説明

フレーバーラッパーを有する経口ポーチ製品

内部充填素材を内包する繊維性フレーバーラッパー(12)を有する経口ポーチフレーバー製品(10)を提供する。繊維性フレーバーラッパー(12)は、組み込んだ香味料(18)を含むことが好ましい。繊維性フレーバーラッパー(12)はまた、柔軟剤(20)、着色剤(24)、及び/又は褐変防止剤(22)を含むこともできる。内部素材は、非タバコ植物性素材繊維を含むことができ、保存料又は冷蔵の必要性を避けるために低含水率を有することが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
典型的な経口ポーチ製品は、タバコ又はその他の食品用素材を内包した紙又は繊維性ポーチ材料を含む。ユーザがポーチを口で吸ったり、或いは転がしたりすると、内包された素材と唾液が混ざり、香味が細孔を通じてポーチから溶出し、内包されたタバコ又はその他の素材が香味を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
一般に、紙又は繊維性ポーチは香味又は口当たりが良くなく、唾液及び内包された素材からの分泌物が放出されるまで満足感を得られない。
【0003】
また、多くのポーチ製品は含水率を有しており、このため製品が新鮮さを維持するために保存料及び/又は冷蔵が必要となる。多くの消費者にとって冷蔵は不便であると思われ、保存料の使用には興味をそがれる。
【0004】
従って、繊維又は紙のポーチを有する経口製品の技術分野では、即座に口の満足感を与えるとともに冷蔵又は保存料の使用を必要としないようにするための低含水率を実現するというニーズが残っている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
単一層のフレーバーラッパーを有する経口ポーチ製品を提供する。好ましい実施形態では、この経口ポーチ製品は、内部素材を内包するための繊維性フレーバーラッパーを含む。内部充填素材は、ポーチに内包された繊維性非タバコ植物性素材を含むことが好ましい。製品の香味が失われると、繊維性フレーバーラッパーは口から取り出され、廃棄される。
【0006】
繊維性フレーバーラッパーは、紙及び/又は繊維で作られることが好ましい。繊維性フレーバーラッパーは、非分解性及び/又は非溶解性であることが好ましい。繊維性フレーバーラッパーは、ユーザが経口ポーチ製品を口で吸ったり、及び転がしたりした際に内部充填素材の香味がユーザの口内に溶出できるようにすることも好ましい。
【0007】
1つの実施形態では、紙及び/又は繊維がヒートシール可能であることにより、一旦、繊維性フレーバーラッパーの第1の部分に内部充填素材の一部を置き、このフレーバーラッパーの第1の部分を覆って繊維性フレーバーラッパーの第2の部分を置けるようになる。第1の部分及び第2の部分は、単一層の繊維性素材の一部であってもよい(例えば、第1及び第2の層は、一片の紙又は繊維の一部又はこのような材料の別々の一片であってもよい)。その後、フレーバーラッパーの2つの部分の間で内部充填素材を囲んでヒートシール又は超音波溶着などのシールを形成する。別の実施形態では、香味付けした紙及び/又は繊維の部分を接着剤によって接着し、或いは別様に貼り合わせて継ぎ目を形成する。
【0008】
好ましい実施形態では、繊維性フレーバーラッパーが中に組み込んだ香味料を含み、内部充填素材が唾液と混ざって内部充填素材から香味及び分泌物が放出される前に、この香味料がユーザに最初の香味を与える。
【0009】
香味料は、噴霧、塗布、浸漬、型押し、及び/又は分散によって繊維性ポーチラッパーに加えられることが好ましい。1つの実施形態では、香味料が、噴霧乾燥フレーバー、エッセンシャルオイル、カプセルフレーバー、コアセルベートフレーバー、懸濁液、及び/又は溶液の形で繊維性フレーバーラッパーに添加される。
【0010】
繊維性ポーチラッパーに加えられる香味料を(マイクロカプセルビーズなどに)カプセル化した場合、この香味料は、口で転がしたり又は吸うことによるによるPH変化、熱活性化、又は機械的活性化などの制御放出メカニズムも含むようになることが好ましい。また、カプセルに入れた香味料は、香味料が様々な速度で放出されて、経口製品を使用している間中途切れない香味を提供するように、様々な厚さのコーティングを有することができる。
【0011】
好ましい実施形態では、繊維性フレーバーラッパーはまた、使用前に内部充填素材によって引き起こされるフレーバーラッパーの変色を阻止する褐変防止剤も含む。別の実施形態では、食品用着色剤を繊維性フレーバーラッパーに添加して着色ラッパーを作成し、フレーバーラッパーに模様を加え、或いは内部充填素材及びフレーバーラッパーの香味を識別することができる。
