説明

フレーム構造を有するシステムキッチン

【課題】種類の異なる配管・配線を分離して支持することができると共に、容易にフレーム材の組み立て時における寸法を調節することができ、且つ、取り付けの自由度を向上させて容易に各種の機器や部材を取り付けることのできるフレーム構造を有するシステムキッチンを提供すること。
【解決手段】フレーム材10を組み合わせることにより一部または全体の骨組みを形成するフレーム構造を有するシステムキッチン1において、フレーム材10に、配管や配線を収容可能な配管配線経路50と、フレーム材10同士の連結に用いる溝である連結用嵌合部41と、フレーム材10以外の機器を接続可能な溝である機器接続用溝42と、を設け、且つ、配管配線経路50と、連結用嵌合部41と、機器接続用溝42と、のうち少なくとも2つは、相互に兼用可能な兼用溝40により設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フレーム構造を有するシステムキッチンに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、台所に設置される調理設備は、使い勝手の向上や外観の向上を目的として、流し台や調理台、コンロ等の各設備を一体にしたシステムキッチンが多くなっている。例えば、特許文献1に記載されたシステムキッチンでは、直接自立する第一の機能部材と第二の機能部材とを設け、この第一、第二の機能部材に、水廻り用の機器や加熱調理用の機器等が組み込まれ、水平に保持されるカウンタを固定している。また、第一、第二の機能部材には、照明機器やレンジフード等が取り付けられた第三の機能部材を固定し、さらに、第一、第二の機能部材には、システムキッチンで使用する給排水の流路や、電気系統、排気路のうち一種以上を収容している。これらにより、構造及びデザインの自由度を向上させたシステムキッチンにすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−223644号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1における第一、第二の機能部材等、フレームの機能を有する部材は一般的に組み立てる前に寸法が決まっているため、システムキッチンの使用態様に応じて高さ等の調節を行いたい場合でも、調節は大変困難なものになっている。また、特許文献1における第一、第二の機能部材等、フレームの機能を有する部材に各種配管や電気配線を収容する場合、種類の異なる配管や配線を同じ部分に収容することは、必ずしも適さない場合がある。さらに、特許文献1における第三の機能部材等、フレームの機能を有する部材にシステムキッチンで使用する機器を取り付ける場合、取り付け用の穴あけ加工等を施す必要があり、取り付け後の位置変更も困難なものとなっている。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、種類の異なる配管・配線を分離して支持することができると共に、容易にフレーム材の組み立て時における寸法を調節することができ、且つ、取り付けの自由度を向上させて容易に各種の機器や部材を取り付けることのできるフレーム構造を有するシステムキッチンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明に係るフレーム構造を有するシステムキッチンは、フレーム材を組み合わせることにより一部または全体の骨組みを形成するフレーム構造を有するシステムキッチンであって、前記フレーム材は、配管や配線を収容可能な複数の配管配線経路と、前記フレーム材同士の連結に用いる溝である連結用嵌合部と、前記フレーム材以外の機器を接続可能な溝である機器接続用溝と、を有しており、且つ、前記配管配線経路と、前記連結用嵌合部と、前記機器接続用溝と、のうち少なくとも2つは、相互に兼用可能な兼用溝により設けられていることを特徴とする。
【0007】
この発明では、フレーム材に、配管配線経路を複数設けているので、種類の異なる配管や配線を分離して収容し、それぞれ独立して支持することができる。また、フレーム材同士の連結に用いる連結用嵌合部を溝によって設けているので、フレーム材を組み合わせてユニットを組み立てる際に、ユニットの各部の寸法を調節することができる。また、システムキッチンで使用する各種の機器を取り付ける場合は、溝状に形成された機器接続用溝に取り付けるため容易に取り付けることができ、さらに、取り付け後も機器接続用溝内で移動させたり、他の機器接続用溝に移動させて取り付けたりすることができる。これらの結果、種類の異なる配管・配線を分離して支持することができると共に、容易にフレーム材の組み立て時における寸法を調節することができ、且つ、取り付けの自由度を向上させて容易に各種の機器や部材を取り付けることができる。
【0008】
また、上記フレーム構造を有するシステムキッチンにおいて、前記兼用溝は、さらに前記フレーム材を覆うカバーの取り付けが可能なカバー取付溝を兼用することが好ましい。
【0009】
