアッシュに混入している異物によって故障するようなことはない。
【００１３】
さらに、本発明において、前記圧送タンクの入口部には、前記中継サイロから前記圧送タンクにフライアッシュを供給するためのフィーダが設けられ、該フィーダと前記圧送タンクの入口部との間に前記ストレーナを設けたこととしてもよい。
【００１４】
本発明のフライアッシュの輸送システムによれば、中継サイロから圧送タンクにフライアッシュを供給する際に、フィーダと圧送タンクの入口部との間のストレーナによってフライアッシュに混入している異物を捕捉して除去することができる。
従って、異物の含まれていないフライアッシュを中継サイロから圧送タンクに導き、圧送タンクから輸送管に導き、輸送管を介して回収することができるので、フライアッシュをセメント原料等として用いる場合に、フライアッシュをセメント原料等として用いる設備がフライアッシュに混入している異物によって故障するようなことはない。
【００１５】
さらに、本発明において、前記ストレーナは、前記フライアッシュに混入している異物を捕捉可能な大きさの網目状の篩部を有していることとしてもよい。
【００１６】
本発明のフライアッシュの輸送システムによれば、網目状の篩部によってフライアッシュに混入している異物を捕捉して除去することができ、異物の混入していないフライアッシュを中継サイロから圧送タンクに導き、圧送タンクから輸送管に導き、輸送管を介して回収することができる。
従って、フライアッシュをセメント原料等として用いる場合に、フライアッシュをセメント原料等として用いる設備がフライアッシュに混入している異物によって故障するのを避けることができる。
【発明の効果】
【００１７】
以上、説明したように、本発明のフライアッシュの輸送システムによれば、異物の混入していないフライアッシュを回収することができるので、フライアッシュをセメント原料等として用いる場合に、フライアッシュに混入してる異物によって設備が故障等するようなことはなく、フライアッシュをセメント原料等として有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１８】
【図１】本発明によるフライアッシュの輸送システムの一実施の形態の全体を示した系統図である。
【図２】図１の圧力輸送機の正面図である。
【図３】図２の側面図である。
【図４】図３の入口フィーダの内部を示した説明図である。
【図５】ストレーナの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【００１９】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
図１〜図５には、本発明によるフライアッシュの輸送システムの一実施の形態が示されている。図１はフライアッシュの輸送システムの系統図、図２は圧力輸送機の正面図、図３は図２の側面図、図４は入口フィーダの内部を示す説明図、図５はストレーナの斜視図である。
【００２０】
すなわち、本実施の形態のフライアッシュの輸送システムは、火力発電所のボイラの火炉で石炭を燃焼させることにより発生したフライアッシュ４０を空気輸送によって輸送する輸送システムに適用され、異物４１の混入していないフライアッシュ４０を回収するのに有効なものである。
【００２１】
ここで、異物４１とは、例えば、ボイラの空気予熱器のエレメント（熱交換器用の鋼板）の破片等である。火力発電所においては、ボイラの停止時等に空気予熱器のエレメントの破片等の脱落を防止するための工事を行っているが、経年劣化により空気予熱器のエレメントの破片等の脱落を完全に阻止することができない。このため、空気予熱器のエレメントの破片等が異物４１としてフライアッシュ４０に混入するのを避けられない。そこで、本実施の形態では、フライアッシュ４０に混入した空気予熱器のエレメントの破片等の異物４１を輸送の途中で捕捉して除去し、異物４１の混入していないフライアッシュ４０を回収するように構成したものである。
【００２２】
本実施の形態のフライアッシュの輸送システムは、ボイラの火炉で発生したフライアッシュ４０を輸送してジェットパック車３５や船３６等に回収する第１輸送系統１、第２輸送系統２、及び第３輸送系統３を備え、フライアッシュ４０をフライアッシュ（灰捨原粉４０ａ）とフライアッシュ（回収原粉４０ｂ）とに分別して回収している。
【００２３】
