説明

ブラシ部分とハンドル部分を分けて製造し、其々を固着、着脱交換出来る、カートリッジ式のミニ歯ブラシの機能を備えた歯間ブラシの構成と製造方法。

【課題】水が無くても使える、携行し易い歯ブラシ、歯間ブラシを提供する。
【解決手段】植毛部AをハンドルBに装着し、ハンドル部B左右の弾力ある段差突起8が、植毛部Bの段差に嵌まり、植毛部Bの着脱底面突起4は、ハンドル底の着脱孔9に嵌まって、先端は下方中空に飛び出している歯ブラシ、歯間ブラシである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歯磨きが簡便に行え、衛生的で、しかも省エネに貢献して、従来の歯磨き用具に無い特徴を備え歯磨き習慣に新風を送る歯間ブラシの構成と製法に関する。
【背景技術】
【0002】
良い歯ブラシの条件は、取り扱いが簡便で、使用者が日常生活環境の中で、歯疾患の予防、健康な歯を維持する為に行う歯磨き動作は、歯を汚した後であれば、そのときその場で、例えばテレビを見ながら、新聞を読みながら、車を運転しながら、釣りをしながら、会話しながら、散歩しながら、速やかに使える歯間ブラシ、歯ブラシであるべきであるが、従来の歯間ブラシや歯ブラシではそれらを満たす事が出来ない。
従来、本発明の如き歯ブラシ、歯間ブラシの発想が無いので、従来歯ブラシの背景にある思想にある問題点を主に述べ、若干その技術に触れる。
永年にわたり、従来の歯ブラシ等は歯科衛生に不可欠な生活必需品でありながら、優れた改良がなされず進歩性に乏しい物ばかりが氾濫している。
1日数回歯を汚した都度、シンプルで植毛量が僅かな簡易な歯ブラシで軽く歯を磨くよりも、腰を据え時間をかけて、高価で高級と思われている植毛が多い従来歯ブラシを用いて、潤沢に湯水を使い、高価で高級な歯磨き剤をたっぷり使った歯磨きを実行していれば、歯磨き回数を少なくしても歯の健康を保てると思っている人は居ないと思うが、歯を汚した都度、容易に使える歯ブラシが無い。
従来歯ブラシの製法は先端に植毛する穴を多数設けた棒状ハンドルを大量に自動生産し、そのハンドルを自動植毛機にかけて次々に生産する手法を用いるが、多くの植毛穴、植毛量が多い歯ブラシと異なる本発明の如く極端にシンプルな植毛において、従来製法を用いれば、1本当たりの製造コストは植毛が多くても少なくても殆ど変わらない問題を有している。
食事の前後に歯を磨こうとしても、食卓やその周りに歯ブラシを備えて置く習慣が育っていないのは、従来品が携行に不向きで扱い難いからである。
食卓に爪楊枝が備えてある場合は多いが、従来の歯ブラシや歯間ブラシを備える習慣が無いばかりか、スプーン.匙.箸等と同じく従来の歯ブラシを備えるには無粋で不向きであるに違いない。歯茎の周りに食物残渣があり、咄嗟に歯を磨きたいと思ってもその都度手洗いに足を運び難いから、習慣として歯磨きは我慢させられている。
従来は植毛数がやたら多く、雑菌が密集繁殖し易い不衛生な物がほとんどであるから、何時も身に付けて持ち歩けない。しかも、高価な歯ブラシであっても毛が曲がると直ちに消却してしまう資源の無駄使いを余儀なくされる。
そのような歯ブラシで歯を磨いている歯磨き習慣は健康な歯を蝕む原因であることは明らかであり、歯磨き習慣の悪さから歯磨き回数が増えない!故に歯科衛生状態の悪さが永年改善されない!等々の深刻な問題が潜在している。
【0003】
日に3回以上、従来歯ブラシを用いた歯磨きをする事は(歯磨き剤や水にコップ洗面設備等を必要とするから)到底出来難く、現代の生活住環境において従来の歯ブラシを使い従来の歯磨き習慣を継続させようとすることは、誠に難しい事である。1日1〜2回しか歯ブラシを使えないなら歯ブラシとその歯磨き習慣は即刻改めるべきで、あるのに、現代人は物を食し歯を汚し放置する時間が長すぎる!食後早目に歯を磨き、歯を清潔にする習慣が育たないと健康な歯を維持することが出来ない。
【0004】
従来の歯磨き習慣では、1度使用した歯ブラシを滅菌する事なく再々使用している場合が多くあり、ブラシ根に雑菌が常在しいて誠に不衛生である。