この発明では、兼用溝によってカバー取付溝を兼用するため、フレーム材にカバーを取り付ける場合でも、新たにカバーを取り付ける部分を設ける必要がなくなり、フレーム材をよりコンパクトにすることができる。この結果、デザインの自由度を向上させることができ、外観の向上を図ることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るフレーム構造を有するシステムキッチンは、種類の異なる配管・配線を分離して支持することができると共に、容易にフレーム材の組み立て時における寸法を調節することができ、且つ、取り付けの自由度を向上させて容易に各種の機器や部材を取り付けることができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、実施形態に係るフレーム構造を有するシステムキッチンにおけるフレーム材の組み立て状態を示す概略図である。
【図2】図2は、図1に示す第2ユニットフレーム材の断面斜視図であり、フレーム材の説明図である。
【図3】図3は、フレーム材同士の連結を示す説明図である。
【図4】図4は、図1のA−A断面図である。
【図5】図5は、システムキッチンにキャビネット及び棚を設ける場合の説明図である。
【図6】図6は、フレーム材にカバーを取り付ける場合の説明図である。
【図7−1】図7−1は、フレーム材の形態の変形例を示す説明図である。
【図7−2】図7−2は、フレーム材の形態の変形例を示す説明図である。
【図8】図8は、連結部材の変形例を示す説明図である。
【図9】図9は、連結部材の変形例を示す説明図である。
【図10−1】図10−1は、フレーム材の組み合わせの変形例を示す説明図である。
【図10−2】図10−2は、フレーム材の組み合わせの変形例を示す説明図である。
【図10−3】図10−3は、フレーム材の組み合わせの変形例を示す説明図である。
【図11−1】図11−1は、補強フレーム材を設ける場合の説明図である。
【図11−2】図11−2は、補強フレーム材を設ける場合の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明に係るフレーム構造を有するシステムキッチンの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
【0013】
〔実施形態〕
図1は、実施形態に係るフレーム構造を有するシステムキッチンにおけるフレーム材の組み立て状態を示す概略図である。なお、図1は、フレーム材10の組み立て状態を示す説明図であり、システムキッチン1で使用される機器の一例として照明機器30のみが図示されており、その他の機器の図示は省略されている。同図に示すシステムキッチン1は、第1ユニット5と、第2ユニット6と、第3ユニット7と、により構成されている。このうち、第1ユニット5は、システムキッチン1の本体部分であるキッチンカウンタ20として設けられており、このキッチンカウンタ20は、カウンタ本体21と、当該カウンタ本体21を支持するカウンタ脚部22とにより構成されている。カウンタ本体21は、略直方体状の形状で形成されており、上面には天板25が設けられている。また、このカウンタ本体21の上面には、シンク26とコンロ27とが設けられている。
【0014】
カウンタ脚部22は、略直方体状の形状でカウンタ本体21の長手方向における両端付近にそれぞれ配設されており、カウンタ本体21における天板25が設けられている側の反対方向、即ち、下方側に向けて設けられている。カウンタ脚部22は、2つのカウンタ脚部22がこのようにカウンタ本体21の両端付近に接続されることにより、下方からカウンタ本体21を支持している。
【0015】
キッチンカウンタ20として設けられる第1ユニット5に対し、第2ユニット6と第3ユニット7は、この第1ユニット5に付属する付属部材として設けられている。これらの第2ユニット6と第3ユニット7とは、共に複数のフレーム材10を組み合わせることにより形成されるフレーム構造となって設けられており、第2ユニット6と第3ユニット7とでは、異なる形状のフレーム材10が使用されている。即ち、第2ユニット6は、第2ユニット6用のフレーム材10である第2ユニットフレーム材11を組み立てることにより構成されており、第3ユニット7は、第3ユニット7用のフレーム材10である第3ユニットフレーム材16を組み立てることにより構成されている。このように、フレーム材10は、第2ユニット6や第3ユニット7の骨組みとして設けられている。なお、このフレーム材10は、強度や精度の点から、例えばアルミニウムのような金属材料を用いて形成することが望ましい。
【0016】
また、これらのように、複数のフレーム材10を組み合わせることにより形成される第2ユニット6と第3ユニット7とのうち、第2ユニット6は、フレーム材10同士を組み合わせた場合に、鉛直方向に沿って設けられる第2ユニットフレーム材11である第2ユニット縦フレーム材12と、水平方向に沿って設けられる第2ユニットフレーム材11である第2ユニット横フレーム材13とを組み合わせることにより形成されている。具体的には、ほぼ同じ長さの2つの第2ユニット縦フレーム材12のそれぞれの上端部分と、第2ユニット横フレーム材13の両端部分とが連結されることにより、第2ユニット6は形成されている。
【0017】
同様に、第3ユニット7も第3ユニット縦フレーム材17と第3ユニット横フレーム材18とを組み合わせることにより形成されており、ほぼ同じ長さの2つの第3ユニット縦フレーム材17のそれぞれの上端部分と、第3ユニット横フレーム材18の両端部分とが連結されることにより、第3ユニット7は形成されている。つまり、第2ユニット6と第3ユニット7とは、共にフレーム材10が鳥居状に組まれており、鳥居状に組まれた状態で、キッチンカウンタ20の天板25上方に積まれている。