第１輸送系統１は、ボイラの火炉からフライアッシュ４０を気流と共にＥＰ（電気集塵機４）に導いて捕捉し、このフライアッシュ４０をフライアッシュ（灰捨原粉４０ａ）とフライアッシュ（回収原粉４０ｂ）とに分別し、フライアッシュ（灰捨原粉４０ａ）を灰捨原粉サイロ５に導いて貯灰し、フライアッシュ（回収原粉４０ｂ）を回収原粉サイロ６に導いて貯灰し、灰捨原粉サイロ５に貯灰したフライアッシュ（灰捨原粉４０ａ）を加湿器８で加湿した後にジェットパック車３５により回収する。
【００２４】
この場合、ジェットパック車３５への払出部には公知のストレーナ（図示せず）が設けられ、このストレーナによってフライアッシュ（灰捨原粉４０ａ）に混入している異物４１が捕捉されて除去され、異物４１の混入していないライアッシュ（灰捨原粉４０ａ）がジェットパック車３５により回収される。
【００２５】
また、灰捨原粉サイロ５には、ＭＣ、ＡＨ、ＥＣＯからもフライアッシュ（灰捨原粉４０ａ）が導かれて貯灰され、このフライアッシュ（灰捨原粉４０ａ）もジェットパック車３５により回収される。
【００２６】
第２輸送系統２は、第１輸送系統１の回収原粉サイロ６に貯灰したフライアッシュ（回収原粉４０ｂ）の一部を、回収原粉サイロ６から圧力輸送機１０を介して輸送管３４内に導き、輸送管３４内を空気輸送して輸送管３４の末端に配置されたジェットパック車３５や船３６等により回収する。
【００２７】
第３輸送系統３は、第１輸送系統１の回収原粉サイロ６に貯灰したフライアッシュ（回収原粉４０ｂ）の残りをフライアッシュ（粗粉４０ｃ）とフライアッシュ（細粉４０ｄ）とに更に分別し、フライアッシュ（粗粉４０ｃ）を粗粉サイロ３１に導いて貯灰し、加湿器３２で加湿した後にジェットパック車３５等により回収し、フライアッシュ（細粉４０ｄ）を細粉サイロ３３に導いて貯灰した後に輸送管３４に導き、輸送管３４内を空気輸送して輸送管３４の末端に配置されたジェットパック車３５や船３６等により回収する。
【００２８】
圧力輸送機１０は、図２及び図３に示すように、内部に回収原粉サイロ６から供給されるフライアッシュ（回収原粉４０ｂ）を貯灰させる圧送タンク１１と、圧送タンク１１の入口部１２に設けられる入口フィーダ１４と、圧送タンク１１の出口部１３に設けられる出口フィーダ２１と、入口フィーダ１４と圧送タンク１１の入口部１２との間に着脱可能に設けられるストレーナ２８と、輸送管３４内に空気を供給する空気供給源２７とを備えている。
【００２９】
圧送タンク１１は、入口部１２が入口フィーダ１４を介して回収原粉サイロ６の出口部７に接続され、出口部１３が出口フィーダ２１を介して輸送管３４に接続されている。回収原粉サイロ６の内部に貯灰されたフライアッシュ（回収原粉４０ｂ）は、回収原粉サイロ６から入口フィーダ１４及びストレーナ２６を介して圧送タンク１１内に供給され、圧送タンク１１から出口フィーダ２１を介して輸送管３４内に供給される。
【００３０】
入口フィーダ１４は、内部が第１室１６と第２室１７とに区画されるケーシング１５と、ケーシング１５の第１室１６と第２室１７との間を開閉する開閉弁１９と、開閉弁１９を駆動させるアクチュエータ２０とを備えている。入口フィーダ１４は、ケーシング１５の第１室１６が回収原粉サイロ６の出口部７に接続され、第２室１７が圧送タンク１１の入口部１２に接続され、ケーシング１５の第２室１７の圧送タンク１１の入口部１２との接続部にストレーナ２８が着脱可能に設けられている。
【００３１】
アクチュエータ２０によって開閉弁１９を駆動させて、ケーシング１５の第１室１６と第２室１７との間を開くことにより、回収原粉サイロ６内のフライアッシュ（回収原粉４０ｂ）がケーシング１５の第１室１６及び第２室１７を介して圧送タンク１１内に供給される。また、アクチュエータ２０によって開閉弁１９を駆動させて、ケーシング１５の第１室１６と第２室１７との間を閉じることにより、回収原粉サイロ６からケーシング１の第１室１６及び第２室１７を介しての圧送タンク１１内へのフライアッシュ（回収原粉４０ｂ）の供給が停止される。
【００３２】
出口フィーダ２１は、内部が第１室２３と第２室２４とに区画されるケーシング２２と、ケーシング２２の第１室２３と第２室２４との間を開閉する開閉弁２５と、開閉弁２５を駆動させるアクチュエータ２６とを備えている。出口フィーダ２１は、ケーシング２２の第１室２３が圧送タンク１１の出口部１３に接続され、第２室２４が輸送管３４に接続されている。