シンプルで植毛束が少ない歯ブラシほど、使用後に付着した食物残渣などを直ちに発見でき、直ちに払うことが容易にできるが、従来の歯ブラシでは柄の先端に植毛穴を10個以上羅列してあり多くの植毛束を植毛したブラシであるから、雑菌が留まり易い。
使用者達は従来歯ブラシに雑菌が在ろうが無かろうが磨き剤を上に重ね平然と使用する悪しき習慣に漬かっている。従来、爪楊枝形の歯間ブラシや金属棒に束子状棒ブラシを絡ませた物があるが、何れも軟弱である問題点を有していて長期間の使用に耐えられない問題がある。
従来の歯ブラシメーカー達は目を引くデザインにばかりこだわり、使い易い歯ブラシ、歯科疾患を予防し易い歯ブラシ、消費者が咄嗟に使え、使いたくなる歯ブラシの開発研究を怠り、誇大なTV広告で国民を欺き、真に国民の歯科衛生状態を好転させる歯ブラシの研究を怠った。
宇宙船で生活する宇宙飛行士や酷寒の南極で観測をする隊員、砂漠で研究する人々でなくても、歯磨きは万国共通の民が、健康のため食事を楽しむ為に、健康を保つ為に歯を磨いているのですが、従来の歯ブラシでは上記に述べた如く、諸々の問題を有している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記課題を解決する為、過酷な状況や環境、宇宙船で生活する宇宙飛行士や酷寒の南極で観測をする隊員、砂漠で研究する人々が咄嗟に水が無くても使える、携行し易く使いたくなる歯ブラシ、歯間ブラシを提供する。
本発明の歯間ブラシは、健康な人は無論のこと半健康的な人にとっても、健康のため食事を楽しむために容易に使え、使い始めると日に日にその成果を実体感できる!から、早急に歯疾患の予防に貢献する歯ブラシ、歯間ブラシを提供する。
食卓に常時衛生的でシンプルな植毛部とハンドルを其々備えてあれば、食前食後咄嗟に自分で好みの植毛部をハンドルに装着し、筋の多い野菜や肉類を食しても、快適で楽しい食事を楽しめる。
シンプルな本発明の歯間ブラシは従来に比べ著しく省資源に貢献する。安価に提供できる以外に、歯磨き剤や湯水を全く必要としない事は、誠にあり難い。
従来の歯間ブラシで、果たし得なかった使い易い歯間ブラシであり歯ブラシであり、歯科疾患を予防し易い歯間ブラシでありミニ歯ブラシでもあるから、何処にいても咄嗟に使える歯ブラシの条件を満たしている。本発明の歯間ブラシは、自然に使いたくなるミニ歯ブラシとして提供する。従来の上記問題に鑑み、従来の発想を改め、新しい発想に基く歯間ブラシ、ミニ歯ブラシを提供して問題を解決し、慢性的に悪しき国民の歯科衛生状態にある健康問題を改善する。
【課題を解決する為の手段】
【0006】
そして、本発明は上記目的を達成するために、食後、歯間や入れ歯に残った食物残渣等を払う歯磨き用具として、歯磨きの際に直接歯に触れて擦る先端に位置する、小豆粒ほどの台に少しの植毛をした装着用ブラシ粒と、専ら指に保持する側の被装着用ハンドルを其々製造し、其々に対応する装着装置郡等を設け、其々の形状も適した形状にして、其々異なる素材を用いて、植毛部とハンドル部を固定、貼着あるいは着脱、交換して用いる事が出来る。使用者において先端植毛した毛を自ら清潔な鋏やナイフ、爪切り具を用いて容易に毛の形状をシャープな山形、緩やかな山形、フラットな形状にデザインカット出来易いシンプルな構成にしたものである。
台と一体になった棒ブラシ(D)は上部で使いやすく清潔で、上部で経済的である。
本発明出願では、横1列植毛した整毛のフラットな形状を図示するが、使用する者が自らの好みに合わせ、整毛カットするのも良いし、傷んだ毛を整えカットするのもよい。装着する(A)(D)の段差の位置を正面、背面、(B)の段差突起の位置を正面、背面、に変更するのも良いし、(A)(D)(B)の四辺上部に設けるのも良い。
【0007】
