ブレード型ヒューズ
【課題】ブレード型ヒューズの上下左右の4方向のいずれの方向からも接続でき、しかも簡単な構成のブレード型ヒューズを提供する。
【解決手段】上ケース20と、前記上ケース20と係合される下ケース30と、前記上ケースと前記下ケースとの間に収容される可溶部42と前記上ケースと前記下ケースとの間から露出する平板端子部41とを有するヒューズ本体40と、から構成されるブレード型ヒューズ10において、上ケース2と下ケース30のいずれか一方のケースに固定柱30Kを、そして固定柱30Kが貫通する貫通孔20Kを他方のケースに備え、さらに、平板端子部41に固定柱30Kが貫通する貫通孔40Kとを備え、平板端子部41がブレード型ヒューズ10の中心を通る垂直線に対して左右対称でかつブレード型ヒューズ10の中心を通る水平線に対して上下対称に形成した。
【解決手段】上ケース20と、前記上ケース20と係合される下ケース30と、前記上ケースと前記下ケースとの間に収容される可溶部42と前記上ケースと前記下ケースとの間から露出する平板端子部41とを有するヒューズ本体40と、から構成されるブレード型ヒューズ10において、上ケース2と下ケース30のいずれか一方のケースに固定柱30Kを、そして固定柱30Kが貫通する貫通孔20Kを他方のケースに備え、さらに、平板端子部41に固定柱30Kが貫通する貫通孔40Kとを備え、平板端子部41がブレード型ヒューズ10の中心を通る垂直線に対して左右対称でかつブレード型ヒューズ10の中心を通る水平線に対して上下対称に形成した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はヒューズに関し、特に、一対の平行な平板端子部の間に可溶部が設けられたヒューズ本体を絶縁ケース内に組付けてなるブレード型ヒューズに関する。
【背景技術】
【0002】
〈最近の乗用車の電力事情〉
車両の電力伝送ラインにおいて伝送される電力の電圧値は、一般の乗用車の場合は14V、バスやトラックといった大型車両の場合は14×2=28Vが今までの主流であったが、特に乗用車においては、負荷の駆動効率の向上や各負荷毎の最適効率での駆動の要請から従来より高い電圧値42V等のの電力を供給する電源系の採用が始まっている。
したがって、電力伝送ラインには、各種の電装品の電気回路を保護するために、多数のヒューズを抜き差し可能に配設した電気接続箱(例えば、ヒューズブロック等)やミニヒューズが用いられている。
【0003】
〈従来のブレード型ヒューズ100〉
電気接続箱やミニヒューズに用いられる従来のブレード型ヒューズとしては、図11に示したブレード型ヒューズ100がある(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
図11に例示されたブレード型ヒューズ100は、平たい形状のヒューズ本体400を、表側と裏側から成る2枚の絶縁性の上下ケース200、300内に挟んで収容してなる低背タイプのブレード型ヒューズである。
【0004】
〈ヒューズ本体400〉
ヒューズ本体400は略矩形状をした一対の平行な平板端子部410、410の対向する内側縁の間に横架するように、可溶部420が設けられており、また、各平板端子部410の上下に貫通孔400K、400Kが形成されている。
【0005】
〈上下ケース200、300〉
上下ケース200、300は、それぞれ図11において透明樹脂を表すハッチングで示すように全体でT字状しており、表裏で一対をなして、互いに結合されて使用される。
上下ケースの一方には(例えば上ケース200に)貫通孔200Kが、他方には(例えば下ケース300に)固定柱300Kが形成され、その間にヒューズ本体400を挟んで、ヒューズ本体400の貫通孔400Kを下ケース300の固定柱300Kが貫通して上ケース200の貫通孔200Kと嵌合することで、ヒューズ本体400を収容している。
【0006】
〈電気接続箱やミニヒューズへのブレード型ヒューズ100の使用〉
ブレード型ヒューズ100の下端側を電気接続箱の中の収容部に収容すると、その両端にある平板端子部410、410が収容部に内在している2個のメス端子に挿入されてそれぞれ電気的に接続される。
また、ブレード型ヒューズ100の下端側がミニヒューズに挿入されると、その両端にある平板端子部410、410がミニヒューズに設けられた2個の音叉端子に挿入されてそれぞれ電気的に接続される。図12は従来のブレード型ヒューズ100が2個の音叉端子に挿入される状態を示す斜視図で、図12(A)は音叉端子に挿入する前の斜視図、図12(B)は挿入後の斜視図である。
図12において、ブレード型ヒューズ100の平板端子部410の下部先端のテーパのついた部分を音叉端子50の入口開口50Eに挿入して、白矢印方向に下げていくと、両平板端子部410の肉厚部が音叉端子50の二股先端部50Rと50Lを互いに拡開する方向に押し拡げて、やがて停止する。これによって、ブレード型ヒューズ100と音叉端子50との電気的接続が図12(B)のように行われる。嵌合停止位置は通常キャビティによって規制されている。
ブレード型ヒューズ100の上端側は、平板端子部410の厚み方向および幅方向に成形樹脂で盛り上がっているので、ヒューズ交換の際などのとき、作業者はこの盛り上がり部200T(図11)を摘むことにより、端子から容易に引き抜くことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2003−317604号公報
【特許文献2】特開2009−80959号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
〈ブレード型ヒューズ100の長所〉
図11の従来タイプのブレード型ヒューズ100によれば、電気接続箱やミニヒューズに接続するとき、ブレード型ヒューズ100の下部先端400Sを下にして挿入すればたとえそれが表側であっても裏側であっても電気的に接続をすることができるという2方向からの接続が可能であった。
【0009】
〈ブレード型ヒューズ100の短所〉
一方、図11のブレード型ヒューズ100の上下を逆にして、ブレード型ヒューズ100の上部を下にして相手側メス端子に挿入しようとすると、ブレード型ヒューズ100の上端側の盛り上がり部200Tが邪魔になって電気的に接続をすることができなかった。すなわち、4方向からの接続は不可能であった。
【0010】
〈発明が解決しようとする課題〉
《第1の目的》
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、ブレード型ヒューズを上下左右の4方向のいずれの方向からも相手方メス端子に接続でき、しかも簡単な構成で実現できるブレード型ヒューズを提供することにある。
【0011】
《第2の目的〉
さらに、本発明の第2の目的は、音叉端子に挿入されたブレード型ヒューズの平板端子部のバタつきを押さえて、発熱を抑制する端子構造を提供することにある。 図13(A)は図12(B)における音叉端子に挿入された平板端子部の側面図である。図13(A)において、音叉端子50の二股先端部50Rと50Lのそれぞれの接触面は曲面Cをしており、ブレード型ヒューズの平板端子部410との接触は点接触となっている。したがって、接触面積が狭く、電気的抵抗値が高くなり、ここで発熱が生じた。