【0012】
繊維性フレーバーラッパーはまた、繊維性フレーバーラッパーを柔らかくしてユーザにより快適な口当たりを提供するために柔軟剤を含むことも好ましい。1つの実施形態では、柔軟剤は、保湿剤、香味付けしたオイル、及びこれらの組み合わせから成るグループから選択される。
【0013】
好ましい実施形態では、内部充填素材は、茶、スパイス、ハーブ、野菜、食物繊維、果物、及び/又は茶及び植物抽出物を含む繊維性非タバコ植物性素材を含む。保存料及び/又は冷蔵の必要性を避けるために、植物性素材の含水率は15重量%未満であることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】フレーバーラッパーを有する経口ポーチ製品を示す図である。
【図2】フレーバーラッパーを有する経口ポーチ製品の断面図である。
【図3】フレーバーラッパーを有する経口ポーチ製品の1つの実施形態を示す図である。
【図4】フレーバーラッパーを有する経口ポーチ製品の1つの実施形態を示す図である。
【図5】フレーバーラッパーを有する経口ポーチ製品の別の実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本明細書で説明するように、経口ポーチ製品が、ポーチを形成する単一層の繊維性フレーバーラッパーを含む。ポーチは、繊維性非タバコ植物性素材を含む内部充填素材で満たされることが好ましい。
【0016】
好ましい実施形態では、図1に示すように、経口ポーチ製品10が繊維性フレーバーラッパー12を含む。繊維性フレーバーラッパー12は、内部充填素材を含むポーチの形に形成され、シールされる。
【0017】
ポーチ製品10は、長方形又は楕円形であることが好ましい。ポーチ製品10のその他の好ましい形状として、多角形、正方形、長方形、円形、卵形、ハート形、星形、半月形、三日月形、木の葉形、及びこれらの組み合わせから成るグループから選択される任意の形状が挙げられる。
【0018】
好ましい実施形態では、経口ポーチ製品が、ユーザの口内で頬と歯茎との間に適合するようにサイズ決め及び構成される。正方形の経口ポーチ製品10は、長さが約20mm〜約35mm、幅が約10mm〜約20mm、厚さが約3mm〜約6mmであることが好ましい。好ましい実施形態では、図5に示すように、楕円形の経口ポーチ製品が、約20mm〜約35mmの長軸と約10mm〜約25mmの短軸とを有する。楕円形の経口ポーチ製品は、厚さが約3mm〜約6mmであることが好ましい。この楕円を一方又は両方の軸に沿って切断することができる。好ましい実施形態では、経口製品10は、ポーチ製品の形状に関係なくポーチあたりの重さが約200mg〜約600mgである。
【0019】
繊維性ポーチラッパー12は、ろ紙、及びティーバッグ、コーヒーフィルタなどの構成に使用される紙などの繊維及び/又は紙で作ることができる。繊維性ポーチ素材12は、食品の包装及び/又は処理に使用される素材のような、食品との接触に適した種類のものであることが好ましい。ポーチ素材12はまた、使用時に香味及び唾液がポーチ素材10を出入りできるように多孔質であることも好ましい。
【0020】
好ましい実施形態では、繊維性ポーチラッパー12はヒートシール可能である。図2に見られるように、内部充填素材16を繊維性ポーチラッパー12の第1の層30と第2の層32との間に置くことが好ましい。2つの層30と32との間に内部充填素材を囲むようにシール14を形成してポーチ製品10を形成する。
【0021】
図1に示すように、繊維性ポーチラッパー12に香味料18を塗布し、経口フレーバー製品10がユーザの口内に置かれるとすぐに香味が放出されるようにする。繊維性ポーチラッパー材料12には、約1mg未満又は約100mgまでの香味料18を添加することが好ましい。ポーチに添加する香味の量は、ポーチ内容物の約1重量%未満又は約5重量%までであることが最も好ましい。添加する香味料の量は、添加する香味料の効能次第であってもよい。
【0022】