【００３３】
アクチュエータ２６によって開閉弁２５を駆動させて、ケーシング２２の第１室２３と第２室２４との間を開くことにより、圧送タンク１１内のフライアッシュ（回収原粉４０ｂ）がケーシング２２の第１室２３及び第２室２４を介して輸送管３４内に供給される。また、アクチュエータ２６によって開閉弁２５を駆動させて、ケーシング２２の第１室２３と第２室２４との間を閉じることにより、圧送タンク１１からケーシング２２の第１室２３及び第２室２４を介しての輸送管３４内へのフライアッシュ（回収原粉４０ｂ）の供給が停止される。
【００３４】
ストレーナ２８は、例えば、図５に示すように、長方形板状の支持部２９と、支持部２９の中心部に設けられる網目状の篩部３０とから構成され、入口フィーダ１４のケーシング１５の第２室１７と圧送タンク１１の入口部１２との接続部に篩部３０が配置されるように、ケーシング１５の第２室１７内に着脱可能に設けられている。ストレーナ２８の篩部３０により、フライアッシュ（回収原粉４０ｂ）に混入している異物４１が捕捉されるようになっている。
【００３５】
ストレーナ２８の篩部３０は、フライアッシュ（回収原粉４０ｂ）に混入している異物４１（空気予熱器のエレメントの破片等）を捕捉可能な大きさの網目状に形成され、この篩部３０によってフライアッシュ（回収原粉４０ｂ）に混入している異物４１を捕捉することにより、異物４１の混入していないフライアッシュ（回収原粉４０ｂ）が入口フィーダ１４を介して圧送タンク１１内に供給される。
【００３６】
ストレーナ２８の篩部３０で捕捉した異物４１は、ケーシング１５の第２室１７内に貯留され、定期的にケーシング１５の第２室１７の開口部を閉塞している蓋１８を取り外すことにより、第２室１７内から異物４１を取り出し、回収して廃棄処分することができる。
【００３７】
上記のように構成した本実施の形態のフライアッシュの輸送システムにあっては、回収原粉サイロ６に一旦貯灰したフライアッシュ（回収原粉４０ｂ）を回収原粉サイロ６から圧送タンク１１内に導く際に、圧送タンク１１の入口部１２と入口フィーダ１４との間に設けたストレーナ２８を通すことにより、フライアッシュ（回収原粉４０ｂ）に混入している異物４１を捕捉し、異物４１の混入していないフライアッシュ（回収原粉４０ｂ）を圧送タンク１１に導くことができる。
【００３８】
従って、異物４１の混入していないフライアッシュ（回収原粉４０ｂ）を圧送タンク１１から出口フィーダ２１を介して輸送管３４内に導き、輸送管３４内を空気輸送してジェットパック車３５や船３６等に回収することができる。
【００３９】
この結果、フライアッシュ（回収原粉４０ｂ）をセメント原料等として利用する場合に、フライアッシュ（回収原粉４０ｂ）に混入している異物４１によってフライアッシュ（回収原粉４０ｂ）をセメント原料等として利用する設備が故障等するようなことはなく、フライアッシュ（回収原粉４０ｂ）をセメント原料等として有効に利用することができる。
【００４０】
なお、本実施の形態においては、入口フィーダ１４と圧送タンク１１の入口部１２との間にフトレーナ２８を設けたが、図示はしないが、圧送タンク１１の出口部１３と出口フィーダ２１との間にストレーナ２８を設けても良いし、入口フィーダ１４と圧送タンク１１の入口部１２との間、及び圧送タンク１１の出口部１３と出口フィーダ２１との間の両方にストレーナ２８を設けてもよい。要は、輸送管３４に供給される前段階において、フライアッシュに（回収原粉４０ｂ）混入している異物４１を捕捉して除去できればよい。
【符号の説明】
【００４１】
１ 第１輸送系統
２ 第２輸送系統
３ 第３輸送系統
４ 電気集塵機
５ 灰捨原粉サイロ
６ 回収原粉サイロ
７ 出口部
８ 加湿器
１０ 圧力輸送機
１１ 圧送タンク
１２ 入口部
１３ 出口部
１４ 入口フィーダ
１５ ケーシング
１６ 第１室
１７ 第２室
１８ 蓋
１９ 開閉弁
２０ アクチュエータ
２１ 出口フィーダ
２２ ケーシング
２３ 第1室
２４ 第２室
２５ 開閉弁
２６ アクチュエータ
２７ 空気供給源
２８ ストレーナ
２９ 支持部
３０ 篩部
３１ 粗粉サイロ
３２ 加湿器
３３ 細粉サイロ
３４ 輸送管
３５ ジェットパック車
３６ 船
４０ フライアッシュ
４０ａ フライアッシュ（灰捨原粉）
４０ｂ フライアッシュ（回収原粉）