【0018】
また、システムキッチン1で使用される機器の一部は、第2ユニット6や第3ユニット7に取り付けられている。例えば、図1に示すように、第3ユニット7には、システムキッチン1で使用される電気機器である照明機器30が取り付けられている。この照明機器30は、第3ユニット7を構成する第3ユニット横フレーム材18に取り付けられている。
【0019】
図2は、図1に示す第2ユニットフレーム材の断面斜視図であり、フレーム材の説明図である。第2ユニット6や第3ユニット7を構成するフレーム材10は、所定の厚さを有する板状の形状で形成されており、また、フレーム材10には、それぞれフレーム材10を形成する板の長手方向に沿って延びる複数の溝が形成されている。この複数の溝は、フレーム材10同士の連結に用いる溝である連結用嵌合部41と、フレーム材10以外の機器類を接続可能な溝である機器接続用溝42と、が設けられており、板状の形状で形成されたフレーム材10の一方の面に開口している。具体的には、第2ユニットフレーム材11では、図2に示すように、第2ユニットフレーム材11の幅方向における中央付近に連結用嵌合部41が形成されており、機器接続用溝42は、第2ユニットフレーム材11の幅方向における連結用嵌合部41の両側にそれぞれ1つずつ、合計2つが形成されている。
【0020】
なお、第2ユニットフレーム材11である第2ユニット縦フレーム材12と第2ユニット横フレーム材13とでは、第2ユニットフレーム材11の長手方向に見た場合における形状が同じ形状となって形成されている。同様に、第3ユニットフレーム材16である第3ユニット縦フレーム材17と第3ユニット横フレーム材18とでは、第3ユニットフレーム材16の長手方向に見た場合における形状が同じ形状となって形成されている。
【0021】
また、連結用嵌合部41と機器接続用溝42とは、断面形状が同じ形状になっており、これにより、連結用嵌合部41は、機器接続用溝42と同様に各種の機器類を接続することができ、機器接続用溝42は、連結用嵌合部41と同様にフレーム材10同士の連結に用いる溝として使用することができる。このように、連結用嵌合部41と機器接続用溝42とは、共に他方の溝としての機能も有しており、これらは共に連結用嵌合部41と機器接続用溝42とを相互に兼用可能な兼用溝40として設けられている。
【0022】
第2ユニットフレーム材11に形成されている兼用溝40である連結用嵌合部41及び機器接続用溝42は、共に溝幅が開口部分で狭くなっている。つまり、これらの連結用嵌合部41や機器接続用溝42は、溝壁45が対向して形成されているが、連結用嵌合部41や機器接続用溝42は、共に開口部分の溝壁45に、対向する溝壁45の方向に向かって突出する板状の形状で形成された突出部46を有している。これらの突出部46は、1つの連結用嵌合部41や機器接続用溝42に設けられる突出部46同士は接触しておらず、溝幅方向に所定の間隔を有している。
【0023】
連結用嵌合部41や機器接続用溝42は、開口部分では、この突出部46同士の間隔が溝幅になるため、連結用嵌合部41や機器接続用溝42の溝幅は、溝深さ方向における開口部分以外の多くの位置での溝幅よりも、開口部分の溝幅の方が狭くなっている。なお、これらの連結用嵌合部41及び機器接続用溝42は、溝の長さ方向に見た場合における形状、即ち、第2ユニットフレーム材11を長手方向に見た場合における形状が、同じ形状となって形成されている。
【0024】
また、第2ユニットフレーム材11には、当該第2ユニットフレーム材11の幅方向における両端の2箇所に、各種の配管や電気配線を収容可能な配管配線経路50が設けられている。この配管配線経路50は、第2ユニットフレーム材11の幅方向における両側面と、第2ユニットフレーム材11の厚さ方向において連結用嵌合部41や機器接続用溝42が開口している側の面とが交差することにより形成される角部が、第2ユニットフレーム材11の長手方向に向かって切り欠かれることにより形成されている。即ち、配管配線経路50は、第2ユニットフレーム材11の幅方向における両側面、及び第2ユニットフレーム材11の厚さ方向において連結用嵌合部41や機器接続用溝42が開口している側の面よりも凹み、これらの面に対して開口した形状で形成されている。
【0025】
本実施形態に係るシステムキッチン1では、このように第2ユニットフレーム材11に形成される2つの配管配線経路50のうち、一方の配管配線経路50には、当該システムキッチン1に設けられる水栓(図示省略)に接続され、水栓に水を供給する配管である給配水管51が収容されている。また、他方の配管配線経路50には、照明機器30などシステムキッチン1で使用される電気機器に接続され、電気機器に電気を供給する電気配線52が収容されている。なお、配管配線経路50に収容される配管や配線は、給配水管51や電気配線52以外のものでもよく、例えば、排気などの空気経路やガス配管等を収容してもよい。
【0026】
第2ユニットフレーム材11には、これらのように連結用嵌合部41、機器接続用溝42、配管配線経路50が設けられているが、第3ユニットフレーム材16にも同様な形態で連結用嵌合部41、機器接続用溝42、配管配線経路50が設けられている。