適当な香味料18として、一般に食品、糖菓、又はその他の経口製品に使用されるあらゆる香味料が挙げられる。例示的な香味料として、以下に限定されるわけではないが、ザクロ、アサイー、ラズベリー、ブルーベリー、ストロベリー、ボイセンベリー、及び/又はクランベリーなどのベリーフレーバーが挙げられる。その他の適している香味料として、以下に限定されるわけではないが、メントール、ペパーミント、スペアミント、ウインターグリーン、バーボン、スコッチ、ウイスキー、コニャック、アジサイ、ラベンダー、チョコレート、カンゾウ、シトラス、及びリンゴ、モモ、ナシ、チェリー、プラム、オレンジ、ライム、グレープ及びグレープフルーツなどのその他の果実フレーバー、ガンマオクタラクトン、バニリン、エチルバニリン、気分転換フレーバー、バター、ラム、ココナッツ、アーモンド、ペカン、クルミ、ヘーゼルナッツ、フレンチバニラ、マカダミア、サトウキビ、カエデ、カシス、カラメル、バナナ、モルト、エスプレッソ、カルーア、ホワイトチョコレート、及びシナモン、クローブ、コリアンダー、バジル、オルガノ、ガーリック、マスタード、ナツメグ、ローズマリー、タイム、タラゴン、ディル、セージ、アニス、及びウイキョウなどのスパイスフレーバー、サルチル酸メチル、リナロール、ジャスミン、コーヒー、オリーブオイル、ゴマオイル、ヒマワリオイル、ベルガモットオイル、ゼラニウムオイル、レモンオイル、ジンジャーオイル、バルサミコ酢、米酢、及び赤ワインビネガーなどのあらゆる天然又は人工フレーバー又はアロマが挙げられる。
【0023】
噴霧、塗布、浸漬、型押し、及び/又は分散により、香味料を繊維性フレーバーラッパーに加えることが好ましい。1つの実施形態では、香味料が、噴霧乾燥フレーバー、エッセンシャルオイル、カプセルフレーバー、コアセルベートフレーバー、懸濁液、及び/又は溶液の形で繊維性ポーチに添加される。
【0024】
好ましい実施形態では、香味料をカプセル化した場合、この香味料は、口で転がしたり又は吸うことによるによるPH変化、熱活性化、又は機械的活性化などの制御放出メカニズムも含むようになる。また、カプセルに入れた香味料は、香味料が様々な速度で放出されて、経口製品を使用している間中途切れない香味を提供するように、様々な厚さのコーティングを有することができる。
【0025】
香味料が懸濁液又は溶液の形で加えられる場合、内部素材は、香味料を加えた後、(約14%未満、約13%未満、約12%未満、約11%未満、約10%未満、約9%未満、約8%未満、約7%未満、約6%未満、約5%未満、約4%未満、約3%未満、約2%未満、約1%未満などの)内部素材の約15重量%未満の含水率まで乾燥される。溶液の溶剤の蒸気圧に近いか、或いはそれを下回る蒸気圧の揮発性香味料を使用する場合には、香味料がポーチ材料12内に保持されるように乾燥を避けることが好ましい。
【0026】
ポーチに加える香味料の量は、内部素材が香味料によって湿らないので乾燥を必要としないぐらいが最も好ましい。1つの実施形態では、内部充填素材を挿入する前に繊維性ポーチ材料に香味料を加えて、内部充填素材が湿るのを防ぐ。
【0027】
ポーチが、制御された含水率の繊維性植物性素材を含有して、その水分活性(aw)が、好ましくは0.65未満であるが、少なくとも0.7aw未満、或いは通常0.6awと0.7awの範囲の値であるカビの成長を防ぐのに十分と判断されるレベルとなるようにすることも好ましい。
【0028】
好ましい実施形態では、ポーチ及びポーチ充填物の含水率を増加させることなく、香味料又はその他の機能性添加物を繊維性ポーチラッパーに加える。さらなる水分は、かび又はバクテリアが成長できるポイントまで製品の水分活性を増加させることにより、微生物の成長に対して製品を不安定な状態にし、結果的に製品寿命が短くなり、或いは製品が保存料を含み、又は冷蔵保存されるという要件をもたらすことになる。従って、製品の水分活性レベルは、製品が新鮮さを維持するために保存料又は冷蔵を必要としないぐらいであることが好ましい。
【0029】
好ましい実施形態では、繊維性ポーチ材料12は柔軟剤20も含む。柔軟剤20はポーチ材料12を柔かくしなやかにして、ユーザが口に入れるとすぐにより良い快適さを与えることが好ましい。
【0030】
適当な柔軟剤20として、保湿剤、オイルなどが挙げられる。保湿剤は、以下に限定されるわけではないが、グリセリン及びプロピレングリコールを含む。オイルは、以下に限定されるわけではないが、オリーブ油、ゴマ油、ピーナッツ油、ココナッツ油、ブドウの種から取った油、クルミ油、サフラワー油、大豆油、及び/又はヒマワリ油などのあらゆる香味付けされた及び/又は天然のオイルを含む。また、ハーブで香味付けされたオイルも柔軟剤20として使用することができる。柔軟剤20は、ユーザに追加のフレーバー層を提供する、及び/又は香味料の役目を果たす心地良く香味付けされたオイルであることが好ましい。噴霧、塗布、浸漬、型押し、又はその他の任意の技術により、柔軟剤20をポーチ材料12に加えることができる。
【0031】
多くの場合、ポーチ製品は、内包された素材のせいで時間とともにベージュ色又は茶色に変化する。従って、ポーチ材料12を、果物が茶色に変化するのを防ぐために使用するような褐変防止剤22で処理することが好ましい。好ましい褐変防止剤22として、以下に限定されるわけではないが、抗酸化物質、ビタミンE、ビタミンC、塩化カルシウム、ヘキサメタリン酸ソーダ、亜硫酸水素ナトリウム、及びこれらの組み合わせが挙げられる。噴霧、塗布、浸漬、型押し、又はその他の任意の技術により、褐変防止剤22をポーチ材料12に加えることができる。