４０ｃ フライアッシュ（粗粉）
４０ｄ フライアッシュ（細粉）
４１ 異物
【技術分野】
【０００１】
本発明は、フライアッシュの輸送システムに関し、特に、ボイラで石炭を燃焼することによって発生したフライアッシュを空気輸送により搬送するフライアッシュの輸送システムに関する。
【背景技術】
【０００２】
一般に、火力発電所のボイラの火炉で石炭を燃焼することによって発生するアッシュは、ボイラの火炉から下方に落下して排出されるボトムアッシュと、気流とともにボイラの火炉から排出されるフライアッシュとに大別される。
【０００３】
この場合、ボトムアッシュは、火炉の下部のアッシュホッパからジェットパック車等に直接回収され、フライアッシュは、フライアッシュ（灰捨原粉）とフライアッシュ（回収原粉）とに分別され、フライアッシュ（灰捨原粉）は、火炉から輸送管を介して灰捨原粉サイロに導かれて貯灰され、加湿器で加湿された後にジェットパック車等に回収され、フライアッシュ（回収原粉）は、火炉から電気集塵機を介して回収原粉サイロに導かれて貯灰される。
【０００４】
また、回収原粉サイロに貯灰されたフライアッシュ（回収原粉）は、圧力輸送機によって輸送管内を空気輸送により搬送されて船等に回収され、或いは、フライアッシュ（粗粉）とフライアッシュ（細粉）とに更に分別され、フライアッシュ（粗粉）は、粗粉サイロに導かれて貯灰され、加湿器で加湿された後にジェットパック車等に回収され、フライアッシュ（細粉）は、細粉サイロに導かれて貯灰された後に、輸送管内を空気輸送により搬送されて船等に回収される。
【０００５】
上記のような系統を経て回収されるアッシュのうち、フライアッシュ（回収原粉（粗粉及び細粉））は、セメント原料等として有効利用されているが、回収したフライアッシュに異物（ボイラの空気予熱器のエレメントの破片等の異物）が混入していると、フライアッシュをセメント原料等として用いる設備の故障の原因となるため、フライアッシュを回収する前にフライアッシュに混入している異物を何らかの方法で取り除かなければならない。
【０００６】
従来、フライアッシュに含まれる異物を取り除くため、ボイラの火炉から灰捨原粉サイロにフライアッシュを搬送する輸送管の途中にストレーナを設けているが、それだけでは十分でなく、フライアッシュに異物が混入するのを避けられないのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００７】
【特許文献１】特公平３−３３９６６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００８】
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、異物の混入していないフライアッシュを回収することが可能なフライアッシュの輸送システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
上記のような課題を解決するために、本発明は、以下のような手段を採用している。
すなわち、本発明は、ボイラの火炉から排出されたフライアッシュを回収して中継サイロに一旦貯灰し、該中継サイロから圧力輸送機により輸送管に導き、該輸送管内を空気輸送して回収するフライアッシュの輸送システムにおいて、前記圧力輸送機の上流側に、前記フライアッシュに混入している異物を捕捉して除去するストレーナを設けたことを特徴とする。
【００１０】
本発明のフライアッシュの輸送システムによれば、中継サイロに一旦貯灰したフライアッシュを、中継サイロから圧力輸送機により輸送管に導き、輸送管内を空気輸送して回収する際に、圧力輸送機の上流側に設けたストレーナによりフライアッシュに混入している異物を捕捉して除去することができる。
従って、輸送管を介して異物の混入していないフライアッシュを回収することができるので、フライアッシュをセメント原料等として用いる場合に、フライアッシュをセメント原料等として用いる設備がフライアッシュに混入している異物によって故障するようなことはない。
【００１１】
また、本発明において、前記圧力輸送機は、入口部が前記中継サイロの出口部に接続され、出口部が前記輸送管に接続されるとともに、内部に前記中継サイロから供給されるフライアッシュを貯灰させる圧送タンクと、前記輸送管に空気を供給する空気供給源とを備え、該圧送タンクの入口部に前記ストレーナを設けたこととしてもよい。