【0027】
図3は、フレーム材同士の連結を示す説明図である。第2ユニット6や第3ユニット7は、複数のフレーム材10を組み合わせることにより形成されているが、フレーム材10同士を組み合わせる場合には、このフレーム材10同士の接続に用いる部材である連結部材60により組み合わせる。例えば、第2ユニット6は、第2ユニット縦フレーム材12と第2ユニット横フレーム材13とを組み合わせることにより設けられているが、この第2ユニット縦フレーム材12と第2ユニット横フレーム材13とを組み合わせる際に、連結部材60を用いて組み合わせる。
【0028】
第2ユニット縦フレーム材12と第2ユニット横フレーム材13とは、このように連結部材60を用いて組み合わせるが、これらを組み合わせた場合は、第2ユニット縦フレーム材12は鉛直方向に沿った方向に設けられるのに対し、第2ユニット横フレーム材13は水平方向に沿った方向に設けられる。このため、第2ユニット縦フレーム材12と第2ユニット横フレーム材13とは、相対的に略直角になるように連結する。
【0029】
これらの第2ユニットフレーム材11同士を連結する連結部材60は、双方の第2ユニットフレーム材11の連結用嵌合部41に、それぞれの第2ユニットフレーム材11の長手方向における端部から連結部材60を差し込むことにより双方を連結する。
【0030】
連結部材60は、このように2つの第2ユニットフレーム材11の連結用嵌合部41に差し込む部分である差込部61を有しており、この差込部61は、2つの第2ユニットフレーム材11の連結用嵌合部41に対応して2つ設けられているが、2つの差込部61は、互いに他方に対して直角になる方向に向かって形成されている。また、この差込部61は、連結用嵌合部41に差し込む方向に見た場合における断面形状が、連結用嵌合部41に挿入可能な形状となっている。つまり、差込部61は、断面形状が、連結用嵌合部41における突出部46と溝壁45とで形成される断面形状に近い形状で形成されており、この連結用嵌合部41の断面形状よりも若干小さい形状で形成されることにより、連結用嵌合部41に挿入可能な形状になっている。
【0031】
さらに、この連結部材60の差込部61には、当該差込部61を連結用嵌合部41に差し込む方向にして直交する方向に向けて貫通し、ネジ加工が施された螺穴である固定用穴62が形成されている。この固定用穴62は、差込部61を連結用嵌合部41に差し込んだ際における連結用嵌合部41の深さ方向に形成されている。
【0032】
第2ユニット縦フレーム材12と第2ユニット横フレーム材13とを連結する場合は、この連結部材60の2つの差込部61を、双方の第2ユニットフレーム材11の連結用嵌合部41に差し込む。2つの差込部61は、互いに他方に対して直角になる方向に形成されているので、2つの差込部61を第2ユニット縦フレーム材12と第2ユニット横フレーム材13との双方の連結用嵌合部41に差し込んだ場合、第2ユニット縦フレーム材12と第2ユニット横フレーム材13とは、互いに直交する方向に組み合わされることになる。これにより、第2ユニット縦フレーム材12は、長手方向が鉛直方向になり、第2ユニット横フレーム材13は、長手方向が水平方向になる方向に組み合わされる。
【0033】
また、第2ユニット縦フレーム材12は、2つの第2ユニット縦フレーム材12が第2ユニット横フレーム材13の両端に連結されるが、2つの第2ユニット縦フレーム材12は、共に同様な形態で連結部材60を用いて第2ユニット横フレーム材13に連結される。
【0034】
連結部材60の差込部61を第2ユニットフレーム材11の連結用嵌合部41に差し込んだ場合、連結部材60に形成される固定用穴62は、連結用嵌合部41の開口部分、即ち、連結用嵌合部41における2つの突出部46の間の部分に位置する状態になる。連結部材60の差込部61を連結用嵌合部41に差し込んだ場合は、連結用嵌合部41の開口部分より、連結部材60の固定用穴62に対してビス(図示省略)を螺合する。これにより、連結部材60と第2ユニットフレーム材11とを固定し、連結部材60により連結される2つの第2ユニットフレーム材11同士を固定する。
【0035】
第2ユニットフレーム材11同士は、このように連結部材60を用いて連結するが、第3ユニットフレーム材16同士を連結する場合も同様に、連結部材60を用いて連結する。
【0036】
これらのようにフレーム材10同士を連結した場合には、配管配線経路50に収容される給配水管51や電気配線52は、これらの配管や配線が接続される機器が配置される位置に応じて、連結されるフレーム材10同士の配管配線経路50間で連続して収容する。このように、配管や配線を、連結されるフレーム材10同士の配管配線経路50間で連続して収容することにより、これらが接続される機器が配置される位置まで、または機器の近傍まで配管や配線を配設する。
【0037】
図4は、図1のA−A断面図であり、照明機器の取り付け部分の説明図である。照明機器30は、第3ユニット横フレーム材18に取り付けられているが、この取り付けは、第3ユニット横フレーム材18に設けられる機器接続用溝42に照明機器30を取り付けることにより行う。このため、照明機器30には、機器接続用溝42と係合することにより照明機器30を第3ユニット横フレーム材18に取り付け可能な機器側取付部31が設けられている。この機器側取付部31は、機器接続用溝42の数と同数が、機器接続用溝42の間隔と同じ間隔で設けられている。