【0032】
好ましい実施形態では、繊維性ポーチ材料12に着色剤24が含まれる。1又はそれ以上の着色剤24はポーチの色を変えて、図柄、模様、商標を作り出し、或いはポーチの香味を表す(すなわち、紫色でグレープの香味を表す)ことができる。着色剤24を使用してポーチ材料12を染色することができ、或いは着色剤24をポーチ材料12上にプリントすることができる。
【0033】
図2に示すように、好ましい実施形態では、経口ポーチ製品が、繊維性ポーチ材料12に内包された内部素材16を含む。内部素材16は、非タバコ植物性薬品及び/又は非タバコ植物抽出物を含むことが好ましい。
【0034】
本明細書で使用する「植物性の(botanical)」という用語は、以下に限定されるわけではないが、抽出物、葉、繊維、茎、根、種、花、果実、花粉などを含む植物由来のあらゆるものを含む。
【0035】
図3に見られるように、ポーチ製品10を半月形にするとともに、折り重ねた単一シートのポーチ材料12を含め、第1の層及び第2の層を作成して両層の間に内部素材を含めることができる。単一のシール14が、ポーチ10内部に内部素材を密封することができる。
【0036】
図4に示すように、ポーチ製品10を円形ポーチにしてもよい。第1の層及び第2の層は、内部素材を間に入れたポーチ材料12の別個の部分であってもよい。単一のシール14が、内包された内部素材を封じ込める。
【0037】
図5に示すように、ポーチ製品10は楕円形ポーチである。ポーチは繊維材料12で作られる。ポーチ周縁周りのシール14が内部素材を内部に保持する。ポーチ材料12は、香味料18、柔軟剤20、褐変防止剤22、及び/又は着色剤24を含む。
【0038】
以下に提供する実施例は例示的なものであり、本明細書で開示した実施形態のいずれの態様を限定することも意味するものではない。
【実施例1】
【0039】
重さ約20mgの紙ポーチラッパーに約4mgの香味料を添加した。約450mgの内部素材をポーチの内側に置いた。内部素材をポーチ内部に保持するためにポーチをシールした。
【実施例2】
【0040】
霧吹きを使用して約50mgのカノーラ油を紙ポーチ上に噴霧した。ポーチの重さは約300mgであった。
【実施例3】
【0041】
プロピレングリコールと3mgの香味料との溶液を生成した。重さ約20mgのポーチ材料に溶液を添加した。重さ約450mgの内部素材をポーチ内に置いた。内部素材をポーチ内部に保持するためにポーチをシールした。
【0042】
実施例1のポーチは、最初に口の中に置くとすぐに香味が製品から急速に放出されることを示した。実施例2のポーチは、柔軟剤を含んでいるため実施例1のポーチよりも著しく柔らかかった。実施例3のポーチは、プロピレングリコール、柔軟剤、及び香味料を使用して、より良好な香味及びより柔かなポーチを提供した。
【0043】
上記内容について、その特定の実施形態を参照しながら詳細に説明したが、当業者にとっては、特許請求の範囲から逸脱することなく様々な変更及び修正を行うことができるとともに上記内容の同等物を使用できることが明白であろう。
【符号の説明】
【0044】
10 経口ポーチ製品
12 繊維性フレーバーラッパー
14 シール
18 香味料
20 柔軟剤
22 褐変防止剤
24 着色剤

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの組み込んだ香味料を含む単一層の繊維性フレーバーラッパーと、
前記繊維性フレーバーラッパーに内包された非タバコ植物性素材繊維を含む内部充填素材と、
を含み、前記内部充填素材は、該内部充填素材の約15重量%未満の含水率を任意に有する、
ことを特徴とする経口ポーチ製品。
【請求項2】
前記繊維性フレーバーラッパーは、紙又は繊維、或いはこれらの組み合わせで作られる、
ことを特徴とする請求項1に記載の経口ポーチ製品。
【請求項3】
前記繊維性フレーバーラッパーは、該ラッパーの変色を阻止するために褐変防止剤を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の経口ポーチ製品。
【請求項4】
前記褐変防止剤は、抗酸化物質、ビタミンE、ビタミンC、塩化カルシウム、ヘキサメタリン酸ソーダ、亜硫酸水素ナトリウム、及びこれらの組み合わせから成るグループから選択される、
ことを特徴とする請求項3に記載の経口ポーチ製品。
【請求項5】