【００１２】
本発明のフライアッシュの輸送システムによれば、圧力輸送機の圧送タンクの入口部に設けたストレーナにより、中継サイロから圧送タンクに供給されるフライアッシュに混入している異物を捕捉して除去することができる。
従って、異物の混入していないフライアッシュを中継サイロから圧送タンクに導き、圧送タンクから輸送管に導き、輸送管を介して回収することができるので、フライアッシュをセメント原料等として用いる場合に、フライアッシュをセメント原料等として用いる設備がフライアッシュに混入している異物によって故障するようなことはない。
【００１３】
さらに、本発明において、前記圧送タンクの入口部には、前記中継サイロから前記圧送タンクにフライアッシュを供給するためのフィーダが設けられ、該フィーダと前記圧送タンクの入口部との間に前記ストレーナを設けたこととしてもよい。
【００１４】
本発明のフライアッシュの輸送システムによれば、中継サイロから圧送タンクにフライアッシュを供給する際に、フィーダと圧送タンクの入口部との間のストレーナによってフライアッシュに混入している異物を捕捉して除去することができる。
従って、異物の含まれていないフライアッシュを中継サイロから圧送タンクに導き、圧送タンクから輸送管に導き、輸送管を介して回収することができるので、フライアッシュをセメント原料等として用いる場合に、フライアッシュをセメント原料等として用いる設備がフライアッシュに混入している異物によって故障するようなことはない。
【００１５】
さらに、本発明において、前記ストレーナは、前記フライアッシュに混入している異物を捕捉可能な大きさの網目状の篩部を有していることとしてもよい。
【００１６】
本発明のフライアッシュの輸送システムによれば、網目状の篩部によってフライアッシュに混入している異物を捕捉して除去することができ、異物の混入していないフライアッシュを中継サイロから圧送タンクに導き、圧送タンクから輸送管に導き、輸送管を介して回収することができる。
従って、フライアッシュをセメント原料等として用いる場合に、フライアッシュをセメント原料等として用いる設備がフライアッシュに混入している異物によって故障するのを避けることができる。
【発明の効果】
【００１７】
以上、説明したように、本発明のフライアッシュの輸送システムによれば、異物の混入していないフライアッシュを回収することができるので、フライアッシュをセメント原料等として用いる場合に、フライアッシュに混入してる異物によって設備が故障等するようなことはなく、フライアッシュをセメント原料等として有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１８】
【図１】本発明によるフライアッシュの輸送システムの一実施の形態の全体を示した系統図である。
【図２】図１の圧力輸送機の正面図である。
【図３】図２の側面図である。
【図４】図３の入口フィーダの内部を示した説明図である。
【図５】ストレーナの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【００１９】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
図１〜図５には、本発明によるフライアッシュの輸送システムの一実施の形態が示されている。図１はフライアッシュの輸送システムの系統図、図２は圧力輸送機の正面図、図３は図２の側面図、図４は入口フィーダの内部を示す説明図、図５はストレーナの斜視図である。
【００２０】
すなわち、本実施の形態のフライアッシュの輸送システムは、火力発電所のボイラの火炉で石炭を燃焼させることにより発生したフライアッシュ４０を空気輸送によって輸送する輸送システムに適用され、異物４１の混入していないフライアッシュ４０を回収するのに有効なものである。
【００２１】
ここで、異物４１とは、例えば、ボイラの空気予熱器のエレメント（熱交換器用の鋼板）の破片等である。火力発電所においては、ボイラの停止時等に空気予熱器のエレメントの破片等の脱落を防止するための工事を行っているが、経年劣化により空気予熱器のエレメントの破片等の脱落を完全に阻止することができない。このため、空気予熱器のエレメントの破片等が異物４１としてフライアッシュ４０に混入するのを避けられない。そこで、本実施の形態では、フライアッシュ４０に混入した空気予熱器のエレメントの破片等の異物４１を輸送の途中で捕捉して除去し、異物４１の混入していないフライアッシュ４０を回収するように構成したものである。