また、接触面積が狭いため、音叉端子50の二股先端部50R、50Lが平板端子部410の表面上で動き易く、正常時は音叉端子50の二股先端部50R、50Lのそれぞれは、図13(B)(1)のように中心線50C上にあって、平板端子部410を互いに逆方向に押圧して安定的に保持しているが、何らかの拍子で振動が生じると、図13(B)(2)のように音叉端子50の二股先端部50R、50Lがそれぞれ中心線50C上から互いに離れる方向に動いて、平板端子部410を互いに異なる作用線上で逆方向に押圧するため偶力が発生し、安定保持しなくなり、バタつきが発生し、発熱が生じた。
そこで、本発明の第2の目的は、音叉端子に挿入されたブレード型ヒューズの平板端子部のバタつきを押さえて、発熱を抑制する端子構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前述した目的を達成するために、次の(1)〜(4)の発明を特徴としている。
(1)ブレード型ヒューズに関するもので、上ケースと、前記上ケースと係合される下ケースと、前記上ケースと前記下ケースとの間に収容される可溶部および前記上ケースと前記下ケースとの間から露出する平板端子部とを有するヒューズ本体と、から構成され、前記上ケースと前記下ケースのいずれか一方に固定柱と他方に前記固定柱が貫通する貫通孔と、前記平板端子部に前記固定柱が貫通する貫通孔とを備え、
かつ、前記平板端子部が前記ブレード型ヒューズの中心を通る垂直線に対して左右対称でかつ前記ブレード型ヒューズの中心を通る水平線に対して上下対称に形成されていること。
(2)上記発明(1)において、音叉端子の二股先端部が案内される端子ガイド溝を前記平板端子部に前記平板端子部の挿入開始時の接触部位から挿入方向に設けたこと。
(3)上記発明(2)において、前記平板端子部が音叉端子に挿入されて停止する最適停止位置状態で、前記音叉端子の二股先端部のそれぞれの接触面が位置する前記端子ガイド溝の部位に嵌合くぼみを形成したこと。
(4)上記発明(3)において、前記音叉端子の二股先端部の接触面の形状と前記端子ガイド溝の前記嵌合くぼみの形状を同一形状にして面接触としたこと。
【発明の効果】
【0013】
上記(1)の発明によれば、ブレード型ヒューズの上下左右の4方向のいずれの方向からも接続でき、しかも簡単な構成のブレード型ヒューズが得られることができる。
上記(2)の発明によれば、端子ガイド溝を設けたので、音叉端子の二股先端部が端子ガイド溝内に規制されるため、端子ガイド溝から飛び出すことがなく、ガタつきがなくなる。
上記(3)の発明によれば、端子ガイド溝の中にさらに嵌合くぼみを形成したので、音叉端子の二股先端部をブレード型ヒューズの平板端子部の最適位置に簡単かつ確実に位置決めすることができる。
上記(4)の発明によれば、音叉端子の二股先端部の接触面の形状と端子ガイド溝の嵌合くぼみの形状を同一形状にしたので、接触面積が広くなり、電気的抵抗が低減され、発熱が抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は本発明の第1実施形態に係るブレード型ヒューズの分解斜視図である。
【図2】図2は分解された図1のブレード型ヒューズを組み立てた後のブレード型ヒューズの斜視図である。
【図3】図3(A)は図1の上ケースの正面図、図3(B)はその背面図である。
【図4】図4(A)は図1の下ケースの正面図、図4(B)はその背面図である。
【図5】図5(A)は図2のブレード型ヒューズを音叉端子に挿入する前の斜視図、図5(B)は挿入後の斜視図である。
【図6】図6(A)は図2のブレード型ヒューズの正面図、図6(B)はその背面図である。
【図7】図7はブレード型ヒューズを上下左右の4方向から音叉端子に挿入できることを説明する正面図で、図7(A)は図6(A)のブレード型ヒューズをそのままの状態で下方の音叉端子に挿入した正面図、図7(B)は図6(B)のブレード型ヒューズ10をそのままの状態で下方の音叉端子に挿入した正面図、図7(C)は図6(A)のブレード型ヒューズを上下逆さにした状態で下方の音叉端子に挿入した正面図、図7(D)は図6(B)のブレード型ヒューズを上下逆さにした状態で下方の音叉端子に挿入した正面図である。
【図8】図8(A)は本発明の第2実施形態に係るブレード型ヒューズの斜視図、図8(B)はヒューズ本体の平板端子部の縦断面図である。本発明の第2実施形態に係るブレード型ヒューズの正面図である。
【図9】図9(A)は図8のブレード型ヒューズを音叉端子に挿入する前の斜視図、図9(B)は挿入後の斜視図である。
【図10】図10(A)は図9(B)の楕円枠10Aの拡大図、図10(B)は音叉端子に挿入された第2実施形態に係る平板端子部の側面図である。
【図11】図11は従来のブレード型ヒューズの正面図である。
【図12】図12(A)は図11のブレード型ヒューズを音叉端子に挿入する前の斜視図、図12(B)は挿入後の斜視図である。
【図13】図13(A)は音叉端子に挿入された従来のブレード型ヒューズの平板端子部の側面図、図13(B)は同じく平面図で、図13(B)(1)は正常時、図13(B)(2)は振動によるバタつき時である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
〈第1実施形態〉
以下、図面に基づいて本発明に係るブレード型ヒューズを詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係るブレード型ヒューズの分解斜視図である。
図1において、このブレード型ヒューズ10は、上ケース20と、上ケース20と係合される下ケース30と、上ケース20と下ケース30との間に収容されるヒューズ本体40とから構成されている。
上ケース20と下ケース30との間にヒューズ本体40を挟み、下ケース30の4個の固定柱30Kを平板端子部41の各貫通孔40Kに通して、上ケース20の4個の貫通孔20Kに嵌合させ、かつ、上ケース20の係合片20Tを下ケース30の係合突起30Tに係合させると、図2のブレード型ヒューズ10が完成する。
そこで、上ケース20と下ケース30とヒューズ本体40について詳細に説明する。
【0016】
〈本発明に係る上ケース20の構成〉
図3(A)は上ケースの正面図、図3(B)はその背面図である。
図3において、上ケース20は樹脂成形されてなるもので、矩形状のベース部20Bと、ベース部20Bの4辺の近傍からそれぞれ直角に立設された矩形状の窓枠部20Wと、窓枠部20Wの内側を覆う透明カバー部20Dと、窓枠部20Wのそれぞれ上下に設けられ水平方向に下ケース30側に延設されるコ字状をした係合片20Tと、ベース部20Bと窓枠部20Wとの間の上下に貫通孔20Kをつごう4個備えている。
なお、係合片20Tが水平方向に延びることができるようにベース部20Bの対応部位には切り欠き20Cが形成されている。
【0017】
《コ字状をした係合片20Tの構成》