前記繊維性フレーバーラッパーは、該繊維性フレーバーラッパーを柔らかくするために柔軟剤を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の経口ポーチ製品。
【請求項6】
前記柔軟剤は、保湿剤、香味付けしたオイル、及びこれらの組み合わせから成るグループから選択される、
ことを特徴とする請求項5に記載の経口ポーチ製品。
【請求項7】
前記少なくとも1つの柔軟剤は香味付けしたオイルである、
ことを特徴とする請求項1に記載の経口ポーチ製品。
【請求項8】
前記繊維性フレーバーラッパーは着色剤を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の経口ポーチ製品。
【請求項9】
前記内部充填剤は保存料を含まない、
ことを特徴とする請求項1に記載の経口ポーチ製品。
【請求項10】
前記少なくとも1つの香味料は、噴霧乾燥フレーバー、エッセンシャルオイル、カプセルフレーバー、コアセルベートフレーバー、又は懸濁液のうちの1又はそれ以上の形をしている、
ことを特徴とする請求項1に記載の経口ポーチ製品。
【請求項11】
前記少なくとも1つの香味料は、該香味料を制御放出するマイクロカプセルビーズを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の経口ポーチ製品。
【請求項12】
前記少なくとも1つの香味料は、(i)フレーバーラッパーあたり約0.1mg〜約100mgの量と、(ii)内部充填素材の約0.1重量%〜約5重量%の量とのうちの一方又は両方の形で添加される、
ことを特徴とする請求項1に記載の経口ポーチ製品。
【請求項13】
前記ポーチ製品は、重さ約200mg〜約600mgである、
ことを特徴とする請求項1に記載の経口ポーチ製品。
【請求項14】
前記非タバコ植物性素材繊維は、茶、スパイス、ハーブ、果実、及び野菜繊維のうちの1又はそれ以上を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の経口ポーチ製品。
【請求項15】
前記内部充填素材は、約0.5aw〜約0.75awの量の水分活性レベルを有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の経口ポーチ製品。
【請求項16】
前記経口ポーチ製品は長方形のラッパーであるとともに、約20mm〜約35mmの長さ、約10mm〜約20mmの幅、及び約3mm〜約6mmの厚さを有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の経口ポーチ製品。
【請求項17】
前記経口ポーチ製品は楕円形であるとともに、約20mm〜約35の長軸、約10mm〜約25mmの短軸、及び約3mm〜約6mmの厚さを有し、前記楕円形ポーチは少なくとも1つの軸に沿って切断される、
ことを特徴とする請求項1に記載の経口ポーチ製品。
【請求項18】
経口ポーチ製品を作る方法であって、
単一層の繊維性ラッパーに香味料を加えることによりフレーバーラッパーを形成するステップと、
前記フレーバーラッパーをポーチに形成するステップと、
前記ポーチに内部充填素材を詰めるステップと、
前記内部充填素材の周囲にシールを施して経口ポーチ製品を形成するステップと、
を含み、前記内部充填素材は非タバコ植物性素材繊維を含む、
ことを特徴とする方法。
【請求項19】
前記香味料は、噴霧、塗布、浸漬、型押し、及び分散のうちの1又はそれ以上により前記繊維性ラッパーに加えられる、
ことを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記内部充填素材は、該内部充填素材の約15重量%未満の含水率を有する、
ことを特徴とする請求項18に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2010−521957(P2010−521957A)
【公表日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−551285(P2009−551285)
【出願日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【国際出願番号】PCT/IB2008/001378
【国際公開番号】WO2008/104891
【国際公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【出願人】(596060424)フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム (222)
【Fターム(参考)】