【００２２】
本実施の形態のフライアッシュの輸送システムは、ボイラの火炉で発生したフライアッシュ４０を輸送してジェットパック車３５や船３６等に回収する第１輸送系統１、第２輸送系統２、及び第３輸送系統３を備え、フライアッシュ４０をフライアッシュ（灰捨原粉４０ａ）とフライアッシュ（回収原粉４０ｂ）とに分別して回収している。
【００２３】
第１輸送系統１は、ボイラの火炉からフライアッシュ４０を気流と共にＥＰ（電気集塵機４）に導いて捕捉し、このフライアッシュ４０をフライアッシュ（灰捨原粉４０ａ）とフライアッシュ（回収原粉４０ｂ）とに分別し、フライアッシュ（灰捨原粉４０ａ）を灰捨原粉サイロ５に導いて貯灰し、フライアッシュ（回収原粉４０ｂ）を回収原粉サイロ６に導いて貯灰し、灰捨原粉サイロ５に貯灰したフライアッシュ（灰捨原粉４０ａ）を加湿器８で加湿した後にジェットパック車３５により回収する。
【００２４】
この場合、ジェットパック車３５への払出部には公知のストレーナ（図示せず）が設けられ、このストレーナによってフライアッシュ（灰捨原粉４０ａ）に混入している異物４１が捕捉されて除去され、異物４１の混入していないライアッシュ（灰捨原粉４０ａ）がジェットパック車３５により回収される。
【００２５】
また、灰捨原粉サイロ５には、ＭＣ、ＡＨ、ＥＣＯからもフライアッシュ（灰捨原粉４０ａ）が導かれて貯灰され、このフライアッシュ（灰捨原粉４０ａ）もジェットパック車３５により回収される。
【００２６】
第２輸送系統２は、第１輸送系統１の回収原粉サイロ６に貯灰したフライアッシュ（回収原粉４０ｂ）の一部を、回収原粉サイロ６から圧力輸送機１０を介して輸送管３４内に導き、輸送管３４内を空気輸送して輸送管３４の末端に配置されたジェットパック車３５や船３６等により回収する。
【００２７】
第３輸送系統３は、第１輸送系統１の回収原粉サイロ６に貯灰したフライアッシュ（回収原粉４０ｂ）の残りをフライアッシュ（粗粉４０ｃ）とフライアッシュ（細粉４０ｄ）とに更に分別し、フライアッシュ（粗粉４０ｃ）を粗粉サイロ３１に導いて貯灰し、加湿器３２で加湿した後にジェットパック車３５等により回収し、フライアッシュ（細粉４０ｄ）を細粉サイロ３３に導いて貯灰した後に輸送管３４に導き、輸送管３４内を空気輸送して輸送管３４の末端に配置されたジェットパック車３５や船３６等により回収する。
【００２８】
圧力輸送機１０は、図２及び図３に示すように、内部に回収原粉サイロ６から供給されるフライアッシュ（回収原粉４０ｂ）を貯灰させる圧送タンク１１と、圧送タンク１１の入口部１２に設けられる入口フィーダ１４と、圧送タンク１１の出口部１３に設けられる出口フィーダ２１と、入口フィーダ１４と圧送タンク１１の入口部１２との間に着脱可能に設けられるストレーナ２８と、輸送管３４内に空気を供給する空気供給源２７とを備えている。
【００２９】
圧送タンク１１は、入口部１２が入口フィーダ１４を介して回収原粉サイロ６の出口部７に接続され、出口部１３が出口フィーダ２１を介して輸送管３４に接続されている。回収原粉サイロ６の内部に貯灰されたフライアッシュ（回収原粉４０ｂ）は、回収原粉サイロ６から入口フィーダ１４及びストレーナ２６を介して圧送タンク１１内に供給され、圧送タンク１１から出口フィーダ２１を介して輸送管３４内に供給される。
【００３０】
入口フィーダ１４は、内部が第１室１６と第２室１７とに区画されるケーシング１５と、ケーシング１５の第１室１６と第２室１７との間を開閉する開閉弁１９と、開閉弁１９を駆動させるアクチュエータ２０とを備えている。入口フィーダ１４は、ケーシング１５の第１室１６が回収原粉サイロ６の出口部７に接続され、第２室１７が圧送タンク１１の入口部１２に接続され、ケーシング１５の第２室１７の圧送タンク１１の入口部１２との接続部にストレーナ２８が着脱可能に設けられている。
【００３１】
アクチュエータ２０によって開閉弁１９を駆動させて、ケーシング１５の第１室１６と第２室１７との間を開くことにより、回収原粉サイロ６内のフライアッシュ（回収原粉４０ｂ）がケーシング１５の第１室１６及び第２室１７を介して圧送タンク１１内に供給される。また、アクチュエータ２０によって開閉弁１９を駆動させて、ケーシング１５の第１室１６と第２室１７との間を閉じることにより、回収原粉サイロ６からケーシング１の第１室１６及び第２室１７を介しての圧送タンク１１内へのフライアッシュ（回収原粉４０ｂ）の供給が停止される。