コ字状をした係合片20Tはその両脚部T1、T1(図1)の先端を窓枠部20Wに一体的に結合され、その中間連結部R1(図1)が下ケース30方向に水平に延びている。下ケース30の係合突起30Tとの係合時には、中間連結部R1の下部が係合突起30Tのテーパ部と当接したとき、係合片20Tの樹脂自身の持つ弾性力で若干上方に持ち上げられるようになり、係合突起30Tが中間連結部R1の下をくぐって再浮上すると係合片20Tが原状に復元して係合が完了する。
【0018】
〈本発明に係る下ケース30の構成〉
図4(A)は下ケースの正面図、図4(B)はその背面図である。
図4において、下ケース30は上ケース20と同じく樹脂成形されてなるもので、矩形状のベース部30Bと、ベース部30Bの上辺と下辺にそれぞれ上ケース20側に張り出した張出部30Hとを備え、この張出部30Hの表側には、上ケース20の上下に設けられた係合片20Tに係合するための係合突起30Tと、係合突起30Tの両端にガタツキ防止用リブ30Yが形成されている。
また、下ケース30は、上ケース20の4個の貫通孔20Kにそれぞれ挿入・嵌合される固定柱30Kをベース部30Bの上下左右の4箇所に備えている。
【0019】
《係合突起30Tの構成》
係合突起30Tは、ベース部30Bから片持ち支持で張り出している張出部30Hの表側に形成されている断面が三角形または台形をした突起である。係合方向の先端に三角形または台形の一辺によるテーパR2(図1)が形成されている。上ケース20の係合片20Tとの係合時に中間連結部R1に係合突起30Tのテーパ部R2が当接したとき、張出部30Hの樹脂自身の持つ弾性力で若干下方に下がり得るようになっている。したがって、中間連結部R1が上方に持ち上げられると共に係合突起30Tが下方に押し下げられるので、係合突起30Tが中間連結部R1下をくぐることができ、再浮上することで中間連結部R1と張出部30Hが原状に復元して係合片20Tと係合突起30Tとの係合が完了する。
【0020】
〈本発明に係るヒューズ本体40の構成〉
図1に戻って、ヒューズ本体40は、一対の平行な平板端子部41と、これらの平板端子部41、41の間に一体に形成された可溶部42とから構成されている。
以下で、平板端子部41と可溶部42について説明する。
【0021】
《平板端子部41の構成》
図1において、左右の平板端子部41、41はそれぞれ略矩形状をした金属板であり、左右の平板端子部41、41は下ケース30の固定柱30Kが挿入される貫通孔40Kをそれぞれの上下に備え、さらに、左右の平板端子部41、41の上辺と下辺にはそれぞれ先端に向けて厚みが減少する傾斜部40Sが形成されており、平板端子部41を相手方の端子間に挿入し易くしている。
【0022】
《可溶部42の構成》
可溶部42は、左右の平板端子部41、41間をクランク状に連結する細長い帯状をした帯状連結部43と、帯状連結部43の途中で長さ方向に対して直角方向に両方向に延設形成する短尺状の支持片44とを一体的に形成して成り、さらに短尺状の支持片44の加締めによって低融点金属チップ45を内部に保持している。
低融点金属チップ45は、平板端子部41や帯状連結部43よりも融点の低い金属(錫又は錫合金など)で構成されており、加締められた後低融点金属チップの融点温度に短時間暴露して支持片44表面に融着させて取り付けられる。
そして、一対の平板端子部41、41を流れる電流が、所定の電流値を越えてかつ所定の時間を越えて流れると、低融点金属チップ45が溶融して電気的抵抗値を増大させて、最終的に可溶体42の帯状連結部43を溶断し、電流を遮断する。
【0023】
〈ブレード型ヒューズ10の組み立て〉
ブレード型ヒューズ10を組み立てるには、上ケース20と下ケース30との間にヒューズ本体40を挟んで、下ケース30の4個の固定柱30Kをそれぞれヒューズ本体40の4個の貫通孔40Kに挿入し、さらに上ケース20の4個の貫通孔20Kに挿入・嵌合させ、それと同時に上ケース20の上下の係合片20Tを下ケース30の上下の係合突起30Tに係合させることで組み立てが完了する。このとき、上ケース20の上下の係合片20Tがガタツキ防止用リブ30Yによって持ち上げる方向に付勢されるので、係合片20Tのガタツキがなくなる。
【0024】
〈ブレード型ヒューズ10の長所〉
図5(A)は図2のブレード型ヒューズを音叉端子に挿入する前の斜視図、図5(B)は挿入後の斜視図である。ブレード型ヒューズ10を下方の2個の音叉端子50に向けて下げていくと、その両平板端子部41、41の傾斜部40Sが音叉端子50の入口開口50Eに導入され、さらに下げていくと、両平板端子部41、41の肉厚部が入口開口50Eを押し拡げて停止する。これによりブレード型ヒューズ10と音叉端子50との電気的接続が完成する。図5(B)はこの状態を示している。
本発明に係るブレード型ヒューズ10は、後述するように平板端子部41が上下左右で対称に形成されているので、ブレード型ヒューズ10を音叉端子50に挿入するとき、ブレード型ヒューズ10の向き(表か裏か、上か下か)を気にせずに挿入することが可能となる。
図6および図7を用いて本発明の長所を説明する。
【0025】
〈ブレード型ヒューズ10の左右の平板端子部の定義〉
図6(A)はブレード型ヒューズの正面図、図6(B)はその背面図である。ここで、Uは図6(A)における平板端子部の上部、Dは図6(A)における平板端子部の下部、Lは図6(A)における平板端子部の左側、Rは図6(A)における平板端子部の右側、Fは図6(A)における平板端子部の表側、Rは図6(A)における平板端子部の裏側を意味するものと定義づけると、図6(A)において、ブレード型ヒューズ10の表側の平板端子部の上左、上右、下左、下右の4つの部位はそれぞれULF、URF、DLF、DRFとなる。そして平板端子部ULF、URF、DLF、DRFの部位の裏側の対応する平板端子部はそれぞれULB、URB、DLB、DRBとなる。
そこで、図6(A)のブレード型ヒューズ10を裏返しにして左右逆にすると、図6(B)のようになり、図6(B)におけるブレード型ヒューズ10の下左は図6(A)で定義したDRBであり、下右は図6(A)で定義したDLBとなっている。
図6(A)および図6(B)において、ブレード型ヒューズ10は縦の中心線に対して互いに左右対称であり、かつ、水平な中心線に対して互いに上下対称であることが判る。
【0026】
〈ブレード型ヒューズ10の表側か裏側かを意識しないで挿入可能〉
図7はブレード型ヒューズを上下左右の4方向から音叉端子に挿入できることを説明する正面図で、図7(A)は図6(A)のブレード型ヒューズをそのままの状態で下方の音叉端子に挿入した正面図、図7(B)は図6(B)のブレード型ヒューズ10をそのままの状態で下方の音叉端子に挿入した正面図、図7(C)は図6(A)のブレード型ヒューズを上下逆さにした状態で下方の音叉端子に挿入した正面図、図7(D)は図6(B)のブレード型ヒューズを上下逆さにした状態で下方の音叉端子に挿入した正面図である。