従来に比べ植毛量が極端に少ない粒状の台の上に植毛する場合の問題点を解決する為、連結台を作り、機械による連続植毛整毛を行い、コストを押さえ適量にまとめる事が出来て連結を解いて植毛台を容易に得る事を可能にした連結台である。点着側面に点着剥離を容易にする溝や凹凸を設けるのも良い。貼着せずに枠を設けて挿入した連結台も良い。フィルムやテープで固定して連結台を作るのも良い。予め台数個の正面、背面に小さなリード突起で繋がった連結台を金型成型インジェクションで作り、連続植毛整毛後にリードを切断して植毛部を得て使用するのも良い。
【0008】
人は平均1日の内に、三度の食事以外にお茶やお菓子で2回ほど歯を汚すから、歯ブラシは1日五回以上容易に行える歯ブラシが良い。
ハンドル先端についての形状は植毛部を着脱し易い箱状にするのも良い。ハンドル先端部をグリップ状にして植毛部の着脱に対応する装置として凹凸等を設けるのも良い。
ブラシの毛先が消耗したら自分で鋏みを使って整毛もできるから良い。
山形に整毛裁断してないで毛先がフラットな1列3束の植毛がシンプルで良いが、ブラシや2列6束ブラシや3列9束植毛でも悪くないが、使用後に食物残渣が植毛根に付着しても容易に排除し難い問題があるし、カットがし難い問題もある。から、1列3束で物足りない場合は、1列3穴で取っての長さを1cm程異なる2本を1組に纏めて重ね、保持する側の先に両者が一致する孔を介し、孔にリングをはめて繋ぐ方法で2連歯ブラシとし、リングを基点に2本を左右に振り、あるいは重ね合わせて用いるのも良い。
使うと日に日に歯が丈夫に美しくなっている事が実感できる歯ブラシであるから手放せなくなるから、柄に紐を繋いで首から下げるのも良いし、つなぎの柄を足して長い柄の歯ブラシにするのも良いし、柄の長さは大小そろえて作るのも良いし、衛生的な専用のブラシケースを作るのも良い。使わないときは植毛部をハンドルから外してケースに収め清潔に管理するのが良い。
カートリッジ式でない従来の製法で本発明と同じ程度にシンプルな形状の歯間ブラシを製造するのも良いが、工程が従来品と大差なく意外にコスト高でもある。
植毛部やハンドル部材質は、木竹や金属あるいは諸々の素材と組み合わせた物にするのも良い。デザインにおいても適した形状を選択して製造提供するのが良い。
【発明の効果】
【0009】
食事や間食で歯を汚した後、歯を磨きたいと思った時、歯磨き剤や水を使わないで咄嗟に歯を磨く事ができるから、健康な歯を維持することが出来て五体の健康も良くなる。
従来の歯磨き習慣に要した一連の動作、歯磨き剤を使い、すすぎ水を使う等、洗面所における歯磨きを省いても本発明を使用すれば間に合う。
本発明の歯ブラシは従来の歯ブラシにある概念や、今日の悠長な歯磨き習慣とは対称にあるが、従来を総て否定しないで、時にはゆっくりと従来の習慣に習った歯磨きを実行し、何らかの理由でそれが行われない場合、本発明で補えば目的を達成できて余りある成果が得られる。
シンプルな本発明のブラシで行うブラッシングはポイントを押さえた歯磨きが行えるから、動作に無駄がない。
耳を掃除する耳掻きのように携行し易すく、扱い易いから、歯を磨きたい時に磨け、口腔がいつも爽快で居れる。車を運転しながら新聞を読みながらTVを観ながら容易に扱えるから良い。
どんな献立の料理を出されても、歯間に詰まって困る心配をしなくてよいから食事の時間が苦にならない。
味見をする際には歯茎を軽くブラッシングすると、確かな食感が得られるし、グルメな会食パーティーの席においても食感を満喫できる。
何時でも何処でも、そこが砂漠の真只中や宇宙船の中など極限の環境においても、堂々と歯磨きが行える。
本発明の歯ブラシの製法は簡単であり、大量生産にも適しているから、安価に提供する事ができて、水や歯磨き剤を使わない省資源、歯ブラシを作る素材も少量であり、この歯ブラシによる歯磨き習慣(朝昼夕の食事や間食の後のブラッシング)を実行して頂いたら著しく健康な歯に成り、五体の健康に良い影響がでる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。
【0011】