【００３２】
出口フィーダ２１は、内部が第１室２３と第２室２４とに区画されるケーシング２２と、ケーシング２２の第１室２３と第２室２４との間を開閉する開閉弁２５と、開閉弁２５を駆動させるアクチュエータ２６とを備えている。出口フィーダ２１は、ケーシング２２の第１室２３が圧送タンク１１の出口部１３に接続され、第２室２４が輸送管３４に接続されている。
【００３３】
アクチュエータ２６によって開閉弁２５を駆動させて、ケーシング２２の第１室２３と第２室２４との間を開くことにより、圧送タンク１１内のフライアッシュ（回収原粉４０ｂ）がケーシング２２の第１室２３及び第２室２４を介して輸送管３４内に供給される。また、アクチュエータ２６によって開閉弁２５を駆動させて、ケーシング２２の第１室２３と第２室２４との間を閉じることにより、圧送タンク１１からケーシング２２の第１室２３及び第２室２４を介しての輸送管３４内へのフライアッシュ（回収原粉４０ｂ）の供給が停止される。
【００３４】
ストレーナ２８は、例えば、図５に示すように、長方形板状の支持部２９と、支持部２９の中心部に設けられる網目状の篩部３０とから構成され、入口フィーダ１４のケーシング１５の第２室１７と圧送タンク１１の入口部１２との接続部に篩部３０が配置されるように、ケーシング１５の第２室１７内に着脱可能に設けられている。ストレーナ２８の篩部３０により、フライアッシュ（回収原粉４０ｂ）に混入している異物４１が捕捉されるようになっている。
【００３５】
ストレーナ２８の篩部３０は、フライアッシュ（回収原粉４０ｂ）に混入している異物４１（空気予熱器のエレメントの破片等）を捕捉可能な大きさの網目状に形成され、この篩部３０によってフライアッシュ（回収原粉４０ｂ）に混入している異物４１を捕捉することにより、異物４１の混入していないフライアッシュ（回収原粉４０ｂ）が入口フィーダ１４を介して圧送タンク１１内に供給される。
【００３６】
ストレーナ２８の篩部３０で捕捉した異物４１は、ケーシング１５の第２室１７内に貯留され、定期的にケーシング１５の第２室１７の開口部を閉塞している蓋１８を取り外すことにより、第２室１７内から異物４１を取り出し、回収して廃棄処分することができる。
【００３７】
上記のように構成した本実施の形態のフライアッシュの輸送システムにあっては、回収原粉サイロ６に一旦貯灰したフライアッシュ（回収原粉４０ｂ）を回収原粉サイロ６から圧送タンク１１内に導く際に、圧送タンク１１の入口部１２と入口フィーダ１４との間に設けたストレーナ２８を通すことにより、フライアッシュ（回収原粉４０ｂ）に混入している異物４１を捕捉し、異物４１の混入していないフライアッシュ（回収原粉４０ｂ）を圧送タンク１１に導くことができる。
【００３８】
従って、異物４１の混入していないフライアッシュ（回収原粉４０ｂ）を圧送タンク１１から出口フィーダ２１を介して輸送管３４内に導き、輸送管３４内を空気輸送してジェットパック車３５や船３６等に回収することができる。
【００３９】
この結果、フライアッシュ（回収原粉４０ｂ）をセメント原料等として利用する場合に、フライアッシュ（回収原粉４０ｂ）に混入している異物４１によってフライアッシュ（回収原粉４０ｂ）をセメント原料等として利用する設備が故障等するようなことはなく、フライアッシュ（回収原粉４０ｂ）をセメント原料等として有効に利用することができる。
【００４０】
なお、本実施の形態においては、入口フィーダ１４と圧送タンク１１の入口部１２との間にフトレーナ２８を設けたが、図示はしないが、圧送タンク１１の出口部１３と出口フィーダ２１との間にストレーナ２８を設けても良いし、入口フィーダ１４と圧送タンク１１の入口部１２との間、及び圧送タンク１１の出口部１３と出口フィーダ２１との間の両方にストレーナ２８を設けてもよい。要は、輸送管３４に供給される前段階において、フライアッシュに（回収原粉４０ｂ）混入している異物４１を捕捉して除去できればよい。
【符号の説明】
【００４１】
１ 第１輸送系統
２ 第２輸送系統
３ 第３輸送系統
４ 電気集塵機
５ 灰捨原粉サイロ
６ 回収原粉サイロ
７ 出口部
８ 加湿器
１０ 圧力輸送機
１１ 圧送タンク
１２ 入口部
１３ 出口部