図7(A)のブレード型ヒューズ10の表側の下左DLFと図7(B)のブレード型ヒューズ10の裏側の下左DRBとは同じ形状・寸法となっており、かつ、図7(A)のブレード型ヒューズ10の表側の下右DRFと図7(B)のブレード型ヒューズ10の裏側の下右DLBとは同じ形状・寸法となっているので、ブレード型ヒューズ10の表側か裏側かを意識しないでブレード型ヒューズ10を音叉端子50に挿入し電気的に接続することができる。なお、図11の従来のブレード型ヒューズもこれはできた。
【0027】
〈ブレード型ヒューズ10の表側の上下を意識しないで挿入可能〉
図7(A)のブレード型ヒューズ10の表側の下左DLFと図7(C)のブレード型ヒューズ10の表側の下左URFとは同じ形状・寸法となっており、かつ、図7(A)のブレード型ヒューズ10の表側の下右DRFと図7(C)のブレード型ヒューズ10の表側の下右ULFとは同じ形状・寸法となっているので、ブレード型ヒューズ10の表側の上下を意識しないでブレード型ヒューズ10を音叉端子50に挿入し電気的に接続することができる。
図11の従来のブレード型ヒューズではこれができなかった。
【0028】
〈ブレード型ヒューズ10を裏返してかつ上下逆にしても挿入可能〉
図7(A)のブレード型ヒューズ10の表側の下左DLFと図7(D)のブレード型ヒューズ10の裏側の下左4ULBとは同じ形状・寸法となっており、かつ、図7(A)のブレード型ヒューズ10の表側の下右DRFと図7(D)のブレード型ヒューズ10の裏側の下右URBとは同じ形状・寸法となっているので、ブレード型ヒューズ10を裏返してかつ上下逆にしても音叉端子50に挿入し電気的に接続することができる。
図11の従来のブレード型ヒューズではこれができなかった。
【0029】
〈第1実施形態のまとめ〉
以上のように本発明によれば、平板端子部がヒューズの中心を通る垂直線に対して左右対称でかつ水平線に対して上下対称に形成されているので、ブレード型ヒューズの上下左右の4方向のいずれの方向からも接続でき、しかも簡単な構成のブレード型ヒューズが得られることができる。
【0030】
〈第2実施形態〉
図8(A)は本発明の第2実施形態に係るブレード型ヒューズの斜視図である。
同図において、第2実施形態に係るブレード型ヒューズは、音叉端子50(図5(A))の二股先端部50R、50Lが平板端子部41の一端に接触して、挿入され、最終的に停止する部位(図5(B))に二股先端部50R、50Lを案内する端子ガイド溝40M(図8(A))を平板端子部41に平板端子部41の一端から挿入方向に反対端まで設けたことを特徴としている。
そして、端子ガイド溝40Mのうち、平板端子部41が音叉端子50に挿入されて停止する最適停止位置状態で、音叉端子50の二股先端部50R、50Lがそれぞれの接触する部位に嵌合くぼみ40Dを形成している。
図8(B)は図8(A)の8B−8B矢視縦断面図である。同図において、平板端子部41に、端子ガイド溝40Mが上下方向に形成されており、端子ガイド溝40Mのうち、平板端子部41が音叉端子50に挿入されて停止する最適停止位置状態で、その音叉端子50の二股先端部50R、50Lが接触するそれぞれの部位に(図で左右に)嵌合くぼみ40Dを形成している。
【0031】
〈ブレード型ヒューズ10の長所〉
図9(A)は図8(A)のブレード型ヒューズを音叉端子に挿入する前の斜視図、図9(B)は挿入後の斜視図である。ブレード型ヒューズ10を下方の2個の音叉端子50に向けて下げていくと、音叉端子50の二股先端部50R、50Lがそれぞれ両平板端子部41、41の下端の傾斜部40Sから端子ガイド溝40Mに導入され、最終的に嵌合くぼみ40Dで停止する。これによりブレード型ヒューズ10と音叉端子50との電気的接続が完成する。図9(B)はこの状態を示している。
端子ガイド溝40Mは嵌合くぼみ40Dに対して反対側にも全く同じように形成されているので、第2実施形態に係るブレード型ヒューズ10は、音叉端子50に挿入するとき、ブレード型ヒューズ10の向き(表か裏か、上か下か)を気にせずに挿入することが可能となる。
【0032】
〈嵌合くぼみ40Dの形状〉
図10(A)は図9(B)の楕円枠10Aの拡大図、図10(B)は音叉端子に挿入された第2実施形態に係る平板端子部の側面図である。同図において、平板端子部41が音叉端子50に挿入されて停止する停止位置で、音叉端子50の二股先端部50R、50Lのそれぞれの接触面は曲面Cをしており、平板端子部4の端子ガイド溝40Mに形成される嵌合くぼみ40Dも曲面C(図13(A))と一致する曲面D(図8(B))が形成されている。
これにより、従来は点接触(図13(A))となっていたが、本発明により、図10(B)に示すように、平板端子部4の曲面Dを持つ嵌合くぼみ40Dに音叉端子50の二股先端部50R、50Lの曲面C(C=D)が入り込み、面接触するため、接触面積が広くなるので、電気的抵抗値が小さくなり、発熱が抑えられる。
また、嵌合くぼみ40Dに音叉端子50の二股先端部50R、50Lが入り込んでいるので、音叉端子50の二股先端部50R、50Lは嵌合くぼみ40Dから出ることはなく、安定保持され、図13(B)(2)のようなバタつきが発生することはない。
【0033】
〈第2実施形態のまとめ〉
以上のように、第2実施形態によれば、音叉端子の二股先端部が案内される端子ガイド溝を平板端子部に設けたので、音叉端子の二股先端部が端子ガイド溝内に規制されるため、端子ガイド溝から飛び出すことがなく、ガタつきがなくなる。
端子ガイド溝の中にさらに嵌合くぼみを形成したので、音叉端子の二股先端部をブレード型ヒューズの平板端子部の最適位置に簡単かつ確実に位置決めすることができる。
さらに、音叉端子の二股先端部の接触面の形状と端子ガイド溝の嵌合くぼみの形状を同一形状にしたので、接触面積が広くなり、電気的抵抗が低減され、発熱が抑えられる。
【符号の説明】
【0034】
10:ブレード型ヒューズ
20:絶縁上ケース
20K:貫通孔
20T:係合片
30:絶縁下ケース
30K:固定柱
30T:係合突起
30Y:ガタツキ防止用リブ
40:ヒューズ本体
40D:嵌合くぼみ
40K:貫通孔
40M:端子ガイド溝
40S:傾斜部
41:平板端子部
42:可溶部
43:帯状連結部
44:支持片
45:低融点金属チップ
50:音叉端子
50E:入口開口
50R、50L:二股先端部
【技術分野】
【0001】
本発明はヒューズに関し、特に、一対の平行な平板端子部の間に可溶部が設けられたヒューズ本体を絶縁ケース内に組付けてなるブレード型ヒューズに関する。
【背景技術】
【0002】
〈最近の乗用車の電力事情〉
車両の電力伝送ラインにおいて伝送される電力の電圧値は、一般の乗用車の場合は14V、バスやトラックといった大型車両の場合は14×2=28Vが今までの主流であったが、特に乗用車においては、負荷の駆動効率の向上や各負荷毎の最適効率での駆動の要請から従来より高い電圧値42V等のの電力を供給する電源系の採用が始まっている。
したがって、電力伝送ラインには、各種の電装品の電気回路を保護するために、多数のヒューズを抜き差し可能に配設した電気接続箱(例えば、ヒューズブロック等)やミニヒューズが用いられている。
【0003】
〈従来のブレード型ヒューズ100〉