図1においては、植毛部をハンドルに装着し、背面から見たミニ歯ブラシ(歯間ブラシ)で、ハンドル部左右の弾力ある段差突起が、植毛部の段差に嵌まり、植毛部の着脱底面突起は、ハンドル底の孔、着脱孔に嵌まって、先端は下方中空に飛び出している。
【0012】
図2に於いては、5個の台を仮接着した植毛前の状態で、その連結台に植毛整毛機で連続植毛する。
【0013】
図3において、ハンドル先端平面で、囲む四辺の四隅を空け左右の辺には弾力ある内向きの突起があるから、上から植毛部を嵌め易い。
【0014】
図4において、植毛では無く、台を同質プラスチック成型、インジェクションで得たブラシ棒付きにした工程が少ない植毛部である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態を示す背面より見た歯間ブラシの部分断面図
【図2】歯間ブラシの連結台を斜め上方から見た外観図
【図3】歯間ブラシの植毛部装着前のハンドルを上から見た図
【図4】歯間ブラシの植毛部をブラシ棒にして装着した背面より見た部分断面図
【符号の説明】
【0015】
A 植毛部
B ハンドル先端
E 植毛部
3 段差
4 底面着脱突起
7 支持板
8 段差突起
9 底面着脱孔
10 棒ブラシ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
植毛部(A)とハンドル先端部(B)を其々製作し、(A)(B)を組み合わせて使う歯間ブラシ(C)に於いて、(A)の製法は、始めに、台(1)の表面に孔(2)と左右の段差(3)、底面に底面着脱突起(4)、を設けた小豆粒ほどの略矩形をした立方台(5)を作り、次ぎに(5)の正面、背面に貼着剤を用いて数個を仮に張り合わせ、連結台(6)を作り、次ぎに(6)にある(2)に横1列自動植毛と整毛をしてその連結台(6)を解いて個々の上記植毛部(A)を得る。
(B)の製法は、先端内側が略矩形の柄杓容器状にして、容器状の4辺の隅から上中空け、4辺は、正面と背面は支持板(7)、左面と右面は上部に内向きの弾性がある段差突起(8)があり、底面には底面着脱孔(9)を設けて、指で把握する柄が背面の支持板(7)から伸ばして得る。
歯間ブラシ(C)の製法は、上記(A)を上記(B)に合致するように(A)を(B)の容器状の上から(B)の段差突起(8)を少し左右に広げて挿入、底面着脱孔(9)に(A)の着脱突起(4)を差し込んで装着し、装着を解除する場合は、挿入した(B)の底面下に飛び出している(A)の着脱突起を強く逆に押し上げ、(B)の段差突起を広げて(A)を抜き取る構成により得る。
(C)の上記操作を繰り返せばカートリッジ式になり、(A)を(B)内に貼着等で固定すれば固定式に成る。(A)と(B)の製法並びに(A)(B)を操作して得られる歯間ブラシ(C)の製法。
特徴は、従来に比べ操作が簡便で衛生的、しかも安価で省エネルギ−に優れている、シンプルで携行しやすく清潔、水や歯磨き剤を必要としない、いつでも何処でも咄嗟の使用に対応できる、刃物で毛先を自在にカットして使えるし、従来の歯ブラシのように歯全体を磨く事が出来て、植毛根に雑菌を止め難い構成にしたシンプルなカートリッジ式の歯間ブラシ(C)であるから、歯磨きの頻度が増えて著しく国民の歯科衛生に貢献出来る。
【請求項2】
請求項1の表面に毛の植毛に替わり、台表面中央1個所に、細い円軸棒のブラシ棒(10)を設けて、請求項1の段差(3)底面着脱突起(4)がある植毛部(D)を作り、請求項1のハンドル(B)に装着して成る、植毛部(D)の製法並びに(D)(B)を操作して得られる歯間ブラシ(E)の製法。
特徴は、従来に比べ操作が簡便で衛生的、しかも安価で省エネルギ−に優れている、シンプルで携行しやすく、いつでも何処でも咄嗟の使用に応えられるカートリッジ式の歯間ブラシ(E)であるから、著しく国民の歯科衛生に貢献出来る。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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