【0038】
このように設けられる機器側取付部31は、2つで1組の取付係合部32を有している。この2つの取付係合部32は、機器側取付部31によって照明機器30が機器接続用溝42に取り付けられた際に、一方の取付係合部32は、機器接続用溝42が有する一方の突出部46に係合し、他方の取付係合部32は、他方の突出部46に係合可能になっている。
【0039】
詳しくは、機器側取付部31が有する1組の取付係合部32は、機器接続用溝42の内側から突出部46に係合可能に設けられている。つまり、1組の取付係合部32は、機器接続用溝42の溝幅方向において最も広い部分の幅が、機器接続用溝42の突出部46同士の間隔よりも大きくなっており、これにより、機器接続用溝42の内側から突出部46に係合可能になっている。
【0040】
また、この1組の取付係合部32は、共に撓むことが可能に設けられており、取付係合部32を機器接続用溝42の内側から突出部46に係合させる場合には、取付係合部32が撓むことにより、機器接続用溝42の溝幅方向における幅が突出部46同士の間隔よりも大きくなっている部分は、突出部46同士の間隔よりも狭くなる。このため、機器側取付部31によって照明機器30を機器接続用溝42に取り付ける場合には、機器側取付部31が有する取付係合部32を機器接続用溝42の突出部46に当接させ、この状態で照明機器30全体を機器接続用溝42の深さ方向に押し込むことにより、取付係合部32は撓んで溝幅方向における幅が狭くなりながら、突出部46同士の間に入り込む。
【0041】
このように、取付係合部32は突出部46同士の間に入り込み、機器接続用溝42の溝幅方向における幅が突出部46同士の間隔よりも大きくなっている部分が、突出部46同士の間を通過した場合、撓んだ状態の取付係合部32は元の形状に戻る。これにより取付係合部32は、機器接続用溝42の内側から、突出部46に係合し、照明機器30は機器側取付部31によって機器接続用溝42に取り付けられる。
【0042】
なお、本実施形態に係るシステムキッチン1では、機器接続用溝42に取り付ける機器の一例として、照明機器30を用いて説明しているが、機器接続用溝42に取り付ける機器は、水栓やコンセント、小物掛け等、照明機器30以外のものでもよい。
【0043】
以上のシステムキッチン1は、1つのフレーム材10に、配管配線経路50を複数設けているので、給配水管51と電気配線52など、種類の異なる配管や配線を分離して収容し、それぞれ独立して支持することができる。また、フレーム材10同士の連結に用いる連結用嵌合部41は、フレーム材10を形成する板の長手方向に沿って延びる溝として形成されており、フレーム材10同士の連結は、この連結用嵌合部41に連結部材60を差し込むことによって連結している。このため、フレーム材10を組み立てる際に、連結部材60の種類を変えたり、連結部材60を固定する位置を変えたりすることにより、組み立てた後の第2ユニット6や第3ユニット7などの各ユニットの各部の寸法を調節することができる。また、システムキッチン1で使用する照明機器30等の各種の機器を取り付ける場合は、溝状に形成された機器接続用溝42に取り付けるため容易に取り付けることができ、さらに、取り付け後も機器接続用溝42内で移動させたり、他の機器接続用溝42に移動させて取り付けたりすることができる。これらの結果、種類の異なる配管・配線を分離して支持することができると共に、容易にフレーム材10の組み立て時における寸法を調節することができ、且つ、取り付けの自由度を向上させて容易に各種の機器や部材を取り付けることができる。
【0044】
また、連結用嵌合部41と機器接続用溝42とは同一形状の兼用溝40となっているので、フレーム材10同士に連結嵌合の機能と機器接続の機能とを兼用することができ、フレーム材10を、よりコンパクトにすることができる。この結果、デザインの自由度を向上させることができ、外観の向上を図ることができる。
【0045】
また、フレーム材10に水栓等の機器を取り付けることができるので、キッチンカウンタ20の天板25上に機器類を設ける必要がなくなる、または天板25上に設ける機器を減らすことができる。これにより、天板25を効率よく使用することができる。また、天板25上の機器類を減少させることができるため、機器類による凹凸を減少させることができ、天板25を掃除し易くすることができる。これらの結果、システムキッチン1の使い勝手を向上させることができる。
【0046】
また、配管や電気配線を、単にフレーム材10に収容するのみでなく、フレーム材10に配管配線経路50を設け、この配管配線経路50によって配管や電気配線を支持しているので、これらを支持する部材を別途設ける必要がなくなる。この結果、容易に配管や電気配線の支持を行うことができる。
【0047】
また、配管配線経路50を複数設け、異なる種類の配管や配線を分離して収容するので、配管や配線、接続部材などの干渉を抑制し、配線の絡まりが発生することなく整理することができる。この結果、メンテナンス性の向上を図ることができる。
【0048】