電気接続箱やミニヒューズに用いられる従来のブレード型ヒューズとしては、図11に示したブレード型ヒューズ100がある(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
図11に例示されたブレード型ヒューズ100は、平たい形状のヒューズ本体400を、表側と裏側から成る2枚の絶縁性の上下ケース200、300内に挟んで収容してなる低背タイプのブレード型ヒューズである。
【0004】
〈ヒューズ本体400〉
ヒューズ本体400は略矩形状をした一対の平行な平板端子部410、410の対向する内側縁の間に横架するように、可溶部420が設けられており、また、各平板端子部410の上下に貫通孔400K、400Kが形成されている。
【0005】
〈上下ケース200、300〉
上下ケース200、300は、それぞれ図11において透明樹脂を表すハッチングで示すように全体でT字状しており、表裏で一対をなして、互いに結合されて使用される。
上下ケースの一方には(例えば上ケース200に)貫通孔200Kが、他方には(例えば下ケース300に)固定柱300Kが形成され、その間にヒューズ本体400を挟んで、ヒューズ本体400の貫通孔400Kを下ケース300の固定柱300Kが貫通して上ケース200の貫通孔200Kと嵌合することで、ヒューズ本体400を収容している。
【0006】
〈電気接続箱やミニヒューズへのブレード型ヒューズ100の使用〉
ブレード型ヒューズ100の下端側を電気接続箱の中の収容部に収容すると、その両端にある平板端子部410、410が収容部に内在している2個のメス端子に挿入されてそれぞれ電気的に接続される。
また、ブレード型ヒューズ100の下端側がミニヒューズに挿入されると、その両端にある平板端子部410、410がミニヒューズに設けられた2個の音叉端子に挿入されてそれぞれ電気的に接続される。図12は従来のブレード型ヒューズ100が2個の音叉端子に挿入される状態を示す斜視図で、図12(A)は音叉端子に挿入する前の斜視図、図12(B)は挿入後の斜視図である。
図12において、ブレード型ヒューズ100の平板端子部410の下部先端のテーパのついた部分を音叉端子50の入口開口50Eに挿入して、白矢印方向に下げていくと、両平板端子部410の肉厚部が音叉端子50の二股先端部50Rと50Lを互いに拡開する方向に押し拡げて、やがて停止する。これによって、ブレード型ヒューズ100と音叉端子50との電気的接続が図12(B)のように行われる。嵌合停止位置は通常キャビティによって規制されている。
ブレード型ヒューズ100の上端側は、平板端子部410の厚み方向および幅方向に成形樹脂で盛り上がっているので、ヒューズ交換の際などのとき、作業者はこの盛り上がり部200T(図11)を摘むことにより、端子から容易に引き抜くことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2003−317604号公報
【特許文献2】特開2009−80959号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
〈ブレード型ヒューズ100の長所〉
図11の従来タイプのブレード型ヒューズ100によれば、電気接続箱やミニヒューズに接続するとき、ブレード型ヒューズ100の下部先端400Sを下にして挿入すればたとえそれが表側であっても裏側であっても電気的に接続をすることができるという2方向からの接続が可能であった。
【0009】
〈ブレード型ヒューズ100の短所〉
一方、図11のブレード型ヒューズ100の上下を逆にして、ブレード型ヒューズ100の上部を下にして相手側メス端子に挿入しようとすると、ブレード型ヒューズ100の上端側の盛り上がり部200Tが邪魔になって電気的に接続をすることができなかった。すなわち、4方向からの接続は不可能であった。
【0010】
〈発明が解決しようとする課題〉
《第1の目的》
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、ブレード型ヒューズを上下左右の4方向のいずれの方向からも相手方メス端子に接続でき、しかも簡単な構成で実現できるブレード型ヒューズを提供することにある。
【0011】
《第2の目的〉
さらに、本発明の第2の目的は、音叉端子に挿入されたブレード型ヒューズの平板端子部のバタつきを押さえて、発熱を抑制する端子構造を提供することにある。 図13(A)は図12(B)における音叉端子に挿入された平板端子部の側面図である。図13(A)において、音叉端子50の二股先端部50Rと50Lのそれぞれの接触面は曲面Cをしており、ブレード型ヒューズの平板端子部410との接触は点接触となっている。したがって、接触面積が狭く、電気的抵抗値が高くなり、ここで発熱が生じた。
また、接触面積が狭いため、音叉端子50の二股先端部50R、50Lが平板端子部410の表面上で動き易く、正常時は音叉端子50の二股先端部50R、50Lのそれぞれは、図13(B)(1)のように中心線50C上にあって、平板端子部410を互いに逆方向に押圧して安定的に保持しているが、何らかの拍子で振動が生じると、図13(B)(2)のように音叉端子50の二股先端部50R、50Lがそれぞれ中心線50C上から互いに離れる方向に動いて、平板端子部410を互いに異なる作用線上で逆方向に押圧するため偶力が発生し、安定保持しなくなり、バタつきが発生し、発熱が生じた。
そこで、本発明の第2の目的は、音叉端子に挿入されたブレード型ヒューズの平板端子部のバタつきを押さえて、発熱を抑制する端子構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前述した目的を達成するために、次の(1)〜(4)の発明を特徴としている。
(1)ブレード型ヒューズに関するもので、上ケースと、前記上ケースと係合される下ケースと、前記上ケースと前記下ケースとの間に収容される可溶部および前記上ケースと前記下ケースとの間から露出する平板端子部とを有するヒューズ本体と、から構成され、前記上ケースと前記下ケースのいずれか一方に固定柱と他方に前記固定柱が貫通する貫通孔と、前記平板端子部に前記固定柱が貫通する貫通孔とを備え、
かつ、前記平板端子部が前記ブレード型ヒューズの中心を通る垂直線に対して左右対称でかつ前記ブレード型ヒューズの中心を通る水平線に対して上下対称に形成されていること。
(2)上記発明(1)において、音叉端子の二股先端部が案内される端子ガイド溝を前記平板端子部に前記平板端子部の挿入開始時の接触部位から挿入方向に設けたこと。
(3)上記発明(2)において、前記平板端子部が音叉端子に挿入されて停止する最適停止位置状態で、前記音叉端子の二股先端部のそれぞれの接触面が位置する前記端子ガイド溝の部位に嵌合くぼみを形成したこと。
(4)上記発明(3)において、前記音叉端子の二股先端部の接触面の形状と前記端子ガイド溝の前記嵌合くぼみの形状を同一形状にして面接触としたこと。
【発明の効果】
【0013】
上記(1)の発明によれば、ブレード型ヒューズの上下左右の4方向のいずれの方向からも接続でき、しかも簡単な構成のブレード型ヒューズが得られることができる。