１４ 入口フィーダ
１５ ケーシング
１６ 第１室
１７ 第２室
１８ 蓋
１９ 開閉弁
２０ アクチュエータ
２１ 出口フィーダ
２２ ケーシング
２３ 第1室
２４ 第２室
２５ 開閉弁
２６ アクチュエータ
２７ 空気供給源
２８ ストレーナ
２９ 支持部
３０ 篩部
３１ 粗粉サイロ
３２ 加湿器
３３ 細粉サイロ
３４ 輸送管
３５ ジェットパック車
３６ 船
４０ フライアッシュ
４０ａ フライアッシュ（灰捨原粉）
４０ｂ フライアッシュ（回収原粉）
４０ｃ フライアッシュ（粗粉）
４０ｄ フライアッシュ（細粉）
４１ 異物
【特許請求の範囲】
【請求項１】
ボイラの火炉から排出されたフライアッシュを回収して中継サイロに一旦貯灰し、該中継サイロから圧力輸送機により輸送管に導き、該輸送管内を空気輸送して回収するフライアッシュの輸送システムにおいて、
前記圧力輸送機の上流側に、前記フライアッシュに混入している異物を捕捉して除去するストレーナを設けたことを特徴とするフライアッシュの輸送システム。
【請求項２】
前記圧力輸送機は、入口部が前記中継サイロの出口部に接続され、出口部が前記輸送管に接続されるとともに、内部に前記中継サイロから供給されるフライアッシュを貯灰させる圧送タンクと、前記輸送管に空気を供給する空気供給源とを備え、
該圧送タンクの入口部に前記ストレーナを設けたことを特徴とする請求項１に記載のフライアッシュの輸送システム。
【請求項３】
前記圧送タンクの入口部には、前記中継サイロから前記圧送タンクにフライアッシュを供給するためのフィーダが設けられ、該フィーダと前記圧送タンクの入口部との間に前記ストレーナを設けたことを特徴とする請求項２に記載のフライアッシュの輸送システム。
【請求項４】
前記ストレーナは、前記フライアッシュに混入している異物を捕捉可能な大きさの網目状の篩部を有していることを特徴とする請求項１から３の何れか１項に記載のフライアッシュの輸送システム。
【請求項１】
ボイラの火炉から排出されたフライアッシュを回収して中継サイロに一旦貯灰し、該中継サイロから圧力輸送機により輸送管に導き、該輸送管内を空気輸送して回収するフライアッシュの輸送システムにおいて、
前記圧力輸送機の上流側に、前記フライアッシュに混入している異物を捕捉して除去するストレーナを設けたことを特徴とするフライアッシュの輸送システム。
【請求項２】
前記圧力輸送機は、入口部が前記中継サイロの出口部に接続され、出口部が前記輸送管に接続されるとともに、内部に前記中継サイロから供給されるフライアッシュを貯灰させる圧送タンクと、前記輸送管に空気を供給する空気供給源とを備え、
該圧送タンクの入口部に前記ストレーナを設けたことを特徴とする請求項１に記載のフライアッシュの輸送システム。
【請求項３】
前記圧送タンクの入口部には、前記中継サイロから前記圧送タンクにフライアッシュを供給するためのフィーダが設けられ、該フィーダと前記圧送タンクの入口部との間に前記ストレーナを設けたことを特徴とする請求項２に記載のフライアッシュの輸送システム。
【請求項４】
前記ストレーナは、前記フライアッシュに混入している異物を捕捉可能な大きさの網目状の篩部を有していることを特徴とする請求項１から３の何れか１項に記載のフライアッシュの輸送システム。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２０１０−１７３８０３（Ｐ２０１０−１７３８０３Ａ）
【公開日】平成２２年８月１２日（２０１０．８．１２）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００９−１８７４３（Ｐ２００９−１８７４３）
【出願日】平成２１年１月２９日（２００９．１．２９）
【公序良俗違反の表示】
（特許庁注：以下のものは登録商標）
１．ジェットパック
【出願人】（０００２１１３０７）中国電力株式会社 (6,505)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２２年８月１２日（２０１０．８．１２）
【国際特許分類】
【出願日】平成２１年１月２９日（２００９．１．２９）
【公序良俗違反の表示】
（特許庁注：以下のものは登録商標）
１．ジェットパック
【出願人】（０００２１１３０７）中国電力株式会社 (6,505)
【Ｆターム（参考）】
[ Back to top ]