また、機器類を取り付ける部分を、複数のフレーム材10を組み合わせたユニットを段積みして設けているので、このフレーム材10を組み合わせたユニットの高さを調節することにより、容易に機器類の配設位置の調節を行うことができる。また、機器類は、溝状に形成された機器接続用溝42に取り付けるため、これらの機器類を取り付けた後でも、容易に着脱することができる。このため、例えばシステムキッチン1の設置後も、機器類の位置や数量を、使用態様に応じて容易に変更したり、後付したりすることができる。これらの結果、機器類を設置する際の自由度を向上させることができ、システムキッチン1の使い勝手を向上させることができる。
【0049】
図5は、システムキッチンにキャビネット及び棚を設ける場合の説明図である。また、フレーム材10を組み合わせたユニットを段積みし、このユニットに機器類を取り付けることにより、効率よく機器類の設置を行うことができる。例えば、図5に示すように、横フレーム材(図示省略)に棚板65やキャビネット66を固定することにより、キッチンカウンタ20上方の空間を効率よく利用することができる。この結果、空間の利用効率が高いシステムキッチン1にすることができる。
【0050】
図6は、フレーム材にカバーを取り付ける場合の説明図である。なお、フレーム材10に形成する兼用溝40は、連結用嵌合部41としての機能や機器接続用溝42としての機能以外の機能を持たせてもよい。例えば、フレーム材10に、当該フレーム材10を覆うカバー75を取り付ける場合には、フレーム材10に形成する兼用溝40は、図6に示すように、カバー75の取り付けが可能なカバー取付溝70としての機能を有していてもよい。この場合、カバー75には、上述した照明機器30(図4参照)等の機器類に設けられる機器側取付部31と同様な形態で形成されるカバー側取付部76が設けられ、このカバー側取付部76には、機器側取付部31と同様に取付係合部77が設けられる。
【0051】
このように、機器側取付部31と同様な形態で形成されるカバー側取付部76を設けることにより、カバー75は容易にカバー取付溝70に取り付けることができる。このように、フレーム材10にカバー75を取り付けることにより、連結用嵌合部41や機器接続用溝42を露出することなく、継ぎ目の少ないすっきりとした納まりを実現することができる。この結果、外観の向上を図ることができる。
【0052】
また、カバー75に機器側取付部31と同様な形態で形成されるカバー側取付部76を設け、カバー取付溝70にカバー側取付部76を取り付けることにより、カバー75の着脱を容易に行うことができる。この結果、メンテナンス性の向上を図ることができる。
【0053】
また、カバー75を取り付ける部分であるカバー取付溝70は、フレーム材10に新たに設けるのではなく、兼用溝40によってカバー取付溝70を兼用することにより、フレーム材10に新たにカバー75を取り付ける部分を設ける必要がなくなるので、フレーム材10をよりコンパクトにすることができる。この結果、デザインの自由度を向上させることができ、外観の向上を図ることができる。
【0054】
なお、カバー75の材質は、フレーム材10を構成する材料と同じ材料であることが好ましいが、フレーム材10と同系色に着色した樹脂材等の材料を用いてもよい。これらのように、カバー75の色をフレーム材10の色と同様な色にすることにより、カバー75が違和感なくフレーム材10になじむため、より外観の向上を図ることができる。また、フレーム材10へのカバー75の取り付けは、カバー側取付部76を設けることによって行わなくてもよく、例えば、マジックテープ(登録商標)(図示省略)など簡易に取り付けや取り外しを行うことができる手段を用いて行ってもよい。カバー側取付部76を設けなくても、簡易にカバー75の取り付けや取り外しを行うことができる手段を用いることにより、メンテナンス性の向上を図ることができる。
【0055】
図7−1、図7−2は、フレーム材の形態の変形例を示す説明図である。また、フレーム材10の形状は、上述した実施形態に係るシステムキッチン1におけるフレーム材10の形状以外の形状で形成されていてもよい。例えば、兼用溝40の数は、1つのフレーム材10に3つ以外の数で設けてもよく、例えば、図7−1や図7−2に示すように、1つのフレーム材10に2つ設けてもよい。また、配管配線経路50は実施形態に係るシステムキッチン1で用いられるフレーム材10の配管配線経路50のように切り欠かれた形状ではなく、溝状の形状で形成されていてもよい。配管配線経路50は、例えば図7−1に示すように、兼用溝40が開口している側の面と同じ側の面に開口した溝状の形状で形成されていてもよく、また、図7−2に示すように、フレーム材10の幅方向における両端に開口した溝状の形状で形成されていてもよい。
【0056】
図8は、連結部材の変形例を示す説明図である。また、上述した実施形態に係るシステムキッチン1では、フレーム材10同士が直角に組み合わされるように接続するため、連結部材60はL字状の形状で形成されているが、連結部材60はL字状以外の形状で形成されていてもよい。例えば、フレーム材10を延長するようにフレーム材10同士を接続する場合には、連結部材60は、図8に示すように、I字状の形状で形成されていてもよい。即ち、連結部材60は、2つの差込部61が一直線上に配設されるように形成してもよい。これにより、この連結部材60の差込部61を2つのフレーム材10の連結用嵌合部41に差し込んでフレーム材10同士を連結した場合、2つのフレーム材10同士は直線状に連結され、フレーム材10を延長する方向に接続することができる。