上記(2)の発明によれば、端子ガイド溝を設けたので、音叉端子の二股先端部が端子ガイド溝内に規制されるため、端子ガイド溝から飛び出すことがなく、ガタつきがなくなる。
上記(3)の発明によれば、端子ガイド溝の中にさらに嵌合くぼみを形成したので、音叉端子の二股先端部をブレード型ヒューズの平板端子部の最適位置に簡単かつ確実に位置決めすることができる。
上記(4)の発明によれば、音叉端子の二股先端部の接触面の形状と端子ガイド溝の嵌合くぼみの形状を同一形状にしたので、接触面積が広くなり、電気的抵抗が低減され、発熱が抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は本発明の第1実施形態に係るブレード型ヒューズの分解斜視図である。
【図2】図2は分解された図1のブレード型ヒューズを組み立てた後のブレード型ヒューズの斜視図である。
【図3】図3(A)は図1の上ケースの正面図、図3(B)はその背面図である。
【図4】図4(A)は図1の下ケースの正面図、図4(B)はその背面図である。
【図5】図5(A)は図2のブレード型ヒューズを音叉端子に挿入する前の斜視図、図5(B)は挿入後の斜視図である。
【図6】図6(A)は図2のブレード型ヒューズの正面図、図6(B)はその背面図である。
【図7】図7はブレード型ヒューズを上下左右の4方向から音叉端子に挿入できることを説明する正面図で、図7(A)は図6(A)のブレード型ヒューズをそのままの状態で下方の音叉端子に挿入した正面図、図7(B)は図6(B)のブレード型ヒューズ10をそのままの状態で下方の音叉端子に挿入した正面図、図7(C)は図6(A)のブレード型ヒューズを上下逆さにした状態で下方の音叉端子に挿入した正面図、図7(D)は図6(B)のブレード型ヒューズを上下逆さにした状態で下方の音叉端子に挿入した正面図である。
【図8】図8(A)は本発明の第2実施形態に係るブレード型ヒューズの斜視図、図8(B)はヒューズ本体の平板端子部の縦断面図である。本発明の第2実施形態に係るブレード型ヒューズの正面図である。
【図9】図9(A)は図8のブレード型ヒューズを音叉端子に挿入する前の斜視図、図9(B)は挿入後の斜視図である。
【図10】図10(A)は図9(B)の楕円枠10Aの拡大図、図10(B)は音叉端子に挿入された第2実施形態に係る平板端子部の側面図である。
【図11】図11は従来のブレード型ヒューズの正面図である。
【図12】図12(A)は図11のブレード型ヒューズを音叉端子に挿入する前の斜視図、図12(B)は挿入後の斜視図である。
【図13】図13(A)は音叉端子に挿入された従来のブレード型ヒューズの平板端子部の側面図、図13(B)は同じく平面図で、図13(B)(1)は正常時、図13(B)(2)は振動によるバタつき時である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
〈第1実施形態〉
以下、図面に基づいて本発明に係るブレード型ヒューズを詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係るブレード型ヒューズの分解斜視図である。
図1において、このブレード型ヒューズ10は、上ケース20と、上ケース20と係合される下ケース30と、上ケース20と下ケース30との間に収容されるヒューズ本体40とから構成されている。
上ケース20と下ケース30との間にヒューズ本体40を挟み、下ケース30の4個の固定柱30Kを平板端子部41の各貫通孔40Kに通して、上ケース20の4個の貫通孔20Kに嵌合させ、かつ、上ケース20の係合片20Tを下ケース30の係合突起30Tに係合させると、図2のブレード型ヒューズ10が完成する。
そこで、上ケース20と下ケース30とヒューズ本体40について詳細に説明する。
【0016】
〈本発明に係る上ケース20の構成〉
図3(A)は上ケースの正面図、図3(B)はその背面図である。
図3において、上ケース20は樹脂成形されてなるもので、矩形状のベース部20Bと、ベース部20Bの4辺の近傍からそれぞれ直角に立設された矩形状の窓枠部20Wと、窓枠部20Wの内側を覆う透明カバー部20Dと、窓枠部20Wのそれぞれ上下に設けられ水平方向に下ケース30側に延設されるコ字状をした係合片20Tと、ベース部20Bと窓枠部20Wとの間の上下に貫通孔20Kをつごう4個備えている。
なお、係合片20Tが水平方向に延びることができるようにベース部20Bの対応部位には切り欠き20Cが形成されている。
【0017】
《コ字状をした係合片20Tの構成》
コ字状をした係合片20Tはその両脚部T1、T1(図1)の先端を窓枠部20Wに一体的に結合され、その中間連結部R1(図1)が下ケース30方向に水平に延びている。下ケース30の係合突起30Tとの係合時には、中間連結部R1の下部が係合突起30Tのテーパ部と当接したとき、係合片20Tの樹脂自身の持つ弾性力で若干上方に持ち上げられるようになり、係合突起30Tが中間連結部R1の下をくぐって再浮上すると係合片20Tが原状に復元して係合が完了する。
【0018】
〈本発明に係る下ケース30の構成〉
図4(A)は下ケースの正面図、図4(B)はその背面図である。
図4において、下ケース30は上ケース20と同じく樹脂成形されてなるもので、矩形状のベース部30Bと、ベース部30Bの上辺と下辺にそれぞれ上ケース20側に張り出した張出部30Hとを備え、この張出部30Hの表側には、上ケース20の上下に設けられた係合片20Tに係合するための係合突起30Tと、係合突起30Tの両端にガタツキ防止用リブ30Yが形成されている。
また、下ケース30は、上ケース20の4個の貫通孔20Kにそれぞれ挿入・嵌合される固定柱30Kをベース部30Bの上下左右の4箇所に備えている。
【0019】
《係合突起30Tの構成》
係合突起30Tは、ベース部30Bから片持ち支持で張り出している張出部30Hの表側に形成されている断面が三角形または台形をした突起である。係合方向の先端に三角形または台形の一辺によるテーパR2(図1)が形成されている。上ケース20の係合片20Tとの係合時に中間連結部R1に係合突起30Tのテーパ部R2が当接したとき、張出部30Hの樹脂自身の持つ弾性力で若干下方に下がり得るようになっている。したがって、中間連結部R1が上方に持ち上げられると共に係合突起30Tが下方に押し下げられるので、係合突起30Tが中間連結部R1下をくぐることができ、再浮上することで中間連結部R1と張出部30Hが原状に復元して係合片20Tと係合突起30Tとの係合が完了する。
【0020】
〈本発明に係るヒューズ本体40の構成〉
図1に戻って、ヒューズ本体40は、一対の平行な平板端子部41と、これらの平板端子部41、41の間に一体に形成された可溶部42とから構成されている。
以下で、平板端子部41と可溶部42について説明する。
【0021】
《平板端子部41の構成》
図1において、左右の平板端子部41、41はそれぞれ略矩形状をした金属板であり、左右の平板端子部41、41は下ケース30の固定柱30Kが挿入される貫通孔40Kをそれぞれの上下に備え、さらに、左右の平板端子部41、41の上辺と下辺にはそれぞれ先端に向けて厚みが減少する傾斜部40Sが形成されており、平板端子部41を相手方の端子間に挿入し易くしている。
【0022】
《可溶部42の構成》
可溶部42は、左右の平板端子部41、41間をクランク状に連結する細長い帯状をした帯状連結部43と、帯状連結部43の途中で長さ方向に対して直角方向に両方向に延設形成する短尺状の支持片44とを一体的に形成して成り、さらに短尺状の支持片44の加締めによって低融点金属チップ45を内部に保持している。
低融点金属チップ45は、平板端子部41や帯状連結部43よりも融点の低い金属(錫又は錫合金など)で構成されており、加締められた後低融点金属チップの融点温度に短時間暴露して支持片44表面に融着させて取り付けられる。
そして、一対の平板端子部41、41を流れる電流が、所定の電流値を越えてかつ所定の時間を越えて流れると、低融点金属チップ45が溶融して電気的抵抗値を増大させて、最終的に可溶体42の帯状連結部43を溶断し、電流を遮断する。
【0023】
〈ブレード型ヒューズ10の組み立て〉
ブレード型ヒューズ10を組み立てるには、上ケース20と下ケース30との間にヒューズ本体40を挟んで、下ケース30の4個の固定柱30Kをそれぞれヒューズ本体40の4個の貫通孔40Kに挿入し、さらに上ケース20の4個の貫通孔20Kに挿入・嵌合させ、それと同時に上ケース20の上下の係合片20Tを下ケース30の上下の係合突起30Tに係合させることで組み立てが完了する。このとき、上ケース20の上下の係合片20Tがガタツキ防止用リブ30Yによって持ち上げる方向に付勢されるので、係合片20Tのガタツキがなくなる。
【0024】
〈ブレード型ヒューズ10の長所〉
図5(A)は図2のブレード型ヒューズを音叉端子に挿入する前の斜視図、図5(B)は挿入後の斜視図である。ブレード型ヒューズ10を下方の2個の音叉端子50に向けて下げていくと、その両平板端子部41、41の傾斜部40Sが音叉端子50の入口開口50Eに導入され、さらに下げていくと、両平板端子部41、41の肉厚部が入口開口50Eを押し拡げて停止する。これによりブレード型ヒューズ10と音叉端子50との電気的接続が完成する。図5(B)はこの状態を示している。
本発明に係るブレード型ヒューズ10は、後述するように平板端子部41が上下左右で対称に形成されているので、ブレード型ヒューズ10を音叉端子50に挿入するとき、ブレード型ヒューズ10の向き(表か裏か、上か下か)を気にせずに挿入することが可能となる。
図6および図7を用いて本発明の長所を説明する。
【0025】
〈ブレード型ヒューズ10の左右の平板端子部の定義〉
図6(A)はブレード型ヒューズの正面図、図6(B)はその背面図である。ここで、Uは図6(A)における平板端子部の上部、Dは図6(A)における平板端子部の下部、Lは図6(A)における平板端子部の左側、Rは図6(A)における平板端子部の右側、Fは図6(A)における平板端子部の表側、Rは図6(A)における平板端子部の裏側を意味するものと定義づけると、図6(A)において、ブレード型ヒューズ10の表側の平板端子部の上左、上右、下左、下右の4つの部位はそれぞれULF、URF、DLF、DRFとなる。そして平板端子部ULF、URF、DLF、DRFの部位の裏側の対応する平板端子部はそれぞれULB、URB、DLB、DRBとなる。
そこで、図6(A)のブレード型ヒューズ10を裏返しにして左右逆にすると、図6(B)のようになり、図6(B)におけるブレード型ヒューズ10の下左は図6(A)で定義したDRBであり、下右は図6(A)で定義したDLBとなっている。
図6(A)および図6(B)において、ブレード型ヒューズ10は縦の中心線に対して互いに左右対称であり、かつ、水平な中心線に対して互いに上下対称であることが判る。
【0026】
〈ブレード型ヒューズ10の表側か裏側かを意識しないで挿入可能〉
図7はブレード型ヒューズを上下左右の4方向から音叉端子に挿入できることを説明する正面図で、図7(A)は図6(A)のブレード型ヒューズをそのままの状態で下方の音叉端子に挿入した正面図、図7(B)は図6(B)のブレード型ヒューズ10をそのままの状態で下方の音叉端子に挿入した正面図、図7(C)は図6(A)のブレード型ヒューズを上下逆さにした状態で下方の音叉端子に挿入した正面図、図7(D)は図6(B)のブレード型ヒューズを上下逆さにした状態で下方の音叉端子に挿入した正面図である。
図7(A)のブレード型ヒューズ10の表側の下左DLFと図7(B)のブレード型ヒューズ10の裏側の下左DRBとは同じ形状・寸法となっており、かつ、図7(A)のブレード型ヒューズ10の表側の下右DRFと図7(B)のブレード型ヒューズ10の裏側の下右DLBとは同じ形状・寸法となっているので、ブレード型ヒューズ10の表側か裏側かを意識しないでブレード型ヒューズ10を音叉端子50に挿入し電気的に接続することができる。なお、図11の従来のブレード型ヒューズもこれはできた。
【0027】
〈ブレード型ヒューズ10の表側の上下を意識しないで挿入可能〉
図7(A)のブレード型ヒューズ10の表側の下左DLFと図7(C)のブレード型ヒューズ10の表側の下左URFとは同じ形状・寸法となっており、かつ、図7(A)のブレード型ヒューズ10の表側の下右DRFと図7(C)のブレード型ヒューズ10の表側の下右ULFとは同じ形状・寸法となっているので、ブレード型ヒューズ10の表側の上下を意識しないでブレード型ヒューズ10を音叉端子50に挿入し電気的に接続することができる。
図11の従来のブレード型ヒューズではこれができなかった。
【0028】
〈ブレード型ヒューズ10を裏返してかつ上下逆にしても挿入可能〉
図7(A)のブレード型ヒューズ10の表側の下左DLFと図7(D)のブレード型ヒューズ10の裏側の下左4ULBとは同じ形状・寸法となっており、かつ、図7(A)のブレード型ヒューズ10の表側の下右DRFと図7(D)のブレード型ヒューズ10の裏側の下右URBとは同じ形状・寸法となっているので、ブレード型ヒューズ10を裏返してかつ上下逆にしても音叉端子50に挿入し電気的に接続することができる。
図11の従来のブレード型ヒューズではこれができなかった。
【0029】
〈第1実施形態のまとめ〉
以上のように本発明によれば、平板端子部がヒューズの中心を通る垂直線に対して左右対称でかつ水平線に対して上下対称に形成されているので、ブレード型ヒューズの上下左右の4方向のいずれの方向からも接続でき、しかも簡単な構成のブレード型ヒューズが得られることができる。
【0030】
〈第2実施形態〉
図8(A)は本発明の第2実施形態に係るブレード型ヒューズの斜視図である。
同図において、第2実施形態に係るブレード型ヒューズは、音叉端子50(図5(A))の二股先端部50R、50Lが平板端子部41の一端に接触して、挿入され、最終的に停止する部位(図5(B))に二股先端部50R、50Lを案内する端子ガイド溝40M(図8(A))を平板端子部41に平板端子部41の一端から挿入方向に反対端まで設けたことを特徴としている。
そして、端子ガイド溝40Mのうち、平板端子部41が音叉端子50に挿入されて停止する最適停止位置状態で、音叉端子50の二股先端部50R、50Lがそれぞれの接触する部位に嵌合くぼみ40Dを形成している。