【0057】
図9は、連結部材の変形例を示す説明図である。また、フレーム材同士を接続する際には、連結部材60以外のものも用いて接続してもよい。例えば、フレーム材10の一方の端部には、図9に示すようにピン80を配設し、この端部に接続されるフレーム材10の端部には、ピン80に対応する位置に、このピン80が入り込むことができる穴(図示省略)を設けてもよい。この場合における穴は、フレーム材10同士を接続する方向にピン80を見た場合におけるピン80断面の形状よりも、若干大きい程度の大きさの穴になっている。このように設けられるフレーム材10同士を接続する場合には、一方のフレーム材10に設けられたピン80を、他方のフレーム材10に設けられた穴に差し込んで接続する。このように、接続するフレーム材10の端部に、ピン80と穴とを設けることにより、フレーム材10同士の接続時には、ピン80と穴とがガイドになって、容易に接続することができ、接続した後は、ピン80が穴に差し込まれた状態が維持されるので、フレーム材10同士の接続部分を補強することができる。この結果、より容易にフレーム材10同士の組み合わせを行うことができると共に、組み合わせた後の剛性を確保することができる。
【0058】
図10−1〜図10−3は、フレーム材の組み合わせの変形例を示す説明図である。また、フレーム材10を組み合わせる場合は、上述した実施形態に係るシステムキッチン1の第2ユニット6や第3ユニット7のような鳥居状以外の形状で組み合わせてもよい。フレーム材10を組み合わせる場合には、例えば、図10−1に示すように略水平方向に配設されるフレーム材10である横フレーム材82を、略鉛直方向に配設されるフレーム材10である縦フレーム材81の長さ方向における中間部分付近に接続することにより、フレーム材10をH形状に組み合わせてもよい。また、縦フレーム材81や横フレーム材82の数は、上述した実施形態に係るシステムキッチン1で組み合わせているフレーム材10以外の数以外で構成してもよく、例えば、図10−2に示すように、縦フレーム材81と横フレーム材82とをそれぞれ2つずつ使用し、各フレーム材10の端部同士を接続してロの字形状にフレーム材10を組み合わせてもよい。また、図10−3に示すように、1つの縦フレーム材81の一方の端部に、直線状に配設されるように2つの横フレーム材82を互いに反対方向に接続してT形状にフレーム材10を組み合わせてもよい。システムキッチン1の使用形態に応じて、適宜フレーム材10を組み合わせることにより、システムキッチン1の使い勝手を、より確実に向上させることができる。
【0059】
なお、これらのようにフレーム材10を所望の形態に組み合わせる場合には、フレーム材10同士の連結に使用する連結部材60を、フレーム材10を組み合わせる形態に応じて適切な形状にすることが好ましい。また、連結部材60をフレーム材10に固定する形態も、上述した実施形態に係るシステムキッチン1で用いる連結部材60のようにビスを使用して固定する以外の形態により固定してもよい。また、フレーム材10を組み合わせて複数のユニットを設ける場合、フレーム材10の形状はユニットごとに異なっていてもよく、または同じ形状のものを用いてもよい。
【0060】
図11−1、図11−2は、補強フレーム材を設ける場合における説明図である。また、上述したフレーム材10は、全て直線状の形状で形成されているが、直線状以外の形状で形成されていてもよい。例えば、直線状のフレーム材10同士を直角に組み合わせて接続する場合のように、フレーム材10を組み合わせて形成するユニットに角部を設ける場合には、この角部を補強するため、フレーム材10自体に角部を設けて形成してもよい。例えば、図11−1に示すように、L字状にして形成したフレーム材10である補強用フレーム材85を設け、この補強用フレーム材85を縦フレーム材81の代わりに使用し、補強用フレーム材85に横フレーム材82を接続したり、図11−2に示すように、補強用フレーム材85を角部に用いて、補強用フレーム材85に縦フレーム材81と横フレーム材82とを接続したりしてもよい。このように補強用フレーム材85を、角部を形成した形状で一体成形し、補強用フレーム材85で角部を構成するようにフレーム材10を組み合わせてユニットを構成することにより、フレーム材10同士を組み合わせた後のユニットの剛性を確保することができる。
【0061】
また、上述したフレーム材10では、配管配線経路50は連結用嵌合部41や機器接続用溝42とは異なった形状で形成されているが、配管配線経路50も連結用嵌合部41等と同じ形状で形成してもよい。即ち、兼用溝40に配管配線経路50としての機能も持たせて配管や配線を収容可能にし、兼用溝40を配管配線経路50として使用してもよい。これにより、配管や配線の自由度を向上させることができ、また、配管配線経路50として設けられている兼用溝40を用いてフレーム材10同士を接続したり、この兼用溝40に機器類を取り付けたりすることができる。この結果、より確実にフレーム材10の組み立て時における自由度を向上させることができ、また、機器類の取り付けの自由度を向上させることができるので、システムキッチン1の使い勝手や外観の向上を図ることができる。