図8(B)は図8(A)の8B−8B矢視縦断面図である。同図において、平板端子部41に、端子ガイド溝40Mが上下方向に形成されており、端子ガイド溝40Mのうち、平板端子部41が音叉端子50に挿入されて停止する最適停止位置状態で、その音叉端子50の二股先端部50R、50Lが接触するそれぞれの部位に(図で左右に)嵌合くぼみ40Dを形成している。
【0031】
〈ブレード型ヒューズ10の長所〉
図9(A)は図8(A)のブレード型ヒューズを音叉端子に挿入する前の斜視図、図9(B)は挿入後の斜視図である。ブレード型ヒューズ10を下方の2個の音叉端子50に向けて下げていくと、音叉端子50の二股先端部50R、50Lがそれぞれ両平板端子部41、41の下端の傾斜部40Sから端子ガイド溝40Mに導入され、最終的に嵌合くぼみ40Dで停止する。これによりブレード型ヒューズ10と音叉端子50との電気的接続が完成する。図9(B)はこの状態を示している。
端子ガイド溝40Mは嵌合くぼみ40Dに対して反対側にも全く同じように形成されているので、第2実施形態に係るブレード型ヒューズ10は、音叉端子50に挿入するとき、ブレード型ヒューズ10の向き(表か裏か、上か下か)を気にせずに挿入することが可能となる。
【0032】
〈嵌合くぼみ40Dの形状〉
図10(A)は図9(B)の楕円枠10Aの拡大図、図10(B)は音叉端子に挿入された第2実施形態に係る平板端子部の側面図である。同図において、平板端子部41が音叉端子50に挿入されて停止する停止位置で、音叉端子50の二股先端部50R、50Lのそれぞれの接触面は曲面Cをしており、平板端子部4の端子ガイド溝40Mに形成される嵌合くぼみ40Dも曲面C(図13(A))と一致する曲面D(図8(B))が形成されている。
これにより、従来は点接触(図13(A))となっていたが、本発明により、図10(B)に示すように、平板端子部4の曲面Dを持つ嵌合くぼみ40Dに音叉端子50の二股先端部50R、50Lの曲面C(C=D)が入り込み、面接触するため、接触面積が広くなるので、電気的抵抗値が小さくなり、発熱が抑えられる。
また、嵌合くぼみ40Dに音叉端子50の二股先端部50R、50Lが入り込んでいるので、音叉端子50の二股先端部50R、50Lは嵌合くぼみ40Dから出ることはなく、安定保持され、図13(B)(2)のようなバタつきが発生することはない。
【0033】
〈第2実施形態のまとめ〉
以上のように、第2実施形態によれば、音叉端子の二股先端部が案内される端子ガイド溝を平板端子部に設けたので、音叉端子の二股先端部が端子ガイド溝内に規制されるため、端子ガイド溝から飛び出すことがなく、ガタつきがなくなる。
端子ガイド溝の中にさらに嵌合くぼみを形成したので、音叉端子の二股先端部をブレード型ヒューズの平板端子部の最適位置に簡単かつ確実に位置決めすることができる。
さらに、音叉端子の二股先端部の接触面の形状と端子ガイド溝の嵌合くぼみの形状を同一形状にしたので、接触面積が広くなり、電気的抵抗が低減され、発熱が抑えられる。
【符号の説明】
【0034】
10:ブレード型ヒューズ
20:絶縁上ケース
20K:貫通孔
20T:係合片
30:絶縁下ケース
30K:固定柱
30T:係合突起
30Y:ガタツキ防止用リブ
40:ヒューズ本体
40D:嵌合くぼみ
40K:貫通孔
40M:端子ガイド溝
40S:傾斜部
41:平板端子部
42:可溶部
43:帯状連結部
44:支持片
45:低融点金属チップ
50:音叉端子
50E:入口開口
50R、50L:二股先端部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上ケースと、前記上ケースと係合される下ケースと、前記上ケースと前記下ケースとの間に収容される可溶部と前記上ケースと前記下ケースとの間から露出する平板端子部とを有するヒューズ本体と、から構成されるブレード型ヒューズであって、
前記上ケースと前記下ケースのいずれか一方に固定柱と他方に前記固定柱が貫通する貫通孔と、前記平板端子部に前記固定柱が貫通する貫通孔とを備え、
かつ、前記平板端子部が前記ブレード型ヒューズの中心を通る垂直線に対して左右対称でかつ前記ブレード型ヒューズの中心を通る水平線に対して上下対称に形成されていることを特徴とするブレード型ヒューズ。
【請求項2】
音叉端子の二股先端部が案内される端子ガイド溝を前記平板端子部に前記平板端子部の挿入開始時の接触部位から挿入方向に設けたことを特徴とする請求項1記載のブレード型ヒューズ。
【請求項3】
前記平板端子部が音叉端子に挿入されて停止する最適停止位置状態で、前記音叉端子の二股先端部のそれぞれの接触面が位置する前記端子ガイド溝の部位に嵌合くぼみを形成したことを特徴とする請求項2記載のブレード型ヒューズ。
【請求項4】
前記音叉端子の二股先端部の接触面の形状と前記端子ガイド溝の前記嵌合くぼみの形状を同一形状にして面接触としたことを特徴とする請求項3記載のブレード型ヒューズ。
【請求項1】
上ケースと、前記上ケースと係合される下ケースと、前記上ケースと前記下ケースとの間に収容される可溶部と前記上ケースと前記下ケースとの間から露出する平板端子部とを有するヒューズ本体と、から構成されるブレード型ヒューズであって、
前記上ケースと前記下ケースのいずれか一方に固定柱と他方に前記固定柱が貫通する貫通孔と、前記平板端子部に前記固定柱が貫通する貫通孔とを備え、
かつ、前記平板端子部が前記ブレード型ヒューズの中心を通る垂直線に対して左右対称でかつ前記ブレード型ヒューズの中心を通る水平線に対して上下対称に形成されていることを特徴とするブレード型ヒューズ。
【請求項2】
音叉端子の二股先端部が案内される端子ガイド溝を前記平板端子部に前記平板端子部の挿入開始時の接触部位から挿入方向に設けたことを特徴とする請求項1記載のブレード型ヒューズ。
【請求項3】
前記平板端子部が音叉端子に挿入されて停止する最適停止位置状態で、前記音叉端子の二股先端部のそれぞれの接触面が位置する前記端子ガイド溝の部位に嵌合くぼみを形成したことを特徴とする請求項2記載のブレード型ヒューズ。
【請求項4】
前記音叉端子の二股先端部の接触面の形状と前記端子ガイド溝の前記嵌合くぼみの形状を同一形状にして面接触としたことを特徴とする請求項3記載のブレード型ヒューズ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2013−89383(P2013−89383A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−227287(P2011−227287)
【出願日】平成23年10月14日(2011.10.14)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月14日(2011.10.14)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】
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