【0062】
また、上述した実施形態に係るシステムキッチン1に設けられるフレーム材10では、連結用嵌合部41及び機器接続用溝42の両側に配管配線経路50を配設しているが、これ以外の形態で各溝を配設してもよい。例えば、配管配線経路50を、フレーム材10の幅方向における中央寄りの部分に配設し、連結用嵌合部41や機器接続用溝42、さらにカバー取付溝70は、フレーム材10の幅方向における配管配線経路50の両側に配設してもよい。このように、配管配線経路50を、フレーム材10の幅方向における連結用嵌合部41や機器接続用溝42の内側に配設することにより、配管や配線が、フレーム材10によって構成するユニット内で完結することができるので、配管や配線の露出を抑制することができる。また、連結用嵌合部41や機器接続用溝42、カバー取付溝70を、フレーム材10の幅方向における両側に設けることにより、機器類を取り付ける際における自由度を、より向上させることができる。
【0063】
また、フレーム材10を組み合わせる際における形態や、複数のフレーム材10を組み合わせることにより構成するフレーム構造は、上述した形態以外のものでもよい。また、フレーム材10の形状や、兼用溝40の形状や数、兼用溝40で兼用する機能の用途も同様に、上述したもの以外のものでもよい。システムキッチン1の一部または全体の骨組みを形成するフレーム構造を構成するフレーム材10には、複数の配管配線経路50と、連結用嵌合部41と、機器接続用溝42と、が設けられており、これらのうち少なくとも2つは、兼用溝40によって設けられていればよい。これにより、種類の異なる配管・配線を複数の配管配線経路50で分離して支持することができ、連結用嵌合部41を用いてフレーム材10同士を接続することにより、容易にフレーム材10の組み立て時における寸法を調節することができ、また、機器接続用溝42によって、取り付けの自由度を向上させて容易に各種の機器や部材を取り付けることができる。さらに、相互に他の溝の機能を兼用する兼用溝40によってこれらを設けることにより、フレーム材10をコンパクトにしたり、デザインの自由度を向上させたりすることができる。
【0064】
また、上述したフレーム材10を組み合わせることにより構成するフレーム構造は、システムキッチン1以外に用いてもよく、例えば、洗面台に用いてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0065】
以上のように、本発明に係るフレーム構造を有するシステムキッチンは、少なくとも構成の一部にフレーム材を用いるシステムキッチンに有用であり、特に、フレーム材に、骨組み以外の機能を持たせる場合に適している。
【符号の説明】
【0066】
1 システムキッチン
5 第1ユニット
6 第2ユニット
7 第3ユニット
10 フレーム材
20 キッチンカウンタ
25 天板
30 照明機器
40 兼用溝
41 連結用嵌合部
42 機器接続用溝
50 配管配線経路
51 給配水管
52 電気配線
60 連結部材
70 カバー取付溝
75 カバー
85 補強用フレーム材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレーム材を組み合わせることにより一部または全体の骨組みを形成するフレーム構造を有するシステムキッチンであって、
前記フレーム材は、配管や配線を収容可能な複数の配管配線経路と、前記フレーム材同士の連結に用いる溝である連結用嵌合部と、前記フレーム材以外の機器を接続可能な溝である機器接続用溝と、を有しており、且つ、前記配管配線経路と、前記連結用嵌合部と、前記機器接続用溝と、のうち少なくとも2つは、相互に兼用可能な兼用溝により設けられていることを特徴とするフレーム構造を有するシステムキッチン。
【請求項2】
前記兼用溝は、さらに前記フレーム材を覆うカバーの取り付けが可能なカバー取付溝を兼用することを特徴とする請求項1に記載のフレーム構造を有するシステムキッチン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7−1】
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【図7−2】
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【図8】
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【図9】
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【図10−1】
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【図10−2】
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【図10−3】
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【図11−1】
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【図11−2】
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